スーパーロボット大戦Y
『スーパーロボット大戦Y』は「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品。
| スーパーロボット大戦Y | |
|---|---|
| 読み | スーパーロボットたいせんワイ |
| 開発元 | バンダイナムコフォージデジタルズ |
| 発売元 | バンダイナムコエンターテインメント |
| 対応機種 |
Nintendo Switch PlayStation 5 PC(Steam) |
| プロデューサー | 戸澗宏太 |
| ディレクター | 小椋亙 |
| シナリオ | 名倉正博 |
| キャラクターデザイン | 渡邉亘 |
| メカニックデザイン | Mがんぢー |
| 音楽 | 「反撃 Fight Back!」 |
| 発売日 | 2025年8月28日 |
| 価格 |
通常版[1]
デジタルデラックスエディション[2]
デジタルアルティメットエディション[2]
超限定版[3]
|
| CERO区分 | C |
概要 編集
『スーパーロボット大戦30』以来4年ぶりとなる完全新作。Switch/PS5/Steamのマルチプラットフォーム作品であり、シリーズ初のPlayStation 5向け作品となる。
2025年3月27日に配信された「Nintendo Direct」内のPVにより、発売と参戦作品の一部が発表された[4]。同日に公式サイトが開設し、第1弾PVの配信と限定版の先行予約販売が開始された[5][6]。その後、2025年4月20日配信の「スパロボシリーズ情報局」にて第2弾PVが公開され、全参戦作品と発売日が公表された[7][8]。2025年8月8日より、製品版へのプレイデータの引き継ぎが可能なSwitch版とPS5版の体験版が配信開始。2025年8月28日に発売された。
数量限定版としては、主人公機体ルーンドラッヘの可動フィギュア、オリジナルアクリルスタンド、オリジナルBGMサウンドトラックのダウンロードコード、3点のダウンロードコンテンツ特典コード[9]を同梱したSwitchとPS5版の「超限定版」がアソビストアおよびプレミアムバンダイなどで予約販売された[6][10]。
| 商品名 | ゲーム 本体 |
サウンド &データ |
ボーナス ミッション |
DLC① | DLC② |
|---|---|---|---|---|---|
| 通常版 | 〇 | - | - | - | - |
| デラックスエディション | 〇 | - | 〇 | 〇 | 〇 |
| アルティメットエディション | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| プレミアムサウンド&データパック | - | 〇 | - | - | - |
| ボーナスミッションパック | - | - | 〇 | - | - |
| DLC①&②セット | - | - | - | 〇 | 〇 |
| DLC① | - | - | - | 〇 | - |
| DLC② | - | - | - | - | 〇 |
- 「ダウンロードコンテンツ」も参照
DLC 編集
有償DLCとしては、ボーカル入りのアニメソングが収録された「プレミアムサウンド&データパック」のほか、独立した15本のサイドミッションがプレイ可能となる「ボーナスミッションパック」が発売と同時に配信された。
また、2025年11月21日に5体の機体と16のエリアミッションおよび2名のアシストクルーが追加される「DLC①」が、その後も5体の機体と16のエリアミッションおよび1名のアシストクルーが追加される「DLC②」が順次配信予定となっている。オリジナル機体が入手可能となる「DLC①&②セット」の購入特典も用意されている。
システム 編集
基本システムは『30』をベースとしつつ、一部要素について統廃合が行われている。
新システム 編集
- アシストリンク
- 戦闘に参加しないキャラクターが「アシストクルー」となり後方支援を行うシステム。編成数は上限があり初期数は3。
- 敵を撃墜することで得られる「アシストカウント」を消費してHP・ENの回復や攻撃力アップなど様々な効果を付与する「アシストコマンド」を使用可能。
- アシストクルーには経験値と最大4までのランクが存在し、ミッションクリアやアシストコマンド回数に応じてクリア時に経験値を獲得し、ランクアップによってパッシブの取得や既存効果が強化される。
- ランクが最大値に達すると効果の強化だけでなくグラフィックも変化し、更にパイロットの「エーストーク」に当たる「アシストトーク」と呼ばれる会話イベントが発生する。
- また、アシストクルーにはレッド・ブルー・グリーンのシンボルが設定されており、同種のシンボルを複数編成することでシナジー効果が発動し、最大気力や最大SPなどに補正がかかる。
- 『30』までのエクストラアクションとサポーターコマンドを統合したシステムと言える。
- STGメモリー開放
- 『30』のAOSアップデートを継承した自軍強化システムで、MXP(ミッションエクスペリエンスポイント)を消費してプレイヤーに有利となる効果をツリー方式で開放していく。一度開放した効果を取り消してMXPを振り直す事も可能。
- 部隊ランク
- STGメモリーやショップに関わるシステムで、戦力値や進行度で強化される。『30』と違い、個々のユニットの戦力値は廃された。
- ランクが上がるとSTGメモリー開放ツリーの最大段階や、アシストクルーの最大編成数が上昇する。
既存システムと変更点 編集
- タクティカル・エリア・セレクトの変更点
- 『30』から引き続きの採用となったが、リスト方式へ簡略化されミッションおよび移動先をまとめて選択する仕様となった。
- また3〜5程度のメインミッションが1つのチャプターに区切られ、さらにチャプター内の全ミッションをチャート方式で確認・選択できるようにもなっており、分岐や未プレイのサイドミッション等を確認しやすくなった。
- シナリオチャートのあらすじも従来のような三人称視点ではなく、エチカの航海日誌という形の一人称視点になっている。
- 『30』の一部DLCミッションやエクストラチャプターで実装されていた「連続ミッション」同様、特定のミッションはクリア後次のミッションが固定される物がある。このタイプのミッションは最初のミッションをプレイする際に警告が出る。
- 『30』に存在した「緊急ミッション」が廃止され、「戦線ミッション」も一度行うと同一ミッションを行うまで9回のインターバルが設けられた。
- 戦線ミッションは全部で8個なので、最終的には出現毎に逐一こなしていった場合、最低メインミッション1つクリア毎にプレイ可能になる[11]。本編クリア後はインターバルが8回に減るため戦線ミッションだけをプレイ可能になる。
- ミッションの「エリア/艦内」という区別もなくなっており、シミュレーターミッションもストーリー内で施設に赴いてそこで受ける、という形になった。
- エーアデントが遺跡・遺産ミッションやDLCミッション以外のミッションで増援時含めて、確実に出撃する。またCHAPTER 02以降新たに母艦が加入した後は、エーアデント以外の母艦を必ず1隻は選択しないと出撃できなくなった。
- 戦闘準備画面の変更点
- 新たにダメージ予測が追加されている。クリティカル率も同時に表示される。底力などの倍率変動要素により武器攻撃力と実際のダメージに乖離が起こっていたために実装したとのこと。
- クリティカル率100%未満なら予測に含まれない。100%なら予測に含まれる。
- シールド防御は予測に含まれない。
- 援護攻撃・再攻撃によるダメージは、ダメージ予測に反映されないが、撃墜予測には反映される。例えば、最初の一撃で撃墜できず、援護攻撃・再攻撃を含めば撃墜できる場合でも敵に「Shoot Down!」が表示される。
- 攻撃対象を援護防御する機体のみを撃墜可能な場合、その援護防御する機体にも「Shoot Down!」が表示される。援護攻撃・再攻撃を含めば両機とも撃墜可能な場合、両機とも「Shoot Down!」が表示される。
- 反撃時カウンターで撃破可能な場合、相手のダメージ予測は『0』になるが、当然カウンターを外した場合には通常のダメージを受ける。
- 変形の変更点
- 一部可変ユニットの特殊能力が「変形移動:空」に変更され、移動時のみ変形を行う仕様に。またゲッターロボ系ユニットは『30DLC』に登場したDEVOLUTION版ゲッター(カスタムボーナス取得済み)同様に行動終了後でも変形可能な仕様になっている。マクロス系ユニットは、全機戦闘時の演出のみの仕様になっている。
- 精神コマンドの変更点
- 新たに「共感」「重撃」が追加。「闘志」「直撃」が復活。「威圧」が効果を変更して復活。「連撃」が版権シリーズで初採用、「巧手」が家庭用作品で初採用。一部コマンドは『30』までのエクストラアクションの効果をそのまま引き継いでおり、アシストリンクの採用により精神コマンドへと置き換えられる形となった。
- 他者に使用するタイプの精神コマンドについてはリストから対象者を選択する、『スーパーロボット大戦UX』と同様の方式となっている。
- 戦艦コマンドの変更点
- 『30』までのエクストラオーダーに代わって、スズカゼには「気力上昇」、アーネストには「突撃戦法」など、一部の戦艦の艦長にサポート用コマンドが特殊スキルとして設定された。
- セーブの変更点
- 味方フェイズ開始時やミッション終了後の戦略パートに入る際にAUTOセーブが行われるようになった。また、ミッション途中でのセーブがこれまでの上書きではなく、複数のセーブデータに分けられるようになった。
- デフォルトでカーソルが新規作成の位置になっているので、適当にボタンを連打するとセーブデータがどんどん増えていくので注意が必要。
- AUTOバトルの変更点
- 特殊スキル「ヒット&アウェイ」が発動するようになった。また「ひらめき」などの精神コマンドを特定条件下で自動で発動するようになった。
- 難易度の変更点
- ゲーム開始時に「カジュアル」「ノーマル」「ハード」「エキスパート」の4種から選択。後からオプションで変更することも可能。
- SRポイントは前作から引き続き非採用となったが、「ハード」以上は「5ターン以内のミッションクリアでCREDITボーナス」の要素が追加されている。「エキスパート」は、前作の「スーパーエキスパート+」の「敵フェイズ反撃時の精神コマンド使用は、自ユニットのみ」が追加されているなどの調整も行われている。
- 改造の変更点
- STGメモリーに能力値上昇効果が含まれるため、改造上昇値が下げられている。また、難易度によって機体改造、武器改造に必要な資金が変動する。
- 一方、PPが廃止されてパイロット養成や強化パーツ購入のコストもCREDITに一本化された事を考慮されたのか、後継となる乗り換え機体のほとんどに改造引継ぎが適用されている(Sフリーダム→∞ジャスティスやビルバイン→サーバインのようなパイロットが異なる類似機体には適用されていない)。
- パイロット養成の変更点
- PPが廃止され、ショップでCREDITとスキルプログラムを交換する形になった。MXPとも切り離されている。また、スキルLvを上げるにはスキルプログラムが複数個必要になった(当然高レベルほど多く必要になる)。
- 地形適応の変更点
- 移動タイプの設定が廃止され地形適応がある限りその地形の移動タイプを持つ仕様となり、従来作のような「空の地形適応がSになったのに空を飛べない」状況は起こらなくなっている。他方、空中・宇宙移動以外でもENを消費するようになっている。
- 一方で地形適応がSだったユニットの大半がAに下げられている。
- 強化パーツの変更点
- A-アダプターなどの地形適応を変更する強化パーツを戦艦ユニットが装備した場合、武器の地形適性にのみ効果が適用されるようになった。
- またS-アダプター以外の地形適応Sに出来る強化パーツが軒並みA止まりになり、◯◯アダプター以外の全地形適応が上昇する効果がある強化パーツは、武器の地形適性のみ効果が発揮する仕様に変更されている。
- 強化パーツスロットの変更点
- 基本的にスロット数が2になるように変更され、『30』では3だった機体の大半が2に下げられている。またカスタムボーナスしか増加方法が無いため、スロット数は3が最大値になる。
- 合体攻撃の変更点
- 『30』に引き続き全機出撃・隣接させなくても使用可能だが、参加機体との隣接状態による威力の変動規則は更に変わった。参加機体の気力・EN条件や隣接状態による威力ボーナスなど、合体攻撃の詳細情報は、ゲーム内の武器一覧で確認できる。
- 2機合体攻撃の場合、もう1機の参加機体と隣接していると威力が+1000。
- 3機合体攻撃の場合、隣接した参加機体が1機につき威力+500、最大で+1000。
- シャッフル同盟拳(5機合体攻撃)の場合、隣接した参加機体が1機につき威力+250、最大で+1000。
- ラビッツフォーメーション(6機合体攻撃)の場合、隣接した参加機体が1機につき威力+300、最大で+1500。
- なお、本作から合体攻撃の威力は、参加者全員の平均値ではなく、攻撃者の武器改造段階・強化パーツ等のみを参照するようになった。
- 援護攻撃・再攻撃の変更点
- 援護攻撃によるダメージは、必ず半減ではなく、スキルレベルによってダメージが増加する。援護攻撃L4では、ダメージが半減ではなく75%になる。
- 再攻撃もレベル制となる、スキルレベルによってダメージが増加し、技量の要求も軽減する。再攻撃L4では、相手の技量より15以上の技量があれば再攻撃はでき、ダメージが半減ではなく75%になる。
- バリアの変更点
- 特殊装甲の設定が復活し、VPS装甲やツインメリットコーティングなどはバリアではなく特殊装甲に分類され、バリア貫通では無効化されなくなった。
- なお、複数のバリアを持っていても重複せず、元々バリアを持つ機体にバリアを付与する強化パーツを装備しても、最大効果のバリアだけが発動する。ただし、特殊装甲と強化パーツによるバリアは、そのダメージ軽減効果を加算する形で重複する。
- また、『30』とは違い不屈、鉄壁はバリアを通過したダメージを軽減するのではなく、バリアを通過する前のダメージを軽減するので、バリアと組み合わせることでダメージを0にまで軽減できる。ただし、不屈なしでもバリアでダメージを完全に防ぐことができたかどうかにも関わらず、不屈は必ず消費される。
- エース / エースボーナスの変更点
- グレートエースに相当する称号の名称がスーパーエースになった。
- 獲得に必要な撃墜数が、エースボーナスは70機、スーパーエースは100機に変更。
- スーパーエースの内容が「敵撃墜時のCREDIT1.1倍、最大SP+50」に変更。
- 『30』から引き続く自軍に新しく参加したパイロットの初期撃墜数は既存パイロットの撃墜数を参照するものの、本作では初期撃墜数は69を超えない。つまり、エースボーナス取得済みの状態での自軍参加はなくなった。これはスポット参戦時にも適用され、正式参加する前にエースボーナスを獲得しても撃墜数が69に強制的に下げられてエースボーナスも消える[12]。極一部40機が限度になっているパイロットもいる。
- インターミッションでは、撃墜数上位のパイロットやお気に入り設定を行ったユニットのパイロットのグラフィックが表示される際に台詞も表示されるようになった。連続ミッションの途中だと台詞が連戦途中のものに変化する。
- 特殊スキル発動時演出の変更点
- ミッション開始時に特定気力に達すると発動する特殊スキルの発動条件を満たしていると、条件を満たしている物全ての演出が再生されるようになった。
- 汎用カットインの廃止
- 『30』に引き続き今作はユニット専用キャラカットインが増えた反面、乗り換えユニットなど通常武装などで発生する汎用カットインが廃止され、過去作で汎用カットインだったものも武装専用カットインへ変更されている。
- システムメニューの変更点
- キーコンフィグが廃止されており各ボタンの操作変更は不可能となっている。空いたボタンに変形等の操作を割り振るホットキー設定も廃止。
- BGMエディットの変更点
- 内蔵BGMの置き換えが不可能となり、戦闘BGMのみの変更となった。またゲーム内での音量調整も不可能となっているため、ゲーム内で使用する前にPC等で調整する必要がある。作品タグ機能も削除。なおフォルダ名は「SRYMUSIC」となっており、従来作と異なるので注意。
- アップデートによる拡張(Ver.1.1)
- Ver.1.1.0アップデートにより、『T』同様に各種要素の拡張が行われている。
難易度 編集
『30』と比べると高難易度では気力が上がりにくい仕様の影響で前半は武装が大幅に制限される例が多く、5ターン以内のミッションクリアでCREDITボーナスを得ようとすると頭を使う面も多い。 従来では影が薄かった低攻撃力の武装も活用することになる。
序盤はさほど苦も無く進められるが、終盤になると敵の一般機ですら命中補正が+50や+60、ボスクラスだと最大で+90という常軌を逸した数値となり(照準値に至っては難易度ノーマルの一般機でも210前後に至る。これは自軍サイドの照準値フル改造に匹敵)、「かく乱を使用しないと敵側の命中率が100%確定」という状況が頻発する。中盤以降は指揮系統中枢持ちの機体や戦艦が頻出する点も敵側の命中率高騰に拍車をかける他、特殊スキルによる最終命中率の補正を受けた敵パイロットが少なくないことも回避系機体への逆風となっている。オリジナル系の敵パイロットは、一般兵も含めて全員専用スキルで最終命中率・最終回避率の修正を受けていることが特に顕著。
敵の命中値の暴騰が原因で全体的に被弾しやすくなっており、リアル系も一部のニュータイプや聖戦士・ヘッドライナー以外は多少のダメージは底力を利用して粘ることが前提のバランス調整となっている。ガンダムWのGチームに「エージェント」(機体のHPが80%以下で被ダメージ0.8倍・最終回避率+20%・反撃時与ダメージ1.2倍)という専用スキルが追加された点などで顕著。
ただし、敵の命中が高すぎる事を考慮したのか、ボス敵はともかく、雑魚敵の火力自体は比較的控えめとなっており、リアル系のバリア程度でも0にできるぐらいになっている。前作だと無効化型バリアだったマジェスティックプリンス系の「防御シールド」が軽減型バリアに仕様変更されたり、ガンダムSEED系のVPS装甲は適用範囲が広く、かつ特殊装甲判定になった関係で敵のバリア無効の武器特性が適用されなかったりと、リアル系でも防御力をある程度考慮されている作品もある。 リアル系は被弾しないためHPや装甲は実質は飾り・カスタムボーナスおよびフル改造ボーナス取得のための通過点という状態が長かったが、本作においては見直された形となっている。
一方でプレイヤー側の機体は、武器の命中補正が軒並み下げられており、従来なら命中補正が高めな近接武器ですら±0という事も珍しくない。中には通常武器で命中補正がマイナスになっているものも存在するため、命中率の確保も難儀しうる。
そのため、VXT三部作から続く、「かく乱で敵の命中率を下げた上で艦隊指揮+指揮官で最終命中率・最終回避率の補正を確保し、戦艦を軸として足並みを揃える密集陣形」を求められることもある。幸い、最終命中率・最終回避率を確保する手段は指揮官以外にも用意されている。
素の状態では命中・回避ともに厳しいが、それらのバフ・デバフを駆使して敵との戦力差を均していけば、回避系は元より耐久系の機体でもある程度回避が出来るようになり、戦艦でも回避の目を見出せるため、全く回避が出来ないバランスでもないことは留意したい。
最終盤のCHAPTER 07になると、ほぼ全てのステージにターン制限が付く。5ターン以内はほぼ当たり前で、ゴジラウルティマ戦に至ってはHP20万越えかつ毎ターン全回復する相手を3ターン以内に撃破という下手すると詰みかねない条件を課される。
このような要因もあって、難易度CASUALでもそれなりに歯ごたえのある難易度となっている。
本作にも『30』同様に繰り返しプレイが可能な戦線ミッションが儲けられており、これが抜け道になっている。インターバルこそ設けられたものの、それでも時間を惜しまず逐一クリアしていけば最終的には圧倒的な戦力を得られる(ただし、戦線ミッションはCHAPTER 07の中盤になると最終話までの四連戦になるため、エンディングまで使用不能になるので注意)。
他、精神コマンドと一部のアシストリンクが強力なコンボになっており、開幕全ユニット気力最大・精神コマンドをほぼ無制限に使用とゲームバランス崩壊レベルの状態を作り出すことも可能。
これらの要素を使わず本来のバランスを楽しむか、時間をかけて無双プレイを楽しむかはプレイヤー個人の裁量となるだろう。
参戦作品 編集
★は新規参戦、▲は家庭用初参戦、●は機体のみ参戦。
- 勇者ライディーン
- 超電磁ロボ コン・バトラーV
- 聖戦士ダンバイン
- 聖戦士ダンバイン New Story of Aura Battler Dunbine
- 重戦機エルガイム
- 機動戦士Ζガンダム
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- ●M-MSV
- 機動武闘伝Gガンダム
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- ★機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season1
- マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍
- ▲ゲッターロボ アーク
- 銀河機攻隊 マジェスティックプリンス
- ▲●マクロスΔ
- ▲劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ
- コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道
- コードギアス 復活のルルーシュ
- ★ゴジラ S.P <シンギュラポイント>
- ★SSSS.DYNAZENON
スペシャル参戦 編集
DLC 編集
- 第1弾「闇からの依頼」
- 第2弾「目覚める魂」
解説 編集
パッケージ版早期購入特典およびダウンロード版予約特典としてサイバスター、ヴァングネクスおよびグランヴァングが、DLC①&②セットの購入特典としてゼルガード、ティラネードおよびティラネード・レックスが参戦する。特典組はいるだけ参戦に近い形となっており、一部のミッション以外では会話に参加しないが、後半(CHAPTER 06)辺りからは大ボス・戦況に応じた戦闘前会話は用意されている。
DLC①は主人公が「依頼」によって活動する作品、DLC②は主人公やロボットたちが何らかの形で後天的に「創造」された作品であるという共通点がそれぞれ存在する。
オリジナル 編集
登場人物 編集
- 月ノ輪クロス
- 男性主人公。デザインは渡邉亘氏、CVは深川和征氏。
- 月ノ輪フォルテ
- 女性主人公。デザインは渡邉亘氏、CVは山根綺氏。
- エチカ・Y・フランバーネット
- ヒロイン。デザインは渡邉亘氏、CVは石見舞菜香氏。
- アニーナ・セルヴァーニア
- エチカの家庭教師。デザインは渡邉亘氏、CVは佐藤利奈氏。
- ノーヴィー・ディッケンス
- エーアデントの艦長。デザインは渡邉亘氏、CVは松山鷹志氏。
- ミナ・ナライブ
- ノーヴィーの部下。デザインは渡邉亘氏、CVは七蒼花梨氏。
- レンレン、アイティ、クッキン
- フランバーネット邸に勤めるメイドたち。デザインは小口ウィリアムズ志伊菜氏。
- 八神テツロウ
- エチカの父親で、既に故人と思われていたが…
- 大将、ママさん
- 八神市の住人たち。
- レー・セイヴァース
- 主人公たちの前に度々現れる謎の男。デザインは岡本光晴氏、CVは鈴木崚汰氏。
- エージェント
- エチカを狙うアンドロイドの刺客。
- エード・ストラディオ
- 新地球連邦の初代にして最後の大統領。
- ラー・ヴァルベルム
- 汎星間帝国ラー・ヴァルの天帝。CVは屋良有作氏。
- レー・システィス
- ラー・ヴァルの親衛隊隊員・天騎士。CVは田村睦心氏。
- ルー・ネグシス
- ラー・ヴァルの参謀・天賢。
- 天闘士
- ラー・ヴァルの一般兵。
- イザナ
- 怨の一族の遺した因子が目覚め、超人類として覚醒した少女。CVは伊瀬茉莉也氏。
- イヴォルバー
- 怨の一族の残留思念・ヴィルの集合体。CVは塩屋浩三氏。
登場メカ 編集
- ルーンドラッヘ
- 本作の男性主人公機。デザインはMがんぢー氏。
- Yzルーンドラッヘ孤月
- 上記の後継機。
- ルーンドラッヘII
- 本作の女性主人公機。男性主人公機同様、デザインはMがんぢー氏。
- Yzルーンドラッヘ輝夜
- 上記の後継機。
- エーアデント
- 本作のオリジナル母艦にして移動拠点。デザインはMがんぢー氏。
- ルーミナ
- 革命戦争後に完成した人型機動兵器。地上用と宇宙用などカラーリングが異なる機種が複数存在する。
- ヴァイ・ルーミナ
- ラー・ヴァルの運用する一般機。デザインは市来トシカズ氏。
- ステーラ
- ラー・ヴァルの天騎士用の機体で、それぞれに合わせた調整が施されている。
- エンディーノス
- ヴァルベルムの専用機。
- ギガン・エンディーノス
- ヴァルベルムが決戦兵器として開発したエンディーノスの拡張ユニット。
用語 編集
- 特戦隠密・朧
- クロスとフォルテが所属する特殊部隊。
- NINJA
- 特戦隠密・朧の戦闘員の通称で、New Infinity Neuron – Japanese Assassinの略。
- 八神市
- エーアデントの中央ブロックに組み込まれている都市。
- 革命戦争(レヴォル・ウォー)
- 本作における前大戦に相当する戦争。
- Yzネクスト(ワイズネクスト)
- 本作における自軍部隊。
- インディゴ・チェイサー
- ノーヴィーとミナが所属していた部隊。正式名称は「地球連邦軍第31独立部隊」。
- VAL-X
- 目的や思想が不明な、謎のテロ組織。
- 汎星間帝国ラー・ヴァル
- 本作のオリジナル敵勢力のひとつ。
- NOAHS(ノアーズ)
- ラー・ヴァルが中心となり、ウルガルを除くリアル系作品の敵勢力で成り立つ同盟組織。
関連記事 編集
ゲーム中データ 編集
話題 編集
- 本作よりゲームエンジンが前作の『30』まで20年近く継ぎ足しで使用されていたスパロボシリーズ用のハウスエンジンから、汎用のゲームエンジン『Unity(ユニティ)』へ変更されている。前作から発売に4年の期間を要したのは、これらの開発環境の更新作業が理由であったことが戸澗宏太プロデューサーより説明された[14][15]。
- Steam版の必要データ容量は17GBとなっており、前作『30』発売時の15GBからは2GB程度増加している[16]。
- プロモーション動画は公開後の1日で50万回以上再生され、第1弾PVは急上昇動画の4位、第2弾PVは急上昇1位にランク入りした[17][18]。
- 第2.5弾のショートPVは、シリーズでも珍しい敵勢力にフィーチャーした動画となっている。これは新システムとオリジナルのライバルキャラクターの紹介を動画に盛り込むにあたり、版権作品の敵勢力にも焦点を当ててみてはどうか、という提案から制作されたとのこと。
- 2025年4月よりTVコマーシャルの展開を開始[19]。
- 2025年6月21日と22日には本作の試遊版専用ミッションがプレイできる先行体験会が開催。事前応募による入れ替え制で、開発陣によるトークコーナーも実施される[20]。
- 7月5日と6日には魂ネイションズストア東京にて店頭試遊会が開催。同様に事前応募の入れ替え制となっている。
- 動画配信サイトのバンダイチャンネルでは、本作の参戦作品をピックアップした特集ページが公開された[21]。
- 本作の主題歌「反撃 Fight Back!」は、これまでの主題歌と異なり販売日の前月に発売されたベストアルバムに収録されている。本作以前の主題歌は、CD若しくはデジタルリリースで発売後にベストアルバムに収録される形式だった。
- なお、同曲はルーンドラッヘのゲスト参戦する『スーパーロボット大戦DD』でも、同機の武装が新規実装された2025年10月のイベント「雷光石穿」のクエストBGMとして採用されている。主題歌の原曲が他タイトルでも採用されるのは珍しいケースである。
- ストーリーに関しては続編等の展開はなく本作1作で完結することが公式より明言されている[22][23]。
- 設定的には同型機ながら、『スーパーロボット大戦Z』以来となる男女別の主人公機が与えられた作品となる。
- 本作のテーマは「家族愛」となっているのか、親兄弟を大切にしている、あるいは想っている者が非常に多い。
- 査定基準が変わっているのか地形適応Aが多い一方で地形適応Sは希少。
- 移動力も地形適応と同じく査定基準が変わっているのか軒並み高め。こちらについては変形移動導入の影響もあるか。
- 画面にキャラクターやその周囲の状況が描き下ろしの一枚絵で表示される、いわゆる「イベントスチル」が従来作と比較して大幅に増加しており、プレイヤーの物語への没入感をより高めている。オープニングのゼロレクイエムの時点でも、ほぼイベントスチルのみでストーリーが進行する。
- 全体的に文字フォントがかなり小さくされており、旧作品と比べてみれば差は歴然としてわかる。人にもよるが、Switchの携帯機モードなど小さい画面になると複雑な漢字はもはや読めないレベル。そのため、精神コマンドの使用ミスなども起こしやすい。
商品情報 編集
外部リンク 編集
- 『スーパーロボット大戦Y』公式サイト
- Bandai Namco Entertainment 公式YouTubeチャンネル
- 『スーパーロボット大戦Y』第1弾PV 2025年3月27日配信
- 配信番組「スパロボシリーズ情報局」 2025年4月20日配信(公開終了)[14]
- 『スーパーロボット大戦Y』第2弾PV 2025年4月20日配信
- 配信番組「スパロボY情報局」 2025年5月20日配信
- 配信番組「スパロボシリーズ情報局」 2025年6月19日配信[24]
脚注 編集
- ↑ 通常版はパッケージ/ダウンロード併売、Steam版はダウンロードのみ
- ↑ 2.0 2.1 デジタルデラックスエディション、デジタルアルティメットエディションはダウンロード販売のみ
- ↑ 超限定版はSwitch/PS5のパッケージ版のみ、ECサイト専売、2025年3月27日先行予約、2025年4月21日予約開始、2025年8月12日受付終了
- ↑ Nintendo Direct 2025.3.27(Nintendo 公式チャンネル)2025年3月27日配信
- ↑ 家庭用最新作『スーパーロボット大戦Y』第1弾PV(Bandai Namco Entertainment)2025年3月27日配信
- ↑ 6.0 6.1 スーパーロボット大戦Y 超限定版(アソビストア)2025年3月27日先行予約販売
- ↑ スーパーロボット大戦 配信番組「スパロボシリーズ情報局」(Bandai Namco Entertainment)2025年4月20日配信
- ↑ 2025年8月28日発売決定『スーパーロボット大戦Y』第2弾PV(Bandai Namco Entertainment)2025年4月20日配信
- ↑ デジタルアルティメットエディション購入特典、デジタルデラックスエディション購入特典、パッケージ版早期購入・ダウンロード版予約共通特典
- ↑ スーパーロボット大戦Y 超限定版 プレミアムバンダイ 楽天市場 2025年4月21日予約販売
- ↑ Ver.1.1.0アップデートで追加された特殊ミッション「バトルラッシュ」でもインターバルは消化されるため、CHAPTER 06以降はメインミッションをクリアしないで続ける事ができるようになっている。
- ↑ これは周回時にも適用され、前周回でエースボーナスを取っても強制的に69に下げられる。
- ↑ マジンカイザー(オリジナル版)、マジンエンペラーGが参戦。
- ↑ 14.0 14.1 開発トークセッション パート1 2025年5月21日配信
- ↑ 『スパロボY』に『ダイナゼノン』『ゴジラ S.P』が新規参戦。発売日は8月28日、参戦作品第2弾や最新PVが公開【スーパーロボット大戦Y】(ファミ通.com)2025年4月20日
- ↑ スーパーロボット大戦30(Steam)2021年10月27日アーカイブ
- ↑ YouTube急上昇動画(yutura)2025年3月28日11:30アーカイブ
- ↑ YouTube急上昇動画(yutura)2025年4月21日17:30アーカイブ
- ↑ 『スーパーロボット大戦Y』15秒TVCM 2025年4月23日配信
- ↑ 『スーパーロボット大戦Y』先行体験会の実施決定! 2025年5月20日
- ↑ 『スーパーロボット大戦Y』特集ページ(バンダイチャンネル)
- ↑ スパロボY先行体験会行ってきた(はてなブログ)2025年6月22日
- ↑ 参戦作品に続編の存在するものが多いことや、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』がSeason1のみの参戦であることから、ファンの間では続編に関する憶測がなされていた。最新作『スーパーロボット大戦Y』早くも続編の噂も…!?(ふたまん+)2025年4月24日
- ↑ 『スーパーロボット大戦Y』第2.5弾ショートPV 2025年6月19日配信