エチカ・Y・フランバーネット
エチカ・Y・フランバーネットは『スーパーロボット大戦Y』の登場人物。
| エチカ・Y・フランバーネット | |
|---|---|
| 登場作品 | |
| 声優 | 石見舞菜香 |
| デザイン | 渡邉亘 |
| 初登場SRW | スーパーロボット大戦Y |
| SRWでの分類 | パイロット |
| プロフィール | |
|---|---|
| 種族 | 地球人(超人類のクローン) |
| 性別 | 女 |
| 年齢 | 14歳 |
| 所属 | 民間人→エーアデント / Yzネクスト |
| 役職 | 代表 |
| 嫌いな物 | 大きなカエル |
| 好きな食べ物 | シュークリーム |
概要 編集
八神市の地主「フランバーネット家」の令嬢で、科学者の八神テツロウ博士の娘[1]。生真面目な性格で、何事にも熱心かつ負けず嫌いな面もある。
早くに両親を亡くしており、現在は八神市にある広大な屋敷で家庭教師のアニーナや99人のメイドと共に暮らしている。学校には通っていないが、統治者となる将来に備え政治・経済・軍事など様々な教育をアニーナから施されている。そうした環境から屋敷以外の人間と接触する機会が少なかったこともあり、コミュニケーションの取り方が不器用だが、親しい相手には年相応の子供らしい反応も見せる。
革命戦争終結から1年後、自身の護衛役として八神市を訪れた月ノ輪クロスor月ノ輪フォルテとの出会いを機に、亡き父の意思により八神市の地下に建造されていた機動要塞都市エーアデントの所有者となる。しかし、艦の引き渡しを要求する日本政府への不信感と、新地球連邦の解体を切っ掛けとしてエーアデントを国家として独立させ、自らその代表に就任することになる。
行く先々で戦いに巻き込まれながらも国家の代表として成長していくが……。
真実 編集
亡くなったと思われた父・八神博士が死を偽装し生存していたことが発覚し、重慶のイヴォルバー遺跡にて再会。
しかし、八神博士から自身が怨の一族ことイヴォルバーの意思を継ぎ、超人類として覚醒した少女イザナの遺伝子を基に造られた人工生命体であり、その31番目のクローンという衝撃の事実を突きつけられる。フランバーネット家もエチカの正体や八神博士の研究を隠蔽するためのカモフラージュとして用意された架空の身分であり、亡くなったというエチカの母親もそもそも最初から存在しない。
エチカの本来の役目は、イヴォルバーの怨念である精神エネルギー・ヴィルを収集するエーアデントやシステム・ニーラカナイを制御するための「制御コア」であり、また超人類として覚醒すると、眉間の飾りが「第三の目」として見開かれ、眼球が暗転するなどの容貌の急変が生じる。
登場作品と役柄 編集
単独作品 編集
- スーパーロボット大戦Y
- 初登場作品。担当声優の石見舞菜香氏も今作でスパロボ初出演。
- プロローグは彼女の独白から始まり、シナリオチャートの航海日誌が彼女の手によるものになっているなど、前作『30』におけるミツバ同様の「もう一人の主人公」ポジションとなる。
- また、エーストークも彼女が自身の執務室で担当する[2]。トークやストレス発散の度にスイーツを食するため、周囲の皆から太るのではないかと心配されるのはご愛敬。
- その生い立ちのためか初期のパイロット能力が非常に低く、エーアデントの強化が進んでいない序盤は戦闘に出すのも躊躇するレベル。エーアデント自体も主砲の追加が遅く、しばらくは火力にも乏しい。
- しかし、アシストリンクを補助するエースボーナスや共感はとても強力で早めに習得させたいところなので、序盤から積極的に戦闘を行いレベルアップさせたいところ。幸い努力を初期習得しているので、こまめに使って共感習得・指揮官L2のレベル20までは上げておきたい。
- エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「PG:技量アップ」。
パイロットステータス 編集
精神コマンド 編集
- Y
- 努力、感応、信頼、共感、覚醒、愛
- オリジナルキャラで覚醒と愛を両立した珍しいパイロット。しかし一番のポイントは他キャラをぶっちぎって最速での習得となる「共感」。プレイヤーによっては、戦術の要となるだろう。
- サブパイロットを含め、彼女の愛しかダメージアップの精神が無いため、共感の使用頻度を問わずSP面での補強を考えたい。
- 先述の通り、努力があるため経験値稼ぎ自体に問題は無い。但し、ノーヴィー&ミナの参加までは、自身への感応を主体として確実に攻撃を当てていくようにした方が無難。
特殊スキル 編集
- Y
- 指揮官L4(→超人類)、底力L2、気力+(DEF)
- 底力のスキルレベルが低すぎるため、ほぼ有って無いようなもの。前線に出すならスキルレベルを上げておきたい。
- 指揮官も初期レベルでは1から開始で、成長に応じて少しずつ上がる。最序盤は他に指揮官が居ないため、活かす場合はリスクを承知でエーアデントを最前線に出す形になる。
- まずは指揮官L2になるレベル20、次はL3になるレベル40までは早期に上げたい。L4もレベル60と普通に進めてもCHAPTER 06までには成長する。
- 「共感」をメインに使うなら、エチカ本人にSPアップやSP回復を習得させるだけでなく、エーアデントにSPを回復させるパーツを持たせるのも有効。
- それらを活かしつつエーアデントの移動力の低さを補う場合、プレサポート:加速やダッシュ、インファイトの育成も視野に入れたい。
- エーアデントは初期状態で補給装置を備えているため、修理装置の強化パーツを装備し、レスキュー技能を養成して支援寄りにするのも有効と、『30』のミツバ程ではないが運用に幅がある分育成に多額の資金を注ぎ込みたくなる。
- CHAPTER 06メインミッション「過去と今と未来と」のイベントで「指揮官」が「超人類」に変更される。指揮官L4の効果に加え気力150以上で全ステータス+30の効果を得る。こまめに戦わせていれば、この時点でほぼ指揮官L4に到達しているため前者はそこまでありがたくないが、後者は非常に強力。底辺級だった能力が軒並み上位エース級にまで跳ね上がる。
エースボーナス 編集
- 出撃時、アシストカウント+2。
- 『Y』で採用。
- 出撃時と書かれているように、ミッション開始時にエーアデントが出撃していない時や、エーアデントが登場しているがエチカが不在の場合は効果が発揮しない。
- 開始と共にカウントが+2される便利な効果は大きく、エチカが遺産ミッション以外の大半のミッションで強制出撃することも含め、アシストの育成を効率化するためにも早めに獲得して損はない。
人間関係 編集
- 月ノ輪クロス、月ノ輪フォルテ
- 自身の護衛役にして兄と姉だが、実際エチカは人工生命体であるため血縁関係がない。しかし、クロスやフォルテはそれでも彼女のことをかけがえのない家族として大切に想っている。
- 三角関係ではなく[3]、あくまで(血の繋がりこそないが)三兄妹ということもあって、絡みが少ないサブ主人公との関係も良好。
- アニーナ・セルヴァーニア
- 家庭教師。エチカを統治者にするべく、様々な教育を施してきた。エチカへの愛情は本物だが、それ故に日常を描く一部のDLCミッションにて暴走する。
- 八神テツロウ
- 亡き父。娘のエチカにエーアデントの所有者となる運命を与えていた。クロスやフォルテにとっても戸籍上は父に当たる。
- しかし、実際は実験中の事故死に見せかけて生存しており、彼から自身がイザナのコピーとして作られた人工生命体「実験体31号」という事実を突きつけられる。
- 当初こそ「お父様」と呼んでいたが、真実を知った後は「八神テツロウ博士」と呼び、他人として扱っている。
- エチカの母
- 父・テツロウの妻であり、フランバーネット家の令嬢。エチカは幼少の頃に死別しており、八神市の広大な土地が遺産としてエチカに遺されていた。
- しかし、上記の通りエチカは人工生命体であり、そもそも実の母など最初から存在していなかった。故に、フランバーネット姓はエチカの素性隠匿のためだけに捏造された架空の身分である。
- ノーヴィー・ディッケンス
- 戦闘に不慣れな自身に代わって、エーアデントの艦長に任命する。戦闘中の部隊指揮などについてはエチカの担当。
- ミナ・ナライブ
- ノーヴィーの艦長権限委譲と共にエーアデントのオペレーターに任命する。優秀だが、エチカに対してきつく当たることが多かったが後に和解。
- レンレン、アイティ、クッキン
- 自身に仕える99人のメイドの一員。
- エード・ストラディオ
- 新地球連邦・新国際連合の首脳。エチカらに理解を示し、協力を惜しまなかったが、実はラー・ヴァルの内通者であり、彼らにとって邪魔なエーアデントが戦闘に巻き込まれるよう誘導させられていたことが終盤に明らかとなる。
- ラー・ヴァルベルム
- ラー・ヴァルの天帝。信念と理想は相容れない存在だが為政者や武人として人格面では信用しており、シロッコよりはまだ話が通じると対話の余地も見出している。
- ルー・ネグシス
- ラー・ヴァルの天賢。ラー・ヴァルがその正体を明かす以前にエーアデント代表選挙に立候補した彼(及び賑やかしの泡沫候補)と対決した。
- イザナ
- 自分のオリジナル(姉、または母)に当たる超人類の少女。イヴォルバーとの戦いが終わった後、その呪縛から解放された彼女を家族として迎え入れる。
- エチカの健啖家の側面は彼女譲りであり、サイドミッション「超人類と人類」で判明している。
- カールレウム・ヴァウル
- 『30』終了後の状態で登場だが、関連サイドミッションにてノンデリな挑戦行動を繰り返した為、彼女のストレス爆発の元凶となってしまった。
- エーストークでは彼の食の探求心を聞く内容となっている。
版権作品との人間関係 編集
- 飛鳥川ちせ
- ほぼ同い年の友人。他とは違う砕けた口調で談笑したり「こんな風に自分を出せるのはちせの前だけ」と語らうなど、最大の親友と言っても過言ではない友情を築く。
- クギミヤ・ケイ
- 彼女の作るケーキが大のお気に入り。エチカ視点では他のチームラビッツも欲しがっているように思えるらしい。本当に大丈夫なのだろうか…。
- パプテマス・シロッコ
- NOAHS地球人代表。自分以外の全てを内心見下した彼の傲慢な言動や「人を値踏みするような目つき」を嫌っており、自身に批判的な相手であろうと真摯にその言葉を受け止めるエチカが嫌悪感を抱いた数少ない人間である。
名台詞 編集
- 「私、頭領さんに感謝します。だって、おかげでフォルテさんに会えたんだもの」
「だから、頭領さんがフォルテさんをガードから外そうとしてたら断固抗議します」 - フォルテルート版「続・黄金の遺産」より。地位が違う上に、ルート後半ではクロスより深刻なメンタルの脆さも描かれたため、単なる杞憂とは言えない。
- ちなみにクロスルートにもあった「サブ主人公性格の欠点」と「主人公との兄妹仲」話題も「続」で先に語られる。
- 「ねえ、ちせ…。もし私が怪獣に変身したら、どうする?」
- CHAPTER 05「孤独な月が照らす道」or「輝く夜に花咲いて」でちせに対して。CHAPTER 04「決死の果てに」で自身に起きた出来事を踏まえての質問だが、「どんな事があってもエチカは大事な友達」と考えるちせにとっては愚問以外の何物でもなかった。
- 「あれが…ゴジラ…」
- ゴジラウルティマへの特殊戦闘台詞。ゴジラシリーズではお馴染みの「ゴジラの姿を目の当たりにした人間の反応」そのものである。
迷台詞 編集
- 「現在、エーアデントは余計な混乱を避けるため、人口密集地帯を避け、群馬県方面に進路を取っています」
- CHAPTER 01「目覚める天の鬼」より、エーアデント市民に向けての状況説明。
- この世界の群馬県はそんなに人が少ないのだろうか…まるで別に重要な都市や基地があるわけでもない三重県のようである。
- しかし、エチカは群馬県は人が少ないと言っているわけではないので、単純に混乱を避けるために人口密集地帯を避けながら群馬県方面に向かっているだけともとれる。
- なお「怪獣使いと竜」が先の場合は群馬県の部分が太平洋になり、群馬県方面に向かう旨の話はその後のブリーフィングでのみになる。
- 「でも、エチエチはちょっと…」
- 他者に独創的なあだ名を付けるマキナ・中島とのアシストトークにて、彼女から「エチエチ」と呼ばれるも、困惑して流石にそれは拒否した。実際「エチエチ」はアレな意味のあるスラングなので当然というべきか。
- 「アマリさん、すてき!アマリさん、きれい!アマリさん、かわいい!」
「私もアマリさんみたいにゆるふわ愛されガールになりた~い!」 - アマリ・アクアマリンとのアシストトークにて、ホープスから「あなたの中にあるマスター(アマリ)への想いを言葉になさってください」と言われ、アマリの心を揺さぶるべく、エチカの本音を曝け出して叫んだ台詞。
搭乗機体 編集
- エーアデント
- 八神市の地下で建造された機動要塞都市。
- 艦長はノーヴィーだが、彼はエチカの意思に従って指示を出すため、実質エチカが艦を取り仕切る立場にある。
余談 編集
- 上述した通り、エチカの正体はイザナの31番目のクローンだが、「31」という番号は『Y』が『スーパーロボット大戦30』の次作である事に由来するネタと思われる。
- ほかに、ノーヴィーとミナの所属していた「第31独立部隊」の名称も同様。