ティラネード
ティラネードは『スーパーロボット大戦T』の登場メカであり、同作の主人公機。
| ティラネード | |
|---|---|
| 登場作品 | |
| デザイン | 天神英貴[1] |
| SRWでの分類 | 機体 |
| スペック | |
|---|---|
| 生産形態 |
試作機(1号機) 量産型(2号機) |
| 全長 | 17.8m |
| 重量 | 49.6t |
| 動力 | クォーク・ドライブ |
| 開発 | VTXユニオン |
| 所属 | VTXユニオン |
| 主なパイロット |
サイゾウ・トキトウ サギリ・サクライ ラミィ・アマサキ |
概要 編集
巨大複合企業・VTXユニオンの「プロジェクトTND(Terrestrial Next Dream)」により開発された試作機。
クォーク・ドライブというエンジンを搭載しており、高出力とそれによる高い推力を誇り空戦性能に優れる。難点はその出力を生かすための武装ペイロードが貧弱なことで、内蔵武装は皆無、オプション武装も遠近対応のビーム拳銃「ビーム・ベイオネット」二挺のみ。
それを補うため、運用面では統合戦術支援機・キャリアクスとの連携を前提としており、携行困難な武装は同機から射出して使用する。人型と支援機による連携コンセプトは『無敵ロボ トライダーG7』のトライダーG7とトライダー・シャトルを参考にしたもの。
機体名称は、英語のTornado(竜巻)とティラノサウルスに由来し、作品タイトルの「T」から始まる名称となっている。機体の外見は会社員が着るダークスーツをイメージしている。
本来は単座型であったが、火器管制が複雑でパイロット1人では十分にスペックを発揮できない事が性能試験を経て判明したため複座型へと改修されたという経緯を持つ。
後にUNDとの戦闘で中破し、完成型のパーツを組み込んだティラネード・レックスへと強化される。戦後はティランドの存在とその運用目的が問題視された煽りを受け、量産計画は凍結されたが、後に制式量産型(事実上の2号機)として本機が新たにロールアウト、特務三課に配備されている。
登場作品と操縦者 編集
VXT三部作 編集
- スーパーロボット大戦T
- 初登場作品。本作の主人公機。
- 性能はまさにリアル系と言った趣であり、序盤は遠距離攻撃に利があるが、第8話の武装追加で近接戦闘もこなせるようになる。
- また、全武器射撃兵装である為育成の方針が立てやすい。最強武器が弾数制、その手前がEN制であるため継戦能力も高い。武装の殆どがビーム兵器故に海地形の相手には苦戦を強いられるが、本作では海の存在するマップが指で数えるほどしかない上にその範囲がいずれもごく僅かの為そのようなデメリットはあまり気にならないだろう。寧ろディストーション・フィールド持ちの敵ユニットに対して安定したダメージを与えられるというメリットの方が大きい。
- オリジナル主役機では珍しく特殊能力の類は所持していない。他方、クォーク・ドライブの高出力を反映したのかEN初期値が250と下手なスーパーロボットより多い。
単独作品 編集
- スーパーロボット大戦Y
- 「DLC1&2セット」購入特典のミッションにて参戦。加入シナリオでの選択で選ばなかった性別の方が搭乗する(選んだ方がレックスに搭乗)。
- 本作においてはレックスと共演する関係上、本機は「制式量産型」という設定になっている。コンビネーションTNDは加入当初から解禁されている。
- 購入特典組の中で唯一乗り換え前の前半主人公機という事もあり、装甲が低いのは勿論、リアル系の中では運動性もあまり高くない。
- その上に追加武装の類もなければ『T』と異なりラミィがレックスに行ってしまい一人乗り化した為、むしろ『T』当時より大幅な弱体化までされてるまである始末。運用には愛が必要な機体となっている。
- サギリがパイロットなら脱力要員という使い道があるが、サイゾウがパイロットの時はどうしようもないレベルの弱さ。エースボーナスで与ダメージが1.1倍になるので、『エクストラアームズS』を装備させれば火力面は光るものがある。
- 『V』組と違い相互乗り換えは不可な上、通常武装の大半がビーム兵器であるため本作で交戦機会の多いヘビーメタルとの相性が最悪レベルというのも欠点。『T』のゲシュペンストのように修理装置でもあればよかったのだが…。
- なお、『T』で言及されていた火器管制の問題についてはどうなったのか不明。レックスのデータをもとに何らかのフィードバックが行われたと考えるのが自然か。
装備・機能 編集
開発企業にてゲシュペンストと平行開発されているためか、マグナ~、メガ・バスター~等OGシリーズで多用される武装名を思わせる名称が付いている。
武装・必殺武器 編集
武装 編集
- ビーム・ベイオネット
- 2挺のビームガンで、ティラネード唯一の携行兵装。銃身下部のビーム銃剣で格闘戦にも即座に対応可能だが、ゲーム中では使用されない。
- 後述するコンビネーションTNDが追加されるまではティラネード唯一のP武装となる。
- モデルはアタッシュケース。
- マグナ・ビーム・ランチャー
- 中距離対応のビームライフル。
- メガ・バスター・ストライカー
- 遠距離対応のビームランチャー。ビーム・ランスとしても使用可能。なお、第0話では使用不可。
必殺技 編集
- コンビネーションTND
- キャリアクスと連携しての戦術パターン。第8話で追加される。TNDは「テリブル・ナイトメア・デリバリー」の略称。
- キャリアクスの援護を受けつつビーム・ベイオネットを連射しつつ接近、ランスモードのメガ・バスター・ストライカーで突貫する。
- 第7話におけるソードフィッシュIIの「ビバップ・フォーメーションI」を元にメリルがパターンを構築した連携攻撃である(各種データのすり合わせやシミュレーションはエドが勝手に行って完成させた)。
移動タイプ 編集
サイズ 編集
- M
カスタムボーナス 編集
機体BGM 編集
- プロフェッショナルの流儀
- サイゾウ搭乗時のBGM。
- いつだって私なりのやり方で
- サギリ搭乗時のBGM。
関連機体 編集
- キャリアクス
- 連携を行う統合戦術支援機。
- ティラネード・レックス
- 後継機。
- ゲシュペンスト
- 特務一課の「プロジェクトゴースト」によって開発された、ライバル的な位置づけの機体。
- トライダーG7、トライダー・シャトル
- キャリアクスとの連携のモチーフとなった機体。
- ティランド
- VTXユニオン……というよりもダイマがティラネードを元に作り出した量産機。
余談 編集
- 名称については「ティラネーダ」という案があったが、寺田貴信プロデューサーが自分の名前と被る(「ティラネーダ」になる)のを避けるために没にした事を公式ラジオ第633回で明かしている。
- 開発計画「プロジェクトTND」の正式名称は上記の通り「テレストリアル・ネクスト・ドリーム」だが、OGシリーズには(出典はαシリーズだが)プロジェクトTDというほとんど同じ名前の計画が存在している。あちらは恒星間航行を実現するアーマードモジュールの開発計画であり、戦闘兵器を開発するTNDとは正反対……のように思えるが、『T』の世界観では「人類が外宇宙進出を目指し挫折した」という背景が存在し、それを打ち破る試みがあちこちで為されているため、「宇宙を目指して機動兵器を開発する」という点で共通している。
- 寺田Pによれば「『T』のオリジナル要素はOGシリーズへの参戦を見越し、リンクする部分を仕込んである」「具体的にどの部分かは秘密」とのことで、プロジェクト名の類似もその一つであると思われる。