ルルーシュ・ランペルージ

ルルーシュ・ランペルージは『コードギアス 反逆のルルーシュ』および『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の主人公

ルルーシュ・ランペルージ
外国語表記 Lelouch[1]
Lelouch Lamperouge[2]
登場作品

コードギアスシリーズ

声優 福山潤
大原さやか(少年時代)
デザイン CLAMP(原案)
木村貴宏(アニメ版)
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
本名 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア
別名 ゼロ
ジュリアス・キングスレイ
L.L.
愛称 ルル、ルルちゃん
異名 悪逆皇帝(ラストエンペラー)
種族 地球人(ブリタニア人)
性別
生年月日 皇暦2000年12月5日
星座 射手座
年齢 17歳 → 18歳(R2)
出身 神聖ブリタニア帝国
身長 178 cm
体重 58 kg
血液型 A型
所属 アッシュフォード学園
黒の騎士団
神聖ブリタニア帝国
称号 第11皇子→ブリタニア皇帝、黒の騎士団CEO、超合集国評議会議長
資格 ギアス(絶対遵守)
特技 チェス
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概要

神聖ブリタニア帝国の第11皇子。本名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア

人物

学校では生徒会副会長をこなし有能な面を見せ、人当たりも良く同級生にも男女関係なく好かれるなど(学園内に彼のファンである女子が100名以上いるらしい)利害が絡まなければ優しい人物。

策士型で、冷静沈着かつ類稀な頭脳の持ち主であり、チェスなどの思考ゲームを得意としている。持論は「戦略は戦術に勝る」「王は前線に出ねば兵は付いてこない」など。必要とあらば人的損失も気にせず、目的のためには手段を問わない。このように一見は「冷徹な軍師」タイプのキャラクターなのだが、その一方で、自分の計画外のイレギュラーな出来事には全く対処できない融通の悪さや、プライベートで心を許した人物に関しては非情になりきれない甘さ、歳相応の思春期の悩みに惑わされる精神的な脆弱さなど、メンタル面で結構な弱点を持つ。また、過去の失態で失った信頼を取り戻せず、寧ろ、自身の言動が原因で信頼を失墜させてばかりと組織における人間関係に関してもかなり問題があるという弱点もある。

ファンの間で殊更誇張され「運動音痴」と誤解されがちだが運動神経はそこそこ優秀(ただしスタミナが無く、同年代の女子以下)。KMFの操縦も基本的な技術は習得しており、劇中ではKMFを使って巨大ピザを焼いてみせるなどセンスにも長けているが、周囲にエース級の搭乗者が多く、その対比からかなり弱く見えてしまっている(破界篇ロボット大図鑑の解説文でもその旨のフォローが有り)。その為、彼専用のKMFが登場するまでは、かなりの数の機体に乗り換えている(小説ではC.C.に皮肉を言われた)。ガウェインに乗り換えてからは今までの不遇な立場を押しのけるがの如く無双ぷりを見せつけ中盤では一時期共闘したスザクとは絶妙なチームワークを見せ付けた。

自分に感謝や恩を感じさせてくれた人物(ユーフェミア、シャーリー、スザクなど)に、結果として仇で報いてしまうことが多く、その意味で不運な人物である。

策を弄するあまりに決断が遅くなりがちで、スザクやコーネリアのような行動重視で強い感情の持ち主と戦う際はとにかく失敗することが多いが、反面V.V.やシュナイゼルのような冷静かつ理知的に行動するタイプには異様に強く、録画映像を駆使したトラップで出し抜くことが多い。

余談ではあるが、原作ではギアス嚮団殲滅作戦の際、V.V.に「自分がまだアッシュフォード学園にいる」と思い込ませて油断させるために学生服姿で戦いに臨んでいる(実際には既に嚮団のすぐ近くにいた)。団員の前に姿を見せられないなど不自由な面もあったが、このおかげもあって奇襲に成功した。ちなみに小説版や漫画版、『第2次Z再世篇』における原作再現ではゼロの衣装である。

女装が妙に似合う(アニメ本編の「男女逆転ゲーム」やピクチャードラマ、『LOST COLORS』にて無理矢理女物の服を着せられた)。

来歴

第一期

幼少時、テロリストの襲撃により母マリアンヌの命と妹ナナリーの歩行能力と視力を失い、自身は妹と共に外交手段として疎開という形で日本に送られる。そこで枢木スザクと出会い、親友となるが間もなくブリタニアの日本侵攻が始まり、スザクとも離れ離れになってしまう。これらの出来事が原因でブリタニアに対する憎悪を募らせ復讐を誓うようになる。

数年後、17歳の時に日本側のレジスタンスによるテロに巻き込まれ、スザクと再会。さらに謎の少女C.C.と出会い、一度だけ自らの命令に絶対服従させる脅威の力・ギアスの力を与えられた事がきっかけとなり、素顔を仮面で隠したテロリスト「ゼロ」としてブリタニアに反逆する事となった。黒の騎士団でのルルーシュはゼロを参照。

ゼロとしての最初の行動は、クロヴィス殺害の犯人として連行されるスザクの救出であり、この時ジェレミアにかけたギアスが有名な「我々を全力で見逃せ!」というもの。扇グループとの連携で奪回そのものは成功するが、スザクは事態収束後に法廷に向かってしまった(「枢木スザク強奪事件」)。

マオとの対決など冷静さを失う場面も散見されたが、黒の騎士団と共に着々と力を蓄え、ブリタニアへの反逆を進めていく。その最大の障害となったのが、異母妹ユーフェミアが設立を構想した「行政特区日本」である。これを取り除くべくユーフェミアを罠に嵌めようと試みたが、彼女の真意を知ったことで和解を考える。しかし、その矢先にギアスの暴走で彼女に「日本人を殺せ」の命令がかかってしまい、結果として未曾有の大惨事が発生してしまう。事態を収拾すべく、やむなくユーフェミアを射殺するが、たまたま彼女を探していたスザクと鉢合わせ、その怒りを買う。この一件は両者の間に決定的な亀裂を生み、以後ゼロレクイエム発動まで確執が続くことになる。

その後、「合衆国日本」の設立を宣言。暴徒と化したイレヴンを取り込み、勢力を増した黒の騎士団を率いてトウキョウ租界の政庁を襲う。事態は終始有利に進み、コーネリアを追い詰めたルルーシュはギアスを用い、マリアンヌの死の真相を聞き出そうと試みる。が、その矢先に飛び込んできたC.C.から、何者かにナナリーが誘拐されたことを聞かされ、神根島へと奪回に向かう。このため、トウキョウ租界に取り残される形となった黒の騎士団は、指揮官を失ったことで統制が乱れ、敗北を喫することとなる。

神根島へ到着したルルーシュだったが、コーネリアの命令で後を追ってきたスザク、そして扇に促されてやって来ていたカレンの前で仮面を弾かれ、正体を暴かれる。完全に決裂していたスザクとの口論の末、銃撃戦となるも敗北、捕縛される(「ブラックリベリオン」)。

亡国のアキト

捕縛された後、皇帝シャルルのもとへと送られる。シャルルはまず自身のギアスによる記憶改竄能力で、ルルーシュに「ジュリアス・キングスレイ」という人格を植え付けた。この人格は皇帝シャルルに絶対の忠誠を誓うほか、自身の能力に過剰なまでの自信を持っており、敵対者を笑いながら踏みにじるなど、ルルーシュの負の側面のみを抽出して極端に強調したようなものになっていた。 左目には眼帯をしており、この人格が表に出ている時はギアス能力は使えない。

シャルルの狙いはこのかりそめの人格がどこまで働くかの実験と、ついでに膠着気味だった欧州戦線を打開するために、ルルーシュの才を利用してみようというもので、スザクを監視役としてユーロ・ブリタニアへ皇帝名代の軍師として送られた。その後「テロを装った犯行声明と高度な情報操作によりE.U.国内を大混乱に陥れ、その隙を突いて攻め込む」という大胆な作戦を提案・実行。皇帝の名代という立場を使って対立する大公らを反逆者として幽閉し、ユーロ・ブリタニアをほぼ完全に掌握するが、ルルーシュが持つシャルルへの憎しみの強さはこの人格を疲弊させ、遂にはユーロ・ブリタニアの聖ミカエル騎士団総帥シン・ヒュウガ・シャイングとの会話をきっかけに錯乱。拒絶反応を起こした結果ルルーシュの記憶が戻り、しかも幼児退行を起こしてしまう。

その後シンの命令でスザクとともに幽閉されるが、精神は退行したままで、かつてスザクと二人で過ごした夏の思い出ばかりを語る。そしてスザクに水を要求したところで感情的になってしまった彼に首を絞められてしまうが、この時の一瞬だけ本来のルルーシュの人格が一瞬戻り、スザクに「俺を殺せ」と告げ、スザクは我に返り踏みとどまった。その後は本国の使者としてやってきたロロに迎えられるまで穏やかな時間を過ごした。実のところ、シャルルがルルーシュを呼び戻したのは行方不明のC.C.を誘き出す囮として使うためであった。

R2

シャルルは今度はルルーシュの人格はそのままに、記憶から「ゼロであったこと」「ナナリーに関すること」「皇族であったこと」の3つを消去し、監視員であるロロ・ランペルージを弟と認識させて、アシュフォード学園に送り返した。しばらくは以前のような学園生活を送っていたルルーシュだったが、バベルタワーで賭けチェスに興じていた時、「飛燕四号作戦」を決行した黒の騎士団のテロに遭遇。その際C.C.によって記憶改竄が解除され、再び「ゼロ」として黒の騎士団を率いることになる。

行動の足かせとなっていたロロを籠絡して味方に引きずり込んだ後、ブリタニアとの全面戦争のための戦力増強と、シャルルの野望の裏にあるギアスの研究組織「ギアス響団」の制圧と利用を目的として、その本拠地があると目された中華連邦へ亡命。武官・黎星刻との対決・共闘を経ての中華連邦との同盟を結び、味方となったジェレミアとロロの協力によってギアス嚮団の位置を特定、シャーリーの死をきっかけにギアス抹消を目的としたギアス響団壊滅作戦を実行。その後、合衆国日本と合衆国中華を中心とする、ブリタニアに匹敵する連合国家「超合集国」を建国する。

だが、第二次トウキョウ決戦の後、フレイヤの爆発にナナリーが巻き込まれたことで平常心を失い、団員を顧みない命令を下したこと、さらにシュナイゼルによる正体とギアス能力の暴露により、団員の裏切りにあい窮地に立たされる。これについては扇要の項に詳しいが、団員たちはブラックリベリオンの一件以来ゼロに対する不信がぬぐい切れておらず、復帰後もたまに見られた不審な行動・言動からそれらが積み重なっており、希薄だった信頼関係がこの一件で崩壊した、というのが正しい。

暗殺されかかったルルーシュだが、蜃気楼を強奪したロロに救出され、逃走。その後、ギアスの過剰使用で落命したロロを看取り、神根島へ赴きシャルルと対峙する。その際、真の目的を知るとともに、アーニャの中に潜んでいたマリアンヌとも再会。二人から語られた事実により、自らが「ゼロ」として行ってきた反逆が全くの無駄であったことを知らされ絶望する。しかし、二人の目的たる「ラグナレクの接続」の意味を悟り、さらに居合わせたスザクとの対話により、両親の理想は「自分に優しい世界」だと看破。接続の根幹たる集合無意識そのものにギアスをかけるという力技でアーカーシャの剣を崩壊させ、両親を葬り去る。この際、ギアスの段階が上がったことで両目にコードの紋章が浮かび、コード継承の権利を得る。思考エレベーター崩壊の後、スザクとの対話の中、混乱した世界を収拾するために「ゼロレクイエム」の発動を決断する。

それから一ケ月後、帝都ペンドラゴンにスザクと共に現れ、ギアスで皇族、有力貴族たちを配下にし、本名で皇帝に即位。即位後は、貴族制度の廃止、歴代皇帝陵の破壊、財閥解体、各エリアの開放など、歴代皇帝が行ってきたのとは全く正反対の政治を実行。実績のないルルーシュには(ゼロが彼であることは人々は知らない上、ゼロの実績はブリタニア人にはマイナスでしかない)人望も名声もないため、各地で反乱が勃発したがスザクやジェレミア、ギアスで配下としたブリタニア軍を用いて完膚なきまでに鎮圧していった。ナンバーズからは「正義の皇帝」と崇められ、即位間も無くしてブリタニアの文化を全て破壊した皇帝として歴史に名を残す。

その後、超合集国への加盟を希望して、アッシュフォード学園で会談を行うことになるが、利己的動機から自身を裏切り黒の騎士団の実権を握った扇にとって、ルルーシュは敵以外の何者でも無くなっており、隔離される事になる。しかし、その計略をとっくに見抜いていたルルーシュは、スザクのランスロット・アルビオンを会場に突入させて、神楽耶を始めとする超合集国の代表達を人質に取り、可能な限り優位な状態に持ち込んで、一気に決着をつけようと図ったが、シュナイゼルがフレイヤの爆発を免れていたナナリーを皇帝候補として擁立させて現れた結果、その場を下がる事になる。

ダモクレスによって帝都・ペンドラゴンを失ったルルーシュは、残された戦力で日本を制圧し、シュナイゼルと黒の騎士団連合軍との対決に至るが、元々ゼロとして率いていた黒の騎士団、そして「唯一勝てなかった相手」として思考パターンを知り尽くしていたシュナイゼルは、もはやルルーシュにとって敵ではなかった。富士山のサクラダイトの暴発によって、味方ごと黒の騎士団の戦力を削ぎ落とし、ダモクレスにいたシュナイゼルも、映像によるトラップで嵌め「ゼロに仕えよ」というギアスで掌握。最後にして最大の敵となったナナリーと対峙する。そのナナリーは、世界の憎しみを自分達に向けようと考えていたが、その意図を酌んで彼女にギアスを掛け、「ダモクレスの鍵」(フレイヤの発射スイッチ)を奪取。ダモクレスとフレイヤを完全掌握したルルーシュは、ブリタニア皇帝として勝利を宣言し、世界征服を完了させる。

そして戦後から2ヶ月が過ぎ、ブリタニア皇帝・超合集国最高評議会議長・黒の騎士団C.E.O.の地位を得、世界を独裁政治で完全に支配。自身に全ての怒りと憎しみが向いたところで、「ゼロ」となったスザクに己を討たせることで「ゼロレクイエム」を完遂させた。

しかし、討たれたルルーシュがその後どう扱われたかについては全く描写がなく、コードの存在やいくつかの材料と合わせて生存説が唱えられている。とはいえ、コードの「発現」については作中でも全く事例がないため、真相は闇の中である。なお、劇中の大半の人々にとっては彼がどうやってブリタニア皇族や貴族たちを屈服させたかは謎であり、催眠術や洗脳のような手段を用いたのではないかと推測されているようである。また、彼がブリタニアの制度などを破壊したので帝国は解体し、最後の皇帝になったので「ラストエンペラー」とも呼ばれるようになった(厳密な「最後の皇帝」は即位と同時に皇帝の位を廃止したナナリー)他、小説版では後の歴史でシャルルが「英雄」と呼ばれたのに対し、彼は「最悪の暴君」と呼ばれる事になったと語られた。

劇場版

基本的にはTVシリーズと変わらないが、シャーリーと軽く付き合っている設定に変更。ゼロレクイエムの実行前には彼女に別れの電話をかけている。

ゼロレクイエムでの死後、民間人のため誰からもマークされていなかったシャーリーによって遺体を回収され、ジェレミアを通じてC.C.の元へ送られる。シャルルからコードを受け継いだ可能性に望みをかけたC.C.によりCの世界で再構築されるが、Cの世界が変調をきたした影響で魂がCの世界に捕らわれ、抜け殻状態で蘇生。C.C.に連れられ、Cの世界へ繋がる遺跡を巡って旅をしていた。

ナナリー拉致事件「ハシュベスの戸惑い」発生後、ギアス嚮団の分派組織が管理する遺跡のあるジルクスタン王国を来訪、偶然再会したカレン達の協力により大監獄の地下にある遺跡からCの世界にアクセスし、復活を遂げる。監獄で拷問を受けていたスザクを救出後、再びゼロとなりナナリー奪還作戦の指揮を執る。シャムナのギアスがタイムリープ能力である事を見抜き、ギアスで彼女を永遠の眠りに落としてタイムリープが不可能な10時間以上後に爆殺、ナナリー救出に成功する。全てが終わった後はナナリーに再び一緒に暮らそうと呼びかけられたが、シャムナがばら撒いたギアスの欠片を回収するため一人旅立とうとしていたC.C.と共に行くことを選択し、L.L.(エル・ツー)の偽名を名乗って旅立った。

登場作品と役柄

元の気質や育った環境の特殊さもあって精神面では年相応の未熟さや脆さを見せる彼だが、スパロボ参戦作品の主人公としては最高クラスの頭脳の持ち主であり、作戦の立案や指揮だけでなく権謀術数にも長けている事から、登場する作品の全てで自軍部隊の中枢ないし参謀役ポジションに収まっている。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。パイロットとしての彼は「ゼロ」名義での参戦となる。オープニング戦闘デモでは味方側にも関わらずスザクに撃墜されてしまう。原作に忠実とは言え、これはスパロボシリーズ初の出来事である。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
『R2』の設定込みで参戦。今回はゼロレクイエムルートでのみ、本名名義で敵パイロットとしても登場する。14話では、ルルーシュの姿でギアスを使わずにテロリストに立ち向かい、本当に死を覚悟する勇敢な面も見せており、この行動は後にZEXISのメンバーから、黒の騎士団がルルーシュ(ゼロ)を追放した事に対する疑問を持たせる事になってもいる。
ゼロレクイエムルートでは、大ボスキャラとして各参戦作品の主人公キャラ達と戦闘前会話があり、口では独裁者として振る舞いながらも、内心でのZEXISの仲間達に対する信頼が垣間見られる。ゼロレクイエム完遂後で救助され、スメラギF.S.らの年長者達に叱られた後、最終的にはスザクではなく彼がゼロをやる。
なお黒の騎士団ルートに進んだ場合は離反しないため、この役割はトレーズミリアルドが引き継ぐことになる。
原作ではユーフェミアに「日本人を殺せ」というギアスをかけた真相はC.C.やスザク、ジェレミアやニーナなどにしか知られていないが(その後他の人物たちに話された可能性はあるが)本作ではどちらのルートに進んでもZEXISメンバーにそれを話すことになる(ゼロレクイエムルートではZEXISの反応はカットされているが)。
なお、ランペルージ姓とブリタニア姓に加え、第一期バージョンの三種類がキャラクター事典に登録される上にゼロも第一期と『R2』で二種類登録されるので、一つのスパロボ作品に5枠もキャラクター事典に登録されたという快挙を達成した(しかも、ギアスやゼロ時の差分もあるせいで、顔グラが100枚近くもある)。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
序盤の日本ルートとヤシマ作戦の前にシンジの前に素顔で現れる。また、第41話冒頭のZ-BLUEネオ・ジオンとの会談時には、シャアと真っ向から対峙して会談に臨む覚悟を示すべく、自ら仮面を外してルルーシュとして出席している。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
基本的にはゼロの姿で行動しているが、宗介救出ルートの第17話でのポタリアキデーラとの会話、第24話のクィーンとの会談時、第61話でドクトリンテンプティにギアスをかけようとした時等、一部のシチュエーションでは仮面を外しルルーシュ名義となる。

VXT三部作

スーパーロボット大戦X
ゼロ名義ではなく、ルルーシュ名義で蜃気楼に乗って登場。台詞も新録されているが、戦闘台詞では変わらずゼロを名乗る。
原作同様にゼロレクイエムを完遂して命を落としたのだが、アル・ワースに転移していた。自身が犯した罪の意識と生きている目的の喪失から、当初は世捨て人となってさまよっていたが、デス・ゴッドに「真実の鏡」を当てられたことで復活した(ゼロのコスチュームはC.C.が持ってきた蜃気楼のコクピットに置かれていた物を使用している)。自軍部隊に参入後は一時は世界に覇を唱えた皇帝としての手腕を活かして、作戦指揮から暗躍や交渉と多岐に渡る働きを見せる参謀役として、シナリオでの出番も多くオリジナルのDVEまで用意されている等優遇されている。今作では似た境遇にあるアンジュと絡む。
Zシリーズと違い、エースボーナスがないと戦術指揮が移動後に使用できない点に注意。乗機の蜃気楼は主役機としては火力がやや乏しいので、高い指揮官技能と戦術指揮、分析、かく乱による正しく指揮官らしい役割が向いている。その為、早めにエースボーナスを取得したいところ。
EDでは自身はもう死んだ人間であるとしてゼロの名をスザクに返し、C.C.と共に元居た世界に戻らずアル・ワースに残る道を選んだ。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
パイロットとしてはゼロ名義だが、立ち絵では仮面を外しているものも多い。
スーパーロボット大戦Operation Extend
第1章時点では追加ミッションでのみ登場。C.C.ガウェインとともにOE世界へ転移。ここでもゼロとなって不利な勢力(ペンタゴナ反乱軍ヘリック共和国など)へ加勢している。コネクトの協力者として自軍でもその手腕を発揮している。ユニットとしてはガウェインのドルイドシステム(相手の装甲値と回避率を減少させる特殊MAP兵器)と指揮:攻撃命中の相乗効果によって総ダメージを飛躍的に伸ばす事が可能。更にサブパイロットのC.C.が居なくなる点を除くとガウェインのほぼ上位互換であるDLCユニットの蜃気楼に乗れば、圧倒的な防御力と使い勝手の良い広範囲MAP兵器で単騎戦闘力も非常に高い。
なお初登場シナリオにおいてC.C.の忠告を受け、ギアスの使用は封印すると宣言している。実際、作中ではEDまで一回も使っていない。しかし、組織力のあるコネクトの協力があるとはいえ、戦術・戦略・組織運営・直接戦闘及び指揮と様々な場面で活躍するので、むしろギアスが無い分、ルルーシュの素の優秀さが際立っていると言える。
スーパーロボット大戦X-Ω
メインシナリオでは第1章から中心人物として活躍する。パイロットとしてはゼロ名義だが、立ち絵やカットインでは仮面を外しているものも多い。
2016年10月のイベント「世界 の 声」では報酬でボイス付きパイロットパーツが追加された。
2019年12月5日の誕生日を記念した『復活のルルーシュ』の再参戦に伴い『復活のルルーシュ』版が初登場。ユニットクエストでは映画冒頭部が描かれており、心神喪失状態の専用の立ち絵がある。
なお、ゼロ単独名義(R2)のパイロットパーツにはボイスがあるが、ゼロ/C.C.名義(復活)のパイロットパーツにはボイスはない。
スーパーロボット大戦DD
序章ワールド3より登場。シナリオ面では第1期から原作再現が行われている。当初はパイロットとしては使えず、支援ユニットパーツとして登場。1章Part4からはガウェインのパイロットとして参戦。3章Part1からは蜃気楼に乗り換える。
初期状態で精神コマンドの「必中」を習得しており、照準値が低い代わりに攻撃力が高い攻撃特化タイプのガウェインと非常に相性が良い。
2章Part7では『亡国のアキト』のシナリオ再現により、「ジュリアス・キングスレイ」としてスザクと共に登場。テロに見せかけた作戦を立てるが、原作通りに錯乱してしまい、幽閉されてしまう。『アキト』のシナリオ再現終了後は、ロロによって連れ出される。2章Part11では『R2』の再現によりルルーシュ救出作戦が行われる。その際、ディバイン・ドゥアーズの一部にカレンからゼロの正体が明かされる。
イベント「クロッシング・パイロット第2弾」ではウイングガンダムゼロの専用カラー「ウイングガンダムゼロリベリオン」に搭乗。ボイスは専用のものが新録されており、ツインバスターライフルなどの武装名も収録されている。なお、福山氏は収録の際「『ガンダム』に乗れて嬉しい」と喜んでいたとか[3]
スーパーロボット大戦30
『復活のルルーシュ』設定。本作ではフルネームの正式名称が「ルルーシュ」となっている。SRWオリジナル機体の月虹影帥に搭乗。ボイスも新規収録されている。
戦術指揮に気力とExCのバフ効果を付加するABがかなり強力であり、同じように味方ユニットを強化しなおかつ効果がマップクリアまで永続する「隊長コマンド」と差別化されている。ただし、移動後使用もヒット&アウェイとの併用も出来ないので進軍に遅れない為にはひと手間必要。幸い「決意」は変わらず習得する。
彼の真価は、艦長でありながら「決意」を所持するミツバ・グレイヴァレーと合わせる事で発揮され、「決意」で確保したミツバのExCをひたすらルルーシュの行動回復にあて、ルルーシュが戦術指揮を連打することで、1~2ターン目の時点で気力とExCを上限まで上げることが可能になる。戦術指揮の元々の強化自体も重なり、マルチアクションの連打で勝利条件にターン経過が入ってさえいなければどんなシナリオだろうと1~2ターンで終わりかねないバランスブレイカーの組み合わせとなる。
ただし、あくまでドライストレーガーを含む戦艦が出撃していることを前提としたコンボであるため、艦内ミッションなど戦艦の出撃できないミッションではここまでの威力は発揮できない(それでも普通に強力)。
また、当然ながらルルーシュ自身はこの恩恵にあずかれない為、ルルーシュも強化する場合にはルルーシュ自身の「決意」や余った戦艦のExC等で同様の状態まで持っていく等の工夫が必要となる。
本作では自身の復活は仮初めの生と捉えており、「何時消えてもおかしくない」と漏らしている。もっとも、エクストラチャプターまで退場する事はなくEDでは原作同様にL.L.を名乗りC.C.と共にギアスの欠片を回収する旅に向かっている。

パイロットステータス

ゼロ」名義のものも合わせて記載。基本的には味方時はゼロ名義、敵対時はルルーシュ名義となる。原作終了後の『X』や、『復活のルルーシュ』設定の作品ではルルーシュ名義で味方として運用できる。

能力値

第2次Z破界篇
主役としては全体的にあまりパッとしない能力。体力は並み以下という設定からか格闘が輪をかけて低い。一方射撃はコードギアス勢で最高値だが、そもそもギアス勢の射撃値は総じて低い傾向にあるのでリアル系パイロット全体で見ると平均よりちょっと上程度。あくまで「エース」ではなく「キング」として使うのであれば、本格的な戦闘は付近の味方に任せよう。
第2次Z再世篇
『再世篇』では乗機に格闘武器がなくなったことで格闘の低さは気にならなくなり、蜃気楼を制御できる情報処理能力が反映されたのか技量も増加。技能枠の増加など悩みの種が潰された結果『破界篇』に比べて大幅に使い勝手が良くなっている(蜃気楼の性能が優秀過ぎるため、戦術指揮をやらなくても充分やっていける)。IFルートに行きたい場合、37話までにエースになっておかないとポイントが取れないので、蜃気楼乗り換え後は出来る限り前線に出して行きたい。
敵としては、ダモクレスの性能と相まってとにかく硬い。近くにスザクがいるので、まともにかかると苦戦は避けられない。聖天八極式やダブルオーライザーなど、回避力と火力に優れるユニットをぶつけてやろう。

精神コマンド

第2次Z破界篇
分析必中不屈かく乱再動
戦闘要員としてもサポート要員としても非常に優秀なコマンドを多数習得する。集中が使えないので前半は集中攻撃されるとあっさり落ちるが、C.C.がサブに加入すると解消され、ZEXISのキングとしての風格は十分。問題はC.C.も精神サポート要員として優秀すぎるため、何度も集中を使うのはためらわれる点か。
再世篇プロローグでも、この精神コマンド構成になっている。
第2次Z再世篇
分析集中直感かく乱再動
蜃気楼に乗り換える際1人乗りになったが集中直感を使えるようになったことでリアル系としての運用がしやすくなった。サポート、攻撃と大忙しな構成だがエースボーナスである程度代用できる可能性もあるのでSP回復パーツの装備も検討しつつ状況により使い分けるといいだろう。失った必中は直感へと統合され、不屈はエースボーナスへと受け継がれた。
第3次Z
分析集中+、直感かく乱
両篇ともこれ。よりによって「再動」がなくなっているが、今回はマルチアクションがあるので妥当なところだろう。
X30
分析集中直感かく乱決意
新精神の「決意」を活用し、マルチアクションで行動回数を増やして戦闘と戦術指揮を両立させたいところ。
決意でExオーダーを使用したいことを考えると、蜃気楼より斑鳩の方が欲しい……というのは無い物ねだりであろうか。
OE
鉄壁追風必中熱血
X-Ω
不屈覚醒
パイロットパーツ装備時
必中直感共鳴
ゼロ/C.C.名義
不屈閃き
ゼロ/C.C.名義(パイロットパーツ装備時)
希望共鳴
DD
必中不屈感応熱血分析決意

特殊スキル

Zシリーズ
戦術指揮指揮官戦意高揚気力限界突破
原作での指揮官としての活躍を反映してか、特殊スキル『戦術指揮』を持つ。高レベルの指揮官技能と戦術指揮を合わせ、付近のユニットの安定度を劇的に上昇させる非常に優秀な前線指揮官。ゼロは欲しい技能が多いため戦意高揚と気力限界突破は他の技能に書き換えてしまってもいい。再世篇ではフラグの都合上前線に出ることが多くなるため、ヒット&アウェイ連続行動が欲しい。蜃気楼斑鳩もバリアがあるので援護防御で盾役になるのも悪くない。
時獄篇でもラインナップは変わっていないが、指揮官のカンストLvが上がっている。もっとも、自部隊内でトップクラスのカンストLvなのには変わりが無いが。
第2次Z再世篇(敵対時)
天才指揮官L4、戦意高揚気力限界突破闘争心ガード精神耐性底力L8
戦術指揮がなんと天才に変更されている他、高レベルの底力・ガード・精神耐性で全方位をカバーしている。殴れば殴るほど絶望的に堅くなるので、援護攻撃に精神コマンドも絡め、出し惜しみせず最強の攻撃をぶつけるべし。
X
戦術指揮指揮官L4、底力L7、気力限界突破L2
「戦術指揮」が正式に使えるようになったほか、指揮官技能が自軍最速(Lv30)で最大に到達するのに注目。ネモ船長に「コマンダーターミナル」を使わせたい場合は最優先でボスクラスを狙わせよう。
OE
底力指揮:攻撃命中天才
ドルイドシステムでの防御低下に加え、指揮による攻撃力上昇で更なる火力向上が見込める。
DD
戦略眼(ゼロ)
メインスロットの必殺技威力・照準値が増加する。
ゼロの提案
照準値が増加する。攻撃命中時の気力上昇量・気力上限が増加する(LV20で追加される)。
ゼロ
攻撃力が増加する。気力130以上の時、ステージ中一度だけ「奮起」(レベルが上がると「ひらめき」も追加される)がかかる。
不撓不屈(ゼロ)
攻撃力が増加する。気力120、150以上の時、ステージ中一度だけ「熱血」(レベルが上がると「狙撃」も追加される)がかかる。
[+]矜持(ゼロ)
攻撃力・防御力が増加する。気力が120、150以上のとき、ステージ中一度「集中」(レベルが上がると「不屈」も追加される)がかかる。
戦意高揚(ゼロ)
全ての攻撃の与ダメージ・照準値が増加する。自分のアクション開始時に気力が増加する。
反逆(ゼロ)
防御力・照準値・気力上限が増加。攻撃を命中させた際の気力上昇量が増加する(LV15で追加される)。
30
戦術指揮指揮官L4、底力L6、気力限界突破L2
『X』と比べて、底力のレベルが下がっている。

エースボーナス

戦術指揮の効果範囲+2
第2次Z破界篇』で採用。20機出撃の初期配置ですらほぼ全てカバーするほどの範囲にまで拡がる強力ボーナスだが、積極的に前に出さないと習得は難しい。ヒット&アウェイや連続行動があると、戦術指揮の合間に撃墜数を稼ぎやすい。
気力150以上で、自軍フェイズ開始時に奇跡が起きる
第2次Z再世篇』で採用。冗談のような文面だが、正確には「気力150以上で、自軍フェイズ開始時にランダムかつノーコストで精神コマンドが発動する」という効果。
発動する精神コマンドは「熱血」「」「ド根性」「必中」「ひらめき」「集中」「不屈」「突撃」「直撃」「鉄壁」「かく乱」「幸運」「努力」「覚醒」の14種類(発動する精神コマンドの数が非常に多く、現段階でもこれで全てかどうかは不明)。なお、既にかかっているものは選定対象外となる。かく乱や魂・覚醒が発動すればしめたものだが、発動時点で必要のないコマンドが選ばれてしまう事も当然起こり得る。事前にターン終了時も効果が残るコマンドを使うかかけておくことである程度選定対象を絞り込んだり、リセット&ロードを繰り返して狙い目のものが出るまで粘るという身も蓋もない手もあるが、やはりこのランダム性の強さから『破界篇』でのものと比べ使いづらくなった感は否めず、無理に撃墜数を稼ぐ必要性は薄くなったとも言える。
敵対時でもHardモードでのZRルート第57話でのみ習得。必中やド根性、鉄壁辺りを発動されると面倒極まりないので、このボーナス発動を止められる分だけの脱力要員は確保しておきたい。
「戦術指揮」を使用した際、効果を受けた味方1チームにつきPP3を入手する
第3次Z』で採用。Zシリーズの戦術指揮はゼロ自身には掛からない上に経験値やPPも入らないためこれで使い勝手が良くなった。
ユニットが多いステージでは密集すれば1回につき60程度入手できるので、ターン経過を無視して使いまくれば全滅プレイ抜きで全パラカンストという「存在自体が奇跡」という次元まで持っていけることすら可能。ただし、相当なターン数とそれなりの時間や根気が必要となる。
そうでなくとも「ステージ開始直後やクリア直前、あるいは他にやることが無い時はとりあえず戦術指揮」という癖をつけておくだけでもそれなりに貯めることが可能なため、普通にプレイしていても有用なボーナスであるのは間違いない。
移動後に「戦術指揮」が使用できるようになる。
X』で採用。漸くZシリーズのデフォルト同等の運用が可能となる。Zシリーズ時代のボーナスと比較すると割に合わなさは否めず、ギアス勢の性能下方修正を象徴していると言える。
Zシリーズと同じ使い勝手を求めるのであれば早急に取得したい。
C.C.の最大SP+15、個別コマンド「戦術指揮」をかけた相手の気力+3、ExC+1
30』で採用。戦術指揮で気力やExCまで強化するという、自軍全体に強烈なバフを掛けることが出来るボーナス。AOSの戦術訓練サポート取得済で戦艦各種がグレートエースになってる場合、一回使うだけでExCがすぐ6まで溜まり、即オーダーでルルーシュを再行動させ再び戦術指揮し回復、とExCのロンダリングを繰り返す事で初動から全機体のExCを溜め続ける事が可能。優秀なサポート系精神コマンドのオンパレードであるC.C.の最大SPが増えるのも嬉しい。
集中
OE』で採用。命中・回避+10%。
ルルーシュは集中閃きを持っていないが、蜃気楼搭乗時は防御を優先することになるのでさほど必要性はない。ただドルイドシステムでの命中低下に加え、天才があるため回避を求めるなら取得する必要がある。

サポートアビリティ

二つの仮面
SSR。状態異常になりづらい。
無印出典で、「ルルーシュ・ランペルージ」名義。イラストは私服。
盤石の備え
SSR。戦艦搭載中、味方全体の移動速度アップ。
『R2』出典で、「ゼロ」名義。

支援効果

パーツ メイン効果 サブ効果 精神コマンド 専用演出対応
魔神の一手 特殊攻撃強化III タイプ強化III(攻撃・命中) 狙撃 紅蓮弐式
紅月カレン
明日への選択 運動性ダウンIII タイプ強化IV(攻撃・命中)(紅月カレン) 不屈 紅蓮聖天八極式
(紅月カレン)

パイロットBGM

「Elegant force」
ギアス使用時のBGM。『第2次Z』で採用。厳密には「パイロット」BGMではないが、ルルーシュの象徴とも言うべき曲であるためこちらに記載。一応設定変更で戦闘BGMにすることは可能。

人間関係

黒の騎士団におけるルルーシュの人間関係はゼロを参照。

枢木スザク
会ったばかりの頃は、彼のお気に入りの遊び場であった土蔵を自分達が奪ってしまった事から、一方的に因縁を付けられ殴られるという最悪のファーストコンタクトを果たし、以降もしばらくは互いに憎み合う関係だったが、ある出来事をキッカケに和解・親友となった。
第1話で彼と偶然再会した事が『ゼロ』として暗躍する全ての始まりとなった。が、立場と信念の違いから、最大の壁として立ちはだかる事になる。最終局面ではゼロレクイエム遂行のための同志として戦うことに。そして最後はゼロに成り代わった彼に自分を殺させることでゼロレクイエムを完遂させた。目的達成のためとはいえ、親友をその手にかけることになったスザクもこの時は仮面の下で涙を流していた。「キセキの誕生日」で再度対面した際には色々と複雑なものがあったのか、近しい割に刺々しいという微妙な状態だった。
最初の友達である故に信頼もしていたが、それ故に自分本位で『友達』という言葉を持ち出した事もあったので一時期完全に唾棄された事もある。
C.C.
自身にギアスを与えた張本人。互いに互いを利用する「共犯者」の間柄。結果的に、彼女はルルーシュにとって最初から最後まで唯一味方であり続ける存在になった。
ナナリー・ランペルージ
実妹。母を失い父から見捨てられた身であるため、唯一の肉親で互いに深く愛し合っている。ルルーシュにとっては最愛の妹であり生きる支えそのものである。事実ゼロとしての行動と目的の殆どが、ナナリーの為に行われたものであった。
ゼロも黒の騎士団も全てがナナリーのためと豪語し、それ故ナナリー本人や彼女の意志を優先しすぎた結果が作戦の失敗ひいては自らの破局にも繋がっていく。
シャルル・ジ・ブリタニア
ブリタニア皇帝。父親にして、復讐の最大の対象。反逆を始めた目的は、彼が自分とナナリーを邪魔に思っている、と見たことが始まりだったが、実際には全くの逆であった。とはいえ、彼の真意を知った後もルルーシュは彼らにとって都合のいい独善だとみなし、最終的に引導を渡した。
マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
母親。彼女の死の真相を追う事もルルーシュの目的の一つ。だが、その真相はルルーシュの反逆の理由を根幹から破壊するものであった。そして、ギアスによって秘かに生き続けていた彼女もシャルル同様に自らの敵と見なし、引導を渡した。
『X』では復活した彼女と対決し、勝利。ギアスでシャルルに関する一切の記憶を奪い、無力化するが…。
ユーフェミア・リ・ブリタニア
「ユフィ」の愛称を持つブリタニア帝国第3皇女。ルルーシュにとっては異母兄妹であるのと同時に幼馴染みであり、また本人曰く「たぶん、初恋だった」存在。小説版では「もう一人の妹」とまで言っており、母親の違う兄弟には情を示さない彼にとっては数少ない例外でもある(ルルーシュには彼女以外にも異母妹はいる)。皇女の立場を捨ててまで自身とナナリーの幸福を願った彼女に心打たれ、ルルーシュは和解を決意するものの、予想外の事故によって最悪の結末を招いてしまう結果に…。『第2次Z再世篇』黒の騎士団ルートでは思わぬ形で再会することになる。
ミレイ・アッシュフォード
アッシュフォード学園の生徒会会長であり、自身とナナリーの正体を知る数少ない人物。思いつきのイベントに振り回される事も多い。彼女が卒業し、ニュースキャスターになった後、唐突に自身が皇帝となって以降は逆に彼女を驚かせ続けた。
『Genesic Re;CODE』によると、ルルーシュが中等部に在籍してた頃、ブリタニア人に友達がいなかったため、お節介な彼女に引きずり込まれるように生徒会に入った。当初は不満も言っていたが、振り回されていたうちに学園の人気者になっていたという。
シャーリー・フェネット
生徒会のメンバー。ルルーシュを「ルル」と呼び想いを寄せている。ルルーシュも彼女の事を良き友人と思っていたが、ゼロとしての行動が彼女に悲劇をもたらしてしまい、『R2』において彼女を戦いに巻き込むようなことはしたくはないと考えるようになっていた。なお、彼女が自分に好意を抱いていることは彼女にキスされるまでは気づいていなかった。
小説版では彼女との出会いが描かれている。ブリタニアに見捨てられ、人質となった日本でスザクと出会い、再び手にしたと信じた安住の地をまたブリタニアに踏みにじられてしまい、ブリタニアに関わる全てを侵略者どもの一味として憎み切っていたルルーシュは彼女との出会いにより、憎むべきはブリタニア全てではなく現在のブリタニア帝国という体制(皇帝)であると気付かされる事になる。ルルーシュは彼女を大切な存在として戦いに巻き込まない事を心に誓っていた。
劇場版では軽めだが付き合っており、皇帝を打倒した後に別れの電話をかけている。しかし、それでもルルーシュの味方であり続けるほどに彼を愛している。
名台詞アワードでは彼女から「ナチュラルボーン詐欺師」とあんまりな呼び名をつけられるハメに。
リヴァル・カルデモンド
生徒会のメンバーで悪友的存在。ルルーシュがギアスを手に入れるまでは彼と一緒に賭けチェスによく出向いており、男性キャラの中でもスザクに次いで心許せた存在だったと思われる。もっとも最終的にルルーシュの秘密や本質にはメンバーの中で一番縁遠くもなってしまった。
ニーナ・アインシュタイン
生徒会のメンバー。他の面子と比べて絡みは少なめだが、ゼロとしての行動により彼女の運命も狂わせてしまい、ゼロを憎悪する。ゼロレクイエムでは協力者に。
紅月カレン(カレン・シュタットフェルト)
生徒会のメンバー。序盤は自身のミスが原因で正体を疑われた。結局咲世子を使ったアリバイ工作で誤魔化す事には成功した。結局はブラックリベリオンの終盤で正体を知られる羽目になる。その際は気丈な彼女が茫然自失に成る程ショックを与えてしまう。次第に彼女はルルーシュの良き理解者になっていくが、団員の裏切りによって決別を迎える。
カレン自身はルルーシュ自身に惹かれ、ルルーシュも戦う動機が自分と同じ母親となっているカレンに単純な同志以上に女性としての魅力も含めて特別入れ込み、裏切りの時も嘘を着く事で守っている。
劇場版でも正体を知られそうになるが、ルルーシュの妹のナナリーとの触れ合いを見て、盲目の妹がいたら反ブリタニア活動なんてやってられないだろうと疑いを自ら消している。
クロヴィス・ラ・ブリタニア
ブリタニア帝国第3皇子。異母兄。ルルーシュは彼にチェスで負けたことはないらしい。実戦でも彼の用兵を「最も愚かな手」と嘲笑い、ギアスで母マリアンヌの暗殺事件の情報を聞きだした後、口封じのため殺害した。ルルーシュがはじめて殺害した人物。
漫画版では口封じ以外にも、何の罪も無いゲットーに住む大勢のイレブンを無差別に殺害する命令を出した事を理由として殺害している。
シュナイゼル・エル・ブリタニア
ブリタニア帝国第2皇子。クロヴィスとは逆に、ルルーシュはチェスで一度も彼に勝ったことがない。最終的には直接ぶつかることになるが、映像トラップで嵌めてギアスで降した。
ヴィレッタ・ヌゥ
ギアス取得直後、偶然場に現れた際にギアスを使用して機体を奪い、因縁が出来る事となる。なお、名前有りのキャラとしては初めてギアスを使用した相手でもある。
ジェレミア・ゴットバルト
スザク救出の際に彼を陥れて以降、仇敵として狙われていたが、『R2』では自身に忠誠を尽くす臣下として重用する。
マオ
C.C.の以前の契約者。ルルーシュ曰く大先輩。C.C.に執着している彼からは憎まれ、幾度も罠にかけられた。スザクと協力して罠を打ち破った際にスザクを貶めるために彼の過去をマオは語ったため、スザクが彼自身を死に追い込む理由を知った。
アーサー
後に生徒会で飼われる事になる野良猫。物語序盤で、ルルーシュを最大の窮地に陥れた。
篠崎咲世子
ナナリーの世話をしてくれているメイド。『R2』にて正体を明かして以降は(ゼロとしてではない)ルルーシュの腹心的な立場となり、不在時の影武者を任せる…が、天然な行動によりいらぬ苦労をかけさせてしまう事も。
ロロ・ランペルージ
シャルルのギアスにより記憶を改竄された時期には「弟」として接していたが、記憶を取り戻すやいなやナナリーの場所に居座った彼を最大限まで利用し、ボロ雑巾にして捨てるとまで言い放つ……が、次第に彼にも情が移ってしまい、最後は命を犠牲にして自分を助けた彼を「弟」と認め、その死を悼んだ。『第2次Z再世篇』ではゼロレクイエムルートでは原作通りの結末となるが、黒の騎士団ルートでは彼に対し暴言をぶつけたことを悔やむ様子が見られるも、ロロ自身は「兄弟だからケンカぐらいする」と兄を許しており、生きたまま和解することが叶った。
桐原泰三
反ブリタニアかつ過去のルルーシュと面識があるという立場のため、ゼロの正体を隠す必要のなかった数少ない相手で、むしろ自ら正体を明かすことでゼロの信用を担保した。
マリーベル・メル・ブリタニア
外伝『コードギアス 双貌のオズ』に登場する皇女の1人。母と妹をテロ事件で失い、それを皇帝に談判した為に継承権を下げられ、とルルーシュと殆ど似た事をしており、当のルルーシュからも「俺と似ている」と評された。ただし、彼女からはその言葉の真意を拒絶される事に。『02』では、彼女から戦力を提供されて短期間の内に手駒を揃えることに成功、代わりに新型KGFエルファバを与え、ダモクレスの防衛を一任した。なお幼少期はよく遊ぶ事もあり、ユーフェミア同様仲は良かったようである。
オデュッセウス・ウ・ブリタニア
第1皇子。異母兄。その人柄もあって特別に嫌ってはいなかったが、かと言ってユーフェミアやマリーベルのように好感を持っているわけでもなく、ギアスで従属させることにも躊躇はなかった。
ギネヴィア・ド・ブリタニア(SRW未登場)
第1皇女。異母姉。彼女からは母マリアンヌの身分が低かったことから疎まれていた模様。皇帝即位の宣言をした際に彼女から衛兵を差し向けられたが難なく対処してギアスで配下にし、皇女の身分を剥奪した。
カリーヌ・ネ・ブリタニア(SRW未登場)
第5皇女。異母妹。ギネヴィアと同様の理由で彼女からも疎まれていた。皇帝即位の宣言をした際に「何言ってるの!?ありえない!」と非難されるがギアスで配下にし、皇女の身分を剥奪した。
シャムナ
彼女のギアスに翻弄され、諦めかけるがC.C.の叱咤で復活し、逆転勝利した。
マリオorマーヤ・ディゼル
スマホゲーム『ロストストーリーズ』の主人公。シンジュク事変でクロヴィスを殺害する現場を目撃された事を切っ掛けに、ブリタニアを倒す為の『契約』を結ぶ。戦闘力や判断力の高さを評価する一方で、復讐の為なら自分の命すら棄てかねない姿に危機感を持ち、ブリタニアへのスパイとして潜入させる。
皇サクヤ
『奪還のロゼ』の主人公で自身の姪。コード継承者として(おそらく)初めて契約した相手で、「絶対遵守のギアス」(ただし、発動条件は自分のギアスとは異なる)を彼女に与えた。

他作品との人間関係

ガンダム系

クワトロ・バジーナ
30』では、人類のためにあえて悪行を成そうとした者同士として、互いに親近感を覚える。なお、二人の行動の結果、世界は約一年の間平穏が保たれることとなり、のちに「奇跡の一年」と呼ばれるようになる。
ヒイロ・ユイ
第2次Z破界篇』ではナナリーが誘拐された際に彼も同行する。ルルーシュの学生離れした決断力や行動力を間近で見て、彼の正体に疑問を持つ。そして『第2次Z再世篇』にて、自力でゼロの正体に辿り着く事となった。
原作では最終的にどうなったかは不明に終わったルルーシュだが、『第2次Z再世篇』においてはヒイロに「お前を殺す」と言われた時点で運命が決定していた
『X』でも彼らコロニーのガンダムとは時に協力、時に敵対する立場であり、DLC『太平洋の死闘』ではゼロ・レクイエムの真意に気付いていた。
リリーナ・ドーリアン
『第2次Z』では彼女もアッシュフォード学園の生徒会メンバー。
トレーズ・クシュリナーダ
最終目的が共通した人物。『第2次Z再世篇』ゼロレクイエムルートでは皇帝ルルーシュの腹心となる。
『X』ではOZを掌握した彼と同盟を結んでいた以外にも、最終的な目的を同じくする「同志」であった事が語られている。
沙慈・クロスロード
『第2次Z』ではアッシュフォード学園の生徒会メンバー。『第2次Z再世篇』ではルルーシュが黒の騎士団と何か関係があるのではと考える。終盤で彼がゼロであることを知り、驚愕することに。
リボンズ・アルマーク
『第2次Z再世篇』では彼の計画の邪魔をする。ゼロレクイエムルートではリボンズの協力者であったシャルルを抹殺し、帝位を簒奪して皇帝になった後、彼の手駒になり得る人間たちも自分の配下にするか粛清した。黒の騎士団ルートでも対立するZEXISの指揮官であるので同様にリボンズの邪魔者になる。
王留美
『第2次Z再世篇』のゼロレクイエムルートでは彼女の命を救った他、協力し、「生きる意味」を見出した。一方でゼロレクイエムルートにて、沈み行くダモクレス要塞の中でディートハルトと共に皇帝ルルーシュから要塞と運命を共にするように命令する冷徹な一面も見せた(要するに「死ね」と言っているも同然)。
また、ディートハルトは彼の言葉に動揺しており、彼女の超然とした態度とは正反対である。

リアル系

キリコ・キュービィー
第2次Z再世篇』では、イプシロンとの決戦に臨む彼の前で仮面を外してATの調整に付き合う。
アナ・メダイユ
第2次Z破界篇』では、彼女からZEUTHのメンバーがかつてゼロと風貌が似ている人物によって苦しめられた事実を知らされ、その人物と異なり、自分が誠実な人間と評価される。
ロブ・ハーマン
OE』では同志。参謀としての有能さは彼を含めたヘリック共和国の軍人も一目置いている。
後藤喜一
『OE』で共演。「テロリスト(彼と敵対するブリタニアの視点であるが)と警察官」という正反対の立場な他、ルルーシュが苦手とする腹の底が見えない人間。
ケーン・ワカバタップ・オセアノライト・ニューマン
『X-Ω』周年イベント「第3回スパクロフェスティバル」にて、攪乱作戦でゼロの服装をした部隊の一部。作戦後、彼らにゼロの物真似で遊ばれる。
アンジュ
X』にて共演。「国を追われた元皇族」「車椅子に乗った妹がいる」「世界を壊す為に戦う」等と境遇や気質で何かと共通点の多い人物。
アルゼナルのメンバーの一部からは「男アンジュ」と言われ、逆にアンジュは「女ルルーシュ」と呼ばれる一面もある。
クリスロザリー
『X』の初参戦シナリオにて目的の為なら手段を選ばない自身のやり方を彼女達から畏怖される。
また、クリスとは敵対した際にエンブリヲのやり方をスザクと共に糾弾した。
サリア
『X』のDLC「プリティ・サリアンの冒険」では彼女のプリティ・サリアン姿に(絶望顔で)愕然とする。しかし時間が経つに連れ、「コスチュームを纏う事で違う自分になれる」と言う彼女の想いをかつての自分と照らし合わせて理解するようになった。
ジュリオ・飛鳥・ミスルギ
『X』において彼の小物ぶりを面と向かって酷評する。
シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
『X』において、自身の経験から、彼女がモモカに送ったビデオメッセージを一目で罠と見抜き、「信用に値しない妹」と切り捨てる。
ドレイク・ルフト
『X』では地上に出た彼らの軍と同盟を結び、最終的に太平洋上で黒の騎士団やショウ達との決戦に及んだ事が語られている(同時進行で宇宙ではルルーシュの同盟者であるトレーズ率いるOZと、ゼクス率いるホワイトファングの決戦が繰り広げられていた)。
ただ(原作通りであれば)ドレイクの野望とルルーシュ&トレーズ(&ゼクス)の目指す物は相容れない事が予想される為、「同志」であったトレーズとは異なりあくまで「同盟者」止まりであったと思われる。
ダバ・マイロード
『30』では、彼のカリスマにいち早く着目しており、自分の二の轍を踏まないように手助けをしている。

スーパー系

飛鷹葵
第2次Z再世篇』ではゼロであるときの正体に興味を持っていたのか、ゼロレクイエムルートに進むと皇帝となって暴政を敷くルルーシュに対して彼女からは「素顔のあなたにはがっかり」と言われる。
碇シンジ
『第3次Z』では彼を前から知っていたらしく、「選ばれた子」と呼んでいる。
『CC』(偽りの宇宙)では同じアッシュフォード学園の生徒会仲間。
ハルシュタイン
『X-Ω』では直接の絡みこそないが、彼女の不滅の身体を無効化した。
シンドウ・スガタ
『X-Ω』周年イベント「第3回スパクロフェスティバル」にて、撹乱作戦で部隊全員がゼロの服装をするシーンにおいてシュナイゼルとチェスで対決する大事な役目を任せる。作戦後は彼のみが見事ゼロを演じきったことを称賛している。ちなみに、この称賛に対してケーン・ワカバが、声が似てるからって贔屓するなと文句をつけていた。
戦部ワタル
『X』で世捨て人になったルルーシュと出会った際の印象が強く残り、根は悪くない人だと察してくれる。ルルーシュもまた彼の穢れの無い粋さと心の強さを羨ましく思っていた。
忍部ヒミコ
『X』では初対面早々に、無邪気な彼女から自分が何かを怖がっている事を見抜かれてしまう。
デス・ゴッド
『X』では、元の世界で「魔王」と恐れられた自身の素性や実績に目を付けられ、彼によってドアクダー軍団の軍師に引き入れられそうになった。
結果「真実の鏡」の力でルルーシュは生きる気力を取り戻した為、ある意味では恩人かもしれない。

バンプレストオリジナル

カルロス・アクシオン・Jr.
『第2次Z破界篇』では、彼と賭けチェスを行い、勝利してキャッシュカードを入手するが暗証番号を教えなかったため「俺の質問に全て答えてもらおう!」というギアスを掛けて聞き出す。このギアスの命令が『第2次Z』の物語の端々で重要な意味を持つことになった。
ユーサー・インサラウム
『第2次Z再世篇』では、奇しくも自身の計画した「ゼロ・レクイエム」と全く同じ計画を立て、それを実行した人物。しかし、「偽りの黒羊」の効果によって全く気づく事はできなかった。
怒りのドクトリン楽しみのテンプティ
『第3次Z天獄篇』ではプロディキウム撃墜後、彼らにギアスを発動しようとするが、アドヴェントの介入で失敗する。
ホープス
『X』では、裏で画策する者同士で馬が合っており、魔従教団の真相をネモ共々聞かされている。困難ルート最終決戦では自身の計画した「ゼロ・レクイエム」と似た計画を立てている事を察している。
セルリック・オブシディアン
『X』では、表情の変化がシュナイゼルに近しいため警戒されていたが、内に秘める野心は嫌いではないと評していた。彼がエンデの呪縛から解き放たれ、魔従教団の導師に就任した際も、正気を取り戻した彼になら任せられると発言している。
カールレウム・ヴァウル
『30』では彼とクエスターズ思考実験問題の由来を解説する。
同行拒否ルートに進む場合、カールレウム離反の真意をいち早く気づいた。
キョウスケ・ナンブ
『30』DLCシナリオではポーカーで勝負し、キョウスケをぼろ負けさせていた。両者ポーカーフェイスは完璧であり、「この手でよく俺をここまで追い詰めた」と評価したが、実際のところ負けるつもりはなかった模様。

名台詞

「ゼロ」としての台詞も含む。

第一期

「…僕は」
「スザク、僕は…ブリタニアを…ぶっ壊す!」
第1話にて、幼少期のルルーシュがブリタニアに攻撃される日本を見て、スザクに宣言した言葉。本作に置ける最初のセリフでもある。この時既に、ルルーシュにはゼロの片鱗が生まれていたと言える。
「王様から動かないと部下がついてこないだろ」
貴族とのチェスにてキングの駒から動かした事についてリヴァルに尋ねられた時のセリフ。これはゼロとしてブリタニア軍と戦う時も同じで、後方で指示をするだけでは無く、自らも前線に行く事も多い。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる…」
ギアスを使う際の台詞。
「貴様らは死ね!!」
ルルーシュが始めてギアスによって命じた命令。ギアスの絶対遵守の力によってその場にいたブリタニア兵達は一斉に自らのこめかみに向けて引鉄を引く…ブリタニアを破壊する魔神が生まれた瞬間であった…
「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」
後述するようにハードボイルド小説の名台詞からの引用であり、ルルーシュを象徴する台詞。ルルーシュの敵は、あくまで戦う決意を決めた者のみである。同時に、自らが傷つくことになっても構わないという覚悟の表れでもあるのだろう。しかしそれを踏まえた上でC.C.には「撃たれる覚悟はあっても、撃つ覚悟はあるのか?」と返された。これが無印でのルルーシュの敗北の遠因となる。
なお、この台詞は物語の最終局面にて大きな意味を持つことになる…。
「何だ、もっとも愚かな手を打ったな」
第2話、部隊を集結させ始めたクロヴィスの手を評して曰く。スパロボでは回避時の台詞として採用。
「ハハハハハハッ! やれるじゃないか!!」
「やれる、やれるぞ! ブリタニアを倒すことが!!」
第2話において自身の頭脳と策を駆使して、ブリタニア軍を敗色に追い詰めて。が……。
「何だ、あの化け物は!」
スザクの駆るランスロットとはじめて対峙して。まるでやられ役の台詞のようであり、あまりロボットアニメの主人公らしくない(少なくとも序盤では)。
「綺麗ごとで世界は変えられないから・・・」
第3話。命乞いをするクロヴィスの叫び声を聞きながらこの言葉の口にし、彼は銃の引き金を引いて異母兄を殺害した。
「嘘だよ。あのスザクがそんなことをするはずがない。何かの間違いだよ」
クロヴィス暗殺の犯人がスザクだというニュースを聞いたナナリーが「嘘ですよね」と尋ねてきた際の返答。自分が犯人であるような気配は微塵も見せず、穏やかに話しかけ、スザクが陰謀に利用されたことを感じ取っていた。
「これで全ての条件はクリアされた」
「勝利条件は揃った」
ルルーシュが勝ちを確信した時の台詞。なのだが、大抵はこの後スザクの力技によって逆転されてしまうので、どちらかといえば失敗フラグに近い。
「俺は、お前に会うまでずっと死んでいた。 無力な屍のくせに、生きてるって嘘をついて」
「何もしない人生なんて、ただ生きているだけの命なんて、 緩やかな死と同じだ。 また昔みたいになるくらいなら」
契約を果たすまで死んでもらっては困るとc.cに銃を向けられた際のやり取り。この言葉に「確かに、意味は無いな。そんな命」とc.cは銃を下した。
「制圧された…!? こんな簡単に…! ゲームにすらなっていないぞ…ッ!!」
コーネリアとの最初の戦いで自分が指揮したレジスタンス達が指示に従わずにそれぞれ勝手な行動を取ってあっさりと壊滅したときの嘆きの言葉。この敗北を機に自らの組織を作る事を決意する。
「だから何もしないんだろう。さっきのイレヴンだって解ってるんだ。ブリタニア人に頭を下げたほうがいい暮らしができるって」
数人のチンピラブリタニア人に暴行を受けていたホットドッグ売りの日本人をギアスで助けた後、カレンと会話しているときの言葉。カレンからシャーリーが「ルルは努力しようとしない。せっかく頭がいいのに」と嘆いていることを聞かされて上記のように返答した。小説ではこの後、「力のある者に逆らうことは危険で馬鹿馬鹿しい行い」とまるで本心と逆のことを言っている。カレンからはこの言葉通りにブリタニア人に服従して虐げられている母親のこともあって平手打ちされる。
「さあ決着だ。コーネリアと言えど、味方部隊を絞り込まれれば勝機は低い。こちらには紅蓮弐式もある。必ずや捕縛し、母が死んだときの真実を語らせてやる。そして、そのまま捕虜にすれば俺の勝ちだ。イレギュラーさえなければ、我が黒の騎士団の…」
第10話次回予告。「イレギュラー」と言った瞬間にランスロットが映る。
「いい機会だから言っておく。そう、さっきは助かった。今までも、それからギアスのことも。だから一度しか言わないぞ。ありがとう」
第11話。自信を庇ったC.C.を介抱した後、彼女がうわ言で発した名前を知る。弱気になっていたC.C.に向けて今までとこれからへの感謝を述べた。
「無くしてから、初めて分かる事ってあるんですね」
「自分がどれだけ、彼女の笑顔に救われてきたかって……もう、あんな風に口喧嘩する事も、笑い合う事も出来ないんだなって……」
第13話。ナリタ連山にて、ギアスによりルルーシュの事を全て忘れたシャーリーと会い、彼女に対して感じていた事を打ち明けた。
「マオ、お前は黙っていろ!!」
スザクの過去をギアスで暴き、それにつけ込むマオをこの命令で黙らせた。しかし、小説版ではスザクのことをさらに理解するためにはもっと話を聞くべきだったのではないかとも後で思っている。
(違うんだ、もう昔とは…! ユーフェミア!)
ユフィが行政特区日本の設立宣言をした直後の独白。直前でユフィはこれで昔みたいにルルーシュ、ナナリーと過ごしていけると思っていたがそれに対して既に皇族ではなくなり、テロリストになっている自分はもう昔と同じではないと彼女に敵意を向けている。
(ユーフェミア、無邪気に善意を振りかざす第3皇女! 俺とナナリーにとってお前の存在はもはや罪だ!)
第22話の次回予告。彼女の行政特区日本によって自分のブリタニアへの反逆が潰えてしまいかねないことへの憎しみを述べている。ルルーシュがユフィをお前と呼ぶのは劇中でここだけである。
「本当だよ。例えば、『日本人を殺せ』って命令すれば君の意志とは関係なく…」
ユフィに自らのギアスについて説明しているときに言った言葉で、ルルーシュにとっては最大最悪のミス。彼女が最も実行しないことを例に出したのだが、この時、ギアスが制御できなくなっており、彼女の眼を見てしまったため、彼女はギアスに掛かり、この命令を実行してしまう。
ユフィとの和解で気が緩んでいたとはいえ、このうっかりさえ無かったら、コードギアス本編の展開もだいぶ違った動きを見せたに違いない(ロボットアニメとしては盛り上がりにくい展開かも知れないが)。
「わかっていて俺は契約した……これがヤバい力だということぐらい! ……なのに!」
虐殺の最中にガウェインのコクピットに戻ってC.Cに対して。ユフィの存在に感化されてギアスの秘密を打ち明けようと戯れに言った言葉で取り返しの付かない事態を引き起こしてしまった自分を責める。
「ああ。こうなったらユーフェミアを最大限利用するしかない。それがせめてもの!」
もはや後戻りができなくなり、会場にいたブリタニア軍が会場周辺の日本人を虐殺しはじめた状況を見ながら意を結してC.Cに告げる。
「スザク……俺の手はとっくに汚れているんだよ。それでも向かってくるなら、構わない」
「歓迎してやるさ。俺達は友達だからな……フフフフフフフ……ハハハハハハ……ハハハハハハハハハハ!!」
コーネリア軍との決戦前にユーフェミアの携帯電話でかけてきたスザクとの会話を終えた後の独白。ユーフェミアを殺してしまった自分、憎しみに支配されてゼロとしての自分に向かってくるであろうスザクに対しての感情がない交ぜになっている。
名台詞アワードでは「友達という言葉をこんな邪悪なニュアンスで使う主人公はいない」と、あんまりだが的確な指摘が。
「あの日から、俺はずっと望んでいたのかもしれない…あらゆる破壊と喪失を。そう、創造の前には破壊が必要だ。そのために心が邪魔になるのなら、消し去ってしまえばいい。そうだ……俺はもう進むしかない……!」
「だから……!!」
ユフィを不本意ながらも殺害し、かつての暮らしには絶対に戻れなくなったことで決意の独白。ナナリーを除けば、最も大事な肉親を殺したことで自分自身を完全にゼロという存在にしようと語っている。第一期のレギュラー放送のラストの言葉でもある。
「そうだ。俺がゼロだ。黒の騎士団を率い、神聖ブリタニア帝国に戦いを挑み、世界を手に入れる男だ」
「結果的に日本は解放される。文句はないだろう?」
スザクに仮面を暴かれ、正体を知られたときの言葉。後者はカレンに「日本人を利用していたのか」と問われた時の返答になっている。日本解放を、それを悲願としていた騎士団への報酬程度に見ており、「利用していた」のは少なからず本音の一つであろう。『R2』でもこのスタンスが変わらなかったことが、後々まで影響を及ぼすことになる。
もはや引き返せないところまで来てしまったために偽悪的なセリフも交えて語っているが、二人と生身で付き合いのあったルルーシュのあまりにむごい語り口に、スザクはうつむき、カレンはショックでへたり込んでしまう。
ルルーシュ「全ては過去。終わったことだ」
スザク「過去!?」
ルルーシュ「お前も父親を殺しているだろう。懺悔など後でいくらでもできる」
第一期ラストでスザクにゼロの仮面をはがされたあと、ナナリーがさらわれたことを教え、一時休戦と共闘を持ち掛けるがユフィを殺したことで拒絶されたときの返答。
スザクの過去を抉るような言動で動揺を誘っているようだが、スザクは尚更憎悪を募らせていく。ルルーシュも既に死人になったユーフェミアに想いを馳せるよりも今は生きているナナリーを助け出すために焦っているようにも思える。
「スザァァァク!!」
第一期最終話ラストの叫び。自身の存在をスザクに全否定され、激昂する。スザクも同様に「ルルーシュゥゥッ!!」と吼える。この場面と響く銃声を最後に物語は『R2』へと続く。
第2次Z破界篇』ではスザクに撃墜された際の台詞としても採用されている。
「当たり前だ。あんな反射神経バカと、正面からやり合って何になる」
「俺の本気は、やはり頭脳の方で発揮されるのだ」
対スザク戦について。

第1期(ゼロ)

「違うな。間違っているぞ、ジェレミア。犯人はそいつじゃない」
「クロヴィスを殺したのは……この私だ!」
スザクを護送しているジェレミアに対して。独特の言い回しが印象的だが、実はこの言い回しを使ったのは同じく福山氏が演じたこの人が先。スパロボでは回避時の台詞に採用。
「いいのか? 公表するぞ、オレンジを…」
ジェレミアの命令でサザーランドに狙われた際にかました最大級のハッタリ。これのせいでジェレミアは劇中の人物と視聴者から「オレンジ」呼ばわりされる羽目に…。
なお、ゼロは何かの疑惑を示唆するように言っているが、前述のとおり完全なハッタリで、そもそも存在していない。
「私が死んだら、公表されることになっている。そうされたくなければ……私達を全力で見逃せ……そっちの男もだ!」
上記の台詞の後、ジェレミアにかけたギアスによって彼はスザクを引き渡し、力の限り敵であるゼロの逃走を手助けした。これにより「全力で~」はオレンジと合わせて、コードギアス(及びジェレミア)を印象付けるセリフとなった。ちなみに「そっちの男」はスザクの事。
第2次Z破界篇』ではDVE。原作ではジェレミアだけに聞こえるよう声を抑えていたが、こちらでは思いっきり叫んでいる。
「ユーフェミア。民衆のために人質を買って出たか、相変わらずだな」
ホテルジャック事件の際、ユフィこと異母妹ユーフェミアと対峙したときの言葉。後に少ししゃべり過ぎたと自分で言うように直接彼女のことを知っていることを示唆したため、彼女に正体を見抜かれるきっかけになった。
「人々よ! 我らを恐れ、求めるがいい! 我らの名は『黒の騎士団』!」
「我々黒の騎士団は、武器を持たない全ての者の味方である! イレヴンだろうと、ブリタニア人であろうと」
「日本解放戦線は、卑劣にもブリタニアの民間人を人質にとり、無残に殺害した。無意味な行為だ。ゆえに、我々が制裁を下した!」
「クロヴィス前総督も同じだ。武器を持たないイレヴンの虐殺を命じた。このような残虐行為を見過ごすわけにはいかない。ゆえに制裁を加えたのだ」
「私は戦いを否定しない。しかし! 強い者が弱い者を一方的に殺すことは、断じて許さない! 撃っていいのは、撃たれる覚悟の在る奴だけだ……!」
「我々は、力ある者が力なき者を襲う時、再び現れるだろう。たとえその敵が、どれだけ大きな力を持っているとしても!」
「力ある者よ、我を恐れよ! 力なき者よ、我を求めよ!」
「世界は! 我々黒の騎士団が、裁く!」
黒の騎士団旗揚げ時の演説の全文。実は、この時点での旗揚げは完全な予定外であり、ホテルジャックが起こったことで急きょ行われたものだった。演説のタイミングはシャルルクロヴィスの葬儀で演説した直後に当たるが、内容は昔から考えていたらしい。ただしベストフレーズアワードでのルルーシュ曰く、「皇帝の演説を聞いて、何か言い返してやろうと思った」とのこと。
「生きろ!!」
式根島にて、スザクは司令官に命令に従い、ゼロを道連れに果てようとするものの、ギアスをかける事によって生き長らえる事になる。しかし結果的にこのギアスは「呪い」としてスザクに忌み嫌われる上、『R2』にて取り返しのつかない事態を引き起こす事となる。
「私は今から敵の司令部を叩く。君はどうする?」
キュウシュウ戦線で今にも撃墜されそうだったランスロットを救い、エナジーフィラーを差し出した際のセリフ。直後、ランスロットガウェイン――スザクとゼロは共同戦線で戦場を駆け回ることになり、たった二機で制圧を完了させてしまう。第一期屈指の名場面。
(やめろ…。私は救世主なんかじゃ…メシアなんかじゃないんだ…)
(やめろ…俺に、俺に押し付けるな…。罪を償えと、背負い込めというのか…。俺が…)
行政特区日本の式典会場の虐殺の最中、致命傷を負った日本人老女が自分のマントにすがって助けを求めて息絶えた際の独白。本来起こりえなかった惨劇を自らの軽はずみな言葉で引き起こしてしまい、それをまざまざと自覚せざるを得ず、罪悪感に苛まれる。
「黒の騎士団総員に告げる! ユーフェミアは敵となった! 行政特区日本は我々を誘き出す卑劣な罠だったのだ! 自在戦闘装甲騎部隊は式典会場に突入せよ! ブリタニア軍を壊滅し、日本人を救い出すのだ! 急げ!!」
スザク「絶対、絶対にユフィを!」
「見つけ出して殺せ!!」
行政特区日本の式典会場で虐殺が行なわれていることを団員たちに告げているが嘘と現実を混ぜている。ユーフェミアが敵となったのは事実だがギアスの暴走が原因のため、行政特区日本が罠だったというのは偽りである。ユーフェミアの殺害命令を出した時、ギアスが暴走したルルーシュの左目からは涙が零れていた。
(さようなら、ユフィ……。多分、初恋だった……)
ギアスの暴走により日本人虐殺を引き起こしてしまい、事態を終わらせるためにユーフェミアを手にかけた際の独白。
ユフィを止めるために、ユフィの凶行をせめて最大限利用するために、この独白の告白と共に虐殺皇女となってしまったユフィを英雄ゼロとして、自らの手で撃つ。
因みに、TV放送版では悲しげながらも静かな口調だったが、劇場版三部作では今にも泣き出しそうな口調となっていた。
「それは頼もしい。しかし残念ながら、私は既に悪魔と契約してしまった。今さら神とは契約できませんよ」
自らを勝利の女神と形容してゼロの妻となることを進言する神楽耶に対してその申し出を丁重に辞退したときの言葉。C.C.と契約し、ギアスという呪いの力で多くの人間を陥れ、大事な思い出を共有する異母妹のユーフェミアまで無残に殺してしまったゼロにとっては申し出を受ける気にはなれないのだろう。
「間に合ったか…」
「ありがとう、ダールトン」
ギアスの命令に従い、不意打ちによってコーネリアを戦闘不能に追い詰め、正気に戻ったダールトンに対して不敵な笑みを浮かべながらハドロン砲でとどめを刺した。

R2

「一年前……それは、他愛のない日常の光景だった。そう、その頃の俺は気づいていなかった。それが……どれだけ掛け替えのない時間だったかと言うことに……」
ピクチャードラマにて、1年前のドレスパーティーを回想して。大切だったものに背を向けてでも、彼は反逆を続けるしかない……。
(黒の騎士団は…イレヴンは負けた…。力がなかったからだ…。ゼロ…馬鹿な奴だ。無謀な戦いを挑んで敗れた男…。何をやっても、どうせ世界は…)
第1話での独白。ゼロが処刑されたことを示す看板を眺めながら思い浮かべる。前作までとは様子が異なり、諦めと達観が入り混じったような独白である。皇帝のギアスによって本来の記憶を変えられているため無理もないことだが。
(……俺に妹はいるが、弟はいなかった! 誰なんだ、アイツは……!?)
記憶を取り戻した後、確認している最中のモノローグ。偽りの弟をあてがわれ、妹ナナリーは連れ去られたことを理解した。ちなみに、DSゲーム版では異母弟のパラックスとキャスタール(SRW未登場)が登場する。
「お前が、『弟』だから…!偽りの記憶だったとしても、お前と過ごしたあの時間に嘘はなかった!
「最初から、ブリタニアに安らぎはなかった。お前の居場所は、ここにある!!」
(ふん、堕ちたな…。こんな資料を司令室に残している位だ、ギアスしか取り柄がないのだろうが…こいつのパスワードが役に立つとはな)
(フフフハハハハ…ナナリーの居るべき所を奪い取った偽者め…散々使い倒して、ボロ雑巾の様に棄ててやる…!)
ルルーシュが義弟であるロロを庇い、C.Cの引き渡しという任務を果たせず諜報機関に戻れなくなった彼を『兄』として懐柔。その後に心の中で呟いた台詞。ルルーシュの極悪モードがこれでもかと言わんばかりに全開である。
ちなみにルルーシュ役・福山潤は「このセリフが言いたかった!」らしく、言っていて気持ちよかったとのこと。さらにこの台詞のおかげで、ロロは視聴者から「ボロ雑巾」とかけて「ロロ雑巾」、更に短縮して単に「雑巾」という仇名が付く羽目になった。
「だから……もう巻き込みたくないんだ」
第12話にて、シャーリーに対しての心情を端的に発した。当回における数少ないシリアスな台詞。だが、次回で……。
「俺はもう……! 俺はもう失いたくないんだ! 何一つ……シャーリー!」
第13話、記憶が戻った事で錯乱したシャーリーがビルから落ちそうになり、咄嗟に彼女の手を掴み胸中を明かす。
「俺が…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだからだ! 俺の父ブリタニア皇帝は母さんを見殺しにした! そのためにナナリーは目と足を奪われ、俺達の未来まで…!」
第13話でのジェレミアからの「なぜゼロとなってブリタニアと敵対するのか」との問いに対しての返答。直後ルルーシュはジェレミアから当時彼がアリエス宮に居たこと、母・マリアンヌを守れなかったこと、彼の本当の目的を知ることになる。
「ジェレミア・ゴットバルトよ。貴公の忠節は、まだ終わっていないはず。そうだな…!?」
同じく第13話でルルーシュの真意を知り死を覚悟したジェレミアを止めるシステムを解除し問いかけた際のセリフ。覚悟を決めたジェレミアはルルーシュを忠義を尽くすべき主君と定める。
「ダメだッ! 死ぬなっ、シャーリー!!」
「死ぬなっ、シャーリー! 死ぬなっ、死ぬなっ!!」
「シャーリー……シャーリー……?」
「うわああああああああああっ!!」
第13話においてジェレミアとの一件が終わった後、瀕死のシャーリーに遭遇する。ルルーシュはシャーリーに対して「死ぬな」とギアスをかけるが、行動の強制しかできない絶対遵守の力では既に死の間際にあった彼女にそのギアスの効果は全くなかった……。
ちなみに『第2次Z再世篇』では原作タイトルままの「過去からの刺客」で再現されているが、フラグの関係で1周目しか見られない、ある意味レアなシーンとなっている。
「かつてC.C.は俺に言った。ギアスは王の力だと。俺を孤独にしていくと。ならばこれは……。シャーリー、俺はどうやって償えばいい? 教えてくれ……教えて……」
第13話次回予告のモノローグ。涙ぐむかのような声調となっているのが特徴。そしてここからルルーシュは破滅への道を歩む事となる…。
「シャーリーは最後までギアスに翻弄されて、シャーリーはギアスに殺されたんだ!」
「これが王の力だと言うのなら、力あるものは1人で十分だ。ロロは勿論、ギアスという力、罪、存在そのものをこの世界から消してやる! シャーリーに対してそれがせめてもの…」
第14話。シャーリーの死により、利用する予定だったギアス嚮団を殲滅し、ギアスの存在を消す事を決める。だが、それは黒の騎士団の叛意を増幅させてしまう結果となった。
(ロロ…ここでジークフリート諸共始末してあげよう…ヴィンセントに仕掛けた爆弾で!)
V.V.との戦いの最中、今ばかりにとロロを謀殺しようとした。なお、スイッチを入れようとした直後にコーネリアが乱入したため謀殺する事は出来なかった。
「違う! そいつは俺の……俺の!」
「答えろ、C.C.! なぜ俺と代替わりして死のうとしなかった!? 俺に永遠の命という地獄を押し付けることだってできたはずだ! 俺を憐れんだのか!」
「そんな顔で死ぬな! 最期くらい笑って死ね! 必ず俺が笑わせてやる!」
「これ以上、奪われてたまるか!」
「俺は知っているぞ、C.C.! お前のギアスを! 本当の願いを!」
Cの世界でC.C.の過去を垣間見、思考エレベーターから蜃気楼ごと脱出した際の絶叫。この時の心境の変化が、後にゼロレクイエムを発動する遠因ともなった。
「俺を裏切ったな…スザク…!」
「俺を裏切ったなああああああ!!」
第17話、スザクと和解しかけた直後に控えていたギルフォード達ブリタニア兵が銃弾を掠める。スザクの策と誤解してしまったルルーシュは憎悪に飲み込まれる…。
「どうしてお前が持っているんだ! これはナナリーにあげるつもりだったんだよ……! ナナリーにッ! おまえなんかがナナリーの代わりになるものかッ! この偽物がぁッ!!」
「まだ気付かないのか? 俺はお前が嫌いなんだよ! 大嫌いなんだよっ!! 何度も殺そうとして、ただ殺し損ねただけだっ!!」
第19話、ナナリーを失ったショックで感情のままにロロを罵倒。
「カレン…君は生きろ」
黒の騎士団に正体が露見され、処刑されようとした際にカレンを助けるために冷たく突き放す。そしてカレンが離れていく時にこう呟いた。
「もう良いんだロロ、俺はもう……」
ロロ「駄目だよ兄さん、だって……」
「やめ――」
「――めるんだロロ! どうして俺なんかをた」
「すけるんだ! 俺は――」「――はお前の事を利」
「用して………はっ! ロロ!?」
「やめてくれ! ギアスを使うな! 死にたいのか!」
黒の騎士団に処刑されようするルルーシュを助け出したロロに対して。
生きる希望も意味も失った上に、直前に口汚く罵ったロロが自らの命を削ってまでギアスを連発して自らを助けようとするのを必死に止めるが、ロロは聞かず、ついに――
なお、台詞が途切れ途切れなっているのはロロのギアスに停止させられているため。ネットスラング的に正確に表記するなら「やm――」「どうして俺なんかをたs――」といった感じの台詞になっている。
「そうか……すっかり見抜かれてるな。流石は俺の弟だ」
「あぁ、そうだよ……お前の兄は、嘘つきなんだ」
ロロの最期にて。ギアスの過剰使用で落命した「弟」を看取り、ルルーシュは全ての決着をつけるべくシャルルの下へ向かう……。
「さあ、時間だけはたっぷりある。答えてもらおうか…母さんを殺したのは誰だ? なぜお前は母さんを守らなかった?」
終盤、アーカーシャの剣でシャルルと対峙して。ルルーシュが戦い続けたのはひとえにこの答えを得るためであった。だが……。
「じゃあ、俺は何のために…」
「そうか…ブリタニアと黒の騎士団の戦いですら、C.C.を誘い出すための…。つまり、俺は始めから世界のノイズで…邪魔者で…」
現れたマリアンヌ、そしてシャルルから事件の真相と行動の真意を知らされて。行動の根幹にあった憎しみと怒り……それが前提から全てひっくり返され、自らの行動が全て無駄だったことを思い知らされる。しかし、事態はまだ終わっていなかった。
ルルーシュ「……フ、そうだな。俺は俺が守りたいと思う全てのために戦って来た」
スザク「結果を求めるなら、何かを成さなければならない」
ルルーシュ「そのための手段は、何かを否定することにもつながる」
スザク「だったら……!」
ルルーシュ「ああ、俺は!」
「俺はお前を、お前の考えを認めない!!」
アーカーシャの剣が起動する中、スザクに「何のために世界を手に入れようとした?」と問われて。この瞬間、二人の意思は一つの方向に並ぶ。
「人はなぜ、嘘をつくのか……それは何かと争うためだけじゃない。何かを求めるからだ」
「ありのままでいい世界とは、変化がない。生きるとは言わない。思い出の世界に等しい、完結した、閉じた世界」
「俺は嫌だな……!」
シャルルとマリアンヌの真意を聞き、スザクとの問答で出した結論。
「一つだけはっきりしていることがある。お前たちは俺とナナリーに善意を施したつもりかもしれない。しかし! お前達親は俺達を捨てたんだよ!」
「ブリタニアと日本の戦争を止めなかったのは何故だ? 計画を優先したお前たちは、もう俺達が生きていようが死んでいようが関係なかったんだ。だから、捨てた! 自己満足の言い訳だけ残して!」
「今、言っただろう! 死んだ人とも一つになれると! 未来なんか見ていないんだ!」
「違う! お前達が言っているのは自分に優しい世界だ! でも、ナナリーが望んだのはきっと……他人に優しくなれる世界なんだ」
自らの結論を語る中、両親の言葉や考えがエゴに過ぎないことを悟ったルルーシュは、その考えを、計画を、存在を真っ向から否定する。そして……。
シャルル「ギアスなどワシには通じぬ! 他の者にしても……」
ルルーシュ「いいや、もう一人いるじゃないか……!」
「そうだ、Cの世界は人類の意思! そして、人は平等ではない! 共にお前の言葉だ!」
「平等ではないがゆえの俺の力は知っているな!?」
シャルル「愚かなり、ルルーシュ! 王の力では神に勝てぬ!」
ルルーシュ「勝ち負けじゃない! これは願いだ! そう、俺は今こそ自分を知った!」
「神よ! 集合無意識よ!」
「時の歩みを止めないでくれ!!」
「それでも俺は……明日が欲しい!!」
全人類の意識を統合するラグナレクの接続……それを叩き壊すためにルルーシュが取った手段は、思考エレベーターたるアーカーシャの剣……すなわち、人の集合無意識そのものにギアスをかけるという裏技。接続によって止まることを良しとしなくなった思考エレベーターは崩壊し、シャルルとマリアンヌはCの世界に消える。
「お前たちは知っているのか? ナナリーの笑顔の意味を……」
「何故わからないんだ! ナナリーは目も見えず、歩くこともできなかった!」
「だから、世の中には自分ひとりで出来ないこともあるって知っていたんだ! ナナリーは……ナナリーの笑顔は……せめてもの感謝の印なんだ!」
「それを嘘だとは言わせない! 言わせてなるものか! 現実を見ることもなく、高みに立って俺達を楽しげに観察して……ふざけるな!!」
「事実は一つだけだ! お前達親は、俺とナナリーを捨てたんだよ!!」
Cの世界に飲み込まれる両親に対して問いかけ、二人がついに自分とナナリーを理解していなかったことを知る。そして、誰よりナナリーを理解しているがゆえに、ルルーシュは両親を否定する。
「だとしても、お前の世界は俺が否定する…消え失せろっ!!」
最期にシャルルが自分を拒めばその後はシュナイゼルの創り出す世界がやってくるといった際の返答。確かにその可能性は充分あったが、それを阻止することも決意していたルルーシュには何の抑止力にはならず、この言葉と共に両親にギアスの力で引導を渡した。
「私が第99代皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアです」
「第98代皇帝シャルル・ジ・ブリタニアは私が殺した。よって次の皇帝には私がなる」
シャルルとマリアンヌを消滅させて一ヵ月後、シャルルを装って皇族や有力貴族を招集させたときに自らが登場したときの第一声。ユーフェミアたちと異なり、彼らはルルーシュの顔を見ても本人が名乗るまでは気づかなかったようである。長年ブリタニア本国では行方不明扱いで実績と人望が無いルルーシュが突然姿を現すやいなや英雄皇帝といわれるシャルルを殺害したことを表明した上、次の皇帝になるという宣言は当然一同には認められるわけはなかったが…。
「そうですか…では、分かりやすくお話ししましょう。我を認めよ!」
居合わせた皇族、貴族たち全員にこのギアスをかけ、自身を皇帝として認めさせた。
ちなみに『第2次Z再世篇』ゼロレクイエムルートでは、この場面にトレーズも居合わせたが、トレーズはルルーシュの台詞に合わせて目を閉じ、ギアスを回避していた
「フ、皮肉なものだ。ブリタニアを否定し続けてきた俺がブリタニア皇帝になるしかないなんて…。だが、やるしかない。俺は、皆のためにも!」
第22話の次回予告。確かに皮肉な展開である。しかし、黒の騎士団を追放された彼が変革を為すには、これが最も確実であると思われる。
スザク「即位早々、ルルーシュ皇帝は歴史に名を残した。ブリタニアの文化を、全て破壊したんだから……」
ルルーシュ「序の口だよ、まだ。これから俺は、さらに多くの血を流す」
「虐殺皇女の名が霞み、人々の記憶から消え去るほどに」
スザク「!? ルルーシュ、君は……」
ルルーシュ「ユフィだけじゃない……ナナリーも、俺達は失った……失い過ぎた」
「それでも明日を迎えるためには、まず世界征服から……フ、口にすると笑ってしまうな」
エグゼリカ宮殿にて、即位後の一幕。取り返しのつかない失敗にして癒えない傷である、ユフィの悲劇……それをしのぐほどの憎しみの象徴となるべく、ルルーシュはゼロレクイエム・第二段階を発動する。
「くっくっくっくっく……お前のため? わが妹ながら図々しいことだな」
「人からお恵みを頂くことが当たり前と考えているのか? 自らは手を汚さず、他人の行動だけを責める…お前は俺が否定した古い貴族そのものだな」
「誰のためでもない。俺は俺自身のために世界を手に入れる。お前がシュナイゼルと手を組み、我が覇道の前に立ち塞がるというのなら、容赦はしない。叩き潰すだけだ!」
生きていたナナリーにこれまでのゼロとしての行動を問い詰められたときの返答。悪逆皇帝の仮面を被り続けることを決意した彼は精一杯「冷酷な独裁者」を演じ続けた。『第2次Z再世篇』黒の騎士団ルートではゼロとして若干アレンジしてやはりナナリーに向けて発言する。
「俺は何度も見てきた。不幸に抗う人を。未来を求める人を。みんなが幸せを願い、抗い続けた。ギアスも、仮面も、その根源は―」
第24話、シュナイゼルとの対話にて。自らと同じ『明日』を望んで来た人々を見続け、彼らを思い返しながら『今日』を望む虚位な男へと語る。
「ナナリー…。お前はもう立派に自分の考えで生きている。だからこそ俺も…俺の道を歩むことが出来る…」
「ありがとう…。愛してる、ナナリー……」
最終決戦にて、ギアスをかけてフレイヤのスイッチを渡したナナリーに(再世篇黒の騎士団ルートではロロのギアスによって動きを止められたナナリーに)「ルルーシュ」としての別れの言葉を述べた。
「全世界に告げる! 私は、神聖ブリタニア帝国皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアである!」
「シュナイゼルは我が軍門に下った。これによってダモクレスもフレイヤも、全て私のものとなった」
「黒の騎士団も、私に抵抗する力は残っていない。それでも抗うというのなら、フレイヤの力を知ることになるだけだ」
「我が覇道を阻むものはもはや存在しない。そう! 今日この日、この瞬間を以って、世界は我が手に落ちた!」
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……世界よ! 我に従え!!」
最終話における勝利宣言。あらゆる手を、あらゆる力を尽くし、ついにこの日、ルルーシュによる世界征服が完了。ジェレミアを筆頭に「オール・ハイル・ルルーシュ!」の声が戦場に響き、世界全ての感情が、全ての目がルルーシュを捉える。これで全ての条件はクリアされた。後は、旧世界への鎮魂歌が流れる、その時を待つだけである……。
「独裁者、悪逆皇帝、魔王。 嘘という名の仮面に隠れ、手にした反逆の果実は怒りと悲しみ、絶望と憎悪…その全てが、俺のものだ…!」
「世界を見ろ、そして待つがいい。 真実の瞬間の訪れを…!」
最終話において、己に反抗した者達を処刑しようとするルルーシュ。そして――「その瞬間」が今訪れた。
ルルーシュ「スザク。約束通り、おまえが俺を殺せ」
スザク「やるのか、どうしても……」
ルルーシュ「予定通り、世界の憎しみは今、この俺に集まっている」
「後は俺が消えることで、この憎しみの連鎖を断ち切るだけだ」
「黒の騎士団には、ゼロという伝説が残っている。シュナイゼルもゼロに仕える」
「これで世界は軍事力ではなく、話し合いという一つのテーブルに着くことが出来る」
「明日を迎えることが……できる」
スザク「それが……」
ルルーシュ「ああ……」
スザク「ゼロ……レクイエム……」
最終回、玉座前でのスザクとのやり取り。明日への生贄を自分に、執行人たるゼロをスザクに託し、ルルーシュはゼロレクイエムを発動する。
スザク「Cの世界で、僕らは知った……人々が明日を望んでいることを」
ルルーシュ「フッ……なぁ、スザク。願いとは、ギアスに似ていないか?」
スザク「え……?」
ルルーシュ「自分の力だけでは叶わないことを、誰かに求める……」
スザク「願い……か」
ルルーシュ「そう。俺は人々の、『願い』という名のギアスにかかる。世界の明日のために……」
「撃っていいのは、撃たれる覚悟の在る奴だけだ……」
(スザク。お前は英雄になるんだ。世界の敵、皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアから世界を救った救世主……『ゼロ』に……)
全ての憎しみを、怒りを、ただ一身に背負い、ルルーシュは刃をその身に受ける。そして……。
「これは……お前にとっての罰だ……お前は正義の味方として、仮面をかぶり続ける……『枢木スザク』として生きることは……もう、ない……人並みの幸せも……全て世界に捧げてもらう……永遠に……」
スザクに託した最後の「ギアス」。世界を手にしようとした独裁者はゼロによって討たれ、世界全てを巻き込んだ大芝居・ゼロレクイエムは幕を引いた。
「ああ……俺は……世界を、壊し………世界を……創る……」
魔王ルルーシュの最期。独裁者に握られた「世界を壊し」、人々が自分の意思で生きる「世界を創る」ことで、短くも波乱に満ちたその人生は終わりを告げた。最期に脳裏を過ったのは、逆再生のように過去へと流れる記憶。その終わりは、スザクやナナリーと無邪気に笑っていられた、幼き日々の光景だった……。
しかし、彼は本当に死んだのか? その答えを知っているのは、ただ一人、彼女だけなのだろう。

R2(ゼロ)

「違うな。間違っているぞ、卜部。切り捨てるという発想だけでは、ブリタニアには勝てない」
第2話にて、ゼロを逃がすための捨て石を買って出た卜部に対して。『第2次Z再世篇』では世界観に合わせて微妙に改変されている。
「聞け、ブリタニアよ! 刮目せよ! 力を持つすべての者達よ!」
「私は悲しい……戦争と貧困……繰り返される悲劇……間違ったまま垂れ流される悪意とエゴ……世界は、何一つ変わっていない!」
「だから私は、復活せねばならなかった! 強者が弱者を虐げ続ける限り、私は抗う! 私はゼロ! 世界を壊し、世界を創造する男だ!」
復活宣言。実は声こそ本人(設定上はC.Cでも可能だが、少なくともアニメの視聴者には)のものだが、映像に映ったゼロはC.C.であり、ルルーシュ本人は監視を誤魔化すためにアッシュフォード学園に戻っていた。
「腐っている!何が貴族か!ノーブルオブリゲーション[4]も知らぬ官僚が!」
第11話。天子を自分達の「道具」としか見做さず、民衆を「虫ケラ」と嗤い、自分達を「ブリタニアの貴族」と恥知らずにも宣う大宦官達への罵声。
後々の仕込みの為に劣勢を演じて大宦官達の本音を喋らせたとはいえ、あまりにも下劣な本性に演技抜きの怒りが滲み出ている。
「解った。聞き届けよう、その願い」
同話、前線に現れた天子を庇う星刻は「誰でもいい! 彼女を救ってくれ!」と叫ぶ。
その言葉に呼応するかのように蜃気楼が戦場に現れる。
「天子よっ! 貴方の未来は、貴方自身のものだ!」
「力の源は心にある! 大宦官たちに対して決起した人々も、私たち黒の騎士団も、心の力で戦ってきた!」
同話の後半、天子の婚姻について悩みシャーリーに相談し「想いの力」が大切だと言われ、この言葉を宣言する。
ちなみに扇は爽やかな笑顔で応える一方、ディートハルトは不服な様子だった。
「殺せ! スザクをッ!!」
第18話、スザクが自身を裏切ったと誤解したままカレンに対し命令。しかし、この直後スザクはゼロ自身がかつて仕掛けたギアスによりフレイヤを起動させてしまう…。
「なァ、ロロ……ほんの少しでいいんだ……ナナリーと……話をさせてくれ……」
そしてフレイヤによりトウキョウ租界が壊滅。その光景にルルーシュは愕然とするしかなかった…。
「知ったことかそんなものッ! ナナリーを探せ、最優先だ! 全軍でナナリーを探し出すんだッ!」
第19話、藤堂から朝比奈の行方について訪ねるが感情のままナナリーの捜索を優先させる。その姿はもはや「ゼロ」ではなく「ルルーシュ」そのものであった。しかし、この時点でそれを理解できる=ゼロの正体を知っているのはカレン、ジェレミア、ロロのみの為、他のメンバーには味方の損害を無視して敵の総大将の捜索を優先する暴君のようにしか見えない。この発言が決定打となってゼロは完全に味方の信用を失い、この後の追放に繋がる。

劇場版

「ありがとう…」
『I 興道』より、最初のギアスを使った直後の台詞。TVシリーズにおける独白から置き換わった。
「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ。だから、俺はこの世界に手を出すべきではない…。それに、『ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア』は世界と共に存在を棄てた人間なのだから。だから、今だけ、スザクを助け、ナナリーを救うために。俺は『ルルーシュ・ランペルージ』として、ゼロに戻ろう」
『復活のルルーシュ』より。復活を遂げたルルーシュは愛しい者達を助けるため、今再び仮面を被る。
「そうだな…ルルーシュ・ランペルージから取ってL.L.(エルツー)'というのはどうだ?」
『復活』ラスト。一連の騒動が終わり、ナナリーと別れたルルーシュは一人旅立とうとしていたC.C.の元へ駆けつけ「名前はどうするんだ」と聞かれ、こう答える。それはC.C.と共に生きる事であり、C.C.は感極まり涙ぐむ。
「王の力は、お前を孤独にする」
『奪還のロゼ』で、ロゼこと皇サクヤと契約した時のセリフ。かつてC.C.と契約した際に自身が言われた言葉であり、コード継承者からの警句でもある。

その他

「いいんだ、ロロ。あそこは関係者席だ」
「キセキの誕生日」にて、生徒達(イベントに参加した視聴者達)にゼロの仮面を被るようギアスで命じ、ロロに「まだかぶっていない人がいる」と言われて。何の関係者かは察すべし。
「そうだな……でも俺は……ついこの間まで、俺は奴の言うとおりだった。金もない、地位もない、力もないただの学生で……」
「だが……俺は手に入れた。金も、地位も、力も……全てを手に入れて……そして、失った」
「だからわかるんだ、俺には。何が幸せなのか……本当に大切なものは何なのか、って」
「悪かったな、リヴァル。最後まで、何も話してやれなくて」
「ニーナ。俺は全てを終わらせた。だから君は、ここから始めるんだ。大丈夫、君の才能は本物だ」
「学校に戻ったんだな、カレン」
「何も諦めることはないよ、カレン。君は全部手に入れればいい」
「ナナリー。お前はもう見ることが出来る。世界の現実を、善悪の判断を、自分の未来だって」
「スザク。明日を……頼む。お前にはそれだけの力と……責任がある」
「ありがとう、みんな。昨日でも、明日でもない。今日という日を……ありがとう」
「キセキの誕生日」のピクチャードラマにて、友に残したメッセージ。「奇跡を起こす男」は、死んでなお奇跡を起こして見せたのだ。

迷台詞

(考えろ、ルルーシュ! 共犯者なんて言えるはずもないし……)
(友達? あんな夜中にひとりで訪ねてきた女が友達!? 説得力がなさすぎる……)
(いや、学校の先生とか……って、俺は先生と将来を約束するのか!? あり得ない……)
(待てよ? ナナリーはC.C.の外見を知らないから、声変わり前の男の子とでも誤魔化すか!? それとも……それとも……それとも……それとも……!?)
ピクチャードラマにて、ナナリーが未だC.C.をルルーシュの彼女だと誤解していることに関して、どう言い訳しようか悩んでいる最中のモノローグ。かなり早口であり、異様に焦っているのが見て取れる。……諸々考えると誤解させたままの方が色々都合がいい気もするが、ことナナリーに関してはそれが出来ないのがルルーシュという男である。
ちなみにこの後咲世子が帰ってきたために何とか難を逃れた。
カレン「ふ~ん……ルルーシュってピンクのお姫様のコト好きだったんだ?」
シャーリー「そんで、私にもナリタで生まれ変わったらどーのこーの言ったんだよ!」
ミレイ「でぇ、その口でC.C.さんとキスしたんだ~?」
カレン「なんなの、あんた」
ルルーシュ「お前達こそなんなんだ。ここは学級会か!!」
ベストフレーズアワードにて女性陣からつるし上げを喰らっている最中の一幕。複雑な人間関係が色々と波乱を呼んでいる模様。
「俺の名台詞について、真剣に質問する気はないのか?」
その続き。しかし、同席した三人にその気は全くなく……。
ミレイ「だぁってー、このエピソード重たいんだもん」
ルルーシュ「仕方ないだろう!?」
シャーリー「あー! 自分の不始末を『仕方ない』で済ませる気だー!」
ルルーシュ「そうじゃなくて……」
ついに反論不能に陥る。本編でもそうだが、女性の扱い方は壊滅的な様子。
「フ。なんだかんだ言って、最終的に美しい言葉で人の心を打つのは、この俺だというコトだ」
1位を獲得した際のコメント。おいおい……。
「ほあぁっ!?」
「こらっ、返せ!」「猫なんかに……猫の分際で、冗談じゃない! こんなバカな事で、バレてたまるか!」
第一期第6話にて。猫のアーサーがゼロの仮面を被っているのを見て。これからブリタニアを引っ繰り返そうという「仮面のテロリストの正体」が猫なんかにバラされてはたまらないと必死に追い掛けるが……。
あまりの衝撃故にか最初の台詞は完全に声が裏返っており、ナナリーも後で「(ルルーシュの)あんな素っ頓狂な声は初めて聞いた」と形容している。
「フンや足跡から、ここが野生動物の通り道だと分かる……クッ……中世からの罠に……アレンジを加えるチャンスだっ……!」
「ゼェ……! てこを、使っても……」
ユフィ「私も手伝うから……」
「! 皇女殿下に……肉体労働は……大丈夫、システムは、完璧で……ゼェハァ……」
第一期19話にて。食糧確保の為に野生動物を落とし穴に引っ掛けようとその辺の大きめの木の枝で地面に穴を掘ろうとするが、しばらく経って激しく汗だくになりながらも全く穴は掘れていなかった。
疲労困憊になりながらも結局成果は無く、スザク・カレン組が素潜りかつ素手で捕った魚で満腹になっている一方でルルーシュとユフィは僅かな果物だけが夕飯となり、ユフィの励ましも空しくルルーシュは不満気であった。
「失態だ、ピザ女がステージで!」
「ゼェ……こんなの……ハァハァ……俺の……ジャンルじゃ……ハァ……」
『R2』第3話にて。紆余曲折を経てトマトのコンテナにC.C.が入った状態で巨大ピザの製作会場に行ってしまったのを見て必死に追い掛けるが、少しずつ息切れする自分を尻目にスザク、着ぐるみに入ったカレン、シャーリー、ミレイに次々と追い抜かれ肩で息をしながら呟く。
ルルーシュの体力が無いキャラのイメージを補強するエピソードの一つであるが、実際の所スザク・カレンは言わずもがな作中屈指の肉体派、シャーリーも生徒会と兼務の水泳部員、ミレイも大好きなお祭りとあってバイタリティが有り余っている状態であったため、何れも体力面の比較対象としては相手が悪過ぎであり、正確には「ルルーシュの体力の無さがよく分かる」というより「体力自慢勢との差が余計に際立っている」といった感じが正確。ついでに言えば負けているのも持久力だけ。
「触るな! 下種が! 腕立て伏せでもしていろ」
「そっちは踊ってもらおうか」
「スクワット! 遠吠え! 拍手!」
『R2』でナナリーにゼロの存在意義を否定され、沈んでいる時にイレヴンにリフレインを売りつけて私腹を肥やすブリタニア貴族コルチャックと配下の不良イレヴンたちに憂さ晴らしもかねてギアスで上記の命令を下す。その後描写はないが彼らは力尽きるまで延々とこれらの行為を続けているのかもしれない…。
ちなみに、コルチャックという男は延々腕立てをする羽目となり、視聴者からネタにされている。同作の監督である谷口氏曰く、今後出るようなことがあれば上半身が異常に発達した状態で登場することになると発言している。そして、スマホゲーム『ロストストーリーズ』のログインボーナスの場面で延々腕立て伏せをしている姿が描写され、プレイヤーの笑いを誘った。
「だったら、俺を慰めろ…。女なら…できることがあるだろう…」
コルチャックから奪ったリフレインを注射しようとした際、カレンに取り上げられた後、この言葉とともにカレンに口づけを迫る。当然の事ながら拒絶されるが彼女の性格を考えると平手打ちで済んだのは彼女がルルーシュの精神状態を考慮したのかもしれない(後にカレンはスザクを怒りのままにめった打ちにしたこともある)。劇中でルルーシュのキスシーンはいくつかあるが未遂とはいえ自ら迫ったのはこの時だけである。
「俺は……日本を独立させねばならない。同時に、シャーリーとのデートコースを構築せねばならない。想定ルートは18パターン、C.C.や神楽耶からの緊急連絡を受ける隙間も用意した。カレン救出の下準備も可能なはずだが……シャーリーの好みが分からない。どうすればいい、誰かに聞いてもいいんだろうか!? また選択肢を間違えてしまいそうな気がする、限りなくしている!」
第12話の次回予告にて。女性関係はボロボロのルルーシュである。
「違うな…間違っているぞ……」
『R2』12話にて。台詞だけならいつものルルーシュなのだが、咲世子がシャーリーに咄嗟にキスしたと聞かされた上に「ルルーシュのキャラならこうするだろう」とまで言われて愕然とするような表情と声のトーンで返す。
(このままでは世界を壊し、世界を創造する事など不可能だ……)
(キューピッドの日……女たちとの関係を一気に精算する!)
同じく12話より。咲世子が原因で学園中の女子と関係がこじれ、ミレイのイベントを機に解消しようと目論む。前半の台詞が大真面目なのが余計に笑いを誘う
「そうだな、服を裏返しに着て歌いながら片足で踊ってもらおうか」
16話にて。記憶を失ったC.C.が命令を求めてきたのに対し、シャルルの排除に一先ず成功した気の緩みからか突拍子もないことを言い出す。が、ギアスが効かずとも従順な今のC.C.は真に受けて服を脱ぎ始めてしまい、慌てて止めることに。
アニメとしては軽いサービスシーンだが、「冗談のつもりでありえない命令をする」という、かつての過ちを全く省みていない行為であり、あの信じられないような失態にも「ルルーシュはこういうことをしてしまう人物である」という説得力を与える一幕。
「む……まあ、スザクなら任せても構わないかもしれないでもないというところではないこともないが……」
ピクチャードラマにて、パーティーでナナリーを誰がエスコートするかという話題になった時。グダグダな上に続く台詞もシスコン全開である。
ちなみに肝心のエスコートはナナリー当人がスザクを指定してしまった。
「違う、間違っているぞみんな! 勝手にクジ引きをしてパートナーを決めるなどあり得ない!こんな組み合わせ、認められるか!」
そしてパートナーの一件にて。
「んなぁ!?」
名台詞アワードにC.C.が登場した際、キャラの違い様に唖然として。どんなキャラだったのかは本人の項を参照。
「そうだな。俺がルルーシュ・ランペルージである限り、この台詞に変更が加わることはないだろう。視聴者の諸君、続編での変わらぬ俺に期待してくれ」
名台詞アワードで一位を見事受賞して(ちなみに台詞は「撃っていいのは、撃たれる覚悟の在る奴だけだ」)。しかし、実はこの上に人気のあまり殿堂入りした人がいた。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる! 貴様達は……」
「……あー……トイレに籠っていろ!!」
「キセキの誕生日」でテロリストを追い払った際に。本編で同様の事態に直面した際にはほぼ例外なく「お前達は死ね!」と排除していたのだが、それをしなかったのは現場が母校だったかららしい。

スパロボシリーズの名台詞

戦闘台詞

「貴女も俺の復讐の対象なんだよ!!」
コーネリアとの戦闘台詞。皇子であった頃は姉である彼女に世話になったが皇帝に忠誠を誓い、帝国の理念に沿って行動する彼女はルルーシュにとっては憎むべき存在である。
か。思いや願いが、これほどの力を持つとはな…」
第2次Z再世篇』黒の騎士団ルート第57話専用の戦闘台詞。バサラシェリルランカの歌にゼロも感銘を受けたようである。
「それが人々の願いならば、今こそ、奇跡を起こす!」
ガイオウ用の戦闘台詞。
「所詮、器は器だ!」
フル・フロンタルの戦闘台詞。仮面を被りし者同士だが、考えや立ち位置は自身とシュナイゼル以上に異なるので、相反するのも自然の流れである。
「チッ!嫌なヤツを思い出させる声だな…!」
リョクレイ・ロンの戦闘台詞。

戦闘台詞(ウイングガンダムゼロ)

スーパーロボット大戦DD』での、ウイングガンダムゼロリベリオン搭乗時の台詞。ボイスが新録されており、専用のものが用意されている。

「フハハハハハ!これがガンダムか!」
「二つのゼロが勝利への鍵だ」
「黒のゼロがお相手しよう」
マシンキャノンの台詞。
「黒の翼、使わせてもらう」
「ウイングガンダムゼロ…乗りこなしてみせるさ」
「シュナイゼルめ、よくもここまで再現した!」
ビームサーベルの台詞。ルルーシュは本機の事を「黒の翼」と呼んでいる。
「ツインバスターライフルを使う」
「フッ出力はこの程度で十分だ」
ツインバスターライフル使用時の台詞。
「さぁ、ウイングゼロ最大の一手だ」
「ツインバスターライフル、最大出力…!」
「終わりだ!ハハハハハハハハ!!」
ツインバスターライフル最大出力使用時の台詞。
「違うぞ、ゼロそうじゃない…」
「この一手で戦況は覆る」
「ツインバスターライフル、発射!」
ツインバスターライフル最大出力使用時の別パターン。ゼロシステムはゼロに犠牲を伴う勝利の未来を見せるが、そのたびに誰も犠牲にならないより良い方法を提案している。
「これがガンダム。さすがの性能だな」
「予測できていれば、モビルスーツの巨体でもかわせるさ」
「この程度、ゼロシステムに頼るまでもない」
「どうだ、ゼロ。私の予測の方が当たっていただろう?」
回避台詞。まるでゼロシステムとチェスでもしているかのように最善手を提案しあいながら攻撃を回避する。
「ナイトメアとはやはり勝手が違うな」
「直撃でもこの程度…さすがガンダニゥム合金といったところか」
「その程度でウイングゼロの羽ばたきを止められるとでも?」
小破壊被弾台詞。他作品の用語をフルボイスで喋ってくれる。
「黒の翼がそう簡単に折れると思うなよ…」
「くっ、こうも機体が大きいと…!」
「どうした、ゼロ、ここで落ちる未来ではないだろう」
中破被弾台詞。通常ナイトメアフレームに搭乗しているゼロから見ればモビルスーツは巨体である。
「こちらの予測を超えてくる?そんなことが…!」
「ウイングゼロをここで失わけには…!」
「ゼロ!私とお前ならまだやれるはずだ!みんなが笑って過ごせる世界のために!」
大破被弾台詞。ゼロシステムに叫び語り掛ける様はまるで歴戦のパートナーのようである。
「くっウイングゼロが…!ナナリーッ!」
撃墜台詞。しっかり専用のものが用意されている。

第2次Z破界篇

「では、今度は俺の戦い方を見せよう」
カルロス・アクシオン・Jr.との賭けチェスに勝利して黒の騎士団の資金源のために彼のキャッシュカードを入手するが、暗証番号を教えず、「これが金持ちの戦い方」と話す彼への返答。彼にギアスを掛けて暗証番号を聞き出した。この時に掛けたギアスが終盤での転機の切っ掛けとなる。
(ダチ…友達…か…)
第14話「信頼と覚悟と」で、ゼロの手腕と覚悟を認めたカミナから「ダチ公」と認定された事に対し、「ルルーシュ」としての年相応の揺らぎを見せる。
(この男…俺の想像以上に危険だ。きっとこの男は誰の命令にも従わない。あらゆる権力や暴力に抗う何かをこいつは持っている…!)
第16話「接触」でキリコの無断行動を問い質した時にあくまで理由を語ろうとしない彼を前にしての独白。キリコの本質をいち早く見抜いたのは絶対服従の力を持つがゆえにだろうか。しかし、再世篇では……
(何だ、この違和感は…。彼等の流れるような会話…まるで何かの演技を見ているかのようだ…彼等は俺と同じだ…。仮面を被り、誰かを演じている…)
第17話「夢の続き」にてホランドたちと初めて対面したときの独白。
「愚か者めが。皇女を利用する為にさらったお前達が、彼女を殺してどうする!」
「それに、アザディスタン混乱の原因である皇女は、ここで生命を落とされた方が、国の為であるかも知れないしな」
第18話「交錯する明日」にてマリナの生命を盾にするWLFの脅しを一蹴した台詞。無論、ブラフではあるがアザディスタン王国の情勢を考えるとシャレになっていない台詞ではある。
「誰かと思えば、ジェレミア卿か。フ…砂漠にいて、ノドが渇いたところだ。オレンジは嬉しく思うよ」
第20話「砂塵に舞う悪意」にてタクラマカン砂漠でジェレミア・ゴットバルトに出会った時の台詞。シャレが効いているが、中々ひどい台詞である。
(しがらみも立場もない連中だ。ギアスを使用して強引に俺の配下にしても心変わりの理由はでっちあげる事が出来よう)
ZEUTHのメンバーを紹介された直後の独白。しかし、C.C.に「おまえの考えどおりにいくかな」と突っ込まれた通り、直後にアナ姫からZEUTHが黒い仮面の怪人に苦しめられた過去を知らされたため、ギアスを使って配下にすれば周囲の人間やこの場にいない他のZEUTHのメンバーに不自然に思われると判断したようで慌てた様子で彼女に礼を言い、配下にすることを断念する。
もし、そうした事実を知らされずにここでギアスを彼らに使っていたら、『再世篇』で問答無用でZEXISを叩き出されていたであろう。
「お前は黙ってろ!」
「冗談だとしても品が無い! 子供に聞かせるには不適切だ!」
「繰り返しになるが、もう一度言う。お前は黙っていろ……!」
第28話「放浪のZEUTH」で愛人疑惑について、アナ姫組へ「不適切な冗談」を発したC.C.に声を荒らげる。劇中でも見られなかったゼロの状態で素の感情を露にしたシーンでもあるが、このリアクションからアナ姫からは信頼できる方と太鼓判を押される。
「敵の挑戦を受けたのは、奴だ。それにあの男、侮れないものがある」
「奴が先頭に立つ事で士気が上がる。未知の強敵を前にした時、それは何者にも代え難い力となる」
第32話「あばよ、ダチ公…」によるチミルフの決戦前に、ロジャーからカミナに指揮を任せたことに尋ねた際に返したセリフ。
(ユフィ…この手で俺は君を撃った…俺はもう…本当に前に進むしかないんだな…)
エリア11ルート第36話「血染めのユフィ」のエンドデモにて。自らのギアスでユフィに虐殺を無理やりさせた挙句、命まで奪ってしまう。だがそれでも、ゼロは立ち止まることを許されない……。
「彼女がロボットであろうとなかろうと関係ない。その生命を利用しようとする者がいたらそれは我々の敵だ」
第38話「果たされる約束」にて、ZEXIS一同にイマージュに送られたスパイロボットであることを明かしたエウレカを守る覚悟を見せたレントンに感化され、彼女を守ることを選んだ。この台詞、上述した理由以外にもエウレカがナナリーと同じ声の相手であるのも、理由の一つかもしれない。
「その口を開く前に貴様を討つ! お前のような下衆の存在を俺も世界も認めはしない!!」
最終決戦におけるアリエティスとの戦闘前会話。配下に就くのならゼロの秘密を守ると嘯くアイムへ、怒りを爆発させる。
「破界の王ガイオウよ! 黒の騎士団総帥、ゼロが命じる!お前は、俺の世界から消えろ!!」
最終話におけるガイオウとの戦闘前会話

第2次Z再世篇

「アーバ・リント……掃討戦が得意だと聞いている。つまり、力押しだけの三流指揮官か」
「フ、こんな安い挑発に反応するとは、三流どころかそれ以下らしいな」
中東ルート/クメンルート第14話「与えられた力」におけるリントとの戦闘前会話。直後にラクシャータから「性格の悪さもこっちの指揮官が上」と返される。
「やめろっ!!」
次元獣と化したエスターに襲われた際にとっさに掛けたギアス。エスター自身の次元獣化が不完全だったゆえかこのギアスは通用し、彼女を人間に戻す可能性が示唆された。
(なぜだ、スザク……お前の力ならば、この状況を覆せるのになぜ、動かん!?)
(まさか、奴は……俺を試しているのか!?)
(俺がギアスを使うのを待っているのか!? そのためにシャーリーが傷つくのを見過ごすというのか!?)
(スザク……貴様はっ!!)
第16話「アッシュフォード・ラプソディ」にて、窓の外からあくまでも傍観に徹するスザクを見て。友人よりも個人的な目的を優先して動かないスザクに、無言のまま激昂する。そして……。
「お前達ごときの欲望のために、俺の大切な人たちを傷つけることは許さん!」
(ロロも動けない……スザクが見ている以上、ギアスも使えない)
(だが、俺とてZEXISだ!!)
「うおおおおおおおっ!!」
得意の策謀が何一つ使えない状況で、それでも友人達のためにルルーシュは死を覚悟して体を張る。ゼロではなく、ZEXISとして。この直後にクロウ白兵戦メンバーが突入して来て事なきを得るものの、一人残ったヒイロには真相が割れていた。
また、このルルーシュの命を賭けてシャーリーを救おうとした行動はZEXISの面々に感銘を与え、結果として黒の騎士団ルートでルルーシュ自身を救う事になった。
ゼロ「……ちょっと待て」
(仮面を外して素顔を晒す)
ルルーシュ「これでいい」
キリコ「……何の真似だ?」
ルルーシュ「作業の効率をアップさせるためだ」
キリコ「いいのか?」
ルルーシュ「ああ」
キリコ「そうか……」
「禁断の継承者」におけるキリコとのやり取り。言葉少なながら、キリコに信を置いていることが伺える。なお仮面を外すのは黒の騎士団ルート分岐のフラグが立っているときのみで、フラグが立っていない場合は仮面を外さない。
(ヒイロがゼロシステムで見た未来…。それが俺の運命だとしても、受け入れるか、どうかを決めるのは俺だ)
(その日まで俺は生きる…。俺とナナリーが望む世界が創られるまで俺は死ぬ事は許されない)
(俺のせいで運命をゆがめられた人達のためにも…)
第27話「ゼロVSゼロ」のエンドデモにて。背負うものの重さをあらためて意識し、ウイングゼロがヒイロに見せた未来に抗う決意を密かに固める。
(キリコ・キュービィー……お前は何を考えている……お前ほどの男にも、神の座は抗えない魅力を以って映ったのか……)
フロンティア船団ルート第42話「異能者」のEDにて、フィアナゴウト達をおいて一人クエントに向かったキリコのことを考えて。実の所、この予測は概ね当たっていた。自分を支配しようとする敵を倒す最大のチャンス、という意味でだが。
(キリコ・キュービィー…! お前も力を欲するのか!お前も、その程度の人間だったのか!)
フロンティア船団ルート第43話「修羅」でのキリコとの戦闘前会話。キリコの演技に騙されていたとはいえ、彼への深い失望感を露わにする。逆に言えば、それほどまでにキリコの事を信頼していたという事でもある。
「それを決めるのは私ではない」
「レントン・サーストン。君が自分で決めるんだ」
第46話「失われし聖王国」にて、パレス・インサラウム突入戦でレントンをエウレカ救出メンバーに回すべきだというキリコやアレルヤの意見に対して。エウレカがナナリーと同じ声であるせいか、やはりレントンに対してはかなり優しい。
「聞け、シャルル・ジ・ブリタニア……ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは既にこの世界にはいない……ここにいるのはお前という支配者を打ち破る男、ゼロだ!!」
黒の騎士団ルート第50話「超合集国決議第壱号」におけるシャルルへの宣戦布告。一度は失いかけた全てと共に、奇跡を起こす男は蜃気楼を駆る。
ゼロ「あの日の俺は母さんのためにお前と戦った……だが、今の俺は、もっと多くの人達の願いを背負い、お前と戦っている!」
シャルル「笑止! 嘘で固められたお前になど、誰も何の期待も抱かんわ!」
ゼロ「確かにそうかもしれない……だが、俺は! 俺が傷つけた人たちのためにも、お前を討たなければならないんだ!」
同ステージでのシャルルとの戦闘前会話。…がこの場にいたら、シャルルに凄まじい勢いで噛み付きそうなやり取りである。
「あの男は、常に自らに被害の及ばないところで事に臨む」
「言い換えれば、シュナイゼル・エル・ブリタニアという男は、必ず負けない手を選ぶ」
シュナイゼルという男に対するゼロ評。必要とあらば積極的に前線に出る自身とは対照的。
(ルイス……君も嘘によって傷付き、運命を歪められたのか……だが、君は救ってみせる…! アッシュフォード学園の皆のためにも!)
黒の騎士団ルート第51話「戦乱の王ピースクラフト」におけるルイスとの戦闘前会話でルイスに正体を看破され、憎悪の感情を向けられた際に。ルイスのあまりの変わり様にゼロも「ルルーシュ」として心を痛め、彼女を救う決意を固める。
「やるぞ、スザク」
「あのアイム・ライアードが言うような世界にさせないために、俺達も戦うんだ!」
「戦乱の王ピースクラフト」にて。両親が憎んだ「嘘に満ちた世界」……それを現実のものとしないために、白と黒のKMFが戦場を飛ぶ。
「フフフ…図々しいな、皇女殿下」
「人からお恵みをいただく事が当たり前だと考えているのか?」
「自らは手を汚さず、他人の行動だけ責める…。あなたは古い権力そのものだな」
「誰のためでもない。私は私自身のために世界と戦ってきた」
「あなたがシュナイゼルと手を組み、我等の前に立ちはだかると言うのなら、容赦はしない」
「叩き潰すだけだ!」
「私はゼロだ!」
黒の騎士団ルート第52話「決死のエンドゲーム」にて、生きていたナナリーにこれまでのゼロとしての行動を問い詰められたときの返答。原作ではルルーシュとしてナナリーと対峙していたため、原作から台詞がアレンジされているが、一番の違いは自分がルルーシュであるという事を一切認めていない事だろう。「ルルーシュ・ランペルージ」を捨てたゼロは「ナナリーの兄」ではなく「ZEXISの指導者」として仮面の下の激情を押し殺し、戦う覚悟を告げる。
「黙れ、ディートハルト!」
「俺はもうギアスは使わない。ギアスなど使う必要はないのだ!」
「決死のエンドゲーム」にて、ナナリーに構わずディートハルトを銃撃したことで狼狽する彼に。もはや、ゼロにとってギアスは無用の長物であり、全てを成すのはただ己の力であった。
ゼロ「……この状況をあなたの得意なチェスに例えよう」
シュナイゼル「まさか、チェックメイトだとでも言う気かい? それとも、自分をキングに準えての戦術の講釈かな?」
ゼロ「そうではない。今の私はポーン。ZEXISの一兵士だ。後戻りはできない」
「そして、私は敵陣の最深部に達している。今こそが絶好の好機だ!」
「プロモーション!」
「ZEXISは私の現在位置を目標に攻撃を集中させる! そこで私は自由に動けるようになる! そして、ナイトも来る!」
シュナイゼルにチェックメイトをかけた逆転の一手。単身乗り込んだことで敵を油断させ、さらに自分を目標にZEXISの攻撃を促すことで状況を乱し、とどめにスザク達3人を突入させてひっくり返した。
なおプロモーション(昇格)とはチェス用語で、敵陣の最奥列に達したポーンが以降、他のいずれかの駒と同じ動きができるようになる事を指す(将棋で言えば「成り」。大概は最強の駒であるクイーンと同じ動きになる)。
「そうではない。あなたにも私と同じ所まで落ちてもらうだけだ」
「そして、言っておく。私はゼロだ」
シュナイゼルとお互いの信念をぶつけ合う激しい舌戦の末、ジェレミアに彼を殺さずに捕らえるよう指示し、「情けをかけるつもりか」と問うシュナイゼルに対して。改めて、自身が「ルルーシュ」としての生き方を捨てて「ゼロ」として生き続ける道を選んだ事を告げる。その覚悟に、遂にシュナイゼルも自らの完敗を認める。ギアスの力を使わずに、その信念と覚悟で、兄に勝利した瞬間である。
(ありがとう、ユフィ…。君のおかげで俺はナナリーの前から姿を消す事が出来る)
(俺はこれからも戦う。君やナナリーの願った世界のために)
ナナリーとの悲しい対峙の最中、場に割って入ったのはコーネリアと、かつてやむを得ず自分の手で殺害したはずだった、あのユーフェミアだった。過去の悲劇の蟠りを捨て、ゼロとスザクを助けるように場を収めるユーフェミアに、ゼロは心中で深く感謝する。スザクにとってと同じく、ルルーシュにとっても、彼女が生きていた事は、彼の心の大きな救いとなった。
「……ありがとう、ロロ。我が弟よ……」
ギアスで時を止め、ナナリーに「ルルーシュ」として別れを告げる時間をくれたロロに対して。
「さらばだ、3人の皇女殿下! 我が名はゼロ! この世界を変える男だ!」
「決死のエンドゲーム」にて。ナナリー、コーネリア、そして生きていたユーフェミアら3人に未来を託し、ルルーシュという少年は姿を消した。
珍しくゼロを「名乗った」場面であり、単なる記号だったゼロを己自身に変えて生きていく決意を現した台詞でもある。
ゼロ「それはだけではない」
スザク「記憶や思い出…。想いは力になる」
黒の騎士団ルート第54話「決戦!!果てなき進化へ!」にて、號の力の源が記憶や思い出である事を竜馬が悟った際の台詞。ゼロとスザクが號に追随しているのは、ルルーシュ役の福山潤氏は「ゲッターロボ大決戦!」で、スザク役の櫻井孝宏氏は「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」でそれぞれ平行世界の號を演じていたという声優ネタであろう。
「あの女は緊張感が足らんのだ!」
ZEXISに復帰後、直ぐにいつものマイペースぶりを発揮するC.C.への悪態。
「エルガン・ローディック…。あなたの背負った宿命の重さは我々にはわからない…だが、あなたの遺したZEXISの使命は必ず果たす事を誓おう」
黒の騎士団ルート第58話「革新」シナリオエンドデモにて、ティエリアを庇い、リボンズから受けた銃撃が致命傷となり息を引き取ったエルガンへの手向けの言葉。
「なるほど……新説だな。撃たれる覚悟があるから、自分も好きなだけ撃っていいという話か」
「命を張っているのは俺も同じ」と嘯くガイオウの言葉を受けて、自らの持論に準えて皮肉る。
「このゼロが命じる! 次元将ガイオウよ!この世界から戦いと共に消え去るがいい!」
ガイオウとの戦闘前会話。この直前の会話も含めて、ゼロとガイオウの会話におけるゼロの発言は破界篇と同様のものになっているが、意味合いは大きく変わっている。
「余計な気遣いは無用だ、ロロ。 シャッターを開ければそれなりに何とかなる」
黒の騎士団ルートEDでパーティでも仮面をかぶり続ける姿に今日ぐらいマスク取ったらとロロの気遣いを遠慮したが…。
「…俺の事は何も言わなくてもいい。きっといつか、彼女も俺を忘れて新しい道を進むだろう」
(シャーリー、ナナリー、ユフィ…。ルルーシュという男は、もうこの世界に存在しない…だが俺は、お前達の願った平和を必ず守ってみせる…)
ZEXISの解散パーティーでカレンにシャーリーへの言伝はいいのかと聞かれて。「ルルーシュ」を愛し「ルルーシュ」が愛した人々の願いを胸に、彼女達との別離を選んだゼロ。しかし、シャーリーが「ルルーシュ」を忘れる気はなく、彼の帰還を信じて疑っていない事をゼロはまだ知らない……。

再世篇黒の騎士団ルート

(ナナリー…俺は最愛のお前を失った…そして、C.C.を失い、スザクを失い、俺を守る仮面をも失った)
(もう俺には失うものなど何もない…)
第49話のエンドデモにて、が「ゼロを信じる」選択をし、それに従ったZEXISはルルーシュに全ての真実を話すように命じ、彼もそれに同意した後の独白。
おそらく、全ての真実を話した後のタイミングに(贖罪の意味を込めて)自決を行おうとしたが…。
「謝るのは…俺の方だ、カレン…」
「俺は…自分の目的を果たすために取り返しのつかない事を…してきた…」
「俺は……多くの人に詫びなければならない」
「アッシュフォード学園のみんなに、黒の騎士団に、ZEXISに…」
「ユフィに、ロロに、C.C.に、ナナリーに…。ギアスの暴走で死んだ日本の人達に…俺のために運命を歪められた多くの人達に…」
第50話にて、ZEXISの面々の前で全てを告白し、自身の罪を清算する為に自決しようとしたところをカレンに止められ、ルルーシュの助けになれなかったと詫びるカレンの言葉を受けて、皆の前で自身の罪を詫びる。だが、ZEXISの仲間達は、全てを知ったうえで、ルルーシュを、否、ゼロを受け入れる。共に戦い、苦しみを分かち合った「大切な仲間」として。
「…違うぞ、ジェレミア」
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアも、ルルーシュ・ランペルージも、もうこの世には存在しない」
「ここにいるのはゼロ…。支配者から世界を救う男…ゼロという記号だ」
仲間達を前に宣言した決意。ルルーシュとして生きてきた時間を捨て、己の全てを「ゼロ」という記号に捧げることで、世界のために戦おうと決意した瞬間である。
「玉城…。俺がお前達の信頼を裏切るような事をしたなら、その時はお前が俺を撃て」
「俺がゼロである事を知ったヒイロはもしもの時は俺を殺そうとした…。その役を今度はお前に託す」
ルルーシュがゼロとして生きる事に不満を述べる玉城に対して。ルルーシュとしては玉城ならこう言えば納得するだろうという打算もあっただろうが、「もしもの時は撃って欲しい」というのも本音であろう。
「出発点がそれであったことは否定しない」
「だが、地球連邦が世界を支配しようとする今、自由と平和を望む人間が集まる場が必要になる」
「それを生み出すために、俺はゼロという記号になろう」
シャルルの独裁状態に陥った地球連邦に対抗するための策、「超合集国」構想をZEXISに表明して。シャルルと戦うためではなく、人々がその手に自由を取り戻すために、奇跡を起こす男・ゼロは再び策を巡らせる。今一度自分を信じることを決めた、仲間達と共に。ちなみにこの「超合集国」は原作で実際にルルーシュが構想していたものだが、本来は第二次トウキョウ決戦がこの後に来た。
(ナナリー…。お前を失った俺は、全てを捨てる…お前の兄、ルルーシュは死んだ。今ここにいるのはゼロ…お前とユフィが望んだ世界のために、奇跡を起こす男だ)
そして、この台詞と共にルルーシュは再びゼロの仮面を被る。二度と人前で「ルルーシュ・ランペルージ」として姿を現さない覚悟と共に。
この日、ルルーシュ・ランペルージという反逆者は死に、ゼロという救世主が誕生した……。
「違うな。間違っているぞ、シャルル・ジ・ブリタニア……決着をつけるべきは神ではない。この俺だ」
「ZEXISが俺を送り出してくれた。こんな俺を信じてな……」
神根島の中枢でシャルルと対峙して。複雑だったZEXISとゼロの関係が、遅まきながら「仲間」という一本の糸に纏まった瞬間である。この後シャルルから「目を懸けたのは間違いだった」と返され、激昂する。
(さらばだ、ブリタニア皇帝。そして母さん…)
シャルルとマリアンヌを封印させた直後の独白。結局、最後まで自分たちを理解しようともしなかった両親との決着をつけ、ゼロとして生きていく覚悟もより定まったようである。

再世篇ゼロレクイエムルート

(さすがだよ、アムロ大尉。あなたこそがシャルルが望んだ人類の姿かもしれない。いつか人はシステムの力を借りずにそこへと達すると俺も信じたい)
(それでいい、カミーユ。お前はそのまま真っ直ぐに生きてくれ。それこそがお前の役目だよ)
(そうだ、クワトロ大尉。俺やトレーズではたどり着けなかったところへ、あなたなら行けると信じているぞ)
(ヒイロ……俺は運命を変える事は出来なかった。お前の協力に感謝する。さらばだ、ヒイロ・ユイ…)
(戦え、五飛。お前はお前の信じる正義のために)
(フ…お前の言うとおりだよ、ガロード。ならば正面から来るがいい。君の愛するティファを守るために)
(お前は優し過ぎるんだよ、ロラン。だが、それがお前の強さなんだろうな……)
(同感だよ。だから、俺はこの場にいる)※対キラ・ヤマト
(俺もそう生きたいと思っていた……。だから、シン……お前は真っ直ぐに生きてくれ)
(感謝するぞ、刹那。お前の変わらぬ想いに)
(その純粋さが力となる……。勝平……お前は強いよ)
(そのまばゆいばかりの強い意思……。破嵐万丈……やはりあなたは太陽だ)
(ありがとう、ジロン。君の真っ直ぐな心に触れたことが出来ただけでこうして戦う意味があったよ)
(ゲイナー……君の熱さを忘れない。その力で俺を止めてみるがいい)
(その何者にも屈しない魂……。キリコ……お前のように俺も生きたかった)
(いい歌だ、ファイアーボンバー…….俺もお前たちのように心の思うままに生きられれば、よかったよ)
(心地いい響きだよ。その何にも屈しない強い心…忘れないでくれ)※対藤原忍
(仮面を捨てて、本当の自分と向き合った君達ならきっと何者にも屈することはないだろう。フフ…正直、うらやましさを感じるよ)※対飛鷹葵
(フフ……その熱さ……。もしかしたら、俺の戦略も知略も何もかもひっくり返されるかもな……)※対流竜馬
(来い、ゲッターチーム……君たちが未来に進むというのなら、俺もそれと同じなんだよ)
(フ……感謝するぞ、シモン。久々にカミナのことを思い出したよ。あの男がこの場にいればきっとお前のように私に向かってきただろう……)
(それでいい。正義の味方はあなた達がやってくれ)※対赤木駿介
(お前の優しさが俺にまで伝わってくる……だが、タケル……俺はそれに背を向けねばならない)
(それが俺の選んだ道だ。だが、感謝しよう……。俺を信じてくれようとした事に……)※対兜甲児
(何も言うな、エウレカ。これが俺のレントンに望む事なんだ)
(偽りの黒羊の言葉の意味を悟りながら俺と戦うか……感謝するぞ、クロウ。あなたの望む自由と平和は、もうすぐ来る)
(来るがいい、カレン)(そして…お別れだ…)
ZEXISの面々と戦闘した際に心の中で呟いた台詞の数々。この時点で既にゼロレクイエムは最終局面に突入しているため、ほとんど遺言のような状態である。
「答えろ、スザク! 俺は何故、生きている!?」
ゼロレクイエム後、プトレマイオス2の医療室で目を覚まし何故自分は無事なのかとスザクを問い詰めた。同時に原作視聴者を驚愕または安堵させた瞬間でもあった。
なお、彼にどのような治療が施されたかは詳しく説明されないが、『第2次Z』の世界観には体の半分が消し炭になった男が元通りになるほどの再生医療をはじめとした医療も進んでいる『ガンダム00』の世界観が含まれているため、瀕死のルルーシュを生き延びさせるぐらいのことは普通に可能なのかもしれない(そう考えると、その後のルルーシュのゼロとしての現場復帰がやけに早く感じられるのも合点がいく)。

第3次Z時獄篇

「彼が選ばれた子か……」
日本ルートにてシンジを見送っていわく。補完計画についても、ある程度のことは知っているらしい。
「大事な作戦の前だ。君に一言だけ伝えよう」
「碇シンジ…自分のために生きろ。父親のためでも、誰のためでもなく」
ヤシマ作戦に臨むシンジへ送ったエール。似たような父親を持つ者同士、シンジには思うところがあるらしい。同時に、世界のために犠牲になろうとし、それを咎められた彼の言葉だからこそ、重く響くと言えるだろう。
「では、言っておく。お前達のやろうとしていることを俺は否定する。お前の父親としての在り方もだ」
「もうルルーシュ・ヴィ・ブリタニアはいない。ここにいるのは奇跡を起こす男…ゼロだ」
第19話「つながる絆」インターミッション時の台詞。シンジにエールを送った後、ゼロの仮面を被って宣言している。臨戦態勢に気持ちを切り替えたという言葉であると同時に、ルルーシュという個人を消し去りゼロとして生きることを選んだ、本シリーズでの彼を総括した言葉でもある。
「お前に裁きを下すのは私ではない」
「お前は知るべきだ…。撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけだと…!」
第21話「永遠の円舞曲」にて自身が現れたことで醜く騒ぎ立てるデキムに対して冷たく言い放った一言。この直後デキムは自身の部下に粛清されるという末路を迎えた。
「当然だ。黒の騎士団の零番隊所属……部隊長として多くの若い団員を率いていた男だ。有能で高い統率力を持っていたが、理想と現実の折り合いをつけることが下手な、不器用な男だった……」
「永遠の円舞曲」クリア時、カレンから「タケチ・セイジって人を覚えてる?」と聞かれていわく。
「あれは…果て無き破壊の化身だ…」
ガドライトにより地球圏に遂に降り立った宇宙怪獣を見ての戦慄。前作でアーカーシャの剣に触れたためか、存在を知っているようだった。
「そうではない……ただ、撃たれる覚悟があるからと言って、撃っていいというわけではないと思ったからだ」
「キセキの代償」にて。再世篇最終話でのガイオウの言葉が印象に残っていたらしい。
「作業効率を高めるためだ」
「それに言い訳めいているが、相手がお前なら仮面があっても、なくても変わらんだろうからな」
マーティアルルート「触れ得ざる者」シナリオデモにて、バーグラリードッグのミッションディスクの調整を手伝いに来た際の一言。
「こうして対峙するのだ。俺も正面から、あなたの目を見たい」
第41話冒頭のZ-BLUEネオ・ジオンとの会談に際し、自ら仮面を外したことをシャアに指摘されて。
相手の真意を見極め、また己の覚悟を示さんとする姿を、恐ろしく手強いかつての戦友へと向ける。
ゼロ「………」
カレン「ゼロ…。あんたが止めても、あたし達は行くよ」
ゼロ「その言葉が聞きたかった」
ルルーシュ「無論、俺も行くぞ」
カレン「あんた…なんで仮面を…!?」
ルルーシュ「相手が神ならば、俺も覚悟を決める必要がある。全てをかなぐり捨てるだけのな」
タケル「覚悟…」
ルルーシュ「我々の相手は神を名乗る者だ!ならば、我々は神を殺す者となる!」
アムロ(神を殺す者…)
45話「暗黒の神ミケーネ」で熱海に現れたミケーネ神に対して再び戦いを挑もうとする仲間達の覚悟を見て。
「遅くなって、すまなかったな」
多元宇宙迷宮を抜けた先にいたカミナに対して。竜馬の次にルルーシュが応えるシーンは、前作二篇をプレイしたユーザーなら感無量のことだろう。
AG「でも、圧倒的な力で『戦略を戦術がひっくり返す』をやるのは気持ちよくありませんか?」
ゼロ「確かにな。やられた側の悔しさが目に浮かぶ」
エーストークにて。かくいうゼロ自身が原作や再世戦争でスザクを相手に「戦略を戦術でひっくり返されている」だけに、説得力は抜群である。
「なるほど。確かにあなたは力を持った指導者のようだが、裏を返せば、それは独裁にすぎない」
イズモ「今、アルテアに求められているのは力だ!たとえお前達に悪と言われようと私は母星のために戦う!」
「自らの行為を悪と知りながら、仕方ないと言う。無能な独裁者の常套句だな。私が教えてやろう!力に頼った統治の迎える結末というものを!それはより大きな力への敗北だ!」
イズモ・カムロギとの戦闘前会話。『第3次Z』では嘗て自ら行った行為だけに言葉の重みが大きい。

第3次Z天獄篇

「それは、お前の存在を足下からぐらつかせるもの…ドリルだ」
第14話「アルカトラズ大脱走」よりグレンラガンが起こした地震に狼狽するギルターに対して。この言葉に応え天の中心さえ貫く男が伏兵を中心から蹴散らしてZ-BLUEに合流する。破界事変でのカミナの援護から始まったグレン団との繋がりを示す熱い台詞なのだが、真顔で言っているのが少々笑いを誘う。
「……いいだろう。あの男に出来たことが俺に出来ないはずはない! あの男の打った逃げとは違う…!俺は絶望に立ち向かい、それを乗り越える術を見つけてみせる!」
第37話ミスリルルート「神への誘い」にて。C.C.からシャルルとは別の道を行くならば、それがルルーシュに課せられた責務と告げる彼女に対し、絶望の表情から一変して、両目にギアスの紋章を光らせた状態で不敵な表情を浮かべ、根源的災厄…絶望に立ち向かう覚悟を決める。
「憎しみは、いつか潰える!お前の力は無限ではないからだ!」
「そうではない、バルビエル! 何かを奪う憎しみより、何かを生み出す事の方が強いんだ!」
第48話「燃える地球」より、自らの敗北を認めないバルビエルに対して。
(見ているか、シャルル・ジ・ブリタニア!お前のようなやり方をしなくても人は心を通わせる事が出来るんだ!)
第55話「死闘の銀河」より。
サクリファイは、全ての地球人が4人の御使いに昇華したと言っていた……これは、全ての人間の生命が一つになり、そこから人間の基本的な感情である喜怒哀楽の4人に分離したことを言っているのだろう」
「そういった試みは、様々な世界において様々な形で行われていたとみるべきだな」
(あのシャルル・ジ・ブリタニアのやろうとしたことも、その一つか……)
第59話「邪神降臨」のシナリオデモにて、御使いの「高次元生命体へのアセンション」についての考察。受け入れて共に歩むのではなく、一つになってしまうことが彼らの「共存」だったようだ。これは、バジュラELSと同じ「全にして一」のあり方を選択した結果らしい。
そしてそれは、様々な世界で行われてきた。ワイズマンしかり、ラグナレクの接続しかり、ギャラクシー船団しかり。そして、人類補完計画も、恐らくは。
ちなみにこのシーンで会話しているのはアポロ達エレメントスクールの3人と黒の騎士団、そしてキリコ一行のみ。
「教師が生徒を…いや、親が幼子を見る時、当然の事ながら、彼等を未熟な存在だと感じ、神のごとく振る舞う事がある。時にそれは子から見て、許し難い傲慢であり、畏怖の対象となるだろう」
「…親だからと言って、子の運命を奪う権利はない」
上記の考察や超越者の本質を語った後に「ギアスの力と天才的な知略を持った君の実体験から来る言葉かな?」と問い詰めたシリウスに対して、ゼロが返した返答。実の両親に運命を弄ばれた彼だからこその言葉だろう。
「信じられないだろうな、不死のお前たちには。それこそが御使いの弱点! お前たちは生命の重さを…その力を知らない! 永遠を手に入れたお前たちでは、死を覚悟した人間の心に勝つことは出来ない!」
「お前たちは永遠を手に入れ、一瞬の輝きを…生命の意味を失った!」
「さあ、受けてもらうぞ! 俺の最後のギアス……俺自身の命を!」
第61話「黒い太陽」にてドクトリンテンプティに死を覚悟したギアスを発動した時に語った、御使いの根源的な弱点。
御使いは永遠の存在だが、不死を選んだということは、言い換えれば死を拒絶している=生命としての在り方を否定しているということ。だからこそ、いつか終わる命と、そこに宿る意志が生み出す「決死」の力に抵抗することが出来ない。命に抗えるのは、命だけなのだから。
しかし、この直後に次元結界を脱出したアドヴェントの妨害が入り、ギアスは不発に終わってしまう。

VXT三部作

「俺は…俺自身を捨て去る…!」
X』第18話「目覚める決意」より。真実の鏡の力で生きる意志を取り戻したルルーシュは、蜃気楼に乗り込むと「ゼロ」の衣装を纏い、仮面を手にする。それは「ルルーシュ」の姿を捨て、「ゼロ」として再び戦場に立つ事を意味していた。
「ナナリー… お前がいない、この世界で俺は何をすればいい…もしかすると初めてかも知れないな…。お前のためではない戦いをするのは…」
同上。初戦闘時の戦闘前会話。
「人の醜さを散々見てきたおかげで俺は肉親の情さえも信じなくなった…そして、今回の件で世の中には生命を懸けて信じられる妹もいれば、信じるに値しない妹もいる事を知った」
『X』第19話「決別」より。アンジュの危機を救った後にシルヴィアへ向けて。幼少期の頃から腹違いである多くの兄弟たちやその母親から疎まれて育ったルルーシュと表面上は幸せな家庭で育ったアンジュとの環境の違いが表れている。
何より、差別を決して行わない本当の意味で心優しい妹・ナナリーを持つルルーシュからしてみればシルヴィアの行為は耐え難いものがあったのだろう。
(差別、傲慢、享楽…。既に、この国は腐りきっている…! アンジュ…! この国をどうしたいか、お前が決めろ!)
同上。初戦闘時の戦闘前会話。
舞人「マジンカイザーマジンエンペラーG…!」
「その雄々しき姿…。まさに皇帝と呼ぶに相応しいな」
『X』第28話「光と闇」より。強大な力を持つ魔神に苦戦する一同の前に現れたのは、可能性の光を身にまとった2体の雄々しき魔神皇帝。その力強い姿に彼は称賛の言葉を言った。
「友達か…」
「この絶体絶命のピンチにお前の友達は何をしている?」
スザク「僕には…あのエンブリヲが君の友達だなんて思えない」
「俺の目には、身体を張ってお前を止めようとするロザリーとヒルダの方がそれに相応しいと思うがな」
『X』第36話「決戦、ミスルギ皇国」より。ロザリーやヒルダの説得にも耳を貸さず、「友達」であるエンブリヲの事をひたすら妄信するクリスに対して静かに語った言葉。
『V』でのキラアスランと似た様な役回りだが、彼等以上に関係が拗れてしまい一時はお互いの存在を絶対認めないまでに悪化してしまったが、それでも双方共に根底の部分では昔を捨てきれなかったルルーシュとスザクが言うからこそ、ひたすら重い。
マリアンヌ「どきなさい、ルルーシュ! 自分が何をやろうとしているのか、わかっているの!?」
「無論だ。今度こそ、お前を…そして、シャルル・ジ・ブリタニアを完全に消滅させる」
マリアンヌ「実の親をその手にかけるの!?」
「俺とナナリーを捨てた人間の言う言葉か!」
マリアンヌ「う…!」
「お前とシャルルは…自らの目的のために俺や世界を踏みにじってきた…! その報いを受けてもらう! ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが…いや、ただのルルーシュが命じる! マリアンヌ・ヴィ・ブリタニアよ、シャルル・ジ・ブリタニアに関する一切の記憶を捨てろ!」
『X』第46話「新たなる皇帝」にて、撃墜される一芝居を打ち、マリアンヌの前に現れギアスをかけシャルルの記憶を失わせる。その直後にマリアンヌは絶望を嗅ぎつけた何者かに喰われてしまった。
なんと一連の流れがDVEと非常に豪華な仕様となっている。
サリア「何をしているのですか?出発しますよ、皆さん」
「わかった…。行こう、プリティ・サリアン」
「我が名はゼロ…。亡国の王子にして、君の旅の仲間だ」
『X』DLC「プリティ・サリアンの冒険」より。プリティ・サリアンの旅の仲間「仮面の王子」としての役割を与えられ、彼女の心を守るべく、全力でゼロを演じる。その後も困惑し続ける主人公やショウとは対照的に役を演じていた。

単独作品

「彼には撃たれる覚悟があった。 そして撃たない覚悟も…。俺だってわかってるさ。 託されたモノの重さは…。だから…!」
CC』「舞い降りる剣」にて。自分たちに世界の未来を託し、宇宙に上げるためにウズミは自爆を遂げた。だからこそ、その犠牲を無駄にしない為にも、彼は改めて「ゼロ」の仮面を被るのであった。
「あの男…正気なのか…?」
『CC』イベント「デビルガンダム復活」にて、地球の環境を再生するために「人類抹殺」を宣言した東方不敗に対して。どことなくあの男の台詞を彷彿させる。
「すでに共和国の方針は決まっている。帝国に攻め込もうという強硬派を抑え込むだけならハーマンに任せておけばいい」
OE』にて。ルルーシュがハーマンを仲間として認めていることが伺える。
「…やはり似ているな、お前は。真っ直ぐな所まで…」
「どうやら俺は、こういうタイプの説得に不向きらしい。だが…やっと…見えた気がする…」
X-Ω』イベント「幻想の中で」にて。当麻との最後の一騎打ちに敗北。彼の姿にかつての友の姿を見る。
「その右手に打ち消される可能性が…いや、違うな…。同じ過ちは…繰り返さない…」
(ああ、そうだ…友達にギアスは…)
同上。当麻との戦いの中で心の内を知られ、叱咤激励を受けたゼロにとって当麻はスザクと同じ「友」となっていた。
「勝利するため、アッシュフォード学園にいる者達を犠牲にしたどうしようもない未来だ」
DD』期間限定イベント「クロッシング・パイロット第2弾」より。自らウイングガンダムゼロリベリオンと呼称したウイングゼロのゼロシステムが何を見せたのかをヒイロ・ユイに訊かれた際に。確かにゼロシステムは危険な未来をルルーシュに見せていたのだが…。
「俺には、お前のような強靭な精神力はない。だから…」
「提案したんだよ。ゼロシステムにより良い方法を、誰も犠牲にならずに勝つ方法をな」
「簡単だ。チェスを打つように、相手の考えを上回ればいいだけなんだからな」
上記の直後、何故ゼロシステムに呑まれなかったのかというヒイロのさらなる問いに対する返答。理論武装によってゼロシステムの未来を上回り完全封殺するという頭脳的な力業であり、これに納得したヒイロは珍しく声を上げて爆笑していた。
レッシィ「ダバはお前とは違う!ダバは人の心と命を大事にする!」
「だから、人はダバ・マイロードの下に集う!」
「報酬でも恐怖でもなく、ダバは夢を見させてくれるからな!」
30』「ザ・ディクテイター」/「ドリーマーズフォーエバー」にて、目を付けた女性達に造反されるポセイダルに対し。ダバの「王の器」と、ポセイダルの器の小ささをズバリ指摘する。

スパロボシリーズの迷台詞

戦闘台詞

「フフフハハ、読み通りだ!」
「わかるんだよ、私には…! ハハハハハハ!」
「無駄だよ。ククク…ハハハハハ!」
第2次Z再世篇』にて登場の蜃気楼でハドロンショットを使った時の戦闘台詞及び、回避時、バリア発動時の台詞。文章だけだとややわかりづらいが、福山氏の怪演によって原作主人公が勘違いされそうな悪役笑いとなっている。汎用台詞であるため、相手がシャルル(両ルート第50話)でも問答無用で選ばれるので、「貴様だけは…貴様だけはこの手で!」と凄んでおいて一番上の台詞が出るというシリアスど真ん中な雰囲気がぶち壊しなパターンになる事も。
特に黒の騎士団ルートでは、「自身の存在をゼロという記号に捧げる」というそれこそゼロ・レクイエムに匹敵する悲壮感すら漂わせる裁きを自身に下しているだけに、余計シュールさが際立つ。…とはいえ、実年齢を考えれば、こういった奇行もわからなくはない。明らかに変な方向へエネルギーを発散してしまっている、という事になるが。
「さすがは俺の弟だな、ロロ」
「俺達はたった二人の兄弟じゃないか」
「兄として当然だろ、こういうのはさ」
『第2次Z再世篇』におけるロロへの援護時の台詞。…ゼロ時なのに異様に爽やかに言っており、非常に胡散臭い(実際ルルーシュは腹に一物抱えていたので間違ってないが)。
黒の騎士団ルートでもこの台詞は当然出るので、ロロを弟として認めているのに胡散臭いという残念な事になる。
「真! ゼロビィィーム!!」
『30』における真ゼロビーム発射台詞の一つ、まるでスーパー系パイロットのようにハイテンションで技名を叫ぶ。
ランダム発生なので、その前の対悪役台詞や操作シーンが冷静な台詞でも突然にこの台詞が出てくる。
『30』のルルーシュはスーパーロボットが大活躍する日本で幼少期を過ごしているため、ビーム発射時に叫んでしまうのも仕方ないことなのかもしれない。

Zシリーズ

「俺は! ストレス発散のために、ここに来た!」
「そうだ! 生徒会の副会長なんてのをやってると色々と溜まってくるんだ! だから、こうして遠出して誰もいない所で大声を出してるんだ! うわああああっ!」
「やっほぉぉぉぉっ!!」
『第2次Z破界篇』第14話「信頼と覚悟と」より。アーサーにゼロの仮面を奪われてしまい、偶然アーサーを追っかけていたヒイロデュオと鉢合わせになった際の奇行。ルルーシュはわざと奇行を演じたのだが、これのおかげでアレルヤからは「色々とユニーク」、柿小路からは「なんとも残念な方」と評されてしまった。
ちなみに、彼のこの奇行は傍目から見てもかなり印象的だったらしく、続く『再世篇』でも一部の者からは相変わらず「ルルーシュ=ちょっとおかしい人」と憶えられてしまっている。
(まさかC.C.やキリコまで反対するとは…もしかして俺の方が間違っているのか…いや、そんな筈は無い…! 俺はゼロ…! 奇跡を起こす男だぞ!)
(女心!? そういえば、ミレイ会長やシャーリーにも何度か指摘されたことがある。それが俺の唯一の弱点か。……ならば!)
第2次Z再世篇』第17話「朱禁城の花嫁」でディートハルトと共に天子と日本人との政略結婚を画策した際、ZEXIS女性陣からの猛バッシングを受けた挙句、キリコからも軽蔑の眼差しを向けられた事で狼狽するが、自己のスローガンを掲げて何とか冷静さを取り戻し、「女心の何たるかを理解していない」という己の朴念仁ぶりを自覚するに至る。また唯一の弱点という言葉に彼の自己評価の高さが垣間見れる。
「ミレイ会長が?」
(い……嫌な予感しかしない…)
再世篇第18話「アッシュフォード・ラプソディ」より。ミレイが考案した計画を聞かされて。実際、この言葉通りになった。
(ならば、俺は自分の作戦に集中する…!この学園でよからぬ噂が立てば、世界を壊し、世界を創造する事など不可能だ! 全ての条件はクリアされた…! キューピッドの日…!今日のイベントで女子達との関係を一気に清算する!)
同上。
「このままではまずい! これでは俺のキャラクターが誤解される!!」
同上。咲世子の天然行動に対しての台詞。しかしZEXISの面々からは上記の通り見事に誤解されている正太郎など知らない者もいるので、あながち間違っちゃいないのだが。
(くっ…久々にエリア11に戻れば、この騒動だ…これではゼロをやっていた方がずっと楽ではないか…!)
同上。仮面をはずした状態でZEXISの面々に遭遇したり、咲世子の天然ぶりに翻弄されたりと、疲れきったところで出た一言。しかし、のちにどちらのルートでもルルーシュの名を捨てゼロとして生きるという罰を受けることになることを考えると皮肉なものである…。
「私はゼロなのだ…! 仮面を取る事は許されない!」
「誓いを破る…それは即ち嘘と同じだ!」
『第2次Z再世篇』ZRルート第58話「閃光!進化の果て!」のIMにて、ZEXISに復帰後、周囲から仮面を被っている所為で紅茶もクッキーも味わえないと突っ込まれ、ティーブレイクぐらい外すよう促された事に対する反論だが、ルルーシュ本来の生真面目さが逆に皆の笑いを誘う事に…。
「だ、黙れ! ゲホッ…ゲホッ!」
『第2次Z再世篇』で仮面を被ったままストローでアイスティーを啜る姿を甲児シンから「間抜け」と茶化されて盛大にむせる。そこにはいつものカリスマ性が消え失せた、ごく普通の少年の姿が有った。
「おぼ…おぼ…覚えていろ、魔女! そして、ZEXISめ!」
こちらはZRルート。盛大にむせた後、自身を間抜けと茶化した面々への恨み節を叫ぶ。
「フ…あなたも俺と同じく永遠に縛られる運命だと思うがな」
借金の最終査定を控えたクロウに言った言葉。その通りなのだが、不吉な事を言うなとエスターに突っ込まれる。なお、まさかの悪い笑みまで浮かべている(黒の騎士団ルートでこのアイコンがシナリオ上で出てくるのはこの場面だけである)。
「前へ出るんだ、ノリコォォォッ!!」
『第3次Z時獄篇』DLC「フィーリング・カップル」よりノリコと戦闘した際、彼女から指示の出し方について細かく注文された結果がこれ。ノリコは気合が入ったかもしれないが、ゼロは戦う前から(精神的に)疲弊していた……。
「君の夢を砕くようで悪いが、我々の知るノリコはナイスバディとは…」
ノリコがノノのいうノノリリかもという話の中、ノノリリはナイスバディだったという話を聞いて。直後、カレンに怒られて慌てて誤魔化した。相変わらず、デリカシーについては不勉強である模様。
(無理矢理、仮面をつけたまま食事をしたせいで内側がベタベタする…だがこれも、俺のやってきた事の報い…!この不快さも自らに律する罰なのだ!)
『第3次Z天獄篇』DLC「戦わざるもの食うべからず」より。ルルーシュが食事に苦悩するもはや恒例のシーン。
「それについては私の力も…」
『第3次Z天獄篇』ミスリルルート第36話「世界への挑戦」より。アマルガムのアジトを探り出した事についてテッサにコメントしたものの、C.Cに「男の価値が下がるぞ」と突っ込まれた。そんなのでいいのか、ゼロよ。
「まさに宇宙の神秘!」
『第3次Z天獄篇』第42話「炎」より。カズミが若返ったことに絶句しての一言。
「こ、こんなものぐらいで…アチ!俺の…アチチ…誓いを揺らがせる事など…アツ!!」
第3次Z天獄篇』エーストークにて。AGが自分の仮面を脱がせる狙いで食事を用意したことを瞬時に読み、「自分は仮面をつけたままの食事術をマスターした」と豪語するもAGが持ちだしたのは熱々のおでん。結果はご覧の有様である……。

X

(魔法使いと聖戦士に仮面の王子…。俺たちも彼女の趣味の世界を彩る小物か…)
『X』DLC「プリティ・サリアンの冒険」にて。当初サリアの趣味に無理やり付き合わされることにげんなりしていたが、悦に浸っているサリアの様子を見て自分も全力で協力する事を決めたのだった。
(コスチュームをまとう事で違う自分になる…。その気持ち…わかるぞ、サリア)
そして戦闘前台詞での心中にて。どうやら似た者同士らしい。

単独作品

(逆チョコ…今年は俺の方からナナリーにプレゼントしてみるかな)
CC』のバレンタインイベント「聖バレンタインの騒乱」にて。ナナリーにチョコをプレゼントしようとするあたり、やはりシスコンであるが、その直後にカレンとC.C.がやってきたのであった…。
「そんなことは、断じてない! お前も信じるな、カレン!」
(クソ、強欲な魔女め! 俺のチョコを作らせ…自分は高みの見物か…! この場はすぐに撤退せねば!)
「…助太刀するぞ! 早瀬浩一!」
上記の台詞の後、カレンからチョコをせがまれ、C.C.には「愛する者に二人や三人、お抱えなど造作もないだろ?」と言われて。不利だと判断したゼロは浩一と一緒にこの場から逃げだした。
この場にシャーリーがいたら収拾がつかなくなった…かもしれない。
「人の尊厳を踏みにじり、意のままに操ろうとは… その様な非道、見過ごすわけにはいかない!」
『CC』のイベント「復讐鬼の誕生」において、ミア達をバンカーの兵器としか見ていないギルに対する糾弾。
……言うまでもなく人を操るギアスを持っているお前が言うかという話である(C.C.も内心「大した役者だよ」と漏らしていた)。
とはいえギアスの本人に対する皮肉を考えれば彼の心情には合っているのかもしれないが……
タップ「あれだろ? 我が名はゼロ! フハハハハハハハハハッ!」
「…! 待て、『ハ』と『ハ』の間が短いぞ!」
ケーン「じゃ、こうか? フハッハッハッハッハッハッハ!」
「それでは間が空き過ぎだ!」
ライト「フハッハッハハー!」
タップ「フーハハハッハーッ!」
「お前たち! 私の前で私で遊ぶのは即刻やめろ!」
X-Ω』周年イベント「第3回スパクロフェスティバル」にて、その場にいたメンバー全員をゼロに変装させる仮装作戦の後、調子に乗ったドラグナー遊撃隊のアンポンタンがゼロの物真似に興じ始めて。細かく演技指導を突っ込んでしまったばかりに彼らの悪ふざけが加速し、完全に遊び倒されている。
「その通りだ! ドライクロイツはバラエティアイドルではなく、自由と平和を守るためのグループのはずだ!」
『30』DLCミッション「始動、連邦軍アイドル化計画」にて、散々な記者会見の様子から本来の目的を果たせそうにないと言われての一言。一見まともな事を言っているように見えるが、ドライクロイツはグループではなく独立部隊である。直後にアーニャから「独立部隊だから」と突っ込まれている。
(ギアスを手に入れたか…)
『30』DLCミッション「ヒーロー覚醒」にて、「イズルの様子がおかしい上に漫画が面白くなった」という相談に対して。あらゆる可能性を考慮する姿勢は流石ルルーシュだが、そこまでしないとイズルの漫画が面白くならないと考えているあたりが非常にシビアである。C.C.に「そんなレアケースを考慮する必要はない」と窘められた。

搭乗機体

実は乗り込んだ機体の種類が一番多いキャラ。

サザーランド
元々はヴィレッタから奪った機体で、一時的に搭乗。
無頼
頭部に装飾をつけた専用機。
ガウェイン
ブリタニア軍から強奪。二人乗りで、C.C.と共に操縦する。
グロースター・ソードマン
『亡国のアキト』でジュリアス・キングスレイと名乗っていた時に使用。
蜃気楼
『R2』での専用機。
アヴァロンダモクレス要塞
即位後の座乗艦。
真母衣波 零式
『復活のルルーシュ』での搭乗機。
月虹影
『復活のルルーシュ』での搭乗機。二人乗りで、C.C.と共に操縦する。

SRWでの搭乗機体

ランスロット (ゼロ仕様)
X-Ω』にて搭乗。「スザクがゼロの説得に応じ黒の騎士団に入隊したが、ランスロットへの搭乗は拒否した」というifを想定したペーパープラン。
月虹影帥
30』にて搭乗。月虹影の完成型という設定のSRW半オリジナル機体
ウイングガンダムゼロリベリオン
DD』にて搭乗。イベント「クロッシング・パイロット第2弾」にて用意された黒いウイングガンダムゼロ

余談

  • 「ルルーシュ」というネーミングは、谷口悟朗監督の過去作『スクライド』の没キャラクターから再利用したものであった事が、同作品の10周年記念トークライブにて明かされている。
  • ルルーシュ・ランペルージは、ファンから演者である福山潤氏の名前とかけて「ルル山」愛称で呼ばれる事もある。
  • 初期設定のルルーシュは、銀髪だった。
  • ルルーシュがよく使う「撃っていいのは~」の台詞は彼のオリジナルではなく、推理作家レイモンド・チャンドラーの小説作品に登場する探偵「フィリップ・マーロウ」の台詞からの引用である。
  • 実の所、『R2』のラストシーンにて「ルルーシュが本当に死亡したか」については不明である。皇帝ルルーシュの最期の後の描写があまりに少なく、劇中で不死身の人物(いわゆる「コード」持ち)は元ギアス能力者ということで彼も不死身になった可能性があるからである。小説版では「旅に出たC.C.が乗っていた馬車の御者が、C.C.の言葉に微笑む」という描写があるが……。
    • なお、ルルーシュの生存を示唆する材料はさりげなく提示されており、「C.C.が綺麗に折られた折鶴を持っていた(本人は折り紙が苦手)」「剣を受けた前後のフラッシュバックにコードのカットとスザクの墓のカット(=実は生きている)があった」「シャルルのコードの紋章は右掌にあり、その子のルルーシュは同じところが血で隠れていた」等。状況類推のレベルにとどまっているが、これらを根拠に生存を信じるファンも数多い。なお、劇場版においては『復活のルルーシュ』へと繋がる流れからすると「一度死んだ」が、C.C.によって記憶などを失った状態だが蘇っている。
  • セガのゲーム『戦場のヴァルキュリア』に登場するマクシミリアンという金髪白衣の皇太子(担当声優はルルーシュと同じ福山潤氏)は当初は黒髪黒衣の予定だったが、設定面がルルーシュに似すぎるため変更されたというエピソードがある。
  • 岐阜県垂井町には彼の名セリフをもじった「全力でごみを捨てるな!!」というメッセージとギアスのマークが描かれた看板がある。

脚注

  1. キャラクター、コードギアス 反逆のルルーシュ 公式サイト、2022年2月17日閲覧。
  2. ゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』より。
  3. 福山氏は『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』でスターゲイザーガンダムのコ・パイロットであるソル・リューネ・ランジュを、『SDガンダムGジェネレーションクロスレイズ』でデルタアストレイのパイロットであるアグニス・ブラーエを演じているが、厳密にはガンダムではないとのことで本人的にはノーカンらしい(『SEED』の世界観では機体の正式名称に「ガンダム」は付かないため)。
  4. フランス語では「ノブレス・オブリージュ」とも呼び、意味としては「高貴なる者に伴う義務」として知られる。要は「高い地位にある者は、それ相応の責任と義務が発生する」という事である。

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