ルイス・ハレヴィ
ルイス・ハレヴィは『機動戦士ガンダム00』の登場人物。
ルイス・ハレヴィ | |
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外国語表記 | Louise Halevy[1] |
登場作品 | |
声優 | 斎藤千和 |
デザイン |
高河ゆん(原案) 千葉道徳(アニメ版) |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(スペイン人) |
性別 | 女 |
年齢 |
17歳(1st) 21歳(2nd) 23歳(劇場版) |
身長 |
154 cm(1st) 157 cm(2nd) |
体重 |
45 kg(1st) 44 kg(2nd) |
髪色 | 金髪 |
髪型 |
ロングヘアー(1st・劇場版) ショートヘアー(2nd) |
血液型 | O型 |
所属 |
学生(1st) アロウズ→イノベイター(2nd) 民間人(2ndエピローグ・劇場版) |
軍階級 | 准尉(2nd) |
概要編集
スペインからの留学生であり、沙慈・クロスロードとは仲の良いガールフレンドである。
世界的富豪であるハレヴィ財閥のお嬢様で、明るくてワガママな性格だが、一方で家柄を鼻にかけるようなことは一切無い。
遠い国の戦争の事よりも目先の日常の方を重視するなど戦争についての関心は無かった。だが、従兄弟の結婚式に参加した際、ネーナ・トリニティが気まぐれで放ったビームによってパーティ会場が吹き飛ばされ、両親を含む親族を全て失う悲劇に見舞われる。爆発に巻き込まれたルイス自身も左手を失い、そのうえ、毒性のある紅いGN粒子を浴びた事で細胞障害に蝕まれ、本来なら可能である再生治療も受ける事が出来ない体になってしまっていた。
『2nd』では、ガンダムへの復讐のためにアロウズの兵士となって登場。同時に、ハレヴィ家の資産を費やしてアロウズのスポンサーともなっている。かつての天真爛漫な性格の面影はなく、情緒不安定な一面を見せる事もあった。そうした境遇から兵士としての姿勢面に関しては問題があり、アフリカタワーの破片が落下する非常事態になった際は、民間人の防衛よりもソレスタルビーイングの殲滅にこだわる様な発言があった(しかし、渋々と破片の破砕作業は行っている)。
失った左腕は機械製の義手となっており、それを示す痣が見られる。『2nd』の劇中では、精神安定剤らしきものを服用している場面が度々見られた。実は服用していたこの薬物は、リボンズ・アルマークから手渡されたものであり、その中身も「代謝を抑え脳量子波を使えるようにするナノマシン=擬似イノベイド化する」という物で、精神が不安定となった原因もこれによるものが大きかった。
戦いが激化する中、沙慈と戦場で再会するものの「沙慈はソレスタルビーイングの関係者だった」と誤解してしまい、さらに憎しみに沈んでいく。幸いこの誤解は途中で解けたが、沙慈への想いと復讐心とで葛藤するあまり、精神は一層不安定となっていった。そして仇であるネーナを殺害するものの、その心は晴れるどころかガンダムへの憎しみしか残らず、最終的にリボンズの傀儡と化してしまう。
最終決戦の際にはダブルオーライザーに特攻を仕掛け自身もろとも破壊しようとするが、寸前で救出される。 その後、沙慈の手で介抱されるものの目覚めた瞬間に沙慈の首を絞めて殺害しようとする。しかし、直後に「4年前の約束の指輪」を見たことで沙慈への愛情が表面化。精神の葛藤の末に心肺停止状態へと追い込まれてしまうものの、直後にトランザムバーストにより意識を取り戻し一命を取り留める。
2ndシーズンエピローグではナノマシン錠剤による後遺症とPTSDにより療養生活を続けているものの、トランザムバーストの影響で細胞障害は完治した事が明かされた。
劇場版でも療養生活は続けている。彼女の発する脳量子波に引き寄せられたELSの襲撃を受ける。以後は脳量子波遮断施設に避難しており、ELSに怯える姿を多く見せた。後日談を描いた朗読劇では沙慈と同棲を始めている。
総評 編集
何の罪もない一般人でありながら、突然理不尽な悲劇に見舞われて全てを失い、狂気に堕ちてしまうという、疑いようもない被害者である。
一方で、良くも悪くも「ただの一般人で年頃の少女」らしい我儘な言動も強調されており、『2nd』では復讐に拘るあまり、アロウズを資金面で援助して彼らの起こした蛮行を直接的に助けている事実や、沙慈の説得にも耳を貸さず仇討ちを優先するなど、邪悪と言える行動も度々してしまっている。
結果的に作中の多くの人物が当て嵌まる「無自覚な悪意」を振り撒く存在に自ら堕ちてしまったと言え、かなり危うい立ち位置であったとも言えるだろう。
登場作品と役柄編集
沙慈と同様、戦いに関わるのは2ndシーズン限りなうえ、その境遇が「自軍入りして戦う」のに適さないのもあってか、今のところ全て原作に準じた扱いのNPCである。
Zシリーズ編集
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。1stシーズンの設定で登場。沙慈と共に『コードギアス』に登場するアッシュフォード学園の生徒会メンバーとなっている。
- 原作よりも遥かに危険な世界の為か、宇宙に上がるとインベーダーの大群に遭遇し、ピクニックに出かけたらイマージュや次元獣に襲われたり、WLFと日本解放戦線が起こしたテロの人質にされたりと原作よりも危ない目にあっている。最後は原作通りトリニティの攻撃で負傷し、スペインに帰国する。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 『2nd』設定での登場で、声付きで参戦。原作の立場上、敵として登場するが、ピラー破片戦ではNPC。担当声優の斎藤千和氏は本作でスパロボに初参加。GN-X III(性能はアロウズ兵版と同一)とアヘッド・スマルトロン搭乗時はそれほど強くないが、レグナント搭乗時は高い能力値と極スキルによって大ボスクラスの強敵に豹変し、これまでの女性強化人間キャラと一味違った狂気台詞も斎藤氏の熱演によって再現され、対ゼロ、カレン、ヒイロ(前作のアッシュフォード学園仲間)にも特殊台詞が用意されている。
- また、ガンダムを見た際に狼狽えていた原作とは異なり、最初からガンダムへの復讐心を剥き出しにしている。
- 上記の通り仲間フラグは存在しない。最後は沙慈とともにアッシュフォード学園に復学する事が決まる等、原作より精神面の回復も好調な様子。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 劇場版設定でNPC。療養を続けている。沙慈がアナハイム工専に転校したため、バナージ、タクヤ、ミコットと知り合いになる。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 引き続き劇場版設定で登場。沙慈と共にシャトルに乗っていたところを新地球皇国に拿捕され(この辺りの経緯はDLC「その背に未来を」参照)、その後はラース・バビロンの脳量子波遮断施設に囚われていた。
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦UX
- 劇場版設定で登場。原作のようにELSに脅かされる事も無く、東京都内の病院で穏当に療養している。ただ、そのせいで出番が少ない。
- スーパーロボット大戦BX
- 劇場版設定。東京都内の病院で療養しており『UX』同様あまり出番は無いが、「沙慈が世界のために自分にできる事を」と考えた際には背中を押す等している他、原作では無かったアンドレイとの再会も描かれる。
- エピローグにも登場し、退院できた模様。そこでの様子を見るに、徐々にではあるが、学生の頃の明るさを取り戻しつつあるようだ。
VXT三部作編集
- スーパーロボット大戦V
- 劇場版設定。今回はELSが地球に来なかったため脳量子波遮断施設には入らずに済んでおり、沙慈と共にウリバタケ・セイヤの工場を手伝っている。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦X-Ω
- SSRサポートユニット。
- スーパーロボット大戦DD
- 1st設定。序章ワールド3から登場。
- 3章Part4からは2nd設定となり、敵パイロットとして登場。乗機はGN-X III。Part11からはアヘッド・スマルトロンに乗り換える。
- 2ndになった時点で同世界に『双貌のオズ』が参戦しているため、彼女もナンバーズのはずなのだが、特に言及されていない。
パイロットステータス編集
能力値編集
覚醒前は名無しの一般兵並の平凡な能力値だが、イノベイターへの覚醒後はリボンズに匹敵する高い能力値に強化され、かなりの強敵へと変貌する。
精神コマンド編集
- 第2次Z再世篇
- 根性、努力、気合、集中、魂、覚醒
- 前半こそ至って凡庸だが、後半は覚醒後の変貌ぶりを思わせる。家族の仇であるガンダムへの復讐を理由に戦っている為か、回避率を上げる集中くらいしか防御に使えるものがないという危うい構成。
特殊スキル編集
エースボーナス編集
- 命中率+30%、回避率+30%
- 『第2次Z再世篇』で採用されるが習得せず。ピーリスのものと同一。ただでさえ極・底力で高まっている能力に+30%という高い補正値が更に常時加わるという恐ろしい内容なのだが、実は覚醒前もこのボーナスに設定されており元々パイロットしての素質が高い事をうかがわせる。
サポートアビリティ編集
- お嬢様の気まぐれ
- SSR。敵を倒すごとに攻撃力、命中率アップ。
人間関係編集
- 母親
- 本名不明。1st第9話で娘をスペインに連れ戻すべく来日。当初は沙慈との交際に猛反対していたが、ルイスの巧妙な策略によって必要以上に沙慈を気に入ってしまう。親戚の結婚式に出席した際にネーナの気紛れで夫や大勢の出席者と共に命を落とす。
- 『第2次Z破界篇』では台詞でのみ、その存在と死亡が語られている。
- バリー・ハレヴィ
- ルイスの父親。ドラマCD「アナザーストーリー MISSION-2306」に名前のみ登場。
- ルイスの母親曰く「沙慈に似ている」らしいが、沙慈を気に入った際に言い出したので真相は不明。ちなみに、バリーの社会的地位は、スメラギ曰く「化石燃料輸出量規制監視機構の重鎮」との事。
- なお、バリー本人はTV本編には直接登場していないが、ネーナの攻撃によって妻共々死亡している。
- 沙慈・クロスロード
- ボーイフレンド。小説版によると一目惚れ。両思いであったが、悲劇に見舞われた後、沙慈の将来を思って敢えて別れを切り出す。
- 2ndシーズンでは敵同士となってしまい、何度も戦うことになるが、紆余曲折あって和解した。
- 刹那・F・セイエイ
- 沙慈に紹介される形で面識を持つが、刹那の無愛想さからやや苦々しく思っていた様子。ドラマCDでは色々あって激しく嫌っていた。
- 2ndシーズンではソレスタルビーイングの一員であることを知って憎悪の対象になるが、一方で刹那は沙慈の背中を押し、最後にはトランザムバーストによって直接的にルイスを救っており、恩人と言える。
- ネーナ・トリニティ
- 彼女が起こした気まぐれによって人生をメチャクチャにされた、家族の直接の仇。幸か不幸か、自らの手で引導を渡すことになる。
- リボンズ・アルマーク
- 『2nd』では彼と協力関係に当たるが、当のリボンズからは利用されていただけに過ぎず。実は彼こそが、仇敵であるトリニティの真の黒幕であった事を彼女は知る由も無かった。
- リジェネ・レジェッタ
- 『1st』エピローグにて彼と接触する場面が見られる。そのため、イノベイターとの接触は彼を通じてのものと考えられる。
- バラック・ジニン
- アロウズ時代の上官。彼の戦死は、よりソレスタルビーイングへの憎しみを募らせる事となる。
- アンドレイ・スミルノフ
- アロウズ時代の同僚。色々と気に掛けてくれていた。
- ソーマ・ピーリス
- アロウズ時代の同僚。ルイスの良き理解者であったのだが、ピーリスがアレルヤとの再会によりソレスタルビーイングに合流してしまい、またセルゲイが「ピーリス中尉は戦死した」と報告したため、よりソレスタルビーイングへの憎しみを募らせる事になった。
- その後、ルイスはピーリスの機体アヘッド・スマルトロンを受け継いでいる。
- ミスター・ブシドー
- アロウズ時代の上司。原作では直接の関わりが少なかったが、劇場版の設定である『第3次Z天獄篇』のDLC「その背に未来を」で彼と再会していた。
他作品との人間関係編集
ガンダムシリーズ編集
- リリーナ・ドーリアン
- 『第2次Z』ではアッシュフォード学園の生徒会の友人。
- ヒイロ・ユイ
- 『第2次Z破界篇』の序盤に原作通りリリーナの招待状を破り捨てた彼に対して怒りを露にしていた。『第2次Z再世篇』でも彼との特殊戦闘台詞にて、その事に言及する発言をしている。
- アムロ・レイ、クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)
- 『第2次Z再世篇』では、ルイスと沙慈が対立する事になってしまった悲劇に、かつての自分達や後輩達の悲劇を思い出し、沈痛な面持ちを浮かべる。
- 後にルイスもまたリボンズに利用されていた事を知り、アムロは一層リボンズへの怒りを露わにする(アムロは以前からルイスがリボンズに利用されている事に勘付いていた)。
- バナージ・リンクス
- 『第3次Z時獄篇』における沙慈の後輩。彼を気に掛ける様子を見せており、沙慈からは「刹那の事を思い出すんだろう?」と言われて肯定していたが、バナージがニュータイプである事を感知していたのかもしれない。
リアル系編集
- ナナリー・ランペルージ、ミレイ・アッシュフォード、シャーリー・フェネット、リヴァル・カルデモンド、ニーナ・アインシュタイン
- アッシュフォード学園の生徒会メンバー。『第2次Z』ではルイスと沙慈も生徒会メンバーとなっている。
- 枢木スザク
- 『第2次Z』ではアッシュフォード学園の同級生。『第2次Z再世篇』でも彼と共に戦場に出てくる機会は多いが、その頃は特に絡みが無い(ただし、何故ルイスがアロウズにいるのか疑問に思う場面がある)。
- なお、黒の騎士団ルート終盤には敵対する事になり、彼は沙慈やルルーシュ、カレンと共に、憎しみに囚われてリボンズの意のままに暴走するルイスを救出しようと尽力する。
- 紅月カレン
- 『第2次Z』ではアッシュフォード学園の同級生。『第2次Z再世篇』では敵対する事になり、彼女が黒の騎士団の一員と知って彼女に対しても怒りと憎悪を向けるが、彼女もまたルルーシュやスザクと共に、友人であるルイスを救出しようと尽力する。最終的には和解。
- ルルーシュ・ランペルージ(ゼロ)
- 『第2次Z』ではアッシュフォード学園の同級生。『第2次Z再世篇』では敵対する事になり、カレン同様ルイスに正体を見破られて憎悪されるが、スザクやカレン達と共にルイスの救出に尽力する。その際、「みんな私を騙していたんだ」と叫ぶルイスに「他者の嘘によって傷付き、運命を歪められてしまった」と心を痛めていた。
名台詞編集
1st編集
- 「ね、すごいでしょ? 今日習ったところ、レポートどうなっちゃうんだろう」
- 第3話より。レポートの課題だった北アイルランド紛争がソレスタル・ビーイングの介入によって一旦の解決を迎えたニュースを見ながら。
- この時点でのルイス達にとっては、遠い地での紛争終結よりも目先のレポートの方が大きな事件だった。
- 「お別れのチューしれ」
- 第17話より。親戚の結婚式に出席するため一時帰国する際に、沙慈にキスの催促を促した。結局、奥手な沙慈にはそれは出来なかったのだが、ルイスは沙慈のそんなところが好きだと言ってスペインへの帰路に着く。そして、この時を境に沙慈とルイスの運命が急変してしまう。
- 小説版では、沙慈は「何故この時ルイスを日本に引き止める事が出来なかったのか」と後悔していたらしい。
- 『第2次Z破界篇』では親戚の結婚式からイゴールコンツェルン主催のパーティーに変更され、沙慈も同行する事になったため、「お別れの~」はカットされた。
- 「ごめんね、沙慈」
「せっかく買ってもらったのに…すごく綺麗なのに…もう、はめられないの」
「はめられないよ…」
「ごめんね、沙慈…」 - 第18話より。入院するルイスのもとを訪れた沙慈はプレゼントの指輪を渡し、そして遂に告白しようとするが、身を起こしたルイスの左手は失われており、「あるべき場所」に指輪をはめることは出来なくなっていた。
- 2人の日常がもう戻ってこないことをこれ以上なく強調し、ルイスの無事が確認できて安堵した視聴者を一転して暗い気持ちにさせた場面である。
- 「ねぇ、沙慈に私の夢を託していい?」
「夢を叶えて。それが私の夢なの。だから、私の夢を叶えて」
「約束よ」 - 第19話より。ルイスの看病を続ける沙慈の将来を思って別れを切り出した際の台詞。そして、「宇宙で待ってる」という約束の下、二人は別の道を進み始める。
2nd編集
- 「ガ…ガンダム…!」
- 第1話より。ガンダムエクシアリペアの姿を見て驚愕した際の台詞。ジニンに助けられ帰還した後、精神安定剤らしき錠剤を飲み平静を取り戻そうとするが、全身の震えは止まらなかった。
- 「遂にこの時がきたよ。ママ、パパ…」
- 第6話。1話以来のガンダムとの戦いとなり、仇討ちに燃える。
- 「そう、沙慈は宇宙に…夢、叶えたんだね」
- 第8話。パーティー会場で偶然刹那と再会し、沙慈が宇宙技師となった事を聞いて。
- なお、ルイスが刹那を見つけたのは脳量子波によるものであり、この会話の直後にルイスはやはり脳量子波の影響で頭痛を起こしている。
- 「どうして…どうしてそこにいるのよ!?」
- 第11話より。トランザムライザー発動による量子空間内で沙慈の声を聞いて。確かに「宇宙で待ってる」という約束通りではあったが、共に予期しない時と場所で再会したために動揺する。
- なお、この時沙慈も「どうして…どうしてそこにいるんだ!?」と同時に叫んでいるが、ルイス役の斎藤千和氏と沙慈役の入野自由氏によると、「この場面ではルイスと沙慈の台詞がハモらないように、と指示を受けた」との事。本作では「まるで会話しているように見える」描写が割とあるのだが、それらとは明確に区別しているようだ。
- 「沙慈が…いた…ソレスタルビーイングに…パパとママを殺した奴らと一緒に…」
「関係…してたんだ…あの頃から…」 - 第12話より。上記の戦場から退却する際に。8話で刹那がソレスタルビーイングの一員である事を知ったためにルイスは「沙慈はソレスタルビーイングと関係があった」と誤解してしまう。
- この際にルイスが浮かべる狂気に満ちた表情は非常に強烈で、『機動戦士ガンダム00』の脚本家である黒田洋介氏が同じく脚本を担当したアニメ『無限のリヴァイアス』の登場人物の一人であるファイナ・S・篠崎の狂気に満ちた笑みを彷彿させる凄まじいものとなっている。
- そして帰艦後、携帯電話に残っていた4年前に撮った思い出の写真データを全て削除してしまう。
- 「反乱の理由など関係ありません。我々はアロウズとして反政府勢力を叩くだけです。平和を勝ち取るために」
- 第16話。アフリカタワーでクーデターが起きた事でのアンドレイとの会話より。一見、正論のように見えるがそもそものクーデター発生の理由がアロウズの所業により生まれた「偽りの平和」そのものであり、その事に全く触れていない。
- 「いくら命令とはいえ…!」
- 第17話より。軌道エレベーター倒壊の際に破砕作業に加わった際の台詞。
- アロウズの所業を見兼ねてのものか、ソレスタルビーイングとの共闘に難色を示したものか、そのどちらにも取れる発言。
- 『第2次Z再世篇』では後者の意味合いで捉えられており、コーラサワーに咎められた。
- (出来るだろうか…私に…彼を…沙慈を撃つ事が…)
- 第18話。アンドレイが実の父であるセルゲイを討った事でショックを受け、仇討ちの気持ちが揺らぎ始める…のだが、沙慈の無実を全く疑っていないのがポイントである。
- 「統一世界、恒久和平を実現するため、私はこの身を捧げたの。世界を乱すソレスタルビーイングを倒すため…。そして、ママとパパの仇を!」
沙慈「ルイス…」
「邪魔をしないで! もし邪魔をするなら、あなたを撃つ!」 - 第19話。トランザムバーストにより沙慈と対話をするも、その心はガンダムへの憎しみに囚われていた。日常へ戻ろうという沙慈の説得を拒み、沙慈へと銃を向ける。
- 結局撃つ事は無かったものの、その心は沙慈への想いと復讐心とで葛藤する事となり、さらに不安定となっていく。
- 「…そうね、死にたくないよね。でも、ママとパパは…そんな言葉すら言えなかった!!」
- 第21話より。レグナントで両親の仇であるガンダムスローネドライ、そしてネーナ・トリニティを破壊、殺害する時に。自らの所業を詫びる事無く、自分の不幸ばかりを叫ぶネーナをこの怒りと悲しみの一言で断じ、遂に引導を渡す。
- 大森版ではアニメ版と異なり、ネーナに引導を渡す瞬間に、非常に凶悪な笑みを浮かべている。
- 「やったよ…ママ、パパ! 仇を取ったよ…ガンダムを倒したよ! アハハ、アハハハ…ウフフ……」
「ママ、パパ? どこ…? 私、やったよ…やったんだから、だから…褒めてよ……。よくやったって…言って…!」
「うわぁぁぁぁぁっ!!」 - 同話、ガンダムスローネドライに引導を渡した後、子供のように無邪気に笑いながら届かぬ両親の声を求めて。やっと念願の仇討ちを果たしたルイスだったが、どんなに求めても両親の声も、4年前の思い出も戻らない。
- 決して戻らぬ穏やかな日々は、今のルイスにとってどう映ったのだろうか……。
- 小説版では「ルイスの世界は変革された。しかし、そこに愛はなかった」と描写された。
- 「…ふ…ふふふ…ざまあみろ…」
- 第22話より。ネーナを討った後、彼女の言葉を思い出すもこの言葉で吐き捨てる。ルイス役の斎藤千和氏の演技もあってかなり怖い。仇討ちという心の拠り所を失ったルイスは、堕ちる所まで堕ちてしまった。
- ルイス「お前達は…世界を乱す悪だ! お前達さえいなければ!!」
沙慈「幸せになれるの!? 戦いで勝ち取る未来なんて! 本当の未来じゃないよ!! 僕たちは分かり合うことで未来を築くんだ!!」
ルイス「その未来を奪ったのはソレスタルビーイングだ! 戦争を仕掛けたのも、世界を歪めたのも!!」 - 第23話および第24話より。ダブルオーライザーと対峙した時に。沙慈の声も届かず、ソレスタルビーイングへの憎しみに染まりきり沙慈をも殺そうとする。
- 「ねぇ、この温かな光は…何?」
- 「心が、溶けていきそうな」
- 第24話において、GN粒子によって正気に戻り、沙慈と和解した際、こう洩らした。
劇場版編集
迷台詞編集
- 「ベタベタしないで~!!」
- 1st第12話より。沙慈を気に入ってしまった母に対してやきもちを焼いてしまった時に。
- 「ないって!ってかパパ生きてるし!」
- 同話。沙慈をマジマジと見つめて「主人に面影がある」と言った母へのツッコミ。漫才のようなギャグシーンなのだが後の展開を考えるとかなり笑えない場面ではある。
- ルイス「母が帰って落ち込んでます。励ましてください」
沙慈「元気出してよ、ルイ…」
ルイス「物理的にぃ!! お願いします!」 - 1st第15話より。母が母国に帰って落ち込んでるのを紛らわせるために、沙慈にジュエリーをねだる際に。ちなみに、初期プロットではこの場面のジュエリーの値段は桁がもっと多かったらしい。
- この言葉を受けて、沙慈はルイスを驚かせようとバイトのシフトを増やして本当に指輪を買うのだが、二人にはあまりにも過酷な現実が待っていた…。
- 「うふっ。沙慈ぃ。こいつ、殴りたぁい」
- ドラマCD「アナザーストーリー MISSION-2306」より。(疑似人格通りの人物を演じた)刹那の余りのウザい言動に初っ端から怒りのボルテージが臨界突破した模様。沙慈からは「初日」を理由に止められた。
- 「うっざい…どっか行け! バーカ!!」
- 同上より。ウザい口調で口説いてきた刹那に対して言い放った暴言。
- 本編でも見られなかったルイスがマジギレしたシーンであり、この後ロックオンに報告した刹那の口調は少なからず傷ついていそうだった。
- 「可愛いからだろ?」/「そうなのか沙慈?」
- 同上。本編以上にわがままなお嬢様キャラと化したルイスと付き合う沙慈に本気で疑問を覚えたビリー・カタギリは真顔で沙慈に「どこがよくて付き合ってるのか」と尋ねる。
- その問いにしどろもどろになった沙慈に横からドスの利いた声で圧をかけ、その結果沙慈が同意すると、満面の笑みで「んふ、だって!」と言い放つ。
- さらに「尻に敷かれているのか」と若干同情気味に呟かれた一言にも圧をかけ、沙慈が必死に否定すると同じく満面の笑みで「うふふ、だって!」と答えた。
- 「私出てた?」
「なんですってー?」 - 劇場版公式Twitter「量子型演算処理システム ヴェーダ」での一幕。
- 前者は映画『ソレスタルビーイング』に自分(役)が出てないかを沙慈に聞いて、後者は劇場先着特典を貰えなかった事でむくれての一言。
- シリアスな雰囲気がぶち壊しではあるものの、1stシーズンでのルイスを思わせるやり取りであり、失われた日常が戻りつつあることを感じられる。
スパロボシリーズの名台詞編集
戦闘台詞編集
- 「お前達みたいなテロリストがいるから!」
- 黒の騎士団や『ガンダムW』のガンダムたちとの特殊戦闘台詞。
- 「ソレスタルビーイング! よくもパパとママを!」
「ソレスタルビーイング…! あんた達さえいなければ!」
「見つけた…! ガンダム…!」 - 対ソレスタルビーイング用の特殊戦闘台詞。ソレスタルビーイング(というよりはチームトリニティ)によって人生を狂わされたために憎悪を剥き出しにしている。
- 「今は街を守る事を優先しなきゃ…!」
「あの破片を何とかしないと…!」
「あんなものを地上に落とすわけにはいかない!」 - 第33話「散り行く光の中で」限定の台詞。ピラー破片の破砕作業には渋々とした反応ではあったが、流石に目の前の状況は無視できなかったようだ。
戦闘台詞(レグナント乗り換え後)編集
レグナントに乗り換えてからは戦闘台詞も狂気に満ち、なおかつドスの利いた声となっており、ルイスと共通点を見出すどこぞの強化人間に引けを取らない。とにかく、『怖い』のである。
- 「ソレスタルビーイング! 死ね、死ねぇっ!」
- 対ソレスタルビーイング用の特殊戦闘台詞。シンプルではあるが、アニメ本編以上にソレスタルビーイングへの憎悪が伝わってくる。
- それにしても、この物騒な台詞からはルイスを操るリボンズと声が似ている彼を想起させられる。
- 「沙慈、沙慈…! 沙慈ぃぃぃぃっ!!」
「刹那! あんたと沙慈は、あたしのこの手で…!」 - こちらは対刹那への特殊戦闘台詞…だが主にサブパイロットの沙慈への台詞。文字だけでは伝わりにくいが、大変憎悪が籠もっており、鬼気迫る台詞となっている。
- 「ガンダムは! あたしが倒すんだっ!!」
「お前もガンダムなら! あたしがっ!」
「この力があれば、ガンダムだろうと!」
「弱いんだよ、ガンダム!」
「ガンダムは…ガンダムは! あああああっ!」
「来るな、ガンダム! 来るなぁぁっ!」 - 『第2次Z再世篇』での対ガンダム用の特殊戦闘台詞。ガンダムであるならば容赦無く憎しみを向けるようになっており、もはや見境が無くなっているとも取れる。
- 次回作で登場する強化人間にも通ずる台詞とも言えよう。
- 「ヒイロ・ユイ! よくもリリーナにひどい事を!!」
- 『第2次Z再世篇』にて、ヒイロへの特殊戦闘台詞。親友のリリーナに対して冷たい仕打ちをした事を根に持っていたようだ。もっとも、この時点でリリ-ナとヒイロは互いに信頼しあう関係になっているのだが。
- 「黒の騎士団!! 何が正義の味方よ!!」
- 黒の騎士団との特殊戦闘台詞。かつてエリア11で生活していたこともあり、怒りをぶつけやすい対象でもあるようだ。
- 「カレン! あんたもあたしを騙していたんだ!!」
- 『第2次Z再世篇』にて、カレンへの特殊戦闘台詞。
- 「ゼロ! よくもエリア11を!」
- 『第2次Z再世篇』にて、ゼロへの特殊戦闘台詞。上記二つの特殊台詞と違い、黒の騎士団ルートに進まないと聞けない。
インターミッション、戦闘マップ編集
- 「な、何あれ!? 招待状を破り捨てるなんて人間のすることじゃないよ!」
- 『第2次Z破界篇』序盤、ヒイロがリリーナの招待状を原作どおり破り捨てた際の言葉。
- 確かにひどい行動だが、世の中にはもっと非人道的な人間はいくらでもいるので平和な場所の中での言葉といえる(実際、エリア11ではもっと悲惨な目にあっている人々はいくらでもいる)。
- まぁ、ヒイロはこの行動の報いを『第2次Z再世篇』のEDで受ける羽目になったのだが(しかも、よりにもよってリリーナもヒイロからのバースデーカードを破り捨てている)。
- 「やっぱり、黒の騎士団は許せない! 無関係な市民を巻き込むなんて!」
- 『第2次Z破界篇』中盤、エリア11ルートでシャーリーの父親がゼロの計略に巻き込まれ死亡した際に言った言葉。エリア11の市民は侵略者であるブリタリア人であれ被支配者であるイレヴンであれ戦いに全く無関係ではいられないと思われるが、彼女は留学生なのでその意識は無いようである。直後にリリーナに「それでは、ナンバーズはどうすればよいのだろうか?」と疑問を投げ掛けられた。
- さらにナリタ戦の作戦を立案したのはルルーシュであり、実行したのはカレンであるため、個人的に「無関係」でもなかった。
- (対ゼロ)「知ってるよ、ゼロ! あんたの正体はルルーシュだ!! あんたは嘘つきだ! 沙慈も刹那もスザクもカレンも! みんな…みんな、あたしを騙していたんだ!」
(対スザク)「どうしてラウンズのあんたがソレスタルビーイングと一緒にいるんだ!」
「黙れ、スザク! あんたもあたしを騙していたんだ! 許さない! みんな、絶対に許さないよ!!」
(対カレン)「やっぱりカレンだ! あんたもあたしを騙していたんだ! あんたはブリタニア人のふりをしながら、黒の騎士団の人間だったんだ!」
「言い訳なんて聞くもんか! あんたもあたしの敵だっ!!」 - 『第2次Z再世篇』黒の騎士団ルート第51話より。かつてのアッシュフォード学園生徒会メンバーに対しての戦闘前会話での台詞。
- 結果的に自分を欺いていた級友達の正体や行動に凄まじい怒りを覚え、狂気のままに次々と憎悪をぶつける。そんなルイスの哀しい狂乱ぶりに、彼等は心を痛める…。
- 「………」
「不思議だな…って思って。黒の騎士団の一員だったカレンは学園で普通の生徒のふりをしていた…」
「そして、私はアロウズの一員になって沙慈やカレン達と戦った」
「哀しい記憶や犯した罪は消えない…。けど…」 - 『第2次Z再世篇』終盤、ネオ・プラネッツでの戦いでリボンズとグレイスが倒された後、マクロス・フロンティア船団の病院に入院する事になったルイス。戦いの末に身体が治ると共に憎悪や狂気からも解放され、憑きものが落ちたように本来の心を取り戻したルイスは、改めてそれまでの自身を顧みる。
- それまでの自身の所業故に罪悪感に苛まれるも、カレンや沙慈に励まされ、ルルーシュとスザクが完全に和解できたことを知り(黒の騎士団ルート)、少しずつ元気を取り戻す。戦いから解放されたルイスは、今度は平和のために戦い続ける恋人や友人達の無事を祈る事に。ようやく、ルイスが友人達の元に戻った時。
- ルイス「あ…ソレスタルビーイングの映画で配られた限定キャラカード…。このお店、こんな物まであるんだ…」
沙慈(骨董品屋のはずなのに…どうして…) - 『BX』のエンディングでマリの骨董品屋に訪れた時の会話。
搭乗機体・関連機体編集
余談編集
- ルイス・ハレヴィの声優は、『機動戦士ガンダム00』の脚本家・黒田洋介氏の推薦で斎藤千和氏に決定されたという経緯が有る。
- ルイスは、初期案では沙慈を庇って死んでしまう予定だった。しかし、「これでは美談になってしまう」と懸念した結果、生存させる(=生きて罪を償っていく)形になったという。
- この扱いはカテジナ・ルースと通ずるものがある。もっとも、ルイスは彼女とは違い、生き残ったことが皮肉になるというほどの境遇ではないが。
- 杉田智和氏は『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』第642回にて、「脚本家が黒田氏という事もあり、何かあるな」と勘付いていた事を話している。