軍階級
近代以降の軍事組織における上下関係と指揮系統の格付け制度。
概要
スパロボに登場する人類の軍事組織でもザフトのような例外を除けば基本的に大将や大佐などの階級を採用している。
基本的には将官・士官・下士官・一般兵に別れており、おおまかには将校(将官・士官)とその下に分けられ、食堂などの設備も分離されている。士官以上に進むためには士官学校を卒業する必要がある。
ただしOZなど、変則的な階級の呼び方をする組織もあり、『交響詩篇エウレカセブン』の塔州連邦軍のように佐官クラス・尉官クラスがそれぞれ現実の軍隊に置ける将官クラス・佐官クラスに相当するケースも存在する。
また現実の自衛隊は一尉や一佐等の独特の呼称で、オーブ軍やネルフなど日本または日系に近い国の組織はこの名称を使っている。
なお、同階級の場合は先任の方が格上となる。
多くのロボットアニメでは、ラストネーム+階級ではなくファーストネーム+階級で呼ばれるのが慣習となっている(例:アムロ大尉)。
野戦任官
戦闘において指揮資格をもった人物が全滅したため、残存人員を下士官に指揮させるとか、パイロット資格のない階級の人間を戦闘機・モビルスーツに乗せるなど、現在の階級では就けない任務に従事させるため一時的に階級を上げること。正式にはは○○扱いの○○と呼ばれる。待遇などは本来の階級と同じように扱われるが、あくまでも一時的なもので、戦争が終われば元の階級に戻される。希に追認されることもあるが、現階級と元の階級の差が大きければ元の階級に戻される確率が高くなるのは言うまでもない。ただし、野戦任官時の階級で退役すれば、恩給などの待遇は野戦任官時の物で取りはからってくれる。
SRWに登場する人物としてはブライト・ノアやマリュー・ラミアス(共に新米士官から艦長に抜擢)などが上げられるかも知れない。SRW非参戦の人物ではリョウ・ルーツ(ガンダム・センチネル)が明快に書かれている。
戦時昇進
戦時におけるモラルアップのために指揮官が独断で、功績をあげた兵士を昇進させること。
書類上では戦時○○と表されるが、劇中で一々呼ぶことは稀である。
戦後は元の階級に戻るが、場合によっては昇進したままになる。国によってまちまち。
元帥・大元帥
特別な功績を上げた大将が昇進する。軍全体の司令官だったり、単なる名誉職だったりする。現実ではこの階級が無い国も多い。
- ズヴァイク・ノボトニー
- 魔装機神シリーズに登場。軍内のクーデターで死亡する。
- オルバン大元帥
- 他のバーム軍人に階級があるのか甚だ怪しいが、一応。
- ギルトール
- 小説版では「メサイア・ギルトール」となっている。
将官
士官の中で最も最高ランクで、長期間にわたり単独で作戦を実施することが期待され、旅団以上の部隊や艦隊・戦隊等を指揮できるクラスで、いわゆる将軍や提督と呼ばれる人々。「提督」は海軍のみの呼称だが、各種SF作品ではむしろ宇宙軍で使われる呼称。作品や国によっては准将があったりなかったり、大将の上に上級大将などが設けられていたりすることも。
大将
将官で最高ランク。自衛隊では陸・海・空の幕僚長に相当する。
- ギレン・ザビ
- 大抵、大将ではなく総帥と呼ばれる。
- ジーン
- 登場時。後に先王ララダ三世の急逝によって王位を継承、国王としての自身の権限を用いて元帥の地位に就いた。
中将
陸軍は軍団・師団長、海軍では艦隊司令、空軍では航空軍司令を務める階級。
- ジャミトフ・ハイマン
- 第4次の設定。
- ミスマル・コウイチロウ
- TV版。劇場版は不明。
- ジェイコブ・ムーア
- OGシリーズでのギリアム・イェーガーの上司。
少将
主に師団長クラスで、自衛隊では将補にあたる。またOZにおいては原作の地球圏統一連合軍における少将に上級特佐が相当する。
- オルソン・D・ヴェルヌ
- 特務少将。後に大尉に降格。
- ザイリン・ド・ザルツ
- 初登場時。物語途中で中将に昇進。
准将
将官クラスでは最も低く、国によって採用もまちまち。SRWでは長官クラスはこの階級が多い。またOZにおいては原作の地球圏統一連合軍における准将に一級特佐が相当する。
- ロドニー・ジェスハ
- 大佐に降格させられている時期もある。
- ジョン・コーウェン
- αシリーズの設定。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 原作では上級特佐。
- キラ・ヤマト
- DESTINY中盤以降。ただし本人曰く身内人事ということで、形式的な側面が大きい。
- アスラン・ザラ
- DESTINY終了後。
- ノアル・ベルース
- 『宇宙の騎士テッカマンブレードII』の設定。
- 岡防衛長官
- αシリーズの設定
- 三輪防人
- 第4次の設定。
将官と思われる人物
- ゴン・ヌー
- 将軍と呼ばれているが、正式な呼称は不明。
佐官
単独で短期間の作戦を実施できることが期待され、陸軍なら大隊及び連隊指揮、海軍なら大型戦艦の艦長、空軍なら飛行戦隊の指揮を行う。また作戦参謀も務める。
自衛隊では一佐~三佐に相当。ロボットアニメ・ゲームではこの辺りから艦長職が多くなり、機動兵器乗りと艦船乗りを分ける境目の階級とも言えなくもない。
大佐
連隊長・主要軍艦の艦長クラス。またOZにおいては原作の地球圏統一連合軍における大佐に二級特佐が相当する。
- ラセツ・ノバステ
- 実質的には中将としての待遇を受けているが、表向きには大佐どまり。
- シャア・アズナブル
- 1st開始当初は少佐。
- マ・クベ
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では中将。
- ブライト・ノア
- 逆襲のシャア時。
- ウルベ・イシカワ
- 最終階級。物語当初は少佐。
- ミスマル・ユリカ
- 劇場版設定。
- 九鬼正義
- 一佐。
- 神隼人
- OVA版。
中佐
OZにおいては原作の地球圏統一連合軍における中佐に准級特佐が相当する。
- カンツォート・ジョグ
- 少佐の時期もある。
- アオイ・ジュン
- 劇場版設定。
- デューイ・ノヴァク
- TV版。後に大佐に昇進。尚、塔州連邦軍の階級制度は前述の特殊な事情が存在するため、実質的な役割は世間一般で言うところの将官クラスに相当する。
- セルゲイ・スミルノフ
- 初登場時の階級。2nd時は大佐。
少佐
陸軍の大隊長、海軍の副長格で、空軍では熟練した航空機操縦士や幕僚を務める。OZにおいては原作の地球圏統一連合軍における少佐に上級特尉が相当する。
- イングラム・プリスケン
- αシリーズ以降。SHOでは少尉。
- トーマス・プラット
- LOEでは傭兵のはずだが少佐と呼ばれている。
- テツヤ・オノデラ
- OG1、OG2では大尉。
- エルザム・V・ブランシュタイン
- レーツェルの本名。レーツェル時は一応民間人扱いで階級で呼ばれる事はない。
- ギリアム・イェーガー
- 『ヒーロー戦記』では少尉。
- カイ・キタムラ
- 『スーパーロボットスピリッツ』では中尉。
- ジノ・バレンシア
- LOE第1章では大尉。
- ワッケイン
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では少将。
- アムロ・レイ
- 第4次、Fの設定。第4次では序盤ブライト不在でアムロが部隊の最高指揮官になっていた故と思われる(Fは最初にブライトが帰ってくるが、それまではアムロが指揮を執っていたと思われる)。
- マリュー・ラミアス
- 連合軍所属としての最終階級。
- B.D.
- PART II設定。
- ホシノ・ルリ
- 劇場版設定。
- 巴武蔵
- OVA版。
- 車弁慶
- OVA版。
尉官
士官で最も低いランク。基本的には小隊や中隊の隊長格で空軍はパイロットを務めることが多いが、SRWシリーズも大抵の軍属のパイロットは尉官クラスが多い。現実の世界ではパイロットになれるのは尉官からということになっているからである。
自衛隊では一尉~三尉に相当。
大尉
現実の空軍では主に航空機の操縦士等を務め、大日本帝国軍に置いては徴兵軍人が上り詰めることの出来る最高階級で、宇宙世紀ガンダムシリーズも同様。OZにおいては原作の地球圏統一連合軍における大尉に二級特尉が相当する。SRWシリーズだと全体的に熟練したトップエースが多い。なお、『超時空世紀オーガス』には名前が「大尉」そのままのキャラがいる。
- アヤ・コバヤシ
- 軍人としては素人だったが、SRXチームのリーダーであるため、与えられた階級。
- キョウスケ・ナンブ
- 向こう側のベーオウルフ。
- テンザン・ナカジマ
- 階級はないが大尉待遇。
- アル=ヴァン・ランクス
- 元大尉だが、偽造したものと思われる。
- ガデム
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では少佐。
- アムロ・レイ
- 優秀な腕を持っているが、士官学校を出ていないので大尉止まりである。
- ガムリン木崎
- 物語当初は中尉。
- タカスギ・サブロウタ
- 劇場版設定。
- ジャン・ポール・ロッチナ
- ギルガメスの情報将校。後にバララント側に寝返り、バララント軍大佐となる。
中尉
OZにおいては原作の地球圏統一連合軍における中尉に特士が相当する。
- キョウスケ・ナンブ
- 戦時中尉。OG初期や他作品では少尉。OG第1話では士官学校卒なのになぜか曹長。
- イルムガルト・カザハラ
- 旧シリーズリアル系では少尉。
- リン・マオ
- 旧シリーズリアル系では少尉。現在は軍を退いているため、階級では呼ばれない。
- トビー・ワトソン
- 途中から元中尉。
- エリス・ラディウス
- EXでは中尉だがLOE第2章では少尉に降格。
- ブライト・ノア
- ファースト時代。
- コウ・ウラキ
- 戦時中尉。物語開始当初は少尉。
- ドッカー
- 物語当初は少尉。
- グラハム・エーカー
- 初登場時の階級。オーバーフラッグスの編成に伴い上級大尉に昇進。
少尉
よく急遽パイロットになった人物などが任官されたり、同等の扱いに引き上げられることの多い階級。多くの場合、軍の士官学校を卒業した人物がこの階級で任官する。
- リュウセイ・ダテ
- OG初期は曹長。クスハを除くOGの階級が曹長の味方PTパイロットは途中で戦時少尉に昇格している。
- クスハ・ミズハ
- OGではパイロット転向時に曹長となり、OG2で少尉になった(リュウセイ達とは違いOGで戦時少尉になっていないのは丁度その時に誘拐されていたため)。看護兵時の階級は不明だが、リオやタスクの階級から伍長と思われる。
- リョウト・ヒカワ
- OG前半は曹長。
- リオ・メイロン
- オペレーター時は伍長。パイロット転向時に曹長となり、戦時少尉に。
- ラッセル・バーグマン
- OG前半は曹長。
- タスク・シングウジ
- 整備員時は伍長。パイロット転向時に曹長となり、戦時少尉に。
- リルカーラ・ボーグナイン
- OG2開始時点で新米のはずなのだが、何故かアラド達を差し置いて少尉。
- ガーネット・サンデイ
- OG前半は曹長。
- ラトゥーニ・スゥボータ
- OG前半は曹長。
- ラミア・ラヴレス
- OVAから少尉になった。
- セレーナ・レシタール
- 元少尉。本人はそう呼ばれるのを好まない。
- ヒューゴ・メディオ
- OG外伝では准尉。
- アクア・ケントルム
- OG外伝ではパイロット候補生。
- スレイ・プレスティ
- 少尉待遇。
- カルヴィナ・クーランジュ
- 元少尉。
- セツコ・オハラ
- 途中から元少尉。
- アレンビー・ビアズリー
- 彼女の名前自体、『新スタートレック』の脇役のアレンビー少尉から取られたものだったりする。
- アーノルド・ノイマン
- 地球連合軍所属としての最終階級。
- 一条輝
- 劇場版設定。TV版は当初、軍曹で最終的には大尉。
- マクシミリアン・ジーナス
- 劇場版設定。
- 柿崎速雄
- 劇場版設定。
- パトリック・コーラサワー
- 初登場時の階級。2ndラストで大尉に昇進するが・・・
- ソーマ・ピーリス
- 初登場時の階級。2nd時は中尉。
- アンドレイ・スミルノフ
- 初登場時の階級。後に中尉に昇進。
準士官
現実だと国によって扱いが異なり、精鋭の上級下士官であったり、単なる尉官と下士官の中間であったりする。
准尉
下士官
士官ではない軍人で、士官の指揮の下で、主に小部隊・部署を指揮する階級。基本的には兵からの叩き上げ。とはいっても、基本的には勤続年数数十年の強者ぞろいなので、階級以上の発言力を持つことが多い。特に最先任上級曹長となると一般兵の代表として艦長とサシで話せるなど新米士官では及ばないほどの力を持つ。スパロボでは、戦艦のサブパイロット要員である艦内従事者や、ロボットを歩兵の延長・装備品の一つとする作品(陸軍色の強い作品が多い)のパイロットが該当する。
上級曹長
曹長
- アラド・バランガ
- ゼオラ共々OGの味方PTパイロットとしては一番階級が低い。
- アムロ・レイ
- TV版ファーストでの最終階級。劇場版は少尉。
- キリコ・キュービィー
- ギルガメス軍所属時の階級。
- ノル・バーコフ
- 元は中尉だったが、敵前逃亡の罪で降格された。
- クルル曹長
- 元は少佐だったが、軍部情報をいたずらに操作したことで降格された。
軍曹
「鬼軍曹」という言い回しがあるように、軍曹(下士官)は兵の教官役やまとめ役であることから兵に対し厳しい態度で臨む。そのため、創作における軍曹は、地獄のような訓練を課す教官として描かれることも多い。アメリカ映画『フルメタル・ジャケット』のハートマン軍曹などは、その最たるものであろう。
- セイラ・マス
- TV版。劇場版では准尉。
- ダリダ・ローラハ・チャンドラII世
- 地球連合軍所属としての最終階級。
- ケロロ軍曹
- 父は「宇宙一(ケロン星一)の鬼軍曹」「宇宙で最も軍曹な男」などと言われていた。
伍長
- カイ・シデン
- TV版。劇場版の最終階級は少尉。
- ハヤト・コバヤシ
- TV版。
- ハサウェイ・ノア
- 第4次設定。
兵
指揮権限がない兵士の事。
兵長
上等兵
一等兵
二等兵
- ウィプス・ド・ザルツ
- 初登場時は民間人。