カン・ユー
カン・ユーは「ボトムズシリーズ」の登場人物。
カン・ユー | |
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登場作品 | |
声優 | 広瀬正志 |
デザイン | 塩山紀生 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 人間(アストラギウス銀河出身) |
性別 | 男 |
所属 | クメン王国傭兵部隊アッセンブルEX-10部隊長 |
役職 | 指揮官 → 副官 |
軍階級 | 大尉 |
概要編集
クメン王国の傭兵部隊アッセンブルEX-10の戦闘指揮官。
パイロットとしての能力はそこそこだが、指揮能力には欠けており人望も皆無、短気で猜疑心が強い上に欲深く、上司に媚びへつらい部下には威張り散らす典型的な小悪党。ちなみに、悪運だけは人並み以上で、幾度も死の危険に晒されながらもしぶとく生き残っている。
フィアナを探すキリコ・キュービィーを敵のスパイと疑い、その疑いが晴れたあともゴン・ヌーに目をかけられる彼を目の敵にするあまり、指揮を誤って多くの無駄な血を流し、ついには「無能」の烙印を押されて部隊の指揮権を剥奪されてしまう。それでも「キリコがPS確保の手柄を独り占めしようとしている」という妄執にとりつかれ、手柄を横取りすべく身勝手な行動をとっては部隊の足を引っ張り続け、フィアナの身柄をめぐってキリコと争った際に川に突き落とされ濁流に呑まれてしまう。
なおもル・シャッコに救助されて奇跡的に生き延び、カンジェルマン宮殿への突入作戦に参加。パーフェクトソルジャーであるフィアナを捕らえてメルキア軍に鞍替えしようと目論むが、ついに堪忍袋の緒が切れたシャッコに見限られて悪運も尽き、彼に「人間のクズ」と吐き捨てられた挙句、宮殿の最下層へと放り投げられて命を落とした。
上記の通り、本編ではどうしようもない悪役なのだが、カン・ユー役の声優である広瀬正志氏の好演と、「ボトムズ(最低野郎)」を象徴する、どこか愉快さすら感じてしまう小悪党ぶりから、ファンの間で人気を呼び、ボトムズシリーズと同じく高橋作品のキャラで広瀬氏が演じた『太陽の牙ダグラム』のコール・デスタン、『蒼き流星SPTレイズナー』のゴステロと並び、多くの高橋作品ファン、ボトムズファンからカルト的な人気を獲得しているキャラクターでもある。
そんなファンからの人気にスタッフも応えたのか、『ペールゼン・ファイルズ』ではカメオ出演という形で登場。親友であるワップと共に2ショットで写った写真が映し出されたり、EDではワップと共にランニングをしている場面が映る。ちなみに、ワップの声優はカン・ユーと同じ広瀬正志氏。ある意味、声優ネタとも見られなくもない。
登場作品と役柄編集
原作におけるファンの人気を受けてか、スパロボシリーズにおいてもシナリオ・演出面等で厚遇を受けている。
Zシリーズ編集
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。クメンルートではスポット参戦するが、すぐに敵になる。「指揮官でありながら指揮スキルを持たない」「敵となった方が明らかに強くなっている(それでも弱いが)」「無駄に顔グラフィックが多い」「カットインが完全に悪役顔[1]」などネタ要素満載。
- 最後はシャッコだけでなくポタリアとキデーラからも引導を渡され、退場したと思いきや、なんと第20話で再登場し、まさかの生存が判明。ティンプとベックと小悪党トリオを結成し、その後は彼らと共に登場する。クメンルート後も小悪党ぶりは相変わらずで、再登場直後にロジャー達の策にはまってしまい墓穴を掘るなど迂闊なシーンが原作よりも目立ち、完全にプレイヤーの笑いを誘うギャグキャラと化している。敵としての最後の登場は第38話「告げられる絶望」だが、ゼロレクイエムルートでは終盤にも登場する。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 前作に引き続き登場。今回は同じ声のラダァ・ニーバと共演したおかげか、新録の戦闘台詞が多い。そしてカットインは新規である。
- 新世時空震動の際に仲間たちとはぐれた後、マーティアル教団を後ろ盾としてア・コバの街の闇バトリングで活動していた。
- 後半以降はベック・ゲイツと小悪党トリオを組み、度々Z-BLUEに喧嘩を売ってくる[2]。
- ちなみにニーバが死亡した後はなんと退職金代わりにかっぱらったエクルビスに乗ってくる(しかも専用台詞まである)。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 引き続き登場するが出番は少なめで、仲間のゲイツ同様ルートによっては一度も戦えない。
- 最終的にはZ-BLUEとの戦いでエクルビスが大破、それでも機体を惜しんで脱出しなかった結果、画面外まで撤退したところで機体共々爆散してしまった(一応、明確に死亡とされているゲイツと異なってMIAとされているので、生きている可能性もあるが……)。
- 担当声優の広瀬正志氏は発売時に長期療養に入られていたが、休業前に新録が行われていた(あるいは『時獄篇』時点で収録しておいた)ようで、前述の退場シーンでも画面外に撤退した直後に「た、助けてくれぇぇぇっ!」と断末魔のような台詞がDVEで用意されており、最後まで謎の優遇っぷりを見せていた。
パイロットステータス編集
能力値編集
一般兵より多少強い程度。曲がりなりにも軍人だけあって、技量はそこそこ。
精神コマンド編集
特殊スキル編集
- 第2次Z再世篇
- 底力L7、戦意高揚、ガード、気力+ボーナス、援護攻撃L2、Bセーブ、サイズ差補正無視
- 乗る機体を間違えたのかと思うほど受け防御型。気力+ボーナス以降は敵対してから習得するが、機体が脆いため脅威にならない。ちなみに、作中でよく描かれた「無能な指揮官」を反映してか指揮スキルが無い。
- 『第3次Z時獄篇』では、気力+ボーナスが消滅して相対的に弱くなっている。
エースボーナス編集
人間関係編集
- ワップ
- 『ペールゼン・ファイルズ』に登場する親友で、前述のとおり演じた声優も広瀬氏である。カン・ユー同様の小悪党で、そこに通じ合うものがあったらしい。
- 『第2次Z再世篇』において、彼の最期を語る台詞がある(後述)。
- キリコ・キュービィー
- 一応の部下だが、身体検査の際に発信ビーコンを発見したためにメルキアのスパイではないかと疑っており、何かと目の敵にする。もっとも、キリコも初対面時からカン・ユーの器量の小ささを見抜いていた様子で、出会って早々に彼から皮肉を浴びせられている。また、パーフェクトソルジャーと渡り合える肉体を持つキリコと互角の取っ組み合いを演じており、意外な身体能力の高さを示していたりする。
- 『Zシリーズ』ではクメン編終了後も何度かぶつかる機会があり、カン・ユーが敵愾心バリバリなのに対し、キリコの方は基本的に「関係ない」「興味がない」と完全無視であるが、フィアナの件については覚えていたようで、「借りの話をするなら放っては置けない」と戦意を現し、ブラッドサッカーを持ち出された際には「その機体は潰す」と少しだけ本気になったりしている。
- ポル・ポタリア、ブリ・キデーラ、ル・シャッコ
- 一応の部下だが、その横暴ぶりから次第に信頼を失っていき、彼らから自身の醜態や失態を嘲笑されるハメになる。
- 唯一シャッコだけは彼を気遣ったり危機を救うなど忠実だったが、最終的にはそのシャッコからも愛想を尽かされ「人間のクズ」と吐き捨てられた挙句に引導を渡される。
- 『第2次Z再世篇』では彼等全員から銃撃の集中砲火を喰らう。
- ゴン・ヌー
- 上官。度重なる失態により、彼からも「無能」の烙印を押される。それでも彼のような人材を使い続けなければならなかったことを考えると、アッセンブルEX-10の人材難な一面(毎週5%もの兵員が帰って来ないという激戦地で戦い続けている)がうかがえる。
- フィアナ
- 一度彼女の身柄の拘束に成功するが、そこでキリコの怒りを買ってしまう。
- ラダァ・ニーバ
- 第3次Z時獄篇では、ニーバとは上司と部下の関係であるが、ニーバはカン・ユーを侮蔑しており、カン・ユーもニーバがキリコと共倒れになる事を願うなどお世辞にも仲がいいとは言い難い。
- 中断メッセージでも掛け合いを披露してくれる。
他作品との人間関係編集
スーパー系編集
- ジェイソン・ベック
- 『第2次Z再世篇』より彼と手を組むが、彼やティンプの足を引っ張ってしまう事もしばしば。
- 『第3次Z時獄篇』では彼とゲイツに振り回され気味。
- ダヴ
- ベックの子分である彼にも「新入り」呼ばわりされるなど、完全に下っ端として認識されている様子。
- ロジャー・スミス
- 『第2次Z再世篇』ではまんまと彼の策にハメられてしまう。
- ヴィラル
- 『第2次Z再世篇』ではティンプやベック共々彼と同じくリンカーネ刑務所に収監されていた。その後のカミナシティでの戦いでも、トリオで反政府ゲリラを先導しつつ、彼とも共闘する。
リアル系編集
- 紅月カレン、C.C.
- 『第2次Z再世篇』序盤のクメンルートにて共闘。彼女たちからも横暴ぶりを呆れられており、散々な評価を受けている。
- なお、第5話クメンルートにてカレンに対し、プレイヤーにとってある意味英断を下す(後述)。
- クメンでの戦いの後も何度か対峙するなど、ちょっとした因縁の間柄に。
- 『第3次Z時獄篇』では、彼女たちもキリコと同様、カン・ユーのしつこさには辟易している。特に、カレンは前述のクメンでのイベントで相当根に持っていたようである。
- ティンプ・シャローン
- 『第2次Z再世篇』において彼と手を組むも、足を引っ張ってしまう事もしばしば。
- ゲイツ
- 『第3次Z』では時獄篇後半から共闘。
ガンダムシリーズ編集
- ロラン・セアック
- 『第2次Z再世篇』では(ロジャーの策で)ハイム農場の代表「ローラ・ローラ」として現れた彼の姿を見てと一目惚れしていた。
- マリナ・イスマイール
- 『第2次Z再世篇』のゼロレクイエムルート終盤、ティンプ、ベックと共に行き場もなく場所を転々としていたところ、男手が欲しいということで彼女に復興の手伝いを頼まれる。当のカン・ユーは彼女が皇女とは知らず、声をかけた彼女に恫喝していた。
バンプレストオリジナル編集
名(迷)台詞編集
口を開けば小悪党ぶり全開な碌でもない迷言ばかり。嫌な上司の典型で「敵よりも邪魔な味方」そのものなキャラクター、やることなす事全てが迷惑なものばかりで、口を開けば無茶苦茶な迷言ばかりという点は、『闘将ダイモス』の三輪防人などとも共通していると言える。しかし、そんな「最低野郎」ぶりがファンの心を捉えて離さないのである。
- 「不満、要望があれば自分が相談に応じる!」
- 初登場時の台詞。キリコをはじめとする、新たにアッセンブルEX-10に加わる事になった兵士達を前にしての訓示だが…。
- 「指揮官はこの俺だ。命令違反はここで銃殺する!」
- 反抗的な部下に対しては常時この調子である。
- 「閣下、PSとは一体?」
- 第14話、キリコへの尋問時に口にした「PS」をゴン・ヌーへ問いかけて。事情を全く知らないので把握していなくてもおかしくはないが、広瀬氏の名演によってなんとも間抜けそうな印象が付く。しかもこのセリフの前に「PSだと?貴様いい加減なことを言うと」とPSに関して如何にも知っている風だったのに、実は知ったかぶりをしていただけということも判明する。
- さらに、この後PSについてゴン・ヌーから教えられたあと「なぜ教えなかった!」と口を荒げるが、直後にキリコから「解る相手になら話していたさ」と返された。上官の威厳が全く感じられないやり取りである。
- 「無論だ!」
- キリコに対し、前進して敵の注意を逸らさせるよう命じ、「単独でですか」と彼に問われての返答。キリコへのパワハラの一例。
- 「放っておけ」
- 上記の場面の後に、カン・ユーの命令の為に単独での行動を強いられているキリコを心配して進言するポタリアに対して。見捨てる気満々である。
- だが、その間に敵に包囲され、今度は自分が危険に晒される羽目になる。
- 「黙れ! 止めて欲しければ吐け! さもなくば皆殺しだぁ!」
- ゲリラ疑惑をかけた村人達にロシアンルーレットを強要して自白を迫る。自分より弱い人間にはとことん横暴である。
- とはいえ力の無さそうな村人がゲリラである事は往々にしてあるため、キリコ達も途中までは黙って見過ごしている。
- 「しゅ、出動ぉーっ!」
- 自分に忠実な部下達と共に「特別尋問」と称してキリコをリンチにかけるも逆に彼に返り討ちにされ、敵が攻めてきた事で、キリコから律儀に(皮肉ありげに棒読み口調で)命令を仰がれてしまって。
- キデーラとポタリアに笑われる中、こう出動指示を下す。ダメ上司ぶり全開である。
- 「貴様ら! 命令違反でみんな銃殺だあ!」
- 自分の命令を無視してニイタンの街の救援に向かおうとするキリコ達にキレて銃撃しながらの台詞。明らかな命令違反と指揮の無能を晒しておいてこれである。
- しかもこの台詞の直前、キリコとポタリアに「指揮官が無能の場合は例外」とバッサリと言われてしまっている。更にこの後、ダメ押しとばかりにビーラーゲリラの攻撃がヒットし、転倒するという情けない姿を晒す。
- 「船尾にアンテナが伸びるのが見えた。指揮を執るものは細心の神経。鋭い判断力が必要だ!」
- 第21話、隠密作戦中に河で遭遇した民間船に対して、キリコに「隠密行動中だから見過ごすべきだ」と進言されていたのに、わざわざ「この場の指揮権は俺にある!」と強引に止めさせて調べ、荒し放題したのに何も出なかった。その後一旦は「行け!」と命令し、怯えて去ろうとした民間船を後ろから銃撃しておいて、撃沈したことに対する言い訳。何とも苦しい。ポタリアからは「人の命を何だと思ってるんだ!」と激昂され、胸ぐらを掴まれて殴られる寸前にまでなり、シャッコとキデーラからも当然呆れられた。ちなみに、このシーンはベトナム戦争を題材にした映画『地獄の黙示録』のオマージュである。
- 「坊主の説教は死んでから聞かせてもらおう!」
- 目的地の途中にあったラモー寺院をゲリラの拠点と疑い、捜索を始める。ここは実際ゲリラの拠点であり、カン・ユーの勘の良さが光る。もっとも、隠密作戦中にゲリラの捜索をする必要は無いのだが。
- 「ここの神は飲んべぇと見えるな」
「寺に弾薬が必要かぁ!!」
「見ろォ! やっぱりここはビーラーの巣だったんだぁ!!」 - ラモー寺院に潜んだビーラーゲリラの存在を見破ってしまう際に。ゲリラの拠点を見破ったものの、隠密作戦に失敗、遡行用の船までも破壊してしまう。たまに冴えてると思ったら…とカン・ユーの横暴ぶりに呆れてしまう。
- 「その他に御言葉は無かったのか? ラモー寺院の伏兵掃討に関して、その臨機応変の指揮ぶりの…!」
- 第21話ラスト、与えられた隠密作戦を自らの身勝手な行動によって台無しにしてしまった後、ゴン・ヌーからの指示を伝達に現れたバニラに対して。
- そもそも作戦の主目的は「隠密行動を取り、敵に気づかれないように本拠にたどり着いた上で、状況を判断して奇襲をかけること」である。余計な寝た子(本拠ではないゲリラの一拠点)を無理矢理起こしておいて、そこを掃討しておいて何が手柄だろうか。自分のせいで作戦を失敗させておきながら、何をいけしゃあしゃあと…と思う事甚だしい。
- が、この台詞の直後にバニラから今回の失態によって再びゴン・ヌーに「無能」の烙印を押された事を通達され、「もういい!」と憤慨。キデーラやポタリアにもまた嘲笑されるハメになる。カン・ユーを「無能」と断じる通達をするバニラも何だか楽しそうである。バニラに向けて拍手喝采するキデーラの様にも注目。
- 「…よし、今度だけだ! 今度だけだぞ!!」
- 第23話。カン・ユーの命令を無視してフィアナの捜索を始めるキリコ。さらにポタリア、キデーラ、シャッコ揃ってキリコに協力し、その後も命令を無視される始末。完全に隊長がキリコに挿げ変わっており、上官の面目丸潰れであった。
- 「閣下! カン・ユーでありますッ!!」
- プロト・ワンことフィアナを拘束し、PS奪還の手柄を独り占めにせんと企みゴン・ヌーに通信回線を開いた時に。あまりにも嬉々とした態度に思わず笑わざるを得ない。
- 「これで貴様もおしまいだァ!!」
「た、助けて…助けてくれぇぇ~~!!」 - 直後、現れたキリコと戦い肉薄するものの、キリコ諸共川へと落ちてしまった。キリコは助かるものの、カン・ユーはそのまま流されていき行方不明に。
- キリコはこれでカン・ユーが死んだものと思い[3]、多くの視聴者もカン・ユーはここで退場したかと思ったが…。
- 余談だが、この光景は「カン・ユーの川流れ」ともネタにされる事も。
- 「シャ…シャッコォ…! お前かぁ…! …へ…はぁ…お前だけは来てくれると思ったぞぉ……はぁ…はぁ…」
- その後、第25話冒頭にて丸三日食わず眠らずビーラーゲリラに追われながら、満身創痍の状態で逃亡し続けていたところをシャッコに救助される。
- ここまで生き延びられるカン・ユーの悪運も大したものである。
- 「貴様は先にいけ! シャッコ!」
- カンジェルマン宮殿突入戦にて。唯一命令に忠実で命の恩人とも言えるル・シャッコもほぼ盾あつかいである。盾にする気満々なこの命令に一瞬顔をしかめながらも、シャッコは命令に従う…。
- 「お前らを引き渡す条件で、メルキア軍に鞍替えするのさ。ダメなら何もかもぶっ飛ばす。じっとしてろ! 少しでも動いた奴は撃ち殺してやる!」
- クメン編最終局面にて、カンジェルマン宮殿から脱出しようとするキリコ達の前に現れて、フィアナやキリコ達を捕らえようとして。下卑た笑みを浮かべ、自身の勝利を確信するカン・ユーであったが、ここに来て、遂にシャッコの堪忍袋の緒が切れる。
- 『第2次Z再世篇』では捕らえようとする相手が黒の騎士団の残党であるカレンとC.C.に、鞍替えしようとする組織が地球連邦軍に変更されている。
- 「な、何をする!?」
「貴様、上官に逆らう気か!?この野郎!!」
「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 - 「あんたは人間のクズだな!」とシャッコに吐き捨てられ、カンジェルマン宮殿の最下層へと投げ捨てられての断末魔。しぶとい最低野郎の悪運はここに尽きたのである。合掌。
- 『第2次Z再世篇』では台詞はそのままで蜂の巣にされたが、後に生存が判明。ここからカン・ユーの運命は風と共に歩いて行くのだった…。
スパロボシリーズの迷台詞編集
戦闘台詞編集
- 「踏み込みが足りんのだ、踏み込みが!!」
- 戦闘アニメでの回避時の台詞。元ネタは『スパロボF完結編』の強化兵の台詞。また、わざわざ二回繰り返しているのは同じ声の青い巨星からと受け取る事もできる(ちなみに、やはり声が同じな死鬼隊のあの人も似たような言い回しの台詞を言った事がある)。
- 「た、助けてくれぇぇぇっ!」
- 撃墜時の台詞。
- 「お、俺は死なん! 絶対に死なんぞぉぉぉっ!!」
- 『第3次Z時獄篇』での撃墜時。スパロボのカン・ユーはとにかく死なない。
- 『第3次Z天獄篇』ではなんとDVEにも採用。
シナリオ編集
- 「一分一秒が惜しい非常時だ。お前はそのまま出撃しろ」
- 『第2次Z再世篇』第5話クメンルート「渦中」より。クラブファンタムでバニー姿で給仕をしていたカレンに対しての
セクハラ英断。 - これにより、第5話でのカレンのカットインはバニー姿となる(ちなみに第9話中東/クメンルート「魔神が目覚める日」でも(原作再現だが)このカットインはある)。
- この「粋な(?)計らい(発売当時のファミ通に掲載された解説文)」は、プレイヤーにとっても嬉しい(?)が、当のカレンはやはりよく思っておらず、『第3次Z時獄篇』においてもこの時の仕打ちを根に持っていた。
- なお、『別の作品』でも似たようなことをやらかした人が出てきたりする。
- 「くぉら、ベック! タバコは吸うなと言っただろうが!!」
- 『再世篇』第20話「白と黒と」においての第一声。思いっきり無事な上にしれっと登場したために、クメン編のラストで死んだとばかり思っていたユーザーを吹かせた。
- ちなみに再世篇の共通ルートでのカン・ユーの初登場シーンはここなので、一周目でクメンルートを通っていないプレイヤーにとってはゲーム中初めて彼を目にする場面となる。
- 「俺の親友も極北の地でポリマーリンゲルの爆発で死んだんだ!」
- 同じく『再世篇』第20話にて葉巻を吸うティンプに対してポリマーリンゲル液の危険性を唱えた際の台詞。親友であるワップの死に様について語っている。…が、ベックから「別にここはATの格納庫じゃないし」と突っ込まれる。
- ちなみにワップもバーコフの進言に耳を貸さずダウンバーストの寒気を侮り、独自のPR液配合を行った末の爆死であり、本当に似たもの同士な親友である。
- 「…可憐だ…」
- 『再世篇』第20話にて、女装したロランを見た時の感想。もちろんベックから即座に「初手からボケるな」と突っ込まれてしまう事に。
- なお、ロランと同じく女装した者にこれと同じ台詞を言った奴もいるが…。
- 「いい加減にしろ、お前ら!」
「とっとと農場を渡せ! さもなければ連邦軍を動かしてお前等ごと、あの土地を焼き払ってやる!」 - 同じく『再世篇』第20話おいてロランとアナ姫との交渉が上手くいかない事に業を煮やしたのか、(ティンプとべックは我慢しているのに)思わず本音が出てしまった。
- しかも、隠れていたロジャーにその内容を録音されて、交渉は破談となってしまい、二人からは文句を言われる(ティンプに至っては「嫌な予感がしていたが、それが身内だとは思わなかった」と頭を抱えていた)。
- そして、この出来事が原因で『再世篇』第24話暗黒大陸ルート「あなたはもう必要ないのです」で再登場した時はティンプやベック共々リンカーネ刑務所に収監されてしまった。
- 「その一流に、このカン・ユー様が加われば、鬼に金棒よ!」
- 同じく『再世篇』第20話において、ZEXISの本隊を前に、一流を自称してカッコつけるティンプとベックに追従して自信満々かつ満面のドヤ顔で発した一言。
- もっとも、上記の台詞でも言ってるように「鬼に金棒」どころか、既に彼らの足を盛大に引っ張っているのだが…(特に反応していないが、ティンプとベックも内心微妙がっていたに違いない)。なんというか、出オチ感すら漂う姿である。それにしてもどこかで聞いたような台詞である。
- 「何を言ってるか! あれはまだまだもっとのマーモットに決まっている!」
「何を言う! あれは無敵のラーテルだ!」 - 『第3次Z時獄篇』第17話においてボン太くんを見て。前者は「善意のトレスパス」、後者は「後の祭りのフェスティバル」にて。
- これは二つともNHKの教育番組『おかあさんといっしょ』のコーナー「ポコポッテイト」ネタ。この作品のアイキャッチがマーモット三兄弟の「まだまだもっと続くよまぁもっと」のコーラス、主役がラーテルの「無敵のムテ吉」なのだが、一発でネタがわかったらかなり凄い。
- …と言うが、カン・ユーよ。何故お前はそれを知っているのかと盛大な疑問符が浮かぶシーンである。
- ちなみに両方とも実在の動物で、マーモットはジリス、ラーテルはイタチの仲間。ラーテルの方は日本では「ミツアナグマ」と呼ばれるが、マーモットは日本ではなじみが薄い。
- (何だ、この今までに感じた事のない感覚は…これは…ときめきなのか…)
- 『時獄篇』第42話「女神の来日」および「仁義なきファンシーZ」でのボン太くんとの戦闘前会話。ボン太くんの可愛さにカン・ユーも心奪われてしまうのであった。
- 「お、覚えていろ、キリコ! 覚えていろ! 覚えていろよ!」
- 『時獄篇』第55話「飛べ、宇宙へ」での撤退時。ついに捨て台詞のバリエーションが尽きたらしい。それでもまだまだ元気なカン・ユー。果たして、彼の明日はどっちだ。
- 「何故だ!? 何故、あのような無愛想な男を皆が助けようとする!」
- 『第3次Z天獄篇』第38話「幻影」で。
- 「くそっ! キリコめ! シャッコ、カレン、C.C.め! Z-BLUEめ!!」
「覚えていろよ! いつか必ず、お前達に俺の偉大さを理解させてやる!」 - 同じく『天獄篇』第38話「幻影」での撤退時。この後、画面外まで退散するものの直後に機体が爆散してしまった。合掌。
- もっとも、Zシリーズにおけるカン・ユーのこれまでのしぶとさからして、無事生還していそうな気もしないでもないが…。
中断メッセージ編集
- 「は! 寝惚けた事を! 俺が若い頃は3日3晩寝ずに任務を遂行したものだぞ!」
- 『第2次Z再世篇』での中断メッセージの台詞。典型的なダメ上司が言うような自慢をしているが、結局はポタリア達部下に休憩を施されて終わる。
- もっとも、「俺の安息は戦いの中にしかない」と宣いながらプレイに没頭する者だの24時間連続プレイの果てに爆死した者だのがいたりするあたり、アストラギウス銀河の人間はみんな廃人気質なのかも知れない…。
- カン・ユー「ニーバ様、そろそろゲームを中断する時間です」
ニーバ「断る」
カン・ユー「これは上からの命令でもあります」
ニーバ「嫌だぁぁぁ…!」
カン・ユー「軍人は命令に従えばいいのです!」
ニーバ「NOだぁ! NOだ! NOだ! NOだぁぁっ!」
カン・ユー「興奮しすぎて気絶したか…。 この図体がデカいだけのウスノロめが! 貴様らもこうなりたくなかったら、何事もほどほどにしろ! わかったな!」 - 『第3次Z時獄篇』にて『ビッグバトル』のニーバとボーソンのやり取りをアレンジした中断メッセージ。上層部の命令でニーバに休暇を与えようとするが、ニーバ本人は興奮、そのまま気絶してしまった…。
- ここはカン・ユーの言うとおり、長時間プレイしすぎて戦いの狭間に眠るのはほどほどにしよう。
搭乗機体編集
原作ではダイビングビートルにのみ搭乗だが、スパロボでは生き残ることもあってこれまで計3回も乗り換えを行っている。
- ダイビングビートル
- 湿地戦用のアーマード・トルーパーで、カン・ユーの乗機。