ケーラ・スゥ
ケーラ・スゥは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の登場人物。
| ケーラ・スゥ | |
|---|---|
| 外国語表記 | Kayra Su[1] |
| 登場作品 | |
| 声優 | 安達忍 |
| デザイン | 北爪宏幸 |
| 初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
| SRWでの分類 | パイロット |
| プロフィール | |
|---|---|
| 種族 | 地球人 |
| 性別 | 女 |
| 所属組織 | 地球連邦軍 |
| 所属部隊 | ロンド・ベル |
| 軍階級 | 中尉 |
概要 編集
アムロ・レイの部下で、隊ではアムロに次ぐ実力者であった(と言っても、ジェガンではレズン・シュナイダーのギラ・ドーガに押されていた)。
アストナージ・メドッソとは恋仲で、帰艦したらサラダを食べる約束をしていたが、最期はギュネイ・ガスのヤクト・ドーガの手で握り潰されて死亡した。
登場作品と役柄 編集
登場作品は比較的多く、原作に準じてアムロの部下でアストナージの恋人という設定であり、デフォルト乗機はジェガンかリ・ガズィ、あるいは量産型νガンダムが基本。ただしエマと同様にオールドタイプであり、突出した能力でない為、精神コマンドのバランスや乗機に左右されがちである。
SRWでは基本的に死亡することはなく、現時点で死亡したのは『R』のみ。
Zシリーズや『T』および『DD』と近年は『逆シャア』の原作再現があっても登場しないことも多い。
旧シリーズ 編集
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。隠し要素でクワトロを仲間にしなかった場合に補充人員として仲間になる。初期レベルが高く、能力も悪く無い為、中盤はそこそこ使える。
- スーパーロボット大戦EX
- リューネの章で登場。ラ・ギアスに召喚され、当初敵方であるシュテドニアス軍としてハサウェイと一緒に登場する。隠し要素でアムロかカミーユで説得すれば乗機のギラ・ドーガと共に仲間になる。ケーラが出撃し最後まで残っているとドーベン・ウルフを入手するシナリオがある。シュウの章でリューネたちと戦う場合、ギラ・ドーガに乗って敵として出てくる。能力値は直感は低いものの、命中と回避はカミーユに匹敵し、技量も低いわけではない。精神コマンドにひらめきと熱血があるので、下手なパイロットを使うよりは彼女の方が安心できる。乗機はドーベン・ウルフ、もしくはΖガンダムが余るような状況ならそちらもオススメ。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 7ターン以内ルートでは加入せず、8ターン以上ルート第4話「新たな敵」クリア後にのみ、ミデアの残存に関係なくジェガンと共に加入する。加入している場合、第28話「ノイエDC」クリア後とEx-Sガンダム入手時の計2回、アストナージとの会話イベントが発生するが、原作とは違い「中尉」と呼ばれ敬語で接される。またEx-Sガンダム入手時に専用機にしないかと彼から薦められるが、本当に専用機にする人は恐らく少ないだろう。
- 精神コマンドのラインナップは比較的良好で、加速・集中・ひらめき・かく乱・熱血と必要なものが一通り揃っている。特に加速は最初から覚えているので、アイテム回収要員として重宝する。一方で能力値は低めであり、特に攻撃力は初期値こそ高めだがレベルを上げても殆ど伸びず、最終的にはファやカツ、ハサウェイを下回る遠攻撃値になってしまう。有用な補助系精神コマンドもかく乱くらいしかないので将来性に乏しく、初期値の高さから活躍は序盤までだろう。
- EDではアストナージと結婚するものの、2年で離婚。現在は良き友達関係といった様子で、相変わらず現役のパイロットとして活躍中。
- 『第4次S』では能力値が若干底上げされ、シールド防御もよく伸びるようになった。しかし遠近攻撃値の低さは変わらず、やはり将来性は今一つ。
- スーパーロボット大戦F
- リアル系では登場せず、スーパー系第22話「合体!!超獣機神ダンクーガ」クリア後に加入する。
- 能力値はエマとほぼ同等。『第4次S』の地形適応はさほど困らない空Bだったが、本作ではなんと全ガンダム系パイロットでも唯一の陸Bになっている。原作通りリ・ガズィに乗せろという調整なのかもしれないが、ニュータイプの回避性能が非常に高い本作において、地形効果を得られないリ・ガズィとオールドタイプのケーラとの相性ははっきり言ってかなり悪い。加えて本作のリ・ガズィは運動性がさほど高くないため、原作通りリ・ガズィに乗せるプレイヤーは恐らくいないだろう。加速・ひらめき・熱血・努力を覚えるためスーパーガンダムのサブに…と言いたいところだが、それだと集中を使えて将来的に激励も使えるエマに軍配が上がる。正直ケーラよりもアストナージに来てもらった方が…。
- スーパーロボット大戦F 完結編
- 主人公がスーパー系なら既に部隊にいるが、リアル系だと「悲しみのカトル」クリア後にアストナージと共にようやく加入する。アストナージはともかく、同時に追加されるコン・バトラーVの武装共々その実用性に対してあまりにも時期が遅すぎて今更感が非常に強い。エマと違い信頼しか補助系精神コマンドがないので、縛りプレイでもなければまずお呼びがかからない。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 『第3次』『EX』に登場する。どちらも『F』に倣ってか空Bにされてしまった。
- 『第3次』の能力値は比較的高めであり、本作では貴重かつ強力な集中を習得、2回行動の解禁もSFC版から僅かに早くなったため、使おうと思えば使っていける。しかしほぼ全てのオールドタイプに言える事だが、本作ではファンネルの使用にニュータイプ技能が必要になったため、ニュータイプのエースを差し置いてまで彼女を使う理由がない。
- 『EX』では精神コマンドが一部変更され、威圧が努力に、ひらめきが必中になった。前者はともかく後者の変更が痛く、SFC版で可能だったボス戦への参加ができなくなってしまった。ルートにもよるが、本作では熱血・ひらめきに加えて加速・友情も使えるマッシュの方が優秀である。
αシリーズ 編集
- スーパーロボット大戦α
- ジェガンに乗ってくる。アストナージと恋仲という描写はないが絡みは多い。能力は平凡ながら奇襲を覚える。顔グラが旧シリーズの「あんた誰?」的なものから、かなり改善された。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 能力が見直され、集中も覚えた。ちゃんとしたユニットに乗せてやれば活躍できる。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 登場しないが、没データが存在する。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 加速を覚えるのが小さくない長所。それ以外に小隊に貢献できる精神コマンドがないが、そこに専念しやすい使いやすさはある。
- しかし、デフォルト乗機の量産型νガンダムはともかく、原作乗機のリ・ガズィが本作では小隊員として優秀なのだが、空適応Bが足を引っ張る。小隊員の座を争う中堅どころには、空適応Aの不死身の第4小隊メンバーやエマ・シーン、空適応Bで良ければニュータイプ補正を持つシャングリラチームメンバーがいるため、椅子取りゲームを勝ち抜くのは厳しい。性格は強気に上がっている。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 『第2次α』から射撃が2上がる微調整がされているが、それ以外は変わらず。加速が長所なのも、空適応Bが足を引っ張るのも変わっていない。
Zシリーズ 編集
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 直接登場はしないが、残されの海ルート29話「深遠よりの目覚め」にて、アストナージの交際相手として名前が出ている。
携帯機シリーズ 編集
- スーパーロボット大戦A
- ロンド・ベル隊への補充パイロットとして、リ・ガズィと共に第14話から登場。アストナージとは既に恋仲で、アムロやブライトとも旧知の仲。パイロットとしては到底エース級に及ばないが、加速・突撃・努力・再動など、精神コマンドは良い物を持っているので、Gファイターに乗せてメインパイロットの支援をさせると良い。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- エースボーナスはHP50%以下の時回避率+30%というもの。底力と併用すれば結構避けそうだが、素では持っていないので本気で生かそうと思えばかなりの手間がかかる。
- スーパーロボット大戦R
- 序盤のみ登場。最初はジェガンに乗り、その後、リ・ガズィ(条件を満たせば量産型νガンダムI)に乗る。が、イベントにより第4話でデュミナスによって死亡する。舞台が過去に移ってからは登場せず、歴史が変わった後のエンディングでどうなったかは不明。また、味方の宇宙世紀MSパイロットでただ一人のオールドタイプである。
単独作品 編集
- 新スーパーロボット大戦
- 中盤でアムロと共に、2機あるリ・ガズィのうち1機に乗って登場する。攻略本では「日の当たらないキャラ」等と評されているが、本作のケーラはかなり優れたパイロット。
- 精神コマンドが良い意味で『第4次/S』の流用であり、加速・集中・ひらめき・かく乱・熱血という優秀なものが揃っている。リアル系に求められる加速・集中・ひらめき・熱血が揃ったガンダム系パイロットは、宇宙編では他にミリエラとウッソだけである。攻撃力も初期値こそ『第4次/S』と同じだが、殆ど伸びなかった『第4次/S』と違って本作は水準以上に伸びてくれる。回避・命中値も高めであり、集中とひらめきを上手く使えば、アムロらエースの脇を固めるキャラとして問題なく前線で戦う事ができる。ただし近攻撃だけは依然として下から数えた方が早いほど低いため、ビームサーベルの使用は控え、リ・ガズィのハンドグレネイドを活用しよう。
- なお、ケーラは本作が初にして唯一の音声収録であり、以降の作品で新録は行われておらず、現在に至るまで本作で収録された音声が使用されている。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦64
- 中盤にリ・ガズィに乗って仲間になる(独立軍ルートでは当初Ζガンダムに乗る)。いつもリ・ガズィに乗っている為なのか、陸:Bであるのが微妙に痛い(そして何故か水:Aである)。切り払いとシールド防御がそれぞれLv8まで達するので、乗るユニットを吟味してやればそこそこ行けるパイロットなのだが、能力的には微妙で精神にはあまり良い物がないので、やはりベンチウォーマーは免れないか。本作ではルートによっての登場や、アストナージとの絡みがあったりして出番はある。
- スーパーロボット大戦リンクバトラー
- 何かと気力が求められるこのゲームにおいて、特に気力上げが苦手なモビルスーツ乗りで気合を持っていると言うのはかなりのアドバンテージであり、これだけで結構な強キャラになる。ケーラもそんな一人。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- リ・ガズィに搭乗。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- イベント「アクシズの攻防」より登場。ユニットとしての参戦はアムロから引き継いだリ・ガズィのみだが、テキスト上ではジェガンに搭乗している事も。ユニットクエストの数も多く、原作以上に出番が増えた。アストナージとの会話シーンでこれでもかというほど死亡フラグを建てているが、彼女の生死は果たして…?
- スーパーロボット大戦Y
- 原作と完全に異なる展開になっているが、ケーラは健在な模様。アストナージのアシストトークでエチカが「機会がありましたら、恋人のケーラさんもエーアデントにお呼びしたいと思っています」と語っている。
- 本作ではMSが余りがちなので、参加してくれればリ・ガズィや量産型ν(インコム)辺りを任せられたかもしれない。
パイロットステータス 編集
どちらかといえば攻撃面の精神コマンドを覚えるが、ニュータイプ能力を持たないのが難点となる。空適応B止まりな作品も多いのでリ・ガズィに乗せる場合は注意。
精神コマンド 編集
- 第3次
- 加速、根性、集中、ド根性、気合、熱血
- 第3次(PS版)
- 根性、ド根性、気合、加速、集中、熱血
- EX
- 根性、気合、熱血、てかげん、威圧、ひらめき
- EX(PS版)
- 根性、気合、熱血、てかげん、努力、必中
- 第4次
- 根性、加速、集中、ひらめき、かく乱、熱血
- 新
- 根性、加速、集中、ひらめき、熱血、かく乱
- F、F完結編、64
- 熱血、ひらめき、信頼、気合、加速、努力
- リンクバトラー
- ひらめき、気合、加速、努力、熱血、信頼
- α
- ひらめき、信頼、ド根性、努力、熱血、奇襲
- α(DC)
- ひらめき、信頼、集中、努力、奇襲、期待
- 第2次α、第3次α
- 必中、加速、鉄壁、集中、熱血、狙撃
- A、A PORTABLE
- ひらめき、突撃、努力、熱血、必中、再動
- R
- 不屈、必中、努力、熱血、ひらめき、再動
- X-Ω
- 不屈、集中、熱血
特殊技能(特殊スキル) 編集
- 第3次(PS版)、新
- シールド防御L4、切り払いL4
- EX(PS版)
- シールド防御L6、切り払いL6
- 第4次(S)
- シールド防御L8
- 第2次α、第3次α
- シールド防御L4、援護攻撃L2、援護防御L2
- A
- 切り払いL4
- A PORTABLE
- 切り払いL4、援護攻撃L3
- R
- 防御L5、援護攻撃L2、援護防御L2
小隊長能力 編集
エースボーナス 編集
- HP50%以下の時回避率+30%
- 『A PORTABLE』で採用。
サポートアビリティ 編集
- アストナージの恋人
- SR。装甲大アップ、回避率ダウン。
パイロットBGM 編集
- 「MAIN TITLE」
- メイン戦闘BGMとして数多くの作品で扱われている。
人間関係 編集
ロンド・ベル 編集
- アストナージ・メドッソ
- 恋人。ケーラに対し敬語で話すところを見ると、年下の彼氏と推測される。
- 死亡フラグをテンプレ通りに成立させてしまい、ケーラとほぼ同時に戦死してしまう。
- アムロ・レイ
- 上官。上下関係こそあれど、プライベートの話を交わすなどお互いに気心の知れた関係[2]。
- ベルトーチカ・イルマ
- 小説及び漫画作品「ベルトーチカ・チルドレン」では、同僚。
ネオ・ジオン 編集
- レズン・シュナイダー
- ライバル的な存在。『X-Ω』ではアムロ不在の間に死闘を繰り広げている。
- ギュネイ・ガス
- 彼によって人質にされ、最終的に殺されてしまう。
その他 編集
他作品との人間関係 編集
ガンダムシリーズ 編集
名台詞 編集
- 「ケーラです、ご昵懇に!」
- 小説版にて、アムロとの初対面時の挨拶。「昵懇」とは「親しくつきあうこと」の意。
- 「一撃必殺というわけにはいかなくともっ!」
- 小説版にて、リ・ガズィでアクシズの核ノズルを狙って。しかしこの攻撃は防御弾幕に無効化されてしまった。
- 「なんて敵!? 遊んでいるっ!」
- ヤクト・ドーガの猛攻を受けながら。この後半壊したリ・ガズィから脱出しようとするが…
- 「私に…構わずに……」
- リ・ガズィから脱出するもヤクト・ドーガに捕まってしまいマニピュレーターに握られた状態で発したセリフ。この直後アムロはフィン・ファンネルを外すも「放熱板を外しただけ」と思ったギュネイは僚機にアムロ攻撃を命令。攻撃に過敏に反応してしまったフィン・ファンネルが半ばオートで反撃した為にギュネイは抵抗したと激昴、ケーラは下半身を握り潰されてしまう。その後遺体は回収されたものの、アムロが「見るんじゃない!!」と声を荒げる程の惨状であった…。
スパロボシリーズの名(迷)台詞 編集
- 「あたしの出番、あるかな?」
- 『EX』リューネの章14話「シュテドニアス、追撃」より。発言が少なめの彼女にしては珍しい自己主張シーンだが、このステージは水中戦がメインで敵の数も多い上、出撃できる味方の数は少ないとかなりの悪条件。実際にケーラに出番を与えたプレイヤーは少ないと思われる。
- 「羨ましいって言えば、エマ中尉…ヘンケイ艦長からのプロポーズにはもう返事はしたのかい?」
エマ「え…それは…その……」
「ふふ…。あたしもアストナージをたきつけてみようかな…」 - 『第3次α』ノーマルルート&ハードルートのエンディングにて。
- 銀河大戦終結後、カミーユ達若者の可能性をエマと共に微笑ましく思いながら、彼女にヘンケンとの関係の進展具合を聞いたケーラはアストナージを焚き付けてみようかと口にするのだった。