カミーユ・ビダン
カミーユ・ビダン(Kamille Bidan)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:飛田展男
- 種族:地球人
- 性別:男
- 生年月日:宇宙世紀0070年11月11日
- 年齢:16歳(第37話からは17歳)
- 身長:168cm
- 所属:エゥーゴ
- 階級:なし(中尉待遇)
- 主な搭乗機:Ζガンダム、ガンダムMk-II
- キャラクターデザイン:安彦良和
『機動戦士Ζガンダム』の主人公。サイド7のコロニー、グリーンノア1に住んでいた少年。両親ともに連邦軍の技術士官で、家庭を顧みない両親によって孤独な子供時代を過ごし、女性的な「カミーユ」という名前にコンプレックスを持っている。そうした環境によって非常に繊細かつ乱暴で、感情の起伏が激しい複雑な内面の持ち主となる。そのキレやすい性格は第1話から全開で、女みたいな名前と言われただけで初対面の軍人(ジェリド・メサ)相手に殴りかかったり、ガンダムMk-IIでティターンズ兵を笑いながら踏み潰そうとしたりと、常軌を逸した行動が目立った。富野監督曰くニュータイプ能力は歴代でも最も高く、その力のために精神が蝕まれていく。
多くのゲーム作品では感情移入できなくなることを考慮してか、基本的に原作序盤(TV版)通りのエキセントリックな性格を描写することは殆どなく、原作後半や劇場版Ζのときの優等生的なキャラクターとされることが多い。
名前のコンプレックスゆえに、男性らしさを欲して空手やジュニアモビルスーツに没頭しており、ジュニアモビルスーツ大会優勝はかなり有名で、ガンダムシリーズの外伝漫画でも彼の事は知られていた。
女性キャラに出会うや否や、敵味方の見境無く手当たり次第に何らかの口説きを試みようとする女好きでもある。地球に降下した際に「ホンコンみやげ」をMk-IIのコクピットに忍ばせていたり(クルーのトーレスの依頼である)TV版29話でバスローブ1枚のファの胸元をまじまじと覗きこんで平手打ちを受けるなど、思春期の少年相応に色を好む一面も。
小説版によると、生地は東京近郊のニイザシティ(恐らく埼玉県新座市)。
TV版 機動戦士Ζガンダム
第1話でブライト・ノアが艦長を務めるテンプテーションへ幼なじみのファと向かうが、その途中に自分の名前を女性の名と馬鹿にしたティターンズのジェリド・メサを殴打した事件にてMPの厳しい尋問を受けることになる。そして直後のエゥーゴの「ガンダムMk-II強奪事件」に巻き込まれ、どさくさにまぎれてガンダムMk-IIを奪いエゥーゴに参加。そこでニュータイプ能力が開花し、以降エゥーゴのエースパイロットとして活躍する。最終決戦でシロッコの乗るジ・Oを撃破するも、シロッコが最後に放った思念によって精神崩壊を起こし、以降戦いから身を引く。
劇場版 機動戦士Ζガンダム
TV版の凶暴性が薄れており、作中の各場面で台詞や行動が異なる。TV原作では感受的過ぎた故に精神崩壊は起こしたが、こちらは穏やかに受け流す事を覚えた為に無事乗り切った。監督曰くこのカミーユこそがニュータイプとして最高の姿との事。
機動戦士ガンダムΖΖ
物語序盤では崩壊前と比べると殆ど病人状態という衝撃的な姿で登場、途中でファとともにアーガマを降り、地球のダブリンで介護を受ける生活をしている。しかしその神懸かり的なニュータイプの能力は健在で、ジュドーやプルを導いたりしていた。アクシズ抗争後、無事に回復した。
カミーユのその後
小説版や漫画作品『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』では医者になってファと共に暮らしている事が判明している。ニュータイプ能力に衰えは無く、月へ迫る異変をいち早く察知していた。
登場作品と役柄
原作でのキレやすい一面は影を潜め、作品にもよるが冷静な優等生といったイメージが形成されており、同じく凶暴性が影を潜めた劇場版にも近いと言える。ただし、クワトロには強く当たるあたりは変わっていない。特に逆襲したシャアに対してはその思想を完全否定し、容赦がない。また、ニュータイプの登場しない作品群のキャラからは、アムロと共にニュータイプには人の心を読む力のある超能力と間違われる事もしばしば。
能力は文句無しのエース級の能力で、初期シリーズは終盤に息切れしやすいイメージがあったΖガンダムも作品を経る度に強くなっている。
また、TV版の最終回を再現される事も少なからずあり、精神崩壊して自軍に復帰しないという事態も起こりうる。しかし、精神崩壊の回避策があるので、イベントを見たい場合以外は何としても回避したいところ。逆に開始時点ですでに精神崩壊している場合は復活イベントとほぼ同義であり、危険性は無い。
人間関係としては原作よりも穏和になっているので、少なくとも甲児や竜馬あたりといったレギュラー組も良好な関係でありつつも、特に絡むキャラはアムロとジュドーぐらいであったが、Zでは似た境遇のシン・アスカと良く絡んでいる。また、原作でのフォウやロザミィといった存在のせいか、「敵方の兵士を救う」といったイベントの際には人一倍元気になる。
またフォウが生存する作品は多いが、結果的にファを交えた三角関係が形成されてしまう事が多い。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初出演作品。グランゾンに敗れたためDCに捕まっており、第1話は「救出!Ζガンダム」というカミーユ&Ζガンダムの救出シナリオである。そのため第2話から仲間に加わり、フォウとのイベントもあるが、そのせいでファを交えた三角関係がこの作品から始まる事になる。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- シュラク隊のお姉さんに目が行ったプレイヤーには無視され、自力脱出する羽目になる場合がある。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 仲間になった時点で精神コマンドが一通り揃っており、幸運を覚える為にレベルが上がりやすく、アムロよりも能力が高くなっている場面をよく見かけるが、コンプリートボックス版では無くなっている。終盤はΖガンダムが通用しなくなる為、ファンネルかマップ兵器持ちの機体に乗っている可能性が高い。クワトロが加入したときに原作にもあった「修正」イベントがある。再び洗脳されたフォウとのイベントあり。また、シロッコをカミーユで倒すとフォウがいない場合精神崩壊イベントが起こる。
- スーパーロボット大戦EX
- 胞子の谷に皆でピクニックに行った時にファのそばでうたたねをしていたようだが、フォウの名を寝言で呼ぶという大失態を犯し、修羅場になった。
- 第4次スーパーロボット大戦
- ヘンケンの下でヨーロッパ前線に参加していたが、序盤でロンド・ベルに復帰。中盤の地上ルートでは万丈とブライトの声が似ていることを指摘していた。フォウとロザミアのイベントはあるが、終盤の分岐ルートではティターンズとの一応の決着となるシナリオ「栄光の落日」に参戦することができなかったりする。幸運は持っていないが、数少ない地形適応空AのMS系パイロットなのでΖガンダムのパイロットに適任。今作では強力な機体であるΖガンダムと共に最後まで主力として活躍できる。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 今回から声が入った。また、シナリオ「ターニング・ポイント」で、サラとの会話が追加されている。EDでは、腐敗した連邦政府を内部から改革するべく、軍に残った。
- スーパーロボット大戦F
- 中盤でΖガンダムに乗って仲間になる。今回から戦闘時の顔グラフィックが複数用意された。アムロ同等の力を持ち頼りになる。ちなみに合流前は何とティターンズに所属していた。
- スーパーロボット大戦F完結編
- フォウとロザミィ絡みのイベントがある。今回はフォウが仲間にいる場合にシロッコと戦うと精神崩壊イベントがある。第3次と条件が反対なので注意。完結編にまで来るとΖガンダムでは厳しくなる。そのため、ビギナ・ギナ→量産型νガンダム(フィン・ファンネル装備型)に乗り換えるのが望ましい。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 序盤から登場する。彼の持ってくるΖは序盤の主力となる。終盤はもっと強力な機体が手に入るため乗り換えることが多い。カラー版では援護システムが導入されたため、援護攻撃の強力なコウやバニングにΖをとられることもある。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- 物語開始前に精神崩壊していたが、気付いたらスーパーガンダムで飛び出していたという離れ業を行う。ルーが宇宙で使用しているため、第一部ではZガンダムに乗れず、第三部からになる。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- ようやくΖに乗れる。Ζは本作の主力の一角なので、しっかり強化しよう。ちなみに、本作ではサイコガンダムを入手できるのだが、彼はどんな気持ちだったのだろうか。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 基本的にはスパロボ補正のかかった所謂「優等生カミーユ」。同世代キャラにも敬語で接し、更には暴走しがちなジョウのフォローを苦笑しながら引き受ける余裕も見せるなど、従来のシリーズ(もしくは、後に製作された劇場版三部作)以上に折り目正しく温厚な印象が強い。尤も、ジェリドからの挑発に我を忘れて熱くなる描写も存在するが…。ウェイブライダー突撃は格闘武器だが格闘が低め(NTパイロットの中では最高)。安定性を求めるならΖIIに乗せてもいい。特殊台詞もある。戦力としては相変わらずの高ステータス・高NTレベルで特に第一部では頼れる。しかし他スキルと精神がイマイチなので、個性的なMSパイロットが揃う本作においてはやや地味な印象か。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 序盤から加入。見切りをデフォルトで覚えているのはいいが、援護攻撃がないのが難。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- リアル系を選ぶと原作と同じ流れでエゥーゴに入る。また、ΖΖガンダムを盗んだジュドーにNTの資質を感じ取って容認する行動を取ったため、バニングと合意の上で彼から修正を喰らい、責任を感じたジュドーが味方入りするきっかけを作った。このあたり、原作の彼からは考えられない行動である(それでも選択肢次第では原作通りクワトロを殴打するイベントが存在しているが)。終盤、フォウがいない状態でシロッコと戦闘すると精神崩壊するが、精神崩壊したとしてもEDで復活する。また、戦闘のセリフにてΖガンダムだけでなく、その後継機のΖIIにも専用のセリフがあるので是非乗せてみよう。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 第1話にて味方増援で登場する。援護なしNT主人公の一角だが、序盤こそ他の同格キャラと比べて売りがないもののやはり能力が高く(初期レベルのステータス合計値はアムロとほぼ同等)、未来以後気合を覚えると運用しやすくなり、後半は覚醒と魂も覚えるためマップ兵器要員にもなりうる。ニュータイプLvが9まで行くので、ニュータイプ補正込みの最終的なステータス合計値は援護なしNT主人公でも屈指の高さとなる。
- Ζガンダムのパワーアップイベントにも関与しており、カミーユの覚醒により強化されたΖガンダムの強さは凄まじい。最強武器は格闘なので、Zガンダムに乗り続けるなら、ある程度格闘武器を使って挌闘値を伸ばしておくといい。
- 台詞も大幅に新規収録された。彼絡みのイベントとして前述のパワーアップにも絡むロザミィのイベントがあり、フォウやロザミィを気に掛けるカミーユに遂にファがジェラシーを爆発させてしまう展開となっている。EDでは、しばらく戦いから遠ざかりたいという願いからファと共に故郷であるサイド7へと帰っていった。また、プリベンター本部へルーと共に旅立っていったフォウを笑顔で見送った。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 人類に絶望したシャアに激怒する姿が見られる。しかし、最終決戦では「なんであんな事をしたんだ」と発言するなど、複雑な感情が描かれている。既にエゥーゴを離れてネオ・ジオン総帥となったシャアを最初は「クワトロ大尉」と呼んだが、Ζガンダムの強化イベント後は一貫して「シャア」と呼ぶ。これらは「逆シャア」ではカミーユ不在で実現しなかったためにまさにスパロボのif展開が活かされている。また前作でファを選んだ流れとはいえ、フォウが加わった時はファもいることもあり気まずい雰囲気だった。能力・精神コマンド・小隊長能力、いずれも極めて高い。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 今回は地球連邦軍がブルーコスモス派台頭による暴走で再び人間同士の醜い争いが再発した事により、シャアのやっていた事は正しいのではないかと疑問視する姿が描かれた。その影響で一度だけ出撃できないシナリオがある(援軍として強制出撃するが)。また他のイベントとしてはキラの暴挙を最初に止める役割を担っており、それが原因でキラとはやや気まずい関係となる。ジュドーには、αの頃に比べて丸くなったと言われる。全ての戦いが終わった後は、チェーンの紹介で、アナハイム・エレクトロニクスにモビルスーツの工学者として就職。サイコミュを含めたモビルスーツを軍事兵器以外の用途を前提に可能性を追及していく抱負を語った。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 劇場版で登場。そのために顔グラも劇場版準拠となっている。今回劇場版ということでこれまで以上に好青年ぶりに磨きがかかり、今作ではDESTINY関連とのクロスオーバーが多く、シンの友人&アドバイザーも担当。おかげでレイとアスランの影が薄くなる。ちなみに、劇場版ではなかったシャアに殴りかかるイベントが存在する(アムロに止められ未遂に終わる)。ロザミアとは特に絡まない。能力はいつも通りアムロやクワトロに匹敵する高さだが、まだ経験不足ということでか技量がやや低め(エマのほうが高い)。オープニング戦闘デモではガンダムMk-IIに乗っている。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
- 前作からの継続参戦。Ζガンダムに追加された新技「ビーム・コンフューズ」には専用の台詞があるが、(おそらく前作の)没セリフの流用だったのか、特殊台詞等の新録が行われていない。EDではトレーズの計らいで、アムロやシンと共にOZへ参加するが…?
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- 破界篇に引き続き登場。当初はOZに参加していたが、アロウズとの対立の中で強硬になっていくOZに疑問を感じ、シン達と共にOZを脱走。トレミーチームと合流し自軍に参戦する。シナリオ上での出番も多く、ニュータイプとして刹那の「革新」を早期から感じ取っており、アムロ達と共に彼の変化を見守り、時には先輩として導いていく。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 今回はアナハイム所属のテストパイロットになっている。最初はリゼルに乗り、途中でZガンダムに乗り換える。また、ボイスも新録された。
- 名前のコンプレックスを刺激されて原作序盤の名台詞でキレる場面がある(劇場版かつ終了後にもかかわらず)。
- 加えてエースボーナス取得時には「生身の人間にMSのバルカンをぶっ放した」ことをネタにされ、後半とあるエピソードでは(シン曰く)ラッキースケベになるなど過去作品の彼とはかなり趣の違う扱いである。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- グリプス戦役後に地球で療養していたが、連邦軍の情報を引き出す目的でギニアス・サハリンに捕まり、情報を聞き出せるような精神状況ではなかったためキンバライト基地で拘束されていた。第7話で核を装備したガンダム試作2号機が宇宙に打ち上げられたショックから正気を取り戻し、ガンダムMk-IIで戦闘に参加しロンド・ベル隊に加わる。ちなみにAはクワトロが当初は初代シャアの設定でジオン残党に参加しているため、グリプス戦役後に初対面となるという珍しい設定。(旧シリーズもそれに近いが)
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- GBA版に引き続き魂を覚えないのは残念だが、気力130以上で与ダメージ1.2倍という非常に強力なエースボーナスを持つ。GBA版と異なり、格闘も高いのでΖガンダムの必殺武器も効果的に生かせる。
- スーパーロボット大戦R
- フォートセバーンに幽閉されていたが、中盤にスーパーガンダムに乗って参戦。ΖΖの途中のはずだが、ファの看護で精神崩壊から回復したことになっている。Ζガンダムはエゥーゴと合流したあと、ルーが乗っていたものを使えるが、性能がいまいちで、ΖΖガンダムに乗り換えた方が活躍できる。ファとフォウどちらと隣接してもハートマークが出る。
- スーパーロボット大戦D
- 原作終了後の設定。月で静かに暮らしていたが、戦力を欲したシャアとアムロの訪問を受けて、シャアの行動について問い詰める。結局話の決着は付かないが、アムロの説得に応じて自軍に参加。後半には他作品の軍人嫌いのキャラが増えるせいか、シャアに一定の理解を示して緩衝を務める場面も。ウッソの母ミューラ・ミゲルが人質にされた時には、ティターンズを思い起こして激怒した。ファがいるにも関わらず、フォウ(故人)に向かって問いかけるようなセリフが多く、後半でウッソに「フォウって誰なんですか?」と聞かれてしまった。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- 母艦がアウドムラであるにも関わらず出番は少なめ。ティターンズが相手となると血気に逸るところがあり、そういった部分をクワトロ、アムロ、ジュドーらから諌められる事もある。シロッコとは特にイベントがないがハマーンとはある。Ζガンダムの性能が微妙で乗り換えもできないのが難。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 劇場版設定での登場となっており、顔グラフィックもそれに準拠した。シロッコにカミーユで止めを指すとΖガンダム(ハイパーメガランチャー装備)を入手出来る。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 珍しく地球在住という設定で登場。主にΖとWの世界観を反映しているからかガンダム強奪のイベントなど再現も多く出番も多い。スーパー系でエマを仲間にした場合、ファ操縦のメタスに同乗して登場と、なんとも情けない初登場シーンとなる。
- スーパーロボット大戦MX
- ΖΖ終了直後の設定の為、物語開始前に原作同様に精神崩壊して、1年ほど療養していたが、回復してファを置いてパイロットとして復帰した。復帰直後に行方不明になっていたクワトロとDと同じ流れで一悶着あるが、Dとは違い、クワトロもまだ人類に絶望していなかったのですぐに和解する。ギガノスとの決戦の際、ケーンの母親が人質に取られていた事にかつての自分を重ねる描写があり、ケーンを批判したダグラスに対し怒りをあらわにするというイベントがある。EDではクワトロが用意した住居にファと共に暮らす事に。また、Ζガンダムも木星へと旅立つジュドー達に再度、預けた様子。
フラグを立てると、参戦時の搭乗機がリ・ガズィからディジェSE-Rへと変更される。珍しいところとしてアイドルグループ「C-DRiVE」に妙に詳しく、隠れファンらしい。スパロボ参戦歴ベテランの一角の彼にミーハーな一面が設定されるのは今回が初。もともと年相応らしい部分も多々あったため、不思議なことではない。 - スーパーロボット大戦GC(XO)
- 外宇宙から帰ってくるとエマやクワトロ共々ホワイトベースのクルーとして登場。ティターンズが出てこないので原作の敵がハマーンくらいしかおらず、いるだけ参戦に近い。ジュドーを庇って修正されたαとは逆にMSを盗んだシャングリラ・チルドレンを修正したりと、珍しくTV版寄りな性格。また、アムロがファースト時代の設定で同年代である為か、アムロに対してタメ口で話すというかなり異例の一幕も見ることができる。Ζ自体いるだけ参戦なので、フォウかジュドーが絡むシナリオ以外では空気であることが多い。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- TV版設定。ジオンのスパイである連邦兵クワトロの部下として登場、クワトロと共にコネクト・フォース入りする。軍籍は地球連邦軍なので、たびたびホワイトベースと共に召集がかかっている。クワトロの素性は知っており、かつて修正したことがあるらしい。また、クワトロがジオンに戻りシャア・アズナブルとして立ちはだかった際には怒りを隠せなかった。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- 「エゥーゴ共和国」の軍人で、アムロと並ぶエースパイロット。Ζガンダムに搭乗する。特殊能力は「ねらう」。ただし、ストーリー進行の都合で、対ボス戦には参加せず、ほとんど戦闘させる事なく仲間から外れるため出番が少ない。エゥーゴ軍上層部の命令によりティターンズに潜入するが、エマと共に捨て駒にされてゼウスに所属する事になる。原作に比べて温厚で物腰も丁寧な人物となっている(「機動戦士Ζガンダム」の登場人物がティターンズの面々を除けばカミーユとエマしかいないという事もある)が、原作と同じく名前の事に触れられると豹変する。原作通りジェリドに名前のことを言われて殴りかかるイベントがあるが、本作ではアムロとエマが仲裁に入り、原作とは違いジェリドに謝っている。
- ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
- 連邦軍の一員だが、既にシロッコによって廃人にされた姿でしか登場しない。それきり回復せず。精神崩壊に至るまでの経緯はコミカライズ版で詳細が語られた。
- バトルロボット烈伝
- 第3章から登場。フォウ死亡後の世界から転写されたが、この世界において2度目の死別を味わうこととなってしまう。「私はこの結果を避けたかったのかも知れん…」と口にするシャアに、「お前は人の心を忘れて覚醒したんだ!」と怒りを露にする。パイロット能力は行動順以外はアムロより高くなる。Ζガンダムは移動回数が低いが、ハイメガランチャーが極めて強力。ラスボス戦ではエルガイムMk-IIとΖガンダムの最強武器以外ではダメージが通らないので重要。
- リアルロボット戦線
- 敵としても味方としても登場する。
パイロットステータスの傾向
能力値
射撃が非常に高く、命中・回避も高水準で自軍のエースとなる。また、当初は格闘が低かったが、機体の特性(Ζガンダムに強力な格闘系の武器が追加された)に合わせ、近年は格闘も徐々に上昇している。ただし、防御は非常に低いので被弾時のダメージはかなりでかい。Zでは新米の兵士だからか、技量はアムロやシャアと比べると低めに設定されている。しかし魂を覚えるため、火力はその二人よりも高い。
精神コマンド
集中、ひらめきなどリアル系に向いている精神コマンドを修得する。また、リアル系パイロットでは珍しい気合、覚醒、突撃といったまさにカミーユを現したような精神コマンドも覚える。
- 第2次
- 根性、直感、疾風、ひらめき、熱血、目眩まし
- 第2次(PS版)、第3次(PS版)
- 加速、根性、熱血、気合、ド根性、覚醒
- 第2次G
- 集中、熱血、加速、てかげん、覚醒、友情
- EX
- 根性、気合、加速、覚醒、てかげん、愛
- 第4次(S)
- 集中、熱血、てかげん、威圧、友情、魂
- F、F完結編、64
- 熱血、根性、ひらめき、集中、覚醒、魂
- リンクバトラー
- 根性、ひらめき、集中、熱血、覚醒、魂
- α
- ひらめき、集中、熱血、狙撃、気合、魂
- α外伝
- ひらめき、集中、気合、熱血、覚醒、魂
- 第2次α、MX
- 集中、ひらめき、気合、熱血、覚醒、魂
- 第3次α
- 集中、直感、気合、熱血、覚醒、魂
- GC(XO)、R、D
- ひらめき、集中、突撃、熱血、覚醒、魂
- A
- ひらめき、熱血、根性、集中、気合、突撃
- IMPACT
- 集中、ひらめき、熱血、気合、威圧、突撃
- COMPACT3
- 集中、ひらめき、突撃、熱血、気合、覚醒
- Z
- 集中、直感、気合、狙撃、魂
特殊技能(特殊スキル)
- 原作設定では「最高のニュータイプ能力者」となっているが、過去の作品ではニュータイプLvが最高値のL9に達しないことが多かった。近年の作品では設定が活かされ、ニュータイプL9に到達するように改善された。そのため、作品によってはΖガンダムよりνガンダム向きだったこともある(ファンネルの射程が伸びるため)。
- 第2次(PS版)、第3次(PS版)
- ニュータイプL5、シールド防御L5、切り払いL5
- EX(PS版)
- ニュータイプL8、シールド防御L8、切り払いL8
- 第4次(S)
- シールド防御L8、切り払いL9、 ニュータイプ
- F、F完結編、64
- ニュータイプL9、シールド防御L7、切り払いL8
- α
- ニュータイプL9、シールド防御L5、切り払いL9
- 第2次α、第3次α
- ニュータイプL8、切り払いL5、シールド防御L2
- Z
- ニュータイプL9、カウンターL6、ブロッキング
- IMPACT
- ニュータイプL9、防御L8、援護攻撃L1
- MX
- ニュータイプL8、切り払いL8、シールド防御L7、リベンジ
- GC(XO)
- ニュータイプL9、援護L1、シールド防御、狙い撃ち
- A(A PORTABLE)
- ニュータイプL8、切り払いL8
- R
- ニュータイプL9、防御L4、援護攻撃L1
- D
- ニュータイプL9、シールド防御、斬り払い、撃ち落とし、援護攻撃L1、コンボL2
- COMPACT3
- ニュータイプL9、防御L3、見切り
小隊長能力(隊長効果)
パイロットBGM
- 「モビルスーツ戦~敵機襲来~」
- 『第4次』、『F』、『MX』で採用
- 「艦隊戦」
- 『IMPACT』、『第2次α』などで採用。
- 「Ζ・刻をこえて」
- 前期オープニング主題歌。『COMPACT3』にて採用。
人間関係
初代時のアムロと比べると周囲に大人が多く、その中で精神的に成長していった面はあるが、TV版では悲劇的な別離が相次いだ事や、味方内も必ずしも良好な空気とはいえなかった事で、精神的に追い詰められる一因となった。(劇場版では改善されている為、結末が違っていた。)
機動戦士Ζガンダム
家族
- フランクリン・ビダン
- 父親。スパロボ未登場。地球連邦軍の技術士官で、モビルスーツ工学のスペシャリストでありガンダムMk-IIの開発スタッフでもある。仕事の虫で家庭を顧みないばかりかマルガリータ(小説版ではジュヌビェーブ・フォンサーン)という愛人まで作っており、カミーユはそんな父親に失望していた(そんなカミーユが劇中で女性キャラに手が早く、三角関係のもつれを起こすのは周知の通り)。一応MSも操縦できるが、軍属でありながら守秘義務の遵守やセキュリティーの確保には疎かったようで、カミーユがMk-IIを強奪する際に、事前にフランクリンのコンピューターから本機のデータを盗み見ていたことで、ある程度は操作方法などを把握していた。
- TV版と劇場版では展開がやや違うが、エゥーゴからクワトロのリック・ディアスを奪ってティターンズに寝返ろうとし、エゥーゴとティターンズの乱戦の中で命を落とす。
- 漫画作品『機動戦士ゼータガンダム1/2』においては、ガンダムMk-IIのコンペに立ち合っている。メカニックとしての素質は彼譲りだが、女にだらしなく自分勝手な行動を起こすところも父子そっくりである。
- ヒルダ・ビダン
- 母親。スパロボ未登場。フランクリン同様に地球連邦軍の技術士官であり、材料工学を専攻していた。カミーユの容姿は彼女譲り。しかし、研究に実直すぎるあまり家庭を顧みず夫の浮気を知っていながら黙っていたために、フランクリン同様に息子のカミーユから失望されていた。だが、第1話で息子が宇宙港でティターンズの士官であるジェリド達と乱闘沙汰を起こして、MPに連行された際に身元引受人として迎えに行くなど、夫と比べればまだ母親としての自覚はあったようである。
- そしてティターンズの人質としてカプセルの中へ入れられ、カミーユの目の前でジェリドに撃たれ死亡する。実は、ティターンズの巨大戦艦であるドゴス・ギアの建造にも携わっていた。なお、MXにて名前のみ登場。
グリーンノア時代
- ファ・ユイリィ
- 隣に住む幼馴染で同級生。カミーユはいろいろな女に惚れたり影響を受けたりしたが、最終的には彼女のところに落ち着いたようだ(彼女以外候補が全員死亡してしまったためでもあるとも言えるが……)。
- ΖΖでは精神崩壊したカミーユの看病をしている。
エゥーゴ
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- カミーユにとっての師とも兄とも第二の父ともいえる大きな存在。クワトロ自身がカミーユにニュータイプとしての将来に期待し、逆に彼がクワトロに対して期待していることの裏返しか、TV版ではクワトロがシャアを名乗ることを渋ったときは激怒して殴打している。そしてクワトロがシャアとして表舞台に立つ事を決めてからは彼の行動を信じて戦っていた。
- そして最終回以後、カミーユとクワトロは会うことはなく、逆シャアでのシャアの行動にどのような反応を示したかは不明。(スパロボを含む複数のゲーム作品では、何度か否定している)
- ブライト・ノア
- 上官。元々は憧れの存在であり、第一話では彼のサインを貰うために部活をさぼってまで宇宙港に来ていた。
- 現在ガンダムエースで連載中の北爪宏幸氏による漫画作品『機動戦士ΖガンダムDefine』では、暴走したカクリコンのMk-II2号機によって踏み殺されそうになった彼を助けるべく、空いていたMk-II3号機に乗り込んだという設定になっている。
- エマ・シーン
- 基本的には良好な関係であったが、エマに年上の母性を求めたがるカミーユに対し、女性・母性よりも任務や正義感を優先するエマは何度となく拒絶する。劇場版ではエマもそう言った場面が無いためにやや軟化しているが。
- レコア・ロンド
- 序盤では、かなり彼女に面倒を見てもらっていた。エマと同様に彼女にも母性を求めたが、最終的には敵対する。
- アポリー・ベイ
- 上官。良き兄貴分のような存在で良くカミーユの相談に乗っていたが、ファに関する恋愛絡みについてはてんで駄目であった。アーガマ艦内ではこの事を「レクリエーション」と呼ばれていた。
- ロベルト
- 上官。面倒見のいい兄貴肌なアポリーと比べて少々辛口なところがあったが、カミーユに戦争でのいろはを教えていく事に。
- カツ・コバヤシ
- 年下の同僚。序盤のカミーユも滅茶苦茶な行動は多かったが、自身の成長と彼の暴走っぷりのせいで後半は目立たなくなった。流石にカツの無謀振りにはカミーユでさえも怒りを露にしたが、彼を引き立てる場面も見受けられる。
- ヘンケン・ベッケナー
- 上官。序盤で彼がカミーユをニュータイプと見込んで特別扱いして甘やかしてしまった事が、カミーユを増長させてしまったのかもしれない。
- アストナージ・メドッソ
- 上官。カミーユ自身もジュニア・モビルスーツ大会で優勝したことから、MS関係にお互い詳しく馬が合っていた。カミーユの設計したΖガンダムについても、良く出来ていると高評価を下していた。
- ΖΖで精神崩壊を起こした後も、ダブリンで行方不明になったカミーユを探して欲しいというファの頼みに賛同してブライトに捜索を願い出たり、ジュドー達に絶対探して来いと念を押すなど、仲間として大事にしていた。
- トーレス、サエグサ
- 作中では割と歳が近いせいかホンコンみやげをねだられてコクピットに忍ばせて持ち帰ったり、殴り合いの喧嘩になって三人共々自習室に入れられたりと、いろいろ仲が良い(?)
- ブレックス・フォーラ
- 自軍の代表。序盤でMk-IIを強奪した事を高く評価される。TV版ではカミーユをアムロの再来だと評したが、劇場版ではアムロの再来とまでは言っていない。
- ハサン
- アーガマの船医。自分の妹という偽の記憶を刷り込まれ、エゥーゴに潜入してきたロザミィの診察を頼んだ。
カラバ
- アムロ・レイ
- クワトロと同様に、経験に基づいた色々な助言を受けることになる。当初、カミーユは既に自他共に認めるエゥーゴのエースとして活躍していたため、アムロの今の実力に疑問を感じ侮っていたが、彼の復活後は真摯に接するように。
- スパロボにおいてはクワトロとともに師弟関係としての側面が強い。
- ハヤト・コバヤシ
- アムロやクワトロ同様にカミーユを信頼した大人の1人。
- ベルトーチカ・イルマ
- 本編では、自分の乗機であるガンダムMk-IIをアムロに譲らないかと言われ関係が悪化。以降は彼女と顔を合わすたびに衝突する事に。しかし、シャアがダカールの連邦議会で演説をした頃になっては、彼女がかなりいい女になっていたため思わず見とれていた。
ティターンズ
- フォウ・ムラサメ
- 「名前コンプレックス」や、強化人間とニュータイプという近いものを共有できたことで恋に落ちる。が、ララァを連想させるような悲劇的な結末に。その関係は一流のニュータイプと一級品の強化人間同士らしく、カミーユがアムロに打ち明けた彼女への第一印象は「硬質な感じ」という、単純に「恋愛」と呼べるのか不明なものだったが、深く強い絆であった。
- スパロボでは生存させた場合は、ファを交えた三角関係となるが、αシリーズではフォウが身を引いた形になる。
- ロザミア・バダム
- ティターンズの作戦のため、自分の方が年上なのにカミーユを兄とする偽の記憶を植えつけられ、一方的に彼を慕う。その後、カミーユが戦場で再会したときはそのときの彼女ではなくなっており説得も失敗、カミーユはロザミアの乗機・サイコガンダムMk-IIを自らの手で撃破し、その心に深い傷を残した。
- スパロボでは生存させた場合は、ロザミィとして疑似兄妹の関係になることが多い。
- ジェリド・メサ
- 名前を馬鹿にされて殴り、ティターンズ様の顔に傷つけたと捕らえられたのがそもそものきっかけ。互いに相手の大事な人を殺し殺される因縁の関係へと発展する。『機動戦士ガンダム』のアムロとシャアのような関係になると思われたが、ジェリドの能力、キャラクター性が足りずにヤザンやシロッコにいいところを奪われてしまった。「俺はカミーユを倒さない限り一歩も先に進めない男になっちまった」と嘆くなど彼のおかげで転落人生・・・と思いきや、後半ではジャミトフ総帥の側で働くようになっており、割と出世していた様子。最後は49話で自分の全てを奪ったカミーユと戦うもその実力差は歴然で、撃墜されて死亡。
- カクリコン・カクーラー
- 序盤で幾度となく刃を交えるものの、10話でジャブロー降下作戦においてマラサイで交戦した際、大気圏突入用のバリュートがカミーユの乗るMk-IIのフライングアーマーと接触し、引き裂かれ大気圏の熱で機体が焼けて戦死。
- ライラ・ミラ・ライラ
- 7話においてサイド1宙域にて、ガルバルディβに乗ってカミーユと交戦。カミーユに撃墜される前に、カミーユが只者ではないニュータイプの資質がある者と見抜いていた。
- マウアー・ファラオ
- 偽名を使ってティターンズに占拠されたフォン・ブラウンに潜入しようとした際に初めて会う。ライラやカクリコンを殺した仇として、即座に殺そうとするジェリドに対して、まだ子供なんだから行き過ぎだと諌めるものの、恋人の敵だと知るや否や目の敵にされる。しかし、30話でアーガマ奇襲作戦の折、カミーユの攻撃からジェリドを庇って死亡。
- ブラン・ブルターク
- アッシマーに乗り、幾度となくカミーユやクワトロと交戦。15話にて、カミーユのMk-IIの背後に取り付いてバックパックのサーベルラックからビームサーベルを奪われ、トドメを刺されかける。
- パプテマス・シロッコ
- Ζのストーリーを通じて、自分よりも他者への優しさを優先して行動するように成長していったカミーユにとって、あらゆるものを自己の為にのみ利用しようとする許せない人物として断定された男。カミーユは死闘の末に勝利するが精神を崩壊させられ引き分け同然の結果に。劇場版では強く成長したカミーユが精神崩壊を回避。長年の因縁を乗り越えて完全勝利を叩きつけた形で決着をつけた。
- ヤザン・ゲーブル
- シロッコ同様にカミーユにとって生きていてはいけない、いのちを自分の楽しみのために弄ぼうとする存在とみなされた弱肉強食の男。原作、スパロボ共にカミーユの怒りを買う。原作での初対戦は24話と遅めなのだが、彼が現れる度にカミーユは苦戦を強いられ、最終盤の49話まで決着を付けることが出来なかった手強いライバル。
- ラムサス・ハサ、ダンケル・クーパー
- ヤザンの部下であり、彼らハンブラビ隊にクモの巣攻撃を食らうなど、終盤まで激戦を繰り広げる。
- サラ・ザビアロフ
- フォウ、ロザミアと同様に深く関わった敵側のニュータイプ少女であるが、結局は敵対して死別する。カミーユは以前に弟分のカツを騙したことを根に持ってか「貧しい青春だな!」と彼女にイヤミを浴びせたり、「そんなにシロッコに抱かれたいのか!」と激怒のあまり殴り倒す。カツを含め、結局若いニュータイプたち同士でも、すれ違いと憎み合いを交わすだけに終わってしまうのだった。
- バスク・オム
- 作中におけるカミーユの両親が死に追いやられた原因を作った人物で、カミーユはそこまで意識していないものの、憎むべき仇敵といえる存在。
- マトッシュ
- スパロボ未登場。第1話でジェリドに殴りかかり暴力沙汰になり連行されたカミーユを尋問したMP。徹底した地球至上主義者であり、エゥーゴをジオンの真似事をしているテロリストと断じている。権力を傘にきた高圧的な性格で、警棒でカミーユをリンチにするが、ジェリドがティターンズ本部ビルにガンダムMk-II3号機で突っ込んだ騒ぎに乗じて脱走される。第2話でカミーユが強奪したMk-II3号機によって、バルカンを撃たれ追い回される羽目になる。
アクシズ
- ハマーン・カーン
- ヤザンやシロッコよりも対戦回数は少ないはずなのに、カミーユからは「人を不幸にする」「戦いの意志を生む源」「暗黒の世界に戻れ!」とまで言われてしまう犬猿の仲。戦闘の最中、まるでかつてのアムロとララァのように、強いニュータイプ同士ゆえに彼と深く意識を共有するところまで到達するが決裂。高レベルのニュータイプ同士でも互いを分かり合えない、戦いを止めることは出来ないという悲劇を演じた。
その他
- ウォン・リー
- 作中では、ミーティングに遅刻した挙句、自分勝手な屁理屈をこね回すカミーユを、カンフーで気絶するまで修正した。しかし、それはニュータイプ特有の増長が見られ、それが戦場では生命を落としてしまうものになると認めた上での行動であった。
- カイ・シデン
- ジャブローでレコアと共に捕らえられていた彼を救出する。
- ミライ・ノア、ハサウェイ・ノア、チェーミン・ノア
- ブライトの家族。ホンコン・シティにてウッダーに人質にされた彼女達を救出した。また、ミライからは詳細までとはいかなかったが7年前のアムロとララァの悲劇について教えてもらう。
- のちにハサウェイは6年後、カミーユと同じような悲劇が始まってしまうのだった。
機動戦士ガンダムΖΖ
エゥーゴ
- ジュドー・アーシタ
- 原作では精神崩壊した状態のみでしか接触していないが、ジュドーに大きな影響を与えていく事になる。
- スパロボでは基本的に精神崩壊していない為、彼に対する良き兄貴分と言った感じで信頼されている。…ただしGC・XOではMSを盗んだ彼らを修正したりといきなり険悪。ちなみにαでは同じ行動を取ったジュドーのために殴られている。
- リィナ・アーシタ
- 原作では精神崩壊した状態のみでしか接触していない。スパロボシリーズでは、暴走がちな兄よりしっかりした存在として彼女から頼りにされている。αでは、ビーチャやモンドと共にアクシズに潜入してきた彼女を叱り付けた。
- エル・ビアンノ
- 原作では、精神崩壊した状態のみでしか接触していないが、スパロボでは仲間。GC・XOでは、何かにつけて癇癪を起こす事から彼女からカルシウムが足りないんじゃないのかと指摘されていた。
- モンド・アガケ、ビーチャ・オーレグ
- 原作では、精神崩壊した状態のみでしか接触していないが、スパロボでは仲間。GC・XOでは、MSを盗もうとした彼らを修正する。
ネオ・ジオン
- グレミー・トト
- 原作では面識はないが、Rでは彼が率いるネオ・ジオンの部隊に囚われた時に、アムロと共に何回か会っている。
- エルピー・プル
- 原作ではニュータイプ能力で彼女のピンチを救っている。スパロボでは妹分的存在だが、共演することは意外と少ない。
その他
- エマリー・オンス
- 原作では面識はないが、αでは愛機であるΖガンダムの後継機であるΖΖガンダムのテストパイロットを頼まれる。これは、カミーユがΖの設計者であり優秀なニュータイプでありパイロットの経験があるからとのアナハイムの開発スタッフの声があったからであるが、これを聞いたカミーユは、戦闘マシンみたいな扱いを受けていると感じ不快感を露にするも、承諾する。
- ララァ・スン
- 原作の時点で既に故人なので直接的な面識はないが、ΖΖの最終回において彼女と一緒にハマーンとの最終決戦に挑むジュドーに力を貸した。
- GC・XOでは、ガンドールに乗って外宇宙へと旅立ち、艦長のブライトをはじめとしたクルーを除いたホワイトベース隊のメンバーが不在なので彼らに代わって、彼女やクワトロ、エマと共に地球を守っていた。また、強化人間であるフォウの危険性について、クワトロから意見を求められた際、彼女から自分がいるから大丈夫と太鼓判を押してもらった。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- スレッガー・ロウ
- αでは、シロッコを相手に踏ん張る彼を救助に駆けつけ援護した。合流した後は彼からもアムロと同じようにニュータイプと呼ばれ迷惑そうに困惑する一幕も。
- 黒い三連星(ガイア、オルテガ、マッシュ)
- αでは、大気圏突入時に戦闘となり、一年戦争の戦記物でしか見た事がなかった彼らのジェットストリームアタックを直に見る事に。
- ケーラ・スゥ
- 立ち位置的にはエマと同様に年上の先輩格。
- チェーン・アギ
- 第3次αのEDでは、彼女のコネと紹介でアナハイム・エレクトロニクスにモビルスーツ工学者として就職。以降は職場仲間となる。
- クェス・パラヤ
- スパロボシリーズでは、ネオ・ジオンの総帥となったシャアと対立する際に、部下である彼女と戦うこともしばしば。
- Dでは、仲間になった際に彼女から褒めているのかナメてるのかよく分からない言葉をかけられるが、ニュータイプとしてはそれなりに彼女から評価されていたようである。
- なお、『逆襲のシャア』におけるクェスの立ち位置は、カミーユを意識したものであると公言されている。
- ギュネイ・ガス
- Dでは、アムロ同様ニュータイプだからという理由で一方的にライバル視されプレッシャーを与えられる事に。
- 第3次Z時獄篇においても「総帥のお気に入り」という事で付け狙われることになるが、彼が一時的に自軍入りした際は互いに歩み寄りを見せる一幕もあった。
- ナナイ・ミゲル
- αでは、交渉決裂後にハマーンによって人質にされ監禁されていたところを、彼女の手引きによって脱出する。
- コウ・ウラキ
- スパロボでは、モビルスーツに詳しい者同士故から絡みも多い先輩。しかし、Fでは年上の彼からさん付けで呼ばれたり、第2次αではタメ口をきいたりしている。
- ニナ・パープルトン
- αでは、アムロと共にΖガンダムの設計データの最終調整を行ったり、ジュドーがΖΖガンダムのコアファイターを盗んだ時に、状況が状況なのでコア・トップとコア・ベースを渡すように頼むなど、何かとガンダム関連で絡みが多い。
- サウス・バニング
- スパロボシリーズでは上官。
- αでは、ΖΖガンダムを盗んだジュドーの行動を黙認したため責任をとるべく、彼から鉄拳制裁を受けた。最もバニングもカミーユを信頼してる上に、これでは他の者達に対して示しがつかないと判断した上での行動である。
- モーラ・バシット
- αでは、ガンダム試作2号機の捜索のために、人手不足で連続で出撃しなければならない事態にジュドーがぼやいた時に、彼女と一緒に彼を叱咤激励した。
- ウッソ・エヴィン
- スパロボシリーズでは、悲惨な作風の主人公同士なのか、彼に対するよき兄貴分になることも多い。
- シュラク隊(ジュンコ・ジェンコ、ヘレン・ジャクソン、マヘリア・メリル、ケイト・ブッシュ、ペギー・リー、コニー・フランシス)
- 第2次Gでファがパイロットになる事を女であることを理由に反対した際、それを聞いた彼女らに「聞き捨てならない」とばかりに詰め寄られる事になる。
- カテジナ・ルース
- スパロボでは、両親の愛情に恵まれず劣悪な家庭環境で生まれ育った生い立ちや、思想に性格と似た部分が多く、お互い暴走キャラ故か絡みが多い。
- Dでは、クロノクルと戦っているウッソに助言しようとしたところを、彼女から邪魔するなと断じられる事に。また、彼女から発せられる愛憎入り混じった狂気を感じてたじろぐ。
- ゴズ・バール
- Dでは、ブルー・スウェアとベスパとの停戦交渉の最中に、ミューラを人質に取った彼に、かつて自分の母を殺したティターンズと同じものを感じて激昂した。
- シロー・アマダ
- 立場的には上官・先輩のポジションで、敵のパイロットと心を通じ合わせた者同士なのもあって絡みが多い。
- IMPACTでは、ジオンのパイロットを助け出そうとする彼に、結果的に助けられなかったがフォウを救出しようとした自分を重ねる。
- Aではフォウとロザミィを救出しようと躍起になり、周囲に咎められる一方で彼だけは理解を示してくれた。
- GC・XOではMSを盗んだジュドーらシャングリラ・チルドレンらを、怒りの感情に任せて修正した際に彼に仲裁に止められるなど多々ある。
- ミケル・ニノリッチ
- GC・XOでは、初めて会った時にパイロットをやっている一方でいじらしいガールフレンドが一緒にいる事から、彼に羨ましがられからかわれる。
- ギニアス・サハリン
- Aでは、彼に捕えられていた。
- ノリス・パッカード
- IMPACTでは、無人島で彼の率いるジオンの部隊に追い詰められていた。
- リディ・マーセナス
- 第3次Z時獄篇では、共にロンド・ベルに配属され先輩後輩といったフランクな関係を築く。
アナザーガンダムシリーズ
- ドモン・カッシュ
- 意外と来歴や性格に共通点があり、スパロボでは絡みが多い。
- F完結編では、フォウとロザミア両名が死亡してしまうと、しばらく出撃不能となってしまうが、彼との殴り合いを通じて復活する。ちなみにスパロボではないが、Gジェネレーションシリーズのある作品では彼から明鏡止水の極意を伝授されて精神崩壊を回避する、というイベントがある。
- ウォン・ユンファ
- Aでは、フォウやロザミィを手駒にしている仇敵。なお、彼から自分が前大戦のグリプス戦役で手駒の2人と心を通わせたニュータイプということから、彼から危険視されマークされていた。
- ヒイロ・ユイ
- αでは自分の専用機となるΖの設計の際に、彼の愛機であるウイングガンダムの変形機構をΖのコンセプトに入れる。
- デュオ・マックスウェル
- αの序盤では、彼から30バンチ事件の真相を聞かされる。
- トロワ・バートン
- αでは、初めてΖガンダムで戦闘した際、ブランやロザミアと共に彼のヘビーアームズと戦う事になる。
- α外伝では、彼が本当のトロワ・バートンではないことと彼からオペレーション・メテオの真相を聞かされる。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- F完結編では彼を説得するイベントがあったり、比較的絡む事が多く年齢的には後輩格の一人として互いに信頼関係がある。
- α外伝では、未来世界の北アメリア大陸北西部に飛ばされた際、彼と行動を共にする。
- 第3次αでは彼とシンジと共にキラのサイへの暴力を止めさせた。
- 張五飛
- α外伝序盤では、マリーメイア軍に加担する彼を悲しみながらも非難するが、バルマー戦役における自分達の戦いを通じても人類は変わらず、今の平和に正義はないと断じられる。
- ゼクス・マーキス
- 第2次Z 再世篇では、OZにいた頃に一時的な上司となる。
- トレーズ・クシュリナーダ
- F完結編では、ブリュッセルの古城に幽閉されている彼に演説をさせてティターンズを失脚させ自分達の世論に対する信用を取り戻すべく、部隊のリーダーとして彼の救出に向かう。なお、この時に偶然ブリュッセルで暮らしていたフォウと再会する。
- 第2次Zでは、異世界に迷い込んだところを彼が総帥を務めるOZに仲間と共に迎い入れられる。
- アレックス、ミュラー
- 第2次Z再世篇ではOZの先輩にあたるが、彼らからは外様という理由でシン共々嘲笑されてしまう。カミーユ自身も「馬鹿」と吐き捨てていた。
- ガロード・ラン
- Rではフォートセバーンに囚われていたところを彼と竜馬に救出された。
- ティファ・アディール
- α外伝では、ガロードと共にフロスト兄弟に追われていた際、SOSを求める彼女の意思を感じ取った。また、フォートセバーンでの戦いの後、ノモア・ロングの下にロザミィがいた事を知らされる。
- ジャミル・ニート
- スパロボで共演すると、悲劇を招いてしまったニュータイプ同士なのか絡みも多い。
- α外伝では、未来世界に飛ばされたときに遭遇した彼のフリーデン隊に正体不明である事から、怪しまれながらも協力する事になる。
- Rでは、フォートセバーンに捕えられていたところを彼が率いるフリーデン隊に救出される。
- Zでは、一時的に敵の姦計によってZEUTHで内部紛争が起こり対立した時には、宇宙世紀史上最高と言えるニュータイプ能力を危険視されていた。
- ウィッツ・スー、ロアビィ・ロイ
- α外伝では、未来世界に飛ばされてフリーデンに乗り込んだ際に、彼らに怪しまれながらもこの世界の情勢やジャミルについて聞き出そうとした。また、その際にウィッツからお互い愛機のコンセプトが似ている事から、Ζガンダムを何処のマウンテンサイクルで掘り出したのか質問された。
- テクス・ファーゼンバーグ
- α外伝では、彼から人工ニュータイプの「シナップスシンドローム」の事を聞かされ、未来の世界でも強化人間と同じく体に負担がかかる問題が解決されていない事を痛感させられた。
- カリス・ノーティラス
- α外伝では、出会って早々に彼から「かなりの力を持ったニュータイプ」と勘付かれていた。また、彼がパトゥーリアの生体回路にされた際にはガロード達と共に彼を助けようとした。
- Rでは、ノモアと共に彼に拉致されていた。その後、反旗を翻した彼に格納庫に案内されスーパーガンダムを託された。
- フロスト兄弟(シャギア・フロスト&オルバ・フロスト)
- 自身が優れたニュータイプであるが故に、彼らからも憎悪されている。
- Rでは、ニュータイプ研究所に囚われた際に、脱出しようとした矢先に、格納庫でMSに乗った彼らに丸腰の状態で始末されそうになった。
- ノモア・ロング
- Rでは彼によってフォートセバーンに捕らえられていた。
- カロン・ラット
- Rでは、彼女が所長を務めるニュータイプ研究所に脅迫され投降。また、彼女からファもニュータイプである事を知らされ驚いていた。
- アベル・バウアー
- Rで、ニュータイプに覚醒しフラッシュシステムを起動させた彼の禍々しい波動を感じ取る。
- ザイデル・ラッソ
- Rでは、彼が掲げる選民思想であるニュータイプ主義に賛同せず、「魂をニュータイプという言葉で縛られている」と否定した。
正暦作品
- ロラン・セアック
- Zでは、シンと共に彼とも仲良くなる。
- ハリー・オード
- Zではカミーユの言葉に奮起する。後にその言葉は彼の口からキラに伝えられる事に。
- コレン・ナンダー
- α外伝では、ガンダムに恨みを持つ彼から、Ζガンダムに乗ってたからか初対面早々に因縁をつけられる。
ガンダムSEEDシリーズ
- キラ・ヤマト
- SEED設定の第3次αでは年下。サイに対する暴力を最初に止めることになり、結果的に気まずい関係となってしまう。
- DESTINY設定のZでは年上にあたり、カミーユの言葉が後に彼らクライン派に大きな影響を与える事に。SEED DESTINYでのキラの評判が良くなかったこともあり、偉大な先輩として格を見せた格好になった。
- アスラン・ザラ
- 第3次αでは、当初は敵対しニュータイプであるカミーユの強さに、コーディネイターの彼ですらも「ナチュラルにもこんな力を持った奴がいたのか?」とまで唸らせ圧倒した。その後にカミーユがいつまでも手の取り合えない人類に絶望しかけていた時は、オーブを守るために戦う彼やディアッカの姿を見て、僅かだが人類への希望を取り戻した。
- Zでは共にシンを導くポジション…なのだが、カミーユの出番があまりにも多いため、相対的に彼の出番を食ってしまっている。レイにしても同じだが。ただ、シンとは対照的に彼を信頼しており、彼のフォローに回る事も多い。
- マリュー・ラミアス
- 第3次αでは上官。序盤からブライトの命令で、成り行きで彼女が艦長を務めることになったアークエンジェルに同行した。
- ナタル・バジルール
- 第3次αでは、戦争拡大を危惧する姿勢を彼女から若さゆえのセンチメンタリズムと断じられたり、ブルーコスモスの傀儡と化した連邦軍にいつまでも従順している彼女をティターンズと同じだと批判する。
- ムウ・ラ・フラガ、アサギ・コードウェル、マユラ・ラバッツ、ジュリ・ウー・ニェン
- 第3次αでは上官。彼らからモビルスーツのレクチャーをキラと共に頼まれるが、ナーバスになっていたので、気乗りしないという理由から断った。また、その際にジュリからは「何だか神経質そうな人」と評されてしまう。
- フレイ・アルスター
- 第3次αでは、眼前で父を殺され錯乱してキラを激しく非難する彼女に、憎悪に近いプレッシャーを感じていた。しかし、カミーユも原作では父を眼前で亡くし錯乱してクワトロ達に当り散らした事がある。それ故か、仲間たちが不快感を現す中、彼だけは一定の理解を示していた。
- サイ・アーガイル
- 第3次αでは、彼とキラが諍いを起こしてるという事を見かねたカトルから事の次第を聞き、シンジと共に彼を助けるべく、キラを後述の台詞で呵責した。
- カズイ・バスカーク
- 第3次αでは、原作とは違い逃げる形で艦を降りた彼を見送る。
- カガリ・ユラ・アスハ
- 第3次αでは、前大戦である封印戦争での自分を裏切った師匠とも言える人との対決や、今の地球圏の事に至るまでの戦いで激しく苦悩していたため、彼女からも初めて会った時から神経質そうなタイプだと見られていた。
- ラウ・ル・クルーゼ
- 第3次αにおける最大の敵の一人。シャアの真意も知らず、自分の憎悪に都合のいいように解釈して正当化した彼の発言に怒り、彼を理想もなければ志もないただの弱虫だと切って捨てた。
- イザーク・ジュール
- 第3次αでは、交戦した際に彼のナチュラルに対する怒りと憎しみを感じ取り、ナチュラルとコーディネイターの間の溝がそう簡単に消えるものではないと痛感する。
- ディアッカ・エルスマン
- 第3次αでは、いつまでも手の取り合えない人類に絶望しかけていた時に、彼やアスランといった当初は敵対していた人物がオーブを守るために戦う姿を見て、僅かだが人類への希望を取り戻した。
- シン・アスカ
- Zシリーズで共演。家族を失った境遇や形は違うとはいえラストの悲劇性(意味合いは大分違うが)など、共通する点が多いカミーユのオマージュ的存在。劇中ではカミーユ自身もそう認識して絡む場面が非常に多く、親友であり一種の兄貴分的な立場として彼に対して時には厳しい態度を取りつつも、強い信頼関係を築く。
- 時獄篇ではシャアとして立ったクワトロの行動にショックを受けていたところ、彼に叱咤されて立ち直ることに。
- ルナマリア・ホーク、メイリン・ホーク
- Zでは、シン達同様彼女らとも仲良くなる。
- レイ・ザ・バレル
- Zでは仲が良く、共にシンをフォローする事も多い。
- スティング・オークレー、アウル・ニーダ
- Zでは、フォウとのデートのために彼らにお膳立てしてもらう事になる。
- タリア・グラディス
- Zでは、ZEUTH結成後はブライト同様に上官となる。メイリンの口伝ではあるが、もしザフト・アカデミーを卒業していたら、間違いなく赤服を着ていたと高く評価していた。ニュータイプなので当たり前だが……
- ハイネ・ヴェステンフルス
- Zでは彼に窮地を救われたりした。良き上官だったが……
- ラクス・クライン
- Zでは、彼女が増長したシンに対して怒鳴りつけた言葉を、ハリーを通じてキラと共に聞かされ、それまでの自分達の行いを反省させる事に。そして、彼女が率いるクライン派の考えを大きく変えることとなる。
- ギルバート・デュランダル
- Zでは対決した際、彼の政治家としての力量を高く評価していた為、デスティニー・プランを押し進める彼の行動を信じられなかったが、自分を買いかぶりすぎであると返し、デスティニー・プランを押し進める彼を否定する。
西暦作品
- 刹那・F・セイエイ
- 第2次Z再世篇ではイノベイターとして覚醒していく彼の変化を感じ取り、アムロやクワトロと共にその革新を見守る。ツインドライヴシステムの「本来の目的」についてもある程度理解していた模様。中盤のダブルオーライザーお披露目シナリオでは、GN粒子の対話空間に初めて直面し戸惑う彼に「耳を澄まし、多くの人の声を聞く」よう助言し導いた。
- OEでは30バンチ事件の際に共闘しており、「無愛想だけど純粋」「俺みたいに屈折していない」と刹那に好感を抱いていた。
- リボンズ・アルマーク
- 第2次再世篇における最大の敵の1人。彼から自分の力を無駄な事に使ってる愚かなニュータイプと見下されるが、自分の力を示すことでしか存在価値を見出せず、敵対するもの全てを滅ぼしてまで自分の力を証明せんとする独善を真っ向から否定した。
リアル系
- フォルモッサ・シェリル
- 第3次αでは、イデの解析に及び腰になる彼女を、ミサトと一緒に激励した。
- ドバ・アジバ
- 第3次αでは、イデをめぐって、自分の面子や意地への我執のあまり戦局を泥沼化させ、取り返しの付かない事態を招いた彼を、後述の台詞で辛辣に否定した。
- ちなみに、ドバを演じた石森氏はTV版においてカミーユの父であるフランクリンを演じている。
- エルチ・カーゴ
- α外伝では、イノセントによって洗脳された彼女を、ジロンと共に救出しようと必死になる。
- カシム・キング
- α外伝ではロザミアを操り、利用した彼に怒りを爆発させた。結果的にカミーユの眠っていた最強のニュータイプ能力を覚醒させてしまうことに。
- 伊佐未勇
- 第2次αにおいて、彼はジュドーに「以前のカミーユと似ている」と評されている。実際、共通点は多い。
- アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
- GC・XOでは星間連合と交戦の最中、彼が搭乗するレイズナーに助けられる。援軍として来る少し前から接近しつつある彼の存在を感じ取っており、V-MAXを発動させたレイズナーの強さに驚きを隠せなかった。
- アンナ・ステファニー
- GC及びXOでは、グラドス軍に捕えられニューヨークのグラドス司令部前で、公開処刑されようとしていた彼女の救出に向かう。
- ル・カイン
- GC及びXOでは、アンナの救出に向かったところで彼と対峙。地球人を野蛮と見下しながら、自分達も同じことをしている事を指摘すると、逆ギレした彼が志が違うのだと屁理屈をこね出したため、志という言葉で自分達の行動を正当化しているに過ぎないと否定した。
- ケーン・ワカバ
- MXで母を人質にとられ止む無くギガノスに寝返った彼を自身の過去と重ね、同情する。
- タップ・オセアノ、ライト・ニューマン
- MXでは、ギガノス軍に寝返ったケーンを救出するべく行動を共にする。
- ジェームス・C・ダグラス
- MXにて彼がギガノスに寝返ったケーンを批判した際、自らの苦い過去も相まって反論する。
- マクシミリアン・ジーナス
- α外伝では、彼にΖガンダムの整備を手伝ってもらったり、ロザミィの一件でファとギクシャクした際に彼からありがたいアドバイスを頂いたりしている。
- ショコラ
- 第3次Zではある事情から彼を一撃でのした。
- テンカワ・アキト、ダイゴウジ・ガイ
- Rでは、乗機のスーパーガンダムの頭に付いた「スーパー」という形容動詞に反応した、ロボット好きの彼らや吉良国にはしゃがれる羽目になる。
- プロスペクター
- Rでは、アトモ社の研究施設を重要視するあまり、自分達をネルガルのボディーガードのように扱う彼に不快感を示して反発した。
- ゴート・ホーリー
- MXでは再起を決意したカミーユに機体を届ける。
スーパー系
ダイナミック系
- 兜甲児
- 共に愛機が「Z(Ζ)」である繋がりか、スパロボ全般において彼と絡む事が非常に多い。
- αでは初めて会った時、彼から女みたいだけど良い名前と褒められた。
- 弓さやか
- スパロボ全般では、甲児と仲が良いため彼女とも必然的に多く絡む。
- IMPACTでは、彼女からアムロや自分の持つニュータイプ能力を超能力と誤解されていた。
- ボス
- αでは、名前にコンプレックスを持つことから、彼には本名がない事を甲児に引き合いに出されていた。
- 剣鉄也
- IMPACTでは、彼からアムロや自分の持つニュータイプ能力を超能力の一種と誤解されることに。
- ジャック・キング、メリー・キング
- Rでは、フォートセバーンに幽閉されていた際に、フリーデン隊に同行して来てくれた彼らに救出される。
- 流竜馬 (OVA)
- Rではフォートセバーンに囚われていたところを彼とガロードに救出された。その際、彼に「女を泣かせるなよ」と声をかけられている。
- コーウェン、スティンガー
- 第2次Z再生篇では、彼らからアムロや刹那らと共に、「人類を導く存在」として危険視される事に。
- ネオゲッターチーム(一文字號、橘翔、大道剴)
- Rでは、フォートセバーンに幽閉されていた際に、フリーデン隊に同行して来てくれた彼らに救出される。また、後半D.O.M.E.に関するデータを見て当時の連邦軍の考えに憤慨したところを號に宥められる一幕がある。
長浜ロマンロボシリーズ
- 葵豹馬、浪花十三、西川大作、南原ちずる、北小介、ロペット
- α外伝では、未来世界の北アメリア大陸北西部に飛ばされた際、彼らと行動を共にしていた。
- 四ッ谷博士
- Aでは、香港でフォウとロザミィを救出しようと血気にはやったところを、彼に業を重ねる人間の愚かさについて説かれ、水を差される形に。
- 一木金太
- Rでは、コロニーレーザーというものが何なのか分からず首をひねっていた彼に講釈を施した。
- 竜崎一矢
- 第2次αでは空手家繋がりで、ギメリアを撃破した烈風正拳突き・改を称賛する。
- 三輪防人
- 第4次ではサラを逃がしたカツを怒りながらも、銃殺刑と断ずる彼の行動に対しては非難する。
- Aではロンド・ベルに合流した際に一芝居うった主人公とブライトの取り成しで「ジオンに拉致され強制労働されていた人の中に、人手不足からモビルスーツのパイロットもいて、連邦軍に協力したいと願い出た人たちの代表で、療養中だったけど連邦の正義に目覚め入隊を志願した正義感の強い男」などという本人の人物像とかなりかけ離れた嘘を聞いた彼が嬉々として信じて見当外れな期待をされる羽目になる。
- 第2次αでは武蔵が死亡した恐竜帝国戦後に彼を前線で指揮していたと見せかける為にαナンバーズの元にやって来た彼の行動を看破する等、他の面々と同様に不信感を露わにした。
ガイナックス系
- 碇シンジ
- 第3次αでは彼とカトルと共にキラのサイへの暴力を止めさせた。
- 葛城ミサト
- 第3次αでは、イデの解析に及び腰になるシェリルを、彼女と共に激励した。
- 赤木リツコ
- F完結編では、アムロや自分のニュータイプ能力を非論理的と評して信じてもらえなかった。
- 碇ゲンドウ
- 第3次αでは、人類を巻き添えにして人類補完計画に走ろうとした彼の行いの愚劣さを、痛烈に批判した。
- 冬月コウゾウ
- MXの終盤、EVA3号機が使徒に寄生される事を知りながらトウジをEVAに乗せた事を問い詰め、それを認めた彼に激怒した。
- ユング・フロイト
- F完結編ではファ(またはフォウ)とのデート中に彼女と遭遇し、スタイル抜群な彼女に思わず見惚れてしまう。さすが思春期。
その他のスーパー系
- ザンボットチーム(神勝平、神江宇宙太、神北恵子)
- Rでは、フォートセバーンに幽閉されていた際に、フリーデン隊に同行して来てくれた彼らに救出される。
- Zでは、自分達の存在意義に悩んでいた勝平を諭した。
- 破嵐万丈
- スパロボ全般では、絡みが多く兄貴分的な存在。
- 第4次Sでは、彼とブライトの声が似ているを指摘する。
- F完結編ではDCによるサンクキングダムへのソーラ・レイ発射阻止のために行動を共にしたりなど多々ある。
- 藤原忍
- スパロボでは、共に直情径行で頭に血が上りやすい者同士なのか仲が良く絡みも多い。
- αでは、地上に帰ってきた際に真っ先に彼と再会を分かち合っていた。
- SCのEDでは、共に人類の未来について話し合った。
- 司馬亮
- Fでは、DCによって占拠されたロンド・ベルの拠点であるロンデニオンを奪回するべく、体術が使える偵察隊メンバーとして彼と共に潜入した。
- シャピロ・キーツ
- αでは、トリントン基地で出会い、上官とはいえあまりにも高圧的な彼の態度に反抗したり、彼から悪意に近いプレッシャーを感じ取っていた。
- 葉月考太郎
- COMPACT2第1部及びIMPACTでは、ジオン軍に追い詰められてたところを彼が指揮するガンドール隊に助けられ、以後彼の指揮の下で戦っていく事になる。また、合流したばかりの頃は彼から珍しく苗字で「ビダンくん」と呼ばれていた。
- 出雲銀河
- MXではガルファに洗脳された北斗を救出しようとする彼にかつての自身を重ね、後押しする。尚、彼と同じくアイドルグループ「C-DRiVE」のファンである疑惑が浮上した(当人は否定しているが、淀みなくツアータイトルを口にする辺り、やはり…?)。
- 吉良国進
- Rでは、乗機のスーパーガンダムの頭に付いた「スーパー」という形容動詞に反応した、ロボット好きの彼やアキトやガイにはしゃがれる羽目になる。
- ロミナ・ラドリオ
- IMPACTでは火星基地における戦闘でイルボラが迷いを見せていた事を感じ取り、その旨を「確証は無い」と前置きしながらも彼女へと告げる。
- 飛影
- COMPACT2第1部及びIMPACTでは、飛ばされたバイストン・ウェルへ地上から自分たちを援護するべく次元すら飛び越えてやってきた飛影の出鱈目じみた強さと非常識さに仰天する。
バンプレストオリジナル
- マサキ・アンドー
- F終盤では、自身が指揮を執ったロンデニオン奪還作戦で潜入した際に、方向音痴の彼に自分から決して離れないように釘を刺したが、それが原因で彼をむくれさせてしまった。
- シュウ・シラカワ
- 第2次ではストーリー開始前にシュウのグランゾンに敗れた設定。α外伝ではシロッコと同類と断じ、最終的には生きてはいけない存在と言うまで彼の行動を否定するが、一方で彼の発した意味ありげな言葉に動揺していた。
- クスハ・ミズハ
- 第3次αの32話(地球ルート)でαの頃から続いている人類同士の争いに嘆いた際、前向きに考えていた他のオリジナル主人公とは異なり、彼女もカミーユと同様に嘆いていた。地球規模で悩む仲間といえる。
- セニア・グラニア・ビルセイア、ウェンディ・ラスム・イクナート
- α外伝にて彼女達やコウと共にアンセスターが使用する機動兵器の解析を行った。
- キョウスケ・ナンブ
- COMPACT第1部及びIMPACTでは、彼の所属するガンドール隊に助けられ共に戦っていく事になる。なお、キョウスケの方は序盤からカミーユの事を又聞きではあるが「ニュータイプであり、優秀なパイロット」と聞いているため合流する以前から知っており、ティターンズとの戦いで傷つき地球で療養生活を送っていたものの、軍上層部の命令でジャブローの施設に送られてしまった事から、彼から身を案じられていた。
- ジョシュア・ラドクリフ
- Dでは絡む場面も多く、個人としても親しい友人同士である。共によくウッソを支えた。
- セツコ・オハラ
- Zで友人同士に。共にシンを支える場面も多い。卓球で共闘も。
名(迷)台詞
機動戦士Ζガンダム
TV版
- 「病欠します!」
「はい! 自分がです!」 - 記念すべき第1話での最初の台詞。一年戦争でホワイトベースの艦長を務めたブライト・ノアがキャプテンを務めるテンプテーションがグリーンノアの宇宙港に入港したため、彼に会おうと仮病を使う。
- あからさまに元気に喋るので、主将のメーズン・メックスには、すぐにサボる気である事を見抜かれ、張り手をかまされた。が、受身をとって逃げ出したため、「あれで病欠かよ」と呆れられる。
- 「ズルけるのさ」
- 本人曰く部活を『病欠』して、キャンパスの外に停めてあるエレカに向かってる時に、幼馴染のファ・ユイリィが名前を呼びかけつつ駆け寄ってきた際の返答。
- 「言うなよ、カミーユってのが俺だって誰にでも分かってしまうだろ!」
- 嫌いな自分の名前をファに連呼され、不快感を顕にした台詞。カミーユが自分の名前を嫌っている事がよくわかる。
- この台詞にファから「みんな知ってるわ。本人だけが承知してないんじゃない」と返されて、無言で露骨に不機嫌そうな表情をしていた事から察するに、相当自分の名前を忌々しく感じているようだ。
- なお、本作を監督した富野由悠季氏は「カミーユは自分自身で『女性的な名前』だと勝手に思い込んでしまっているだけなのだ」とインタビューで述べており、現実にも中近東辺りでは男性名として割と一般的な名前だったりする。
- 近年のフランスでは男女兼用ではあるが、どちらかというと女性に多い名前だったりもする。
- 「なめるな!」
- テンプテーションを見に宇宙港へ行った時、鉢合わせたティターンズの士官であるジェリド・メサに「女の名前なのに……なんだ、男か」と気にしている自分の名前を馬鹿にされたカミーユは、一緒について来たファに自分の荷物を預け、ファの静止も聞かずゲートに歩み寄りながら叫んだ。そして……。
- 「カミーユが男の名前で何で悪いんだ! 俺は男だよ!!」
- 自分の名前を馬鹿にしたジェリドに鉄拳をかまし、さらに止めようとした軍人も殴っている。この行動が、2人の間に後々まで続く因縁を生んだのであった。
- アニメ史において初めて「キレる若者」が主人公になった瞬間。
- αではDVEで収録されている。そして第3次Z時獄篇でも(劇場版設定かつ原作終了後であるにもかかわらず)DVEで登場した。
- 「気のせいだ。疲れているんだ」
- 乱闘騒動の後、ティターンズに連行され取調室でMP(Military Police。軍警察、憲兵)のマトッシュに尋問されながらも、だんまりを決め込んでいた時に、机の下に見えるはずのない宇宙空間を感じての台詞。
- この頃から、すでに高いニュータイプとしての資質があったのである。また、同じ頃グリプス付近宙域をリック・ディアスに乗りながら偵察していた、後に人生の師匠ともなるクワトロ・バジーナもこの時のカミーユの波動を感じていた……。
- 「怖いんです、怒鳴る人は……」
- 釈放が決まり、マトッシュに同行していた紳士が、カミーユの手錠を外しながら「君が身分不詳のスペースノイドなら、4、5日は彼に可愛がられるところだ」と忠告。それに「そうなんですか? スペースノイドって」と返す。一年戦争が締結してから7年が経過した現在でも、ジオン公国が敗れた事も重なってスペースノイドは、アースノイドや地球連邦政府から冷遇されている事が伺える。
- すかさずマトッシュが「釈放が決まればしゃべるのか? 現金な奴だ」と嫌味を浴びせると、カミーユはこう返した。このしれっとした態度がマトッシュの癪に触り……。
- 「煽ったのは、そちらでしょう!」
- 上記の台詞にキレたマトッシュがカミーユにファイルを投げつけ、紳士がマトッシュを諌めようとする一方で、その横でその仕打ちに激昂したカミーユが飛びかかってマトッシュの顔にハイキックをかます。
- これにはさすがの紳士も「公務執行妨害で逮捕するぞ!」とカミーユを咎めるが、逆ギレ気味にこう言い放った。たちまち数人のMPに取り押さえられ、警棒で袋叩きにされてしまうが……。
- 「……こんな事しちゃって、俺、どうするんだ?」
- ビルの外に鍵が挿さったまま放置されていたエレカに飛び乗ってそれを奪い、MS工場に潜入するべく検問を強行突破、橋の手前でエレカから飛び降りて転げながら呟いた台詞。ようやく冷静になったのか、自分のしでかした事の重大さに気付いたようである。しかし、そのタイミングがあまりにも遅く、もはや後戻りも出来なくなってしまっていた……。
- 「許せないな、あの軍人たち」
- 2話で、自分を袋叩きにしたマトッシュに復讐するため、ティターンズのMSドッグへ向かいMk-IIを奪うべくを基地周辺の藪の中を駆け抜けながら呟いた台詞。
- 元々ティターンズに良い感情を抱いていなかった上に、嫌っている両親がティターンズ絡みの仕事をしていただけでなく、ジェリドやマトッシュにもプライドを傷つけられてついに爆発した様子である。この時のカミーユの頭の中は、ティターンズの軍人たちに仕返ししたいという気持ちでいっぱいなのだろう。
- 一人の少年が軍人を「許せない」と思うのは、幾多の戦乱を起こしてきた宇宙世紀という時代の歪みを象徴しているのかもしれない。これらの体験によるティターンズに対しての怒りが原動力となり、戦争に偶然か必然か巻き込まれてゆく第一歩になったのは、カミーユの運命だったのかもしれない。
- 「ティターンズだなんて言ったって、地球生まればかりを使う軍隊に、何ができるんだ」
- 上記の台詞に続けた台詞。地球に住むアースノイド(俗に言う「地球の重力に魂を引かれた人間」)が、宇宙に住むスペースノイドを「宇宙人」と見下すように、同じくスペースコロニーに住むスペースノイドたちもアースノイドたちに対して「地球生まれは何も出来ないボンボン」という偏見と差別意識を持っているのがわかる。
- このアニメのスケールの大きさと、世界観を象徴する一言である。
- 「そこのMP! 一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやろうか!」
- 奪ったMk-IIでマトッシュに復讐しようとした時の台詞。流石に殺すまでには至らなかったが、生身の人間に対してバルカンを乱射したり踏み潰そうとしたりし、逃げ惑う彼を見て「ははははは、ざまあないぜ!」と嘲笑するなど、仮にもTVアニメの主人公の取る態度としては放送当時では衝撃的、現在でもかなり異端的なシーン。これには近くで見ていたシャアも開いた口が塞がらなかった。
- アムロとの差別化を図るべく、思春期特有の情緒不安定さや無軌道な嗜虐性が、前面に出され強調されている。シンがこの時の彼を見たらどう思うのであろうか。少なくとも刹那がこれを見たら間違いなくマジギレするであろう。
- なお、彼のエキセントリックな面が抑えられている劇場版においても、このシーンはカットされていない。
- 「僕の家が……」
- 半ば成り行きだったとはいえMk-IIを奪って、ティターンズを相手に散々暴れまわったあげく、ようやく頭が冷え冷静さを取り戻したカミーユの目に飛び込んできたのは、しっちゃかめっちゃかになったグリーンノアの惨状であり、倒壊した自宅であった。
- 以前からティターンズが気に入らなかったとはいえ、ジェリドに名前を馬鹿にされた事から始まり、頭に血が上って感情任せにマトッシュに仕返ししようと後先考えずに行動した結果、巻き添えを食らった幼馴染のファは泣く泣く母と逃げながら避難しており、家庭にいい思い出がなく両親にも失望しており、帰りたいとも思っていなかった自分の家もジムIIの爆発で完全に倒壊していたのをモニターで確認して、呆然と呟く。
- 「いえ、行きます。連邦軍は嫌いですし、何よりもティターンズはもっと嫌いなんです」
- Mk-IIを無傷の状態で2機も捕獲する事に成功し、クワトロ達リック・ディアス隊がグリーンノアから脱出しようとした時に、クワトロから「どうした?付いてこないのか?」と声をかけられて時の返答。
- 自分が取り返しのつかない事をしてしまったと自覚するのと同時に、もはやこうなった以上カミーユに残されていた選択肢は、グリーンノアを出て行き、エゥーゴのクワトロらについていく他はなかったのである。なお、今回の件でティターンズとの直接的な因縁が生まれたわけだが、以前からカミーユが連邦軍やティターンズを嫌っていた本当の理由は別のところにあり、それが明かされるのは後の話になってからである。
- 「いつもそうだ……いつもそうだ。いつもそうやって、あなたは何やってんです、そんなとこで!」
- 3話で、カミーユの両親を人質にとったティターンズの総司令官バスク・オムから「Mk-IIを返さなければ両親を殺す」というヤクザ顔負けの脅迫を受け、助けるべくMk-IIで無断出撃したものの、カプセルの中に入れられて何か叫んでいる母ヒルダを見て苦々しく呟く。
- 家庭そっちのけで仕事に没頭して、いつも自分をほったらかしにしていた癖に、こういうところで首を突っ込んでくる。「母さん」と呼ばなかったのは、「何故ちゃんと母親をやってくれなかったんだ」という思いが込められている。
- 「これで若い恋人とうまくいくね。マルガリータとかってさ」
- 4話で、眼前で母を殺され、怒りのあまりカプセルを撃ったジェリドのハイザックに殴りかかり、クワトロとエマ・シーンの計らいでMk-IIごとアレキサンドリアに連行され、対面した父フランクリンに向かって。
- 父に対する精一杯の皮肉であり、カミーユがいかに酷い家庭環境で育ったかが想像できる。しかし、この直後フランクリンからは「言うな!」とビンタを食らわされる。
- 「そうだな。軍人の宿命だものな。軍人は事態の善悪などわからずに上官の命令に従うんだものな。許してやるよ」
「僕はあなたの操るハイザックを抑えてみせた。それでもこうなってしまったのは、軍という組織の性だ。そういう組織を憎むことを、僕は今日覚えたんだ!」 - 連行されている途中で、知らなかったとは言え母を殺してしまったジェリドに、罪悪感からの裏返しなのか「まだおっぱいが恋しい年頃だったんだものな」と挑発された時に返した台詞。
- 17歳とは思えないくらいに正論であるが、言われたジェリドにはこの上ない屈辱であったであろう。挑発に素直に応じてやらないカミーユの態度に、この作品の底意地の悪さが伺えるシーンである。
- 「いけませんか、こんな事言って! でもね、僕は両親に親をやってほしかったんですよ。そう言っちゃいけないんですか、子供が!? ……父は、前から愛人を作っていたし、母は父が愛人を作っていたって、仕事で満足しちゃって、そんな父を見向きもしなかったんです。軍の仕事ってそんなに大切なんですか!? エゥーゴだ、ティターンズだってそんな事じゃないんです。子供が無視されちゃたまんないんですよ!!」
- 5話にて、フランクリンも名誉・地位・手柄欲しさにクワトロのリック・ディアスを強奪し勝手極まりない愚行に走った末に、宇宙の藻屑となった。戦闘が終わった後のアーガマの一室で、カミーユは本音を吐露する。が、その場にいたクワトロもエマもレコアも人の親になった事がないから、理解してはもらえなかった。この場に2児の父親であるブライトがいれば、話は別だっただろうが……。
- クワトロは「よくわかる話だが」と一見理解を示す風に言っているが、その実同情もしていないし慰めもせず、やるべき事をやれとカミーユに言う。こういう事は経験しなければ分からないのだし、身も蓋もない言い方をしてしまえば、クワトロたちにとってはカミーユの家庭事情などは所詮他人事なのである。
- 「死んだ両親の事は言うなと言うのですか?」
- クワトロの「よくわかる話だが」に対して返した台詞。カミーユ自身、薄々そういう返事が返ってくるのを予想していた事が伺える。
- それでも、こんな状況下なら言わずにはいられなかった。理解してほしかった。しかし、それは結局は現実の前に叶う事はなかった。この時、願望と言えるものを遮られたカミーユは何を感じたのだろうか……。
- 「一人で組織に対抗しようとして敗れた、馬鹿な人です」
- 「クワトロ・バジーナ」の偽名を使っていたシャア・アズナブル本人に、「シャア・アズナブルを知っているか」と問われた時の返答。
- 全く持ってその通りな手厳しい評論だが、シャアは特に気にしていなかったようだ。ただ、TV版終盤の事を考えるとカミーユも割と人の事は言えない。
- 「大尉、貴方は逆上しすぎている!」
- 7話で、サイド1の30バンチでライラ・ミラ・ライラと交戦して。
- Mk-IIのパイロットがニュータイプとは言え子供だと分かった途端、コンプレックスからか焦りと苛立ちを募らせ、普段では考えられないような行動に出るライラにこう言い放つ。
- 「自分だけが特別だと思うな! あの人が喜ぶものかよ、生き返るのかよ!」
- 8話で、ライラを殺されたジェリドに対しての台詞。
- 「……誰が、死ぬもんか!」
- ライラの仇討ちに燃えるジェリドのガルバルディβにあと一歩のところまで追い詰められたところを、応援に駆けつけたクワトロのリック・ディアスに救われアーガマへ帰還した後にクワトロから「しかし、一機のモビルスーツの動きに、あれほど巻き込まれるとは若過ぎるな」「でないと、今度は君が死ぬ番だ」と忠告された時に呟いた独白。
- カミーユの声を演じた飛田氏も放送当時、本作を監督した富野由悠季氏から「キャラクターの生死は、演じるあなたたちのオーラにかかっています」という趣旨の発言を出演者全員に言われた時には、この言葉を心の中で何度も唱えながら必死で演じたとの事である。なお、毎回台本を開いてカミーユが生きている事を知ったときはホッとしたとの事である。
- 「ぼ、暴力はいけない……」
- 正式にエゥーゴのパイロットになってまだ日が浅い原作9話にて。
- ミーティングに遅刻して言い訳しまくったため、ウォン・リーに気絶するまでカンフーでボコボコにされてノックアウト寸前での一言。直前に自分から殴りかかって返り討ちにあったため、説得力がない。
- 「僕の力があったから、アーガマはここまで来られたんでしょ!」
- ウォンにボコボコにされ気を失い、更衣室で意識を取り戻した後も、クワトロたちに作戦には行かないとぐずり、「今日まで生きてこられたのは、あなた一人の力ではないのよ」というエマの言葉にもこう返した。
- この時の彼は一年戦争の頃のアムロ・レイにそっくりである。
- 「僕は見込みありません。自閉症の子供なんだ」
- 「その自惚れが、今にあなたの命を落とすってわかっているから、ウォンさんはあなたを殴ったのよ」「ウォンさんはね、地球にしがみついて地球を滅ぼすような人は何とかしたいと思っているのよ。その上であなたのような見込みのある人に生き残ってほしいと考えて……」と、ウォンの真意を説くエマに対しての屁理屈。この後エマから「自分の都合で大人と子供を使い分けないで!」と当然のように説教を食らう。
- 大人に対して憧れのような感情を抱いてはいたものの、一方では子供のままでいたいという2つの矛盾した感情が同居していた事が伺える。
- 「こ、これが地球の重力なのか……」
- 12話で、大気圏を突破しジャブロー上空を降りながら。カミーユにとっては地球は初めてだったので、人工的なコロニーの重力とは違う本物に戸惑いを隠せない。
- 「出てこなければ、やられなかったのに!」
- ジャブロー付近の河川に降り立ったものの、防衛のために出てきたのは旧式のセイバーフィッシュやTINコッドなど、MSが主流となった現在では時代遅れのロートル戦闘機ばかり。はっきり言えば雑魚であり、カミーユでなくてもこう思いたくもなる。
- ゲームでも戦闘でよく聞く台詞の一つ。
- 「抵抗すると無駄死にをするだけだって、なんでわからないんだ!」
- フライングアーマーで基地防衛のMSや戦闘機を撃墜しながら。かなりパイロットとしての自信がついてきたのであろう。
- ゲームでも戦闘でよく聞く台詞の一つ。
- 「もし、そうならそれは卑怯ですよ! シャア・アズナブル、名乗った方がスッキリします!」
- 13話で、ケネディ・スペースポートにおいてカイ・シデンからの手紙を受け取ったハヤト・コバヤシが正体を明かすよう詰め寄っても「私はクワトロ・バジーナ大尉です」の一点張りをするクワトロに対して、割り込んで放った台詞。
- カミーユもここで初めてクワトロがシャアだと思ったのか、それとも前から薄々勘付いていて、ここでやっとそれを確信したのかは不明だが、尊敬しているシャアが偽名を使い別人に成りすまして、何をやっているんだという忸怩があったのかも知れない。カミーユも、心のどこかでシャアに期待していたところがあったのではないかと思われる。
- 「しますよ。どっちなんです? 教えてください!」
- 「ガンダムをシャトルへ移動させろ!」とはぐらかそうとするクワトロに対して。
- クワトロとしては、何とかこの場を有耶無耶にして誤魔化したいのだが、逃がすものかと言わんばかりにカミーユも食い下がる。ここまで来たら、引き下がれるものも引き下がれない。
- 「歯ぁ食いしばれっ! そんな大人、修正してやるっ!!」
- あからさまにバレているのに「今の私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でも、それ以下でもない」という気取ったはぐらかしを繰り返して自分をシャアだとはっきり認めないクワトロについにブチ切れ、修正をかます。
- αでも、51話で「クワトロとして応える」を選んでしまうと原作通りの流れとなり、飛田氏と池田氏のDVEが流れる。
- 「どんな事情があるか知らないけど……どんな事情があるか知らないけど!」
- クワトロを殴り倒してなお、詰め寄った台詞。
- カミーユからしてみれば、クワトロが何故シャアである事をいつまでも認めようとしないのか、不思議で仕方がなかったのかもしれない。それが原因で、クワトロが卑怯者に見えたのであろう。クワトロにはクワトロなりの事情があるのかも知れないが、カミーユにとってはそんな事情は関係ないのである。そして、クワトロに自分はシャアであるという事を認めて貰いたかった。尊敬していたシャアが、一体こんなところで何をやっているんだという、希望と失望が入り混じった思いが強かったのであろう……。
- この直後、ブラン・ブルターク少佐率いる連邦軍部隊が急襲をかけ、この事は有耶無耶になる。
- 「知りませんよ。傷を舐め合うような男と女なんて」
- 18話で、エレカに同乗したフォウ・ムラサメから、人目も気にせずいちゃつくアムロ・レイとベルトーチカ・イルマについて「あの恋人たちとお知り合いなの?」と尋ねられた言葉に対しての返答。
- この時はまだ、アムロやベルトーチカに対して何かと気に入らない印象があるので、苦々しさを感じていたが、ここまで言い切るところを見ると半端なレベルではない上に、自分が2人のように出来る状況じゃない事から嫉妬も混ざっているのであろう。しかし、後のカミーユとフォウもその「傷を舐め合うような男と女」の関係になるとは、この時の2人は知る由もなかった。
- 「好きさ。自分の名前だもの!」
- 20話で、サイコガンダムのコクピットの中で、死の間際のフォウに「今でも自分の名前が嫌いか」と言われて。
- 第1話から呼ばれるのを嫌がるほど自分の名前を嫌っていたカミーユだったが、フォウとの出会いで成長した。コンプレックスを乗り越え、受け入れた瞬間。
- 「トーレスの奴、トーストにしてやる」
- 21話で、色々とうるさい指示を出すトーレスに対しての不満が入った独り言だが、トーレスに聞かれる羽目に。
- この後不満が収まらないカミーユはトーレスとサエグサに喧嘩をふっかけて殴り合いに発展、ブライトに修正を喰らって3人まとめて自習室入りとなり、エマにも釘を差されるという散々な目に。
- もっとも、フォウと別れて寂しいからといって、関係のない人間に当たり散らす行動を取ったカミーユが原因ではあるが。
- 「迂闊だった。新型が2機も出るなんて、これが甘えだと言うのか……」
「戦場で役にも立てず、俺はこんなところで窒息死して、俺は親のところへ逝くのか……」 - 宇宙に帰ってきて、ジェリドとマウアー・ファラオのガブスレイに追い詰められ手も足も出ず、ついにはジェリド機に羽交い絞めにされ、Mk-IIのコクピットハッチが開いてしまい宇宙に投げ出されて。
- ようやくカミーユが己の行いを反省した瞬間である。この後、輸送機で駆けつけたファに救助されて事なきを得た。
- 「死ぬかもしれないんです。綺麗にしておかなければね……鳥に笑われます」
- 第23話にて、作戦宙域に向かっている最中なのに部屋の掃除をしていた事をエマに咎められて。ここで言う鳥とはカラスやハゲタカなどの死肉をついばむ類の鳥を指す。
- さらにこの時、「無宗教ですけどね」と言いつつ自分が殺したパイロットたちの霊を慰めるための手作りの神棚のような物を見せている。ほんの数か月前まで普通の高校生だったのに、自分や敵の死と何度も向かい合わされた結果、この時点ですでに精神崩壊の前兆とも取れる様相を見せている。
- 「フォウは今は何も分かってないんです。分からせてやればいいんですよ!」
「強化人間なら外的な条件付けで戦闘を強要されているだけなんだ。治してあげれば済むんです! 性急に殺す事なんてないでしょう!?」 - 35話で、クワトロと共にキリマンジャロ基地攻略のため地球に降り、基地に潜入した時に再会したフォウが強化人間でしかもサイコガンダムのパイロットだと知るや否や、彼女を射殺しようとするクワトロを必死で制止して涙ながらに訴えた台詞。
- クワトロにとっては自分とアムロが7年前に経験した過ちを繰り返させたくないという思いからの行動だったが、カミーユにしてみれば愛する女が目の前で殺されそうになっているのだから血眼になって止めるのは当然である。カミーユがクワトロにここまで必死になって訴えるのは初めてでもあり、それだけカミーユにとってフォウは大事な存在なのだ。そして、これを見たクワトロはカミーユがフォウにニュータイプや強化人間を通り越して恋をしてしまった事を見抜く。
- 「よし、コクピットを開けろ!」
- 36話で、必死の呼びかけの末にフォウがサイコガンダムのサイコウェーブから解放され、正気を取り戻したのを見て安堵しながら呼びかけた台詞。ところが、カミーユはこの時フォウに気を取られすぎて、心に油断が生まれてしまった。
- 「サイコガンダムのコクピットにいてはいけない。早く!」
- 正気を取り戻したフォウが「カミーユ、あなたなの?」という呼びかけに対して、悪魔のマシーンであるサイコガンダムから早く降りるよう促した台詞。
- やっとの事で彼女が自分を取り戻したのだから、早く降ろさないとまた元の状態になってしまうのではないかという危惧と、一刻も早くフォウを救いたいという気持ちでカミーユの心は占められていた。この2つの気持ちが、カミーユから戦場における注意力を奪ってしまい、後ろから迫るジェリドに気付く事が出来なかったのである。
- 「フォウ、目を開けろよ。嘘だろ? こんなの嘘だろ!? 目を開けてくれよ、フォウ!! うわあああああっ!!!」
- それも束の間、背後から迫ってきた復讐に燃えるジェリドのバイアランの攻撃からカミーユを庇って、投げ出された雪原で腕の中で息絶えたフォウを抱きかかえた時に叫んだ慟哭(ちなみに、原作30話でマウアーをカミーユに殺されたジェリドの時とは正反対となっている)。
- 側で見ていたクワトロとアムロも、7年前に死んだララァの事を思い出し、何としても避けたかった最悪の結果に、自分たちの無力さを呪わずにはいられなかった。戦争による悲劇の歴史は、何故こうも繰り返されてしまうのか……。
- 「僕はもうあなたの事をクワトロ大尉とは呼びませんよ。貴方はシャア・アズナブルに戻らなくてはいけないんです!」
- キリマンジャロで息絶えたフォウを横抱きに抱えながら。ララァの死の再現を防げなかった事実を目の当たりにし、シャアは長い雌伏の時を終えて表舞台に立つ事を決意。スパロボでもお馴染みのダカール演説へと繋がる。
- なお余談だが、その後カミーユは実際にクワトロを「シャア」と呼ぼうとしたが妙に違和感のある表情を見せ、それに対してシャアも「今はクワトロでいい」と返している。結局、物語終了まで「クワトロ大尉」と呼び続けるのだった。周りとは違う、2人の間の深い絆が伺える。
- 「何故そうも簡単に人を殺すんだよ! 死んでしまえ! 死んで!!」
- 41話で、レコア率いるティターンズの部隊がスペースコロニーに毒ガスを注入して、住民を皆殺しにしたのを目の当たりにして。ゲームでは見られないカミーユのヒステリックさを感じさせてくれるセリフ。
- クワトロ「どうした、カミーユ! 撃て!」
カミーユ「ダメです、僕には撃てません!」
クワトロ「それが出来なければ、お前は死ぬぞ!!」 - 42話において、サイド2の13バンチでティターンズと交戦中に「ロザミィ」のバウンド・ドックに遭遇。彼女と再会するが、ゲーツ・キャパの乗るバウンド・ドックから発せられる邪悪な波動で、彼女が「ロザミア」に戻ってしまう。何とかZに乗ってライフルの照準を迫り来るロザミアのバウンド・ドックに向け合わせたものの、撃てずにいるカミーユにクワトロが叱咤した時のやりとり。
- この時カミーユの脳裏にはロザミィの笑顔が浮かんでおり、引き金を引く事が出来ずにいた。クワトロとしては、地球に降りた時のフォウに続いてロザミアに憑かれ始め、強化人間に惹かれているカミーユを危惧したのだろう。Zのパイロットであるカミーユの戦意を挫くというティターンズの目論見はまんまと成功してしまったのである。
- α外伝では、カミーユがサイコガンダムMk-IIで暴走するロザミアにとどめを刺すシーン(原作で言う48話)で用いられ、飛田氏と池田氏によるDVEで収録されている。
- 「ニュータイプも、強化人間も、結局何もできないのさ」
「できる事といったら、人殺しだけみたいだな」 - 48話、精神崩壊し暴走するロザミアのサイコガンダムMk-IIをやむなく撃墜した後、自虐を連発するシーン。α外伝においてもロザミアが死亡すると同様の台詞を言う(以降の作品ではロザミア生存が正史)。
- また、α外伝で原作と唯一違うのはフォウがその場にいる事。この時点でカミーユはニュータイプ能力の肥大化のために神経をすり減らしており、精神の限界が近づいていた。
- 「貴様のようなのがいるから、戦いは終わらないんだ! 消えろ!!」
「こんな死に方、嬉しいのかよ!? 満足なのかよ!? 誰が、誰が喜ぶんだよ!!」 - 49話、ジェリドとの最後の戦いでの台詞。
- 「ヘンケン艦長や、カツを殺した人を、このままにはしませんよ! この決着はつけるんです。そうでしょ?」
「そうでなければ、こんな宇宙も、人の住んでいるところも、息苦しくって……」
「中尉、アーガマまで戻りましょう。Mk-IIで戦うのは無理です」 - ヘンケンが死んだ後、エマに対して言った台詞。一見なんでもないようだが、実は宇宙でバイザーを上げたのを自覚していないため、精神が崩壊する前兆として極めて印象に残るシーン。カミーユはどれだけ危険な事をしているのか全くわかっておらず、エマから厳しく注意された。
- 劇場版では同じシーンでも、台詞がまったく違う。
- 「貴様! 人が死んだんだぞ! いっぱい人が死んだんだぞ!?」
「遊びでやってんじゃないんだよーッ!!」
「生命は、生命は力なんだ! 生命は、この宇宙を支えているものなんだ! それを、それを!」
「こうも簡単に失っていくのは、それは……それは、酷い事なんだよ!!」 - 49話にて、戦闘を狩猟のように楽しむヤザン・ゲーブルを断罪する叫び。同時にカミーユとZがピンク色に光り出してハイパー化を始め、ハイパー・ビーム・サーベルでヤザンのハンブラビを両断するのだった。
- ついにニュータイプとしての力がZガンダムを通して具現化し始める。
- ゲームでは2行目の部分が戦闘台詞でも採用されている他、GC・XOではジュドーたちを修正する際にも言う。
- 「本当に排除しなければならないのは、地球の重力に魂を引かれた人間たちだろう!?」
「けど、そのために大勢の人間が死ななければならないのは、間違っている!!」 - 最終回・50話にて、グリプスII内部でシロッコ、ハマーンと対峙して。フォローしているとは言え、何気なくとんでもない事を言っている。
- ちなみに、「地球の重力に魂を引かれた人間」はこの場にいたクワトロにも当てはまる。
- 「この戦いで死んだ人は、それで世界が救われると思ったから死んだんです! 僕もあなたを信じますから!」
- 最終決戦にて、クワトロに対して「こんなところで何をやっているんだ」と一喝して。
- 最後までクワトロを信じたカミーユ。だが皮肉にも、カミーユが信じたシャアはこの数年後に地球潰しを敢行する……。
- 「お前だ! いつもいつも脇から見ているだけで、人を弄んで!」
「許せないんだ、俺の命に代えても、体に代えても、こいつだけは!」
「わかるはずだ! こういう奴は、生かしておいちゃいけないって!」
「わかるはずだ! みんな、みんなにはわかるはずだ!!」 - シロッコとの最終決戦時の台詞。限界まで研ぎ澄まされたカミーユの言葉は理論ではなく感情的に訴えるものが多い。
- 「わかるまい! 戦争を遊びにしているシロッコには、この俺の身体を通して出る力が!!」
- シロッコとの最終決戦時の台詞。ヤザンとの戦い同様、ニュータイプの力がZを通して発現。シロッコは「Zに何か隠された武装があるのか!?」と思っただけで、カミーユの言う通りその力を理解する事はできなかった。
- 「ここからいなくなれぇぇぇぇぇっ!!」
- ウェイブライダーによる突撃をシロッコに仕掛けた時の台詞。この台詞と共にウェイブライダーはジ・Oの土手っ腹に突っ込み、シロッコを葬った。だが……。
- 「……あ? 大きな星が点いたり消えたりしている……。あはは、大きい! 彗星かな? いや、違う……違うな。彗星はもっと、バァーって動くもんな」
「暑苦しいなぁ、ここ。うーん……出られないのかな? おーい、出してくださいよ。ねぇ?」 - ガンダムシリーズだけでなくアニメ史に残る衝撃のシーン。
- まさに全身全霊をかけてシロッコを打倒したカミーユであったが、これまでの精神的な疲弊とシロッコ最後のあがきを喰らい、ついに精神が崩壊した。カミーユはニュータイプとして最高の能力を持っていたが、人の死や悲しみ、怒りといった感情を敏感に受け止めすぎた結果、精神がついていけなくなってしまったのだ。
- まるで無邪気な幼子のようになってしまったその姿に、ファは顔面蒼白となり、ブライトに「カミーユが、カミーユが……」と漏らした。
- なお、カミーユを演じた飛田氏は、前述の通り富野由悠季氏から「キャラクターの生死は、演じるあなたたちのオーラにかかっています」と言われた中で、この台詞が一番楽に喋れた台詞だったと語っている。
劇場版
- 「戦争がなくったって父は愛人を作ったし、母は母で父が若い女と寝ていることを知っていても、仕事に満足しちゃって父を見向きもしなかったんですよ!」
「軍の仕事だ、ティターンズのだって張り切ってみせて……」
「エゥーゴだティターンズだなんて、そんなのはどうでもいいんですよ!」
「子供はね……親に無視されちゃたまんないんです!」 - 両親が死んだ後で、両親への不満をぶちまけるシーン。TV版とは違い、クワトロ達もカミーユの話を聞き、エマが振ったシャアの話に対してもカミーユの意見に同調するような態度をとった事で、これまでの両親に対する鬱憤が和らいだ。
- ここから少しづつTV版と違う流れになっていき、劇場版の結末につながる。
- 「僕の事はお隣さんのファ任せだったんだ。うるさい娘でね」
「爪を噛むな、両手をちゃんと洗え、パンツを取り替えてるかって!」
「えっ!? ……俺って何を話してんだ?」 - サイコガンダムのコクピットで両親について話すシーンでファの話になった時。TV版では「口うるさく言うファに自分が男である事を証明したい」というニュアンスだったが、劇場版ではファがいつも一緒にいてくれた事に気づき、自分が孤独ではない、自分と似ていると思っていたフォウと違う点に気づいてしまい、フォウと別れる事になってしまう。
- 「とっくに好きさ。自分の名前になっているもの!」
- フォウに「『カミーユ』って名前、今でも好き?」と問われて。TV版と比べてやや長い台詞に変更されている。冗長と感じた方もいるだろうか。TV版と違う印象としては、TV版ではこのフォウの問いに対して初めて心から受け入れた印象があるが、劇場版ではフォウとのやりとりですでに気づいていたのだろうか。
- 「戦争に女性を利用するなんて、まともじゃないよ!」
- 劇場版でサラ・ザビアロフをシロッコから離そうと必死に説得する。クワトロが聞いていたらどう思ったのだろうか。
- 「こんな、ジオンくさいスーツ!」
- 「ヘンケン艦長やカツや、みんなが死んでいたからって、エマさんはまだ生きています!」
「命の限界って、僕らが思っている以上に強いんです!」
「はぁ……一瞬気絶していました……。もう、こんな事はやりません」 - ヘンケンが死んだ後、エマに対して言った台詞。TV版では精神が崩壊する前兆だったが、劇場版ではエマに気合を入れるためにバイザーを上げた。
- 宇宙でバイザーを上げたのを自覚しているのが、大きなポイント。
- 「本当に排除しなければならないのは、地球の重さと大きさを想像できないあなたたちです!」
- グリプスII内部でシロッコ、ハマーンと対峙した際の台詞の劇場版バージョン。TV版とは考えが異なっている。この場にいたシャアもアクシズ落としの事を考えるとやはりこの言葉が当てはまる。
- 「ならば! ビーム・コンフューズ!!」
- ガンダムシリーズではほぼ唯一(機動武闘伝Gガンダムを除く)と言っていい「技名を叫ぶ」シーン。
- TV版ではキュベレイのファンネルをシールド防御したが、劇場版ではビームコンフューズにより多数のファンネルを一瞬で撃墜した。
- ちなみにGジェネでは、Zガンダムの特殊能力としてビームコンフューズによりファンネルを無効化できる作品もある。
- 「あなたはいつも傍観者で、人を弄ぶだけの人ではないですか!」
「その傲慢は人を家畜にする事だ! 人を道具にして!」
「それは一番、人間が人間にやっちゃいけない事なんだ!!」 - シロッコとの最終決戦時の台詞の劇場版バージョン。やはりTV版とは物事の捉え方が若干違う。
- 「わかるまい! 戦争を手段にしているシロッコには、この僕を通して出ている力が!!」
- シロッコとの最終決戦時の台詞の劇場版バージョン。
- 「女たちの所へ戻るんだ!」
- ウェイブライダーによる突撃をシロッコに仕掛けた時の台詞の劇場版バージョン。
- 「ああ、メットを交換する。シロッコのモビルスーツはジュピトリスを道連れにしたんだ……」
- シロッコを撃破した後、ファの呼び掛けに対して。
機動戦士ガンダムΖΖ
- 「戻れ、戻るんだ、Mk-IIの女の子が危ない!」
- 34話でアリアスのバウに苦戦するプルに思念を送り、さらにジュドーらシャングリラ組にプルの窮地を伝えた際の台詞。
- 「もし戦うのに理由がいるなら、その君の怒りこそ、理由だ!」
- ダブリンのコロニー落としによって死んでいった人間の思念を感じ取り、苦しむジュドーに聞こえたカミーユの言葉。
- 「その君の勘から発した君の怒りと苛立ちは理由になる!」
- 46話でグレミーとジュドーが対峙した際、戦う理由を問われて戸惑うジュドーに再び聞こえたカミーユの言葉。
その他
- 「エッ…エマさぁーんっ!!」
- 近藤和久氏の描く漫画版にて、自分を庇ってレコアが撃墜された事に激怒したシロッコに、エマが惨殺される姿を見たときの叫び。
- 「ティターンズが連邦軍のエリートだと言っても優れているのは戦闘技術だけで、人格は問われないんですね」
- 北爪宏幸氏の描く漫画作品『機動戦士ΖガンダムDefine』にて、TV版1話で言えば宇宙港でのジェリドとの因縁が始まる場面。
- テレビ版及び劇場版といった殆どの作品のような「自分が気にしている女のような名前を馬鹿にされた」というものではなく、憧れのブライトに会う事に成功し、いざ持参の色紙にサインを貰おうとしていたところに偶然通りかかったティターンズの面々が現れ、その一人であるジェリドが「ブライトは定期便の艦長だから、そんな人間のサインなんか貰ったってパッとしないだろうし代わりにティターンズの精鋭である俺がサインしてやる」と色紙を取り上げられ茶々を入れられた事に激怒するという流れに変更されている。
- 「パーツを大切にしないガンプラを作って、何になるんだ!」
「お前はガンプラを作ってはいけない人間なんだ!ガンプラの箱へ帰れーっ!!」 - 「ガンダムブレイカー」のPVにて、ハマーンとの対決の〆に叫んだ。名台詞のパロディなのだが、色々な意味で突っ込みどころが満載である。
- 「大尉、まだそんなことやってんですか」
- 「真・ガンダム無双」で女達に追われているシャアに対しての皮肉。だが、伝わらずに腕を褒めているために沈黙することになる。
スパロボシリーズの名台詞
TV版・劇場版含めて感情的な台詞は多いのだが、原作TV版と比べると過激さやヒステリックさを感じさせるセリフは少なく、年下のキャラクターも多い故に子供っぽさも無い為、総じて冷静さを保っているイメージが強い。
TV版
戦闘台詞
- 「V2ガンダムの光の翼を使う! 行けぇーっ!」
- α及びα外伝において、カミーユをV2ガンダムに乗せ光の翼(通常バージョン)を使った時の台詞。飛田展男氏による音声で収録されている。音声はないがDでも似たような台詞がある。ウッソ以外に光の翼(通常またはMAP兵器)を使用した時に専用の台詞が出てくるのは、彼やウッソの他にアムロ、クワトロ、フォウ、ルーがいる。また、このメンバーの中で、台詞に一番気合が入っている。
- 「クワトロ大尉…いや、シャア・アズナブルかっ!!」
「あなたはシャア・アズナブルを名乗って、何やってんです!?」
「クワトロ大尉…あなたが本気で地球を潰すというのなら!」
「もう容赦はしませんよ、クワトロ大尉…いや、シャア・アズナブル!」 - IMPACT、第2次αでのネオ・ジオンの総帥となり『逆襲』してきたシャアとの戦闘台詞。原作ではシャアとして再起するように持ち掛けたのはカミーユだったが、まさかこんな形で再起した彼と合間見える事になろうとは、何とも皮肉な話である。完全な決別を表しているかのようにみえるが……
- 「ΖIIでここを突破してみせる!!」
- α外伝、IMPACTにてΖIIに乗った時の戦闘台詞。
- 「ジオンの再興なんてさせてたまるかよ!」
- 第2次αにて、ガトーとの戦闘台詞。
- 「世の中を動かしてるのが自分だと思うな!」
- 第2次αにて、『ブレンパワード』のジョナサンとの戦闘台詞。
- 「憎しみを吐き出すだけの存在は、この宇宙から消えろ!」
「なぜ、わからない! 人は憎み合うだけの生き物ではないことが!」
「貴様のエゴのためだけに、人の未来を渡しはしない!」 - 第3次αにて、最終決戦におけるプロヴィデンスに乗ったクルーゼとの戦闘台詞。前大戦でやり方こそ誤ったが、曲がりなりにも人類の未来や行く末を案じて走った信じた元上官の行動を、本質を理解しようとすらせず、曲解して自分の呪われた運命による狂気の行動への正当化するための引き合いに出した事から、凄まじい怒りがあふれている。
旧シリーズ
- 「そうですね……確かに今までとは違います。プレッシャーが感じられない」
- F完結編の第4話「アクシズの攻防」にて、前作『F』から何度も自分達の前に立ち塞がり、散々邪魔をしてきたカトルのサンドロックが、またもや現れたものの前々話でのレディの暴走による一件で、ロンド・ベルと敵対するべきなのか迷っており、それをエレが霊力による予知で彼の心から敵意は感じられず迷い悩んでいると聞き、同じニュータイプであるアムロから意見を求められた際に返した答え。カミーユも優れたニュータイプ能力で彼が自分達と敵対する意志がなくなっている事を見抜く。そして…。
- 「アムロさん、もしかすると……」
- 上記の台詞の後、アムロが「彼らはコロニーのために戦っていると言っていたな……ならば、敵対する必要はないはずだ」と説き、もしかしたら今の状態なら、彼を仲間に引き込めるのではないのかと暗に提示した台詞。この後、アムロも今なら話が通じるかも知れないと頷き、2人で説得を試みる事に…。
- カミーユ「よせ! 俺達は敵じゃない!!」
カトル「!? そ、そうですよね……わかっていたんだ……ずっと前から……ロンド=ベルは敵じゃないって……それなのに、僕は……お願いします! 僕を、ロンド=ベルに加えてください! ……勝手な言い草だという事は、十分承知しているつもりです……けど……このままじゃ……」
カミーユ「本気で言っているのか?」
カトル「ええ……もう、あなた達と戦う理由はありませんから……」
カミーユ「……君の名前は?」
カトル「カトルです。カトル=ラバーバ=ウィナー」
カミーユ「……なるほど、確かに信用してもよさそうだ」
カトル「? 今のは…宇宙の心?」
カミーユ「カトル、君を歓迎するよ。ロンド=ベルの一員として」
カトル「本当ですか! ありがとうございます!」 - 上記の台詞の後、カミーユでカトルを説得した場合のやり取り。彼の真意や決意が本物かどうか確かめるべく、一度は試すような物言いをするが彼の真摯な応対を受け、仲間に引き入れる事にする。なお、一度はカトルがニュータイプのカミーユと共鳴するような描写があり、「ガンダムWの5人のガンダムパイロットの中でも一番感覚が鋭敏で、「勘」というものに関しては神憑りレベル」という『新機動戦記ガンダムW』のシリーズ構成を担当した、脚本家の隅沢克之氏による設定が如実に再現されており、宇宙世紀史上最高のニュータイプ能力を持つカミーユと高度な感応を示しているあたり、芸が細かい。これが縁なのか、後のスパロボシリーズでもカトルとは何かと絡む事が多くなる。
- なお、後のシナリオに出てくるデュオ、トロワ、そしてヒイロの3名はカトルが仲間にいないと説得できないので、彼らも仲間に引き入れたいならこのステージでのカトルの説得は必要不可欠である。
αシリーズ
- 「一年戦争の戦記物で見たことがある…あれがジェットストリームアタックか!」
- 第5話「ジオンの亡霊」にて、アーガマが地球に降下するべく大気圏突入の入ろうとした時に、マ・クベのザンジバル艦隊と戦闘に入り、主人公のヒュッケバインMk-IIに黒い三連星のリック・ドムII3機がジェットストリームアタックを食らわせたのを見て呟いた台詞。やはり、本など他人から与えられた情報として知るとの、実際に見聞きしたものではワケが違うのである。
- 「俺はいいよ。ガンダムの整備もあるから。あと、誰かが留守番しなきゃならないだろう?」
- 第8話「出撃!その名はジャイアントロボ」のシナリオデモにて、甲児、さやか、バトルチームの豹馬、十三、大作、ちずる、小介、そしてデュオの8人が、横浜の中華街で開催される花火大会を見に行くために、誘われた時に同行を断った台詞。やはり、スパロボ補正で原作よりはいくらか柔和になっているとはいえ、富野作品の主人公らしく、集団行動はあまり得意ではない名残があるようである。
- 「…それは理想論だよ。人はそんなに都合良く変われやしない」
「その証拠にニュータイプ能力に覚醒した人達は戦場に駆り出されるか…軍によって身柄を拘束されている」
「一年戦争のエースパイロット、アムロ=レイのように…」
「今の地球圏じゃ、ニュータイプという言葉は誤解と偏見で固められている…」 - 南アタリア島へ向かうルートを選択した場合の第11話「ガンダム強奪」のシナリオエンドデモにて、トリントン基地で甲児、ボス、豹馬、ちずるら自分と歳の近い仲間たちと、相手に対する誤解と偏見が戦いを生む原因だと話し合っていた時に、ちずるからニュータイプのことを「誤解なしでわかりあえる人達」を引き合いに出された時に、カミーユなりにニュータイプの現状を述べた台詞。
- やはりスパロボの世界でも、ニュータイプはただ少し勘が良いだけの普通の人間にも関わらず、その力を怖れる人々によって、軍に拘束されるなど人間らしい生活さえ送らせてもらえないどころか、使い捨て同然の戦争の道具に扱われるなど非人道的な扱いをされているのは変わらないようである。かつてシャアの父親であり、ジオン共和国の首相でもあったジオン・ズム・ダイクンが提唱したニュータイプ理論は、一般の人々には理解してもらえず理想論の一言で片づけられているのが、悲しいが現状では関の山のようである。カミーユが原作や本作でニュータイプと呼ばれるのを嫌がるのは、何かにつけて伝説の英雄であるアムロと比較される事に疎ましさや重圧を感じていただけでなく、それによって自分がアムロのように軍に拘束されたり、軍の使い捨ての駒として扱われるのを怖れ、そうなる事態を招き自分にも火の粉が降りかかるのを嫌がっていたなのかも知れない。
- なお、スパロボでもニュータイプが超能力者かエスパーか何かのように間違われる事が多い中、珍しく甲児やちずるだけは普通の人間と変わらないとフォローしてくれたのが、カミーユにとっては救いでもあった。
- (…キレイな子だな)
- 第21話「ホンコン・シティ」のシナリオデモにて、ニュータイプ能力で誰かが自分を見ている事を感じ取って不審に思い、車を持ち出してプレッシャーの発生源を探していたところ、原作通りに偶然出会い旧市街まで車で乗せてくれないと頼むフォウを見た時の第一印象。原作にはないオリジナルの独白で、アムロに対してはフォウに出会った時の事を、「恋とは違う感情で、何か硬質な感じがする」と難しい表現で語っていたが、やっぱり思春期の少年故にフォウほどの美人を見ればこう思うのが普通だろう。
- 「無茶だ! 標的になるだけですよ!!」
- 第22話「ガンダム、星の海へ」にて、ガトーに奪われたガンダム試作2号機を追って宇宙に上がった際に、原作通りにコウが地上装備のままのガンダム試作1号機でリーンホースJr.から出撃した際に、慌てて止めようとした台詞。旧式のMSとはいえ、ただでさえ相手は手練れの部隊であるシーマ達なのに、宇宙用にデータ換装をしないまま宇宙空間の戦場で戦闘をする事が自殺行為である事を、コウ同様にモビルスーツに詳しいカミーユもすぐに想像できたのである。
- 「あいつ…戦闘経験が有るのか…?」
(いや…そんな感じじゃない。この感覚は…もしかして、あいつは…)
(…危険だが、やらせてみる価値は有るか…?) - 第23話「始動ダブルゼータ」にて、武装の貧弱なコア・ファイターで、マシュマーが駆るハンマ・ハンマの攻撃を凌いだジュドーの力量を目の当たりにして、或る予感に突き動かされイチかバチかの「賭け」に打って出る。
- 「いつの時代になっても、ニュータイプは戦争の道具だというのかよ!」
- 人工ニュータイプであるカリスとの特殊戦闘台詞。
- 自分達の現状では、まだ世の中がニュータイプの事を分かっていないからと割り切れもしたが、遥か先の未来でも自分達の時代から全く進歩がなく同じ事が続いているとなると、悲しみ、無念さや悔しさに項垂れるしかなった。
- 「そうやって力を振りかざすだけの貴様に何が出来る!」
「自分が何をやっているのか、わかっているのか!?」 - ターンXに乗ったギンガナムとの特殊戦闘台詞。
- 「黒歴史の彼方に消え去れ!! カシム・キング!!」
- ロザミィ死亡イベントが起きると登場する台詞。また、ウェイブライダー突撃も追加されることになる。カミーユの真のニュータイプ能力が覚醒したシーン。このイベントによりΖは強化され、アムロやシャアを越える強さに。
- 「ああ…二人も元気で」
- エンディングでプリベンターの本部へ旅立つルーとフォウにかけた台詞。作中でファとフォウの間でうろうろしていた優柔不断な面影や未練がましさは何処にもなく、何かを吹っ切ったような晴れ晴れとした笑顔で、彼女を見送った。結果的にフォウにフラれてしまった形ではあるが、カミーユが男を上げた瞬間であった。
- 「シャア! お前が人の生命を犠牲にして人類の未来を築くというのなら…」
「それは、今までお前が否定してきたシロッコやハマーンと同じ事だ!」
シャア「それは違うぞ、カミーユ! 私のやろうとしている事は人類の罪を背負う事だ!」
「言い訳を! そんな理屈に納得するものか!」
シャア「…ならば、私と来い」
「何…!?」
シャア「お前のような若者が私やアムロの後の世界を創っていく…。だから、ここで死なせたくないのだ」
「シャア…! この期に及んで、まだ俺を上から見下ろすつもりか!」 - 第38話「星の屑再び」にて、ヤザンと戦って覚醒イベントを起こした後の、シャアとの戦闘前台詞。
- 対決した際に、自分と一緒に来いと言うシャアへの怒りが込められており、ここからクワトロ大尉からシャアと呼び、完全に対決する決意をする。
- カミーユ「シャア! オルファンを包んだ光をお前だって見たはずだ!」
「あの温かな光に包まれてもまだ人類が信じられないのか!?」
シャア「だが、あの温かな光を呼ぶ事が出来る人類は同時に愚かな罪を繰り返してきたのだ!」
シャア「その終わる事のない環を私は断ち切りたいのだ!」
カミーユ「どうして、わかってくれない!どうして、戦うんだ!?」
シャア「カミーユ…」
カミーユ「今まで、一緒に戦ってきたあなたが、何故あんな事をしたんだ! 俺は…俺達は…」
シャア「………」
「…今さら、詫びる気はない。…私を止めたいのなら、お前の力を見せてみろ…」
「私が期待したお前の力を!」 - 第54話「逆襲のシャア」にて、シャアとの最後の戦いでの戦闘前会話。
- 本当は自分の父でもあり、兄でもあり、師でもあったクワトロ・バジーナのことを信じたかったカミーユの思いが滲み出た発言。シャアもカミーユのこの発言には思わず言葉を詰まらせている。そして、師弟の最後の試練として敵となった師匠を打ち倒すべく、カミーユはシャアの見出した自分のニュータイプとして力を武器に、これまでの人生の中で一番辛い戦いに臨む。人類に絶望し事を急ぎ過ぎた師匠に、まだ人は革新に至る時ではない未熟な状態なだけなのだと言って聞かせるために…。
- 「そして、強要されなくてもきっと人は革新を迎える! 何万年かかっても必ずだ!」
- そして、遂にシャアを倒し、急ぎ過ぎた結論を出したシャアに対しての返答。世界を救う事だけに執心し過ぎて人類に絶望せず、例え自分達が生きている間に成し得なかったとしても、次の世代が意志を継いでやってくれると信じたのである。
- しかし、この時はこうは言ったものの次の戦いで、カミーユは信じてきたものに裏切られ、人類に絶望しかけ危うくシャアと同じ道を辿りかける事になろうとは、この時は知る由もなかった。
- 「それは違う! 人の命に限りはあっても…人の意志は受け継がれていくものなんだ!」
「例え、俺達がいなくなっても…俺達の意志を継ぐ者は必ず現れる!」 - 最終話、命に限りが有る人間の手で、恒久平和を維持する事は不可能と言い放つガンエデンへの反論。
- 「お前もクワトロ大尉と同じ道を選ぶ気か!?」
「人間は、そんなに信じられない存在じゃないはずだ!!」 - 同・最終話のイルイへの説得。クワトロの名前を持ち出し、幾分か厳しい口調で語気を荒げる辺り、カミーユの必死さが窺える。
- 「自分の肉親の死を目の当たりにしたんだ…無理はないな」
- 第11話「君と戦場で」のシナリオデモで、アークエンジェルの食堂で父を眼前で失ったフレイが、錯乱して帰還したキラに例の暴言を吐いた後、部屋に閉じこもって外から声をかけても返事がないと言うサイとトールの会話に続いて。自分も原作で同じ経験があったので、彼女の心情が痛いほど理解できたのだろう。しかし父娘仲が良好(ただし、子供の躾と言った教育には失敗したようだが)だったフレイと違って、自分は両親とも死ぬまで確執が解けず和解すら出来ないままま死に別れたので、それに比べればいくらかマシだと思いたいものである。今無理矢理部屋に入ったところで、フレイはまともに会話できる状態ではないし、こういう時は、本人が落ち着くまで待つしかないと判断しそっとさせておくという選択肢を選んだのである。
- 「何だって…?」
(じゃあ、彼は…自分の友達を守るために昔の友達と戦っているのか…?) - 上記の台詞の後、キラとラクスが展望室で会話しているのを、たまたま立ち聞きしたカズイが、イージスに乗っているのがキラの昔の友達だと話したのを聞いて。それは奇しくも、自分がモビルスーツのパイロットになり出した時から師事したものの、前大戦の封印戦争にて不幸にも袂を分かち、やむを得ず刃を交えそして倒したシャアとの戦いを嫌でも思い出したのである。今のキラも、あの頃の自分と同じ境遇から来る苦悩や過酷な運命と戦っていたのだと知るのだった。
- 「自惚れるな! αナンバーズには、お前より強い人間がいくらでもいる!」
「それも肉体的にじゃない! 精神的にだ!」 - フレイの謀略によって増長したキラに説教しようとして。しかし、この後「僕の気持ちが他の人にわかるものか」と反論されてシンジに説教役の座を譲ることに。
- 「どこまで人は…他人の命をエゴで踏みにじれば気が済むんだ…!」
「こんな戦いのどこに理想や信念があるというんだ!?」 - 31話(地球ルート)より。サイクロプスで味方ごとザフトを殲滅しようとする連邦のやり方に激怒していた。
- 「全ての人々の未来か…」
「俺はみんなほど前向きにはなれない」
「俺達を滅ぼそうとした連中のためにも戦わなきゃならないのか…?」
「地球人同士の争いをやめようとしない連中まで守らなきゃならないのか…?」
「それじゃ、俺達はいつまで経っても都合良く利用され続けるだけだ。ほんの一握りの権力者達にな」 - クスハorクォヴレールート限定の台詞。上述のサイクロプスイベントの後、連邦から反逆者扱いされている状況でαナンバーズの面々が腐敗しつつある連邦の現状を理解しつつも平和のために前向きに考えていた事に対し、カミーユだけは一人嘆いていた。それを聞いていたクォヴレーは「それが俺たちの使命ならばやるしかない」と冷静に諭していたが、逆にクスハの方はカミーユと同様にα時代から続いている人類同士の争いに嘆いていた。シャアの人類粛清の理論に通ずるところがある。
- 「…クワトロ大尉はこんな状況に絶望したのかもな…」
「人は争いを繰り返し、何も顧みない…」 - ついに地球追放という処罰を受けたαナンバーズの面々が前向きに考えたのに対し、彼は苦悩を吐露した。
- ブルーコスモスにより腐敗しつつある地球連邦の情勢を見て、封印戦争において人の業に絶望し、地球潰しを決行しようとして死んだクワトロの考えに共感しつつあるが、このままではシャアの二の舞になると危機感を感じたアムロに釘を刺されつつ諭された。
- 「戦う事でしか物事を解決出来ない俺達は、新たな時代を生きる資格は無いのかも知れないけれど…」
「生命が終わってしまえば、その新たな時代を迎える事さえも出来ないんだ」
「だから、俺は戦う。だが、この戦いで流れる血を決して無駄にはしない」
「それに人類の未来を誓う…」 - 宇宙ルートより。第2次αから引きずり続けていた長い苦悩の果て、遂にカミーユが導き出したひとつの結論。原作でもそうだが、カミーユは「命」に対しして「生きてこそ」という考えを持っている。ジュドーやヒイロも賛同し、彼に続く。
- 「賛成です! もう戦いはこりごりですから」
- 三重連太陽系のレプリ地球においてソール11遊星主のパルパレーパのパレッス粒子にやられ、戦う意思を奪われた状態の台詞。原作やスパロボでのカミーユを知っている人間からしたら、考えられないような言葉である。しかし、この時の彼の本音も少々混ざっている。
- 「お前の言っていることはただのエゴでしかない!」
「お前は人類の未来を憂いて戦いを起こしたのでもなければ理想も志もないただの弱虫だ!」 - 51話より。ラウ・ル・クルーゼを激しく非難する時のセリフ。人々の未来を守る為の戦いの果てに、その人々の醜さと愚かさに絶望して人類を粛清しようとしたかつての恩師とは違い、逆恨みで世界を滅ぼそうとしたクルーゼにカミーユの怒りも爆発した。第2次αで道を別ったとはいえ、苦悩の末に急ぎ過ぎてしまったシャアのことを理解できないわけではない様子。
- クルーゼ「争いなくして君のニュータイプ能力の覚醒はなかった! 違うかね、カミーユ・ビダン?」
カミーユ「貴様、何が言いたい!?」
クルーゼ「戦いこそが人類に革新をもたらすという事だよ! そのためにも人は常に互いを憎み、闇を広げる必要があるのだ!」
クルーゼ「シャア・アズナブルもそれに気付いていたのではないかね!」
カミーユ「そんなやり方で覚醒する力なんて俺は要らない!」
「ニュータイプの力はお前の言う闇も越える力のはずだ! 俺もあの人もそれを信じて戦ってきたんだ!」 - 51話の、最終決戦にてプロヴィデンスに乗ったクルーゼとの戦闘前台詞。
- 憎しみに満ちた戦いこそが人の革新をもたらしシャアもそれに気付いていたと語るクルーゼに、カミーユは怒りの叫びをあげる。たとえ、最終的には決別しても、シャアの信じていた理想を信じようとするカミーユは、自分の凶行を正当化しようとするクルーゼの履き違えた台詞を真っ向から否定した。
- カミーユ「なぜだ…!? なぜ、一人で世界の行く末に結論をつけようとする!」
「なぜ、皆で語り合わない! そうすれば、滅びを回避する策だって見つかるかも知れないのに!」
ゲンドウ「そんなものは必要ない…。最初から答えが決まってる以上、論議は時間の無駄だ」
カミーユ「ならば、あなたの計画を俺達が止める! そこで運命などないことを知れ!!」 - 第52話でゲンドウと対峙した際の戦闘前台詞。
- 自分も本作ではいつまでも互いに手を取り合えない人類や、今度はブルーコスモスの台頭によって腐敗していく本質の変わらない連邦軍に絶望しかけ、前大戦でのシャアのしようとした地球潰しは正しかったんじゃないのかとまで自分や仲間たちの正義に懐疑的になり悲観したが、多くの仲間の支えや、もがいて足掻きながらも力を尽くして前に進もうとする姿を見て再起したため、自分一人だけでは何もできなかった事を痛感した。
- そのことを踏まえてか、まだ出来る事があるにも関わらず他の人間と手を取り合って力を合わせようとすらせずに「どうあがいても無駄」という結論に至ったゲンドウを痛烈に批判し、人類補完計画を阻止せんとする。
- 「大きい…彗星か…!」
- 終盤の対バッフ・クランルートにて、バッフ・クラン軍の作戦によって彗星の眼前に誘い込まれた際に、彗星を見て漏らした台詞。さり気なくTV版Ζガンダムの最終話で精神崩壊した際の台詞を意識した台詞である。
- カミーユ「そうまでして憎しみを広げたいのかよ! この期に及んでまで!」
ドバ「男子ならわかるだろう! ここまで来ては、もう遅いのだ!」
カミーユ「意地や誇りが理由になるかよ! それが銀河に生きる人達の生命よりも重いって言うのかよ!!」 - 終盤の対バッフ・クランルートにおけるドバとの戦闘前会話。「男子の面子」、「父親としての私怨」を理由に取り返しのつかない状況を招いたドバへ、怒りを露わにする。
- なお、ドバ役の中の人である故・石森達幸氏は、TV版ではカミーユの父であるフランクリン・ビダンを演じている。
- 「それがあなたに教えられたことですから…」
- 最終話にて、魂となったシャア(クワトロ・バジーナ)と邂逅を果たしたカミーユが静かに言った言葉。自分がこの世から去った後も、自分の理想を信じようとしたカミーユに、シャアはカミーユが人の可能性を見せてくれる事を望み、この時カミーユは、生を越えてシャアと本当の意味で分かり合うのだった。
- 「ケイサル・エフェス! 怨念に人の魂は渡さない!」
「お前は神でも悪魔でもない! 憎しみに満ちたエゴの塊だ!」
「人の革新…過去からの亡霊を断ち切って、進ませてもらう!」 - 最終話でのケイサル・エフェスへの特殊戦闘台詞。シロッコとの最終決戦を髣髴とさせる戦闘前会話から察するに、丁度TV版最終話のような状況でカミーユに力が宿っているものと思われる。
COMPACTシリーズ
- 「…さよなら、フォウ」
- 第1部にて、サイコガンダムを撃墜した際の台詞。
- 「武術は教わっていなくても、生き方は受け継いでいる…か。本当は、そういう事の方が大事なのかもしれない」
- 終盤で弟子の身では無いながらも、キライの教えは守っていると述べたジムの発言を受けて。珍しく、「武道家」としてのカミーユにスポットを当てた台詞。
- 「全ての人が甲児君みたいな人だったら…地球と宇宙はこんな事にならなかったでしょうね」
- 通常ルートEDにて、自然体で他人と接する事が出来る甲児をこう評価する。傍らで聞いていたジュドー曰く「カミーユが人を褒めるのは珍しい」との事。
- 「時代を創るのは老人ではないと言っていた男がっ!子供を利用して…!」
- 逆襲のシャアルートで、クェスのような子供まで戦場に駆り出したシャアへ怒りを露わにするが、この発言を聞いた宇宙太は複雑な表情を浮かべていた。
- 「アムロさんのガンダムから…光が!? これは…ぼくのときと似ている!?」
- 「逆襲のシャア」ルート最終話「メビウスの宇宙を越えて」のシナリオエンドデモにて、地球に落下しつつあるアクシズをνガンダム一機で押し返そうとするアムロに応えるように、νガンダムのサイコフレームが光を放つのを見た時の反応。それはかつて自身がグリプス戦役でΖガンダムのバイオセンサーの力を発現した時と同じものであり、ガンダムが人の想いを力に変えて奇跡を起こしていくのを再び目の当たりにしたカミーユは新たな「刻」を見たのである。
携帯機シリーズ
- 「お前は…お前みたいな奴が地球にいるから、人類はいらないなんて考える奴が出てくるんだよぉぉっ!」
- A19話。バーサーカーシステムによって暴走するアレンビーをレインが説得した際、割り込んできたウォンは「フォウやロザミアもデビルガンダムの生体ユニット候補だった」ことを明かす。人の命を弄ぶウォンは、カミーユにとって到底許せる存在ではなかった。
- 「名前が…ナンバー? それでいいのか!? いいはずがないだろっ!」
- ラミア・ラヴレスが正体を明かし、「今後はナンバーで呼んでいただいて結構です」と発言したことに対して。激昂したカミーユに対して、ラミアも「…カミーユ・ビダン。そうだったな」と引き下がった。
- 「お前のような人間を見てきた」
「自分は安全なところで笑っている…最低な男だ」
「命をさらすこともできない男が、世界を変えられるはずがない!ここから、この世界からいなくなれっ!」 - ラスボス、ヴィンデル・マウザーに対する最終話での戦闘前会話。『A』本編には登場しないものの、「安全なところで笑っている最低な男」がシロッコを指すのは想像に難くない(『A』では既にシロッコは倒されている)。そしてシロッコの時と同じように、自身の野望のために他人を弄ぶヴィンデルをこの世にいてはならない存在と断ずるのであった。
- 「地球の人々の多くは魂を重力で縛られている。けど、あんたは魂をニュータイプという言葉で縛られているんだ」
- 中盤にて、ニュータイプという概念にこだわり続けるザイデルの考え方を非難した時の台詞。
- 「みんな死んだんだ。エマさんも、アポリー中尉も、ヘンケン艦長も」
「あの戦争で死んでいった人たちは、それで世界を変えられると思ったから、死んでいったんです。みんな、あなたを信じたんだ。」
「なのにあなたは僕らの前から消えて、ネオ・ジオンの総帥になって戻ってきた。それでやることが、地球つぶしだっていうんですか!?」
「そんなバカな話はない!!あれはいったい何のための戦いだったんです!?シャア・アズナブル!!」 - 『Ζ』は原作終了、『逆シャア』はアクシズ落とし直後のタイミングでシャアと再会した際の発言。シャアが世界を良い方向に変えてくれると信じ、エマやアポリー、ヘンケンなど散っていった仲間たちの想いに支えられシロッコを討ったカミーユは、それを裏切ったシャアを許せなかったのだろう。「『逆シャア』でのカミーユとシャア」という多くのファンが夢にまで描いたシチュエーションを再現したシーン。この短いセリフにカミーユのシャアへの信頼、失望の思いが込められている。シャアもこのカミーユの言葉に、胸に痛いものを感じていた。この言葉で『逆シャア』でのシャアにわだかまりを感じていた多くのファンもすっきりできたのではないだろうか。まさに「スパロボだからこそ」生まれた名台詞であるといえる。
『MX』でもカミーユとクワトロが再会した際に似たようなやり取りがあるが、まだシャアは逆襲に走らず、戦いの後で自分の進む道を見定める事を約束するため、カミーユの態度も『D』に比べて穏やかである。また、最初に言った戦死メンバーの中に『D』では挙げていなかったロベルトとカツの名前も挙げている。 - 「くっ、ベスパめ。ティターンズのような真似を…。ウッソ、相手をするな! チャンスを待つんだ!」
- 「聞こえないレクイエム」にて、ミューラを人質に取ったゴズのゾリディアを前にして。かつてティターンズによって母親を目の前で殺された彼にとっては、なんとしても防ぎたかった事だったのだが…。
- (グリーン・ノア…? 俺の住んでたコロニーじゃないか。あっ、そうか、今日はブライトキャプテンのテンプテーションが、入港する日だったな。ファ、俺さ、ブライトキャプテンにサインもらったことあるんだ)
- エンジェル・ハイロゥの影響を受けた際の台詞。『Ζ』第1話でのエピソードである。
- 「ウッソ、気をつけろ。やさしさに包まれた深い悪意が、狙っているぞ!」
- 「狂乱のエンジェル・ハイロゥ」の前半マップにて、ウッソとクロノクルが戦闘した際に。原作ではシャクティの台詞。
- 「駄目なのか…俺たちじゃ…」
- ルイーナとの最終決戦で何度倒しても蘇ってくるペルフェクティオとの絶望的なまでの力の差を見せ付けられ、勝ち目を見出せず恐怖のあまり震え出した台詞。この時ばかりは、ニュータイプのカミーユも弱気になってしまい、戦慄せざるを得なかった。
単独作品
- 「…それ、C-DRiVEのファーストコンサートの名前だろう?」
- ラゴウを捕獲する時に銀河の作戦のネーミング(『頑張れ電童、ガルファなんてぶっ飛ばせ作戦』)を聞いて。カミーユも見てたのだろうか?ちなみにヒューゴは知らなかった。
- 「…俺はあの時、助けなければならない子を助けられなかった。だが、お前は…!」
「お前は必ず北斗を助け出すんだ。でなきゃ、一生後悔する事になる。いいな、銀河!」 - MXで、自身が味わった悲劇を繰り返させぬ為、銀河にガルファの精神支配を打ち破るほどの強い想いを、北斗へとぶつけるよう助言する。
- 「あなたにはわかるまい!目の前で自分の親の肉や血が飛び散る時の気持ちが!」
- MXにてダグラスが止む無くギガノスに寝返ってしまったケーンを批判した際、自分自身のかつての苦い過去を想起して彼を批判した際の台詞。ダグラスはこの言葉に驚くが、直後にクワトロ達にカミーユの苦い過去の事を教えられ、反省する。
- アムロ「あれは…可変型のガンダム?」
「すごいな…」
カミーユ「こいつ、ゼータガンダムっていうんだ」
「俺はカミーユ。君は?」
アムロ「あ、アムロ・レイです」
カミーユ「じゃあ、君が連邦のエースと言われたあのアムロ・レイなのか?」
アムロ「そんなふうに呼ばれてるんですか? …僕が?」
カミーユ「ああ、雑誌の特集で見たんだ。あの赤い彗星とも対等に渡り合ったってな」
アムロ「そんな…僕はただ…」
カミーユ「謙遜するなよ。あとでいろいろ聞かせてくれよな」
アムロ「あ…はい」
「あの…できればその時、ゼータの設計図とか見せてもらえませんか?」
カミーユ「わかった。じゃあ、後でな」
(あれが…アムロ・レイ? なんか想像してたのと違うな…) - XOの第28話「そして地球へ」で、衛星軌道上にあるグラドス軍のステーション衛星を破壊するために、星間連合のザール星間帝国のカブト将軍率いるザール艦隊や、ハマーン率いるジオン公国軍との戦闘の最中、外宇宙から地球圏へガンドールが帰ってきた時に、Ζガンダムで敵機を破壊した時に感嘆したアムロとの初邂逅のやり取り。本来なら『Ζ』の時点でアムロは23歳の青年になっているため設定上は年上で、スパロボ全般でも師弟関係のような間柄だが、本作では珍しくアムロは1st時代の設定なので、ほぼ同年代(さらに詳しく言えば、カミーユの方が1歳年上)なので、カミーユがアムロにタメ口を話し、アムロがそれに謙遜しながら初々しい反応を示すと言う、スパロボでも非常に珍しいやり取りである。両者ともに人付き合いがあまり得意ではないはずなのだが、2人ともすぐに打ち解けたのはニュータイプというだけでなく、ガンダムのパイロットなだけでなくメカオタクなど、共通点が多いからであろう。しかし、カミーユの方からしたら実際のアムロがどうも想像してたのと少々違うタイプであった事に、少々拍子抜けしている様子である。
- 「お前達には、選択の自由があるんだ! すぐに戦いをやめるんだ!」
「ギワザ・ロワウには私利私欲の事しか頭にない!」「これまでと何も変わらないぞ!」
「その反乱軍を作ったのは、ポセイダル体制だ!」「ポセイダルが本当に平和を求めていたなら、反乱軍などできはしない!」「ギワザも同じ事をするぞ!」
「そんなに他人の手のひらで踊らされるのが楽しいかよ!」 - GCの50話「ドリーマーズ・アゲイン(後編)」にて、特定のポセイダル兵との戦闘前会話。最初の恐喝気味の勧告や最後の台詞に妙にTV版のエキセントリックさが出ている感がある。
- 「なぜ多くの人を苦しめる!お前には虐げられた者の苦しみがわかるはずだ!!」
「人のエゴがクローンを生んだ事はわかる。その苦しみを知るお前が、なんで世界を正しい方向に導かなかったんだ!」
「そのゆがんだ気を吐き出せ!!」 - GC・XOにて、私怨目的で罪のない人々の命を弄んだドルメン大帝を批判した台詞。
その他
- 「目の前の現実も見えない女が!」
「シャアは、戦いの意志を生む源だ!生かしてはおけない!」 - バトルロボット烈伝にて、クェスとの戦闘前台詞。シロッコへの台詞のアレンジ。
劇場版
戦闘台詞
- 「目先の目的だけで動くな、ガロード!!」
「ゲイナー! もっと現実を見るんだ!」 - Z中盤にてZEUTHで内紛が発生した際に敵対したガロード、またはゲイナー・サンガと戦闘すると発生する特殊台詞。
- 「どこまでもターンタイプを弄ぶのか!」
「そのモビルスーツは、人の手に余るものなんだ!」 - Zで、ターンXに搭乗したギンガナムと戦闘すると発生する特殊台詞。
- 「貴様の春など、地球にも宇宙にも来させちゃいけないんだ!」
- Zで、ギンガナムの攻撃を回避すると発生する特殊台詞。
- 「やめろ、シン! それじゃ、自分自身までも滅ぼすぞ!」
- Z終盤にて、原作ルートに進みデュランダルの配下となったシンの搭乗するデスティニーと戦闘すると発生する特殊台詞。
- 「ギルバート・デュランダル! あなたのやり方を俺は認めない!」
- Z終盤にて、デスティニープランを推進させようとするデュランダルの乗ったミネルバと戦闘すると発生する特殊台詞。中の人がクワトロと同じなだけあって、逆襲した時のシャアとの戦いを彷彿させる。
- 「子供の遊びに付き合う暇はない!」
- Zで、戦闘した相手が子供だった場合、相手からの攻撃を回避した時に発生する特殊台詞。『逆襲のシャア』でクェスの操るα・アジールの執拗な攻撃を凌いだアムロを彷彿させる台詞である。
- 「俺は認めない! お前のそのエゴを、その傲慢さを!」
- 時獄篇にて逆襲したシャアと戦闘した際に。語調にかなり力が篭っており、シャアへの怒りと失望が非常に強く感じられる。劇場版ZでのTV版との変更を鑑みればこれも当然と言える。もっとも、時獄篇のシャアの真意は原作とは全く別のところにあったわけだが…。ちなみにフロンタルとの決戦時にも採用されている。
Zシリーズ
- 「いい加減にしろ! 今はあれを地球へ落とさないことが一番大事な事だろ!」
「そっちは異星人との戦いが未体験な以上、俺達が引き受けるのが最善だと言ってるんだ!」
「文句なら、後でいくらでも聞いてやる! 今は目の前の敵に集中しろ!」 - 第8話においてエゥーゴとの連携を頑なに拒むシンを叱った際のセリフ。カミーユがシンを叱ったことがきっかけとなってカミーユとシンが親友同士となった為、カミーユが叱っていなければZでのシンの運命もまた変っていたのかもしれない。
- 「…似てるんだ、そいつと俺…」
「きっと少しのきっかけで俺もあいつのようになってしまうと思うんだ…」 - カミーユがシンの事を気にかける理由。今回のカミーユは劇場版なので、シンのようになるというのはTV版のようになる事を指していると思われる。
- 「フォウの事だけじゃない…。戦争なんてやってる俺達が正しいわけがない!」
「それでもやるしかないんだ…!自分のやってる事が正しくないと知りながらも…!」
「だが、お前は違う! 今のお前は自分で判断する事をやめて誰かの決めた正しさに酔ってるだけだ!」 - ステラ返還の一件でアスランと揉めた挙げ句、議長に許された事によりアスランに対して増長した態度を取ったシンの言動が切欠で彼と論戦になった際の言葉。原作同様に議長の思想に溺れていくシンへのカミーユなりの危惧を表しているが、そんな中で戦いに対するカミーユの決意が側で聞いていたハリーを感銘させて後にキラへとこの言葉を伝える事になり、キラに大きな影響を与え、シンとの一触即発状態も一応は免れて自軍の空気も好転していく。劇場版でTV版から成長し、物事を大きく考えることができるようになったカミーユらしいセリフ。
- 時獄篇ではシャアの再起に衝撃を受けていたところ、シンからこの台詞を下敷きにした叱咤を受けて立ち直っている。
- (だが、わからない…。俺は何度かUNを使用したが、俺達に関する記事は見た事がなかった…)
(検索条件をZEUTHにした時、なぜ、別働隊の記事だけが見つかったんだ…) - 中盤で、何者かの謀略によってUNにでっち上げに記事を書かれた事により残虐非道の極悪人の濡れ衣を着せられ、それを見た別働隊のメンバーが誤解し自分達に本気で攻撃を仕掛けた事によって、内部抗争が本格化しそうになったところを破嵐万丈とオルソン大尉が双方の誤解を解くべく、一時休戦した後で万丈たちに事の真相を聞いた場面で思った独白。他のメンバー達がその記事の内容に驚いたり、それを鵜呑みにして自分達を攻撃してきた別働隊に完全に信用されていなかった事への悔しさを感じたり、それを仕組んだ黒幕に怒ったりする中で、このからくりが何故もっと早く解けなかったのかをカミーユだけが冷静に分析していた。確かにこちらがその記事を早く見ていたらなんらかの対策はとれただろうが、自分達に関する記事だけが閲覧できなかったとすると、自分達の中にスパイがいるとしか考えられないが…。同じニュータイプであるアムロやクワトロでさえ気付いていないのに、物事の本質である黒幕の意図をおぼろげながらに見抜いたのは、流石に宇宙世紀史上最高のニュータイプ能力を持つだけの事はある。なお、この疑問は最終話にて明らかになる。
- (ジェリド…。お前は最期の時に何を思った…)
(俺を倒すためだけの戦いに何の意味があったんだ…) - ジェリドの最期を見届けた時のセリフ。
- 「マシンを支配するって…いったいどういう原理なんだ…!?」
- 破界篇で、チミルフとの戦いの中、ダイカンザンを奪う方法として、リーロン説明したグレンラガンの合体システムを聞かされた際に少々困惑したセリフ。
- 「俺は…こいつのような男を知っている…!」
「戦いを楽しむような男は危険だ…! ここで、この男を倒さなければ、いつか取り返しのつかない事になる!」 - 破界篇の中盤にてサーシェスと対峙した際の台詞。ここでカミーユの言う「サーシェスのような男」とは、やはり彼の事か(前作の展開上、他にもあの人も該当しそうだが)。
- (それは、この世界にいる人間の声…叫びだ)
(刹那…。お前は何かに変わろうとしている)
(耳を澄ませ、刹那。もっと多くの声を聞くんだ) - 再世篇29話「戦士たちの叫び」にて、GN粒子による意識共有空間を初めて経験し戸惑う刹那に対して。かつての自分がクワトロやアムロに導かれたように、自らの力に戸惑う刹那に「先輩」として助言し、導く。
- カミーユ「せっかくだから行ってこいよ、バナージ。これも勉強だ」
バナージ「いいパイロットになるために必要だってことですか?」
カミーユ(そうじゃない。オードリーが参っているようだから、気晴らしに連れ出してやれ) - 時獄篇17話「開かれた新世界」にて。
- 「自分の命にすら執着がないから、他人の命を簡単に奪うことができるのか?!」
- 「BEYOND THE TIME」より。自爆という手段で、時空修復を妨害しようとするフロンタルに対しての台詞。何気に今作には登場してない彼を髣髴する発言でもある。
- 「わかりました!」
- 地球へと落下していくアクシズを前にブライトの一声「すまんが、みんなの命をくれ」にカミーユは真っ先に、即答する。シャアが繋いでくれた千載一遇の機会を、この手につかむために。
スパロボシリーズの迷台詞
TV版
旧シリーズ
- 「でも、根本的な解決になってませんよ」
- 第4次で敵に発見された際、悠然といつもの名乗りを上げる万丈とそれを賞賛する甲児への冷静な突っ込み。携帯機の後発主人公も同様の台詞を言っているが、その主人公はそれどころじゃない時に言っていたのに対し、ここでの万丈の行動は本当に何一つ事態を解決させていない(何せ、「敵に発見された、どうしよう?」→万丈「こういう時はこう言えばいいのさ。世のため人のため…」なので…)。
- 「そ、そんなことない! フォウだって十分…そ、それに俺はどちらかというと、あまり大きすぎないほうが…あ、いや、別に変な意味じゃないよ!」
- F完結編より。フォウとのデート中にユングと遭遇し、スタイル抜群な彼女を見てしょぼくれてしまうフォウに対して。何だか色々と墓穴を掘っているような気がしないでもない台詞。そして、実に思春期全開な台詞。
αシリーズ
- 「や、やあ…フォウ」
- 第2次αで、フォウと再会したときの台詞。ファが側にいるためかなり気まずい様子で、ファにも睨まれる事になる。尤も、フォウの死を回避できるスパロボでは嬉しい悩みといったところか。笑顔で見守ってあげよう。
劇場版
Zシリーズ
- 「不思議なものだな。同じような意味だけど、俺達の世界とは言葉の重みが全然違う」
- 再世篇15話「マン・アズ・ビフォー」にて、エスターの黒歴史発言を受けて。確かにかたや戦乱の歴史、かたやネコの妖精ではギャップも凄かろう。
- 「シンには内緒にしてくれよ」
- 時獄篇17話「善意のトレスパス」にて、「女の名前」と言ったショコラを叩きのめしファに「それが原因でエゥーゴに入ることになったのを忘れたの!?」となだめられた後、爽やかな笑顔で返す。
- 実際、シンは戦争で家族を失ったため悲劇を繰り返させないために軍に志願した事に対し、カミーユはティターンズ士官に名前を馬鹿にされた事で軍へ入る羽目になった(しかも直後に別の士官に私怨目的でガンダムMk-IIのバルカン砲で威嚇射撃をした)と天と地ほどの差があるため、シンがこの事を知ったら激怒するか呆れそうではある。事実、この話を聞くことになったかなめは唖然としていた。
- 劇場版でもカミーユはカミーユである事がよくわかる一幕。
- アンディ(見ろ、カミーユ!エマ中尉がタイツを脱いでるぞ!)
(なかなか見られない姿だな) - 時獄篇第38話「湧きあがれ、いのち」で、足湯を堪能している時のアンディとのやり取り。顔グラフィックは清々しいがファからは軽く引かれていた事から、別の意味で凄い目つきだったようだ。
- 「不幸な事故だ。忘れよう」
- 時獄篇第42話「女神の来日」にてカレンがファイヤバグの愚行を非難したのを受けて。ファの裸を見ることができたからか、顔グラフィックが妙に清々しい。
搭乗機体・関連機体
余談
- カミーユ役の飛田氏によれば、カミーユ役のオーディションには自分の他にも、前半のライバルであるジェリド・メサ役の井上和彦氏、本作でゲーツ・キャパ、アジス・アジバ、ソラマの3役を演じ、次回作『機動戦士ガンダムΖΖ』の主人公であるジュドー・アーシタを演じた矢尾一樹氏、『機動戦士ガンダムF91』でザビーネ・シャルを演じた梁田清之氏がいたという。受かった理由については「前作であるファーストガンダムが綺麗な終わり方をしたのに、なぜ続編を作る必要があるのか?」と後ろ向きな意見を言ったから受かったようなものと語っている。逆にジェリドを演じた井上氏は、カミーユ役のオーディションでやる気満々で演じていたようである。