アンナ・ステファニー

アンナ・ステファニーは『蒼き流星SPTレイズナー』のヒロイン

アンナ・ステファニー
登場作品 蒼き流星SPTレイズナー
声優 江森浩子
デザイン 谷口守泰
初登場SRW 新スーパーロボット大戦
SRWでの分類 ユニットパーツ
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プロフィール
種族 地球人(北欧系)
性別
生年月日 1982年3月12日
星座 魚座
年齢 14歳(第1部)
17歳(第2部)
出身 北欧
身長 160 cm
体重 44 kg
スリーサイズ B77/W59/H84(第1部)
B81/W60/H86(第2部)[1]
血液型

B 型

所属 コズミック・カルチャー・クラブ→レジスタンス
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概要編集

コズミック・カルチャー・クラブの生き残りの一人であるメンバー最年少の北欧系の少女。気弱な外見ながらも芯はとても強く、いざという時には行動的な面も見せる。本編の展開や第2部のOP・EDの扱いからメインヒロインであるが、原作劇中では彼女のモノローグが度々入り、所謂狂言回し的な役割も果たす。

グラドスと地球の混血児であるエイジに疑惑を寄せる地球人の中で、初めて彼を理解し、影で好意を寄せるようになるが、同じく思いを寄せるシモーヌの存在もあってか、その感情を素直に表すことができなかった。しかし、彼が地球に本格的な軍事侵攻を開始したグラドス軍と決戦を迎えようとした際には、雛菊のを託す形で、その勝利を祈った。

第2部では、グラドスに従いながらもレジスタンスに参加しているが、デビッドの様に戦う事までは出来なかった為、数少ない賛同者達と共に、グラドスによって次々と処分されていく地球の文化遺産の保護活動を行っていた。そんな中、ギウラ率いる部隊によって捕縛された際にエイジと再会。変わり果ててしまった彼には殴られ、更には収容所でグラドス側に付いたかつての仲間のロアンの姿も見た事で絶望しかける事になるが、浮浪者を装っていたエイジの駆るレイズナーによって、デビッドと共に救われる事になり、数年前と変わらない信念を持っていたエイジに、涙ながら抱きつく。

エイジと行動を共にするその後も、地球文化の保護活動を続け、新たにグラドスの司令官として派遣されたル・カインにも臆する事無く、公然と彼の行いを否定し、周囲の民衆達に文化遺産の保護を呼びかける等、気丈な面を見せ続けた。やがてレジスタンスにとって、クスコの聖女であるアルバトロ・ミル・ジュリア・アスカと同じく象徴的な存在となっていくが、それが災いしてゴステロ達死鬼隊に命を狙われてしまう事もあった。その一方で、エイジを愛する気持ちも大きくなっていき、彼が最後の決戦を迎えようとした際には、シモーヌの後押しもあってその想いを打ち明けた。

グラドスの刻印発動後、仲間達と共に愛するエイジの帰りを待ち続けたアンナは、自分達の元へ降りてきたニューレイズナーに一人駆け寄り、帰ってきたエイジとキスを交わす形で、レイズナーの物語は完結を迎えるのだった…。

登場作品と役柄編集

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦J
第1部準拠。

単独作品編集

新スーパーロボット大戦
初登場作品。第1部準拠。NPCの為、影が薄い。
没データには天野由梨氏が代役を務めたナレーション音声が存在するが、本編では使用されず。
スーパーロボット大戦64
第2部準拠。
スーパーロボット大戦GCXO
第2部準拠。原作準拠でグラドス軍に捕まり処刑されそうになるなど、そこそこ出番がある。
スーパーロボット大戦Operation Extend
第2部準拠。ISTOに虐げられる「刻印の星」の住人として登場する為、地球人では無い事になる。
スーパーロボット大戦X-Ω
2020年5月のイベント「夢見た楽園は遠く」期間限定参戦。第1部準拠のNPC。イベントのナビゲーターも務めている。
スーパーロボット大戦DD
序章ワールド4より登場。支援ユニットパーツとして、SRWとしては初の音声収録が行なわれている。担当声優の江森氏は以前参加した『GC』では代役としての参加であったため、本来の持ち役での出演は本作が初となる。
2章Part6までは第1部、3章Part5からは第2部準拠で登場。双方の姿でそれぞれ支援ユニットパーツが存在する。

関連作品編集

Another Century's Episode
NPCとして登場。原作でのモノローグを再現する形で、SRWに先駆けオリジナルキャストの江森氏による音声が収録されている。

ステータス編集

支援効果編集

パーツ メイン効果 サブ効果 精神コマンド 専用演出対応
平和の花 攻撃力ダウンIII タイプ強化III(バランス) 信頼 レイズナー
アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
蒼い空の下で 照準値ダウンIII タイプ強化IV・運動性(バランス)(アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ) 必中 ニューレイズナー
(アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ)

人間関係編集

アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
地球人の面々では彼に対して最初に好意的な感情を示す事になり、第2部では明確に想いを寄せるようになる。
デビッド・ラザフォード
仲間。第2部では当初彼と共に行動していた。
シモーヌ・ルフラン
仲間。CCCでは同じ女同士の友人であるが、第1部でシモーヌがエイジに対する真剣な想いを知った際には羨ましさと嫉妬を感じる事もあった。
ロアン・デミトリッヒ
仲間。
アーサー・カミングスJr.
仲間。
ル・カイン
彼の推し進める文化矯正に対抗し、彼からもジュリアに続く第二のクスコの聖女になる事を危惧された。
エジール・カルラ
第35話ではエイジを助ける為、あえて彼女に銃を向ける覚悟を示した。

他作品との人間関係編集

エルピー・プル
GCXO)』では彼女を看病している。
ムルタ・アズラエル
J』の終盤で火星の人々や異星人との混血児をコーディネイターと同類呼ばわりした彼を非難した。

名台詞編集

「星々の瞬きの中で、私たちは初めてあの人が…エイジが泣く声を耳にしました。獣のような、幼子のような… いいえ、それは強く優しく、気高い魂の悲鳴のように、私達の胸を、揺さぶるのでした…」
第15話「蒼き流星となって」を締めるモノローグ。ゲイルの死を前にして手を差し伸べることも出来ず、エイジはただ泣き叫ぶのみであった。
「…人を信じるために、人はいつから証拠が必要になったのでしょう。私にはわかりません…でも人は、そのために誤解を重ねて、大きな不幸を招くような気がします。…この後に起こった恐ろしい出来事は、まさにそうした結果だと思います…」
第19話「とどかぬ思い」より。無事に地球へと帰還できたと思ったのも束の間、米軍によりエイジは捕えられ、自分達や月面基地の子供達までも幽閉される状況を悲観したモノローグ。そしてエイジの制止にも耳を貸すこともなく、彼らはレイズナーを調べ始める。
「地球は本当にダメになると思う…? そんなことないわね? 私は信じてる…あなたも信じて…一輪だけ私にちょうだい? あげたい人がいるの… ごめんね!」
第23話でグラドスの大部隊に対して出撃する直前、基地の片隅に咲いていたヒナギクの花に語りかけた台詞。この時摘み取られた花が翌24話にて、地球の美しさを伝えるものとしてエイジに渡される。
「地球の花です。貴方は地球へ来ました。でも、何一つ地球の綺麗なものに触れてないんです…だから」
「きっと帰ってきて下さい。地球にはこんな花がたくさんあるんです」
第24話でグラドスの大攻勢に向かって出撃する直前のエイジに対し、一輪のヒナギクを手渡して。地球圏へ赴いて以来、米ソがいがみ合う冷戦構造、それに伴う権力者達の策謀などと、地球の「汚いもの」ばかりを見せられてきたエイジを慮っての行動だった。
「3年前のあの日…。圧倒的なグラドスの力に蹂躙されて、地球の都市の70%が焼かれ、総人口の3分の1が失われました。そして…グラドスはその破壊の上に立って、恐怖を操り、人を支配し、神の如く君臨しているのです…」
第二部でのほぼ毎回、冒頭にてグラドスの支配の様を語るモノローグ。その都度収録し直しているらしく、回によって口調に違いがある。
「たった3年…3年よ?人間って、あんなにも変わるものなの…弱いものなの!?ロアンも…エイジも…!」
第26話で再会したエイジとロアンの変貌振りに愕然とし、絶望感に打ちのめされ嗚咽する。なお、OVAの総集編では台詞が一部変更されている。
「いいの、そんな事いいのよ!……嬉しいの」
第26話ラストでギウラを欺く為の芝居とはいえ、アンナの頬を張った事を謝罪するエイジを遮り、彼の胸に顔を埋める。新EDテーマ「LA ROSE ROUGE」が、2人の真なる再会を祝福するかの如く流れる名シーン。
「地球は、地球人の物です!地球で生まれ育った物こそが地球を支える事が出来るんです!」
文化矯正と称して地球の文化をことごとく破壊するル・カインに対抗しての台詞。
「どうして私が撃てないと思うの?私は撃てる…!…私はエイジを愛してるのよ!」

スパロボシリーズの名台詞編集

「そんなことない!」
「戦争だからって…そんなやり方で、味方を犠牲にするなんて! そんなの、軍隊でも何でもありません!」
J』第37話アークエンジェルルート「舞い降りる剣」より。軍の上層部がサイクロプスで味方ごとザフトを殲滅する作戦をムウから聞かされた際、原作どおりに「上の人が死ねって言ったら、だまって死ななきゃいけないんですか? 私達軍人だから!?」と涙を流していたミリアリアに対し、その考え方をキッパリと否定した。
「そんなのおかしいわ! どこで生まれたのかなんて、その人自身にどんな関係があるの!?」
『J』第47話宇宙ルート「終末の光 前編」より。上述にある通り、ナノマシン手術を受けた火星の人間やエイジのような異星人との混血児をコーディネイターと同様に差別したアズラエルを激しく非難した。
「昔、読んだ小説で…今と似たような話があったわ」
「主人公が何日も走り続け、処刑される寸前の友達を助けたの…」
『DD』3章Part5「メロスのように」より。グラドス軍に掴まり処刑寸前の状況でも、この台詞でなおも希望を信じようとする。
おそらくこの台詞で指している小説は、太宰治氏の有名な短編小説『走れメロス』。『レイズナー』の主題歌の2番の歌詞「いつか読んだ小説 めくるみたいに思い出すのさ」にかかっているような台詞でもあり、ダブルミーニングとなっている(ただし寺田貴信SVによれば後者の一致については意図したものではなく、知り合いから指摘されて気づいたという[2][3])。そして、まさしく主題歌のタイトル通り、「メロスのように」は現れた。

余談編集

  • 矢立文庫公式サイトにて掲載されている大川ぶくぶ氏作の漫画『IPポリスつづきちゃん』では第15回に登場。上記の「たった3年~」の台詞がパロディされ、別の誰かさんの容姿にも言及した突っ込みの台詞に化けてしまっている。

脚注編集

  1. スリーサイズは「アニメディア」86年8月号の付録より。
  2. 2023年6月22日のツイート 2023年6月22日閲覧。
  3. 2023年6月22日のツイート 2023年6月22日閲覧。