ガウマは『SSSS.DYNAZENON』の主人公の一人。

ガウマ
登場作品 SSSS.DYNAZENON
声優 濱野大輝
デザイン 坂本勝
初登場SRW スーパーロボット大戦Y
SRWでの分類 パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
種族 地球人?
性別
誕生日 5月1日
年齢 5021歳
身長 183 cm
体重 61 kg
血液型 O型
所属 ガウマ隊
趣味
テンプレートを表示

概要 編集

自らを5000年前から現代に蘇った怪獣使いと称する青年。派手な髪色と目の下の隈、顔や身体中に残る傷跡など印象的な容姿をしており、型破りな言動で周囲を驚かせることもあるが、根は道義と礼節を重んじる人情家。フジヨキ台の河川敷の高架下にテントを構えており、日雇いのバイトを掛け持ちしながら生活を送っている。

ある日空腹で行倒れていた所を麻中蓬に助けられて以降、彼を命の恩人と慕っている。蓬、南夢芽と共に怪獣騒ぎに巻き込まれた所、ガウマが所持していた龍のオブジェがダイナゼノンに変化し、その場に居合わせた山中暦も巻き込んで共にダイナゼノンの搭乗者となった。ダイナゼノンの元となった龍のオブジェの所有者だったこともあり、一行のリーダーとしてダイナゼノンのメインパイロットを務める。

5000年前は4人の仲間と共に怪獣使いとして某国の姫君に仕えており、彼女と将来を誓いあっていたが、4人の仲間が「怪獣優生思想」となり反乱を起こしたため、彼らと相打ちになる形で命を落とした。姫君もまた自分たちと同じように現代に復活したと信じており、彼女を探すことがガウマの目的の一つとなっている。

蓬と出会った当初は怪獣使いを名乗っていたが、現代では怪獣を掴めなくなっている。

怪獣使いとは怪獣を操ると共に、その力の恩恵を受けて人の理を外れた存在である。だが、一度怪獣使いになった時点で怪獣と一蓮托生になる欠点があり、力を失う、怪獣がいなくなるなどで繋がりが切れると人間に戻ってしまい、徐々に衰弱して死んでしまう。

ガウマはまさにこの状態に陥っており、怪獣優生思想と異なり蘇った時点で怪獣との繋がりを失っていた。ガルニクスとの戦いを境にそれが顕在化[1]し、衰弱が加速。ガギュラとの最終決戦では2代目のサポートを受けつつ参戦し、勝利を掴むもののダイナゼノンの機能停止と共に息を引き取った。

その後、意外な形で蓬たちの前に現れることになるが、それはまた別の話である。

登場作品と役柄 編集

単独作品 編集

スーパーロボット大戦Y
初登場作品。ダイナゼノンのメインパイロット。担当声優の濱野大輝氏も今作でスパロボ初出演となる。
CHAPTER 01の最序盤から参戦し、ゲッターチームやバトルチーム、チームラビッツといった面々に対抗心を燃やす場面が見られる。
怪獣との繋がりが切れたことで衰弱し、死が迫っているのは原作通りだが、本作ではダイナゼノンが人々の信頼応援を生命力に変えて受け渡してくれるという設定になっており、最後まで生存する。
ダイナゼノンは非常に頼もしいが「三位一体」コマンドでカイゼルグリッドナイトになるとサブパイロットになるため、メイン向けの育成をどこまで行うかは考えもの。初動ブーストになる闘争心や合体後も効果を発揮するSPアップ、精神コマンドを合体後に引き継げるプレサポート系やラッキースターだけに留めておくのも手。
エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「PG:命中アップ」。

パイロットステータス 編集

精神コマンド 編集

Y
根性必中信頼闘志突撃
被ダメージを抑える精神がサブパイロットの蓬の「閃き」のみの期間が長く、かさんだ被弾を補填する「根性」を使わされやすい。
終盤戦では「愛」やグリッドナイトの「勇気」も加わりそのあたりの問題は解決するものの、それらへの「闘志」の重ねがけによる爆発力も捨てがたい。他パイロットとの配分は臨機応変に。

特殊スキル 編集

Y
底力L7、闘争心L2、援護防御L1、気力限界突破L2
精神コマンド面で被ダメージを抑えられないため、底力が非常に頼もしい。ダイナゼノンの「合体竜人」の最大効果を発揮させるため、あと一歩足りない闘争心・気力限界突破は最大まで伸ばしたい。
合体後はサブパイロットに転向するため、先を見越してSP系の強化をしておくとよい。「根性」の多用にも繋がるのでメインパイロット時でも無駄にならない。

エースボーナス 編集

出撃時、気力+10。怪獣使いの操る怪獣へのダメージ1.3倍。
『Y』にて採用。
前者は最大性能には関わらないが初動を大幅にブーストできる。気力制限のある武装の使用・「合体竜人」の効果発揮・「三位一体」コマンドの解禁とダイナゼノンにとっては多方面に恩恵が大きい。どうせなら闘争心も育成しきって120スタートにしてやるといい。
後者の効果は強力ではあるが「怪獣使いの操る」という条件の都合上『DYNAZENON』出典の個体に限られ、別の理で動く怪獣には機能せず大半のマップで腐る。
カイゼルグリッドナイトになるとサブパイロット扱いになるためこちらのエース獲得の有無はあちらの戦力に直接影響しない。1周目でリライブ加入を狙う場合はガウマの撃墜数を早々に稼いでエースになった後は削り役に回すと無駄が無い。

人間関係 編集

ガウマ隊  編集

麻中蓬
行倒れていた所を助けた命の恩人。その恩を返そうと彼につきまとった結果、辟易されてしまうが、共に戦う内にお互いに打ち解け合うようになる。
南夢芽
当初は蓬との約束を破った彼女に対して怒りを覚えていたが、その後共にダイナゼノンで戦うことになる。
山中暦
ダイナゼノンが出現した際に偶然その場に居合わせた無職のひきこもり。ガウマ隊の中では暦が一番の年長者(33歳)なのだが、ガウマは5000年前から蘇ったぶんも年齢として計上してマウントを取っている。
飛鳥川ちせ
暦の従妹。彼女からは「隊長」と呼ばれて慕われている。

怪獣優生思想  編集

ジュウガ
怪獣使い時代の後輩。ガウマのことを先輩として慕っており、現代に復活した後も最初は再び仲間になるよう促している。
オニジャ
他のメンバーの中でも特に明確に敵意を顕にされており、ガウマに対して強い憎悪を向ける。
ムジナ
怪獣優生思想の紅一点。他の3人よりは互いに敵意は低いが、嫌悪感は持っている。
シズム
怪獣優生思想のメンバー。彼が蓬たちの学校に転校して来た際には学校に乗り込んで喧嘩をふっかけており、その結果学校から出禁を食らう羽目になった。

その他  編集

ひめ
5000年前に仕えていた国の姫。ガウマとは将来を誓いあった仲だが後に怪獣優生思想との戦いで死亡したガウマの後を追い自ら命を絶つ。
『DYNAZENON』作中では顔が冠で隠れてしまい、素顔を確認することはできない。
蓬の母ちゃん
蓬の母親。訓練をサボった蓬の様子を見に麻中家に訪れた際に知り合うが、最初はガウマを蓬の友達と勘違いし、そのまま家に上げてしまった。ガウマの素直な性格が気に入ったのか、その後も家への出入りを容認している。
井上ゆか
『電光超人グリッドマン』のヒロイン。ガルニクスに取り込まれ、過去のビジョンの中にいた際に彼女の声を聴き[2]、それによって自分が死んだあとで「ひめ」も死んでしまったことを知った。

他作品との人間関係 編集

スーパー系 編集

流拓馬
『Y』では見た目や口調は悪いが根はまっすぐな類友。寝床のテントを勝手に使われたり、合同で訓練をするなど何かと絡みが多い。
金原さとみ
髪色や目の周りのクマなど似た要素が多い。『Y』では彼女と対面した蓬が「ガウマに似ている」という印象を抱いている。
ひびき玲子
『Y』では古代ムー帝国の女王という経歴に思う所があるらしく、彼女に対して終始腰が低い。
シーラに対しても心の中で反応していたので、ひめへの想いはスパロボにおいても大きいようだ。

バンプレストオリジナル 編集

エチカ・Y・フランバーネット
『Y』にて、彼女からの助力の懇願に対して即答で受諾、エーアデント自警団を立ち上げた。

名台詞 編集

「世の中にはなぁ! 人として、守らなきゃいけないものがなぁ、3つあるんだよ! 約束と、えーと……ほら、あれだよ……愛と……」
1話より。待ち合わせで呼び出した蓬を長時間放置していた夢芽が、そもそも約束を守る気がなかったと察して、持論を展開して説教するが、「人として守るべきもの」の全貌が思い出せず言い淀んでしまい、呆れた夢芽に立ち去られかける。
この時手を突き出して数を数えるように指を一本ずつ折っていったが、親指と人差し指を最初から折って、数えるごとに中指から折っていく独特なやり方をしている。
なお、このフレーズは1話以外でも語ろうとするシーンがあるが、どれも最後の一つを言おうとすると何等かのトラブルで遮られてしまうため『DYNAZENON』作中では明かされることはなく、答え合わせは『グリッドマン ユニバース』を待つことになる。
ちなみに『Y』のガウマは「」を取得する。「約束」はそもそも存在しないが、強いて言えば「信頼」だろうか。
「うるっせぇんだよォォォッ! 俺の前に現れるなって言ったよなァッ!? 今度こそ俺がお前をきっちり終わらせてやる!!」
ガギュラとの決戦において、激情を叩きつけて来るジュウガへの返し。
「この世界で……あなたと会えなかったけど……あいつらと出会えた……何で俺にダイナゼノンを託したのか……ようやくわかった気がするよ……」
怪獣優生思想との因縁に決着をつけたが、既にその肉体は限界だった。ひめがダイナゼノンを委ねてくれた理由を得心しながら、彼の命は尽きていった……。

スパロボシリーズの名(迷)台詞 編集

「好きでやる事だ! 気にすんな!」
援護防御時。原作におけるガウマの基本スタンスでもある。『Y』では援護防御を初期習得しているため、序盤からよく聞く特殊台詞。
ちせ「ゾンビ…。隊長も、ひょっとして…」
「俺も生き返った身だが、一緒にするな!」
ゾンビ兵との特殊戦闘台詞。あちらは生き返ったというより自我や知性もなくただ与えられた命令通り動く生ける屍のような存在であり、そのような存在と一緒にされるのは流石に心外であろう。
「俺たちの炎でルンピカさせてやる…!」
ウィンダミア王国軍との特殊戦闘台詞。ウィンダミア人にとってみだらにルンを光らせるのははしたないとされる。
「5000年前に生まれた俺はオールドタイプか…?」
夢芽「間違ってないけど、ちょっとズレてます」
パプテマス・シロッコとの特殊戦闘台詞。確かに宇宙世紀の視点で行けば間違いなくガウマはオールドタイプではあるが……。
「チャンスだ! 向こうは分離したら3機だ」
「こっちの方が1機、多い!」
『Y』CHAPTER 05サイドミッション「市民部第一課・大工事祭」より、ゲッターチームを相手にエーアデント市街地の補修対決をした際に。
堤防補修のための穴掘りと地盤固めはゲッターキリクゲッターカーンに完敗したため、瓦礫撤去対決では負けまいと分離して応戦。が……。
「すまねえ、蓬……ダイナダイバーは戦力にならなかった……」
その直後。ガウマの担当するダイナダイバーは潜水艦であるため陸上作業には参加できず、またしてもゲッターチームに後れを取ることに。
「要するにサボってると命が危ないってわけか……」
CHAPTER 07メインミッション「託されたものって、なに?」より、怪獣の代わりにダイナゼノンが命を繋いでくれていることを2代目から聞かされて曰く。

搭乗機体・関連機体 編集

ダイナダイバー
ダイナゼノンの下半身を構成する潜水艦型メカ。
ダイナストライカー
本来は暦が搭乗するが、第6話で怪獣優生思想に奪われた際、奪還するために一時的に使用した。
ダイナゼノン
メインパイロットを担当。上述の通り、合体前に操縦しているのはコア部分になるダイナソルジャーではなく下半身を構成しているダイナダイバーであるため、合体ロボのメインパイロットがコアメカに乗っていないというやや珍しい(物語の主人公が蓬である、という点を考えればある意味納得ではあるが)構成になっている[3]

余談 編集

  • 『電光超人グリッドマン』第18話に登場したミイラ男を翻案したキャラクターで、服装についてもミイラを彷彿とさせるものになっているのが特徴。
    • 同エピソードで5,500年前に栄えた王国の姫に仕える騎士であったこと、を操る一族であったことなどが語られている。
    • 雨宮監督によれば、デザインは初期案からほぼ変わっていないが、当初は宇宙人という設定であり、ダイナゼノンに乗る予定もなかったとのこと。

脚注 編集

  1. 蘇った当初から背中に紫色の痣があり、それが徐々に広がるにつれて衰弱していった。また、第一話の時点で走る蓬に追いつけないなど、体力が弱っていることが描写されていた。
  2. 『電光超人』第18話「竜の伝説」において、動き出したミイラにぶつけた台詞の流用。
  3. 小説『SSSS.DYNAZENON CHRONICLE』では、ダイナダイバーは脚としてみんなを支える部位となる為、自分がこの機体を操縦するのは運命みたいなものだったとガウマが思いを馳せる場面がある。