ガギュラ
ガギュラは『SSSS.DYNAZENON』の登場怪獣。
| ガギュラ | |
|---|---|
| 外国語表記 | Gagula[1] |
| 登場作品 | SSSS.DYNAZENON |
| 声優 | 内山昂輝 |
| デザイン | 後藤正行 |
| 初登場SRW | スーパーロボット大戦Y |
| SRWでの分類 |
機体 |
| 生態 | |
|---|---|
| 別名 | 咬文嚼字怪獣 |
| 分類 | 怪獣 |
| 全長 | 77m |
| 重量 | 8万8千t |
概要 編集
第11話「果たせぬ願いって、なに?」、最終回「託されたものって、なに?」に登場した怪獣。
怪獣優生思想のメンバーであるシズムが、麻中蓬と南夢芽の情動を糧に体内で育てていた個体。
見た目はオーソドックスな二足歩行型怪獣だが、体色が怪獣優生思想の服と同じ白である、後頭部がシズムの三つ編みを模しているなど、シズムの面影が感じられる特徴が所々に見受けられ、低い笑い声の様な不気味な鳴き声を発する。シズムの意識は健在で、意志総体はインスタンス・ドミネーションの際に垣間見られる内部空間(コンピューターワールドに酷似している)に佇み、そこからガギュラをコントロールしている。 よって、この怪獣はいわばシズム自身が怪獣化した姿と言える。
振動波器官は背中の緑色のアンテナ部分に存在し、そこから放出されるカオスブリンガーは、爆発や衝撃波を放つ効果を持つ。また、体内のシズム自身がカオスブリンガーを放ってバリアを展開した描写もある。
ガウマ隊とグリッドナイト同盟によって全ての怪獣を倒された後、シズムが発動したインスタンス・ドミネーションによって彼を取り込んで変貌。この時点でもナイトが単独で合体したカイゼルグリッドナイトを圧倒する力を見せつけた。
更にジュウガ、ムジナ、オニジャを取り込むと、彼等の情念を読み取って第二形態に変化[2]。頭部と胸部の外骨格が展開し、白い顔面とバロックパールを中心とした虹色の花弁のような胸部が露出する。また、全身に緑色の光のラインが走る。
カイゼルグリッドナイトを追い詰めて分離させる程の力で圧倒したが、ガウマ達が駆けつけて再びカイゼルグリッドナイトに合体されると激しい攻防となる。その後レックスグリッドファイヤーをも光線で押し返して優位に立つが、蓬が敢行した決死のインスタンス・ドミネーションで僅かの間動きを止められてしまい、その隙に分離合体したダイナゼノンのゼロ距離からのダイナゼノンフルバーストで空高く打ち上げられ、グリッドナイトの強襲を受けて背中の振動波発生器官を破壊されてしまう。
それでもシズム以外の3人の情動をエネルギーとして解放、渾身の破壊光線を放つが、必焼灼熱大火炎バーニンググリッドレックスロアーとの押し合いに競り負け敗北。グリッドナイトの鉄拳とダイナレックスの頭突きを受けて形象崩壊を起こし、消滅した。
取り込まれていた4人も最後の怪獣であるガギュラと共に死亡・消滅し、これを以て怪獣優生思想は壊滅することになった。
この怪獣の主体であるシズムは変貌後は一切言葉を発しておらず、3人を取り込んだ後はほとんど勝負を捨てたような状態であり[3]、皮肉にもガウマと相討ちになった5000年前の惨劇を繰り返すような形で滅びる形であった。
登場作品と操縦者 編集
単独作品 編集
- スーパーロボット大戦Y
- 初登場作品。CHAPTER 07メインミッション「託されたものって、なに?」において両形態が登場する。
- 終盤のボスユニットだけあって決して弱くはないのだが、いかんせん直前のステージでとんでもない怪物と戦うことになるため、相対的には楽な部類。
- 第二形態ではとり込んだジュウガ達の掛け合い台詞があるが、原作準拠でシズムのみ台詞がない。
- 怪獣使いの怪獣であるため、ガウマやグリッドナイトがエースボーナスを取得していれば一気に倒し切ることも狙える。第二形態はダイナゼノンリライブの参戦フラグのためにも必ずカイゼルグリッドナイトで倒したいところ。
- 原作と異なり、カイゼルグリッドナイトとの戦闘でトドメは刺されず、エーアデントを強襲したダンテを止めようとした蓬に「掴まれ」、そのままダンテにけしかけられ諸共消滅するという結末となっている。
装備・機能 編集
武装・必殺武器 編集
- 格闘
- 第一形態のみ。接近して殴り飛ばす。
- 突撃
- 第二形態のみ。殴り飛ばした後、背中から緑色のひも状のレーザーを放ち、もつれるような複雑な軌道を描いたのちに射出して追撃する。
- 破壊光線
- 第二形態のみ。跳躍した後両腕で緑のエネルギー球を形成、破壊光線を叩きつけて粉砕する。
- この武器使用時の台詞で入る「怪獣優生思想」名義の顔アイコンをよく見ると、原作を再現してかシズムのみ目を伏せて沈黙している(ボイスもシズム以外の3人分のみ)。
特殊能力 編集
- HP回復(30%)
サイズ 編集
- L
パイロットステータス 編集
精神コマンド 編集
特殊スキル 編集
余談 編集
- 第二形態へ変貌するカットはオープニング映像で映されており、存在は当初から示唆されていた。
- 怪獣の鳴き声はシズム役の内山昂輝氏の様々な笑い声を加工されたものが使用されている。
- 不気味な笑い声という点から、『SSSS.GRIDMAN』のナナシBを思い出した視聴者も多かった模様。
- 別名である「咬文嚼字」は単語の語感や字面ばかりに拘って文章の本質を全く理解していない事を意味する四字熟語。名前の由来は、強く禁止されるとかえってその行動を実行したくなる衝動「カリギュラ効果」。
- 怪獣デザインを担当した後藤正行によると、シズムのキャラクター性と実写の怪獣からのイメージを、背中に入れ込んでいる。
- 当初着ぐるみ化を想定していなかったが、放映後のイベント等でガギュラの着ぐるみが登場している。
- 最終回で放った尻尾を支点にする蹴りは、『ゴジラ対メガロ』でゴジラが放ったドロップキックのオマージュ。
脚注 編集
- ↑ 登場怪獣|SSSS.DYNAZENON 2025年9月28日閲覧。
- ↑ 皮肉にも、これが怪獣優生思想全員が完全に一つに纏まった最初で最後の機会となる。戦闘中はガウマ達に対して溜めていた鬱憤や激情をブチまけている
- ↑ インスタンス・ドミネーションは怪獣側から容易に拒否できるにも拘らず、蓬に対してそうしなかった。上記の通り、結果的にこれが原因で逆転負けを喫している。