ダイナゼノンは『SSSS.DYNAZENON』の主役メカ

ダイナゼノン
外国語表記 DYNAZENON[1]
登場作品 SSSS.DYNAZENON
デザイン 野中剛
初登場SRW スーパーロボット大戦Y
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 合体竜人
全高 63.063 m <br /> m
重量 240000240,000 t <br /> t
所属 ガウマ隊
パイロット ガウマ(メイン)
麻中蓬
南夢芽
山中暦
飛鳥川ちせ(補欠パイロット)
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概要 編集

ガウマが所持していた東洋龍型のオブジェが変化して現れた謎の巨大ロボット。怪獣優生思想からは「怪獣もどき」とも呼ばれている。

その場にいたガウマ、麻中蓬南夢芽、そしてたまたま近くを通りかかった山中暦を取り込み、彼らの操縦によって動く。基本的にはガウマが操縦するが、四人の心をひとつにしない限り真の力は発揮できない。

分離することで四機のメカとして個別に行動でき、ダイナソルジャーを起点とした「コンバイン形態」への合体も可能。普段は玩具程度の大きさになって分離状態で各搭乗者が所持・携帯しており、「アクセスモード」のコールで任意に巨大化させることが出来る。搭乗者は固定という訳ではなく別の機体に搭乗することができるなどある程度の融通が効き、諸事情で欠員が出た場合は代理の搭乗者を乗せることも可能[2]

機体そのものはかなり頑強な反面、ガウマすらその仕組みを正確に把握できていない為、運用に支障が出るレベルのダメージを負っても整備・修理する手立てがないという弱点がある[3]

また、極めて高性能な反面、この形態ではそれを活かすだけの決め手を持っておらず、ダイナレックスに変形することで初めて本来のポテンシャルが発揮される。

最終話においてガウマが死亡したのに伴い、色が抜け落ち機能を停止。その後はあるコンピューターワールドにダイナレックスの状態で保管されていたが、ナイトが訪れたのと同時に色を取り戻して再起動している。

構成機体 編集

ダイナソルジャー
蓬が操縦する竜人型メカ。武装は持たず、手足の爪と俊敏さを利用した肉弾戦を得意とする。
ダイナゼノンの頭部、胸部、ダイナレックスの上半身を構成する他、各メカと合体するコンバイン形態の起点となる。
ダイナミックキャノン
ダイナソルジャーが変形した大型キャノン砲。作中ではグリッドナイトとの共闘時に使用された。
ダイナウイング
夢芽が操縦するW字型の全翼機メカ。夢芽は登校にも使用している。ダイナゼノンのヘッドガード、胸当て、ウイング、ダイナレックスの翼を構成。
コンバイン形態はダイナソルジャーの背中に合体する飛行形態「ダイナソルジャーウイングコンバイン」。
ダイナストライカー
暦が操縦するバギー型メカ。マニピュレータがフロント部分を構成するため、この形態でも指を動かすことが可能。ダイナゼノンの腕、ダイナレックスの尻尾を構成。
コンバイン形態はダイナソルジャーの両腕に合体する火力強化形態「ダイナソルジャーストライカーコンバイン」。ただし、腕が巨大なため長時間の自立は不可能。
ダイナダイバー
ガウマが操縦する潜水艦型メカ。ダイナゼノン、ダイナレックス共に下半身を構成するが、合体時に前後が入れ替わる。
コンバイン形態はダイナソルジャーを背部に乗せた「ダイナソルジャーダイバーコンバイン」。他の合体形態とは異なり移動時の使用がメイン。

変形形態 編集

ダイナレックス
ドラゴン型の怪獣形態。合体強竜。ガウマ曰く「ダイナゼノンの本当の力」であり、この形態では尾や牙を使った戦闘スタイルに変化する他、口から強力な火炎を放つことができる。合体構成の関係で、ダイナゼノンからこの形態に変形するには1度分離する必要がある。

合体形態 編集

カイゼルグリッドナイト
グリッドナイトゴルドバーンとの合体形態。超合体竜王。

登場作品と操縦者 編集

単独作品 編集

スーパーロボット大戦Y
初登場作品。
CHAPTER 01「怪獣使いと竜」もしくは「合体竜人」にて参戦。ダイナレックスへの変形は「必焼大火炎レックスロアー」の武装演出のみ。
最初期からの参戦にも関わらず、最初から攻撃力6800(カスタムボーナスで7000)の必殺技が解禁済み。他のスーパー系は技能の追加育成と膨大な気力が必要だったり、撃墜数を稼いで武装追加イベントをこなす必要があったりとすぐには真価を発揮できない中、こちらは気力130だけで大活躍が見込める。
更に固有特殊能力の「合体竜人」により気力上昇と共に装甲や照準値が向上していくため、回避率の高いオーラバトラーやウルガルの雑魚相手にもそこそこ安定して攻撃を当てられる。
ただし、4人乗りであるが精神コマンドの配分が偏っており、負担率の高い精神コマンドがガウマと蓬に集中気味。しかも高めの底力と合体竜人の補正こそあるが鉄壁・不屈は誰も覚えないため、強敵戦や高難易度での反撃戦では防御面にやや不安が出る。
また射程4以上の攻撃が悉く少なめの弾数制のため、一度弾切れを起こすと反撃が滞りやすい上に、グリッドマンと同様飛行こそできるものの空・水適応はどちらもBと特殊なマップ配置に弱いなど、絡め手や対応力に欠ける印象が強い。ガウマは高い装甲を活かせる援護防御を初期習得しているため、フライトモジュールやA-アダプターを回してやり被弾で気力を稼がせるのも悪くない運用法。
参戦後の追加要素は合体の追加のみであり、ダイナゼノン自体の強化はされないのも惜しい。レックスロアーの攻撃力が例外的に高いのも、それらを見越した調整の結果であろう。
DLCのミッションにおいては概要にもある原作設定に反して自己修復機能がありメンテナンスフリーとされている。さらに余談だが、重量24万トンは重量が判明している味方機の中ではスパロボ歴代でもトップクラスなのだが、ゲームの仕様上普通に戦艦に搭載できる。市を丸ごと乗せているエーアデントはともかく、他の戦艦に搭載しても大丈夫なのだろうか?

装備・機能 編集

武装・必殺武器 編集

格闘
敵と組み合うなど、プロレスを彷彿とさせる肉弾戦を行う。

武装 編集

ダイナセイバー
掌(ダイナストライカーのバンパー部)から発振するビームソード。
『Y』で使用。片方で1回づつ切りつけ最後にX字斬りを行う。
ペネトレーターガン
ウイング後方に折り畳まれているビーム砲。ダイナウイングの主兵装で、分離状態でも使用可能。使用時は肩に露出したダイナソルジャーの爪が砲身を掴んで固定する。
本武装を担当する南夢芽は正式名称を覚えられないのか、大真面目な表情で複数回「なんとかビーム」と言い放っており、そのまま本武装の俗称と化している。
『Y』で使用。
バーストミサイル
スネ部分にあるダイナランチャーから放つミサイル。ダイナダイバーの主兵装で、分離状態ではVLSとして垂直発射される。
『Y』ではバーストミサイルキックとダイナゼノンフルバースト内で使用。
ストライカーストーム
肩、前腕にあるダイナストライカーのタイヤ部分を展開して放つ光弾砲。
『Y』ではダイナゼノンフルバースト内で使用。
フィンガーフォトン弾
指先から発射する光弾。ダイナストライカーの主兵装。
レックスファング
ダイナレックスの牙。
『Y』では必焼大火炎レックスロアー内で使用。
スパークバルカン
ダイナレックスの口の中に装備されている二門のビーム砲。

必殺技 編集

ビッグブレードストライク
両手のダイナセイバーを合わせ、巨大な刃を構築して切り裂く。
『Y』ではダイナセイバーのセリフパターン内として技名のみ登場。
バーストミサイルキック
キックを繰り出しながらバーストミサイルを発射する荒業。
『Y』では「バーストミサイルアタック」名義で採用。飛び蹴りを繰り出しながらミサイルを放ち、更に相手の上に覆いかぶさりながら追加でミサイルを放つ。
原作では当たったミサイルの大半が不発し跳ね返っているが、『Y』では演出の都合からか全弾が着弾時に爆発している。
バーストミサイルパンチ
発射したバーストミサイルを追いかけるようにダッシュで突撃し、ミサイルの着弾に合わせてパンチを叩き込む。
『Y』ではカイゼルグリッドナイトの「バーニンググリッドレックスロアー」演出内で使用。
ダイナゼノンフルバースト
ペネトレーターガン、バーストミサイル、ストライカーストームを一斉発射する必殺技。ストライカーストーム展開のために手首を内側に折り曲げる構えの関係上、フィンガーフォトン弾は一斉射撃に使用されない。
『Y』では射撃属性の準最強必殺技。射程はペネトレーターガンに次いで長いが、反撃で多用するとあっという間に息切れする程度の弾数しかない。気力が足りているならレックスロアーを主軸とし、こちらはダメージ調整やEN節約のために使うのが無難。
必焼大火炎レックスロアー
ダイナレックス形態での必殺技。口から強力な火炎を放射する。相手に噛みついた状態から零距離で放つことで、内部から焼き尽くすことも可能。
『Y』ではダイナレックスへの変形演出後、相手に組み付いて上空に浮上し、蹴り飛ばしから尾で殴打して打ち上げた相手にレックスロアーを放つ。第1話における一連の連撃の再現。

特殊能力 編集

合体竜人
『Y』で採用。
気力増加に伴い機体の装甲値・運動性・照準値が増加する。
最大効果発生には気力170を要するため、ある程度進んだら気力限界突破の育成を検討したい。
また気力100未満だと逆にステータスが下がってしまうため、一部イベントによる気力低下時は基本性能すら発揮できなくなる点に注意。

サイズ 編集

L

カスタムボーナス 編集

全ての武器の攻撃力+200。最大ENが+60。
Y』で採用。攻撃力と継戦能力が順当に強化される。

機体BGM 編集

「インパーフェクト」
『SSSS.DYNAZENON』のOP曲。『Y』ではDLC適用時に原曲となる。

関連機体 編集

ダイナゼノンリライブ
『Y』に登場する、SRWオリジナル機体。試作型ダイナゼノンにとりついたマイクロサイズの怪獣を、怪獣優生思想がインスタンス・ドミネーションで操る事で乗っ取った機体。別名「新生竜人」。分離やダイナレックスへの再合体機構は搭載されていない。

余談 編集

  • モデルとなったのは『電光超人グリッドマン』に登場したアシストウェポン「ダイナドラゴン」。
    • ダイナドラゴンは巨大キャノン砲に変形する小型戦闘機ダイナファイターと大型戦闘機キングジェットが合体したアシストウェポンで、飛行形態のまま合体した「ドラゴンフォートレス」という形態も持つ。ダイナソルジャーがキャノン砲に変形したり、2つの合体パターンを持つのはこのあたりがモチーフである。因みに「SSSS.GRIDMAN」の小説版では『合体戦艦パワードフォートレス(SRW未参戦)』というドラゴンフォートレスのオマージュ機が登場する。
  • 初期構想では、追加パーツを装備した強化形態「火炎覚醒ダイナゼノン」が存在していた。この追加パーツは、スーパー戦隊シリーズの『星獣戦隊ギンガマン』(SRW未参戦)に登場する「超装光ギンガイオー」(誤字で「超装甲ギンガイオー」と書かれている)がモチーフになっていた。
  • 恐竜の口の中を模倣した内部にコンピューター用のアナログスティック(元ネタは『電光超人グリッドマン』作中でアシストウェポンを操作するのに使っていたデバイス)が浮いている、という操縦しづらそうなコクピット周りをしている。シ-トもないため、パイロットは立ったり床に座ったりと思い思いの体勢で操縦している。
  • 2020年12月6日、東京コミコン2020における作品の情報公開イベントで実写のスーツがお披露目されたが、放映前のネタバレ防止のため、一切カメラに背中を見せず、常にカニ歩きをするという変わった動きを見せていた。スーツはその後、映像特典の「グリッドナイトファイト」で使用されたほか、リアルイベントでグリッドマン等前作のスーツとも共演している。
    • 背中を見せない演出は、その後予約が開始されたグッドスマイルカンパニーのTHE合体 合体竜人 DXダイナゼノン(発表時の仮称は「DX合体 ダイナゼノン」)の告知時にも徹底されていた。
  • 2話の冒頭部分(1話ではガウマの視点だった戦闘場面を蓬の視点で描写)のダイナレックス変形時、BGMとして流れていた「インパーフェクト」が、あたかもコックピットでも実際に流れているかのように聞こえる演出があった。後の別作品とは違い、本当に曲が流れていたかは不明だが、あちらの描写から、この件を思い出した視聴者もいた模様。
  • 合体ギミックに関してはグリッドマンの手足にアシストウェポンを装着していた形式のフルパワーグリッドマンが剛性に不安があったことに対する反省から堅牢さを重視したことが語られており、ダイナウィング、ダイナダイバーとの接続方法が特に顕著。

脚注 編集

  1. タイトル表記より。
  2. 例を挙げると第4話では風邪をひいた蓬の代わりにちせがダイナソルジャーに搭乗し、第6話ではガウマが一時的にダイナストライカーに搭乗している。
  3. 作中では二代目の持っていた最後のフィクサービームによってダメージ部分が復元されている。