フィクサービーム

フィクサービームとは、『SSSS.GRIDMAN』に登場する用語。

概要 編集

グリッドマンの胸部から腹部にかけて位置する3つクリスタル「トライジャスター」から放たれる光線技。「グリッドフィクサービーム」とも呼ばれる。この光線を照射された物質は瞬時に修復される。戦うためだけの存在ではないグリッドマンの「本当の力」。

電光超人グリッドマン  編集

主に怪獣によって破壊されたコンピューターワールドを修復し、現実世界に及んだ悪影響を元に戻す目的で使用されていた。ただし、使用描写が省略される事もあった。

物質だけでなく人間の精神にも効果があり、怪獣に洗脳された人々を正気に戻したり、心を閉ざした少年に立ち上がる勇気を与えている。

SSSS.GRIDMAN  編集

グリッドマンが記憶喪失となり、存在そのものが終盤まで忘れられていた。だが、アレクシス・ケリヴとの最終決戦にて、記憶を失う以前の姿である電光超人グリッドマンとなり、アレクシスとの激闘でフィクサービームの光の粒子が零れ落ちた事ででついにその存在を思い出した[1]。そして、アレクシスに取り込まれた新条アカネの心を救うためにフィクサービームを使用し、閉ざされた彼女の心を解き放ち最終決戦の決定打となった。更に、ツツジ台しか存在しなかった限定された仮想世界がフィクサービームによって修復される過程で、宇宙全域にまで及ぶ広い世界へと作り替えられている。

なお、アカネはアレクシスに洗脳されていた訳ではなく自らの意思で心を閉ざしており、フィクサービームはあくまで彼女が心を開く手助けをしたという描写になっている(前述の心を閉ざした少年の場合も同様)。

SSSS.DYNAZENON 編集

2代目がフィクサービームアンプルを所持しており、これを自身の持つステッキに装填することでフィクサービームを使用できる。

劇中ではブルバインとの戦闘でダメージを負ったダイナゼノンの修復に使用されたが、これが彼女の持つ最後のアンプルであったため、以降は使われていない。

SRWにおいて 編集

スーパーロボット大戦DD
2023年3月のイベント「憑・依」にて、グリッドマンが使用したことを匂わせる場面が存在する(明言はされていない)。
スーパーロボット大戦30
電光超人グリッドマンが必殺技扱いとなっているため、グリッドマンではなくフルパワーグリッドマンの個別コマンドとして初採用。「グリッドフィクサービーム」名義。
全ENを消費し、指定した味方1機のHP、EN、弾数とSPを全回復し、全ての異常を解除する。
スーパーロボット大戦Y
2代目のアシストリンクとして登場。対象のHP、EN、メインパイロットのSPを最大値の50%(RANK4で75%にアップ)回復し、状態異常を解除する。コストは6と重めながら、原作とは異なり1回限りの使用でないのが利点。
メインパイロット共感持ちの機体に何度も使うことでアシストカウントがどんどん増えていく。原作的にこんな使い方で良いのだろうか…。

余談 編集

  • 元ネタは『レインボー戦隊ロビン』のリリの復元光線[2]
  • 『SSSS.GRIDMAN』では技名を叫んで使用しているが、『電光超人グリッドマン』では技名を叫ばず基本的に無言で使用している。

脚注 編集

  1. 記憶を失っていた際の姿であるイニシャル・ファイター及びプライマル・ファイター形態では、トライジャスターが装甲に覆われた形になっていた。また、アンチが変身するグリッドナイトはこのプライマル・ファイター形態のグリッドマンをコピーして生まれたせいか、フィクサービームを使う事が出来ない。
  2. KARZWORKS Twitter(2023年10月7日)、2025年6月21日閲覧。