コウ・ウラキは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の主人公。
コウ・ウラキ | |
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外国語表記 | Kou Uraki[1] |
登場作品 | |
声優 | 堀川亮(現・堀川りょう) |
デザイン | 川元利浩 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
年齢 | 19歳 |
身長 | 178178 cm <br /> cm |
所属組織 | 地球連邦軍 |
所属部隊 | トリントン基地→アルビオン隊(MS隊) |
役職 |
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軍階級 | 少尉→中尉(戦時階級)→少尉 |
嫌いな食べ物 | ニンジン |
概要
ナイメーヘン士官学校卒のモビルスーツマニア。オーストラリアのトリントン基地に所属し、モビルスーツのテストパイロットをしていた。登場時の階級は少尉。「ニンジンが嫌い」という子供っぽい一面を持つ。また、お坊ちゃんが多い事で有名なナイメーヘン士官学校でも奥手な方だったらしい(実際、ニナとの付き合いも彼女に終始リードされていた)。
経緯
新開発のガンダム試作2号機(GP02A)がジオン軍残党(デラーズ・フリート)のアナベル・ガトー少佐に奪われた際に、ガンダム試作1号機(GP01)の近くに居た為に咄嗟に乗り込み、追撃する。初陣では実戦に不慣れな事をガトーに見抜かれ、苦汁を舐めさせられる。
MSに関する造詣に深く、GP02Aが核を装備しているのを一目で看破し、ニナ・パープルトンを驚かせた。しかし、度が過ぎた造詣の深さと慢心から、シーマ艦隊の攻撃で窮地に陥ったアルビオンを救うため、宇宙でも支障が無いサウス・バニングのジム・カスタムでは無く、地上戦装備のGP01を自前のセッティングで(搭乗前にシステムエンジニアのニナが設定したセッティングのデータディスクを渡されたが、それを払いのけ)出撃。結局機体は満足に動かず、シーマ・ガラハウのゲルググMに半壊に追い込まれ、ベルナルド・モンシアに罵られる。その事から軍人を続けていくべきか迷うが、ケリィ・レズナーとの出会いと戦いによって、軍人・パイロットとして成長する。
GP02Aの一連の奪還作戦および星の屑作戦におけるデラーズ・フリートのエースであるガトーとの交戦によって、コウはパイロットとしても人間的にも飛躍的に成長していくが、結局ガトーとの決着は付く事が無かった。
戦後はガンダム試作3号機の無断使用により軍事裁判にかけられて懲役一年を求刑されたが、後に罪状の根拠であるGPシリーズの存在が抹消されたことにより釈放され、北米オークリー基地所属となった。
その後のコウには「目覚ましい戦果をあげた乗機が記録より抹消されたエピソードから伝説のパイロット視されるようになった」という設定や、「ティターンズの台頭後にエゥーゴに参加した」という説があるが、定かではない。
キャラクターの総評
コウはガンダムシリーズでも珍しい「ライバルキャラを倒し損ねた主人公」であり、デラーズ・フリートの首魁であるエギーユ・デラーズには接触すらしていない。いわば「敵方の中心人物を討てなかった主人公」の印象が強く、アニメシリーズの制作順列的にもその点が膨らまされがちである。一応その点はアムロ・レイも同じなのだが、あちらはジオング撃墜は達成している上に、星一号作戦はしっかり成功している。対してコウの場合は「ガトーに敗北」「観艦式襲撃阻止失敗」「星の屑作戦阻止失敗」「コーウェン失脚・シナプス処刑→ティターンズ結成」など、デラーズ・フリート壊滅以外の目的が全て未達成なのも大きい。
ガトーと伍する戦闘を繰り広げられたのも、戦略兵器である試作2号機のコンセプトや損傷状況、ビーム兵器主体のノイエ・ジールに対するIフィールドの有効性などがコウに幸いしており、彼我の実力差を最後まで埋め切れなかった印象は否めない(小説版では最終決戦の描写が変更され、完全に互角というフォローがなされている)。またドラマ面でも、華々しく散り行くガトーに対し、コウは生きる事の苦しみを演じるかのように苦悶する描写が目立つ。大義を見つけることも叶わず、散る事も出来ない等身大の青年の苦しみを託されたキャラと言える。
とはいえ最終的には、状況・乗機に恵まれた感はありながらも、ジオン系のベテランパイロット達・地球上に勢力を残していたジオン高位将校を討つなど、十分な働きは見せた。総じて、短期間の戦績としては申し分なく、優れたエース級の人物ではあったと言える。ただ、その討ち取った相手の中に内通者であるシーマ・ガラハウがいた事で、コロニー落とし阻止失敗に大きく寄与してしまったのは、拭い難い失態であったと言わざるを得ないのだが……。
また加登屋みつる氏による月刊コミックボンボン漫画版では、序盤こそガンダムを任された事に慢心してしまう未熟さが描かれたものの、モンシアの叱咤激励を受けて中盤からは大きく成長し、観艦式ではガトーと互角の戦いを繰り広げ、終盤ではノイエ・ジールを相手に奮戦、ソーラ・システムのコントロール艦をノイエ・ジールの攻撃から守り星の屑作戦を阻止するといった大健闘を果たしている。ただし照射出力が足らなかったのでコロニーは燃え尽きず、ソーラ・システムと衝突して爆散するという結末であるが。
登場作品と役柄
SRWではオールドタイプであるが故に初期作品では非エースというイメージが強かった。
初期作品では作中の描写から命中率を補正する精神コマンドを習得しなかったが、『α』以降の作品からはオールドタイプ全般の能力値が見直され、ニュータイプとの能力差が縮まった。中でもコウは「必中」を習得する為、作品と場合によってはニュータイプのパイロットよりも役に立つ局面もある。近時の作品では、オールドタイプである宇宙世紀のガンダムパイロットの中では上位まで登り詰めるに至った。
もっとも、SRW世界におけるコウの最大の役どころはモビルスーツオタクという点にある。また、ニンジンが嫌いという設定も度々イベントで存在する。音声付きの事も。
原作では、新米だった彼がエースであるガトーと対等に戦えるまでに急成長を遂げた(第一話のトリントン襲撃から最終話のアイランド・イーズ戦までは劇中時間で一ヶ月)からか、努力家という面やキャラクター像が精神コマンドや小隊長能力で色付けされている。
基本的にアムロは『逆襲のシャア』設定で登場する事が多い為、年上の上官という存在だが、本来の宇宙世紀の設定ではアムロと同年代である。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。乗機はGP-01もしくはネモ→GP-01Fb→GP-03オーキスの順に乗り換える。モビルスーツマニアな為、ズゴックEを入手した時に解説してくれる。SFC版ではかなり有能で、ガンダム系パイロットとしては珍しく陸7なのが美味しく、序盤は他パイロットよりも戦力になる。命中が低め、オールドタイプなので2回行動がやや遅い欠点はあるものの、ガンダム系パイロットとしては攻撃力が非常に高いのも魅力。GP-03を入手後は、彼を乗せて突っ込んで高い攻撃力を絡めたマイクロミサイルで削るという戦法が猛威を振るう。GP-03を他に譲るにしても、『第3次』は誰でもファンネルを使えるのでやはり戦力として運用できる。
- スーパーロボット大戦EX
- マサキの章にガトーと共に登場。乗機はGP-01Fb。同時にニナも登場するが、ラ・ギアスへの召喚条件が「機体・艦船+パイロット・クルー」であるため何故かGP-01に乗っている。複座にして調整でもしていたのだろうか。
- 乗機の性能はありていに言えば微妙。GP-02やハンブラビのほうが明らかに使い勝手が良く、ビームが効かない相手も多いためそのままだと二軍落ちだろう。幸運持ちなので、乗機をガトーと交換したほうが効率的なのは如何なものか。
- 第4次スーパーロボット大戦
- オールドタイプパイロットの中では上位の能力値。鉄壁・幸運・覚醒・魂と、デンドロビウムと相性の良い精神コマンドが目白押し。また射撃と格闘の数値が全く同じという珍しいパイロットで、射撃はそれほどではないが格闘に関してはMS系パイロットではバーニィに次ぐ高さである。本作のガンダム系ユニットの格闘武器の中で最強なのはこれまたデンドロビウムの大型ビームサーベルなので、とにかくデンドロビウムに乗せろと言わんばかりのパイロットとして設定されている。
- ……が、魂の習得レベルが48と非常に遅く、よりによって集中・必中を覚えない点が痛い。使っていくなら、ΖΖガンダムか百式のマップ兵器+幸運で大量レベルアップを狙いたい。シナリオ『コロスとドン・ザウサー』で一直線に並んだ戦闘獣達を狙えば、集中がなくても命中させられるので、レベル20台から一気に80オーバーまで上げることも可能。こうなると魂が使える上に集中・必中無しでも余裕で攻撃を当てられるので、強いコウを使いたい人は是非。ちなみにコウとエマをある時点まで育てていない場合、二人で愚痴るイベントが発生する。
- 乗機はGP-01Fb→GP-03Sステイメン→GP-03デンドロビウムの順に乗り換えていくが、強力な武装がなくデンドロビウムは入手が遅いため、ゲーム中盤辺りまでは集中が使えるパイロットと共にスーパーガンダムに乗ると良いだろう。彼の空適応は何とCなので、Sガンダムやリ・ガズィ等は向いてない点に注意しよう。終盤でようやくデンドロビウムを入手できるが、改造を施して宇宙戦で全力で戦えるマップはたったの1シナリオしかなく、月面では地形適応が劣悪になり、最終話で出撃不可となる[2]ため、デンドロビウムに乗っての出撃は強制搭乗となる1シナリオしかないかもしれない…。このため、特にリアル系だとSガンダムorEx-Sガンダムに乗り込む可能性が高くなる(相性が悪いのは前述の通りだが、最大火力を出せるのはMS形態なので変形を移動用と割り切れば問題ない)が、デンドロビウム入手の際にAチーム側にステイメンがないとシナリオが矛盾するためか、よりにもよって本作の難関シナリオの一つである『栄光の落日』では強制的にステイメンに乗り換えさせられる。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 堀川氏の戦闘ボイスが入った事が最大の変更点。『第4次』と比べると長所の格闘が更に高くなった他、他の能力値も少し上方修正されている模様。
- スーパーロボット大戦F
- GP-01Fbに乗って序盤から登場する。主人公がリアル系だった場合、ナイメーヘン士官学校の先輩にあたるが、特に会話はない。捕虜のレッシィが逃げる時に油断してやられてしまうなど損な役所。相変わらずGP-01Fbがパワー不足なため、どうしても活躍させたいなら乗り換えは必須。
- 今作では幸運が努力に替わり、入手経験値のレベル差補正が大幅低下したこともあって使い勝手が著しく悪くなった。『第4次』同様、格闘と射撃の攻撃力が同値。格闘値が若干高いが、それでもジュドーやクワトロには遠く及ばず。それどころか命中・回避・反応・技量いずれもビルギットやケーラにすら劣る始末であり、使われる事は殆どないだろう。
- 発売前の紹介記事では口元を僅かに開いたグラフィックだったが、製品版では修正された[3]。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 序盤でようやく愛機GP-03デンドロビウムが手に入る。しかし、オールドタイプでも特に貧弱な能力値な上に必中も集中も無く、運動性・限界反応の低いGP-03では敵の能力値インフレに対応できず、どう足掻いても活躍できない。2回行動も62と同じオールドタイプのケーラやスレッガーにすら劣るため、修理・補給で意図的にレベルを上げないと普通に育てるだけではまず不可能なレベルであるなど、シリーズ中でもパイロットとして最不遇の扱いである。
- ちなみに『F』からのデータ引き継ぎを行わずに本作からゲームを始めた場合、味方パイロットのレベルは4つのパターンの中からランダムで決定される。基本的には完結編序盤の適正レベルに合わせた状態(レベル30~40ほど)になるのだが、コウは何故か4パターン全てでレベル1桁というとんでもない扱いの悪さ。版権作品主人公でここまで冷遇されたキャラクターは他に類を見ない。
- 一方でイベント面ではそれなりに出番が用意されており、ガトー絡みのイベントでよくDVEが入る。宇宙ルートの「灯火は炎となりて」ではビーチャの悪だくみに付き合わされてGP-03で強制出撃となる。育てていない場合は、防御で耐えるしかない。また、量産型νガンダムの武装選択イベントでは彼の意見で装備が決定される。……コウには使えないフィンファンネルを選んだ方が強くなるというのは皮肉でしかないが。この件は4コマでもネタにされており、インコム装備を薦めた際にコウ自身が乗りたいからというキースの指摘に苦笑して正直に認めるが、実際の出撃でその座はガトーに取られ、自分は回されたリ・ガズィの中、涙目で落ち込むという当然ではあるが可哀想な結末に終わった。タイトルが『同じオールドタイプなら』でオチを「もはや戦場はニュータイプの独壇場であった」のモノローグで締めくくられているのが益々彼が不憫になる。
- 今回弱体化しすぎたのが反省されたのか、以降の(特にαシリーズ)スパロボではニュータイプのエースには敵わないものの、そこそこ強く安定して使いやすいパイロットになっている。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 『第3次』『EX』に登場する。
- 『SFC版第3次』では「命中・回避は低いが攻撃力が高い」というタイプの筆頭だったが、こちらでは良くも悪くも無難に強いオールドタイプのエース級。SFC版ほどの攻撃力はないが、総合的な能力値はガトーに次ぐ高さであり、2回行動可能Lvもオールドタイプとしてはまずまず。しかしSFC版と同じく精神コマンドの習得ペースに問題があり、Lv22になるまでは加速と根性しか使えない他、熱血の習得も主役級にしては非常に遅いLv35なのがネック。決して弱いキャラではないが、今作ではニュータイプ技能がないとファンネルを使えなくなった事、ガンダム試作3号機が大幅に弱体化した事も相まって、終盤まで使い続けるプレイヤーは少ないと思われる。
- 『EX』では幸運が努力に差し替えられてしまったが、大して役に立たないてかげんの代わりに魂を覚えるようになった。しかし習得がLv40と最終シナリオにギリギリ届くかどうかという遅さであり、同じく2回行動もLv38とラスト直前。そもそも『CB』のマサキの章は、ユニットの武器性能が『第3次』準拠になってしまったせいで、ガンダムF91とΖΖガンダム程度しか使い物にならなってしまったため、ジュドーやシーブックを差し置いてコウのレベルを上げる旨味が少ない。ガンダム試作2号機で削りを行うにしても、ガトーの方が攻撃力が高いため効率よくダメージを与えられるし、ガトーにはコウにはない挑発がある。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 『第3次』同様のガンダム試作2号機強奪イベントで初登場。今回はDVE付で更に盛り上がる。今回から戦闘中のグラフィックはノーマルスーツ姿に。能力的にもリアル系として申し分ないものとなり、充分一軍として活躍出来るレベルになった。本作における、バランスの変化を象徴するキャラクターのひとり。しかし、同等の能力を持つ上官のサウス・バニングはガッツを修得するため、彼の前ではやや霞んでしまう(逆にバニングは何故か2回行動が果てしなく遅いという欠点があるので最終的には好みになるが。)
- また最終話限定ではあるが、試作2号機を入手している場合に極普通のプレイでLv99になる可能性を持ったパイロットでもある。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 地上ルート第5話ではティターンズ配下の敵パイロットとしてモンシア、キースと共にジム・クゥエルに乗って登場。同シナリオ途中で仲間になるが、撃墜も可能。味方での初期機体は現代ではジム・カスタム、未来編ではガンダム試作1号機Fb。後半の分岐で地上を選ばない限りガンダム試作3号機には自動で乗ることが無いが、相性はやはりいい。成長タイプが防御寄りなのに底力がない点が辛いが、援護を習得する他、現代でも習得が狙える熱血、フロスト兄弟にも対応できる必中など精神コマンドも優秀で、一流ニュータイプにはできない芸当もできる。特に今回は応援がないため努力の存在が大きい。スーパーガンダムのサブパイロットとしてその精神の優秀さを活用するのも有効。他には珍しい一幕として、ロランとソシエにモビルスーツの操縦をレクチャーするステージがある。モンシア曰く「俺より厳しいかもしれない」とのこと。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- ガトーとの決着でしばしば出番あり。ガトーからも高評価を貰える。アラド編以外では試作2号機入手フラグに関わるため、撃墜数は稼いでおきたいところ。試作2号機に乗れる自軍パイロットでは、ニュータイプを除くと唯一の魂持ち。加えて気合も習得し、2号機で核を放つにはうってつけのパイロット。ただし2号機の核はハマーン拒絶ルートでのみ使用でき、和解ルートでは使用不可。核なしでは2号機の性能もイマイチなので、どちらのルートを選ぶかでコウの存在意義も変わってくる。
- 性格は強気に向上。今までお約束だった努力に代わり、小隊長能力『獲得経験値+20%』という形で努力家ぶりが再現された。初期能力はバニングと同程度だが、成長力はエース級NTと同等で、長ずるに連れてバニングを引き離す。特殊技能についてはこれといったものがない上、切り払いはL2、援護攻撃はL1までしか育たず、初期技能が上書きできない本作では痛手となる。シールド防御はL5まで育つが、ガンダム試作3号機に乗る場合は結局死に技能に。精神コマンドも主人公らしいラインナップではあるが、小隊員として貢献できるものがないのは残念。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- ガトーが死んでいるので出番は少ないが、砂漠の虎ことアンドリュー・バルトフェルドにガトーを重ねている節がある。前作で戦士として一人前になったため、キラ・ヤマトの相談役になる事も。お世辞にも社交的とはいえないアムロ・レイ、本作では悩んでいるカミーユ・ビダン、キラより年下で人生経験に偏りのあるジュドー・アーシタ、無口なヒイロ・ユイ…確かに、他のガンダム系主人公では務まらないかもしれない。
- 性格が超強気まで向上した他は、『第2次α』から能力面は変更なし。特殊技能は相変わらずイマイチだが、上書きや同枠内での養成が可能になった点は救い。前作でもそうだが、初期値では格闘と射撃がほぼ同じだが、成長は射撃特化型。とはいえMSパイロットでは格闘は高い方で、試作3号機やノイエ・ジールの格闘を損なわない数少ない存在。
- 本作でも核搭載試作2号機を入手したら乗員の有力候補。ただ今回はルート限定ではないものの、試作2号機の入手・核搭載とも不死身の第4小隊メンバーの撃墜数が関わり、前作とは違った意味で入手が困難。コウとキースの撃墜数の差は別の隠し機体の入手フラグに関わる。
- 余談だが精神コマンドの構成は、イサム・ダイソンと全く同じ。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 第4話で登場。試作1号機Fbに乗っている……が、このステージの敵の多くはオーラバトラーなので、ろくに戦えない。ジオン軍の相手をさせると良い。単純な回避値はガンダム系トップだが、ニュータイプ能力がないため総合力では劣る。必修精神コマンドは「加速」「熱血」「魂」。「ひらめき」次いで「集中」も高確率で覚える。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
- ニュータイプではないため、クワトロやジュドー、シーブックのようなエース級の運用に向かないが、バニングと共に援護Lvが高いため、援護攻撃で活躍する。「加速」「集中」「熱血」「覚醒」の4種の精神コマンドを確定で覚え、「ひらめき」も高確率で習得。安定した強さを期待できる。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 第2部同様、援護攻撃主体で活躍できる。必修精神コマンドは変わらず、「加速」「集中」「熱血」「覚醒」の4種。「ひらめき」の習得率が落ちたかわりに、「幸運」が同率まで上がった。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第2部から数少ない0083勢として参戦する。台詞の新規収録も行われた。メカ考証という観点で『ゲキ・ガンガー3』に興味を示し、上映会に出席する一幕も。2号機強奪イベントは無いが、既にガトーとは因縁の仲。彼の説得イベントもある。ジュドーやシーブックらと同等のステータスを持ち、相変わらず援護も便利。加えて本作ではニュータイプ勢は魂を習得しないので個性が一際輝いている。早解きと相性が良く、起死回生を修得させ、覚醒を繰り返す速攻戦術がヘビーユーザーに重宝された。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 原作とほぼ同様の展開。主役キャラなのに何故か最終話でのヴィンデルとの戦闘前会話が無い。
- 今作ではCT率に+90%の底力LV9、3まで育つサポートを持ち、NTが覚えない魂を持ちながら覚醒も所持しているので、試作3号機だけでなくUC系のパイロットとして最高のポテンシャルを秘めている。ガンダム+Gファイターではシールドなし形態でHPを削らせてから底力LV9を乗せたシールドを活かし始めると大ボスの攻撃さえものともしない。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 『A』の移植なので役どころに変更は無いが、最終話でのヴィンデルとの戦闘前会話が追加された。追加されたエースボーナスは精神コマンド努力が愛に変化するというもの。確かに愛は強力だが、消費が大きすぎ、参入したての頃は1回も使えない、と序盤の使い勝手はすこぶる悪い。
- 宇宙世紀モビルスーツパイロットでは、唯一必中を10消費で使えて援護攻撃もできるので砲台としての活躍は見込める。同作で凶悪なカスタムボーナスを持つジム・カスタムとは非常に相性がよく、同じく援護攻撃に優れるバニングには必中がないため、強敵に対して必中の援護攻撃を繰り返すことで敵を大弱体化させる戦法が強力。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- GP01ではなくジェガンに乗って登場。ただしこのジェガンは入手できないので機体なしで参戦する(『64』ではGP01は未登場)。グラフィックは原作終盤の凛々しい表情になった。
- 中盤に参戦してから、かなりの間、存在感が希薄になる。ルートによってはGP02A強奪イベントも無い為にますます存在感が薄くなる。進め方によってはガトーと顔見知りにならない珍しい作品である(……が、設定ミスか、顔見知りでないルートでも戦闘前会話がある場合がある)。
- 『F』の頃と比べると、精神コマンドに集中が追加され、2回行動のレベルも現実的な値になった為、ニュータイプほどではないが使おうと思えば使っていける能力となった。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2019年4月のイベント「スターダスト・ネビュラ」期間限定参戦。GP01Fbに搭乗。イベント報酬ではボイス付きパイロットパーツも登場。
- 2019年11月のイベント「宇宙に揺らぐ陽炎」では復刻参戦。今回はGP03に乗る。イベントシナリオでは当初はガンダムに乗っておらず、ジムに乗っている(どのジムかは明言されていないが、世代的にはジム・クゥエルだろうか)。「0083」戦後から先の戦いの事を秘匿され、アナハイムでテストパイロット「(ヤザン曰く)飼い殺し」になっている。階級は中尉。
- スーパーロボット大戦DD
- 2024年9月のイベント「第3次スーパーロボット大戦ANOTHER PART1」にて参戦。久々に通常のGP01に搭乗。
パイロットステータス
能力値
近年ではUC系ガンダムのオールドタイプの中では高めの能力を持つ。射撃が高いのはもちろんだが、格闘も高めである。しかし大抵の場合はバニングの方が能力が高かったりガッツ等の優秀な特殊能力を持っていたりするためやや影が薄くなりがちではある。また、旧シリーズでは劣悪な扱いを受け、二軍確定的な能力のこともあった。COMPACTシリーズ等では回避の値がアムロやクワトロ以上に高いこともあった(実際にはニュータイプの補正によりコウの方が回避率は低い)。
精神コマンド
必中、努力、魂を覚える傾向にある。必中は使い方や状況次第では集中より有用である。また、『A PORTABLE』や『IMPACT』等ガンダムの主人公キャラで魂を覚えるパイロットが激減した中でも彼は魂を修得した。
- 第3次
- 根性、加速、気合、ド根性、ひらめき、熱血
- EX
- 根性、幸運、加速、気合、熱血、てかげん
- EX(PS版)
- 根性、努力、加速、気合、熱血、魂
- 第4次
- 鉄壁、ひらめき、熱血、幸運、覚醒、魂
- F、F完結編
- 加速、熱血、努力、ひらめき、覚醒、魂
- α
- ひらめき、努力、熱血、必中、覚醒、魂
- α外伝
- ひらめき、努力、必中、熱血、加速、魂
- 第2次α、第3次α
- 集中、必中、ひらめき、熱血、気合、魂
- IMPACT
- 努力、突撃、熱血、集中、覚醒、魂
- A(A PORTABLE)
- 努力、ひらめき、必中、熱血、覚醒、魂
- 『A PORTABLE』でエースボーナス適用後のみ、努力が愛に変化。
- リンクバトラー
- 努力、ひらめき、加速、熱血、集中、魂
- 64
- 加速、集中、熱血、努力、ひらめき、魂
- X-Ω
- 加速、幸運、必中
特殊技能(特殊スキル)
ガンダムシリーズの主人公の中では比較的珍しく、援護攻撃を覚える傾向にある。
- 第3次(PS版)
- シールド防御L4、切り払いL4
- EX(PS版)
- シールド防御L6、切り払いL6
- 第4次(S)
- シールド防御L8、切り払いL5
- F・F完結編
- シールド防御L8、切り払いL7
- α
- シールド防御L9、切り払いL9
- α外伝
- 援護L1、シールド防御L3、切り払いL2
- 第2次α、第3次α
- 援護L1、シールド防御L5、切り払いL2
- COMPACT
- シールド防御L6、切り払いL3
- IMPACT
- 防御L6、援護攻撃L3、援護防御L3
- 64
- シールド防御L9、切り払いL8
- DD
- [+]覚悟
- 攻撃力・照準値が増加する。戦闘回数に応じて照準値・運動性が増加する。気力120以上(レベルが上がると150以上も追加される)の時、ステージ中一度「集中」(レベルが上がると「熱血」も追加される)がかかる(LV5で追加される)。
- 戦意高揚(コウ)
- 気力が10上昇する毎に、照準値が増加する。
- 吶喊(コウ)
- 攻撃力・照準値が増加する。スピードが増加する(LV10で追加される)。
小隊長能力
エースボーナス
- 努力が愛に変更
- 『A PORTABLE』で採用。同作での愛は努力を内包しているため、実質的に上位種の精神に格上げ…と思いきや、ボス戦では魂を使いたい場合熱血分が無駄になってしまうなどやや取り回しが悪く、先述のように序盤は使いにくいが、最初に覚える努力が変更されてしまうため、取得した次の周回以降は特にSPの不足する序盤が苦労するなど、字面が強力な割に上手く使いづらい、悩ましいボーナスになっている。
パイロットBGM
人間関係
地球連邦軍
- チャック・キース
- 同僚で士官学校からの友人。
- サウス・バニング
- 上官。隊長である彼が戦死した事により、一時的に少尉から中尉に昇進した。
- ベルナルド・モンシア
- 先輩。色々な理由が絡んで一方的に敵視されていたが、後にある程度認められる。
- アルファ・A・ベイト
- 先輩。モンシアと同じく当初は子ども扱いされていたが、次第に認められるようになる。
- チャップ・アデル
- 先輩。
- エイパー・シナプス
- 上官。
- ディック・アレン(SRW未登場)、ラバン・カークス(SRW未登場)
- トリントン基地でのコウの先輩。
- バスク・オム
- 原作で直接対話する場面は無いが、彼の行動がコウとガトーの最後の戦いに水を差す結果となり、その事に大きく激怒した。
アナハイム・エレクトロニクス
デラーズ・フリート
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 本来の宇宙世紀の歴史では同年代であるが、スパロボの設定上アムロの年下の部下となり、強く尊敬している。無論、アムロが伝説を作ったRX-78-2ガンダムにも詳しい。
- シャア・アズナブル / クワトロ・バジーナ
- クワトロとしては多くのシリーズで共闘するが、『IMPACT』終盤および『第2次α』ではネオ・ジオンの総帥となった彼と敵対する事に。
- ブライト・ノア
- シナプスが登場しない作品も多い為、その場合は彼が直属の上官になる。
- カミーユ・ビダン
- 共にMSに関しての知識があるのもあってαシリーズでは彼との絡みが多いが、『第2次α』ではなぜか彼からタメ口をきかれる(『第3次α』では元に戻っていたが)。
- エマ・シーン
- スパロボでは同僚で、階級や年齢からコウの上官にあたる。『第4次』で双方とも出撃させていないと二人で愚痴るイベントが発生する。
- ファ・ユイリィ
- 『第3次』ではニンジンが食べられない事を彼女に強く責められ、『第2次α』でもまた彼女に突っ込まれる。
- ヤザン・ゲーブル
- 大半の作品では敵対関係だが、『X-Ω』イベント『宇宙に揺らぐ陽炎』ではなんと上官となった。
- クリスチーナ・マッケンジー、シロー・アマダ
- 『IMPACT』ではアレックスやEz-8といった旧式の機体でアクシズ落下阻止に加わる彼女らの身を案じていた。
- シャクティ・カリン
- 『α』では、お茶会で彼女がクリスと一緒に焼いたケーキを御馳走になるが、それがキャロットケーキである事を知った途端に顔面蒼白となってしまう。コウがニンジン嫌いである事を知らなかったためである。
正暦作品
- ロラン・セアック
- 『α外伝』では、彼の初登場におけるマウンテンサイクルに埋まったフラットを発掘するシーンから遭遇するなど、縁が深い。
- フラン・ドール
- 『α外伝』では、ノックスの街で彼女から号外を渡される。
- ジョゼフ・ヨット、シド・ムンザ
- 『α外伝』では、未来世界に飛ばされた際に彼らから、この世界の掟や黒歴史、マウンテンサイクルなどについて、マリと共に聞かされる。
- コレン・ナンダー
- 『α外伝』では、ガンダム打倒に執念を燃やす彼から、ガンダム試作1号機Fbに乗っていたからか初対面早々に因縁をつけられる。
ガンダムSEEDシリーズ
- キラ・ヤマト
- 『第3次α』で競演。バルトフェルド戦では厳しい一面を見せながらも彼に戦士としての覚悟を教えた。またミーティア装着時には同じタイプのオーキスの操縦経験に基づくアドバイスを行なう。
- アンドリュー・バルトフェルド
- 『第3次α』で競演。当初バニングらと共に彼と幾度と無く激闘を繰り広げた。また彼をガトーに重ね合わせている所があり、仲間になった後も会話が多い。
リアル系
- ショウ・ザマ
- 『64』では2人揃ってニンジンに恐怖を抱き、その恐ろしさを語った為、周囲から呆れられた。
- クマゾー
- 『第2次α』では純真無垢な彼の眼差しに抗えず、ニンジンの自棄喰いに挑む羽目に。
- 一条輝
- お互いファーストネームで呼び合うなど仲が良い。『第3次α』EDの新メガロード船団出発式では、互いのカップルの未来を祝福し合う。
- ロイ・フォッカー
- 初共演の『α』では、輝と共に、酒の場で彼に女性へのアプローチの仕方についてレクチャーされた。
スーパー系
- ひびき洸、桜野マリ
- 『α外伝』では、未来世界のノックス近郊に飛ばされた際に、彼らと行動を共にしていた。
- デューク・フリード
- 『IMPACT』では彼に、ガーベラ・テトラが外見を偽装したガンダムタイプの機体である事を懇切丁寧に解説した。
- 獣戦機隊(藤原忍、結城沙羅、式部雅人、司馬亮)
- αシリーズでは共にトリントン基地所属。
- 草間大作
- 『α』では彼の愛機ジャイアント・ロボに強い興味を示すが、同時に大作のような年端も行かぬ子供を戦争に駆り出さねばならぬ現状を憂う。
- 碇シンジ
- αシリーズで共に戦士としても人間としても大きく成長した者同士であり、『第3次α』では共にキラを諭す場面もある。
- ツワブキ・サンシロー
- 『第3次α』での神壱号作戦発動前日、ニナのいる地球へメッセージを送った際に彼から難癖をつけられるも、すぐに和解した。
バンプレストオリジナル
- エクセレン・ブロウニング
- 『IMPACT』では雑談中、突如アルフィミィの意識と感応してラー・カイラムから出撃しようとする彼女を止める事に失敗した。
- セニア・グラニア・ビルセイア、ウェンディ・ラスム・イクナート
- 『α外伝』にて彼女達やカミーユと共にアンセスターの使用する機動兵器の分析を行った。
- アイビス・ダグラス
- 『第2次α』序盤ではメカマニアの血が騒いだのか、アルテリオンに興味津々の様子。だが、その事で彼女を怒らせてしまった。
名台詞
アニメ本編
- 「このザクめ、なんて動きが鈍いんだ。パワーアップしたジムとじゃ比較にもなりゃしないよ」
- 第1話「ガンダム強奪」より。物語冒頭、模擬戦で乗っているザクIIF2型の性能に不満を漏らす。
- かつて(U.C.0079年)ジオン軍の象徴として地球連邦軍を脅かしたザクも、今(U.C.0083年)となっては鹵獲された旧式機として連邦の新兵に性能の低さを毒づかれつつ、連邦軍の主力兵器・ジムの新型のデータ取りを手伝わされている。一年戦争の争乱も今や昔の話となった平和なシーンである。
- 「は、はいっ」
- 第2話より。敵であるガトーに「君も将校なら大局的に物を見ろ」と言われた際、ついこう返事してしまい、ガトーから「私は敵だぞ!」と呆れられた。
- なお、小説版ではこの場面でのコウの心理が「歴史上の偉人が目の前に現れて、さらに自分に説教を始めたようなもの」とされている。そう考えると、コウの反応もそれほどおかしな物とは言えないのかもしれない(もっとも、ガトーは「侮辱」と受け取ったらしく、小説版では「ふざけるなッ!」の一言が追加されている)。
- 「モンシア中尉、オムツ持参でお供します!」
- 第4話「熱砂の攻防戦」より。コウとキースを連れて出撃する事に不満を持って二人を「小便小僧」と揶揄するモンシアへの返答。この時点での関係はまだ険悪であり、コウなりの皮肉への切り返しだった模様。
- 「ウラキ少尉、吶喊(とっかん)します!」
- 同話より。敵の十字砲火でアルビオンの援護に向かえない中、挑発と煽りを多分に含みながらも「最も性能の高い1号機で包囲網を突破しろ」(意訳)というモンシアの指示を受けて。コウはこの台詞の後に奮戦、3機の敵機を撃墜している。SRWでは「吶喊」が「突貫」と表記されている。
- なお、小説版ではあろうことか、「吶喊します?」と誤植されており、緊迫感漂うシーンが台無しになってしまっている。
- 「今は戻れない。僕にはまだ、やり残していることが…。深く沈んでくすぶっているものを僕は…必ず戻る、約束するよ…!」
- 第6話「フォン・ブラウンの戦士」にて、ケリィがデラーズ・フリートへ合流しようとしている事を知りながらも、ニナからの帰還命令を敢えて振り切りヴァル・ヴァロの修理を手伝う。
- 「命を…命を懸けてまでの目的は! 価値はなんなんです、ケリィさーーーーん!!」
- 第7話「蒼く輝く炎で」にて、ケリィが乗るヴァル・ヴァロとの戦いにおいての叫び。
- 「大尉、返事を!大尉!」
「大尉、諦めないで! …大尉ーー!!」 - 第8話「策謀の宙域」より。突如機体が爆発して吹き飛んでいったバニングへ必死に叫ぶが応答はなく、願いも空しく遥か遠方で爆散したことを示す光が見えただけだった…。
- 「この海は…地獄だ!」
- 第9話「ソロモンの悪夢」にて、アルビオン内で待機している際に呟いた台詞。
- ここで言う「海」とはソロモン宙域の事を指す。これまでコウは実戦を複数回経験し技量は向上してきているが、せいぜいMS数個小隊程度の敵とそれぞれ1回限りの短期戦をこなしてきただけであり、数時間に渡って数十機の敵が波状攻撃をしかけてくる環境に強いストレスを感じての台詞である。
- 一方、過去の戦争で宇宙要塞戦をこなしてきたベイトは愚痴りつつもオペレーターにジョークで返すくらいの余裕があり、対称性が描写されている。
- また、同時にガトーとGP-02が核弾頭を抱えていつ攻撃を仕掛けてくるかわからず、気が立っている面もあると思われる。
- 「間に合え、間に合え、間に合え…、間に合えぇぇぇぇ!!」
- 同話、ソロモンへ向かうガトーを追いかけるが、間に合わなかった。常にガトーを追うコウ…。
- 「ガトー! 俺は決着をつけるまで、お前を追い続ける!」
- 第10話「激突戦域」。GP-02によるアトミックバズーカの一撃によって地球連邦軍の観艦式を潰した。
- しかし、コウはあくまでガトーとの決着に拘り、当のガトーからは「怨恨だけに根差している」と言われた[4]。
- 「満足だろうな、ガトー! でもそいつは2号機を奪われた俺達にとって屈辱なんだ!」
- 同話、ガトーとの死闘の際の叫び。この戦いの果てにコウはガトーに肉薄し相討ちにまで持ち込んだ。
- 「貴様らがぁッ!」
- 連邦軍に寝返るシーマ艦隊が許せず、彼女等を攻撃する[5]。
- 「待っていたのか、俺の為に」
- 終盤、スペースコロニーから脱出した際にガトー搭乗のノイエ・ジールが待ち受けていたのを見た際の台詞。その姿を見たコウは、好敵手との決着をつけられる事に、苦しくも満足げな笑みを見せる。
- 「ガトー…」
- 第13話(最終話)「駆け抜ける嵐」エピローグより。デラーズ紛争終結後の軍事裁判を経た一年の服役後、オークリー基地着任の際、枯れた小麦を見ての台詞。
その他の媒体
- 「きさま!! きさまはなんてことしたんだ!! おまえはなんともおもわないのか……大勢の人を殺して!! おれはゆるさん!!」
- 「ガトーよ満足か……二号機を奪い、その核弾頭で大勢の人たちを殺し……おまえが憎い!!」
- 「ちがう そんなのは理想じゃない お前の野望だ!!」
- 加登屋みつる氏の漫画版より。観艦式を襲撃したガトー操るGP02との決戦における台詞。
- 児童漫画とはいえ「理想」と称して自らの大量殺戮を正当化するデラーズ・フリートおよびガトーを一刀両断しており、加登屋版のコウはガトーとの決着ではなく、「コロニー落としの阻止」のみを目的に奔走する事になる。
- 「すべての悲劇はお前達が始めたんだ! 目的が手段を正当化する事などない」
- 松浦まさふみ氏の漫画版より。終盤にガトー搭乗のノイエ・ジールと対峙した際の台詞。
- 原作と比較すると、コウがガトーの行動をより明確に非難する場面が目立っており、松浦版のコウはどちらかといえばSRWにおけるコウに近いと言える。
迷台詞
- 「ニンジン、いらないよ」
- 第1話、食堂での一言。この後、お盆にニンジンがどっさり乗せられた。大概の場合一言モードに収録されている。
余談だがこのセリフを聞いて一部のユーザーは漫画『ドラゴンボール』にて堀川氏が同じく演じているキャラクターであるベジータを連想したとの声もある[6]。 - 「うう…なんでみんなこんなの食べるんだぁ? …でも、俺だって男だ! こんなもの…!」
- 第8話「策謀の宙域」にて、一人称を「僕」から「俺」に変えてみたりとニナにアピールする中でニンジン嫌いも克服しようと、自室にて大量のニンジンを置いた皿を見ての独白。
- 台詞や表情からして相当嫌らしい。直後、意を決して食べようとするもキースが部屋に入ってきた事で皿をひっくり返してしまった。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 「長い砲身にはこういう使い方もあるんだ!」
- ガンダム試作3号機で「零距離メガビーム砲」を使う際に叫ぶ特殊戦闘台詞。SRWのPVなどで使われたり、コウの名台詞のように使われているが原作では言っていない。
旧シリーズ
- 「こいつはMSM-07E、ズゴックEじゃないか!!しかもほとんど無キズだ!これ、つかえるぞ!!」
キース「へぇ、こいつがズゴックか」
「ただのズゴックじゃないぜ。ズゴックE(エクスペリメント)はジオニックの水陸両用MSの中でも陸戦能力がもっとも高いんだ」
「全高18.4メートル、69.5トンのサイズなのにジェネレーター出力はなんと、2570キロワットもあるんだぜ!」
「後期生産型だから実戦配備されたのは、たったの38機しかないんだ。そもそも、このズゴックEは…」 - 『第3次』でズゴックEで入手した際に聞ける彼のズゴックE評。非常に早口でテキストウィンドウいっぱいに台詞が羅列されるためインパクト抜群。
αシリーズ
- 「…ニンジンはパイロットの能力に関係ないと思うけど…」
- 『α』第17話「GR対GR2」にて、シャクティとクリスの作ったキャロットケーキを食べられず、クリスと忍から「ニンジン嫌いという事がパイロットとして情けない」と言われた時の言い訳。
- 忍の言うとおりに体力勝負の面はあるとはいえ、別にパイロットとして大きな支障が出る訳ではないのだが、結局は押し切られる羽目になり、パイロットとして成長した『第2次α』においても克服できず、また似たような状況に陥る。
- 「シーマ・ガラハウ!性懲りもなく!」
シーマ「それはこっちの台詞だよ!連邦のボウヤが!」
「貴様達の奪った核でどれだけの人間の生命が脅かされるかわかっているのか!?」
シーマ「わかっているさ!少なくとも、あんたよりは肌身に染みてね!」
「何っ!?」
シーマ「戦争ってのはねえ…あんたみたいなボウヤじゃ、わからない世界ってのがあるのさ!」 - 『第2次α』北米ルート第26話「謀略の大地」より。
- シーマ・ガラハウとの戦闘前会話。
- 「…任務だからじゃない! 大義の名の下に人の命が奪われる事を俺は許せないんだ」
- 『第2次α』第38話「星の屑、再び」でシャアと対峙した際、コウを「命令に従うだけの軍人」と切り捨てるシャアに対する反論。
- ボス格との戦闘前会話では軍人としての職務を問われるような事が多いが、この台詞のようにコウには自分なりの軍人としての信念を貫く台詞が多い。
- 「理想や信念に殉じるのは勝手だ! だが、お前達が勝利したって戦いは終わりはしないんだぞ!」
「負けた側が勝った側を憎み、戦いは永遠に続く…。力で人を押さえてもそれは新たな戦いを生むだけだ!」 - 『第2次α』でガトーと対峙した際、あくまで連邦政府の打倒という信念を貫くガトーに対しての台詞。
- この発言にガトーはスペースノイドの境遇を嘆く反論を取るが…。
- 「そうじゃない! 連邦の人間全てが地球至上主義者ではない! 事実、政府の改革は進んでいる! その結果を待つ事が出来ないのか!? それほどまでに人間が信用出来ないのか!」
- 上記の台詞の後、ガトーの「スペースノイドにアースノイドの犬になれといのか!?」と反論されての返答。このコウの発言に、ガトーも「成長した」と脱帽する。
- もっとも、コウが信じた政府の改革はブルーコスモスによって歪められてしまうことになるのだが…。
- 「ガトー…お前と…お前の戦い…俺は忘れないぞ…お前の殉じた理想は別の形で俺達が引き受ける…だから…安らかに眠れ…、アナベル・ガトー…」
- 『第2次α』第54話休戦ルート「逆襲のシャア」or第55話ハマーン拒絶ルート「忌まわしい記憶と共に」におけるガトー撃墜時の台詞。
- 「人類を縛るのはやめてくれ!俺達は自分達の力で生きていく!例え、それが愚かな行為の繰り返しでも…未来を信じて生きて行くんだ!」
- 『第2次α』最終話でのイルイへの説得。
- 「逃げるな、キラ! 虎を否定するなら、自分の答えを出せ! それが出来ないのなら、ここを去れ!」
- 『第3次α』第22話地球降下ルート「砂塵の果て」より。
- 「砂漠の虎」ことアンドリュー・バルトフェルドを撃つことに躊躇うキラに言った言葉。
- 後輩キャラがいなかった原作およびSRW全体でも珍しいコウの目下に対する厳しい台詞であるが、数作のαシリーズを経て、歴戦の勇士に成長したコウだからこそ言える台詞といえる。
- 「俺は前の大戦で奴を倒した時、その志の一端は理解出来た…」
「そして、奴が生きていたならばきっと今の状況を憂えていただろう」
「だから俺は、奴の意志も共に戦わせてやりたいんだ」 - 『第3次α』宇宙ルートで、イカロス基地に納入される機体がノイエ・ジールだった場合に発生する会話。散々苦汁を飲まされ続けてきた相手の愛機という事でモンシア達3人が揃って拒否反応を示す中、ノイエ・ジールをガトーの分身に見立て、共に戦う決意を固める。
COMPACTシリーズ
- 「自分の拘りを正面から見せつけられるのは、少し応えましたね」
- 『IMPACT』第3部:銀河決戦篇「そのために今、生きている」でオモイカネへのデバッグ作業を終えた後、オモイカネがガンダム試作2号機のイメージまで再現させて抵抗した事を振り返って、ガトーに固執していた頃の自分を思い起こす。
携帯機シリーズ
- 「じゃあ俺たちはトリントン基地からずっと、おとりの部隊を追っていたって事か?」
- 『A(PORTABLE)』第11話(「アーガマにとどまるを選んだ」ルート)より。「星の屑作戦」の真の狙いがガンダム試作2号機による核攻撃ではなく、コロニー落としにあると知った際に。
- 「貴様に話す舌など持っていないっ! 約束は果たすぞ、ガトーォォッ!」
- 『A PORTABLE』最終話にて追加されたヴィンデルとの戦闘前会話[7]の末尾。「貴様に話す舌は持っていない」とかつて自身がガトーに叩きつけられた台詞を引用しているのも印象深い。
単独作品
- 「せ、宣戦布告だって…!?」
- 『X-Ω』期間限定イベント「スターダストネビュラ」より。
- 原作通り核を撃たれてしまい、ガトーとの一騎討ちが始まるのだが、そこにオルドナ・ポセイダル率いる艦隊がワープし、全域に向けて宣戦布告が始まる。流石に戸惑うのも無理はない。
- 「テッペイ、君は自分が無力だと、嘆いたことがあるんだね。」
「僕にはあるよ、2号機を追って宇宙まで来た。その最中に散っていった人達もいた。」
「そういう人達の想いを体現し、僕はガトーを止めなくてはいけなかったのに、それは叶わなかった…」
「僕はただ自分の無力さを思い知り、苛立っていただけなんだろうな。」
「だが、それではダメなんだろうな…」
「テッペイ…人類は、手を取り合うことができると思うかい?」 - 『X-Ω』「スターダストネビュラ」より。連邦軍に壊滅的な被害が出て他施設も次々とポセイダル軍に占領されてしまい、GGGは収容したガトーに協力を要請すると言い、それを聞いたコウはたまらず部屋を飛び出す。
- そこでミッドサマーズナイツのテッペイと偶然遭遇し、戦えない事に苦悩する彼の気持ちを見抜き自分と重ね彼を諭す。
- そして自分の気持ちにも整理をつけ、かつての宿敵ガトーと共闘する道を選ぶのだった。
- 「俺もそう思うよ。一時は手を組んで戦ったが…次相まみえるときは、おそらく敵同士だろう。」
- 「だが、今回のように何かのきっかけで人類がひとつにまとまることができるのであれば…」
- 『X-Ω』「スターダストネビュラ」のエピローグより。戦いが終わり大破した試作2号機にガトーの姿は無かった。
- 他のメンバーから「きっと生きている」と言われ、近い未来の戦いを予感するが、同時に新たな希望も見つけこの物語は幕を下ろす。
搭乗機体
- ザクIIF2型
- コウが元々搭乗していた連邦塗装のザク。アグレッサーとして使用されていた。
- ガンダム試作1号機
- 試作2号機追撃の際にこの機体に乗る事になり、以後は正規パイロットとなる。地上戦では活躍できたが、バランス調整に不備があり宇宙戦には対応できずに窮地に陥る。
- コクピット部はコアファイターIIとなる。
- ガンダム試作1号機Fb
- 試作1号機を宇宙戦向けにした機体。
- コクピット部はコアファイターIIFbとなる。
- ガンダム試作3号機
- 終盤に搭乗。この機体でガトーのノイエ・ジールと死闘を繰り広げた。
- ガンダム・ステイメン
- 終盤に搭乗。この状態でも戦闘を行った場面もある。
- ハイザック
- 漫画『0083 REBELLION』最終話にて搭乗。上記のザクIIF2型に帰結する搭乗機とも言える。
スパロボでの搭乗機体
脚注
- ↑ Character、機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY、2022年2月3日閲覧。
- ↑ ミノフスキークラフトでフォローはできるが、やはり地形適応が劣悪で完全に戦力外と化す。
- ↑ アスキー『ファミ通 1997年7月11日号』29頁。
- ↑ もっとも、地球連邦政府に対して不満を抱き、大義名分を掲げて暴挙に出ているガトーらデラーズ・フリートの面々こそ「怨恨だけに根差している」と言えなくもないのだが…。
- ↑ ただし識別信号は更新されておらず、コウがシーマ艦隊の寝返りを聞いていたのか、聞いていたとしてどのような指示を受けていたかは不明瞭である。
- ↑ ベジータは主人公である孫悟空に強いライバル心を持つキャラクターであり、悟空の本名のカカロットの由来が「花果山+人参の英語名であるキャロット」である為。
- ↑ 各主人公級キャラに会話が用意されているにも関わらず、リメイク前は何故かコウにのみ会話が存在していなかった。