Sガンダム
Sガンダムは『ガンダム・センチネル』の登場メカであり、同作の主役メカ。
Sガンダム | |
---|---|
登場作品 | |
デザイン | カトキハジメ |
初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | 可変モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | MSA-0011 |
頭頂高 | 21.73 m |
全高 | 25.18 m |
本体重量 | 38.4 t |
全備重量 | 73.0 t |
動力 | 核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 7,180 kW |
スラスター推力 |
24,700 kg×4
|
アポジモーター数 | 15 |
装甲材質 | ガンダリウムγコンポジット |
センサー有効半径 | 18800 m |
AI | ALICE |
開発 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属 | 地球連邦軍 |
主なパイロット |
リョウ・ルーツ シン・クリプト テックス・ウェスト |
概要編集
アナハイム・エレクトロニクス社がΖプロジェクトの7番目として開発した可変モビルスーツ。正式名称は「スペリオルガンダム(Superior Gundam)」で、開発時のコードネームは「ι(イオタ)ガンダム」。
機体概要編集
“究極のガンダム”をコンセプトにしており、先行して開発されたMSZ-006 Ζガンダムや並行して開発されていたMSZ-010 ΖΖガンダムを踏まえ、コアブロックシステムの導入、Gコア、Gボマー、Gアタッカーの3機構成による分離・合体・変形機構の他、豊富なオプションにより戦況に合わせた高い戦闘能力を有する。
3機構成のため分離状態ではパイロットが3人必要だが、ΖΖガンダムと違って3機とも専用コクピットが備えられており、合体時は3つのコクピットが中央に集まる構造になっている。従ってMS形態は最大3人乗りである。また、無人MS構想の試作機でもあり、人工知能「ALICE」が試験的に搭載されている。これによって、機体の複雑な操作がある程度緩和されている。
非常に高性能なモビルスーツとして完成した本機ではあるが、機体システムが複雑でコストも高騰化するなどの問題点も多々あり、エゥーゴ側での制式採用はされなかったかわりに地球連邦軍側へ提供された。
構成機体編集
- Gコア
- 中枢部となるコア・ファイター。
- Gアタッカー
- 上半身とバックパックで構成された戦闘機。
- Gボマー
- 下半身とビームスマートガンで構成された戦闘機。
劇中での活躍編集
本機は4機が製造され、うち1機がα任務部隊に配備され、リョウ・ルーツがメインパイロットとして搭乗。
ニューディサイズのモビルスーツと交戦し、最後はリョウ達を脱出させた後、敵のシャトルとモビルアーマーを一撃の下に撃墜し、自らも大気圏に突入して燃え尽きた。
強化装備形態編集
- Ex-Sガンダム
- 追加パーツを装備した強化形態。
- Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)(SRW未登場)
- バックパックや下半身であるGボマーの代わりに大推力のブースターユニットを取り付けた状態。
- Sガンダム ディープ・ストライカー(SRW未登場)
- Sガンダムの強化プランの1つで、ブースターユニット装着型の仕様をさらに突き詰めたもの。
登場作品と操縦者編集
第4次(S)でのみ登場。Ex-Sガンダムと同様の理由により、以降の作品には登場していない。未参戦作品も参照のこと。また、第2次スーパーロボット大戦αの没データにグラフィックとステータスのデータが存在する(Gコア、Gボマー、Gアタッカーのグラフィック、アニメーションやリョウのデータは無い)。
旧シリーズ編集
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。リアル系でのみ、隠し要素で手持ちのガンタンクとの選択で入手できる。ガンタンクが廃棄済みならそのまま入手できるので、そうした方が若干お得である。
- 高い運動性に変形能力、更にはオールドタイプ垂涎のインコムまで使える高性能機体であり、ルート限定でEx-Sガンダムへとパワーアップまで果たす。しかし本作の例に漏れず地形適応が陸Bな上、インコムの僅か4発しかなく経戦能力が低い事が難点。また、ビームスマートガンは威力こそ低めながら射程8の優秀な武器だが、Ex-Sになると何故か射程7に落ちてしまう。一方のビームカノンはEx-Sで攻撃力が向上するので、改造するならこちらを。
- ちなみに本作ではGクルーザーに変形できるようになっているが、本来この形態では変形できず、Ex-Sになって初めて変形できるようになる。というより、Ex-SはGクルーザーがメイン形態、言い換えれば「変形機能を付けるために強化した」のであり、SガンダムがGクルーザーに変形できてしまえば本末転倒である。性能面では空適応Aのため地上ステージではMS形態より有利だが、本作の空Aパイロットは希少なため注意。
- なお本ユニットのGクルーザーは、マップ上で一度変形させるかインターミッション画面で変形させてユニット性能をチェックするかしないとロボット大図鑑に登録されない。本ユニットとEx-SガンダムのGクルーザーは別項目扱いなので、登録させないままEx-S化させてしまうとそれきり登録できなくなる。グラフィックも異なっており、本ユニットのGクルーザーはSガンダムに合わせてプロペラントタンクが無く背部ビーム・カノンが2門になっている。Mk-Vとの戦闘後のGクルーザーが元ネタだろうか。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- ガンタンクとの選択がなくなったが、残念ながら地形適応含めて性能の調整は施されなかった。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
- バルカン砲
- 側頭部に固定装備された4門の60mm炸裂弾。
- インコム・ユニット
- 頭部に1基装備。出力は低いが、敵機の想定外の方向から攻撃が加えられるという点では有効な武装である。
- 『第4次(S)』では本機の最強武装。
- 大腿部ビーム・カノン
- 腰部左右に装備されている。通常のビーム・ライフルより射程が長く、命中精度が高い。さらに両腕をフリーにする事ができ利点が多い。
- 本武器を取り外してスマートガン用のオプション装備を取り付ける事もできる。
- 背部ビーム・カノン
- バックパックに1対、計2門装備。バックパックをブースターユニットに換装した場合は4門まで増設可能。
- 『第4次(S)』では上記とこちら、いずれのビーム・カノンが採用されているのかは不明だが、スマートガンと同時装備されている点から考えると大腿部カノンの方は外されている可能性が高いか。
- テール・スタビレーター・バルカン
- テールスタビレーターに内蔵された武装。背後の敵に対してだけでなく、Gアタッカー形態時にも使用可能。SRW未実装。
- ビーム・サーベル
- 近接戦闘用の武器。膝部のアーマーに内蔵されている。
- ビーム・スマートガン
- Sガンダムのオプション兵装で、発射するビームの軌道の偏向も可能となっている。メガ・バズーカ・ランチャー程の威力はないが、取り回しに優れるとされている。変形(本来は分離)後も使用可能で、その場合はZZガンダムで言う「コアベース」(ガンダムBパーツ・下半身)に懸架される。
- 大腿部ビーム・カノンを取り外して、代わりにスマートガン保持用のサブアームとエネルギー供給用サブユニットを装着でき、その際は出力の向上と精密な射撃姿勢を取る事ができるようになる。
- 『第4次(S)』ではそれほど強力な武器として扱われていないが、射程は長い。
その他編集
- ミサイル
- 本来本機の兵装ではないが『第4次(S)』では実装されている。分離形態のGコアのミサイル・ランチャーが採用された可能性が高い。Gクルーザー形態では使用不可。
特殊能力編集
移動タイプ編集
MS形態
Gクルーザー形態
サイズ編集
- M
機体BGM編集
- 「颯爽たるシャア」
- 『第4次』にて。
名場面編集
- 対ゾディ・アック
- ニューディサイズの巨大モビルアーマー「ゾディ・アック」との最終決戦。ゾディ・アックを質量弾として地球に降下させ、連邦軍司令部を破壊せんと企むニューディサイズの最終作戦を阻止すべく、地球低軌道域周辺に鎮座していたゾディ・アックに強襲を仕掛ける。しかし、大気圏突入を許してしまう。
- ALICE覚醒
- 大気圏に突入する本機であったが「ALICE」が覚醒し、リョウ達の乗ったGコアを逃がすかのように強制排除して、再びAパーツ及びBパーツのみで合体しゾアン(ゾディ・アックの分離形態)を撃破し、そのまま大気圏突入時の摩擦熱によって本機は燃え尽きた。
関連機体編集
他作品の関連機体編集
- 騎士スペリオルドラゴン
- 『SDガンダム外伝』に登場した、Sガンダムがモチーフのキャラ。
余談編集
- 『ガンダムビルドファイターズ』第17話でヤサカ・マオの幼少期の回想でマオが使用していたガンプラとして登場し、ファンや視聴者を驚かせた。Sガンダムが映像作品で動くのは本作が初。
- GBAソフト『SDガンダム Gジェネレーション アドバンス』のプロフィールで「本機の正確なイラストをお手本なしで描ける人間は、もはやカタギではない。」と公式でネタにされるほど複雑なデザインをしている。
- 本機のオプション兵装であるビーム・スマートガンは、56MWというとんでもない出力であると同時に、「メガ・バズーカ・ランチャーほどの威力はない」とも設定付けられており、設定がいまいち安定していない。例として、ΖΖガンダムのハイ・メガ・キャノンが50MW、「メガ・バズーカ・ランチャー並みの威力を持つ」と設定されているダブル・ビーム・ライフルが10.6x2MWである。そしてΖΖガンダムのジェネレータ出力が7,340kWであるのに対し、本機がそれ以下の7,180kWである事を踏まえると、かなり矛盾・破綻した設定であると言える。 機体の全ジェネレーターをオーバーロード寸前まで稼働させて発射するハイ・メガ・キャノンが50MWで、ΖΖガンダム以下のジェネレータ出力である本機が、スマートガンサイズのビーム兵器でそれ以上の威力のビームを使用・発射する事は、現実的に考えても不可能と思われる。「5,6MWの誤記」であると思われるが、真相は不明。
商品情報編集
ΖΖガンダムとは比較にならない複雑な可変機構のため、長らく非可変キットのみ発売されていたが、MGのSガンダムで初めて合体・分離を実現した。