ラー・カイラム

2017年2月24日 (金) 19:16時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版
ラー・カイラム
外国語表記 Ra Kailum
登場作品

ガンダムシリーズ

分類 ラー・カイラム級機動戦艦
全長 487 m
全幅 165 m
開発 ヴィックウェリントン社
所属 地球連邦軍ロンド・ベル隊(逆シャア、UC)→地球連邦軍第13独立艦隊(閃ハサ)
主な搭乗員
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概要

宇宙世紀0090年代における地球連邦軍の主力戦艦であり、ロンド・ベル隊に旗艦として配備された新造戦艦。

ホワイトベース等のペガサス級強襲揚陸艦を思わせる白を主体としたカラーリングである他、艦体前半部はサラミス級巡洋艦、ブリッジ以降の機体前半部はアレキサンドリア級重巡洋艦、砲の配置はマゼラン級戦艦、カタパルト配置はアーガマ級強襲揚陸艦を元にした設計である。これまでの連邦軍宇宙艦艇の集大成と言える高性能艦で、モビルスーツの運用能力と火力を両立させており、単艦でも戦線を張れる性能を誇る。また、ブリッジは通常ブリッジと戦闘ブリッジが存在する。これもかつての連邦軍大型戦艦であるバーミンガムやドゴス・ギアに通じる要素である。

ネームシップにはブライト・ノアが艦長に就任し、ネオ・ジオン軍と激戦を繰り広げた。宇宙世紀0096年の「ラプラス戦争」には新型ミノフスキークラフトを試験的に搭載し、MSのテストのため地上のトリントン基地へ降りている。また、宇宙世紀0105年の「マフティー動乱」においても現役で運用されていた。

宇宙世紀0120年の各紛争や0120年のコスモ・バビロニア戦争でも主力艦として多数の艦が実戦投入されている。一番艦就役から30年以上経っているが、この頃も第一線級の戦力として高い能力を誇る。ただし、各外伝作品に登場する艦は最終的に悉くが撃沈している。

機動戦士Vガンダム』の時代、宇宙世紀0150年代まで同型艦が活躍し続けている息の長い艦である。ザンスカール戦争では流石に旧式化してしまっているが、ビームシールドの搭載やミノフスキークラフトの搭載が行われており、更に連邦軍の名将ムバラク・スターン将軍の優れた戦闘指揮もあり、ザンスカール帝国の新鋭艦であるアマルテア級やカリスト級、スクィード級などを相手に互角以上に渡りあっている。

登場作品と操縦者

スパロボで最も多く参戦している味方母艦で、ブライトが搭乗する母艦では最強の性能を持っている。

今のところ、ネームシップのラー・カイラム以外はスパロボに参戦していない。

シリーズ初期は火力が低く、他の作品の母艦と比べてもHPが低い傾向がある為、マップ兵器が役に立たなければただのお荷物であった。しかし、近年では原作通りに核ミサイルを撃てるようになるなど性能が強化され、トーレスサエグサらのサブパイロットが追加される事もあるので充分に第一線で運用できるようになっている。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
ホワイトベース隊最後の旗艦。ラー・カイラムに乗っていても、「ホワイトベース隊」である。
第2次スーパーロボット大戦G
リーンホースJr.に乗り換えるため、最後の旗艦ではなくなった。
第3次スーパーロボット大戦
限界反応が200なので、パイロットの命中が意味を為さなくなる(どちらにせよ必中を使うことに変わりはあるまいが)。2回行動可能にすれば、最後まで使えないこともない。
第4次スーパーロボット大戦S
後半のシナリオ「栄光の落日」をクリアした際に乗り換える。元々はジャミトフ宇宙へと逃れる為にラサにあったティターンズの秘密基地に置いてあったという設定。
MAP兵器を持っているのは大きいが、ブライトが2回行動できないと有効に使えず、さらにブライトが熱血を持たない為に一度に敵を殲滅する火力は期待できない上、幸運を持っていないのもマイナス。
スーパーロボット大戦F完結編
ブライトが必中幸運を覚える為、戦闘能力が格段に上昇した。しかし、他の母艦に比べると激励を覚えず、総合的に母艦としての有用性はそれほど高くない。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
全ての武器が弾数製である意味扱いやすい。妖精を乗せる事で2人乗りに出来る『聖戦士ダンバイン』の母艦と比べると、サポート能力が見劣りする。ブライトが激励を覚えるのが遅いのがネック。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
火力が飛躍的に向上。ブライトがを使えるようになったこともあり、一線級のMSに匹敵する活躍が期待できる。ただ、メインメガ粒子砲がEN消費制になり、その他武器の弾数も減ってしまったため継戦力は落ちた。
スーパーロボット大戦α外伝
未来世界のマウンテンサイクルから発掘され、そのまま過去世界へお持ち帰りされる。
前作αと比べると火力が上がり援護を駆使できるが、他の母艦と違いサブパイロット不在なのが痛い。メガ粒子砲の空陸地形適応が悪いのも使いにくさに拍車をかけている。第2次α以降のラー・カイラムは未来世界で発掘された物なのかは不明。
第2次スーパーロボット大戦α
中盤で加入。サイズ差がダメージに反映するため、今までより火力が上がった形になるが、さらに終盤、協定ルートならハマーンから、拒絶ルートなら原作通りカムランから核ミサイルを貰える(前者の方が入手タイミングが早い)。ハマーン曰く「ブライト艦長なら使いこなせる」との事。この追加により爆発的な火力を発揮し、汚名を一気に返上した。また、トーレスがサブパイロット化した。弱点は武器が全体攻撃ばかりで援護攻撃に使えるのが機関砲くらいである事。
第3次スーパーロボット大戦α
中盤で正式加入。終盤にカムランが核ミサイルを用意してくれるが、「ブルーコスモスと同じ手段をザフトに使うべきではない」というブライトアムロの意向により、『SEED』シナリオ終了まで核ミサイルが付かない。
全体攻撃ばかりなのは変わっておらず、高いレベルまで伸びるブライトの援護攻撃が完全な死に技能になってしまっている。

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇/天獄篇
第3次αから9年ぶりの登場で、登場作品は『逆襲のシャア』名義。ブライトは『UC』設定、シリーズ初登場のメランサブパイロット(それまではトーレス代役)を務める。
また、シリーズ通して乗り代わり対象だったネェル・アーガマとの同時運用と、色々な面で初物尽くし。メランが精神コマンド鉄壁を覚えるので、頑丈。機動戦艦の名よろしく、単艦で戦線を張れる。一方、核ミサイルは装備されなかった。
また、今作のブライトは本当にラー・カイラムでアクシズを押す。原作とは違い超エネルギーがごまんと存在する世界の戦艦なので、無茶でもないのかも知れない。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
後半にアーガマに代わってロンド・ベル旗艦となる。一応、アーガマ改造を引き継ぐ。
スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
珍しく第2部とはいえ第1話から使用可能。ロンド・ベルの旗艦となる。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
ワープ能力がない為、終盤エルシャンク母艦の座を譲る。しかし、隠しシナリオに進むと、母艦として返り咲く。また、スパロボでは珍しく「大気圏内を航行できない」という設定が使われている。
スーパーロボット大戦IMPACT
シナリオでの扱いはリメイク前と同じだが、P武器のサブメガ粒子砲がつくなど戦闘力は格段に増した。しかし、本作にはナデシコという強力なライバル艦が……

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
終盤、木星に行く直前にブライトが乗艦。通常のエンジンであるラー・カイラムでは木星に行くまでかなりの時間を要するはずなのだが、その辺りの説明は一切無かった。
ナデシコと比べると性能は一段落ちるが、ブライトの能力が高いため燃費の良いメガ粒子砲を改造すれば十分一線で戦える。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
何とHPが33000と大幅に増えている。
スーパーロボット大戦R
序盤と終盤に登場。序盤は轟沈してしまう。今回より武装にマップ兵器核ミサイルが追加。ただし、ブライトが命中率を上げる精神コマンドを覚えないため、使い勝手はあまりよくない。
スーパーロボット大戦D
最初から最後までブライトが乗り続ける。特筆すべきは最初から装備されている核ミサイル。フル改造時の攻撃力は1周目の自軍では最高の6350(マップ兵器版は5250)にもなる。艦長であるブライトとの相性も良く、精神コマンドマップ兵器の核ミサイル。援護攻撃は通常兵装の核ミサイルで有効活用でき、非の打ち所がない。
核ミサイルは地上や施設内でも使用できるので、「アドラステアを撃沈すると核爆発するかもしれん! 気を付けろ」→「核爆発に巻き込まれるなよ! 核ミサイル発射!」なんて事も。
本作の戦艦としては、格が違うマクロス7バトル7があるが、乗員数5(終盤は4)対1でも戦闘力に限れば引けを取らないほど。欠点は弾数が少ないところか。幸い、強化パーツスロットは最多の4なので増強はしやすい。
本作は対ギシン星間帝国戦の為、シリーズとしては初めて太陽系を出た。また、本作は物語冒頭でブライトやアムロがネオ・ジオンに捕らえられた状態で始まる関係上、この艦のクルーも大半がネオ・ジオン兵で構成されている。無論、ブライトやアムロの監視の意味もあるのだろうが、艦長であるブライトの指示にはしっかりと従うため、シャアも相応の人材を考慮してクルーを配置したものと思われる。
スーパーロボット大戦BX
ユニットアイコンのみ登場。終盤、ELSとの決戦に際してBXを援護するために駆けつけた。

単独作品

新スーパーロボット大戦
宇宙編の母艦として途中から登場。本作ではブライト唯一の乗艦である。マップ兵器も持つが、その威力は途中で離脱するリーンホースJr.に劣る。
隠しマップ「狂気の力」には出撃できない。
新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
フリーバトルに登場。
スーパーロボット大戦64
シリーズ屈指の戦艦の乗り換えの多い本作のブライトの最後の乗艦。
しかし、終盤の『逆襲のシャア』シナリオのみの登場のため、非常に出番が少ない。また、シナリオによってはヘンケンがブライトに代って艦長を務めることも。
スーパーロボット大戦V
第2弾PVにて参戦確定。

装備・機能

武装・必殺武器

連装メガ粒子砲
本艦の主砲である2連装メガ粒子砲塔。前面3基(上部2基、下部1基)、後方2基(上下1基ずつ)の計5基10門を装備。
近年のシリーズでは援護攻撃全体攻撃により高い威力と性能がある。
メインメガ粒子砲
上と同じものだが、サブと分かれている場合こちらの名称になる。
サブメガ粒子砲
同上。P武器であることが多い。
メガ粒子砲一斉射
第3次Zで追加されたMAP兵器版。
ミサイルランチャー
艦首左右に射出口が6基ある。
対空機銃
22基を装備。艦のあらゆる場所に設置されており、敵機の接近を許さない。
スパロボでは使われることがない兵装だが、ブライトの「弾幕を張れ!」などの台詞に欠かせない武器。
核ミサイル
戦略級の威力がある核兵器。本編ではカムランから提供され、アクシズ破壊の為に使用した。カムラン曰く「博物館行きの代物」らしい。
提供されたのは合計で15基で、2基は通常ミサイルに混ぜ込んで牽制、9基がミサイル第六派の本命、4基が最後の切り札として発射され、最後の切り札の内の1発を除きシャアギュネイのビームショットライフル及びファンネルによって迎撃されている。
スパロボでは通常の全体攻撃と、着弾指定型のマップ兵器の2種類がある。
ハイパーメガ粒子砲
本来は搭載されていない。スパロボではマップ兵器として装備されている。

特殊能力

搭載
強化パーツ使用
これらは母艦としての標準的能力。

移動タイプ

飛行可能。原作では初期型は大気圏内の飛行は不可能であるが、数年後には戦艦にもミノフスキークラフトがデフォルトで備えられている。

サイズ

2L(LL)

カスタムボーナス

戦艦特殊パーツの使用範囲2倍。
A PORTABLE
『メガ粒子砲一斉射』の攻撃力+300、最大EN+60
第3次Z

機体BGM

「翔べ!ガンダム」
『第2次』にて。
「颯爽たるシャア」
『第2次G』『第3次』『第4次』にて。
「MAIN TITLE」
「SegmentIII SALLY(出撃)」
「SegmentVI GUNDAM(ニュー・ガンダム)」

関連機体

ラー・カイラム級

アドミラル・ティアンム
機動戦士ガンダムF90』に登場するラー・カイラム級機動戦艦。名前は『機動戦士ガンダム』に登場したティアンム提督から来ている。
第1次オールズモビル戦役で投入されたが、オリンポスキャノンによって撃沈した。
ラー・グスタ
機動戦士ガンダムF91』にて登場するラー・カイラム級機動戦艦。
フロンティアサイドに駐留していた部隊の所属であり、フロンティアIVに向けてメガ粒子砲で砲撃して民間人を巻き添えにした。SRW未登場。
小説版ではしばらくして砲撃が停止したため、撃沈もしくは拿捕されたとみられる。
エイジャックス
『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』に登場するラー・カイラム級機動戦艦。
ネオガンダムのテストを兼ねたネオ・ジオン残党狩りの名を借りた難民虐殺を行っていた。
最終的にはネオガンダム2号機にコロニー内から狙撃され、艦橋を破壊されて爆散した。
ジャンヌ・ダルク
機動戦士Vガンダム』に登場するラー・カイラムの同型艦。この頃になると流石に旧式の部類に入っているが、艦首にビームシールドを搭載するなど、近代化改修が施されている。TVシリーズへの登場にあたって、作画の負担を軽減するためディティールが全体的に簡略化されている。
ムバラク・スターン提督とジン・ジャハナムが乗り込み、所属艦隊ごとリガ・ミリティアに協力したが、最後はザンスカール艦隊に特攻して撃沈した。SRW未登場。

関連機

クラップ級
ラー・カイラム級と同時期に開発された地球連邦軍の宇宙巡洋艦。ラー・カイラムを小型化したような外見で、基本部分も同一のパーツで設計されている。
νガンダムリ・ガズィジェガンデルタプラスジェスタ
艦載機。

資料リンク