シーブック・アノー | |
---|---|
外国語表記 | Seabook Arno |
登場作品 | |
声優 | 辻谷耕史 |
デザイン | 安彦良和 |
偽名 | キンケドゥ・ナウ(クロスボーン) |
種族 | 地球人(スペースノイド) |
性別 | 男 |
年齢 |
17歳(F91) 28歳(クロスボーン) |
出身 | フロンティアIV |
所属 | 民間人⇒地球連邦軍→宇宙海賊クロスボーン・バンガード→民間人(パン職人) |
概要
機動戦士ガンダムF91
同作の主人公。
スペースコロニー・フロンティアIVの総合高校の工業科に通う17歳の高校生。父レズリー、妹リィズとの3人暮らし。
連邦軍とクロスボーン・バンガードの戦争に巻き込まれ、仲間たちと共にコロニーを脱出しようとしたが、目の前で幼馴染のセシリーをドレル・ロナに連れさられ、その後、連邦軍の練習艦スペース・アークに収容される。
その後、艦の人員不足を補うため、新型MS・ガンダムF91のパイロットとなる。初戦で敵機を2機撃墜するなど、戦いの中でニュータイプの素質を開化させていった。別居状態の母がF91の開発に関わっており、母の開発したバイオ・コンピュータに高い適合性を見せる。
よく、シーブックを評す際に「アクがなく、優等生的」と言われることがある。それ故にキンケドゥ登場前までは影も薄いと言われていた。確かに、それ以前のガンダムシリーズの主人公は内向的なアムロ、ヒステリックなカミーユ、妹のためなら悪事にも手を染めるジュドーと、一癖も二癖もある連中ばかり。後にコウやロランのようなまともなタイプの主人公も登場するが、こういった人間性の主人公の先駆けは、間違いなくシーブックである。名前の由来は「See book」で「見本」。アムロやカミーユ、ショウといった富野作品の主人公に多く共通している“子供を顧みない親を持つ”という部分がなく(その役目はセシリーが担当することに)、両親共に人格者だったからこそ形成された性格なのかもしれない。
ただし、劇場版という時間が少ない作品の関係上そう見えるだけ、という側面もある。小説版において深く描写されているが、計算や翻訳など興味のある分野には突出した才能を発揮するものの、通常の授業の成績は良い方ではないと明言されているほか、友人達と共に本編冒頭で行われていたミスコン(劇中ではミス・カントリーサイドと呼ばれていた)にトトカルチョを導入した上、説明もせずに勝手にセシリーをノミネートしたり、「男子の嗜み」として財布の中にしっかり「アレ」を入れていたり等々、歳相応に弾けた部分も持っており、後にワイルドな宇宙海賊になることを考えても一概に優等生キャラとは言い切れない。原作でも連邦兵を始め「身勝手な大人」に対して毒づく場面が何度かあり、ニュータイプであることを除けば「ごく普通の一般的な高校生」といったところか。
また、小説版には趣味に没頭するやや内向的な少年であったシーブックが、セシリーとの出逢いや前述のトトカルチョを主催することで人との付き合いや世界の広がりを意識し、外に目を向け、変わっていく過程も描かれている。本編開始前からすでに人間的な成長の兆しがあり、なおかつ劇場版においては戦争という危機的状況下で生来の生真面目さが前面に出ていたことも「優等生」と解釈される一因になっていると思われる。
総じて「少年としてのシーブック・アノー」は実質劇場版1作分のみでしか描かれておらず、そこまで深く掘り下げられていないという点では不遇と言える(これは『ガンダムF91』に登場するキャラ全般、ひいては作品そのものにも通じることであるが)。
ちなみに公開当時にコミックボンボンに載った井上大助氏の漫画版では優等生の要素がなく、原作とかけ離れたノリの軽い熱血漢となっており、ラフレシアを「チ○ポコユリ」呼ばわりするなど、相当にフリーダムなキャラクターがよくネタにされる。一方で原作よりもセシリーとの関係性が強調され、物語当初から良い仲に描かれている。
機動戦士クロスボーン・ガンダム
続編『機動戦士クロスボーン・ガンダム』においても、「キンケドゥ・ナウ」という偽名を使い、登場する。キンケドゥ・ナウとしての彼は、同項を参照されたし。
木星帝国との戦いが終わって以降はキンケドゥの名を捨て、シーブック・アノーとしてセシリーと共にパン屋を開業。『鋼鉄の7人』では二児の父となった他、パン職人としての評判も上々であると語られている。
『ゴースト』においては『クロスボーン』本編から20年、『鋼鉄』からも17年が経過しており、50代を目前にした壮年の姿で再登場する……が、長谷川氏の絵柄もあってか、作画上はそこまで容姿の老化は感じられない(これはセシリーも同様なのだが)[1]。子供二人は共に「リガ・ミリティアに入る」と言って出て行ったため、現在はセシリーと二人暮らしの模様。「親の言うことなんか聞きやしない」と嘆いていた。この際ザンスカールに襲われ1度だけだが再びクロスボーンガンダムに搭乗、この時代では型落ちしたクロスボーンでブランクを感じない程の活躍をしその腕前を改めて披露した。
登場作品と役柄
ガンダム系主人公としてはアムロ、カミーユ、ジュドーとともに最古参で、彼らとともに一流の能力を持つ実力者である。
旧シリーズでは、その実用性は愛機であるF91の性能、または彼の能力でF91そのものの使い勝手が左右される(特に『第4次』と『第4次S』の差)というやや不安定な立場。
イベント的にも原作の短さ故に影が薄く、作品自体も参戦が減っている傾向にあるが、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』が参戦した『第2次α』や『V』では絶大な存在感を見せつけた。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- ホワイトベース隊のメンバー。セシリーの説得イベントがある。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- ホワイトベース隊のメンバー。今回セシリーはいない。 精神コマンドがかなり残念。
- 第3次スーパーロボット大戦
- ロンド・ベルの一員。セシリーの説得イベントがある。ひらめきがあるので、終盤のボス戦では強みとなるが、SFC版ではF91のV.S.B.R.がビーム兵器扱いなので、ファンネル主体の機体に乗せたい。
- スーパーロボット大戦EX
- コーラルキャニオンでリィナを人質にとられ、ジュドーと共に敵として登場。リィナ救出後、仲間になる。
- すぐに2回行動ができるようになり、F91も強力なので十分主力となれる。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 当初はロンド・ベルではなくジュドーと共にエゥーゴに参加している。エゥーゴとの共同でのノイエDCとの戦いの最中にジュドーとともに参戦し、ロンド・ベルに加わった。
- 『EX』での関係からか、ジュドーとセットで扱われているような節がある。
- ヴェスバーや分身の使用には気力が必要なのだが、気合ではなく激励を持っているためにF91と相性は良くなく、F91を気合を持つクェス辺りに奪われ、代わりにヤクト・ドーガなどに乗せられていることも。
- 他のシリーズではセシリーと深く関わるのだが、今作ではセシリーの登場がかなり遅く、最初から味方のために説得もなし、進み方によっては登場すらしないとセシリーとはあまり絡まない。
- 後半のチーム分割で万丈チームに参加する数少ないMSパイロットだが、そのせいでカロッゾやザビーネなど『F91』系の敵キャラが登場するマップではいない。以上のように今作では立ち位置が微妙である。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 最初のシナリオで、セシリーと共に参戦する。F91は強力だが無改造のため、地形効果を使って堅実に戦うのが無難。ラフレシアやベルガ・ギロスは登場するものの、今回はカロッゾやザビーネら『F91』系の敵キャラが全く出てこないので、相変わらずストーリーでの立ち位置は微妙。
- 能力はアムロやクワトロと並ぶほどに高い。
- 集中がないのは残念だが、セシリーとは隣接して配置すると恋人補正が掛かるというおまけつき。補正がかかるカップルの中では最強と言える。
- また、『クロスボーン』からのネタで、イモの皮むきもやった。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α(DC)
- 高い能力、粒揃いの精神コマンドと死角がない強さを持つが、アムロ、カミーユ、クワトロ、ウッソよりも参戦が遅く撃墜数を稼ぎにくいのがネック(ジュドーは参戦は同時期だが、幸運があるため、マップ兵器で資金と撃墜数を稼ぐのに使うのに向いている)。
- また、イベントが他のニュータイプほど多くないため、影が薄いのも欠点か。
- 初期作同様にセシリーの説得イベントがあるが、説得せずとも必ず自軍入りする上、彼女を説得してしまうとガンダムF90Vの入手機会をみすみす放棄することになるので、今作では説得しない方が良い。
- なお、『第2次α』でF91を持参してきたことから、F91は個人で所有していた様子。
- マチルダと写真を撮ることになった時には名乗りを上げて、セシリーに「ミーハーなんだから」と呆れられたりもしている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- キンケドゥ・ナウとして参戦。原作では序盤で暗に示されつつも、後半まであえて明確には語られなかった正体が、キャラクター事典の最初で語られてしまう。
- また、シーブックを知るかつての仲間からも、最初のうちは「シーブック」と呼ばれていた。
- F91に搭乗している場合、戦闘時に特殊セリフが多く聴ける。ただし、能力的にはいまひとつ機体と噛みあわないのが残念。
- なお、原作設定では『F91』時代から10年の時間が経過しているが、再会した仲間には「昔と比べて老けた」と言われるだけで流されるという『お約束』がある。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 直接登場はしないが、『第2次α』ラストで行方不明になったアラド・バランガが彼の元で世話になっていたという設定がある。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- セシリーと共に参戦。強力だが、参戦が遅い上、F91は無改造。最初は二人だけで戦うことになるので、無理は禁物。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- シーン6シナリオ「悠久なる風」より、セシリーと一緒に参戦。集中、加速、覚醒を必修し、奇跡または魂のどちらかを必ず覚える優等生。能力もジュドーと同等の高さ。
- 参戦が遅いのと熱血を覚えないのがネック。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 第2部に比べて射撃、回避が上昇したのだが、精神コマンドが悪化。集中、加速、覚醒を必修するのは変わらないが魂もしくは奇跡の習得率がガクッと下がった。
- 熱血を覚えない仕様は変わっていないので、5パターン中3パターンも攻撃力アップ系の精神コマンドを覚えないという劣悪な扱い。エース級の能力に、ニュータイプ、防御共に最高のLv9まで伸びるだけに残念。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第2部シーン6からセシリーと共に参戦。相変わらず参戦は遅いが、能力や精神コマンドのバランスが良く、F91自体の使い勝手も歴代最強とも言われるほど抜群に良いため、揃って最後まで使っていける。
- 欠点らしい欠点と言えば、援護防御しか援護技能がないことくらいか。イベントも少ないが、終盤では彼とF91がロンド・ベルを救う重要な役割の一端を担うことに。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 『リンクバトラー』とリンクさせることで参戦する(なのでいるだけ参戦)。
- 本作でもエース級の実力を持ち、愛機F91も非常に強力。リンク次第ではセシリーと共に最初から仲間にでき、彼女とのパートナー補正も健在、かつ効果が30%と大幅アップしているため、共に出撃させれば心強い味方となる。戦力の少ない序盤は勿論、終盤まで第一線で使っていけるだろう。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- イベント「君を見つめて」にて登場。「宿命のクロス・ファイト!」において、ザビーネと続編を意識したようなやり取りをする。
- スーパーロボット大戦V
- 本作はクロスボーンの原作終了後だが、再び「キンケドゥ・ナウ」を名乗り参戦する。
- スーパーロボット大戦X
- 『F完結編』以来、『F91』版での音声が新規収録されている。
- シナリオでは第9話にて鉄仮面との決戦直後からの参戦となる。味方のガンダム主人公中、シャアを最もフラットな目で見ていると評されている。珍しいところとして精神コマンドで「愛」と「魂」と両方習得する。なお、スパロボシリーズで初めて「ヴェスバー!!」と叫ぶ戦闘台詞が収録、実装された。
- 過去作では一人称が「俺」であることが多かったが、今作では「僕」であることが多くなっている(実際、原作版でも「僕」を使っている方が多かった)。
- ダウンロードコンテンツのボーナスシナリオでは前述のトトカルチョネタが拾われている。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- コスモバビロニアのアーク市に住んでいる学生。ネオ・アクシズの襲撃からF91を守るため、サナリィの工場に隠れていた。その際に父レズリーを亡くしている。
- F91との相性の良さをアムロに認められ、ゼウスのメンバーとなった。
- マサキまたはシュウの参入フラグを満たしている場合はごく僅かな期間で別れることになるが、この条件はノーヒントのため、攻略本などを見ない限りはアムロ、光太郎、ダン、シーブックの四人でアポロン総統との決戦に挑むことになる。他2人と違い標準的なレベルで仲間になるが、レベル99時点で比較した場合のステータスは実は装備の能力の高さや付加効果によって3人中最も高い。
- ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
- パーティキャラの1人。νガンダムに乗り、仮面ライダースーパー1と共に参入する。後にガンダム・νガンダム・F91の3機を任意で乗り換えできるようになる。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
- UCガンダム系主人公らしく、射撃・回避・命中・反応が非常に高くリアル系エースの能力値を持つ。
- しかし、格闘主体で戦っていた『機動戦士クロスボーン・ガンダム』時のことは考慮されていないのか、格闘は低い傾向にある。
精神コマンド
気合、覚醒を覚える傾向にある。F91のヴェスバーに気力制限がある場合、気合が重宝する。
- 第2次
- 根性、直感、疾風、ひらめき、熱血、目眩まし
- 第2次(PS版) / 第3次
- 加速、ひらめき、根性、熱血、ド根性、気合
- 第2次G
- 根性、気合、熱血、友情、信頼、覚醒
- 第4次
- 集中、根性、信頼、熱血、激励、魂
- 第4次S
- 集中、根性、信頼、熱血、気合、魂
- F完結編 / 64
- ひらめき、熱血、信頼、てかげん、覚醒、魂
- リンクバトラー
- ひらめき、てかげん、熱血、覚醒、魂、信頼
- α
- 集中、ひらめき、熱血、気合、覚醒、魂
- IMPACT
- 集中、狙撃、ひらめき、熱血、幸運、覚醒
- X-Ω
- 加速、熱血、覚醒
特殊技能(特殊スキル)
NTレベルが高レベルまで育つため、命中・回避が非常に高い。
- 第2次(PS版)・第3次(PS版)
- ニュータイプL5、シールド防御L5、切り払いL5
- EX(PS版)
- ニュータイプL8、シールド防御L8、切り払いL8
- 第4次(S)
- シールド防御L6、切り払いL8、ニュータイプ
- F完結編、64
- ニュータイプL9、シールド防御L9、切り払いL6
- α
- ニュータイプL8、シールド防御L5、切り払いL9
- IMPACT
- ニュータイプL9、防御L9、援護防御L1
- 原作でビルギットやセシリーを庇いながら戦っていたことを考慮してか、援護防御を覚える。
- X
- ニュータイプL8、気力限界突破L2、底力L5、ヒット&アウェイ
- 後の宇宙海賊時代を連想させる内容になっており、優等生の「見本」というべき彼の人物像とは少し離れたラインナップである。
エースボーナス
パイロットBGM
人間関係
家族
- レズリー・アノー(SRW未登場)
- 父で47歳。コロニー公社で働いている港湾建設作業員。妻とは別居状態。
- かつて自分も第一線で活躍する金属工学の研究者だった故か、妻の研究に対する情熱を理解し、サナリィに行くことを許していた。
- セシリーを連れ戻そうと単身敵地に乗り込んだシーブックを逃がすために負傷し、F91のコクピット内で息絶えた。
- モニカ・アノー
- 母親で44歳。サナリィ所属のコンピューター技師。F91のバイオコンピュータの開発に関わっていた。クロスボーンの襲撃後に息子達と再会した。
- シーブックとリィズは仕事に没頭する母親に不満を持っており、再会当初は反感を持っていたが後に和解。最終局面では宇宙に投げ出されたセシリーを捜すシーブックに助言を与えた。
- SRW未登場だが、『第2次α』では終盤の決戦でαナンバーズを見守る人々の中にリィズと共にいることがシーブック(第2次αではキンケドゥであるが)の口から語られている。
- リィズ・アノー
- 妹。小学4年生で繊細な心を持つ少女。ガンダムF91のバイオ・コンピュータの配線の秘密を解く。
友人
- セシリー・フェアチャイルド
- 同じ高校の普通科の生徒で学園のマドンナ。
- 実はロナ家の娘「ベラ・ロナ」であり、そのために一度は敵同士となってしまうが、再び仲間となってからは彼女の苦悩を理解し、次第に心を通わせてゆく。
- アーサー・ユング / ジョージ・アズマ / ドロシー・ムーア / ドワイト・カムリ / サム・エルグ
- シーブックの友人達。序盤にクロスボーン・バンガードの攻撃で死亡したアーサー以外はシーブックと行動を共にしてスペースアークの支援などを行なった。
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム』では家族と同様に特に消息は描かれていない。
地球連邦軍・レジスタンス
- レアリー・エドベリ
- 練習艦スペースアークの女艦長。作中に登場する連邦軍人としては優秀な人格者であり、シーブックらの理解者でもあった。SRW未登場。
- コズモ・エーゲス
- 連邦軍の元大佐。フロンティアIVにおける反クロスボーン・バンガードのレジスタンスのリーダーであるが、常に感情的な上やたらと威張り散らしており、シーブックらも内心嫌っていた。SRW未登場。
- 漫画版ではレアリーのポジションに置かれ、やや強引なところはあるものの良識的で気さくな人物へと性格が変更された。破天荒なシーブックと漫才じみたやり取りをしたり、とっつぁんと呼ばれたりと関係は良好。
- ビルギット・ピリヨ
- 連邦軍のパイロット候補生で、先輩として組む。バグの攻撃によって戦死する。
クロスボーン・バンガード
- カロッゾ・ロナ
- セシリーの実父であり宿敵。
- ザビーネ・シャル
- 本編では明確に対決する場面はなく、ザビーネの存在も認識していない。一応、建国戦争時は何度か戦ったライバルとされている。
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム』では最初は手を組んでいたが、後に決別。死闘を繰り広げる。彼との戦いで右腕を失い、顔にも傷を負った。
- アンナマリー・ブルージュ
- 本編では仲間となるが、共闘期間は短い。
その他
- フォント・ボー
- 『ゴースト』の主人公。家出していた彼にアドバイスを送った他、カーティス・ロスコの正体を伝えた。
他作品との人間関係
- ジュドー・アーシタ
- 兄としての立場にあるがゆえか、割と行動を共にすることが多い。
- チェーン・アギ
- 『IMPACT』では完成したばかりのνガンダムを見学していた際、そのスペックについて彼女から説明を受ける。
- ロム・ストール
- 『IMPACT』ではアインスト空間からの脱出ポイントを捜索していた際、彼から「人々の心に応えてくれる剣」として剣狼を貸し与えられた。
- ガデス
- 『IMPACT』では彼が絶命間際に吐露した「永遠の命」への執着心に、カロッゾと同質の妄執を感じ不快感を露わにする。
- 兜甲児、剣鉄也、流竜馬、神隼人、司馬亮
- 『α(DC)』では全ての使徒を殲滅したNERVの今後の動向について、彼らと濃密なディスカッションを行なう。
- リシェル・グレノール
- 『EX』では彼にリィナを人質に取られマサキ達と戦わされる羽目になる。
名台詞
機動戦士ガンダムF91(映画本編)
- 「F91ガンダムは、シーブック・アノーでいきます!」
- 出撃時の台詞。
- 「だってよ……アーサーなんだぜ……?」
- 友人アーサーが攻撃に巻き込まれて死亡し、彼の死を受け入れられず、もう一人の友人であるアズマに「もう楽にしてやろうぜ」と言われた際の台詞。
- なぜか一部で有名になってしまっているこの台詞だが、スパロボにアーサーが登場したことは現在まで一度もない。
- 「大人の都合だけで殺されてたまるか!」
- コロニーから脱出する際に叫んだ一言。
- 「子供を盾にするだと……本当か!?」
- ガンタンクR44で仲間と脱出しようとするのを邪魔した上、「子供を盾にすれば敵は攻撃しない」とのたまう連邦軍人への怒り。F91の時代における連邦軍の弱体化と腐敗が感じられる一シーン。しかし『機動戦士Vガンダム』の時代では軍人としての責務を果たさない連邦軍人が大部分を占めるなど腐敗が更に深刻化し、彼らは抵抗しているだけまだマシという凄まじい事態に陥っている。
- 「逃げまわりゃ、死にはしない!」
- 出撃時につぶやいた台詞。ゲームでは回避時の台詞に採用されている。
- 「パイロット適性の高い人のことだよ」
- リィズに「ニュータイプとは何者なのか」と問われての返答。この時代ではニュータイプの概念が変わってきているようである。
- 「誰かがやるしかないでしょう? サナリィにいたF91の開発チームは、みんな逃げちゃったんですし」
- F91の整備を手伝っていることを皮肉られての返答。
- (セシリー……軍事力を持って出てきた者は武力制圧しか考えないという事を何故分からないんだ!?)
- 制圧されたフロンティアIVにて行われたカロッゾの演説を聞いて心の中で呟いた台詞。実際、カロッゾはこのシーブックの言葉以上の武力による愚挙を引き起こしてしまう。
- 「この……ジジイが!!」
- レジスタンスのリーダーであるコズモ・エーゲス元大佐の傲慢すぎる態度に毒づいた台詞。
- 「こいつは……強力すぎる!」
- V.S.B.R.で初めて敵機を撃墜し、戦慄する。V.S.B.R.の威力を端的に表した名言。
- 余談であるが、阪田雅彦氏によると、シーブックを演じる辻谷耕史氏に「ヴェスバー」の台詞を入れてもらったものの、発音のし辛さにより、戦闘台詞を没にしたという逸話を持つ[2]。そのため『第2次α』でもこの台詞を言う。
- 「いいんだよ……セシリーはここにいてもいいんだ……」
- クロスボーン・バンガードを裏切りスペースアークにやってきたセシリーを迎えた時の台詞。
- 「あの光、僕には宇宙を汚す物の怪に感じられるな」
- 物語終盤、ラフレシアの気配を感じ取っての一言。
- 「なんとぉ!」(原作) / 「なんとぉーっ!」(ゲーム)
- ラフレシアの攻撃を回避しきれず、 F91の左腕を破壊されてしまった際に言ったセリフ。スパロボでは被弾時ではなく回避の際に発する。『X』ではビームサーベルで斬りつける際に発する。
- ちなみに『重戦機エルガイム』のダバ・マイロードや『無敵鋼人ダイターン3』の破嵐万丈も同様のセリフを言っており、富野作品ならではの言い回しともいえる。
『F91』漫画版
- 「ち…超スーパーすげぇどすばい……」
- 『F91』漫画版でのヴェスバー初使用時。思わず九州弁になってしまった。
- ちなみに『クロスボーン・ガンダム ゴースト』にて、オウムのハロがこの台詞を口にする場面がある。
- 「セシリーにそれ以上手をふれてみやがれ 地獄の底にたたきおとしてやる――ッ!!!」
「どけどけどけ――ッ!!! そったらてめ――念仏となえろ――ッ!!!」 - 漫画版、カロッゾとの最終決戦時。セシリーへの純粋な想いが、F91の真の力を発動させる。
- この時、F91もシーブックの激情に呼応してか「グオルルル――ッ!!!」と獣のような咆哮をあげている。
- 余談になるが、この時のF91の叫びは後年漫画作品『ガンダムビルドファイターズA』でオマージュされた(ただしあちらでは叫びではなく唸り声になっている)。
- 「これでゲームオーバーだ ド外道――ッ!!!」
- 漫画版にて、カロッゾに引導を渡した際の台詞。迷台詞の方が多いボンボン版シーブックだが、さすがにラスボス戦では決めるべきところをちゃんと決めている。
- なお、初代HDリメイク版でF91がこの台詞をピクドロンに言い放つ。
- 「セシリー この宇宙は 人間という生物の野望さえなければ……」
「きっと 天国だったのかも しれないよね……」 - 漫画版ラストのモノローグ。どこか切ない余韻を残す言葉である。
その他
スパロボシリーズの名台詞
旧シリーズ
- 「まずは戦うふりをして、みんなに説明しよう。そうだな…さやかさんが一番、話が通じそうだ。オレが話してみる」
- 『EX』第7or8話「コーラルキャニオン」で、リィナを人質にとられ、やむを得ず戦う事情を話そうとする。
- 確かに、さやかなら血の気が荒いマサキや甲児よりは話しやすいだろう。
αシリーズ
- 「どこまで出来るか分かりませんが…俺で良ければ」
- 『α』第25話(宇宙へ向かうルート)「クロスボーン・バンガード」で初戦闘を終えた後、「F91のテストパイロットとしてリガ・ミリティアに協力して欲しい」というゴメスからの提案を受け入れ、セシリー奪還のために戦う意思を固める。
- (クロスボーン・バンガードに連れ去られたセシリーを取り戻すには…俺がF91を使いこなせるようになるしかない)
- 『α』第26話「紅いエヴァンゲリオン」のランバ・ラル隊戦で、宇宙へ向かうルート以外を経由した場合に発生するモノローグ。コウからの気遣いを受けた後、初の重力下戦闘へと果敢に臨む。
- 「…地球圏の混乱を目論む木星帝国と言った方が相応しいな」
- 『α』第38話「帝国の女王」or第37話「木星からの逃亡者」にてジュピトリアンが女王がトップにいることを知った時の言葉であるが、まさか『第2次α』でその木星帝国と戦うことになろうとは彼も思わなかったであろう。
- 一応、『α』の時点ではただのお遊び的な台詞だったと思われる。
- また、『スーパーロボット大戦α攻略本 魂』において、寺田プロデューサーも「なお、シーブックが木星帝国と発言するシーンがありますが、クロスボーンガンダム参戦の前振りではありません」と発言しているので、やはりこの時点では参戦させる予定はなかったのだろう。
- 「ぜい弱だと!? それは仮面を捨てられない貴様のことだろうが! そんな人間に地球圏を粛清する権利はない!!」
- 『α』の終盤でカロッゾと戦闘した時の台詞。「ぜい弱な者はこれからの時代を生き抜けん」と述べた彼を上の台詞で断じた。
COMPACTシリーズ
- 「まるで昔の怪獣映画だ」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第2話「生命の種子が呼んだもの」より。植物惑星に出現したギルギルガンを目の当たりにして、ストレートな感想を述べる。
- 「みんながみんな、地球の重力に引かれている訳じゃあるまいし」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第20話「復讐鬼たち」より。あらゆる敵勢力が地球に集う状況に疑問を感じて発した台詞。
単独作品
- シーブック「何も海賊全てがそうとは言えないのさ」
ザビーネ「海賊に興味でも持ったか?」
シーブック「冗談だろ」
ザビーネ「もしそうなったら、私がお前を撃ってやるよ」 - 『CC』でのイベント「宿命のクロス・ファイト!」にて。シャレになっていません。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「お、おい、おい…プレイヤー! 何してるんだよ! こんな所で…おい! 冗談やってる時じゃないだろ!? ゲームを続けてくれ!」
「だってよ…スパロボなんだぜ?」 - 『X』中断メッセージでの一言。原作のアーサーが死亡した際のやり取りのパロディをやってくれるが、見ての通り意味不明であり、セシリーじゃなくても何をやっているのかとツッコみたくなるだろう。
- 「頼んだよ、セシリー! 君のクィーンに小遣い全部賭けたんだから!」
- 『X』ボーナスシナリオ『強く正しく美しく』にて、セシリーへの応援の際に。原作映画冒頭のミスコンに触れた一幕なのだが、思いっきりトトカルチョをやっている。これにはヒルダも「随分と俗っぽい」と呆れ顔。
搭乗機体
- キンケドゥ・ナウ時代の搭乗MSはリンク先参照。