クロスボーン・バンガード

クロスボーン・バンガードとは、『機動戦士ガンダムF91』及び『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズに登場する組織。

作品ごとに指導者と組織の理念が大きく異なる。

概要 編集

元は民間会社ブッホ・コンツェルンが宇宙世紀0106年に組織した私設軍隊。表向きはブッホ・コンツェルンの青年団とされているが、その実態は同社の創業者一族であるロナ家が掲げる「コスモ貴族主義」を実現するための国家「コスモ・バビロニア」を建国を目的としている。なお、コスモ・バビロニア建国の暁には組織を解体し、同国の国軍に再編されることが基本法に定められている。

一般市民の堕落と、それを是正しようとしない地球連邦政府の腐敗を正し、理想国家を実現するための尖兵として自らを規定しており、組織名には「世直しを標榜し、実践する尖兵の軍隊」というニュアンスを込めて中世の海賊旗に由来する「クロスボーン」と「バンガード(尖兵・前衛の意)」を組み合わせている。

ブッホ・コンツェルンが運営する職業訓練校をルーツに持ち、優秀で旧来の思想に染まっていない若者たちを選抜し、貴族主義思想の教育やモビルスーツによる軍事訓練を行っている。その中で特に優秀だった者は地球連邦軍士官学校へ送り込み、正規の軍事教育を受けさせ、士官学校卒業社の義務である3年の軍勤務を果たした上で帰還させている(これには、軍事的な訓練を肩代わりさせるのみならず、連邦軍の実情を見せつけ、貴族主義しそうをより強固なものにするという側面があった)。また、前身的組織として「バーナム」と呼ばれるブッホ・コンツェルンの私兵集団が存在し、こちらはクロスボーン・バンガードが運用するMSの開発データ収集、表沙汰には出来ない汚れ仕事や極秘任務を請け負っていた。

モビルスーツの小型化をいち早く成功させ主戦力とした他、オールズモビルへの支援を行って陽動とするなど武装蜂起の準備を進め、宇宙世紀0123年にコスモ・バビロニア建国のため、サイド4(旧サイド5)・フロンティアサイドを襲撃したことでコスモ・バビロニア建国戦争が勃発。地球連邦軍の駐留軍を撃滅してコスモ・バビロニアを勝利に導いた。一方でカロッゾ・ロナを中心としたラフレシア・プロジェクトが秘密裏に実行されており、バグを用いた過剰人口の抹殺(虐殺)が画策されていたが、同計画はカロッゾとその副官であるジレ・クリューガーの死によって頓挫。その後も連邦軍やレジスタンスとの戦闘は継続され、最終的にロナ家の血を引くベラ・ロナが貴族主義を否定する演説を行ったことで内部分裂を引き起こし、組織は崩壊した。

ブッホ・コンツェルン 編集

シャンホルスト・ブッホが宇宙世紀0055年に創業したジャンク回収業者「ブッホ・ジャンク社」を母体とする企業グループ。シャンホルストの優れた経営手腕は、度重なる戦争で生まれるスペースデブリ回収の需要もあって巨万の富を築き、一代にして企業複合体へと急成長を遂げた。だが、シャンホルストは生み出され続ける人類の愚昧さを、企業運営を通じて民主主義社会の退嬰を痛感。民衆による社会運営ではなく高貴な精神や高い地勢を備えたエリートによる社会運営を理想とするようになり、この考えが息子のマイッツァー・ロナへと受け継がれ、コスモ貴族主義へと昇華されていった。

ラグランジュポイント外の絶えず軌道変更を必要とする宙域に独自のコロニーを有し、同社の職業訓練校もそこに存在する。

宇宙世紀0088年から軍事産業に参入しており、第一次ネオ・ジオン抗争の際、ナムスド研と共同でバーザムの改修を手掛けたことでMS開発のためのデータと技術者を獲得。バーナムでもブッホ社が回収したジャンクを再生・改修する形で装備を調達している。

クロスボーン・バンガードの運用する艦艇、モビルスーツは同社の傘下企業であるブッホ・エアロダイナミクスが開発・生産を行っており、作業用MSという名目でデッサ・タイプの製造・販売も手掛けている。この際、デッサ・タイプの量産を名目にアナハイム・エレクトロニクスやヤシマ重工などから部品供給を受け、これをクロスボーン・バンガードのMS生産に充てている。

宇宙海賊クロスボーン・バンガード 編集

宇宙世紀0120年代後半、マザー・バンガードを旗艦としてベラ・ロナの手によって宇宙海賊として活動を再開した新生クロスボーン・バンガード。ベラの指揮の下、地球侵攻の準備を進める木星帝国の野望を阻止するため、サナリィや貴族主義者の支援を受けて木星でゲリラ活動を行った。

「クロスボーン・バンガード」と名乗っているが、これは貴族主義社から人員や活動資金を集めるためであり、組織の母体となっているのはベラが率いる反貴族主義者であるため、旧クロスボーン・バンガードとは掲げる理念が異なっている。尤も、ザビーネ・シャルを始めとする貴族主義者たちも組織に参画しているため、組織は一枚岩ではなく、「木星帝国打倒」という目的のための呉越同舟的な組織となっている。

木星帝国との戦いの最中、ザビーネと彼に同調した貴族主義者の反乱、地球圏での立て続けの戦闘によって疲弊し、マザー・バンガードの自沈と共にメンバーは散り散りとなるが、その後キンケドゥ・ナウとサナリィの協力によって再集結し、木星帝国を打破した。

木星帝国との戦いが終わりキンケドゥとベラが去った後、残ったメンバーは表向きはオンモを社長とした輸送会社「ブラックロー運送」として運送業や廃品回収、廃棄物処理などに従事しつつ、裏でサナリィと通じつつ有事の際には宇宙海賊として行動するようになる。しかし、木星帝国が新総統カリスト兄弟のもとに「神の雷」計画を発動している情報をキャッチすると、それに対抗するために「鋼鉄の7人」作戦を実行。木星に直接侵攻し、計画を阻止したが、この作戦で虎の子のモビルスーツを失ったため、残ったメンバーはブラックロー運送としての事業に集中することになった。ブラックロー運送はその後、デブリ回収技術で特許を取得したことで急成長を遂げ、旧式のMSのレストア事業も手掛ける大企業となっており、木星共和国の特務部隊「蛇の足」が「クロスボーン・バンガード」と名乗って作戦行動を行った際に秘密裏に協力している。

関連人物 編集

ロナ家 編集

シャンホルスト・ロナ
ブッホ・コンツェルン創設者。本来の名は「シャンホルスト・ブッホ」。ジャンク屋から身を起こし一大財閥へとのし上がり、ヨーロッパの貴族であるロナ家の家名を金で買い、ロナ姓を名乗るようになった。
企業経営を通じて民主主義の限界を痛感し、優れた能力を持つ貴族による社会変革を計画。その一環として0096年にアクシズからのサイコフレーム回収を画策したが、その翌年に死去。その意思はマイッツァーに受け継がれた。
エンゲイスト・ロナ
シャンホルストの長男。サイド2アメリアに政治基盤を持った連邦中央議会議員であり、「シャアの反乱」後にサナリィ再編にも関与している。その後、コロニー公社副総裁に就任し、1期のみだが総裁も務めた。議会の非公開議事の情報をシャンホルストにリークするなど、父の思想に共鳴しつつもシャンホルストからは一定の距離を取るよう言い含められていた。
マイッツァー・ロナ
シャンホルストの次男。シャンホルストの跡を継ぎロナ家の当主となり、クロスボーン・バンガードを創立。コロニーを制圧し、コスモ・バビロニアの建国を宣言した。
ハウゼリー・ロナ
マイッツァーの長男。エンゲイストの政治基盤を受け継ぎ連邦中央議会議員となり、地球保全法案や過当医療禁止法などを上程する一方、サナリィのフォーミュラ計画を推進し、連邦軍とマン・ハンターを再編、父とは別の方法で世直しを図ろうと画策していたが、宇宙世紀0118年(異説0116年)に暗殺された。
ナディア・ロナ
マイッツァーの娘。カロッゾと結婚し長女ベラを設けるが、その後ベラと共に出奔。
カロッゾ・ロナ
ナディアの夫であり、ロナ家の入り婿。バーナム司令を経てクロスボーン・バンガードの総司令官に就任。独自にラフレシア・プロジェクトを実行する。
ベラ・ロナ / セシリー・フェアチャイルド
ナディアとカロッゾの娘。クロスボーンを離反し、シーブック・アノーと共にカロッゾと戦う。後にまたベラ・ロナの名の下にこれを復興させ、木星帝国に立ち向かった。
ドレル・ロナ
カロッゾの連れ子。自ら戦場に立ち、ドレル大隊を率いる。
シェリンドン・ロナ
ハウゼリーの娘。コスモ・バビロニア崩壊後、コスモ・クルス教団のまとめ役として担ぎ出される。

バーナム 編集

クァンタン・フェルモ
私設部隊「バーナム」の隊員。オーガスタ研究所所属の強化人間であり、ガンダムNT-1 アレックスを改修した「ガンダムAN-01 トリスタン」を乗機とする。
ヴァルター・フェルモ
私設部隊「バーナム」の隊員。上記のクァンタンの弟。バイアランの改修機である「バイアラン・イゾルデ」を乗機とする。

コスモ・バビロニア時代 編集

ジレ・クリューガー
カロッゾの側近。
ザビーネ・シャル
ブラック・バンガード[1]の指揮官。ベラが興した新生クロスボーンにも参加するが、後に木星帝国へ離反。
アンナマリー・ブルージュ
ザビーネ配下の士官候補生。ベラへの嫉妬心から地球連邦軍に投降する。
クロスボーン兵
一般兵。

宇宙海賊クロスボーン・バンガード時代 編集

キンケドゥ・ナウ
ベラ率いる新生クロスボーンのエース。その正体はコスモ・バビロニア建国戦争時代にクロスボーンと戦ったシーブック・アノー。
トビア・アロナクス
民間人であったが、後にキンケドゥらからクロスボーンを受け継ぐ。
ウモン・サモン
老齢の熟練パイロット。後にメカニックに転向。
ヨナ
女性パイロット。祖母はウモンの知り合い。SRWでは『V』にて名前のみ登場。
オンモ
輸送艦リトルグレイの艦長。木星戦役の際は後方支援として物資補給を担当し、戦役後にクロスボーンの司令官となる。「サナリィの元アイドル」らしい。
後にブラックロー運送の社長としても活動し、『ゴースト』の時代には会長職に就いていた。

保有戦力 編集

バーナム時代 編集

ガンダムAN-01 トリスタン
バイアラン・イゾルデ
ジェガン
紫色に塗られており、通常のジェガンとは異なる頭部や外付けのセンサーアイ、射出可能なビームランスを装着したビームライフル等、既存の装備とは全く違うものを装備しており、武装のレイアウトは後の時代のクロスボーン・バンガードのMSを彷彿とさせる。
クレヴェナール
上記のAN-01用のアームドベース。AN-01本体は肩から下がベースに埋没した状態で合体する。
バージム・マハウス
バーザムの改修機。

コスモバビロニア時代 編集

デナン・ゾン
デナン・ゲー
エビル・S
ベルガ・ダラス
ベルガ・ギロス
ダギ・イルス
ビギナ・ギナ
ラフレシア
ザムス・ガル
ザムス・ギリ
バグ

宇宙海賊クロスボーン・バンガード時代 編集

クロスボーン・ガンダムX1
クロスボーン・ガンダムX1改
クロスボーン・ガンダムX1改・改
クロスボーン・ガンダムX2
後にザビーネの裏切りで木星帝国の機体となるが、コアファイターだけはトビアに奪還された。
クロスボーン・ガンダムX3
ゾンド・ゲー
バタラ
ペズ・バタラ
木星帝国の機体を鹵獲して使用。
フリント
クロスボーン・ガンダムの地球圏仕様機。
マザー・バンガード
旗艦。

登場作品 編集

旧シリーズ 編集

第2次スーパーロボット大戦
第2次スーパーロボット大戦G
第3次スーパーロボット大戦
カロッゾらがディバイン・クルセイダーズ所属で登場。組織としては出てこない。
第4次スーパーロボット大戦S
今作ではカロッゾ率いるDC精鋭部隊の名称として登場する。ザムス・ガルもイベントで少しだけ出番がある。

αシリーズ 編集

スーパーロボット大戦αDC
大体は原作と同じ設定でジオン軍と連携しているが、ジオンやジュピトリアンと比べて影が薄い。
第2次スーパーロボット大戦α
初となる『クロスボーン』設定のクロスボーン・バンガードが登場する。また、ザムス・ガルとザムス・ギリが木星帝国所属として本格参戦した。

COMPACTシリーズ 編集

スーパーロボット大戦COMPACT
マリーメイア軍と手を結ぶ。そのためトーラスサーペントが混ざっている。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
スーパーロボット大戦IMPACT
登場ステージは少ないが、シールド防御が回数制の本作においてクロスボーン系MSのビームシールドは異常に頑丈に設定されており、後半では雑魚でも8~10回以上の全属性軽減能力を持つディストーションフィールド級の防御力が厄介。また、ギニアス・サハリンを取り込んでアプサラスも使用してくる。

VXT三部作 編集

スーパーロボット大戦V
『第2次α』から約14年ぶりにクロスボーン設定として登場。ヤマトに協力する。
スーパーロボット大戦X
F91設定。戦争の世界においてネオ・ジオンに協力していた。また、本編の少し未来の時間ではクロスボーン設定となっている。
スーパーロボット大戦T
クロスボーン設定。本編の2年前にコスモ・バビロニア建国戦争が起き、1年前に木星戦役が起きている。

単独作品 編集

スーパーロボット大戦Card Chronicle
『第2次α』から約10年、F91設定としては『IMPACT』から約11年ぶりの登場。ホウジョウ軍と手を結ぶ。
スーパーロボット大戦X-Ω
クロスボーン・ガンダムシリーズの各ユニットシナリオ内に登場。当然、『クロスボーン・ガンダム』時代の宇宙海賊。

関連用語 編集

エゥーゴティターンズネオ・ジオン、マフティー、リガ・ミリティア
先述の通り他の時代における類似概念となる組織。クロスボーン・バンガードはあくまでこれ等と比し列挙される概念であってAEやサナリィ等の開発企業と等列に記す物ではない。
オールズモビル
当時のジオン残党軍の最大手。捨て石にするために建国戦争以前に支援を行い反連邦活動をさせた(ロナ家の部隊が自ら直接活動することもあった)。サナリィの高性能機が連邦軍に採用されたのも、このような裏活動が一因となっている。
サナリィ
表の活動として、マイッツァーの長男ハウゼリーはフォーミュラ計画の後ろ盾をしていた。つまりサナリィの機体とオールズモビルが戦うことになったのはロナ家のマッチポンプである。
コスモ貴族主義
劇中やスパロボシリーズでは単に「貴族主義」「貴族社会」とよく語られる。フランス語におけるノブレス・オブリージュを元とした「高貴な人間にはそれを伴う義務がある」「人を導く貴族の務め」を掲げ体現している。ウモンの舌を借りれば「世の中には『優れた才能や強さを持った人間である貴族』と『そうでない普通の人間』の2種類がいるので、貴族が普通の人たちをより良い方向へ導いていく考え方」といったところである。
ただし史実の貴族とやや異なる点として、ここで謳われる「貴族」とは「家柄」や「由緒ある血筋」等にこだわらず「崇高な精神や優れた能力を持った者」を指しており、それらを持つ者がコスモバビロニアの社会において中枢を担う者であるとされている[2]
貴族から来るエリート意識こそあれどマイッツァーの発言では「貴族であろうと普通の人間であろうと人権は平等にある」「戦争において普通の人間が逃げることはよいが貴族が逃げる事は許されない」と断言されており、ティターンズのような人民弾圧等は考えておらず、むしろ人を導き、人を守る者たちであるという純粋に高潔な思想を持つべきとなされていた。
しかしながらマイッツァーは「優れた人種によって支配する[3]」と考える傍ら、ザビーネは「強い者が支配すべき」と考えていたり、後述のラフレシア・プロジェクトについても意見が割れるなど、個人個人で捉え方に差がある。更には家柄にこだわらないとしながら出奔したベラを後継者とすることに固執する傍らでそれを嘆く者がいたり、「堕落の象徴」と批難している地球連邦軍との癒着を力の根源にする、果たすべき貴族の務めについて信奉者たちに具体的に訓示がなされていないといった多くの矛盾を抱えるなど、意志統一が出来ているとは到底言い難い状況であった。
そしてその現状を打破し、貴族主義者たちの意志を取りまとめ率いていけるだけの「人間的な意味での貴族」が不在であった事が最大の欠点であった。加えて象徴として祭り上げられたベラ自身が貴族主義を否定する言動を見せながらもその言動こそが貴族主義が目指した人間像に最も近く、指導者にも向いていたというのも皮肉な話である[4]
スパロボシリーズでは『第2次α』でウモンが上述の台詞を元にやや単純だが分かりやすく説明してくれている他、ベラ、ドレル、ザビーネそれぞれの持つ「貴族の意味」とそれに伴う貴族主義の複雑さが垣間見れる。
ラフレシア・プロジェクト
過剰人口を抑制するためのプロジェクト。カロッゾがその一員となってからは過剰人口を抑制するための大量虐殺兵器を開発した。その存在はカロッゾとその腹心であるジレなど、ほんの数人しか知らない。元を遡ると後述のハウゼリーが考案していた過剰人口に対する人口制限案であったが、本編ではそれらの事情は語られずただただ過剰人口の抹殺を行う為のプロジェクトとして描写されている。
実行者はカロッゾ及びジレだが、その発案者が誰なのかは具体的な描写が無いため判明していない。更に組織としてこのプロジェクトに対して意見が割れており、カロッゾは劇中で「任務遂行の為にエゴを強化した」「人類の10分の9を抹殺しろと命令されればこうもなろう」と語っているものの、ザビーネは「ラフレシアの事は私もマイッツァーも知らないこと」と述べている事から、カロッゾへ指示をした人が誰なのかは不明である[5]。一方漫画版ではマイッツァーがカロッゾへ過剰人口に対して話をする描写がある事から、マイッツァーが首謀者である事が仄めかされている。
こういった事情からスパロボシリーズにおいても首謀者についてはあまり語られないが、αシリーズの世界においては漫画版の設定を解釈し、マイッツァーが首謀者であった事が判明している[6]
このほか漫画『F90ファステストフォーミュラ』では建国戦争の7年程前にカロッゾが義兄のハウゼリーから過剰人口に対する話を振られる場面がある。生前のハウゼリーは手段については模索中だったが、模索理由は味方の被害を小さくすることを重視していたらしく、衛星軌道上からの攻撃のような過激な手段を議会で平然と口にするタカ派だった。そしてハウゼリーの死後に彼の思想はその信奉者によって先鋭化されたらしい。

関連技術  編集

ショットランサー
鋭利が槍先に尖ったリニアガンの一種。威力は実体式シールドごと機体を貫通撃退させるほどの威力。ビーム兵器による誘爆の危険性も少ない。ビームで外壁が貫通する危険ある対スペースコロニー戦闘における武装であったが、当時の連邦軍は実体式シールドを標準装備していた機体も多く(特にシールドを標準装備していたジェガン)、この武装で多くの連邦軍モビルスーツが撃退された。連邦軍もビームシールド開発までは有効的な防御手段は得られなかったことや、その武装の威力用途にも着目して「RGM-122 ジャベリン」にも装備されたことからも衝撃は大きい模様。

脚注 編集

  1. 黒の部隊、または黒の戦隊とも。
  2. 上述の通りそもそも創設者であるシャルンホルスト本人が元々貴族ではなかったうえ、ロナ家の名前も見栄と世間体の為に金で買った名前である事から、起用する者の家柄や生い立ちについて固執していないのも当然の事と言える。
  3. ただし小説版では「有能な者は我慢して使う」という前提を置きつつも肌の色や信仰する宗教を理由に人を嫌悪する節を見せるという矛盾を持つ。とはいえ肌の色や宗教で人種が決まるという考えなら矛盾はない。とどのつまりただの白人至上主義である。
  4. 一応ザビーネは後にベラの本質を「本人は気付いていない上に貴族主義も捨てたが、民の為に身を盾にして戦う姿勢こそが貴族的」と見抜いていた。
  5. 逆にカロッゾ自身が命令を歪曲して理解しているのか、将又マイッツァーがカロッゾに有事の際の責任を擦り付けて尻尾切りをしたのかは不明である。
  6. シナリオ中盤におけるベラとドレルの戦闘前会話で、マイッツァーが過剰人口の粛清を考えていたことが判明する。詳しくはドレル・ロナの項目で。

資料リンク 編集