機動武闘伝Gガンダム

2019年9月11日 (水) 15:55時点における220.104.97.178 (トーク)による版 (→‎COMPACTシリーズ)

機動武闘伝Gガンダム』はサンライズ制作のテレビアニメ作品。

機動武闘伝Gガンダム
監督 今川泰宏
シリーズ構成 五武冬史
キャラクターデザイン 逢坂浩司
島本和彦(原案)
メカニックデザイン 大河原邦男
カトキハジメ
山根公利
音楽 田中公平
制作 サンライズ(第2スタジオ。現:ボンズ)
放送局 テレビ朝日
放送期間 1994年4月1日 -
1995年3月31日
話数 全49話
シリーズ ガンダムシリーズ
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦G
テンプレートを表示

概要

いわゆるアナザーガンダムの始まりとなった作品で、宇宙世紀の歴史でない初のガンダムシリーズ。それまでのガンダムシリーズと大幅に異なった作風であり、当時は賛否両論に分かれた。当初は既存のガンダムシリーズとかけ離れた内容のために、旧来のファンが反発した結果、当初は視聴率的に伸び悩んだが、東方不敗マスター・アジアなどインパクトの強いキャラクターの登場や格闘描写、そしてケレン味溢れるストーリーに、戦争・環境問題や家族愛などの深遠なテーマを盛り込んだ骨太な作風は、新規ファン層を取り込むことに成功した(なお、視聴率が上昇に転じた時期は東方不敗の登場とほぼ一致する)。

この作品が制作されるきっかけになったのは、前作『機動戦士Vガンダム』でしばらくガンダムシリーズから降板する事になった富野監督の「次のガンダムは“ロボットプロレス”(ガンダム以前の、何ら脈絡も無くロボット同士で戦闘を行うロボットアニメの蔑称)にすること」という発言だとされる。富野氏自身のインタビューではその発言を認めている他、既存のガンダムのイメージを破壊するため、本作の監督に、仰々しさを逆手に取ったダイナミックな表現に定評があり、『聖戦士ダンバイン』『重戦機エルガイム』『機動戦士Ζガンダム』で富野氏のもとで演出などを担当していた今川泰宏氏を指名したことも証言している。

現在では幾重にも組まれた世界観設定やロボットアニメとしてのお約束、さらには多数のマニア層のイメージなど数多くの呪縛とも言えるしがらみを抱えているガンダムシリーズにおいて唯一無二であるガンダムの固定観念を破壊するという一大ブレイクスルーを成し遂げ、現在まで続くいわゆる「アナザーガンダム」の道を切り開いた存在として確固たる地位を得ている。

この作品により氏には「良い意味での原作クラッシャー」との評価が付くことになった。なおガンダムシリーズには否定的な意見を発する事の多い富野監督も、本作はかなり気に入っているらしく、スタッフとしてクレジットされていないものの、こっそり絵コンテを手伝ったり、後に監督する『∀ガンダム』にターンXのシャイニングフィンガーなど随所に本作のパロディを挿入したりしている。

本作のキャラクターデザインはVガンダムから続投の逢坂浩司氏によるものだが、あまりにVガンダムと世界観が違う作品のため、メインキャラクターについては漫画家の島本和彦氏がデザイン案として提供したものを元に、逢坂氏が改めてデザインする形をとった。デザイン協力として島本氏の名前がクレジットされているのはそのためである。

2010年から2016年まで『月刊ガンダムエース』誌上にて今川監督が脚本を担当し、島本氏が作画を担当した漫画作品『超級!機動武闘伝Gガンダム』が連載されていた。内容も大元はあまり変わらないが細かい変化は多い。原作では無事に元に戻ったネオトルコのガンダムファイターが死亡したり、不治の病の妹と残り少ない余生を静かに一緒に過ごす、という終わり方をしたネオメキシコでのエピソードは妹がネオジャパンが開発した特効薬によって完治するというハッピーエンドになったりしている。

スーパーロボット大戦への参戦

#余談の項においても触れられているが本作はスパロボにおいて扱い難い作品であると思われている節がある。実際参戦回数がそれなりに多いにも関わらずまともに原作ストーリーをなぞられたことはなく、デビルガンダム関連のいわば「ガンダムファイトと関係ない部分」のみの再現ばかりとなっている。実際の参戦作品も単発の作品に極端に偏っており王道シリーズとの縁は参戦回数の少なめな『機動新世紀ガンダムX』や『∀ガンダム』以上に薄い。

上述の再現性の低さ故各国のガンダムファイターで登場するのはシャッフル同盟とアレンビー、マスターアジア、シュバルツ・ブルーダーが基本であり、他にデビルガンダム四天王として登場するジェントル・チャップマンとミケロ・チャリオット、ミケロと関わりがあったマーキロット・クロノスとチャンドラ・シジーマ、デビルガンダム最終決戦でアレンビーと共にガンダム同盟の中核となったキラル・メキレルのみとなっており、前半のサバイバルイレブンや決勝リーグで対戦したほとんどのファイターは未登場である。

ストーリー

未来世紀60年、地球の覇権を賭けた代理格闘戦「第13回ガンダムファイト」。ドモン・カッシュはネオジャパンコロニー代表としてガンダムファイトに参加する。だが、彼の真の目的は、科学者である父が造った「デビルガンダム」とそれを操る兄・キョウジを見つけて倒すことだった。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ガンダムファイター

ドモン・カッシュ
主人公。ネオジャパン代表。流派東方不敗の継承者にして、コロニー格闘技の覇者の証であるキング・オブ・ハートの紋章を持つ。
東方不敗マスター・アジア
ネオホンコン代表。第12回大会の優勝者。流派東方不敗の開祖で、ドモンの師匠。生身でデスアーミーを撃破する実力の持ち主。 先代キング・オブ・ハート。
チボデー・クロケット
ネオアメリカ代表。ボクシングのコロニーチャンプ。後のクイーン・ザ・スペード。
ジョルジュ・ド・サンド
ネオフランス代表。名門サンド家の当主であり、騎士。後のジャック・イン・ダイヤ。
サイ・サイシー
ネオチャイナ代表。少林寺再興が目標。後のクラブ・エース。
アルゴ・ガルスキー
ネオロシア代表。宇宙海賊の頭目で、現在は囚人。パワーファイトを得意とする。後のブラック・ジョーカー。
アレンビー・ビアズリー
ネオスウェーデン代表。宇宙軍少尉。幼少の頃からGFとしての英才教育を受けてきた。
シュバルツ・ブルーダー
ネオドイツ代表。ゲルマン忍法の使い手。ドモン達を叱咤激励する。
ミケロ・チャリオット
ネオイタリア代表。マフィアのボス。足技を得意とする。後のデビルガンダム四天王。
ジェントル・チャップマン
ネオイングランド代表。スナイパーで、第9~11回大会の優勝者。死後、デビルガンダム四天王として復活。
キラル・メキレル
ネオネパール代表。盲目の暗殺者。居合を得意としている。
チャンドラ・シジーマ
ネオインド代表。巨大なコブラを操り、オネエ系の言葉を使う。
マーキロット・クロノス
ネオギリシャ代表。4mの巨漢。優勝候補の一角といわれるほどの高い実力を持つ。
風雲再起
東方不敗の愛馬。馬ではあるが流派東方不敗を会得している。

その他

レイン・ミカムラ
ヒロイン。ネオジャパンのサポートクルーで、メカニック兼医師。ドモンとは幼馴染。
キョウジ・カッシュ
ドモンの兄。デビルガンダムを持ちだしたとされていたが…。
ライゾウ・カッシュ
ドモンの父親でアルティメットガンダム(後のデビルガンダム)開発者。デビルガンダム暴走の責任で冷凍刑に処された。
ミカムラ博士
レインの父親。シャイニングガンダムゴッドガンダムの開発者。
ウルベ・イシカワ
ネオジャパンの軍人。元は第12回大会のネオジャパン代表。
ウォン・ユンファ
ネオホンコン首相。第13回大会の開催委員長。
シャリー・レーン
チボデーのサポートクルー「チボデーギャルズ」のリーダー格。メカニック担当。
ジャネット・スミス
チボデーのサポートクルー「チボデーギャルズ」の一人。メカニック担当。
バニー・ヒギンズ
チボデーのサポートクルー「チボデーギャルズ」の一人。通信担当。
キャス・ロナリー
チボデーのサポートクルー「チボデーギャルズ」のサブリーダー格。医療担当。
レイモンド・ビショップ
ネオフランスのサポートクルー。サンド家の執事で、メカニック・マネージメント等を担当。
マリアルイゼ
ネオフランス元首の令嬢。ジョルジュに惹かれている。
恵雲
ネオチャイナのサポートクルー。サイシーのお目付け役。拳法僧。
瑞山
ネオチャイナのサポートクルー。サイシーのお目付け役。拳法僧。
ナスターシャ・ザビコフ
ネオロシアの軍人。
ストーカー
前回あらすじなどを語る解説役。本編には登場しない。
ゾンビ兵
デスアーミー等を駆るデビルガンダムの尖兵。

シャッフル同盟

ブラック・ジョーカー / トリス・スルゲイレフ
クイーン・ザ・スペード / マックス・バーンズ
ジャック・イン・ダイヤ / ナシウス・キルヒャ
クラブ・エース / アラン・リー

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

シャッフル同盟モビルファイター

シャイニングガンダム
ネオジャパンのガンダム。鎧武者のような外見をしており、ガンダムファイターの精神状態に応じてスーパーモードとなる。
ゴッドガンダム
ネオジャパンのガンダム。決勝大会用の機体。シャイニングの後継機で、より強力なハイパーモードとなる。
ゴッドガンダム+風雲再起‎
ガンダムマックスター
ネオアメリカのガンダム。アメフト選手のような通常モードと、ボクサーのようなボクサーモードを持つ。
ドラゴンガンダム
ネオチャイナのガンダム。両腕が伸縮自在の龍となっており、拳法を得意とする。
ガンダムローズ
ネオフランスのガンダム。ナポレオン時代の騎士のような外見をしており、薔薇状のビットとサーベルが武器。
ボルトガンダム
ネオロシアのガンダム。秘密裏に捕獲した他国のガンダムの技術が使われ、屈指のパワーを誇る。

その他のモビルファイター

ガンダムシュピーゲル
ネオドイツのガンダム。忍者のような機能を持つ強力な機体。
マンダラガンダム
ネオネパールのガンダム。釣鐘や数珠で構成されている。
コブラガンダム
ネオインドのガンダム。巨大なコブラを模している。
ゼウスガンダム
ネオギリシャのガンダム。ギリシャ神話のゼウスを模している。優勝候補の一角。
クーロンガンダム
ネオホンコンのガンダム。パイロットの東方不敗の動きを完全再現できるよう調整されている。後にマスターガンダムに変化。
ネロスガンダム
ネオイタリアのガンダム。脚部にビーム砲を内蔵。後にガンダムヘブンズソードに変化。
ジョンブルガンダム
ネオイングランドのガンダム。パイロットのチャップマンに合わせ、長距離ライフルを装備している。後にグランドガンダムに変化。
ノーベルガンダム
ネオスウェーデンのガンダム。某美少女戦士のような外見を持つ。後にウォルターガンダムに変化。

デビルガンダム

デビルガンダム (第1形態)
アルティメットガンダムの名残を強く残す形態。
デビルガンダム (第2形態)
ギアナ高地などで見られた形態。
デビルガンダム (最終形態)・MA
最終形態のMAバージョン。巨大なガンダム顔から胴体が生えた状態。
デビルガンダム (最終形態)・MS
最終形態のMSバージョン。二足歩行。
デビルガンダムヘッド
』や『NEO』に登場。所謂ガンダムヘッドが更に肥大化したような形態。
触手の先端に巨大なデビルガンダムが取り付いている形状をしている。

デビルガンダム軍団

マスターガンダム
ネオホンコンのガンダム。クーロンガンダムが変化。
マスターガンダム+風雲再起‎
ガンダムヘブンズソード
ネロスガンダムが変化。
グランドガンダム
ジョンブルガンダムが変化。
ウォルターガンダム
ノーベルガンダムが変化。
グランドマスターガンダム
デビルガンダムコロニー動力炉が変化。
デスアーミー
黄、青、緑の3種が登場。
デスバーディ
飛行型。
デスネービー
水中型。
デスビースト
陸上型。
デスマスター
マスターガンダムに擬態。
ガンダムマックスターDGガンダムローズDGドラゴンガンダムDGボルトガンダムDG
DG細胞に侵されたシャッフル同盟の機体。

シャッフル同盟モビルファイター

シャッフル・ジョーカー、シャッフル・クラブ、シャッフル・スペード、シャッフル・ダイヤ
ユニットアイコンのみの登場(『J』など)。

モビルホース

風雲再起 (モビルホース)

その他

ライジングガンダム
ネオジャパンのガンダム。MSに近い機体であり、ファイターの技量に拠らない固定武装が充実している。
バトラーベンスンマム
ユニットアイコンのみの登場(『J』など)。

SRWオリジナル

デビルガンダム (ゴステロ吸収)
』に登場するデビルガンダムゴステロを吸収して更に進化した状態。
最終MS形態がベースだが、一回り巨大化し、背部から更に顔が生えたのが特徴。
デビルアクシズ
64』に登場するデビルガンダム。デビルガンダムがアクシズと融合した状態。
デビルウルタリア
NEO』に登場するデビルガンダム。ウルタリア要塞全体がデビルガンダム化したもの。
MAP全体がデビルウルタリアといえるが、敵ユニットとしてはMAP中央のガンダム部分を指す。

他、ユニットとしては登場しないが、デビルガンダムがギガノス機動要塞を取り込んだ「デビル機動要塞」(『A』)、マスドライバーを取り込んだ「デビルマスドライバー」(『MX』)が施設として登場している。

用語

ガンダムファイト
各コロニーの代表者によって行われるモビルスーツ格闘戦。優勝したコロニーはその後4年間地球の支配権を得る。
スパロボに置いては長きに渡りマイナーな競技といった扱いだったが、『OE』で初めて代理戦争としてのガンダムファイトが再現された。
ガンダムファイト国際条約
ガンダムファイトにおいての規定上のルールの事。
ガンダムファイター
モビルファイター・ガンダムのパイロットを指す。
モビルファイター
ガンダムファイト用に開発されたMSMAを指す。
モビルホース
モビルトレースシステム
スーパーモード
ハイパーモード
シャッフル同盟
コロニー格闘技集団。その目的は「戦争平定」。
流派東方不敗
東方不敗マスター・アジアが創始した武術。
明鏡止水
ガンダム・ザ・ガンダム
ガンダムファイト優勝者に贈られる称号。
DG細胞
デビルガンダム細胞」の略。ナノマシン的な機能を持っており「自己進化」「自己再生」「自己増殖」の3大理論を実現する。

楽曲

オープニングテーマ
「FLYING IN THE SKY」(前期)
作詞・作曲・歌 - 鵜島仁文、編曲 - 鵜島仁文・樫原伸彦
『第2次G』『新』『F』『F完結編』『A(GBA版)』『64』『R』で採用。『T』限定版では原曲を収録。
「Trust You Forever」(後期)
作詞・作曲・歌 - 鵜島仁文、編曲 - 鵜島仁文、岸利至
『IMPACT』『T』で採用。『T』限定版では原曲も収録。
エンディングテーマ
「海よりも深く」(前期)
歌 - 彩恵津子
「君の中の永遠」(後期)
歌 - 大山修司
挿入歌
「勝利者達の挽歌」(第22話)
作詞 - 安藤芳彦、作曲・編曲 - 田中公平、歌 - 大山修司
『MX』でシャッフル同盟拳のBGMとして採用。『T』限定版では原曲を収録。
劇中BGM
「最強の証~キング・オブ・ハート」
次回予告の曲。『MX』『J』『A(PSP版)』『NEO』『OE』で採用。
「燃え上がれ闘志~忌まわしき宿命を越えて~」
シャイニングガンダムの必殺技・シャイニングフィンガー使用時のBGM。『新』『F』『F完結編』『64』『A』『IMPACT』『R』『MX』『J』『T』で採用。
「我が心明鏡止水~されどその拳は烈火のごとく~」
ゴッドガンダムの必殺技(爆熱ゴッドフィンガーや石破天驚拳など)のBGM。『新』『F』『F完結編』『64』『A』『IMPACT』『R』『MX』『J』『NEO』『OE』『T』で採用。スパロボではゴッドガンダムが関与する合体攻撃のBGMとしても採用。

登場作と扱われ方

初参戦は『第2次G』であるが、『第4次スーパーロボット大戦』におけるロボット大図鑑テキサスマックの項で「G○ンダム」と伏字で名前が挙げられている。作品によっては、ドモン以外のシャッフル同盟のメンバーが登場しない作品もある他、原作終了後での参戦が多く、その場合はデビルガンダムが何らかの理由で復活したため、再び滅ぼすパターンとなる。 ユニット能力は一部例外を除いてガンダム系でありながらスーパー系並の火力を発揮し、主役機のゴッドガンダムや隠しユニット故の強さを持つマスターガンダム以外でも他のガンダム系主役機並の火力を持たされている事が多い。 『スーパーロボット大戦64』から登場した合体攻撃の恩柄を大いに受けている作品で、ゴッドガンダム単独の参戦である『NEO』や『OE』以外の作品で必ず採用されている。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦G
初参戦。放送直後の参戦。つまりは放送期間中に開発されたということもあり、イベントなどにはかなり力が入っている。
シャッフル同盟の仲間たちは登場せず、シュバルツは登場するがシュピーゲルは登場しない。ウルベやウォンは登場しないのでその辺の役割はシロッコが担っている。初の生身ユニット登場。
スーパーロボット大戦FF完結編
専用シナリオやイベントが多くかなり優遇されているが、同じような境遇の『新機動戦記ガンダムW』と異なりシャッフル同盟の仲間たちは相変わらず未登場。進め方によってはマスター・アジアとアレンビーを仲間にすることが可能。マスター・アジアを仲間にした場合のみ石破究極天驚拳を見ることができる。
ゴッドガンダムのハイパーモードの武器はドモンのレベルによって攻撃力が上昇する。
シュバルツと搭乗機のシュピーゲル、レインとライジングはスポット参戦。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦IMPACT
移植元の『COMPACT2』にはなかった作品。デビルガンダムを追って地球へ、裏切るマスター、そして黒幕にウルベと大筋は原作と同じだが、ガンダムファイト開催が無期限延期という設定ながらドモンとアレンビーが顔見知りで行動を共にしていたり、東方不敗がデビルガンダムを追うドモンたちに付き添いで同行していたり(原作では一切接触がなかったアレンビーも彼のことを師匠・東方センセと呼んでいる)と、設定変更の都合上、原作と比して細部がかなり異なる。
忍者繋がりで、シュバルツが飛影に救出されるイベントがある。エクセレンがドモンのファンで、一緒の部隊にいるキョウスケに彼のサインをねだるシーンもあるが、合流後の絡みは少ない。シャッフル同盟の仲間たちは未登場。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
進め方によってはマスター・アジアとアレンビーを仲間にすることが可能。
マスター・アジアは『超電磁ロボ コン・バトラーV』の四ッ谷博士と知り合いでありイベントがある。また、ドモンは『闘将ダイモス』の竜崎一矢との絡みが多い。シャッフル同盟のメンバーは登場する。
また、普通にプレイしていては気づきにくいが、レベルカンスト寸前ぐらいから武器の攻撃力が徐々に上昇するという仕様がある。
スーパーロボット大戦R
扱いとしては原作終了後。第8話でシャッフル同盟5人が一斉に参戦する。死んだはずのマスター・アジアが何者かによって甦り、敵として登場する。『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』とのクロスオーバーによるマスター・アジアの救出イベントがある。大半のMFが飛行可能になり(空Bではあるが)、使いにくかったユニットの性能が見直される、武器改造一括化で必殺技の強化が容易になる、など性能面では比較的優遇されている。
スーパーロボット大戦J
今作では他の作品に比べると、原作再現が少なく、ストーリーもマスター・アジアに勝った所で終了し、久々にレインの救出イベントが丸々カットされている。他作品とのクロスオーバーもやや希薄な上に、Gガン系ユニットも性能が弱体化しており、低い移動力は基よりリアル系の装甲とスーパー系の運動性を併せ持つ、などと言われてしまうことも。本作ではSEED系ガンダム、エステバリスブレンテッカマン等の飛行可能、高移動力、高運動性の機体が豊富なため、相対的に見てGガンダム系の能力は乏しいと言える。もちろん手を加えれば使えるが、最も不遇な扱いかもしれない。
また、シャッフル同盟は5人強制出撃のシナリオがあるが、Gガンダム勢はどの分岐を選択しても主人公と同行するので、このゲームの「分岐時に別ルートに行ったパイロットのレベルは合流時に自軍パイロット上位16人の平均レベルになる」仕様を利用してのレベル上げができないという厄介な点がある。定期的に出撃させるか、新システムの交代を利用して、応援をかけた一撃で名有りパイロットを撃墜するなどしてレベルを上げておきたい。

VXT三部作

スーパーロボット大戦T
『NEO』以来約10年ぶりとなる据え置き機向けスパロボ参戦であり、B.B.スタジオ製タイトルへの参戦は当作品が初めてとなる(バンプレソフト時代を含めれば『R』以来)。シャッフル同盟の面々並びにアレンビーが『MX』以来、久々の登場となる。
原作終了参戦ながら、過去のSRW作品では曖昧にされがちであったガンダムファイトの存在が世界観の根幹に組み込まれているなど重要なウェイトを占め、シナリオ面についても原作のアフターストーリーとも言うべき展開を見せる。各監督に師弟関係があるためか『ガン×ソード』とのクロスオーバーがメインとなっている。
各ユニットとも火力こそ高いがその分消費ENが全体的に引き上げられており継戦能力は高くない。Ver.1.03よりEセーブEXが追加されたことである程度是正されている。

単独作品

新スーパーロボット大戦
ラスボスとしてオリジナル形態のデビルガンダムが登場、マスター・アジア異星人など本作オリジナル設定が存在。またキョウジは悪人のままであるなど珍しい要素が多い。本作のモビルファイターは格闘攻撃(〇〇ストライク)時には専用の攻撃グラフィックおよびダメージモーションによるカットインが挿入されるなど、当時にしては戦闘アニメにかなり力が入れられている。
スーパーロボット大戦64リンクバトラー
新機動戦記ガンダムW』のオペレーション・メテオの一環でデビルガンダムが投下されたり、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のアクシズ落としの際に、デビルコロニーならぬデビルアクシズになったり等、他の原作のコラボネタが多数。
ウルベが登場しないので事件の黒幕は『ガンダムW』のカーンズマスター・アジアは仲間にならないがシュバルツは生き残るルートもある。
シャッフル同盟の仲間たちは本作が初登場で、合体攻撃でシャッフル同盟拳も登場。また本作のみゼウスガンダム(マーキロット)とコブラガンダム(シジーマ)も登場している。
スーパーロボット大戦MX
扱いとしては原作終了後。完全廃棄されたはずのDG細胞が何者かによって修復改良されて、さらには倒したはずの四天王のミケロやチャップマンが登場し……というもの。今回のデビルガンダムギガノス帝国マスドライバーに取り付く。今回はレイン、アレンビー、風雲再起に加え、音声付スパロボではシャッフル同盟やキラルが初登場。多くのMFは飛行可能だが空の移動適応はBなため、飛ばすと移動力が半減してしまう点は注意。
作品間の絡みとしては、『GEAR戦士電童』や『闘将ダイモス』との絡みが多い他、ジョルジュが『機甲戦記ドラグナー』のケーン・ワカバの指南役になり、見切りを修得させるイベントもある。キャラクター、ユニット共に数が多いので、『お気に入り』システムの恩恵を受けやすい。
スパロボ学園
スーパーロボット大戦NEO
本作唯一のリアル系。原作終了後設定で、登場するのはドモンとゴッドガンダム、DG細胞のみ。シャッフル同盟はおろか、東方不敗やレインすら出てこないという異色の参戦。ただし、ドモンの出番やデビルガンダム関連のエピソードは比較的に多め。また、久々にスパロボオリジナル設定のデビルガンダムが登場する。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
サービス開始当初からの参戦作品の1つ。本作ではマスター・アジアも味方として使用可能である他、シャッフル同盟、シュバルツ、アレンビーも登場。本作をモチーフとしたイベント「さらば師匠!デビルガンダム復活」も開催された。
スーパーロボット大戦Operation Extend
『NEO』と同じく、ドモン、ゴッドガンダム、DG細胞のみ登場。
GRを組めずサブパイロットもいないゴッドガンダムは性能上位とは言えず、他の何かがDG細胞に侵されるような展開も目立たないが、「ガンダムファイトの作法に則った決闘(代理戦争)」が戦闘システム上で行われたスパロボ史上初の作品となった。
スーパーロボット大戦X-Ω
第2期参戦作品第2弾として2016年5月に追加参戦。
内容面では期間限定イベントでデビルガンダムネタが使われる傾向が強い。

各話リスト

本放送前に「プロローグ」と称した前夜祭特番を3週にわたって放送、ホストはタレントのマイケル富岡と内山信二が務めた。制作スケジュール遅延に対しての措置とされている。

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
特番1 プロローグ・I 誕生編 プロモーション番組 -
特番2 プロローグ・II 出発たびだち
特番3 プロローグ・III 飛躍編
第1話 Gガンダムファイト開始!地球に落ちたガンダム シャイニングガンダム
ネロスガンダム
第2話 唸れ!夢を掴んだ必殺パンチ ガンダムマックスター
第3話 倒せ!魔神ドラゴンガンダム ドラゴンガンダム
第4話 いざ勝負!真紅のバラの貴公子 ガンダムローズ
第5話 大脱走!囚われのガンダムファイター ボルトガンダム
第6話 闘えドモン!地球がリングだ
第7話 来るなら来い!必死の逃亡者 OP変更
第8話 仇は討つ!復讐の宇宙刑事
第9話 強敵!英雄チャップマンの挑戦 ジョンブルガンダム
第10話 恐怖!亡霊ファイター出現
第11話 雨の再会…フォーリング・レイン
第12話 その名は東方不敗!マスター・アジア見参 デスアーミー
クーロンガンダム
第13話 大ピンチ!敵は5大ガンダム
第14話 衝撃!シャイニング・フィンガー敗れたり
第15話 戦士の称号!さらばシャッフル同盟
第16話 最強最悪!デビルガンダム現わる
第17話 対決!謎の覆面ファイター ガンダムシュピーゲル
第18話 必殺技を盗め!美女軍団の大作戦
第19話 激闘!ドラゴンガンダム対ボルトガンダム
第20話 ジョルジュよ、悪夢を打ち砕け!
第21話 決勝迫る!タイムリミット3日前
第22話 戦士の絆!デビル包囲網を突破せよ
第23話 宿命の戦い!ドモン対デビルガンダム
第24話 新たなる輝き!ゴッドガンダム誕生 ゴッドガンダム
第25話 決勝開幕!ガンダムファイター大集合 ガンダムヘブンズソード
グランドガンダム
ウォルターガンダム
第26話 新必殺技!爆熱ゴッド・フィンガー!! OP・ED変更
第27話 頑張れドモン!友に捧げた大勝利
第28話 狙われたドモン!殺し屋ファイターの必殺剣 マンダラガンダム
第29話 試合放棄!?恋にドキドキサイ・サイシー
第30話 美少女ファイター!デンジャラス・アレンビー ノーベルガンダム
第31話 ピエロの幻惑!怒れガンダムマックスター
第32話 危険な罠!ネロスガンダムの大逆襲
第33話 地獄からの使者!チャップマン復活
第34話 立てドモン!嵐を呼ぶタッグマッチ
第35話 決着の時!豪熱マシンガンパンチ
第36話 騎士の誇り!奪われたガンダムローズ
第37話 真・流星胡蝶剣!燃えよドラゴンガンダム
第38話 ドモン対アルゴ!突撃ボルトガンダム
第39話 石破天驚拳!決闘マスター・アジア
第40話 非情のデスマッチ!シュバルツ最終決戦
第41話 バトルロイヤル開始!復活のデビルガンダム
第42話 強襲四天王!ガンダムヘブンズソード ライジングガンダム
第43話 獅王争覇!グランドガンダム迎撃作戦
第44話 シュバルツ散る!ドモン涙の必殺拳
第45話 さらば師匠!マスター・アジア暁に死す
第46話 レインの危機!デビルガンダムふたたび
第47話 デビルコロニー始動!大進撃シャッフル同盟
第48話 地球SOS!出撃ガンダム連合!!
第49話 Gゴッドガンダム大勝利!
希望の未来へレディ・ゴーッ!!

商品情報

DVD

DVD BOX

DVD

余談

  • 主役機のデザインを担当した大河原邦男氏が、そのNGデザインのいくつかを再構成したのが次作『新機動戦記ガンダムW』のウイングガンダムであると証言している。最終盤に登場したガンダム連合の中にはウイングガンダムやV2ガンダムなどの歴代ガンダム、果てはダイターン3ザンボット3まで混ざっていた。
  • 寺田Pがマンネリ化を防ぐためか参戦は『スーパーロボット大戦64』で最後にするとコメントしていたこともあり、一時期再参戦が絶望視されていた時期があった。その後ファンからの要望があったためか、『A』で久々に参戦を果たす事ができた。
  • 参戦当時スパロボを制作していたウィンキーソフトの話によると、「Gガンダム?嫌です。あれは今までのガンダムとは違う」という答えが出たという話もあった。この時は結果的に参戦を果たしたものの、『Gガンダム』はスパロボスタッフにとって使いにくい素材なのではないかと思われていた背景もある。

資料リンク