ネロスガンダム

ネロスガンダムは『機動武闘伝Gガンダム』の登場メカ

ネロスガンダム
外国語表記 NEROS GUNDAM[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW 新スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 モビルファイター
生産形態 ワンオフ機
型式番号 GF13-055NI
頭頂高 16.2 m
本体重量 7.0 t
動力 熱核融合炉
装甲材質 ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
レアメタルハイブリッド多層材
バトルポイント
17.21
速さ
24.20
攻撃力
18.81
守備力
16.17
索敵能力
14.95
適応能力
16.34
総計
107.68
開発 ネオイタリア
所属 ネオイタリア
ガンダムファイター ミケロ・チャリオット
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概要 編集

第13回ガンダムファイト」におけるネオイタリア代表のモビルファイター

イタリアンマフィアのボスを務めるミケロ・チャリオットが搭乗し、第1話にてドモン・カッシュの搭乗するシャイニングガンダムと交戦。これにより、第13回ガンダムファイトの予選である「サバイバルイレブン」の火蓋を切る機体の一つとなった。

機体概要 編集

ネオイタリアはかつて第6回ガンダムファイトを征したコロニー国家であり、ビットリオ・アルジェントの搭乗した「ガンダムトーネード」が代表を務めていた。その設計思想を受け継ぐ機体として、第13回ガンダムファイト用に開発されたのが本機である。形式番号からも、本機は第13回大会で55番目に登録されたモビルファイターとなる。

モヒカン頭の兜を被った様な頭部の特徴からも、古代ローマの闘士を想起させる外見だが、搭乗者であるミケロの趣味に反映されたのか、腕部に備わったトゲの装飾に加え全身のカラーリングも黒色と、何処かヒール色の強い威嚇的な雰囲気をしている。モビルファイターの設計は基本的に搭乗するファイターの戦闘スタイルを反映させており、本機もまた搭乗者のミケロが最も得意とする蹴り技を主体とした戦法を重視した設計となっているが、パンチを生かした戦法も問題無く可能とするだけでなく、第9~11回大会時における射撃武装偏重となっていたファイトも想定されてなのか、複数の射撃兵装の内蔵によって火力面も優れている。

武装面に関しては、中~近距離の牽制用武器として頭部に「バルカン砲」、胴体上部に2門の「ショルダービーム」を内蔵。腕部には4連装式の「クロー」も暗器のように内蔵し、これをメリケンサックのように用いる形で得意の蹴り技との組み合わせる戦法も可能としている。最大の特徴となる武装は、両脚部前後に8門ずつ(計16門)内蔵された「サテリコンビーム」であり、前方と後方を問わずに複数のビーム砲を同時に放つ事で驚異的な火力を発揮。そして、この武装のエネルギーを一転集中させミケロの蹴り技と組み合わせて放つ「銀色の脚」を必殺技としている。なお、後にこの技も拡散放射を可能とした発展技である「虹色の脚」へと強化される事になっている。

総合的にはシャイニングガンダムと同様にバランス面に優れた機体であり、「サバイバルイレブン」では早期に退場してしまったものの、それは相手が悪過ぎた(前大会である第12回ガンダムファイトの優勝者の弟子でシャッフルの称号の継承者であるのに加え、第13回ガンダムファイトにおける優勝者[2])為とも言え、本来ならば本大会(第13回大会)で優勝を狙える一機として注目を浴びる程の機体であった。

敗退後、ミケロがドモンへの復讐心からデビルガンダムを手中に納めようとするネオホンコンの首相ウォン・ユンファの配下となったのを切っ掛けに、本機にDG細胞を移植。デビルガンダム四天王の一角である「ガンダムヘブンズソード」への変異してしまう事になった。

劇中での様相 編集

第1話でネオイタリアに現れたドモンを狙い、ファイターのミケロは本機に搭乗してまだガンダムに搭乗していないドモンに直接攻撃を行うという暴挙に出るばかりか、部下のマフィア達に銃撃をさせたり、ドモン達と行動を共にしていた現地民の子供であるソフィアを人質に取る等、ガンダムファイターにあるまじき愚行を繰り返す。

しかし、ドモンがシャイニングガンダムに搭乗してしまった結果、逃げ道が無くなったミケロはネロスガンダムでファイトする事になり、第13回ガンダムファイトの予選「サバイバルイレブン」における最初の試合を展開。これを衛星で確認したガンダムファイト実行委員会も、地球全体を囲っているリングのビームロープを展開。正式に第13回大会の開始が宣言される事になった。

ファイト開始後においても、煙幕で隠れたシャイニングガンダムを燻りだす為に必殺技である銀色の脚やサテリコンビームによる無差別砲撃を展開する等、都市の被害も御構い無しな戦い方をしていたが、シャイニングの黄金の指・シャイニングフィンガーにより真っ向から銀色の脚によるビーム砲を押し返され、最終的に頭部が破壊。サバイバルイレブンの最初の試合で優勝候補の一角と目されていたネオイタリアは敗退し、ファイターの立場を利用して数多くの狼藉を行ったミケロは警察に逮捕された。なお、コミックボンボン連載の漫画版では、シャイニングフィンガーでダメージを受けながらもネロスのお株を奪うようなキックで頭部を破壊されるという皮肉な顛末となっている。

だが、第13回大会が決勝大会のリーグ戦へと移行した際、本来なら失格であるにも関わらず前大会の優勝国であるネオホンコンでの首相・ウォン・ユンファの権限でネオイングランドの代表・ジェントル・チャップマンと共に異例の復帰を果たす。その頃には、DG細胞によってデビルガンダム四天王の一角であるガンダムヘブンズソードへの変異能力を獲得しており、リーグ戦でドモンの搭乗するゴッドガンダムと試合した際には不利な状況から姿を隠す形でガンダムヘブンズソードと変異して敗北。ランタオ島での最終決戦でも本性を現す形でガンダムヘブンズソードへと変異し、新たなシャッフル同盟となったサイ・サイシードラゴンガンダムアルゴ・ガルスキーボルトガンダムの2体と交戦し、最終的に敗れる顛末を迎えた。

登場作品と操縦者 編集

単独作品 編集

新スーパーロボット大戦
初登場作品。地上編で3度交戦するが、敵ではない。その後はガンダムヘブンズソードで登場。
新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
フリーバトルで閲覧可能。

装備・機能 編集

武装・必殺武器 編集

バルカン砲
頭部に二門内蔵。作中では生身のドモンを襲った他、シャイニングガンダムに牽制として使用していた。
クロー
手甲部に4連装を内蔵。某ロボ超人のような武器。決勝大会で使用したがゴッドガンダムに反撃の隙を与えてしまった。SRW未実装。
ショルダービーム
胸部上肩側に2門設置されたビーム砲。
銀色の脚
両脚部に内蔵された8連装ビーム砲「サテリコンビーム」から放たれる黒色のビーム。ミケロ自身の「銀色の脚」は真空波を発生させるが、ガンダム時はビームである。
虹色の脚
決勝大会における新必殺技。虹色のビームを一振りで連続して放つ。炸裂時には打ち上げ花火のようなエフェクトが発生する。

移動タイプ 編集

機体BGM 編集

「FLYING IN THE SKY」
OP主題歌。

対決・名場面 編集

VSシャイニングガンダム
第1話の初ファイト。
VSゴッドガンダム
決勝大会での再戦。固定砲台同然の戦い方で敗れたシャイニング戦と違い、試合開始と同時に体当たりやキック攻撃で攻める接近戦スタイルに切り替えている。連続攻撃で優位に立つが、アレンビーの助言からの爪攻撃でダメージを受けたことから、煙幕を発生させ、ガンダムヘブンズソードに姿を変える。

関連機体 編集

ガンダムヘブンズソード
本機が擬態として用いられる。

余談  編集

ネロスガンダムはSDガンダム作品においては本作をベースとした『新SD戦国伝 超機動大将軍』では武者熱呂宗、『新SDガンダム外伝 黄金神話』(いずれも未参戦)では騎士団長ネロスガンダムとして、それぞれ登場。熱呂宗はモチーフであるネロスのパイロットのミケロ同様に勝つためには卑怯な手段を使ったり、主人公が最初に倒したネームドキャラであることも同じ。一方、騎士ネロスは騎士ドモンの親友にして、彼の騎士としての師匠というミケロや熱呂宗とは真逆のキャラクターとして描かれた。

商品情報 編集

脚注 編集

  1. ネロスガンダム|モビルファイター|『機動武闘伝Gガンダム』公式サイト、2025年8月16日閲覧。
  2. 更に加えれば、前大会のネオジャパンとそのファイターは、決勝戦でネオホンコンと優勝を賭けて争う程の天才ファイターであった。

資料リンク 編集