概要編集
漢字では龍とも書く。基本的に「リュウ」「タツ」と呼ばれる場合には、東洋の伝承における龍が扱われる。西洋ではドラゴンと呼ばれる架空の生物がそれに近い扱いを受けており、ここではひとまず両方を併記する。日本の創作では「龍」と表記した場合は東洋の龍に限定されることが多いが、文字としては「龍」が旧字体で「竜」が新字体(常用漢字)であり、飽くまで日本国内での通例に過ぎない。なお文字の成り立ちとしては「竜」の方が先にあり、そこに装飾が加えられて「龍」になったとされる。
共通して全身が鱗で覆われ、長いヒゲやツノ、鋭い牙を持つことが挙げられる。どちらも人知を超えた力を持つとされ、ライオンや鷲などと並び力や権力の象徴とされる。
東洋における『龍』編集
東洋における龍は一概して「蛇型の竜」を指す。東洋の龍は胴体が長く、手足が短く、首周りに長い鬣を持つ。首回りの鱗は「逆鱗」と呼ばれ、触られると激しく怒りを表すと言われる。
東洋の龍は西洋とは異なり畏敬の念で見られる「神」とされることが多い。古来より農耕文化が盛んな東洋においては、川の流れや、雲・雷といったのたうつ自然の有様を蛇に喩えることがあった。その事から、水を司る蛇(ナーガ)の親玉として、龍の概念が生じたとされる。龍の中でも長い時を生き、膨大な霊力を有する者は「龍神」あるいは「神龍」と呼ばれる。従って、東洋の龍は雨や雷などを操るとされる。
それから転じて、鯉が高い滝をよじ登る試練を乗り越えたり、蛇が海や山で莫大な年月を修行すれば龍になるという伝説も生まれ、「登竜門」「海千山千」の語源となった。端午の節句のこいのぼりは前者の伝承に因む。
すなわち東洋の龍は「自然の象徴」であり、道教や仏教が民間に根付くにつれ、龍は絶大なパワーを持つ荒神から、神仙や仏に調伏されそれを守護する者という扱いへと換わっていくこととなった。『封神演義』の哪吒太子や『西遊記』の孫悟空らが龍を倒し従えた伝説はそのような宗教的概念の変遷ともとれ、日本神話においてもスサノオがヤマタノオロチを殺したのは自然≒土着の人々をヤマト朝廷が征服した事の隠喩とされる。このような背景もあり必ずしも善の存在として扱われる訳ではない。
中国では帝王を象徴する瑞獣として扱われており、また四方を司る神々「四神」の一つとして、東方を守護する青龍がいる。青龍は西を守護する白虎と相対すると言われ、戦国武将の上杉謙信と武田信玄などのように「竜虎相打つ」などと言われる。ロボットアニメにおいても『獣神ライガー』や『魔神英雄伝ワタル』は主人公とライバルが龍と虎に相応する他、バンプレストオリジナルにも龍虎王/虎龍王が登場する。なお、十二支においても唯一架空の生物(辰年)として名を連ねている。一方で実在の生物である虎と対になっていることから、元々は竜もワニのような実在の生物を指す文字だったが、人の生活圏から姿を消したことで架空の生物を指す文字に変わったとする説がある。
西洋における『竜』編集
西洋における竜(ドラゴン)は一概して「トカゲ型の竜」のものを指す。西洋の竜はワニやトカゲのような太い胴体を持ち、背中に翼を生やしている。口から火炎や毒性のブレスを吐いたりするのが特徴。
元々ドラゴンは東洋の龍と同様に蛇(サーペント)を元としている。しかし、西洋では蛇は不気味なイメージで取られることが多いため、東洋の龍のような神格化はあまりなされなかった。
西洋のドラゴンも基本的には自然の象徴…であるのだが、西洋において自然とは畏敬の念を有するものではなく「人間と敵対するもの」というイメージが強く、キリスト教の伝播後はよりそれが顕著となっている。その為、西洋におけるドラゴンは悪魔の化身とされる。ギリシア神話におけるカドモスのドラゴン退治、キリスト教の聖女マルタの悪竜タラスク討伐、古代ローマのゲオルギウスのドラゴン狩り、北欧神話のジークフリートによるファーヴニル征伐など、西洋の竜伝説は基本的に「いかにして悪の限りを尽くす大怪獣を正義のヒーローが倒したか」という善悪二元論的な語り口で描かれることが多い。かの有名な吸血鬼ドラキュラは「邪悪な竜の子」の意。
ただし、西洋の竜が全て純粋悪として描かれているわけではなく、稀に人々に力や英知を預ける「善良なドラゴン」が描かれる場合もあった。こうしたドラゴンは東洋龍と同じく力の象徴として、紋章や国旗などに描かれる例もある。ウェールズの国旗にも描かれている赤い竜や、中世ハンガリー王国のドラゴン騎士団などが知られている。吸血鬼ドラキュラのモデルである串刺し公ヴラド三世の仇名「ドラキュラ」は単に「ドラゴンの子」の意味で、ドラゴン騎士団の一員だった父親のヴラド二世が「ドラクル(ドラゴン公)」と呼ばれていたことに由来する。一口に竜騎兵と訳される銃砲を装備した騎兵隊は他にも少なからぬ欧州系国家に見られ、実態は変わりつつも一部でその名を現代にも残している[1]。
竜・ドラゴンを扱った作品編集
- ゲッターロボシリーズ
- 第2部『ゲッターロボG』の空中戦形態が「ゲッタードラゴン」であることから、後の作品において「ドラゴン」がゲッターの進化の要となる。恐竜は一方的に滅ぼしたのにドラゴンは自分達の象徴扱いとは、ゲッター線も随分勝手なものである。なお、『新ゲッターロボ』のオープニング曲はずばり「DRAGON」。
- 『スーパーロボット大戦V』ではなぜゲッターに龍の名が冠せられたかについて、下記クロスアンジュとクロスオーバーを果たした。
- 大空魔竜ガイキング、ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU
- 主役となる母艦大空魔竜がドラゴンをモチーフとしており、サブメカは中生代の爬虫類に因む。『LOD』においては大地魔竜、天空魔竜が登場したほか、敵キャラとして魔竜をより凶悪にした魔炎超魔竜が登場した。
- 『スーパーロボット大戦K』では『ゾイドジェネシス』に登場する竜型メカ・ギルドラゴン(SRW未登場)の代役として大空魔竜がその役を担っている。
- 魔神英雄伝ワタルシリーズ
- 主人公戦部ワタルの相棒龍神丸を始めとして、創界山を守る神として神部七龍神が登場した。
- 覇王大系リューナイト
- メインとなる機体がリュー、敵対種族が邪竜族と呼ばれている。
- クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
- 序盤の敵として登場するドラゴンが神を気取る造物主により排斥された種族アウラの民の成れの果てとされている。そのため、アウラの民の名前はいずれも爬虫類や古今東西の竜伝説が由来となっている。
- 『スーパーロボット大戦X』ではその設定故に『ワタル』と根本設定からクロスオーバーすることとなった。
- バトルスピリッツ ブレイヴ
- カードゲーム内の花形として、ドラゴン型の切り札級スピリットが多く登場する。特に主人公である馬神弾は前作『少年激覇ダン』から一貫して切り札がドラゴン型スピリットであり、その影響も少なからず存在する。
- ナイツ&マジック
- 原作小説では序盤で魔法について説明した際に、最強の魔獣とされるドラゴンは魔法を使うことでブレスを吐くと述べられていた。ドラゴン表記はここだけでそれ以降はドレイクと表記され、人類の生活圏からは数百年前に消えた古の魔獣だと語られる。
著名な龍・ドラゴン編集
東洋龍編集
- ナーガ
- インド神話における「蛇」の神格化。仏教経典では「龍」と漢訳される。
- 元々インドでは毒蛇コブラを神の使いとしていたが、それが仏教と交わり、更に仏教経典が伝来した先の中国における龍神と混同されるようになった。なお、ブッダを守護する巨大なコブラ・ムチャリンダはナーガの一種である。
- 『ゼーガペイン』に登場するナーガの名前の由来。
- 『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に登場するナーガの名前の由来。
- 虹
- 中国では虹は雨の後に空に現れる長い帯状の光、ということで蛟・龍の化身と言われていた。自然現象でしかない「虹」という漢字に、「蛇」と同じ虫偏が付くのもその為である。
- なおオーストラリア原住民やネイティブアメリカン、アフリカなど他の地域でも虹を巨大な蛇と見なす神話は数多く存在した。
- 天龍八部衆
- 仏教における、仏を守護する八尊の神々。厳密に言うと龍は八部衆のうち「龍衆」のみ。毘沙門天や帝釈天など仏教に帰依する人型の神「天衆」や、善なる鬼「夜叉衆」、3つの顔と6本の腕を持つ戦いが大好きな「阿修羅衆」、ナーガを日常的に食べてしまう鳥の王「迦楼羅衆」など様々な神が集う。
- 青龍
- 上記の通り、四方を司る四神のうち「東」を守護する龍の神。司る属性は水…と思われがちだが、実は五行説の「木」であり、「青春」と言われるように春の神とされる。
- 日本では幅の広い刀を「青龍刀」と呼ぶが、中国で「青龍刀」という場合は巨大な薙刀型の武器を指す(日本では青龍偃月刀と呼ばれるものであり、幅広の刀は中国では柳葉刀と呼ばれる)。
- 『魔神英雄伝ワタル』に登場する青龍の元ネタ。
- 『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』の龍装劉備ガンダムは青龍がモデルと思われる。(他3名がそれぞれ朱雀、白虎、玄武に該当するため)
- 『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』に登場するセイリュウの名前の由来。
- 『スーパーロボット大戦A』のソウルゲインの必殺技「青龍鱗」の名前の由来。
- 赤龍
- 中国の伝承に登場する赤い龍。四神の朱雀同様、南方に住む炎の神とされる。
- 蛟(ミズチ)
- 日本において竜の前身とされる、蛇の妖怪(神獣)。名前の通り水や川を司る存在で、ナーガの日本版とも言える。
- 『マシンロボ クロノスの大逆襲』に登場するミズチの名前の由来。
- 『無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ』に登場する武器「ミズチ・ブレード」の名前の由来。
- ヤマタノオロチ
- 日本神話に登場する邪悪な大蛇(龍)。八つの首を持ち、その体は八つの谷に跨ると言われる巨大な怪獣。生贄の娘を要求するが、葦原中つ国(地上)に降りた荒ぶる神スサノオが立てた計略によって酒で酔わされてしまい、首を全て刎ねられてしまった。
- ちなみにスサノオが退治したヤマタノオロチの尻尾の中から出てきた剣が、三種の神器の一つ「草薙剣」である。
- 『鋼鉄ジーグ』に登場する幻魔要塞ヤマタノオロチのモデル。
- 『GEAR戦士電童』に登場するガルファ皇帝は、ヤマタノオロチがモチーフになっている。
西洋竜編集
- ウロボロス
- 自らの尻尾を噛んで円環となった竜。蛇が脱皮を繰り返すイメージから「不老不死」「復活」のモチーフとされる。東洋にも同様のモチーフがある。
- 『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』に登場する惑星ウロボロスの名前の由来。
- 魔装機神シリーズではガッデスの必殺技「ヨルムンガンドウロボロス」の名前の由来となっている。なぜヨルムンガンドなのかは後述。
- ガーゴイル(ガルグイユ)
- フランスの伝承に登場する、冥界の露を集めるとされるドラゴン。時代が下るにつれてその習性から「雨樋」を意味する言葉となり、西洋建築における芸術的な彫刻として、怪物を模した雨樋が数多く作られるようになった。そうした事から転じて、単に石や青銅のような体を持つ怪物をガーゴイルと呼ぶようにもなり、現在でもRPGなどで動く石像の化け物をガーゴイルと呼ぶようになった。彫刻の方のガーゴイルはドラゴンタイプ以外にも様々な形状の物があるため、創作においてもその外見は非常に様々なものとなっている。
- 『ふしぎの海のナディア』のガーゴイルの名前の由来。
- 『機動戦士Vガンダム』に登場するガルグイユの元ネタ。
- コカトリス
- 「雄鶏の産んだ卵」から生まれるとされるドラゴン。「蛇王」バジリスクとしばしば混同される。
- 邪視を有し、見た生物を即死・石化させるという恐ろしい怪物。
- サラマンダー
- 火を操る四大精霊の一つ。本来は両生類(サンショウウオ)の怪物であるが、時代が下るにつれてサンショウウオと外見がよく似たトカゲと混同され、更に炎のイメージからドラゴンの一種とされるようになった。現在でもサンショウウオの英名はサラマンダーである。
- ドラクル
- ドラゴンの別読み。ルーマニア語。
- ドレイク
- ドラゴンの別読み。イギリスの海賊提督フランシス・ドレイクなどのように人名としても使われる。
- 『聖戦士ダンバイン』のドレイク・ルフトの名前の由来。
- 『機動戦士ガンダムSEED』に登場するドレイク級宇宙護衛艦の元ネタはイギリス海軍の軍艦ドレイクであり、更なる元ネタは上記のフランシスである。
- 前掲の通り『ナイツ&マジック』には古の時代に生きたドレイクが存在したとされ、飛竜戦艦はドレイクを模している。
- ニーズヘッグ
- 北欧神話に登場する邪悪な竜。世界樹ユグドラシルを噛む蛇の怪物とされる。リスのラタトスクを介して樹上の大鷲フレースヴェルグと罵り合っているらしい。
- 『機動戦士ガンダムSEED』のフォビドゥンガンダムの鎌「ニーズヘッグ」の名前の由来。
- バハムート/ベヘモット/ベヒモス
- 本来は旧約聖書に登場する「陸の獣の王」ベヒモスと、イスラム教に登場する巨大な魚「バハムート」という、全くドラゴンとは関係ない巨獣であった。
- しかし、後述するリヴァイアサンと対を為す「暴食」の悪魔とされるようになり、更にコンピュータRPGなどでベヒモスとバハムートが混同された結果、現在では「ドラゴンの中でも最強の王」という解釈をされることが多い。
- 『メガゾーン23』に登場するバハムートの名前の由来。
- 『ベターマン』に登場するベヘモット及びキングベヘモットの元ネタ。中世ヨーロッパで描かれていた象頭人身の姿をしている。
- 『フルメタル・パニック!』に登場するプラン1501 ベヘモスの名前の由来。
- 『ナイツ&マジック』に登場するイカルガの動力源「皇之心臓(ベヘモス・ハート)」、及びその素材元となった魔獣「陸皇亀(ベヘモス)」の由来。魔獣としてのベヘモスは陸皇亀の異名の通り亀に似た姿をしているが、ドラゴンのようにブレスを吐く。
- ヒドラ
- ヒュドラ、ハイドラとも称されるギリシア神話に登場する多頭竜(大蛇とも)。その外見から、創作ではよく八岐大蛇と混同される。
- 大魔王テュフォーンと半人半蛇の邪神エキドナが交わって生んだ怪物の一人で、口からは1滴で人を即死させるほどの毒霧を噴射し、あらゆる生物を殺す邪悪な怪獣。さらに、首は斬り落とされても2つに増えるという特性を有し、本体となる首は不死身。ギリシャ最強の英雄ヘラクレスの第2の試練の敵として登場し、甥のイオラオスに銘じて切断面をすぐさま松明で焼き、本体を大岩で押しつぶしたことで調伏された。その後、ヒドラを助けようとして一瞬で殺された大蟹カルキノスともども、天に挙げられ「海蛇座」と「蟹座」になった。
- その毒液はヘラクレスにより毒矢として利用されたが、邪悪な馬人ネッソスの陰謀により、最後はヘラクレスの命を蝕む結果となった。
- なお、刺胞動物のヒドラの名称はこの怪物に因む。また、クトゥルフ神話においても同名の神が2種存在するが、ダゴンの妻ではない方がヒュドラの伝説と関連がある。
- ファフニール
- 北欧神話やゲルマン神話に登場する、竜に変身する力を持つ人間または亜人。
- マシュクルート
- フランスのリヨン市に流れる川に生息していたとされる伝説の水竜。亀のような大きな甲羅で覆われている[2]。
- 『サクラ大戦』の光武F2 (グリシーヌ機)の戦斧「マシュクルート」の名前の由来。
- ヨルムンガンド(ミルガルズ)
- 北欧神話における悪神ロキの三男とされる巨大な竜。大陸を一巻にするほどの巨大な蛇の形をしており、自分の尾を噛むことも出来た事から前掲のウロボロスの元ネタともされる。ラグナロクにおいて雷神トールと相打ちになって絶命した。
- 前掲の通り魔装機神シリーズではガッデスの必殺技「ヨルムンガンドウロボロス」の名前の由来となっている。
- 『無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ』に登場するジョーム・ガンドの名前の由来。
- 『第3次スーパーロボット大戦Z』に登場するジェニオン・ガイの技「ミドガルズオルム」の名前の由来。
- リヴァイアサン(レヴィアタン)
- 海に住む大悪魔であり、七大魔王が一角「嫉妬」を司る大魔王…とされているが、元々は巨大な魚の怪物であり、しかも終末において神に殺され人々の食料にされるという扱いであった。後に神学が発達するにつれ、嫉妬の化身とされる蛇と混同され、巨大な海蛇≒ドラゴンとされるようになった。そのため、西洋竜でありながら外見は東洋龍に近い。
- イギリスの哲学者ホッブズが国をその魔獣に喩えた『リヴァイアサン』という書物は有名であり、権力=リヴァイアサンを縛るための鎖として法の整備を訴えた。
- 『無限のリヴァイアス』の黒のリヴァイアスの名前の由来。
- 『蒼穹のファフナー』に登場するフェストゥムリヴァイアサン型の名前の由来。イギリスで巨大なセミクジラをレヴィアタンと呼んでいた事に因んでかクジラの形をしている。
- 『コードギアス 亡国のアキト』に登場する戦艦リヴァイアサンの名前の由来。ただし陸上戦艦である。
- 『第2次スーパーロボット大戦Z破界篇』に登場する次元獣リヴァイダモンの元ネタ。
- リントヴルム
- ドイツやスカンジナビアで知られる伝説上の竜。ゲルマン民族に元来知られていた地を這う怪蛇と、南方由来の空を飛ぶ竜が同格視されており、両者が混同されている。
- 白のリントヴルムを見た者には幸運が訪れると言われている。
- 『バトルスピリッツ ブレイヴ』に登場する月光龍ストライク・ジークヴルムの名前の由来。上述した「白のリントヴルム」が元ネタになっていると思われる。
- 『蒼穹のファフナー』に登場する支援メカ「リンドブルム」の名前の由来となっている。
- ワイバーン/ヴイーヴル
- イギリスの伝承に登場する、両腕がコウモリのような翼になっているタイプの竜。フランスにも同様の竜が「ヴイーヴル」として伝わっている。英語でマムシを意味するヴァイパーと語源を同じくする。
- ワイバーンとドラゴンを区別するのはイギリス(英語圏)特有のことであり(ヨーロッパの他地域ではワイバーンタイプの外見でもドラゴンと呼ぶ)、そのイギリスでも厳密に区別されてきたわけではない。
- 『SDガンダム外伝』の騎士スペリオルドラゴンを守護する「カイザーワイバーン」の元ネタ。
- 『魔動王グランゾート』のワイバーストの名前の由来。
- 『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』の天空魔竜はワイバーンタイプの外見。
- 『獣装機攻ダンクーガノヴァ』のドラゴンズハイヴはワイバーンタイプの外見。
- 『コードギアス 亡国のアキト』に登場するワイヴァン隊の名前の由来。また、ワイヴァン隊が所属しているwZERO部隊のwもワイバーンの頭文字が由来である。
- 『ナイツ&マジック』に登場する飛竜戦艦ヴィーヴィルのモデル。
- 『スーパーロボット大戦D』のストゥディウムはワイバーン形態を有する。
- 『スーパーロボット大戦DD』に登場するメナケブは外見からワイバーンと呼ばれている。ただし翼と腕は分かれている。
その他の竜がモチーフの機体・キャラクター編集
上記の通り竜は力の象徴であるため、それこそ数限りなく登場する。ここではSRWに登場するキャラや機体のうち、「名前が明確に竜をモチーフにしているもの」や「外見がどう見てもドラゴンなもの」を中心に記載する。
スーパー系編集
- ドラゴガメオ1
- マジンガーシリーズに登場する妖機械獣。前脚しかない東洋龍型。
- ゲッタードラゴン/真ドラゴン/真ゲッタードラゴン
- ゲッターの進化の形の一つ。真ドラゴンは原作に登場するアトランティス帝国のメカ「ウザーラ」(SRW未登場)が外見のモデルになった。
- ドラゴノザウルス
- 『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦!大海獣』に登場する、クラゲとヤマタノオロチを足したような怪物。
- 竜魔船 / ドラゴ
- 『鋼鉄ジーグ』に登場する戦艦。艦首部分の竜が単独で分離・変化しロボット獣ドラゴとなる。
- ダークロン
- 『超電磁ロボ コン・バトラーV』に登場するマグマ獣。東洋龍型。
- 大空魔竜/大空魔竜 (LOD)・大地魔竜・天空魔竜
- 『大空魔竜ガイキング』及び『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』に搭乗する、竜の名を冠した巨大移動要塞。
- ドラゴンドリラー
- 『合身戦隊メカンダーロボ』に登場するメカ獣。東洋龍型。
- ガンドール
- 『超獣機神ダンクーガ』に登場する戦艦。西洋のドラゴンを模した戦闘形態に変形する。
- アルティメットダンクーガ
- 『スーパーロボット大戦30』に登場するダンクーガのスパロボオリジナル機体。ガンドールをモチーフとした竜型獣戦機「ダイリューガ」と追加で合体した姿。
- 神部七龍神
- 『魔神英雄伝ワタル』に登場する7柱の龍神たち。東洋龍型。
- 暗黒龍
- 『魔神英雄伝ワタル』のラストボス。神部七龍神が東洋龍の姿をしているのに対し、暗黒龍は西洋のドラゴンを模している。
- ホワイトドラゴン
- 『覇王大系リューナイト』に登場する、機械文明都市エルドギアの管理者。名前の通り白い東洋龍。
- ドラゴンジェット
- 『勇者エクスカイザー』に登場する機体。エクスカイザーと合体してドラゴンカイザーとなり、カンフーアクションで戦う。胸部がドラゴンを模している。
- なおドラゴンカイザーに限らずドラゴンとカンフーが結び付けられるのは、カンフー映画のスター「ブルース・リー(李 小龍)」とその主演映画(特に世界的ヒット作『燃えよドラゴン』)の影響による。
- 騎士スペリオルドラゴン
- 『SDガンダム外伝』に登場する神。二つの心のうち悪の方の片割れであるサタンガンダムがドラゴン族とされるのはスペリオルドラゴンがドラゴンなため。
- バクリュウオー
- 『絶対無敵ライジンオー』に登場する2号ロボ。ドラゴン形態のバクリュウドラゴンから人型形態のバクリュウオーに変形する。
- ゲキリュウガー
- 『元気爆発ガンバルガー』に登場する3号ロボ。ドラゴン形態のアニマルモードから人型形態であるファイターモードへ変形する。
- ダイリュウオー
- 『完全勝利ダイテイオー』に登場する2号ロボ。同じエルドランシリーズの上記二体と異なり、ドラゴン形態のリュウオーは東洋龍の形状である。
- 海魔
- 『忍者戦士飛影』に登場する飛影の合体形態の1つ。ドラゴン型に変形した爆竜が、折り畳まれた飛影を組み込む形での合体となる。
- エスカフローネ
- 『天空のエスカフローネ』に登場するガイメレフ。ドラゴン形態に変身できる。
- 地竜
- 『天空のエスカフローネ』に登場する生物。体内において精製されるドラグエナジストを目的に狩猟される。
- 海神セレス
- 『魔法騎士レイアース』に登場する水の魔神。普段は青い海龍の姿をしており、魔神としての姿でも翼と尻尾に意匠が残っている。
- ドラゴンフレア
- 『GEAR戦士電童』に登場するデータウェポンの一つ。赤色の西洋竜型。
- 光龍騎神サジット・アポロドラゴン
- 『バトルスピリッツ ブレイヴ』に登場するスピリット。射手座がモチーフであるが故に、半人半馬ならぬ半竜半馬、ケンタウロスとドラゴンを混ぜたような異形のドラゴン。
- SRW参戦時は2体のブレイヴと合体(ダブルブレイヴ)した状態でユニット化しており、その片方は機械の竜である輝竜シャイン・ブレイザー。
リアル系編集
- ドッゴーラ
- 『機動戦士Vガンダム』に登場する龍型モビルアーマー。
- ドラゴンガンダム
- 『機動武闘伝Gガンダム』に登場するネオ・チャイナ代表のモビルファイター。腕部がドラゴンを模した武装となっている。
- シェンロンガンダム / アルトロンガンダム / アルトロンガンダムカスタム
- 『新機動戦記ガンダムW』シリーズに登場するガンダム。中華系の技術者とパイロットを有する為、上記ドラゴンガンダムと同じギミックを持つ。
- ダナジン
- 『機動戦士ガンダムAGE』に登場するドラゴン型モビルスーツ。なおセリックからは「この恐竜野郎が!」と罵倒されている。
- レドラー
- 『ゾイド -ZOIDS-』に登場するドラゴン型のゾイド。
- 翼竜ジーラ
- 『New Story of Aura Battler DUNBINE』に登場する生物。手綱だけでなく鐙(あぶみ)や鞍(くら)がつけられ、騎乗に用いられる。
バンプレストオリジナル編集
- 龍王機 / 龍人機
- 『第2次スーパーロボット大戦α』に登場する機体。虎王機と合体することで龍虎王/虎龍王となる。
- グランティード・ドラコデウス
- 『スーパーロボット大戦J』のスーパー系主人公機。グランティードがドラゴン型メカ・バシレウスと合体して誕生。
- バルギアス・ドラグーン
- 『スーパーロボット大戦BX』のラストボス。胸部に竜の頭部がある。
- クリスタルドラグーン
- 『コンパチヒーローシリーズ』の敵キャラ。
名称のみ編集
- 竜魔帝王
- 『鋼鉄ジーグ』のラストボス。本人自体は竜ではないものの、その身に青い竜を纏っており、上述の竜魔船の所有者でもあるなど、竜に纏わる要素を持つ。
- ドラッツェ
- 『機動戦士ガンダム0083』に登場するモビルスーツ。ドイツ語で龍を表す。
- 飛龍、轟龍
- 『勇者特急マイトガイン』に登場するロボ。名前が龍なだけで外見にドラゴン要素は特にない。
- ビークルロボ
- 『勇者王ガオガイガー』シリーズに登場するロボ。いずれも名称が「○竜」で統一されている6兄妹(後にさらに増える)。ちなみに中国で開発された機体は「○龍」になっている。
- 3式機龍
- 『ゴジラ×メカゴジラ』に登場する初代ゴジラの遺骨から作られたメカゴジラ。
- ヒリュウ / ヒリュウ改
- OGシリーズに登場する宇宙船。
関連人物編集
- 剣士ゼータ
- 『SDガンダム外伝』に登場する剣士。「竜の盾」を持つ。
- 孔明リ・ガズィ
- 『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』に登場する「臥龍」と称される天才軍師。
- SRW未参戦の後半シナリオでは「孔明νガンダム」という真の姿を解放し、天を舞う龍となる。
- 龍咲海
- 『魔法騎士レイアース』の主人公の1人。上記セレスに選ばれし魔法騎士。使用魔法に「水の龍」がある。
- 李紅蘭
- 『サクラ大戦』のヒロインの1人。中国人の科学者であり、『1』と『2』では必殺技で青龍を含めた四神型のロボットを使用、合体攻撃でイメージとして東洋龍が登場する。
- ケロロ軍曹、タママ二等兵、ギロロ伍長、クルル曹長、ドロロ兵長
- いずれも映画『超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!』で巨大なドラゴンの姿に変身した。後に原作にも逆輸入される形で登場。タママドラゴンのみ幼体なためか東洋龍型。
- 上条当麻
- 『とある魔術の禁書目録』の主人公。右腕を失い、「竜王の顎(ドラゴンストライク)」という能力が発現した場合、喪失跡から半透明の竜の頭部が現れる。
- ゼンカイマジーヌ
- 『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場するピンクの戦士。スーパー戦隊シリーズ第29作『魔法戦隊マジレンジャー』(SRW未参戦)に登場するマジドラゴンをモデルとした「マジンドラゴン」に機界変形する。
関連組織編集
余談編集
- 恐竜という言葉は英語におけるDinosaur(恐ろしいトカゲ)の訳であるが、「トカゲでは締りが悪い」という理由で龍の伝説に因み「恐竜」と訳した。
- そもそも竜という存在自体が恐竜など大型生物の化石から空想されたのではないかという説もあり、創作分野では恐竜とドラゴンが混同されたり類似したものとして扱われることも多い。前掲のガイキングや『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のドラゴンレンジャー(SR未登場)などがそれに該当する。