フォビドゥンガンダム

フォビドゥンガンダムは『機動戦士ガンダムSEED』の登場メカ

フォビドゥン
外国語表記 FORBIDDEN GUNDAM[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 大河原邦男
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 GAT-X252
全高 17.47 m
重量 85.33 t
装甲 トランスフェイズ装甲
開発 アズラエル財団傘下の国防連合企業体(デトロイト
所属 地球連合軍
パイロット シャニ・アンドラス
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概要 編集

後期GAT-Xシリーズに属するモビルスーツで、X200系フレームを採用している。「Forbidden」とは「禁忌、禁断」を意味する。

敵地への電撃侵攻がコンセプトで、敵機からの集中攻撃を無効にするためにトランスフェイズ装甲とエネルギー偏向装甲「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」を装備している他、武装も強襲用の物を搭載している[2]。背部のバックパックを上半身に被るようにする事で高速強襲形態となり、大気圏内でも飛行が可能になる。

しかし、パイロットのシャニが精神崩壊寸前の危うい状態であったため、この特性が十全に活かされることはなく、無暗にビーム兵器を乱発してエネルギー切れに陥ることも散見された。それでも防御能力と屈曲砲撃によって猛威を振るい、三隻同盟を終始苦しめたが、最終的にはヤキン・ドゥーエにおいて接近戦に長けたデュエルガンダムの強襲を受けて撃墜された。

エネルギー偏向装甲「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」 編集

ブリッツの搭載していたステルスシステム「ミラージュコロイド」の原理を応用した対ビーム防御システム。

背部ユニットに装備されており、磁場を発生させてビームの軌道を偏向するというもの。フレスベルグの偏向装置も兼ねている。アグニ等の高出力ビームも容易に偏向可能。しかし、至近距離からのビームは曲げられず、ビームサーベルのような接近戦用武装への効果は限定される。また、実弾兵器も防げないが、TP装甲を持つ本機では問題にならない。使用時に大量の電力を消費するが、新型の大容量ジェネレーターやTP装甲の採用による省電力化により、充分実用的な稼働時間が確保されている。

総合すると『至近距離でのビーム攻撃』しか決定打にならないという、高い防御力を持つ機体と言える。

作中での様相 編集

オーブ解放作戦時に初めて実戦投入され、カラミティレイダーと共にフリーダムジャスティスと互角の戦いをしてみせた。

その後も何度も交戦する。

ボアズ攻略戦や第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にも参戦し、ジンゲイツを多数撃墜したが、デュエルとの戦闘でフレスベルグを直撃させて撃破したと思って油断した隙に、アーマーをパージして攻撃を防いだデュエルの接近を許してしまい、ビームサーベルでコクピットを貫かれ、撃破された。

登場作品と操縦者 編集

スパロボでも守りの堅さは再現されており、回避能力と相まって強敵である。

αシリーズ 編集

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
初登場作品。TP装甲とエネルギー偏向装甲で見た目以上に守りが堅く、バリア貫通武器を持つユニットか直撃を持つキャラクターを小隊に入れて戦闘するのが基本。SEED系の敵の中でも屈指の強敵。

携帯機シリーズ 編集

スーパーロボット大戦J
TP装甲とゲシュマイディッヒ・パンツァーのおかげで防御力が高い。
フレスベルグを使う際の、ゲシュマイディッヒ・パンツァーの向きが上下逆になっている(同時期の作品は設定通りの向き)。
スーパーロボット大戦W
『J』とほぼ同じ仕様。
フレスベルグも同じ仕様。

単独作品 編集

スーパーロボット大戦Card Chronicle
第26話「覚悟ある再会」のボスユニットとして登場。パイロットはシャニ・アンドラス
スーパーロボット大戦X-Ω
敵ユニットとして登場。

装備・機能 編集

武装・必殺武器 編集

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
頭部に内蔵された近接防御機関砲。ストライク等に装備されている物と同じ。
115mm機関砲「アルムフォイヤー」
両腕部に内蔵された武装。固定火器なので、他の武装を保持しつつ使用できる。
実弾兵器であるため、PS装甲搭載機であるフリーダム・ジャスティスに対しては効果が薄く、本放送では全く使用されなかった。リマスター版第44話の新規カットで使用シーンが描かれている。
88mmレールガン「エクツァーン」
背部ユニットに設置された実弾兵器。フレスベルグのビームを曲げる砲身型のゲシュマイディッヒ・パンツァーとしての役割も持つ。
中距離戦を想定した兵器であり、PS装甲に対しても衝撃による行動阻害としては十全に機能する。
誘導プラズマ砲「フレスベルグ」
背部ユニットに内蔵された高出力ビーム兵器。エクツァーンの砲身を利用したゲシュマイディッヒ・パンツァーによってビームの軌道を自在に偏向できるが、屈曲は1回しか行えず、直角方向への偏向もできない(アスランはこの欠点を見破り最小限の動きで対処している)。しかし、コズミック・イラにおいてはビーム兵器は「砲身の向きからビームの軌道を予測して回避する」ことが基本であるため、曲がるビーム砲であるこの武器は猛威を振るった。
欠点としては発射までにチャージ時間を要することと、エネルギーの消耗が激しく乱発が効かないことが挙げられる。
名前の由来は北欧神話で伝えられる風を巻き起こす鷲の姿をした巨人「フレズベルク」。
重刎首鎌(じゅうふんしゅれん)「ニーズヘグ」
格闘戦用の武装。その刀身にはグレイブヤードからもたらされた特殊精錬技術が用いられている。実体武器であるためPS装甲には通用しないが、通常装甲なら簡単に切り裂く事ができる。また、外見に見合わない高い重量を持ち、鈍器として用いることも可能。軽量化やTP装甲によるエネルギー消費低減のコンセプトとは反する武器だが、当時の連合の状況を考えると、プラントへの直接侵攻戦=宙間戦闘を前提とした装備とも考えられる。
武器名の由来は北欧神話で伝えられる世界樹ユグドラシルの根を噛む蛇の名「ニーズヘッグ」。

特殊能力 編集

剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動。
TP装甲
エネルギー偏向装甲「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」
ビーム兵器のダメージを1500軽減。消費EN10。

移動タイプ 編集

飛行可能。

サイズ 編集

M

関連機体 編集

強化型・バリエーション機 編集

フォビドゥンブルー(SRW未参戦)
『SEED MSV』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』に登場。フォビドゥンをベースに開発した水中用MSの試験機。
フォビドゥンヴォーテクス(SRW未参戦)
機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にてヘブンズベース攻防戦に登場。フォビドゥンブルーの問題点を解消した制式採用機。外見や武装はフォビドゥンブルーとほぼ同一。

関連機 編集

カラミティレイダー
後期GAT-Xシリーズの兄弟機。
ブリッツ
ブリッツと同系列のフレームであり、ミラージュコロイドの技術も応用している。
レクイエム
ゲシュマイディッヒ・パンツァーの技術が応用されている。

脚注 編集

  1. バンダイ 1/144 HG フォビドゥンガンダム、パッケージより。
  2. 長距離からの砲撃→実弾で牽制しながら突撃→ニーズヘグで白兵戦という流れを想定している。

商品情報 編集

資料リンク 編集