アルトロンガンダム
アルトロンガンダムは『新機動戦記ガンダムW』の登場メカ。
| アルトロンガンダム | |
|---|---|
| 外国語表記 | ALTRON GUNDAM[1] |
| 登場作品 | |
| デザイン | 大河原邦男 |
| 初登場SRW | スーパーロボット大戦F 完結編 |
| SRWでの分類 | 機体 |
| スペック | |
|---|---|
| 異名 | ナタク |
| 分類 | 特殊作戦用モビルスーツ |
| 生産形態 | 改修機 |
| 型式番号 | XXXG-01S2 |
| 頭頂高 | 16.4 m |
| 重量 | 7.5 t |
| 装甲材質 | ガンダニュウム合金 |
| アビリティレベル |
|
| 原型機 | シェンロンガンダム |
| 改修 |
老師O ドクターJ プロフェッサーG ドクトルS H教授 |
| パイロット | 張五飛 |
概要 編集
OZの捕虜となっていた5人のガンダム開発者達が捕獲されたシェンロンガンダムを強化改修した機体。
ドラゴンハングを両腕に装備させたことから「アルトロン(二頭龍[2])ガンダム」と名付けられた。また、背部にビームキャノンとランダムバインダーを装備することによって背面の死角を無くしており、機体色は白と緑を基調としたものに変更されている。
格闘性能はウイングガンダムゼロに対しても優位に立てるほどの性能を持つ。
登場作品と操縦者 編集
原作での影響もあり、自軍に参入するのは中盤以降という場合が多い。『D』では珍しく序盤から使用可能。
旧シリーズ 編集
- スーパーロボット大戦F 完結編
- 初登場作品。他のW系ガンダムと違い、無条件でDCルートとポセイダルルートの両方で加入する。
- ポセイダルルートでは「運命の炎のなかで」でNPCとして参戦し、「敗者への凱歌」開始時に正式に加入する。僅か3話しか使用できない上、「運命の炎のなかで」では敵陣に突っ込みほぼ間違いなく袋叩きにあって撃墜されるため、何とも情けない印象を受ける。
- DCルートでは「復讐の刃」で同じくNPCとして参戦し、「ファイナル・オペレーション」中に正式に加入、たったの2話しか使用できない。しかも「復讐の刃」では勝手にアスフィーを攻撃し、彼女の説得フラグをへし折るという迷惑行為をしてくれる。同シナリオではワザンとチャイの撃墜がポセイダル軍の撤退条件でもあるため、いらん事をしでかす前にマップ兵器で葬った方がいい。
- 先述の通り最終盤に加入する機体だが、とてもそうとは思えないほどに武装が貧弱。一見強化されたように見えるが、実のところシェンロンのドラゴンハング1800・同ファイヤー2000・ビームグレイブ2200が、アルトロンでツインビームトライデント1800・ドラゴンハング2000・同ファイヤー2200と順序が入れ替わっただけであり、火力自体は上がっていないというこれまた情けない事になっている。シェンロンのビームグレイブは命中+17%・CRT率+10%である一方で、アルトロンのドラゴンファイヤーは命中-10%・CRT率±0%、ドラゴンハングも射程1~2から1に下がっているので強化どころかむしろ弱体化している。その攻撃力はフル改造しても4000に届かずW系ガンダム5機で最弱、近接型のMSなのに移動力は僅か5で飛行も不可、運動性は105とそれなりだが五飛の回避・命中を考慮すれば全く足りず、武器性能・機体性能共にあまりにも残念と言わざるを得ない。
- 一応五飛が挑発を覚えているため使い道が…と言いたいところだが、それだと挑発に加えて友情・愛・ニュータイプ技能を持ち、2回行動も可能なビーチャがいるため全く立つ瀬がない。加入時点で全項目6~7段階改造されているものの、それを理由にアルトロンを使おうとするプレイヤーは恐らくいないだろう。トドメと言わんばかりに、五飛は何故か「ガンダムW系」の乗り換え系列に設定されておらず、他パイロットが本機に乗ってしまうと彼は二度と出撃できなくなってしまう。初登場作品でありながら、ここまで扱いの悪い機体・パイロットが果たして他にいるだろうか。
αシリーズ 編集
- スーパーロボット大戦α
- 中盤に五飛が正式加入する際に乗ってくるが、早々にアルトロンガンダムカスタムへ乗り換えてしまう[3]ため、使用期間は短い。ドラゴンハングの威力が大きく上昇しているため近距離戦では強いが、移動力は5とそのままなのがネック。今作では数少ない回避モーションが存在する機体のひとつでもある。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- PS版と同様に移動力が5しかないのが痛い。
Zシリーズ 編集
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- 『D』以来の久々の参戦。中盤、シェンロンガンダムからパワーアップし本機になる。シェンロンに比べ、全体的に能力が向上し、火炎放射がビームキャノンに代わっている。火炎放射自体はドラゴンハングのアニメーションに組み込まれている。
- ドラゴンハングが優秀なのはシェンロンから変わらず、移動後に無限拳ばりの長射程攻撃を叩き込める切り込み役として使用できる。
携帯機シリーズ 編集
- スーパーロボット大戦D
- 本作は初めて序盤から自軍に参戦する。HPがUC系MS並みなので従来のような硬さはない。また、ビームキャノンがオミットされ、ドラゴンハングがENを消費し、移動後に使えないという下方修正が入った。突撃持ちのゼクスを乗せる手もある。基本的にはツインビームトライデントが主力武器となる。
単独作品 編集
- スーパーロボット大戦64
- 中盤に加入。この状態でもそこそこ戦えるが、本格的に運用するなら機体をフル改造してアルトロンカスタムにランクアップさせたい。
- その場合、ビームキャノンはカスタム時に消滅するので改造はしないこと。
- カラオケモードではウイングガンダムゼロ以外の後継機で唯一登場するも、トールギスIIに攻撃を回避されてしまっている。
関連作品 編集
- スーパーヒーロー作戦
- ゲーム後半における五飛の戦闘時の姿。仲間になるのは本機に乗り換えてからとなる。
装備・機能 編集
武装・必殺武器 編集
- ドラゴンハング[4]
- 両腕に装備された武器。使用時には名前の通り龍の頭のような形になる。また、劇中では明らかに設定以上に腕が伸びている。
- SRWではP属性有射程の設定になっていることが多い。『第2次Z』ではCT補正が非常に高くなっている。
- バルカン
- 頭部に二門内蔵された近距離戦用の機関砲。
- 火炎放射 / ドラゴンファイヤー
- ドラゴンハングから高熱の火炎を放つ。両腕に計4基装備されている。シェンロンガンダムのものの10倍の威力があるとされ[5]、本機の必殺武器となっている。
- SRWではドラゴンハングのほうが使い勝手が良い設定になっていることも多く、活躍する機会は少ない。『第2次Z』ではドラゴンハングのアニメーションに組み込まれている。
- ビームキャノン
- 背部に設置された二連装ビームキャノンで龍の尾を模している。腕の多関節構造やヴァイエイトのビームキャノンの技術が応用されており、遠距離戦闘および背面の死角を克服している。第35話で初使用。
- 『D』では使用不能。
- シェンロンシールド[6]
- ガンダニュウム合金製の小型シールド。赤を基調とした色に変更されているが、形状はシェンロンのものと同じ。左腕にもドラゴンハングが装備されたため、装着場所が左肩に変更されている。
- ツインビームトライデント
- 両端に三又のビーム刃を形成する手持ち武器。メリクリウスのクラッシュシールドの技術が応用されている。また、背部への収納時は異常に小さくなる。劇中では手で回している姿が多い。第35話で初使用。
特殊能力 編集
移動タイプ 編集
サイズ 編集
- M
カスタムボーナス 編集
- 『ドラゴンハング』の射程+2
- 第2次Z再世篇
機体BGM 編集
対決・名場面 編集
- 対ビルゴ
- デスサイズヘルと組んでの初戦闘。それまで、その戦闘力と数の暴力で視聴者に絶望を与えたであろうビルゴを相手に、未完成ながらも無双とも言うべき戦い振りを披露して殲滅した。
- 対ウイングガンダムゼロ
- ゼクス駆るウイングゼロを接近戦で優位に持ち込む。最終的にゼクスがゼロシステムに翻弄されてしまう。
- 対トールギスII
- アルトロンの背部ビームキャノンを難なくかわされ、ツイン・ビームトライデントとビーム・サーベルでの接近戦が繰り広げられる。最後は、トールギスIIの一刀をアルトロンがかわし、それと同時にトライデントのビームの刃がトールギスIIの胴体を貫き勝負がついた。
関連機体 編集
- ウイングガンダムゼロ
- 全ての「ガンダム」の母体となった機体。
余談 編集
- 小説版では戦後、平和の象徴として、五飛の故郷のL5コロニーに祀られる。
脚注 編集
商品情報 編集