創界山
創界山(そうかいざん)とは、『魔神英雄伝ワタル』に登場する山。
概要編集
神部界に存在する、神々が治める神聖なる山。輪切りにされた大地が積み重なったような形をしている。
元々は一つの山だったが、約数万年前に勃発した大戦により現在の七つの界層に別れた。神部界と現生界の平和と希望の象徴とされる「七色の虹」が架かっており、神部七龍神によって守護されている。
それぞれの界層は支える柱もなく空中に浮遊しているが、これは創界山を統治する聖龍妃の慈愛を感じた神々の祈りの力で支えている為である。各界層ごとに村や都市などが存在する。
突如現れたドアクダーの侵略を受けてしまい、ドアクダー軍の支配下に置かれる。界層間の往来には虹の橋が使われていたが、ドアクダーが橋を破壊したことで自由に行き来が出来なくなり、更に各界層を劣悪な環境へと変貌させている。創界山に架かっていた「七色の虹」も灰色に濁ってしまっている。
最終的にドアクダーがワタルに討伐されたことで、暗黒龍の中に封印されていた聖龍妃が解放され、「七色の虹」も本来の色を取り戻した。
魔界との関係編集
この山の地下深くには、魔界と神界の往来を遮る「魔界の扉」が存在し、「聖龍の勾玉」という神器の力で厳重に封印されている。ドアクダーを始めとした魔界の者達が「ワタル」シリーズで真っ先に創界山を狙うのは、この山自体が目的ではなく、神部界の上層にある「天部界」への侵攻の邪魔になっているからである。
魔界から神部界へ来る方法は他にも存在するが、大規模な軍団を送り込むには魔界の扉を潜らねばならない。そのため、ドアクダーを筆頭に「強力な個人」のみを送り込み、その力で創界山を制圧して扉の封印を解こうとするが、それに呼応して現れる救世主一行が毎度のように阻んでいる……というのが物語の根幹になっている。
神部七龍神がこの山に結集しているのはひとえに「魔界の扉」の封印を守るためであり、単独でも一つの世界の守護神として十二分な龍神が七柱も集まった理由がこれである。
登場作品編集
VXT三部作編集
- スーパーロボット大戦X
- 初登場作品。本作ではアル・ワースの大陸西側に存在している。
- 作中では「アル・ワースのへそ」と呼ばれており、アル・ワース全体の自然のバランスを司っているが、ドアクダーに支配された影響で異常が起きている。
- 原作とは異なり、創界山に登ることはなく、アル・ワース各地に各界層を再現したエリアがあるという形で表現されている。ただし、ドアクダー軍との決戦シナリオでの戦闘台詞では「界層」云々の原作を意識した台詞が発生し、『X』本編のストーリーと噛み合わない部分も。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦DD
- ワールド6の序章から登場。第9世界とつながる異世界であり、『魔動王グランゾート』の異世界ラビルーナと関係を持つ。
- 序章では、創界山に登ろうとしたところでドアクダーから依頼を受けたアグラマントの邪動力で月面に跳ばされてしまう。本格的に舞台となるのは2章Part10から。