セイラ・マスは「ガンダムシリーズ」の登場人物。
セイラ・マス | |
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外国語表記 | Sayla Mass[1] |
登場作品 | |
声優 | 井上瑤 |
デザイン |
安彦良和(1st・Ζ) 北爪宏幸(ΖΖ) |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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旧名 | アルテイシア・ソム・ダイクン |
種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
生年月日 | 宇宙世紀0062年9月12日 |
年齢 |
17歳(1st) 25歳(Ζ) 26歳(ΖΖ) |
出身 | サイド3 |
身長 | 165cm |
スリーサイズ | B84/W60/H88 |
髪色 | 金髪 |
所属組織 | 民間人 ⇒ 地球連邦軍 ⇒ 民間人 |
所属部隊 | ホワイトベース隊 |
役職 | ホワイトベース通信士 → パイロット |
軍階級 |
軍曹(TV版) 准尉(劇場版) |
趣味 | 医学の勉強 |
概要
旧名は「アルテイシア・ソム・ダイクン」。ジオン・ズム・ダイクンの遺児で、シャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン)の実妹。マス家の養子になった際に「セイラ・マス」に改名した。
機動戦士ガンダム
サイド7に移民してきた医者の卵[2]。サイド7の避難民としてホワイトベースに乗り込み、人手不足のホワイトベースで通信士となる。
その後はGファイター(劇場版ではコアブースター)のパイロットとして戦闘にも参加するようになり、最初は戸惑っていたものの次第に成果をあげるようになった。ホワイトベース隊のエース、アムロ・レイが謹慎処分を食らっている間はほんの一時期ではあるが、ガンダムの正規パイロットを務めたこともある。 劇場版では「ガンダム無断使用の罪をもみ消す代償」と「ニュータイプの適性テスト」としてパイロットにされたという面が、マチルダのセリフで明言されていた。
実の兄であるキャスバルの消息を聞き出そうとして単身ガンダムで出撃したこともあり、作中では何度かシャアと遭遇したが、ザビ家への復讐を考える兄を否定し、最終回にて別れて以降は二度と出会うことは無くなる。
機動戦士Ζガンダム
ちょい役。クワトロ・バジーナのダカール演説をどこかの別荘でTV視聴しているシーンがある(なお、声が無いのは井上氏がこの時海外旅行に出かけていた為)。1997年に発売されたプレイステーション用ソフト『機動戦士Ζガンダム』で、ようやく台詞が収録された。
劇場版では最終作『星の鼓動は愛』のエンディングでカイ・シデンと会っているシーンがある。
機動戦士ガンダムΖΖ
ジュドー・アーシタの妹リィナ・アーシタを保護。ブライト・ノアを介して最終話にてアーシタ兄妹を再会させている。事業家として成功している模様。一方の漫画版では、この役割は兄であるシャアが代わりに担当している。
登場作品と役柄
『1st』の原作再現をしたスパロボ自体が非常に少ない上、加えて『Ζ』『ΖΖ』で端役だった影響か、登場しない作品も多い。意外にもパイロットとして参戦した作品は『第3次』『F完結編』『A』『GC/XO』『CC』『OE』と、たったの6作品のみである。
しかも無条件で最後まで使える作品は、配信型の『CC』を除いて『GC/XO』と『OE』の2作品だけである。他は途中離脱の可能性があり、厳しい条件を満たさないと加入しない等、人気とは裏腹にスパロボでは非常に出番に恵まれず、内容面でも兄とランバ・ラル関連以外ではあまり存在感を稼げていない。
また、シャアの口から「アルテイシア」の名前だけが出る場合も少なくない。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。ロンド・ベルのメンバーとして、初めはジムに乗っている。シャアやランバ・ラルとの戦闘前会話イベントあり。
- シャアを説得してクワトロとして仲間になった場合は離脱してしまうが、説得しなかった場合は残留する。反応が高いので2回行動到達レベルがアムロ並みに早く、やや遅いが幸運も覚える。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 音声初収録。隠し要素で『スーパーロボット大戦F』からのターン数によって、あるシナリオの特定のポイントにアムロ・レイを配置すると仲間になる。『F』から計画的にプレイしないと規定ターンをオーバーしやすいので、キャラクター事典を100%にしたい人は注意が必要。クワトロと再会するイベントがあるが、その後の出番は殆ど無い。
- パイロットとしては「フォウorロザミィ以下・シャングリラチルドレン以上」と言ったところ。ニュータイプがLv7まで成長し、幸運も覚えてくれるが、魂は勿論ひらめきも集中も覚えてくれないのが辛いところ。加入難度の高さに見合う強さとは到底言えず、愛着が無ければ二軍行きは必至だろう。というか、精神コマンドのラインナップが5年前に発売された『第3次』と全く変わっていないあたりに調整不足を感じさせる。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 幸運持ちのMSパイロットの殆どが改悪された中、文字通り彼女の幸運は幸運にも健在。ただし普通に進めていると丁度覚える頃にクワトロとの交代イベントが起きてしまう。他に幸運を持つモンドは能力が低く、プルは加入がやや遅いので、残留した場合は稼ぎ頭にしたいところだが、2回行動解禁がLv38からLv50へと一気に遅くなってしまったのが困りもの。ニュータイプLvが4止まりなのでファンネルの射程も+2にならず、使うか使わないかの本当に微妙な位置にいるキャラクターである。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ダカール演説のイベントで少しだけ登場。エンディングでも何やらカイと思わせぶりな会話をしているが結局、続編には登場しなかった。
- キャラクター事典には声優が表記されているが、実際にはボイスはなく、エンディングにもクレジットはない。内部データには、没パイロットデータが用意されているので何らかの形で自軍に加入する予定があったのかもしれない。ニュータイプ、シールド防御、切り払いがかなりの成長をし、精神コマンドも攻守を万能に備える。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 『ΖΖ』版での参戦。初代『ガンダム』版ではなくパイロットになっている現状唯一の作品。序盤のみの参入で星の屑作戦後永久離脱する。星の屑作戦は宇宙ルートの話なので、地上ルートを選んだ場合はその時点でお別れ。精神コマンドは低いレベルで全て習得できる。
- 様々な隠し要素に関わっているので欲しいならば出さないわけにいかない…ように見えるが、ガンダムのフルアーマー化と択一で手に入る最重要のGファイターは、隠し要素の条件がアムロと撃墜数が同値以上ならばよいため、アムロが削りに徹することでセイラを使わずとも達成できてしまう。
- ララァを仲間にする際に重要な役割を担っているが、宇宙ルート限定であり、かつララァを仲間にせず撃墜すると貴重なV-UPユニットが獲得できるため立場が悪い。第7話でシャアと交戦させると、シナリオ終了後にシャアから金塊=資金10000が貰えるため、最悪そのためだけの出番になってしまう。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 2周目以降はGファイターが撃墜数と無関係に入手可能になったため、さらに立場が悪くなる。『ΖΖ』での声付きでは初であるが、声優の井上氏がすでに他界しているのでライブラリ出演である。なお、キャラクター事典説明文は『GC』の流用で、肝心の『ΖΖ』時代のことは書かれていない。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC
- 原作通りサイド7でホワイトベースに乗り込み、序盤の中頃で勝手にガンダムで出撃した後、Gファイターのパイロットになる。
- なお、クワトロを意図的に避けているのか、彼との会話が一切無い。
- まあ原作では兄とアムロとの因縁の少女を具体的に意識する事は無かったはずなので、いざ揃ってしまうと胸中はさぞ複雑だろう…。
- スーパーロボット大戦XO
- クワトロ加入時に彼の元へ真意を問質しに行くイベントが追加された。しかし、その後は意図的に避けているのか、兄とギクシャクした関係に。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- ガンダム、コア・ブースター、Gファイター、Gブル、Gスカイ、Gアーマーのパイロット。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 第一章より登場。GファイターがガンダムGRの要なので、シナリオ面以上に戦力面で輝くポジション。最序盤から全編おり、地上/宇宙共に出撃可能なメインパイロット、アムロが有料DLCでνガンダムに乗らない限りガンダムGRは長く出撃するはず…という視点では、本作のガンダムシリーズ女性キャラ中トップクラスの優遇を得ている。
- どうも、サイド7でシャアと遭遇しなかったようで、シャアとの戦闘前会話でも彼を兄のキャスバルではなく「赤い彗星」として見ている。連邦軍のクワトロとして現れた兄との触れ合いは相変わらず少ないが、5章のガンダムファイト後には改めて落ち着いた対話をしている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 『Ζ』設定。SSRサポートユニット。
- スーパーロボット大戦30
- 直接登場せず、DLCミッション「ジャブロー再び」でクワトロがスージィに「妹」名義で話している。どうやら、一年戦争の後はお互いに再会していない模様。
関連作品
パイロットステータス
精神コマンド
「幸運」を持っていることが多いが、それは『Ζ』の時代で事業家として成功したことに由来するのだろうか。
また、「愛」とはおそらく、キャスバル兄さんに対するものなのだろう。
- 第3次
- 根性、気合、熱血、幸運、友情、愛
- F完結編
- 根性、気合、幸運、友情、熱血、愛
- A(A PORTABLE)
- 幸運、ひらめき、熱血、集中、信頼、激励
- GC(XO)
- 幸運、ひらめき、集中、熱血、激励、覚醒
- OE
- 加速、感応
- リアルロボット戦線
- 信頼、ひらめき、必中、激励、努力、補給
特殊技能(特殊スキル)
エースボーナス
- 敵撃墜時の入手資金+25%
- 『A PORTABLE』で採用。どのみち彼女が序盤で離脱することに変わりはないため、敵を撃墜すること自体があるかどうか。
- 回避(回避+20%)
- 『OE』で採用。
サポートアビリティ
- 赤い彗星の妹
- SSR。セットしたシューターの攻撃力アップ、クリティカル率アップ。
人間関係
機動戦士ガンダム
家族等
- ジオン・ズム・ダイクン(SRW未登場)
- 父親。ムンゾ自治共和国の議長。
- アストライア・トア・ダイクン(SRW未登場)
- 母親。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場。なお、父には母とは別に正妻がおり、二人は正式な夫婦関係ではなく愛人であるため、兄キャスバルとセイラは妾腹の私生児に当たる。
- キャスバル・レム・ダイクン(シャア・アズナブル / クワトロ・バジーナ)
- 実兄。ザビ家への復讐を誓って家出した兄を長い間気にしていたが、最終的に決裂。その結果、「兄は鬼子です」と言い切るまでに至った。
- 一方のシャアは小説『ベルトーチカ・チルドレン』において、死の直前まで地球に残した妹アルテイシア(セイラ)の事を気にかけていた。
- ルシファ
- 幼少時の飼い猫。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場。母アストライアの訃報の直後に加齢によって衰弱死する。
- テアボロ・マス(SRW未登場)
- 義父。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではキャスバル・アルテイシアの幼少期が本格的に描写されており、それに伴い登場したORIGINオリジナルキャラクター。アナハイム・エレクトロニクスを商売敵とする程の実業家で、旧友であったジンバ・ラルの頼みを受けてダイクン兄弟を養子にした。
- スペースコロニーの政争に巻き込まれる可能性もあったため、彼個人は乗り気ではなかったが、妻に先立たれていた彼は子供らと接して家庭人としての幸せを噛みしめるようになり、二人を実子当然に愛するようになる。
- その後にザビ家(というよりはキシリア)が放った刺客の襲撃を受けるなどの災難に巻き込まれながらも複雑な立場の子供たちの為に尽くすが、ルウム戦役の最中でジオン派の住民が多い地区に住んでいたため、連邦派のルウム市民に襲撃され、混乱の中で病状が悪化し、息を引き取る。セイラはテアボロを父として強く慕っており、遺体に泣きすがりながらの独白では謝罪と感謝の言葉が述べられている。
- ローゼルシア・ダイクン(SRW未登場)
- 父ジオン・ズム・ダイクンの正妻。若き日のダイクンを支えた女性だったが、子を成す事が出来ず、ダイクンの子供を産むことが出来たアストライアを激しく憎悪していた。そのため、幼少期のセイラは母につらく当たるローゼルシアを非常に毛嫌いしていた。
ジオン公国
- キシリア・ザビ
- 『THE ORIGIN』では幼少期に1度だけ面識がある。終盤、ギレンを討ちア・バオア・クーを乗っ取った彼女に対し、結果論であるがギレン派とダイクン派の将兵を纏め上げて放逐する事となる。キシリアも反乱兵たちの首魁がアルテイシアだと知って愕然としていた。
- ランバ・ラル
- ダイクン家に忠実なラル家の子息。幼少期に可愛がってもらった縁があり、互いに素性を知っている。『THE ORIGIN』版でジオン・ズム・ダイクン急死後の護衛役として、キャスバルやアルテイシアを地球に逃す任務に全うする。その後戦場で再会するも、皮肉にもランバの致命傷をもたらした。
ホワイトベース隊
- アムロ・レイ
- TV版および劇場版では仲間の域を出ないが、アムロに一番近い位置にいると言える。
- 一方、小説版『機動戦士ガンダム』では彼と肉体関係を持つ。この展開は、TV版の視聴者達にとっては衝撃的であった。
- ちなみに、小説版におけるアムロはセイラの事を「金髪さん」と秘かに呼んでいる。
- 漫画『機動戦士ΖガンダムDefine』では、戦後は『お互いを必要とする関係』であったが、アムロが連邦軍に拘束され幽閉生活を強いられてからは、助けたくても何もできない日々を余儀なくされる。後に、兄・キャスバルの手引きによりシャイアン基地を脱走した後は、パリ郊外で再会を果たし抱擁を交わした。
- ミライ・ヤシマ
- ホワイトベースでは数少ない近い年頃の同性であるのもあって、仲が良かった。
- カイ・シデン
- 初対面早々にカイを「軟弱者」呼ばわりし、以後もあまり快く思っていないところがあった。
- しかし、カイ自身はセイラの態度に憤りつつもどことなく好意を寄せていた面があり、彼女自身も完全に嫌悪しているわけで無かったと思われる。
- また、『劇場版Ζ』のラストでは、カイがセイラの許を訪れる場面がある。
- ブライト・ノア
- 指揮のために高圧的に振る舞うブライトをして自然に「さん」付けさせる。
- 互いに信頼しており、初代では最初に彼女の素性を知ることになり、ΖΖでは彼にシャアの不穏な動きを伝える事になる。
地球連邦軍
- マチルダ・アジャン
- TV版第24話では、自身の未熟さがマチルダの死に繋がったと感じて嗚咽する。
その他
- ジンバ・ラル(SRW未登場)
- ランバ・ラルの父であり、ジオン・ズム・ダイクンの側近。ジオン死後は彼女と兄のキャスバル(シャア)を地球へと匿い、育ててくれた人物。セイラは「爺や」と呼び慕っており、好々爺然とした人物だった模様。ただし、同時に父ジオンの死はザビ家の暗殺であるとも語っており、兄キャスバルの人格形成にも影響を与えた。
- 小説版ではザビ家憎しで執拗に報復を説いていたため、セイラからは相当毛嫌いされていた。一年戦争中も地球で存命。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では小説版準拠で、彼女らにニュータイプ論やザビ家への憎悪を植え付けようとするが、二人ともあまり相手にしていなかった。ザビ家への反抗を目論んでアナハイム社と接触した事がザビ家に露見し、マス家襲撃事件を招いて落命する。
- ちなみにセイラが養父テアボロと巡り合ったのはジンバがテアボロと旧知の仲で会ったことが理由だった模様。
- 本物のシャア・アズナブル(SRW未登場)
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場。ザビ家に恭順の意を示すために移住したサイド5「ルウム」で出会った青年。兄キャスバルと共に友情を育んだが、後に彼がジオンの政治扇動に傾倒したため、距離ができてしまう。
- 後に兄がシャアになりすましてザビ家に近づいたと知った際には、セイラは兄が身分を利用するためにシャアを殺したと思い、テキサスコロニーでの再会時には激しい言葉で非難している。
- ロジェ・アズナブル、ミシェル・アズナブル(SRW未登場)
- シャア・アズナブル(本物)の両親。テキサスコロニーの管理人。ロジェはエドワウ(キャスバル)とセイラの正体を知っており、テアボロと共に彼らの将来のために尽力。妻は正体を知らなかったが、マス家とは非常に良好な関係だった。
- 一年戦争勃発後はジオンへの移住後に疎遠となっていた息子との再会を望み、ジオン行きの宇宙客船へルウム首都ミランダの港で乗船したが、シャアのザクの攻撃に巻き込まれて二人とも死亡した。出発の直前にはセイラにこれまでの感謝と幸福、そしていつか息子共に再会する事を願ったが、叶わなかった。なお、テキサスコロニーでシャアと再会した時には、両名とも死亡した事は知っており、シャアを非難する際にアズナブル夫妻の事も言及している。
機動戦士ガンダムΖΖ
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- バーナード・ワイズマン
- 『第3次』では、沖縄で海水浴をしていた時にナンパしてきた彼を「軟弱者」と称している。
- アイナ・サハリン
- 『A』では、シローがアプサラスIIのパイロットと知り合いである事の話に立ち合い、彼女の名前を聞くやサハリン家についても僅かだがジオン公国の貴族で兵器開発に関わっていた事を知っていた様子であった。
リアル系
名台詞
機動戦士ガンダム
TV版
- 「それでも男ですか、軟弱者!」
- 第2話で、負傷者を無視しようとするカイを引っ叩いた直後に。セイラを代表する名台詞である。
- 「そんな…不良みたいな口の利き方、おやめなさい!」
- 頬を張られた事で、反抗的な態度を取るカイを更に咎める。この一連のやり取りで、セイラは凛とした気高いキャラクター性を確立させた。
- 「兄さん…!?」
- ヘルメットとマスクを取ったシャアの素顔を見た際のセイラの感想。これが、生き別れとなっていた兄妹の再会であった。
- 「誰だって自信を持ってやっているわけではないわ」
「でもね、あなたには才能があるわ。自信を持って…」
「あなたならできるわ」 - 第5話より。大気圏に突入間近で出撃する危険な状況で出撃するアムロに言った台詞。特に「あなたならできるわ」は、セイラを象徴する名台詞のひとつで、作中で幾度もアムロやカイ達を鼓舞した。
- 他の場面においてもこの台詞を言う機会があるが、アムロからは「無茶を言わないでください」等とボヤかれることもしばしば、カイから「気休めがお上手」と言われた事も。
- 「シミュレーションで完全に覚えているつもりなのに……Gがこんなにすごいなんて……!」
- 第16話より。単身ガンダムで出撃したときの台詞。
- 逆に言うと、「身体に多大なGのかかるガンダムを乗りこなすアムロがどれだけすごいか」ということがよくわかる台詞でもある。
- 「でもリュウ、このままアムロのわがままを通させる訳にはいかないわ」
- 第18話でガンダムに乗って脱走したアムロを批難した台詞。ただし、当のセイラも第16話で無断出撃しているので、人の事は言えないが…。
- 「アルテイシアと知って…何故銃を向けるか!」
- 第20話で白兵戦の最中にラルに出会って返した台詞。この一喝でラルはひるみ、致命傷を負うことに…。
- SRWでも『第3次』で再現されており、イベント後のラルは無抵抗状態となる。
- (…な、何も…出来なかったなんて…)
- 第24話でGファイターを駆っての初戦闘に挑むも、黒い三連星に翻弄された挙句マチルダ搭乗のミデアを撃墜されてしまった事で、己の無力さを痛感し呆然と呟く。
- 「私が…不慣れなばかりに…すみません、マチルダさん…!」
- 壊滅したマチルダ隊へクルー一同が哀悼の意を捧げる中、彼女の魂へ自身の至らなさを謝罪し落涙する。
- 「やめなさい、アムロ! やめなさい、兄さん!」
「二人が戦う事なんて無いのよ! 戦争だからって二人が戦う事は…!」 - 最終話、生身で鍔迫り合うシャアとアムロを目の当たりにして、両者を制止するべく必死に叫ぶ。
- だが、セイラは二人の戦いを何一つ理解出来ていなかったとも言える。…シャアとアムロには、既に戦争など関係なく戦わなければならない理由が存在していたのだから。
- 「人が、そんなに便利になれるわけ……ない」
- ア・バオア・クーを脱出した後、「ニュータイプの力でアムロを探してくれ」とブライト達から頼まれたときの台詞。
- ニュータイプでありながらも互いに歩み寄ることができなかったシャアとアムロのやり取りを見ていれば、そんな気持ちにもなるのだろう。
劇場版
- 「かつてジオン・ダイクンが提唱したニュータイプは、便利屋ではないんですけどね」
- 劇場版II「哀・戦士」における黒い三連星の襲撃シーンで追加されたセリフ。セイラがニュータイプであるかどうか試そうという連邦軍とマチルダに対してのもので、もはや正体がアルテイシアだと認めたような発言である。
- 対してマチルダは「存じているつもりです」とし、ニュータイプの定義を議論している場ではないとばかりに突き放した。
- 「慣れていくのね……自分でもわかる……」
- 劇場版III「めぐりあい宇宙編」より。パイロットとして出撃する機会も増えたこともあり、爆発の光の先で多くの命が消えていくことに、普通の光景のように感じていくのであった…。
- 「半舷休息のはずなのに……」
- 劇場版IIIの入浴シーンで追加された台詞。映像ソフト化が乏しかった当時、映画館でカメラのフラッシュが多数焚かれたという伝説がある。
機動戦士Ζガンダム
- 「兄さん…」
(兄さんは、父の遺志を継いで政治家になるより、まだ戦いの中に身を置きたがっているの…)
(もし兄さんが、ダイクンの血を引く者として自分を人身御供だと思い、エゥーゴを率いていこうというのであれば、やはり私の手で兄さんを殺さねばならないのかも…)
(…でも、今の私は普通の女よ……ニュータイプのなり損ないの………)
(戦争は当分続く……か……) - 地中海沿岸の街で、マイクロテレビで兄・シャアのダカール演説を見ながら呟いた独白。
- TV版第37話では声が無かったが、1997年に発売されたプレイステーション用ソフト『機動戦士Ζガンダム』にて、ようやく井上瑤氏による台詞が新録された。
- 元ネタは小説版『機動戦士Ζガンダム』からの引用で、もしもセイラがアウドムラにいてダイクンの家が人身御供の家系である事への苛立ちを聞けば、兄を危険なものと判断して自らの手で殺していたかもしれないとあり、この時は兄に対して殺意に限りなく近い感情を抱いていたとしている。
- なお、一年戦争締結後の兄の消息については、アステロイド・ベルトに逃げ込んだザビ家一党の中に潜伏しているらしいという噂は聞いており、数年前に月のグラナダから手紙を貰ったきり音沙汰がなかったとある。
機動戦士ガンダムΖΖ
- 「そんな兄は見たくありません、いっそ死んでくれれば…」
- 第46話より。ブライトと再会してシャアの話題になった際、シャアが何らかの行動を起こす準備を密かにしていると推測するブライトに対して。
- 「野心と妄想…。兄は、なにか宇宙の意志のようなものに従わねばならないと思っているんです」
- 上の台詞を言った理由をブライトが問うた際の返答。確かにシャアにそう言った面があるのは事実だが、その裏にアムロとの決着をつけたいというもう一つの目的がある事には思い至っていない模様。
THE ORIGIN版
- 「バリケードをつくりなさいっ‼︎」「ドアと窓をふさいで‼︎戦うのよっ‼︎」
- 「ケダモノたち…連邦もジオンも変わらない! あるのは…狂気だけ!」
「何が狂わせたの⁈憎しみ⁈欲⁈それとも…」 - 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より、サイド5テキサス・コロニーにて暴徒と化した連邦派の民衆から家族を守るために発砲して。
幼少期から暴力を忌み嫌ってきたセイラも、迫り来る暴力に対抗する”戦士”にならざるを得ず、暴徒の脳天を的確に射抜く険しい顔には涙が浮かんでいた…。
彼女の奮闘も虚しく、この直後に……。 - (………ごめんなさい、テアボロさん……わたし達のために……)
- (素晴らしいお父さんでした……本当に、ほんとうに……)
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より、ルウムの連邦派市民の襲撃の最中に息を引き取ってしまった養父テアボロに対しての独白。
- セイラがテアボロを恩人として、父として、心底慕っていた事を窺わせる。この独白の後、彼女はテアボロの遺体に顔を埋めて泣き崩れてしまう。
- 母親のアストライア、ペットのルシファーは既に死去。本物のシャア・アズナブルの両親である夫妻は息子に会う事を望んでジオンへ去っていき(直後のルウム首都ミランダの宇宙港にてシャアのザクによる攻撃で死亡)。そして兄キャスバルは死んでいると思っていたため[3]、セイラは家族を失い一人になってしまった。
- その後、彼女は養父テアボロの友人であるヤシマカンパニーCEOのシュウ・ヤシマ(ミライの父)を頼ってサイド7へ移住。そして、本編へと繋がっていく。
スパロボシリーズの名台詞
搭乗機体
- ホワイトベース
- 初期は通信士を担当していた。
- Gファイター
- TV版でのメイン搭乗機。
- コアブースター
- 劇場版でのメイン搭乗機。
- ガンダム
- 第16話および第20話で搭乗。初回は無断で搭乗して出撃するが、実戦経験の不足の為に不利な状況に陥っている。
- 二回目はアムロが謹慎中だったため、代わりに搭乗。相変わらずだがやや実戦には慣れたようで、ザクを一機撃破する戦果を挙げている。
スパロボでの搭乗機体
余談
- 『機動戦士ガンダム』の企画当初の段階では、セイラ・マスの名前は「アリシア・マス」であった。
- なお、この段階における彼女のデザインは「髪型が(金髪の)ロングストレートで、(決定稿と比較して)柔和な印象を受ける表情である」ものや、「髪が橙系統の色(ただし、髪型は決定稿と同じ)で、制服が灰色」という、決定稿と異なっているものがある。
- また、この段階における彼女には「シャア・アズナブル(本名:キャスバル・レム・ダイクン)の実妹である」という設定が存在していなかった。
- ガンダムシリーズの生みの親である富野由悠季監督は、セイラ・マスの名前の由来については「テレビコードに引っかかるので説明できない」としている。
- 放映当時まだ規制がしっかりと確立していなかった時期もあり、セイラはTV版や劇場版で他のメイン級女性キャラクターと共に処理無しの全裸入浴シーンを晒している。
- なお、男性ファンの人気が非常に高いキャラであった事もあり、劇場版ではセイラの入浴シーンをこっそりと撮影する者も多かったという。
- アニメ雑誌『月刊OUT』1980年3月号にて「悩ましのアルテイシア」というタイトルのセイラの全裸ヌードポスターが掲載されたことがある。
- ちなみに「悩ましのアルテイシア」が掲載された号の売れ行きは、かなり良かったという。なお、同様のエピソードがフォウ・ムラサメにも存在している。
- 「悩ましのアルテイシア」については、富野監督が「ねえ! どうせ出すなら、もっときれいに描いてくれないの!」と感想を述べている。
- 「一年戦争後に、シャアから受け取った金塊を元に株取引で成功した」という設定があり、ファンの間では冗談交じりで「セイラはニュータイプ能力を最も有効活用した人物」と言われる事がある。
- 『Ζガンダム』より登場するベルトーチカ・イルマは当初セイラがその立ち位置を担う予定であったが、前述のように井上氏が当時不在であったため新規キャラクターのベルトーチカが設定される事となった。
- 漫画『機動戦士Ζガンダム Define』では、軍を退役した後にカウンセラーの仕事をしており(小説版のような株の投資はしていない)、一年戦争で被害にあった子供達の心の治療に当たっている。
- 作中において、セイラはアムロの行方を追っていたクワトロことシャアと7年ぶりの再会を果たしている。また、「エゥーゴとティターンズの戦いが終わったら亡父ダイクンの遺志を継ぐ」というシャアの真意を聞き、アムロの所在を教え(完全ではないながらも)シャアとようやく和解できた。なお、アムロが軟禁状態であった事も知っていたようである。
- セイラ・マス役の声優である井上遥氏は2003年に亡くなられているが、2015年までの約12年もの間代役は起用されていなかった。
- 最後の出演作は2004年発売のゲームキューブ用シューティングゲーム『機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡』。発売は井上氏が亡くなったあととなり、エンディングのラストでは氏に対する追悼メッセージも掲載された。
- 『劇場版 機動戦士Ζガンダム』においても、ライブラリ出演(ちょっと声を出しただけ)である。それだけに、SRW以外のゲームでも、セイラの扱いに苦慮している面が見受けられる。
- 2015年2月28日に公開された『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(SRW未参戦)第1部「青い瞳のキャスバル」において、潘めぐみ氏が幼少時代のアルテイシア(セイラ)役を担当している。さらに、以降の続編においても潘氏がセイラ役を担当している。
- 実写PS用ソフト『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』にはセイラ・マスが登場しない…が、彼女に似た顔と髪型をした金髪の女性士官であるサラ・ホリンズ(Sarah Hollins)が登場している。
- 『SDガンダム外伝』ではスライムアッザムに変えられた騎士セイラとして登場。同作では人間に戻った後、騎士アムロと結婚するので、「アムロとシャアが義兄弟になる」という幕引きを迎えた。
- SDガンダムのOVA『パパルの暁-冒険少女アルテシア-』(『武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』のソフト化の際に尺を持たせるため急遽併録されたオリジナル作品)では主人公として登場する。父ドズル・パンタローネ国王を討ち祖国パパルを滅ぼした悪漢に引導を渡すべく、クィン・マンサの鎧を着てガズエル&ガズアル兄弟を引き連れ旅をしていた。
- 『新機動戦記ガンダムW』第41話でOZロームフェラ財団の軍事拠点「宇宙要塞バルジ」のオペレーターにセイラに非常によく似た顔と髪型をした女性オペレーターが登場しており、同話内での出番も結構多い。
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