ギルバート・デュランダル
ギルバート・デュランダルは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場人物。
ギルバート・デュランダル | |
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外国語表記 | Gilbert Durandal |
登場作品 | |
声優 | 池田秀一 |
デザイン | 平井久司 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd |
SRWでの分類 | サポートユニット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(コーディネイター) |
性別 | 男 |
生年月日 | C.E.41年11月19日 |
星座 | 蠍座 |
年齢 | 32歳 |
身長 | 183 cm |
体重 | 69 kg |
髪色 | 黒 |
瞳の色 | オレンジ |
血液型 | AB型 |
所属 | プラント |
役職 | 最高評議会議長 |
趣味 | チェス |
概要
プラント最高評議会議長で、プラント代表。ザフトから脱走したサトー率いる元ザフト兵達のテロ行動が原因で、再度の開戦を迎える事になり、巧みな手腕で指揮していく事になるが、その内には壮大な計画を実行させる為の危険な野心を秘めていた。
人物
政治的手腕、巧みな話術、プロパガンダ、軍事力拡大、謀略など、様々な分野で才能を発揮する。その反面、ファントムペインの襲撃で被害を受けた「アーモリーワン」をほっといて、ミネルバでファントムペインを追いかける、戦時中なのに地上に降りる(本編では説明がないため分かりにくいが、小説版では連合を離脱したユーラシア連邦西側地域の諸都市の代表者達への会合等のため)、カガリ・ユラ・アスハの声明を電波ジャックで邪魔する(よりにもよってラクス・クラインに成りすましていたミーア・キャンベルを出演させていた)等々、経験の少なさと性格のせいか、政治家としては問題がある場面も多く見られる。
本来は遺伝子分野の科学者であり、DNA解析の専門家である。
基本的に温和な紳士で、感情を剥き出しにする様な振る舞いは一切見られない。しかしその内には、目的の為なら手段を問わない非情な策士としての面も持ち、障害となる者はどんなに自分に尽くしても平然と切り捨てる。自分に可能な限り非が生じないようにと間接的に相手を動かすという狡猾な手法を躊躇うことなく使い、その結果として甚大な被害が出ても殆ど気にしない。このような部分からも、実際はブルーコスモスの盟主であるロード・ジブリール以上に危険な人物である。
最終的に敵役の立ち位置になり、味方から離反されても仕方のない行動も目立ったが、ラクス暗殺未遂事件やロゴスを巡る争い、そしてデスティニープランの詳細など、肝心の部分がはっきりしないため、評価が難しい人物である。そのせいか、コミックボンボン版『SEED DESTINY』ではある程度悪役の面が強調されている。
来歴
本編開始前
遺伝子工学者時代、キラ・ヤマトがスーパーコーディネイターとして生み出されたスペースコロニー・メンデルにいた時期があり、この当時にデュランダルは、人それぞれを遺伝子に適した環境に配置する事で争いを無くす「デスティニープラン」を既に考案していた。しかし、これは言わば「基準を遺伝子にした管理社会」であり、個人の自由を奪う選民思想にも似た、あまりにも独善的なこの計画は、所謂ディストピアに通じる危険性を孕んだ到底常人には受け入れ難いものであり、メンデルにいた一部の同僚からも批判されていた様である。
メンデルが閉鎖されたその後、プラントに戻ったデュランダルは、他者のエゴの為にクローンとして生み出された男であるラウ・ル・クルーゼと出会い交流する事になり、またそれがきっかけとなって、ラウの拾ってきた子供であるレイ・ザ・バレルとも関わっていく事になる。しかし、彼らは特別な目的の元あちこち手を加えられた(コーディネーター化とはまた異なる技術による)クローンとして生み出されたが故に、テロメアが短く、デュランダルが造り出した老化現象を抑える薬が無ければ、まともに生きられない身体となっていた。更にそんな中、遺伝子的に相性の悪い(つまり性的な身体機能不全の一種)という理由で、恋仲であったタリア・グラディスと別れる事になった。
デュランダルは、この様な悲劇を繰り返さないためにも、かつて考案したデスティニープランこそが悲劇を無くす最良の手段と考え、これを地球圏全体で実現させるべく様々な策略を練っていく事になる。
本編
アイリーン・カナーバ臨時議長が辞任した後、プラント最高評議会議長に就任したデュランダルは、「争いの無い世界にするからこそ力がいる」という考えの元で、新規のガンダムタイプであるセカンドステージシリーズやニューミレニアムシリーズといった、新型MSの開発に着手する。
しかしそんな中、セカンドステージシリーズや新造艦ミネルバの配備されていたプラント「アーモリーワン」が、ロゴスの私兵集団であるファントムペインの襲撃を受ける事になり、セカンドステージの内の3機であるガイアガンダム、カオスガンダム、アビスガンダムの3機が奪われる事になる。更にはザフトの脱走兵達によるユニウスセブンの残骸落としである「ブレイク・ザ・ワールド」までもが発生し、再度の開戦を迎える事になったが、デュランダルはこれらの事態が起きるのを事前に把握していた節が強い。
ユニウス戦役開戦時の戦闘では、地球連合側が核を使用する情報も事前に掴んでおり、ニュートロンスタンピーダによって逆転劇を決めた後、これを機にあらかじめ用意していたザフトの大部隊を地球に降下させた。以降は、ザフトによって次々と連合の制圧下にあった地域が制圧されているが、兵士達には民間人と友好的な関係を持つ事を心掛けさせ、反連合を掲げたゲリラ達への協力や、物資、資金の援助等も積極的に行う事で、人心を掌握していき、連合よりもザフトの方が信頼できると認識させていった。
物語の中盤で、ロゴスの存在を公表する事で、地球・プラントを問わず民衆からの圧倒的支持を得る。ただし、この為にデュランダルは、故意に投入する戦力を少なくしたり、ロゴスやテロリストの動向を察知していながらわざと放置する事で、戦争を意図的に激化させていき、大衆が自らの主張や計画を受け入れ易くなるように世論を誘導していた。ブルーコスモスの盟主でもあるロード・ジブリールを排除し、ロゴスの打倒に成功した後、世界中から圧倒的支持を得ていたデュランダルは、最終目的である「デスティニープラン」の導入実行による世界平定を宣言する。
しかしプランに反対を表明する勢力が現れると、それに対しロゴスの兵器であったレクイエムを使った強引な武力行使に移り、遂には勧告無しでのレクイエムによるアルザッヘル基地への攻撃、友軍を巻き添えにしたネオ・ジェネシスの砲撃まで行う。最終的にこれらの行動から一部の兵士から離反されてしまい、オーブ・クライン派艦隊と一部の地球連合軍艦隊に敗北。彼の望みは果たされることなく、親代わりとして目を掛けていたレイに撃たれる。宇宙機動要塞メサイアの爆発に巻き込まれレイやタリアと共にその生涯を閉じた。
彼の死後、そんな経緯からか結局ナチュラル・コーディネーター間の対立は再び激化し、これまではこの両者の闘いは常に“黒幕”(つまり、彼とクルーゼ、あるいはロゴスか)によってその本質を捻じ曲げられていたが、彼らがいなくなった事によりその本質である「起源を同じくするもの同士の闘い」殲滅戦へと回帰し、泥沼状態へともつれ込んでいく事となる。
登場作品と役柄
異星人等の外敵が跋扈するスパロボ世界では、彼の立てた計画や兵器開発はそれらの脅威との戦いの先を見越した場合が多く、大体が原作に準じた扱いで最初から敵側の場合もあれば、味方側に付く事もある。いずれも最後は敵対して死亡するが、作品によってデスティニープランの詳細な内容が異なる事等、彼の印象は作品によって異なっている。
スパロボではクワトロ時代のシャアと2度共演したが、2度とも自身の考えを否定されている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 音声初収録。本作は終盤までは基本的に味方で、ZEUTHの支援者の一人である。別世界から来たクワトロと初対面の際、彼の階級を「大佐」と言う(原作『Ζガンダム』ではブライトがこう言い間違えている)。一方のクワトロからは「あの手の人間は腹に一物抱えている」と評されている。
- デュランダルの「清濁併せ持つ策士にして傑物」としての描写が、SRWシリーズで最も強調された作品である。原作通り、ステラの乗るデストロイによる虐殺騒動後、ロゴスや賢人会議の表明を行っているが、スカルムーン連合や堕天翅族、百鬼帝国といった人外勢力との決着が全くついていない状態で発表した為、焼き討ち事件等で地球の混乱を悪化させている。
- SC2では同志だったシロッコにはデスティニープランを「愚かな思想」と否定され、完全に敵対関係になっている。また、そのデスティニープランの因縁から、フロスト兄弟に仇敵として付け狙われ、彼らの存在からプランの弊害を見抜いていたハマーンからも危険視されている。
- 黒のカリスマとは長い付き合いがあり、多元世界化前にも接触したり、新地球連邦の情報を流して「ニュートロンスタンピーダ」を彼に渡し、その技術をゼオ・ガットラーに渡した。また、これらの点や、その性格からも、ZEUTHに流されていた偽りの情報を知った上で、ザフト側のZEUTHにアークエンジェルの攻撃を命令したと思われる。
- ZEUTHがオーブ戦以降、ザフト側に反抗意思を見せ始めてからは見切りをつけ始め、ミネルバ隊にZEUTHへの不意打ちを命令しているも、タリアからは反抗された為、イザークの部隊に攻撃を新たに命令している。また、ZEUTHが離反した事から、スカルムーン連合との決戦時には地球を見捨てるも同然の体制を取る。さらに、混乱に乗じてラクスの暗殺を目論んだが、ミーアの妨害によって失敗に終わる。その後も非干渉を取り続けていたが、死の淵に立たされていたミーアが世界中に呼びかけを行った結果、ミネルバ隊を中心とするザフトの部隊が独断行動をとり、同じくシロッコの意向を無視した地球連邦軍と連携をとる事態となったが、この事が結果オーライで世間からの反発を防ぐ事になった模様。
- ザフトとの最終決戦では原作と違ってミネルバから指揮をとり、パイロットではないものの戦闘前会話や特殊戦闘台詞が多数発生する。この事は後にデューイから非難されている。ifルートでは事切れる寸前に、窮地に陥ったシン達を救った。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 既に故人だが、プラント国防委員長に就任したレイの口から彼がデスティニープランを考案した真の理由が明らかとなる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 本作では自軍部隊の敵対者。今回は原作と違って特に介入行動を行っていなかったアークエンジェル隊を攻撃しようとした理由も説明されずそもそもDESTENYの原作再現自体少ないために異常に腹黒い印象が強く、案の定最初から自軍部隊のメンバー達に疑念を抱かれており、登場シーンで流れるBGMも悪役の登場シーンで使われているもので、描写も相まって立ち位置は悪の組織の親玉そのもの。コミックボンボン版より更に悪役らしくなっている。[1]
- 行動は根本的にはそこまで変わっていないのだが、異世界や外宇宙勢力、人外勢力が地球で暴れまわっているにもかかわらず、ロゴス表明を行った事で、地球では物理的、政治的、生活的な混乱が悪化する結果に。その直後、ベルリンでデストロイが暴れていた際には、阻止しようとしていたキラ達の妨害にまで出ている有様で、相対的に空気を読めておらず、他にも全体的に行動が性急な印象が強い。ミストからはジブリールやヘスター共々「地球人の悪しき指導者」と見られ徹底的に嫌悪されている。
- フラグ次第ではレイに撃たれず、メサイアの爆発で重傷を負い、そのまま死亡する。
- スーパーロボット大戦L
- 本作では終盤まで味方。ミネルバが終始自軍にいるため、LOTUSの支援者といった印象が強い。エンジェルダウンに関しても今回は「私も止めようとした」[2]とフォローがあり、Kより圧倒的に原作再現が多いためKとは打って変わって理解力のあるリーダーという印象がある。異世界から転移してきたマクロス・フロンティア船団を庇護し、船団と協力関係を築く。また、侵略者に少しでも対抗する為、原作では正面から否定していたキラ達の存在を敢えて見逃したりしている。終盤にこれまでのシリーズ同様にデスティニープランを立ち上げるが、今作におけるデスティニープランは異星侵略者に対するカウンターの延長線、といった側面も大きかった。
- 戦闘の際もセントラルと共同戦線を張り、原作と同じくネオ・ジェネシスを撃つなどして徹底抗戦するが、最後までLOTUSから投降の説得をされるなど、立ちはだかる敵という印象はなく「主義の相違によるやむをえない対立」という形になっている。デスティニープランそのものもLOTUSのメンバーからは勿論反発こそされたが、その真意については一定の理解を示されるなど、シリーズで最も良心的な人物描写が多く描かれている。またその最期も、単にメサイアの撃沈で散るのではなく、沈んだかと思われていたメサイアを引きずって月に現れ、ピンチの味方部隊を救うためにクトゥルフ要塞にメサイア落としを決行し、自らの命と引き換えに突破口を切り開くという劇的なものである。
- スーパーロボット大戦UX
- 原作終了後設定であるため既に死亡しており、物語中ではシンの口からデュランダルとデスティニープランについて触れられるのみである。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 初登場作品。本作では序盤のブレイク・ザ・ワールド事件以降はメサイア攻防戦が終結するまでザフトは自軍部隊の敵対勢力なので、デュランダルもA3、Aフォースの敵対者の一人となっている。
- 原作通りデストロイガンダムの破壊行為の阻止をザフトだけの手柄という形ですり替えているが、この時ゲア・ガリングの虐殺を阻止するべくエレ・ハンムがゴラオンと共に犠牲になっており、それすらも無かった事にした結果、Aフォースの強い怒りを買う事になった。
- 敵対勢力であるティターンズの幹部であるパプテマス・シロッコと裏で協力し合っており、彼を同志としてデスティニープランを決行しようとしている……が、本作におけるデスティニープランの内容が「クローン兵士による外敵への対抗」という側面を持っていた為、レイの否定的な気持ちを強くしてしまい、ある意味自滅に近い結果を辿る羽目に。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 原作終了後設定であるため故人。なお、本作の世界観では前の大戦時に、シンは(生前の)デュランダル議長の命令によってソレスタルビーイングと交戦した過去が有る模様。
- 本作の最終話のコスモリバースシステム起動の際には、デュランダルの魂もレイと共にヤマトに集っていたのをシンが感じ取っている。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- サポートユニットとして登場。
- メインストーリーではエピローグにて名前が登場。動向を警戒されている。
- スーパーロボット大戦DD
- 3章part7から登場するNPC。
- 本作は前作『SEED』から既に原作とは大きく異なる展開となっていて、その影響でブレイク・ザ・ワールドの事件から早い段階でアークエンジェル隊と関わる事になる。
- ほんの僅かなやり取りではあったが、カガリを利用して狡猾に交渉を進める様を本作では生存しているナタル・バジルールからは疑念を持たれ、ディバイン・ドゥアーズの面々にも「かなりの策士」と警戒されている。
ステータス
サポートアビリティ
- プラント最高評議会議長
- SR。「地形:宇宙」ステージでバトルするとき攻撃力、回避率大アップ。
人間関係
- タリア・グラディス
- 元恋人。生殖能力が低い第二世代以降のコーディネイターは、遺伝子調査の上で子を設けられる相手としか婚姻が許されていないプラントにおいて、彼女との間には子を設けられないことが解ると、あくまで子供を授かりたいというタリアの意向を尊重し、デュランダルが身を引いて別れた。現在でも肉体関係は続いているが、この挫折がデュランダルにデスティニープランを推し進めさせることになる。
- レイ・ザ・バレル
- 親代わりとなり、レイもデュランダルの期待に応えたが、最終的には彼自身の意志で討たれてしまう。
公私共における信頼関係を築いていたが、クルーゼの死後、デュランダルはレイをラウの代わりとして扱っていた節があり、マガジンZ連載版では、自らの彼への過ちを認め、「君はレイ・ザ・バレルだ…ラウじゃない…」と告げる。コミックボンボン連載版では最期まで自分に付き添ってくれたレイを労い、共にメサイアの爆発に巻き込まれた(レイに撃たれない)。Lでもレイは最後まで付き従うが、条件を満たすと「自分の代わりに世界の変化を見届けてほしい」と後を託し脱出させ、仲間に復帰する。 - ラウ・ル・クルーゼ
- 彼とは研究員時代からの友人。クローンのテロメアを抑える薬を渡すなど、その関係はレイを通して深いものであった。ラウとの出会いが、デスティニープランを作り出したと思われる。
- ラクス・クライン
- 彼女とは思想面で方向性が違っており、終始、敵視していた。結局、彼女と話し合いを持とうとせず最初から排除の対処としか見なしていなかった事が、自らの大きな失策へと繋がっていったといえる。
スパロボでは、最終的には彼女にも人類の未来を託す展開が多い。また、Lでは暗殺未遂事件に関して「自分が指示した事だ」と明かし(ただしLではラクス暗殺計画はデュランダルの意思ではなく菅原マサキとの取引の結果となっている)、彼女に謝罪している。 - キラ・ヤマト
- 彼の出自は研究員時代から知っており、ラクスと同様に脅威に感じており、最期は人類の是非を問う戦いを演じた。遺伝子操作でスーパーコーディネイターとして生み出されたが故に自らの遺伝子による世界統一であるデスティニープランを認めないだろうと判断したのか、あるいは親友ラウ・ル・クルーゼの仇であったからなのかは定かではないが、ラクスと同様、最初から排除の対象としか見ていなかったようで、そのことが逆に自らの首を絞めていく事になった(どちらにしろ、親友の仇を快く思っていなかったことは確かであろう)。
- アスラン・ザラ
- 彼を説得してザフトに復帰させるが、エンジェルダウン作戦にて交渉もせず強引にアークエンジェルを排除しようとしたのをきっかけに、アスラン自身は次第に疑念を持つようになり、最終的にはデュランダルの手による拘束命令がきっかけとはいえ、彼の脱走を招くことになる。
- シン・アスカ
- 目をかけている部下。互いに信頼していたとは言えるが、デュランダル自身はシンを自らの野望の駒と見ていた一面を持っていた。例えば、銃殺刑になりかねない重罪を免除したり、専用機であるデスティニーガンダムの開発、ネビュラ勲章の授与やFAITHの任命も、より彼からの信頼を得て、彼を自身の忠実なる兵士にする為であった。
- TV版劇中ではデュランダルのそれらのに真意にシン自身が気付く事は無かった。その一方で、漫画版等では「戦争のない世界」を実現させるために、デュランダルのやり方に対しては疑問を抱きながらも、あえて彼に従っていた。
- SRWにおいても基本的に関係は変わらないが、シンが自身の未熟さや過ち、デュランダルにただ盲目的に従ってしまった事を悔いる展開も多く、ZのifルートやLでは彼にも真っ向からデスティニープランに反発される事になる。だが、どの作品でも彼のデュランダルに対する敬意は、最後まで揺るぐ事は無い。
- Zシリーズで彼に目をかけていたのは、クロノ保守派から彼を守るためでもあった。
- ミーア・キャンベル
- 自身が仕立て上げたラクスの偽物で、本物のラクスが表舞台に現れたのをきっかけに用済みとばかりに切り捨て、コペルニクスに幽閉。自身の立場に苦悩し、最後はラクスを庇い暗殺者に殺される。彼女のことも駒としか見れなかったのもデュランダルの失策であろう。
- イザーク・ジュール
- 彼がSEEDで誤って犯した民間人虐殺の件を弁護し、処刑されないよう取り計らった。イザークもデュランダルの理念を信じていたのだが、デスティニープランを発表後、レクイエムを接収して使用したのがきっかけでデュランダルに疑念を抱くようになり、最後はジュール隊ごとラクス達に加勢する事に。
- ディアッカ・エルスマン
- SEEDにおける離反行動により本来なら間違いなく処刑されていたところ、それを免れるよう取り計らった。以後はイザークとほぼ同様。
- 小説版ではデュランダルの裏の顔を鋭く察知していた。Lではデュランダルの命令を直接ミネルバに伝えたりもしている。
- サトー
- デュランダルの体制を批判する。「ブレイク・ザ・ワールド」を起こすが、デュランダルはそんな彼の行為をあえて見逃していた。
- ステラ・ルーシェ
- 原作では特に関わらないが、Kでは条件を満たすと結果的に彼女の命の恩人になる。
- ロード・ジブリール
- 宿敵。知り合いだったような描写もあるが、詳細不明。
- ジョゼフ・コープランド
- 一応政治上の敵となる大西洋連邦の大統領だが、デュランダルにとっては大した脅威ではない。また、コープランドもブルーコスモスではない為に、デスティニープラン発表後は宥和政策をとっていたのだが、プランに賛同しない勢力への見せしめの為だけに、レクイエムで消されてしまった[3]。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- SC2ではデュランダルのまわりくどい話し方を「クワトロ(シャア)と似ている」と評した。Zではメサイア攻防戦にて初めて対峙する事に。
- クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)
- 同じく池田秀一氏が演じているガンダムシリーズを代表するキャラの一人。SC2では直接絡む場面はないが声優ネタは存在。本格的に絡むのはZからとなる。同作においてはジ・エーデルに吹き込まれた事で、彼とアムロの黒歴史での終焉に起きる戦いを知る。
- パプテマス・シロッコ
- SC2では志を共にする同志であり、Zでは互いにお互いの実力や器量を認め合いながらも理想は相容れないライバル同士である。
- ハマーン・カーン
- Zでは彼女とザイデルとも同盟を結び、アプリリウス同盟軍を結成するが、ルートによっては彼女に離反される。
- ブレックス・フォーラ
- Zでは同盟を結び、共に新連邦に対抗する。
- ジャミトフ・ハイマン
- Zではデュランダルはブレックスと同盟を結んでいる為、彼とも敵対関係となっている。
アナザーガンダムシリーズ
- ヒイロ・ユイ、張五飛
- SC2では崩壊していくメサイア内部にて、キラだけでなく彼らとも問答を演じる事に。
- リリーナ・ドーリアン
- Lでは彼女からもデスティニープランに反対される事になる。
- ティファ・アディール
- Zのifルートでは彼の最期の意志を感じ取り、シン達にそれを伝えた。
- フロスト兄弟(シャギア・フロスト、オルバ・フロスト)
- Zでは時空を超えたデスティニープランの因縁から、彼らに仇敵として付け狙われる。メサイア共々彼らのサテライトランチャーでトドメを刺されるが、ifルートでは死の間際にネオ・ジェネシスで彼らに引導を渡す。
- ザイデル・ラッソ
- Zでは彼とハマーンと同盟を結び、アプリリウス同盟軍を結成する。
正暦作品
マクロスシリーズ
- 早乙女アルト、オズマ・リー、ミハエル・ブラン、ルカ・アンジェローニ
- Lでは異世界から迷い込んだ自分達を受け入れてくれた恩人として、彼らから深い感謝の念を持たれており、最後までそれが揺らぐ事は無かった。
- ハワード・グラス
- Lでは異世界から迷い込んできたマクロス・フロンティア船団を保護し、彼とも協力関係を結んだ。
- レオン・三島
- Lではハワード同様協力関係を結び、彼からゼントラーディ因子などの情報も提供された。最終的には自身の野心を優先させる彼によって、一方的に協定を破棄されてしまう。
リアル系
- ホランド・ノヴァク
- Zでは、デストロイのチラム攻撃にもっと早く手が打てたはずだった事から、賢人会議表明の演説効果を最大限に高める為に、自軍を遅らせてチラムの民衆に対して見殺しに近い処置を行った事を見抜かれていた。
- デューイ・ノヴァク
- Zでは敵対関係。フロスト兄弟によって攻撃されたメサイアを彼に駄目押しでトドメを刺される。また、彼はデュランダルやシロッコの戦い方を暗に非難しているが、Zでの彼は目的の都合とはいえZEUTHとの決戦時に類似を通り越してもっと下策な戦い方に出てしまったため盛大に説得力を欠くことに。
- シャイア・トーブ
- Zでは彼女の過去を調べ、彼女にデスティニープランを実現させる事で彼女の過去のような悲劇を回避できると説くが、彼女はデュランダルのその認識を間違いであるとした。デュランダル本人も自覚している通り、女性のプライベートをTV中継で暴露するのは、完全な出歯亀行為であった。
- ヘスター・ギャロップ
- Kでは敵対関係。
スーパー系
- 兜甲児
- Zでは彼に好感を抱かれ敬意を表されているが、デスティニープランを強引に実行に移そうとした事には、不信感を抱かれている。Kでは演説によって世界中を混乱に陥れたり、ベルリンの虐殺阻止の妨害をされた事から敵意を抱かれている。[4]
- デューク・フリード
- Zでは、人外勢力の脅威との決着を付けていない状態で賢人会議の暴露を行った事に、「あまりにも性急過ぎる」と疑惑を抱かれていた。
- 流竜馬、車弁慶
- SC2では、エレがゴラオンと共に自らを犠牲にしてゲア・ガリングに特攻し虐殺行為を阻止した事実を揉み消し、更にはザフトだけの成果にした事から、彼女の死を踏みにじったとして、激怒を買っている。
- 一色真
- SC2ではデスティニープランに露骨なまでの嫌悪感を示しており、「Aフォースがやらなくても自分がデュランダルを倒すつもりだった」と豪語していた。
- 猿渡ゴオ
- Kではその横暴過ぎるやり方から人類の未来を自身一人の手で決めようとする悪の独裁者として彼から否定されていたが、Lでは人類の未来を心から憂う為政者として、彼からも尊敬の念を持たれており、デスティニープランこそ否定されたものの、その尊敬の念は最後まで揺らぐ事は無かった。また、彼のラビッドシンドロームの治療にも協力している。
- 神勝平
- Zでは、彼の本心等について全く見抜けておらず、演説で賢人会議の存在を暴露した際にも、疑念を抱いていた祖父の兵左衛門等と異なって、賛美していた。
- 剛健一、峰一平、剛大次郎、剛日吉、岡めぐみ
- Lでは異世界から迷い込んだ自分達を受け入れてくれた恩人として、彼らから深い感謝の念を持たれており、最後までそれが揺らぐ事は無かった。
- 加藤久嵩、F.S.
- Lでは僅かな期間だが、彼らと共にLOTUSの指導者となっている。三人そろって「怪しい面もあるが人類の未来を真剣に憂う者である」など、いくつかの共通点を持つ。
- 菅原マサキ
- Lでは裏の協力者。セントラルの意図とデスティニープランの共通性から協力することになるが、最終的に両者の目指す方向は別であった。彼との共闘に関しては、レイにも苦言を呈されていた。
- アトロス
- L第34話にて、直接会話はしなかったものの、彼女の決死の行動に協力する形でメサイア落としを決行する。
- ネオスゴールド
- L第34話にて彼女のバリア攻撃からLOTUSを救うため、メサイア落としを決行し壮絶な最期を遂げる。
バンプレストオリジナル
- 黒のカリスマ
- Zでは多元世界形成前から彼と接触していた。[5]彼によって黒歴史を知る事になるが、同時に彼の正体や目的も知っているため、後にそれをシンやキラ達に警告した。
- また、黒のカリスマとの密約からも、デュランダルは彼やカイメラによるZEUTHの情報操作についても気づいていた感がある。
- エーデル・ベルナル
- Zでは早い段階から裏で手を組み、お互いを利用し合った。彼女からは内心「夢想家」と侮蔑・嘲笑されていた。
- ミスト・レックス
- 当初からデュランダルに対して尋常ではない程の嫌悪感を示していた。以前から侵略者を放置して人類同士の争いを優先するデュランダルやジブリールやヘスターのやり方に尋常ではない程の嫌悪感を抱くのと同時に地球人全体に対する失望心や嫌悪感や悪意を募らせていた。その上、メサイア内部にてキラと共にデュランダルと対峙した際、彼が自らの業を清算する手段として「死」を選ぶのを目の当たりにした事で、ミストの地球そのものに対する負の感情が一気に爆発する事になってしまった。しかし、そもそも乱入したミストの言葉は寧ろミスト自身が当てはまるものであり、デュランダルを否定できる立場ではない[6]。
- ミストはデュランダルと直接対峙し彼の本意を知った事で、デュランダルも地球圏の未来を真剣に考えていた為政者として一定の理解は示すも、そのやり方を許す事は出来ず、後々もジーン[7]の同類のように扱って非難している。
名台詞
- 「いいえ、姫。争いが無くならぬから、力が必要なのです」
- 新兵器の開発を積極的に行うプラントの方針に批判したカガリに、デュランダルが言った台詞。この台詞からも、物語当初はデュランダルが「争いを望まない側」で、いずれ起こりうる争いの抑止力として開発を行っていたと思われたが、後のロゴス表明の演説やオーブへの徹底的な攻撃姿勢からも、実際はロゴスと同様、「目的を達成する為に争いを望んでいる側」であった。
- 「ボギーワンか……本当の名は何と言うのだろうね? あの艦の」
「名はその存在を示すものだ。だが、もしそれが偽りだったとしたら?」
「もしそれが偽りだったとしたら、それはその存在そのものも偽り……という事になるのかな? アレックス…いや、アスラン・ザラ君?」 - 第1次連合・プラント大戦以降、偽名を使って行動していたアスランを一発で見抜いてのセリフ。名前を4つも持っていたシャアの声でこう言われると、考えさせられるものである。ちなみに、スペシャルエディション版では「アレックス」が「アレックス・ディノ」とフルネームに変更されている。
- 「ではアスラン、私からも尋ねよう。想いが同じだというのなら、何故彼らは我々の元に来なかった?機会がなかったわけではあるまい。グラディス艦長も投降を呼び掛けたと聞いた。なのに何故彼らは我々の元に来ず、戦ったのだ?」
- アスランからアークエンジェル討伐の命令を下した理由を尋ねられたときの返答。ラクスが暗殺されかけ、その直後からラクスの偽者であるミーアが表舞台に登場したため、キラたちがそのミーアを手元に置いているデュランダルを信用するはずがないことをアスランは理解している。そのことを知っていながら堂々とこの言葉を述べるデュランダルに憤るが、事情を知らないシンが一緒にいるため、反論できず、傍にいるミーアに視線を向けるが・・・
- 「ふ、ラクスだってこうして共に戦おうとしてくれているのに…」
- アークエンジェルの行動を否定したデュランダルが、自分の元にいるラクスが影武者のミーアである事実をアスランが知っているのを分かっていながら、彼に発した台詞。
- デュランダルがただ単に平和を求める政治家ではないことを見せ始めたシーンであるが、アスランは激しても、一緒にいたシンやミーアには分らないでいた。ここに来てようやく、アスランはデュランダルを疑っていたキラ達が正しかったと己の浅はかさを痛感した。
- 「アークエンジェル、いや君の友人のキラ・ヤマト君に限って言っても、そうだな、私は実に彼は不幸だったと思う。気の毒に思っているよ」
「あれだけの資質、力だ。彼は本来戦士なのだ。モビルスーツで戦わせたら当代彼に敵う者はないと言うほどの腕の」 - アークエンジェルを一方的に討つことを命じた事に反発するアスランに対して、デュランダルが発したキラに対する考え。だが、デュランダルが不幸としているのは「他者の欲望によって生み出され翻弄されたキラ自身の人生」ではなく、「彼が自分の遺伝子の中にある才能に気付かなかったこと」、何より「その力が自身の役に立たず、無駄になったこと」である。
- シンやミーアには、デュランダルが本気でキラを憐れんでいると思っていたようだが、アスランにはキラの心情を無視した傲慢な主張にしか受け取れなかっただろう。実際、要約すると「キラがMSパイロットとして最強の才能を有しながら、自分のその才能に気付く事なくその人生を歩まずに只の学生であった」事を不幸と断じている傲慢極まりない話であり、地球連合軍がブーステッドマンやエクステンデッドを戦闘兵器としている視点と大差はない。キラ自身の争いを好まない性格や殺したくない意志などが最初から含まれていないために、アスランはミーアの事実と合わせデュランダルが始めから相容れない者だったと悟る。
- なお、『The EDGE』ではシンとミーアがいないため、さらに「人々の希望でありながらその役目を放棄したラクス・クライン」という言葉が加わっている。
- 「ザフト軍最高責任者として私はあんなわけの分からない強大な力を、ただ野放しにしておくことは出来ない。だから討てと命じたのだ。それは仕方のないことだろう?」
- デュランダルがアークエンジェルの討伐を命令した理由をアスランに語った台詞。立場的に彼の主張は妥当なものであるが、捉え方によっては、「自分に従わない強大な力を持つ存在は排除するしかない」という事にもなる。ちなみに、小説版ではこの時アスランから「それでは連合やロゴスと同じではないのか?」と思われている。
- 更に、直前でカガリを攫った件も言及しているが、そのカガリがアークエンジェルにいると承知で命令を下しているため、アスランにしてみれば嘘だらけの茶番以外の何物でもない。
- 「彼もまた戦士でしかないというのにな、余計なことを考えすぎるんだ。」
「キラ・ヤマトのせいかな?彼と出会ったのが不幸だったということだろう、アスランもまた。」 - レイとの密会でアスランがもう自分の駒として機能しないと判断し、彼がそうなったのはキラのせいで、キラと出会ったことが不幸と断じた。聞き耳を立てていたミーアはアスランが失脚する危機程度にしか見ていなかったが、それを聞いたアスランは直前にキラを『不幸』と断じたことも含め、デュランダルが始めから敵であったと痛感し、後にキラとカガリを殺す側になった自分自身の行動の浅はかさに対する後悔もしていた。
- 分かりやすくいえば、『アスランはMSパイロットであることが一番幸せで、それ以外は必要ない。キラやカガリはその能力を阻害する不要な存在。』といっており、人をただの歯車もしくはシステムの一部程度にしか見ていない。同時に遺伝子の専門家故に人を遺伝子でしか見ない彼の本質を表している。
- 「そうか分かった。君の判断を信じよう。撃墜を許可する。」
- 37話より。アスランがメイリン・ホークを連れて、グフイグナイテッドを強奪し、シンとレイが追跡している際に、レイから撃墜の許可を求められた際に。
- タリアからは抗議されるが、デュランダルは逆に冷たい眼でにらめ返して黙らせてしまう。
- 情報のエキスパートであるメイリンを連れているため、情報漏えいを危惧するのは当然ともいえるが、実際はアスランは役に立たないと判断し、それどころか厄介な秘密を知っているため、アークエンジェルとの繋がりを罪状に排除しようとしたが、逆に先手を打たれて逃げられてしまったため、始末するための正当な理由にするためである。
- 「最早どうにもならんようだな。この期に及んでこんな茶番に付き合えるわけもない。我等の想いにこのような虚偽を以て応ずるというのなら、私は正義と切なる平和への願いを以て断固これに立ち向かう!ロード・ジブリールをオーブから引きずり出せ!」
- 第40話「黄金の意志」にて、ユウナの「ジブリールはオーブにいない」という苦し紛れの返答を受けて。デュランダルからすれば、オーブは「プラン」公開前に潰しておきたい思惑があったため、恰好な大義名分を得た形となった。
- 「馬鹿な。何故彼女がオーブに…」
- 第43話。オーブ政府代表のカガリがデュランダルへのメッセージを伝えようとした全世界放送の妨害を意図。ミーア・キャンベルに放送を割り込ませオーブ批判の声明を行う。しかし、直後にオーブ政府側に放送を再度切り替えられてしまい、カガリの側に控えるラクス本人の姿を見た際の反応。
- デュランダルはラクスのシャトル強奪事件により彼女が宇宙のエターナルにいると考えていたため、カガリと共に彼女が居たのは完全な誤算となった。
- 「こちらの放送を止めろ」
- 通信「いや…しかし」
- 「いいから止めろ。乗せられているぞ、奴等の思惑に」
- 第44話。カガリの放送に現れたラクスが「デュランダル議長の行動を支持しない」と断じられてしまった際に。この時のラクスの偽物役を務めていたミーアは終始動揺し、ラクスの発言に絶句。手にしていた台本がカメラに映っている事にも気づいていなかった。この状態でのプラント側の放送遮断は事実上オーブ側のラクスが本物だと全世界に示してしまう事を意味しているが、もし放送を続けてもミーアに自身が本物だと示すアドリブが出来る筈もないため、デュランダルの戦略上の敗北となった。
- 「どういう事だ!? どこからの攻撃だ! 一体何が起きたというのだッ!」
- プラント本国が地球連合軍ダイダロス基地から軌道間全方位戦略砲「レクイエム」の攻撃を受け、一気に多数のプラントが残骸になった映像を呆然と見つめるメサイア司令室の全員を叱咤した際の台詞。
- 彼はレクイエムの存在を知っていたため[8]、怒りに任せた発言事体が演技である。事実、言葉を発する前にチラっと周囲の反応を確認している。
- 「分かっている。だが、それを治めるのが仕事だろう。泣き言を言うなッ!」
- 「それも分かっているが、そうしている間に二射目を撃たれたらどうするッ!?」
- 議員「何か和解、停戦の手段などは…」
- 「停戦? 相手は国家ではないのだぞ。テロリストとどんな交渉ができるというんだね? 力に屈服しろと言うのかッ!?」
- 第45話「変革の序曲」の冒頭部分にて。レクイエムの被害でプラント全市は大パニックになり、滅亡寸前のロゴスから手痛い反撃を受け、浮足立つ議員に対して怒鳴り気味に指示を飛ばす。
- レクイエムのデータを得ていたためか、既に時間との戦いに移っている事を理解しており、救助や避難を後回しにしてまで攻撃体制を整えている。
- また、地球連合軍最高司令部ヘブンズベース陥落後であるためか、ロゴスに協力している地球連合軍のアルザッヘルとダイダロスの月面基地戦力はテロリスト呼ばわりされており、既に地球連合軍主流派はロゴスから変わりつつあることを感じさせる。
- 「戦闘の情報は随時市内へ流してくれ。ありのままを全て。コロニーで戦う彼等のことも」
「大丈夫だ。混乱など起きやしないよ。皆、知りたい筈だ。自分の運命、その行く末を」 - 第45話「変革の序曲」にて。運命に翻弄されている人類に、自分ならそれをやり遂げられるという自信から現れているようである。
- 「ありがとう、ジブリール…。そして、さようなら、だ」
- ジブリール死亡の際のセリフ。小説版ではこの時、デュランダルの掌で踊り、そして自らの命までをも捧げた上で彼の野望実現の大義名分を作ったジブリールは「デュランダルの最大の協力者」と表現されており、そういう意味での「ありがとう」だったようである。ジブリールにとっては極めて不本意な事だろう。なお、コミックボンボン版では戦死直前に「重要の情報がデュランダルに知られていた = デュランダルの掌で踊らされていた」と気付く事になるが、何も知らないままの戦死とどちらの方が悲惨だろうか?
- 「しかし愚かなものだな我々も」
「まさかそんなことになるまいと安易な思い込みが、とてつもない危機を生むということは既に充分知っていたはずなのに。今度のことをまたも未然に防げなかった」
「いや君達を責めているわけではないよ。私もまた詫びねばならん立場だ。失われてしまった多くの命に。だがそう思うなら今度こそ本当にもう二度とこんなことの起きない世界を創らねばならん。それが亡くなった人々へのせめてもの償いだろう」 - 第46話「真実の歌」冒頭にて。全てがデュランダルの筋書き通りだが、知らない人間から見れば心から悼んでいるように見える。
- こうしてレクイエムの再利用についてさえ周りを自分に盲従するイエスマンに作り替えてしまう。しかし、極一部のイエスマンでない人物達は明確に反旗を翻すとは思わなかっただろう。
- 「なるほど、コープランドも大変だな。彼女のようにがんばることも出来ないのに一国のリーダーなどをやらなくてはならないとは。どうすれば良いか指示してくれるロゴスももういない。まあ、良いだろう。」
- 第48話「新世界へ」にて。ヘブンズベースもレクイエムも失って尚、アルザッヘルの艦隊がまだ交戦の構えを崩さない中でコンタクトをとろうとするコープランドへの評価。明確にプラン拒否を表明し、セイランの政権が瓦解した国をまとめて防衛体制を整えるカガリとの差が著しい故の評価だろう。
- 小説版では所詮ロゴスのバックアップを得て、大統領になっただけの小物でカガリのような同志も求心力もない取るに足らない相手と切り捨てた[9]。この台詞から、デュランダルは始めから大西洋連邦はおろかジブリールらブルーコスモスやロゴスも眼中になく、ラクスとカガリ、キラとアスランを擁するアークエンジェルとオーブを最大の障害と警戒していたことが伺える。
- (私はちゃんと言ったはずだがな。これは人類の存亡を賭けた最後の防衛策だと。なのに敵対するというのならそれは「人類の敵」ということだ。)
- 自らの提唱したデスティニープランに反意を示したオーブやスカンジナビア王国、地球連合への認識。自らの思想に対する絶対的自信が表れているが、それに従わない者全てを人類の敵とまで豪語するあたりが、やはり「敵役」の立ち位置である所以なのか。
- ロゴスの存在を公表した演説中「戦わない者は臆病だ。従わない者は裏切りだ。」とロゴスをそのように糾弾したデュランダル自身がロゴスの理論を実践している。が、地球圏規模で信用があるデュランダルだからという理由で地球圏のほぼ全てはそれを肯定する。実際に、ステーションワンの防衛部隊の司令官はジブリールを匿ったのを差し引いても『デュランダルを支持しないからアークエンジェルのラクスが偽者=アークエンジェルとエターナルはロゴス』と短絡的な思考しかしない。本作における人の醜さにも直結するだろう。
- 「しかし、凄いものだな。」
- ラウ「何が?」
- 「戦い…戦い……戦い……戦いだ。」
「人は本当に戦うことが好きだな…」 - ラウ「ふ……君は違うのか?」
- 「私は勝ちたいだけだ。戦いたいわけではない。」
- ラウ「だが、勝てないものもある。」
- 「ああ……ならば、人は何故生きる?何故生まれる?」
- ラウ「ははは………言ったはずだ。只、絶望(それ)を知るためにだと。」
ラウ「君は気にいらんかもしれんがね。」 - 「ああ、気に入らないね。」
「私はごめんだ。」
「君のようにあがくのも。」
「負けるのも。」 - FINAL PLUS『選ばれた未来』及びHDリマスター版PHASE-49『最後の力』より。圧倒的な戦力で攻めても尚沈まないアークエンジェルとエターナル、粘り続けるオーブ軍とザフトの戦いを見つめながら独白し、自分の記憶の中の友と語るデュランダル。
- 人が戦うことが好きな生き物だと半ば侮蔑し、自分は勝ちたいだけだと主張するデュランダルは人が生まれ、生きる意味を問う。かつてのようにラウはデュランダルがそれを気に入らないのを知りながらも、『絶望』を知るために人が存在すると笑いながら答える。
- それに対し、デュランダルは過去を思い出しながらもラウのように「あがくのも。それで負けるのも、我慢ならない」と答えた。
- 自分のような悲劇を回避するためには、勝つ以外にない。しかし、戦わないで勝つという。そうすれば、絶望を知らなくて済むという結論だが、足掻くのも人の本質であり、実際にデュランダルも今正にキラ達の抵抗に対して足掻いていた。
- 「やめたまえ、やっとここまで来たのに。そんなことをしたら、世界はまた、元の混迷の闇へと逆戻りだ」
- 自分の理念こそが絶対と信じ、悪足掻きするデュランダルに対し、「自由」こそ平等と信じるキラに対して言った。
- 「傲慢だね…。さすがは最高のコーディネイターだ…」
- 自分のデスティニープランを受け容れなかったキラに対し、デュランダルが発した台詞。デュランダルは、キラが自分を否定したのは、彼が「あらゆる素質に恵まれたスーパーコーディネイター」だからと考えていたようであるが、キラはあくまでもスーパーコーディネイターとしてではなく、「一個人の人間」として、デュランダルを否定する姿勢を貫いた。
- 「ああ…そうか…」
- レイに撃たれ、自己肯定するような言葉。これは小説版のあとがきで「全てを悟った上で、『レイならば構わない』という意味でのもの」と説明されている。
スパロボシリーズの名台詞
Zシリーズ
- (君達は戦士なんだ…。余計な事を考える必要はない…。そう…彼のようになってはいけない…)
- Z第43話「運命と自由と」より。シンたちに新型機を託した際、デュランダルが心中でシンとレイに告げた台詞。デュランダルが本心では彼等を完全に「戦いに利用する存在」としてみなしている事をはっきりさせており、「彼」というのは他でもないアスランの事。この事から、デュランダルはアスランも同様の存在と見なしていた節がある。
- 「彼がアムロ・レイ…。シャア・アズナブルの宿敵か」
- Zのメサイア攻防戦でのアムロ・レイの戦闘前会話。声を考えると実にシュールな台詞。
- 「…かつて私には愛した人がいた。だが、彼女と私では遺伝子的に子供が望めず、それが原因で私達は、別々の道を歩む事になった…」
「また、私には友がいた。彼は己の運命を呪い、その憎しみは世界を滅ぼそうとさえした」
「私は思ったよ。私達の経験した悲劇を繰り返さないためには、運命をこの手に収める事が必要だと」
「その通りだ。人は己を真に知る事で、初めて新たな段階に進む事が出来る」
「無知である故に欲望に翻弄され、社会は混沌に支配される」 - Zにて、デスティニープランの真意を語る。
- 「運命に打ち勝て」
- Zにおける彼の遺言。直接彼の口から発せられるシーンは無いのだが、彼の遺志を感じ取ったティファによってシン達に伝えられた。
Scramble Commanderシリーズ
- 「ああ、そしてプランの中でも君の存在は重要な位置を占める…。コーディネイターの存在が創造者である神への挑戦なのだとすれば、君達はまさに神が…自然が生み出した奇跡だ。君達…ニュータイプはね」
- SC2にて、デスティニープランを共に決行せんとする同志であるシロッコとの密談。アスランとメイリンに傍受されるが…。
- 「…シロッコ、君も安らかに眠ってくれたまえ。タリアといいラウといい君といい、みな私を一人で残して行くのだな…。安心してくれ。君との約束は果たす。必ずな…。」
- SC2にて、ジブリールやシロッコの戦死の報を聞き、「ありがとう…ジブリール。そして~」から続く台詞。
- 「…悲劇? ラウは確かに、悲しむべき運命を背負わされていた。そして彼は…その運命に殺された。それは君の言うように悲劇だ。私だってそれを憎むさ。意味なき生命を戯れに生み出す事はな。だが、今デバイスの中にいる彼は違う。彼は志願者だ。そうなる事を望んでいた。成長は加速され、脳に繋いだ教育システムによって、彼はオリジナルと同等の記憶を持って成長する…。彼だけではない。生まれてくる彼らはすべて…クローンである事を最初から受け入れ、外から人類を見守る事を決意した…志を同じくする人類の守護者だ」
「デスティニープランによって人類悲願の平和な社会は達成される。欲も、妬みも、嫉みも、憎しみもなく そしてもちろん戦争もない世界だ。唯一の例外は外敵の到来のみ…。だがそれも、守護者に徹する彼らの存在により阻止できる。姿を見せず、人とは交わらず、太陽系の外周から人類の歴史を見守る何万という守護者…。地球圏に暮らす人々は外敵が到来した事にも気付く事すらなく平穏な日々を送る事ができる…!」 - SC2より。メサイアにてキラやヒイロ達に語ったSC2版デスティニープランの全容。
- なんと「外宇宙の脅威には、シロッコのクローン軍団で対抗する」という、あまりにも衝撃的な構想である。しかも、シロッコの天才的能力故に、本当に守れてしまいそうだから困る。
- しかし、結果としてこの行動がレイに「自分やクルーゼの悲劇を繰り返そうとしている」と認識されてしまい、彼に銃撃される事になってしまう…
- 「いや…私こそすまない…。裏切っていたのは私だ。君を…クルーゼを…。」
- レイに銃撃された後、レイが全てを知ってしまった事を理解して。
- 「デバイスの中の…彼を連れていってくれ。成長加速器にも…教育装置にもまだ繋がれていない…生まれたての…赤子だ…。そして…君達に可能ならば…平穏な人生を…」
- SC2にて、崩壊するメサイアから脱出するキラやヒイロ達に、生まれたてのシロッコのクローンを託した。
- 余談だが『SC1』のEDではソーディアン要塞を作った文明の最後の生き残りである嬰児が保護されており、要塞崩壊と共に彼らを自軍部隊に託すという展開の踏襲にもなっている。
携帯機シリーズ
- 「レクイエムやジェネシスもある。侵略者など恐るるに足らん…。地球圏は平和になるよ…!」
- 『K』第19話後編「星の扉、運命の扉・後編」より。地球連合軍をネオ・ジェネシスによって一掃して。侵略者の規模が違い過ぎるとはいえ、これでは第3次αのパトリック・ザラと同じである。当然、自軍部隊のメンバーからは散々に言われる。
- 「始末だなどと…そういう人達にはちょっと休んでもらうだけさ」
- 同上。「遺伝子ではなく努力して夢を見る事こそが明日の未来を掴む」と部隊のメンバーに猛反発された際の返答で、「そういう人」とは「努力する人」の事。
- ちなみに、後半の台詞は『逆シャア』でのシャアの台詞のオマージュと思われる。
- 「私を理想家と言うか。だが、君も相当な理想家ではないのか…? 人間…いや、生物全ては自らの欲に負ける。争いを起こす。最終的には生きるためにだ。君はそれを認めようとしない…。ならば、君の示す平和はどうやって手に入れるのかね…?」
- 同上。シナリオエンドデモより。メサイア内部にてキラとの問答の場に割って入り自身に怒りの言葉をぶつけてきたミストに対して、彼の言葉を論破した反論。作中におけるミストの振る舞いや言動[6]を考えると、強烈な皮肉ともとれる発言である。論破された事で対するミストも「そんなの…!」と苦し紛れに返すのみで、デュランダルに対して何一つ具体的な反論をぶつける事はできなかった。
- 「そしてもうひとつ、皆さんに知っておいていただきたい事があります」
- 『L』第18話「奪還への想い」より。ロゴスの存在を暴露した演説の際の台詞。グラサンかけた同声優のキャラが正体を明かす際の前口上のパロディである。
- この台詞の後、デュランダルは高蓋然性世界の面々が異世界から来た事を公表した。
- (…猿渡氏の様子、まさかな…)
- 『L』第20話ミネルバの支援メンバーへルート「舞い降りる天使達」より。ヘブンズベース攻略戦中に物騒極まりない発言をしたゴオの様子を見て。ゴオの尋常ではない剣幕にただ流されるだけのタリアとは違い、デュランダルはゴオの病状が悪化していることに気付いていた。
- 「ほう…最前線であのカラーリングとはなかなか度胸がある」
- 『L』第27話「戦うべき敵」より。増援に現れたアカツキを見て。言うまでもなく、かつて金色のMSを駆った中の人ネタ。
- 「LOTUSを懐柔するために送り込んだミネルバが逆に取り込まれるとはな。彼らは…特にシンは私の考えに共感してくれると思っていたのだがね…」
- 『L』第33話「選ばれた未来」より。デスティニープランの是非をめぐってLOTUSと袂を分かったレイの報告を聞いた際に。実際、原作ではシンはデュランダルの考えに共感、盲信あるいは縋っていた節があったため、原作の展開に対する皮肉のような意味合いにも取れる。
- 「フフフ…。二人のクィーンにしてやられたか…」
- 同上。LOTUSとの戦闘に陥った際に彼らを悪役に仕立て上げようとミーアに演説させたところ、本物のラクスとリリーナが割り込んで彼女達がデスティニープラン反対の演説を行った際の台詞。
- よくよく考えると、デュランダルはLOTUSにエターナルがいる事は(それこそレイが意図的に隠すような真似でもしない限り)知っていたはずで、この期に及んでミーアを表に出すというのはデュランダルにとって痛恨のミスであったと言える。
- あるいは、後述の台詞の通り、心のどこかでは自分のやろうとしている事を止めて欲しかったためにこんなミスをしてしまったのかもしれない。
- (私は止めて欲しかったのかもしれんな。心のどこかで…FAITHのタリア達やキラ君達に…)
- 同上。デスティニープランを巡る戦闘に敗れた議長を説得すべく、メサイアを訪れたLOTUSメンバーたちと、タリアに全てを託し見送った後の独白。このまま物語の舞台から降りるかに思われたが…。
- 「ならばその役目、私が果たそう」
- 『L』第34話「イクセリオの輝き」より。ネオスゴールドが操るバリアに拘束され、バリアを解除させるには要塞表面のパネルとネオスゴールド自身の両方に同時にダメージを与えなければならないが、味方機体はどれも動けず、バリアの中でも行動可能だと想われるイクサー3とアトロスだけでは両方を一度に破壊するのは厳しい…と言う危機的状況に陥ったLOTUSへの突然の通信。メサイアそのものによる体当たりと言う大質量攻撃でバリアを突破し、要塞のパネルを破壊する事に成功する。
- 前話がメサイア攻防戦で、デュランダルが戦いの責任を取って崩壊するメサイアに残っていた事から、デュランダルは既に死亡しているとも思っていたため、驚いたプレイヤーも多い。
- 「タリア…地球は美しいな…。真っ暗な宇宙に浮かぶ宝石と呼ぶにふさわしい…フフ…罪滅ぼしではないが、死ぬ前に君の役に立ててよかったよ」
- 『L』における、上記の特攻直前の最期の台詞。『Z』に続いて面目躍如の議長である。その最期は、LOTUSのメンバー全員に深く悼まれる事になる。
- この体当たりによってバリア発生装置である表面パネルだけでなく要塞の壁自体にも穴が開いており、「議長の作ってくれた道だ」とメンバーはクトゥルフの要塞の内部へと突入していく。
単独作品
- 「貴艦の申し出を謹んでお受けする。ユニウスセブンの落下を阻止するため、今は共に力を合わせたい」
「なお、この艦にはオーブのカガリ・ユラ・アスハ代表が同乗していることを付け加えさせていただく」 - 『DD』3章Part7「世界が終わる前に」より。原作より遥かに早く、ブレイク・ザ・ワールドの渦中にディバイン・ドゥアーズの一員としてのアークエンジェル隊と遭遇、協力を申し出られた際に。人手の欲しい非常事態であるが、ミネルバに同乗しているカガリの存在を強調し、この後別視点のカメラで(護衛のアスランごと)その姿を確認させるという手法を取っている。
- アークエンジェル隊から攻撃を受ける可能性を減らすためと推測されており、緊急事態でありながらそれだけのことをする価値はあると危険視しての行動はディバイン・ドゥアーズ側からも策士と認識されている。尚、当のカガリは自分が人質同然に扱われた事に気付いておらず、少なくともこの時点では政治家として彼には全く及ばない事が顕になっており、更にこの直前に独断でアークエンジェル隊を攻撃したシンと合わせ、同作では既に世間から危険分子として認知されているアークエンジェル隊の第3世界での立場の悪さが明確になった一幕でもある。
スパロボシリーズの迷台詞
余談
- シャア・アズナブル役で有名な池田秀一氏が演じた事でも知られるが、池田氏は当時劇場版Ζと時期が被っていた事もありオファーを断るつもりだったが、「近年のガンダムの人気は『ガンダムSEED』も大きく関わっており、自分が出演する事で過去作品に興味を持ってもらえれば」と考えて出演を決めたとされる。
- しかし、福田監督に「もう少しシャアっぽく演じてください」と頼まれ、その点が嫌だったとのこと。
脚注
- ↑ 元来、ギルバート・デュランダルは敵役の設定だったので、原点に戻したとも言える。
- ↑ 本作におけるエンジェルダウン作戦はデュランダルによって発案されたものではなく、協力関係にあるセントラルがデュランダルに依頼したという形となっており、ザフト側はAA組との関係性の変化からシンすらやる気がなく、原作とは全く意味合いが異なりレイ以外の味方から総スカンをくらう作戦となっている。作戦自体の結末もミネルバとアークエンジェルの共謀による撃沈偽装となっており、デュランダル自身もそれを察しながら見逃すなど本当に乗り気ではなかった様子が伺える。
- ↑ アルザッヘルに残されていた地球連合軍残党はコープランドの融和を無視して、オーブに同調して大規模な月艦隊を発進させたことを口実にされている。ただし、小説版では月の連合軍残党勢力はデスティニープランを脅かす規模と実力を持った勢力たっだため、当初からレクイエムで殲滅する意思があったとみられる
- ↑ これには、甲児のキャラ設定が『グレンダイザー』時代か『マジンガーZ』時代という事も、大きく起因していると思われる。
- ↑ これにはクロノ改革派の同志であるエルガン・ローディックの手引きである可能性が高い。
- ↑ 6.0 6.1 キラとの問答の乱入の際、ミストはデュランダルに対して「叶いもしない理想を無理やり押し付けようとしたお前の独善が悪い」と声高に非難して罵っているが、ミスト自身も他者に対して現実を殆ど直視できていない理想論を述べる場面が多々あり、ヒロインがシェルディアの場合、次話の第20話冒頭にて地球人への悪意を爆発させたミストに対し、一方的に自身の価値観を押し付けるようなミストの考え方を「独善」であると彼女は論破しており、この場面でのミストのデュランダルへの非難の言葉の数々は殆どミスト自身へのブーメラン発言そのものとなっている。意外にも、実際にプレイヤーの感情を抜きにした作中の流れでも全体的にこの近辺のミストは否定的に描かれている。
- ↑ 彼はデュランダルと違って正真正銘の悪の独裁者であり、傲慢で私利私欲に満ちた性格はデュランダルよりもストーリー後半で戦う次大帝プロイストの方が圧倒的に近い。
- ↑ 廃コロニーを利用したレクイエムのビーム偏光ステーション(プラントとしてはこの時点ではこれがレクイエムの中継点とは知らなかった)を地球軍が移動させているという情報を報告された際も、「これの動きを逐一報告せよ」と言いつつも誰も見ていない所で笑みを浮かべてみせている。
- ↑ 本編ではシーンの繋ぎあわせの関係上、月面アルザッヘル基地の艦隊が発進し、険しい表情のコープランドの演説が中継されている場面であるため、一見するとコープランドは反ディステニープランを掲げて、指導力を発揮しているように思える。しかし、小説版では「プラントへの抵抗を示す軍部と袂を分かつ」と明言されており、コープランドの意志を無視した地球連合軍艦隊の暴走であることが伺える。大西洋連邦大統領として地球連合各国を纏めるどころか、連合軍部の突出を抑える力すら無いというコープランドの指導力の無さを物語る場面となっている