スパロボ補正
スーパーロボット大戦シリーズにおける俗語・俗称の一つ。
※今後、際限なく記載されていくことが予想されるので注意してください。
概要
スパロボの醍醐味である所謂「if展開」全般を指す言葉ではあるが、元々は『機動戦士Ζガンダム』のカミーユ・ビダンのように、原作で問題のあった性格がスパロボで軟化され、冷静な優等生タイプの少年として描かれるなど、原作と比較して性格が激変する場合を指して用いることが多かった。
現在はフラグ立てによる死亡回避や和解など、単純に扱いの向上という意味でこの語を用いる場合も多い。この例としては「クロスオーバーや再構築によるストーリー面での優遇」「能力値の高水準設定によるステータス面での優遇」「戦闘アニメーションの作りこみによる演出面での優遇」などのパターンがある。
「原作では短気で粗暴」「原作ではネガティブ」「原作では独善的な理論を振りかざす」「原作では強さが二線級」など、一般的には原作における立ち位置的にユーザーの感情移入を呼び込み難いキャラクターに対しても補正がかかる場合は多く、それらのキャラクターのファンにとっては救済措置の一種ともいえ、補正に期待を抱くプレイヤーも多い。また、スパロボへの参戦は製作者側にとっても、原作とはかなり方向性が異なる設定を試す・或いは原作で未完に終わった設定を追加する機会でもあり、原作者側の協力が得られた場合には非常に強力な補正がかかる場合がある。
この手の補正で有名な例として、性格面では碇シンジ、能力面ではディアッカ・エルスマン、シナリオ面ではシン・アスカ、意外性ではギュネイ・ガス、生存という点ではエルピー・プル、ダイゴウジ・ガイ、白鳥九十九などが挙げられる。
また趣が異なる内容としては、2000年代後半から増加した「原作の限りではロボットものと言えない」作品群……フルメタル・パニックシリーズ、SDガンダムシリーズ、『魔法騎士レイアース』等も、スパロボの構成上ロボット同士の戦闘が主体にされざるを得ないという観点で、大きな補正を受けて参戦してきたグループと言える(特にソーシャルゲームシリーズには多数の該当作品が存在する)。
なお、稀に「原作よりも頭の回転が悪い」、「原作と違って人間的に成長しない」、「キャラクターが根本から悪い方向に崩壊している」などのように、原作に比べて扱いが改悪される場合もあるが、これらについても基本的にはスパロボ補正と呼ぶ。こちらの方向性に補正のかかるキャラクターの代表例は、原作では死亡しないにも関わらずスパロボでの死亡率が高い三輪防人などである。彼の場合はある種の名物キャラとして多くのプレイヤーに受け入れられているが、残念ながら、原作ファンやプレイヤーから不評を買ってしまうスパロボ補正も存在する。
プレイヤーにとって改善か改悪か受け取り方が分かれる、と言う補正も有る。例えば、「死亡イベントがカットされて生存するが、そのままシナリオからフェードアウト」と言う場合、「死なずに済んだので改善」とも取れるし「死亡シーンと言う見せ場を失ったので改悪」とも取れる。
より具体的な例で言うと、スパロボにおける破嵐万丈は、完全無欠のベテランパイロット、と言った扱いをされる事がほとんどだが、原作ではやや三枚目めいたコミカルな面も多い。この扱いを「原作より格好良く大人びたキャラになっており、出番も多く扱いも良い、プラスの補正を受けている」と取るか、「原作の魅力が一部分しか出ておらず、原作再現も滅多にされない、マイナスの補正を受けている」と取るかは、プレイヤー次第だろう。
代表的な例(登場作品別)
宇宙世紀ガンダムシリーズ
中でも『Ζ』と『ΖΖ』はスパロボへの出演歴が歴代参戦作品でも特に長く、原作再現展開が既に何度も行われてきた事もあり、登場人物達の原作で見せる性格的な負の一面や悲劇の運命が削除される方向に補正がかかる場合が多い。
- アムロ・レイ
- 旧シリーズを始めとした一年戦争前後が世界観の軸になるスパロボではホワイトベース隊の一兵士という立場が強く、大きな責任を背負うポジションには至らずシナリオを終えやすいのだが、『Ζガンダム』『逆シャア』時代をベースにする作品の増加に従い、プレイヤー部隊の前線指揮官のトップというポジションが常態化した。ロンド・ベル隊の設定がほぼ見られない作品ですら並み居る他作品キャラ達を導く安定感は、片々たる補正と言うよりも、流石は「御三家」のリアル系代表人物…という貫目のようなものかもしれない。
- スパロボ最初期より原作準拠の死亡(MIA)展開は基本的に無く[1]、更にZシリーズや『V』ではガンダムシリーズの枠すら越えた世界観の深奥に関わる設定が彼個人に付与され、キーパーソンに据えられている。それは(アムロが出演した)各原作のニュータイプ論には無縁のメスの入れ方であり、原作シリーズの外のスパロボでアムロは遂に世界を背負うポジションに就けられた、とも言える。ある意味、「ニュータイプ(スキル)は戦力上のメリット要素」であった時代を過去のものとした、スパロボ独自のニュータイプ観を託されるキャラクタとしての補正なのだろう。
- カミーユ・ビダン
- 原作では自分の名前が馬鹿にされたと解釈して、ジェリドを殴ったのに始まり、自分をいびったMPをモビルスーツで追い回す、シャアを名乗らないクワトロを殴るなど、普通に考えて非常識ともいえる凶暴な言動が多いが、スパロボではアムロが常時いて、後輩格のジュドーの存在や、他作品のキャラの付き合いから、少なくとも『α』のようにジェリドやクワトロを殴る描写はあっても、他作品のキャラクターに対してはその要素は薄く、同年代では冷静な優等生といったイメージになっている(その割には、『第3次α』ではジュドーに「昔は荒れてた」等と言われてしまうが)。
- 劇場版ではTVシリーズで見せたエキセントリックな面が殆ど抑えられ、元々から健やかな様子で描かれているので、結果的に劇場版原作の時点で従来のスパロボシリーズにおけるカミーユに近いキャラクターとなっている。『Z』ではシンと友人になり、大きく影響を与える役どころになっている(相対的にアスランの影が薄くなったが)。
- シャア・アズナブル / クワトロ・バジーナ
- 原作ではなにかとヘタレ扱いされる事が多く、ララァの一件のせいで最後までアムロと和解できず、最期は地球へのアクシズ落としを敢行して破滅への道を歩んでしまう彼だが、スパロボでは基本的に部隊の頼れる大人として活躍しており、最後は自身の生きる道を見出し、名前を本名の「キャスバル・レム・ダイクン」に戻して政治家としての道を歩み出す幕引きも多い。登場した作品にもよるが、『逆襲のシャア』のシナリオが再現されない場合は、原作で最終的に決別する事になってしまったアムロや、グリプス戦役終戦後は二度と再会することの無かったカミーユとも最後まで決別することもなく良好的な関係である場合も多い。また、アムロ以外にも、原作では一年戦争で死別したララァも死に別れる事なく最後まで共にいられたり、妹のアルティシア、復讐のため死に追いやる事になったガルマとキシリア、恋人だったが決別したハマーン・カーンらとも、作品によっては和解できたりと、人間関係の面においても救われている展開も多い。
- 『逆襲のシャア』設定でネオ・ジオンの総帥となっても、『R』のように逆襲を行わずキャスバルの名でコロニー連合の大統領に就任したり、『CC』のようにハマーン率いるネオ・ジオンに反乱を起こして真っ先にアクシズを破壊しようとしたり、『D』のように一度は地球に絶望して逆襲するも、様々な出来事を経て多くの勢力と同盟を結び自ら指揮を執って再び地球圏の為に戦うなど、最後は再び人類に希望を見出す展開がαシリーズ以後は基本になりつつある[2]。『第3次Z 時獄篇』においてもネオ・ジオンの総帥として決起した後も時空修復を行い世界を救うべく行動し、目的を果たすために一時的には敢えてかつての仲間達と敵対する事になるもその仲間達への信頼は失っておらず、最終的には無事に自軍部隊に復帰し再び共闘するという非常に熱い活躍を見せている。
- フォウ・ムラサメ
- 登場作品では条件付で原作の悲劇が回避される展開が多く、シリーズものの続編では大体生存している。カミーユ、ファと三角関係を形成する事が多い。
- 劇場版ではカミーユとの関係性自体が変化しているので、死亡退場も問題なかったものが、『Z』では条件次第では仲間として加入した後は最後まで同行する展開が用意されている(Zシリーズにおいても生存が正史となり無事『第3次Z 時獄篇』にて再登場している)。
- ロザミア・バダム
- 上記のフォウ同様に死亡回避&自軍参加が用意されており、そのフォウとの二択となる事も多い。ただしフォウよりも死亡回避率が低く、敵対してそのまま死亡してしまう事が多い。
- エルピー・プル
- 本人の人気のおかげか過去作品ではほぼ生存フラグが用意されており(2017年時点では唯一『D』では既に死亡した扱いである)、原作展開の悲劇はオミットされる場合が多い。説得プロセスが不要で最初から仲間に入っている場合も多く、原作で死亡したキャラだという事を忘れる程、死なない展開が最も定着したキャラクター。
- プルツー
- プル同様、原作での悲劇が回避され、プルと共に味方に加わる事が多い。ただしプルに比べると死亡回避率は僅かに低く、味方にする為の条件が難しい場合もある。また基本的にプルとの関係が原作よりも大きく改善されている。
- ハマーン・カーン
- 原作では最期までシャアと和解できなかったが、『F完結編』や『D』、『CC』では彼と和解し、共に未来へと歩む姿が描かれている。また、『第2次α』などでもジュドーやカミーユと共闘する姿も描かれている。自軍として使いたいというファンの声が強いのもあるかもしれない。当然、仲間になれば即戦力として使える強さである。『第3次Z天獄篇』に至っては遂にシリーズ初の無条件参入まで果たすこととなった。
- ジャミトフ・ハイマン
- 「主人公達と敵対する地球側の組織のトップ」という立ち位置の人物だが、原作上では主人公達の敵ではあるものの影が薄めで、その功も罪も印象に残りにくいのは否めない。また後発のスピンオフ作品等により、曲がりなりにも地球圏と人類の未来に理念を抱いた政治家であり、決して根っからの悪人ではない要素もアピールされてはいるのだが、SRWシリーズにおいては部下のバスクやジャマイカンと殆ど大差のない極端なアースノイド至上主義者で、地球圏を自分達の意のままに支配しようといういかにもなわかりやすい悪党に描かれてしまうことが多い。
- 彼とシロッコの死後にもティターンズ残党が活動する展開はスパロボでもしばしばあるのだが、彼の真の理念がピックアップされるようなケースにも恵まれず、シリーズにおいてはスパロボ補正がマイナス方向に働いて描写されることが多い。作品によってはティターンズ結成前に過激派として逮捕される始末である。
- アストナージ・メドッソ
- 自軍のメカニックを担当し、数多くのロボットアニメが参戦するスパロボという世界において非凡な才覚を振るう。参戦している作品においてメカニック全員のまとめ役を担当し、サイズや宇宙に影響を及ぼすような動力源をもつロボットなどお構いなしに面倒を見てくれる。参戦作品が多ければ多いほどスパロボ補正が働いていく。
- タクヤ・イレイ
- 『第3次Z』において、押しかけという形でアストナージをはじめとするメカニックの弟子に。こちらはMS限定だが、彼も負けず劣らずの補正がかかっている。乗り換えが容易な機体の整備をやっていると思いきや、いつの間にかガンダムや太陽炉搭載型の追加武装の組立、挙げ句の果てにはダブルオークアンタの最終調整までやってのけた。
- マリーダ・クルス
- やはり姉達同様、登場した作品すべてにおいて生存フラグが用意されている。また、生存した場合は原作ではお互い名前も知らなかったリディとの絡みも少なからず存在する。
Gガンダム系
メインストーリーを成すガンダムファイトの特異性や、ネオジャパンを初めとする各コロニー国家の設定上、原作再現と言うよりキャラクターエピソードの演出に留まるのはやむを得ず、すり合わせ的な補正は非常に多く、全体的にストーリーをほぼデビルガンダムのみで語られることもしばしば。ゲームシステム上の壁が高いガンダムファイトそのものが実装再現された事も無く、僅かに『OE』で表現手法として用いられたに過ぎない。俯瞰すれば、負のスパロボ補正を免れ得ないにも関わらず参戦回数の少なくないグループを代表する作品だろう。
- デビルガンダム / DG細胞
- 本作で最大のスパロボ補正を受けてきたと言える存在。忠実な原作再現が困難故に、他の参戦作品やスパロボオリジナルの黒幕の思惑により再生・活用されるパターンが多く、シナリオギミックの立場にも多く置かれる。
- 具体的には、最終形態初登場の『新』にてその先にデビルゴステロという想像だにされなかった隠しボス化を皮切りに、『64』のデビルアクシズ、『MX』のDGマスドライバー、『NEO』のデビルウルタリアと、プレイヤー側のド肝を抜くクロスオーバーのボス敵を創出してきた果てに、『T』では大元の製作理念に復するアルティメットガンダム化、即ちデビルガンダム救済展開にまで至らしめた。
- 『スーパーロボットスピリッツ』や『スーパーヒーロー作戦』でもボス作りと大ネタの仕込みに大暴れしており、遂にはズフィルード・クリスタルやマシンセル等の複数のオマージュ技術を介してOG世界にも増殖している。そんなインパクトが強すぎた反動で、デビルガンダムがある意味何事もなく最終形態で倒され退場してしまうと、むしろガッカリされてしまうほど。
- 上述通り補正無くして参戦できない作品にあって、参戦すれば斜めを行く補正を期待される、たいへん因果な存在とも言える。
- 東方不敗
- 原作再現として暁に死ぬ事も多々ある反面、原作では最後の最後で弟子と和解していることから、何かしらの手段で生存し自軍入りする事もある。自軍入りした場合はファンが夢見た師弟による合体攻撃が見られる他、老成した1人の大人として若年者に世間の動静や人の在り方を語るなど、年長者らしい面も見せてくれるようになる。
- アレンビー・ビアズリー
- 原作では劇的な救出を経て生存しているためか、救出が条件付きになっており、原作終了前設定のほとんどの作品で、それらの条件を満たさないと死亡、行方不明となってしまう。
ガンダムSEED系
元々原作の展開やキャラクターの言動に対しての評価が大きく分かれていた作品でもあり『SEED DESTINY』は、初登場時では原作準拠の部分も多いが、新作への出演の度にストーリーに大幅改変がなされている。『Z』や『L』に至っては作品程度の補正のかかり方が強烈である。
作品でかけられた補正は多くのプレイヤーを納得させるものであり、スパロボ補正の好例と言える。『K』については後述。
- シン・アスカ
- 主人公キャラとしては碇シンジと並んで救われたキャラ。シンジと同じようによき理解者や友人に多く巡り会え、カミーユ同様に原作での彼の凶暴な面は非常に薄まっている。『Z』・『L』において、遂に名実共に主人公といえる活躍をする。『Z』のifルート、『L』では自らの意志でデュランダルに立ち向かうなど、その傾向が特に強い。『第2次Z』以降のZシリーズや『UX』などの原作終了後設定での参戦時には更に人間的に成長した姿を見せるなど、原作ではまだ描かれていないif展開が多く描写されている。
- キラ・ヤマト
- 各作品においてキャラクター性がやや異なっており、熱血な一面が加わったり、巧く論破できない口下手になったり、さわやかな笑顔で姉や親友をイジったりしている。『Z』ではキラおよびAA隊がZEUTHおよび各勢力から嫌われているので、かなり印象が違う。『K』・『L』では愚連隊行為を行っていない事も相まって、人間的にも立場的にも馴染みやすく一番扱いが良い(これは『Z』の扱いが悪かったためとも言われている)、『L』に至っては最初からシンとの友情が描写されている。
- アスラン・ザラ
- 作品によって扱いの浮き沈みが激しい傾向にある。
- 特にZシリーズではシンを導く役割をカミーユに奪われる・オズマに(女性問題で)有害扱いされ、それを引きずる・初の自軍不参加、召喚ユニットへ降格と、それぞれ別ベクトルながら総じて扱いが微妙な傾向にある。
- 逆に『UX』では原作終了後ということもあるためか、一番精神的に成長しており第一部のクライマックスで大活躍を見せた。『V』でも女難の一面が特に強調されながらも活躍もまた多く見せている。
- ディアッカ・エルスマン
- 『第3次α』・『J』・『W』で高火力、長距離、優れた精神コマンド持ちと至れり尽くせり。携帯機作品ではアスランが最も覚えないといけない愛を彼が覚える事が多い。ファンからは「迂闊で残念」と揶揄される『SEED』序盤の戦いぶりからは程遠い強力なキャラクターへと格上げされている印象がある。反面『DESTINY』では地味だったせいか『Z』では仲間にならない、『K』では搭乗機と並んで地味と散々。イザークとはこの辺の扱いが違うが、『L』では条件次第でバスターを乗れるので多少は改善されている。
- ニコル・アマルフィ
- 『第3次α』や『J』では原作どおりに死亡してしまうが、『W』でついに生還フラグ実装。さらに原作で死亡したはずのトールも連れて生還し、アスランとキラが和解するきっかけにもなった。
- カガリ・ユラ・アスハ
- 『第3次α』や『W』、『Z』では原作以上に空気が読めない言動をとってしまう場面も少なくなく、人によっては不快感を感じるかもしれない。スパロボ補正がマイナスに働いた例といえる。
- しかし、『K』では原作や他作品とは大きく異なり、部隊の頼れるリーダーとして大活躍した。また、携帯機では精神で愛を覚える分、戦闘面ではかろうじて及第点を越えている。原作終了後の『UX』や『第3次Z 時獄篇』でもオーブの指導者として成長した姿を見せている。
- ステラ・ルーシェ
- 『Z』や『K』ではフォウのように条件付で生存し、シンとルナマリアと三角関係を形成する事に。『L』では無条件で生存し、条件付で味方加入する。
- フレイ・アルスター
- 初登場の『第3次α』では原作同様に悪女的な一面が強調されており、他作品のキャラクター達からも嫌悪されるなどややマイナス方向に補正が傾いていたが、『J』、『W』と作品を重ねる内にキャラクター描写や性格も軟化していき、特にWでは原作や第3次αとは大きく異なる「きれいなフレイ」が描写され、また死亡もしない。『DD』でも原作には近いものの、最終的には生存したまま綺麗に和解できている。
- パトリック・ザラ
- 元々強硬派だったとはいえ、現時点ではほぼ出る作品全てにおいて、人外の敵の実態や戦力を把握せずナチュラル殲滅を優先する言動を発するなど「目の前の現実が見えていない愚か者」として描かれている。
- 『SEED』における逆補正の代表キャラと言ってもいいかもしれない。
- ギルバート・デュランダル
- 原作の描写が曖昧だったためか、『SC2』や『K』のように悪役としての描写に比重を置いて扱われる事もある一方で、『Z』や『L』のように志を同じくしながらも、最終的にはやむなく自軍部隊と対峙し、最期は彼らに人類の未来を託して散っていく悲運の為政者としての側面に比重を置いて扱われる場合もあり、作品によって補正の方向が大きく異なる人物の一人となっている。
- ハイネ・ヴェステンフルス
- 『SC2』、『Z』では声優の事情により原作同様死亡するが、音声収録不要の『K』では条件付で死亡回避&自軍参加が用意されており、『L』では死亡せず必ず仲間に加わる。
- レイ・ザ・バレル
- 『SC2』以外の登場作品では基本的に条件付ではあるが死亡回避&自軍再加入or参加が用意されている。また原作ラストにデュランダルを最後の最後で撃ってしまった展開が唐突すぎたため、説得力を持たせる描写などが加えられることもある。
新世紀エヴァンゲリオン、ヱヴァンゲリヲン新劇場版
主人公のシンジは理不尽の数々に翻弄され続け、その物語の展開もあってネガティブな印象を強く持たれる主人公であるが、そんな彼が前向きに歩むという展開はスパロボ補正の中でも最も典型的なものである。そんな彼の影響もあってか、また作品全体として原作準拠の後ろ向きな展開に進むことが少ないためか、周りのキャラクターにも概ね前向きな補正(=退場を回避する意味での扱いの向上)がかかる事が多い。変更される性格のベースとしては、貞本義行氏の漫画版の性格付けの影響が見て取れる。また、本作物語部分も補正がかかっており、劇場版の展開から他作品の主人公たちの説得で再びシンジが立ち直り(大体アスカも無傷)、そのまま最終決戦へというパターンである。
その人気と知名度の高さから、様々な展開をしている多くの漫画版の完結によっては、更にストーリーの幅が広がる可能性もある。これらの漫画版もSF好きの旧GAINAXが得意とする、公式でのパラレルワールド設定が認定されているので、スパロボとの親和性も高い。また、新劇場版の展開による影響なども今後の作品で窺える可能性がある。
- 碇シンジ
- スパロボ補正を最も象徴するキャラの一人であり、スパロボに来て最も救われたと言われるキャラ。原作旧世紀版では一人でネガティブに考え込んでしまう描写が目立つ上に、理不尽な出来事や事件が彼に襲い掛かり更には周りに頼れる友人や大人も殆どいないせいでことごとく成長フラグを折られてしまっている彼だが、スパロボでは理解者となってくれる友人や大人が大勢いるので、他作品の仲間達の協力もあって大きく成長していき、苦難を乗り越えていく。スパロボに参戦した際には殆どの作品で密接に関わることになる他作品のよき親友キャラや兄貴分キャラ、大人キャラがおり、スパロボシリーズにおいて他作品のキャラクターとの人間関係が最も恵まれているキャラクターの一人とも言える。
- 『第3次α』はその極みとも言え、『α』での戦いを経て成長し、一人前の戦士の貫禄がついた。性格も『α』では弱気であったが、『第3次α』では強気に変更されている。さらに、友人となったキラにも多大な影響を与えている程に成長を遂げている。
- 惣流・アスカ・ラングレー(式波・アスカ・ラングレー)
- 原作旧世紀版ではプライドが高すぎるが故に仲間に頼ることが一切なくそのせいで終盤で悲惨な運命を辿るが、スパロボでは彼女もシンジと同じくよき友人達に巡り合えた為か、原作の病んだ一面はあまり無く、『MX』のように修羅場を招くことも多々あるが、基本的には清く正しい正統派なツンデレキャラになっていることも多い。
- 葛城ミサト
- 原作における彼女の指揮官としての器を疑問視するファンも決して少なくなく、原作終盤では微妙に精神が追い詰められている描写もあるが、スパロボでは常に周囲から頼られる指揮官の一人として活躍し、原作終盤の微妙に病んだ描写も無いに等しい。また、声優ネタの恩恵もあり、他作品との友人関係が幅広いのもポイント。
- 鈴原トウジ
- EVA3号機の事件にて旧世紀アニメ版では片足を失う重傷、漫画版では死亡という悲劇に見舞われるが、スパロボでは回避策が必ず用意されているか、無条件で3号機と共に自軍に参戦という補正が加えられている。また、主要キャラには一歩劣るが、十分に戦えるだけの能力値に設定されている。
機動戦艦ナデシコ
TV版と続編である劇場版で雰囲気が変わっている部分も多い作品なので、TV版のみ参戦している『J』などではそもそも劇場版に繋がらない展開になるほか、劇場版のシナリオが再現されている場合も最後はハッピーエンドを用意しているパターンが多い。また、ダイゴウジ・ガイはスパロボ屈指の原作を逸脱した活躍を見せるキャラであり、『R』や『W』ではほぼスパロボオリジナルの機体やグラフィックを新造されている。
- テンカワ・アキト
- TV版のみ参戦の場合は、平穏な生活のままエンディングを迎えるパターンが基本。劇場版では原作ではラストで再び姿を消すこともあり、その後の動向が計れない展開だが、スパロボでは最終的にはユリカ達の元に帰ってくるパターンが用意されており、参戦を重ねる度に待遇が良くなっていく。また、今の所はバッドエンドで終わりを迎えたことはない。
- ダイゴウジ・ガイ
- スパロボ補正を受けた代表的な主人公キャラが碇シンジやシン・アスカなら、脇役では彼やギュネイ・ガス(『D』)が挙げられる。わずか3話であっけなく死亡退場する原作とはうって変わって毎回のように生存フラグが用意される上にストーリーにも積極的に絡み、『J』では主役を食う程のカッコよさを見せたり、『W』では劇場版をイメージした顔グラフィックや機体が用意された。『BX』で初めて「開始時点で死亡済」という原作通りの境遇となったが、それでも出番は用意されている。また戦闘面に関してもアキトとの合体攻撃が用意されたり魂を習得するおかげで火力が高かったりと優遇されている。
- 白鳥九十九
- 原作では暗殺されてしまうが、スパロボではガイ同様毎回のように生存フラグが用意され、『W』に至ってはハルカ・ミナトと結婚した後に劇場版の展開にも加わるなど、ファンを喜ばせるif展開が用意されている。
- アカツキ・ナガレ
- 原作では立派なライバルかつ重要キャラであり、人物面でも好感を持てる描写が少なからずあるのだが、上記の面々とは対照的に、嫌味なライバルキャラとしての立場ばかりが強調される事が多く、負のスパロボ補正を受ける事が多い。また、描写面で冷遇されずとも、ネタキャラにされたり、機体・パイロット性能が劣っていたり、『R』に至ってはハブられたりと常に何かしら不遇という状態だったが、『BX』では大幅に改善された。
- ムネタケ・サダアキ
- 『BX』までのスパロボでは登場しないか、チラッと程度の出番しかないなど不遇。しかし、『BX』では出番が大幅に増え、Xエステバリスのイベントも再現されるなど、こちらも大幅に改善された。
宇宙の騎士テッカマンブレード
『ブレード』は多くの犠牲者が出る上に、原作でのDボゥイの救いが「何もかもを忘れてしまう事」という悲劇のドラマであり、続編『ブレードII』はその作風やストーリーから、前作ファンの間では評判はすこぶる悪い。しかし『W』ではシナリオを二作とも同時進行させることによって作品のストーリーを融合・再構成し、見事に感動の一大ドラマを描きあげる事に成功した。更に『デトネイター・オーガン』の設定に新解釈を加え、更に融合させることで深みを持たせることに成功した。後述の「作品自体に補正」の傑出した例と言える。
- Dボゥイ
- 『J』では曖昧になってしまったが、『W』では「余命数ヶ月」という原作では結果としてスルーされたブラスター化の代償が描かれ、さらには全ての記憶を失うという原作以上の悲劇に見舞われる。だが、駆けつけてきた仲間達の声に応えて復活し、その後もシンヤに託されたクリスタルにより、細胞崩壊も抑えられる。ゴダードが死に際にラダムの支配を脱し、シンヤも自力で倒す事で完全に和解した展開なども用意された。
- 家族殺し、仲間殺し、記憶を全部失いながらも足掻き続けるという最早救いなど存在せず、正真正銘全てを失った彼だけに、「この奇跡は許されてもいい」と評したプレイヤーもいるはず。
- 如月アキ
- 『ブレード』ではDボゥイの背負う過酷な運命に対して自身の無力さを幾度となく嘆いており、『ブレード』から『ブレードII』までの空白の期間では彼女もまた度重なる悲劇に見舞われていた。しかし『W』では『ブレードII』との同時進行の結果、彼女が一番力が欲しかったであろう『ブレード』作中の時間軸でテッカマンアキとして戦えるようになり、Dボゥイの重荷を背負うことができるようになった。空白期間に背負った度重なる悲劇も起こることなくラダムと決着をつけることができ、Dボゥイも無事に帰還したことで、結果としてアキ自身も大きく救われている。
- ユミ・フランソワ
- 原作ではアキに嫉妬したり空気を読まなかったりした彼女だが、『W』では周りがDボゥイとアキの仲を知っている人達だらけという事でDボゥイとアキの再会を見守る事になり、時にはアキを茶化し、時にはDボゥイとアキを二人きりにさせるなどあまり自身の恋心を優先させない(一応、師弟愛を超える事を期待している発言もあるが)。また、原作では制御に数ヵ月をも要したリアクターボルテッカを、暴走させながらも初戦闘時に克服したりと、戦闘面でも原作以上の活躍を見せている。
- 極めつけに、原作の迷言だった「DさんのDはドリームのD」も自らの死期を悟ったDボゥイがユミに全てを託した際の発言となり、Dボゥイの夢を受け継いだ名言へと昇華された。
蒼穹のファフナー
元々、原作において多くの悲劇に見まわれ、多くの犠牲者が出る展開からスパロボ補正によるシナリオの救済が多く望まれていた。その望みどおり、フラグを立て続けることによって原作の死亡及び離脱キャラクターの多くが生存するというエンディングを迎えることができるようになった。
初参戦の『K』では過酷な条件を満たすことで比較的円満なエンディングを迎えることができる。しかし、皆城総士が死亡する展開だけはシナリオの都合上どうやっても覆すことができない上に、条件を満たさなければ原作以上の悲劇に見舞われてしまう結末は物議を醸した。
『UX』では、『K』においてはこじつけに近かった展開を廃し、納得のいくクロスオーバーで補正を働かせている。原作をなぞる展開においても多大な影響を及ぼし、生存条件を満たした状態での原作最終決戦はまさに圧巻の一言。更にキャラクターデザイン繋がりからか『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と設定を共有し、個々の繋がりを強調し、同一作品であるかのような深みを持たせることで全体のシナリオ含めて大きな評価を受けた。
- 羽佐間翔子
- スパロボ史上稀にみる補正を受けたキャラクター。原作では島を護るために自爆して死亡、一騎達や甲洋、そして容子の心に大きな傷を残してしまったが、『UX』では条件を満たすと「海と大地の狭間」の世界であるバイストン・ウェルに転移し、そこで「女聖戦士」として活躍して自軍に正式参加することとなり、プレイヤーの度肝をぶち抜いた。ついでに自らのオーラ力で持病である肝臓病を完治させてもいる。そして名前に新たなる意味が付加され、『海と大地の狭間(羽佐間)に翔びたつ子』という原作とは全く異なる意味づけがなされ、大きな話題となった。
- 一騎達や容子と無事再会を果たし、新たな養子となったカノンとは姉妹となるなど、シナリオ面でも優遇されている。残念ながら『W』のガイのように劇場版を意識した顔グラフィックや義妹との合体攻撃は用意されていないが、それでもイドゥンや操といった原作では対峙していないキャラとの特殊戦闘台詞、一騎達の友人やカノン、後輩組との特殊援護台詞もきっちり用意している。ちなみに原作では機体に搭乗してすぐに退場になったため、復帰後の台詞は『UX』オリジナル。歴戦の戦士らしい堂々とした振る舞いや台詞が目立つ。まさかの聖戦士覚醒は誰も想像できなかったに違いない。
- ヘスター・ギャロップ
- 登場した『K』と『UX』の二作品において、極端すぎるぐらい別方向にスパロボ補正が働いた人物。上述のジャミトフなどと同様に「主人公達と敵対する地球側の組織のトップ」というキャラクター。
『K』では中盤頃までは例によって自軍部隊と対立関係にあるものの、終盤の蒼穹作戦以降はアルヴィスや自軍部隊と対立することがなくなり、最終的には自軍部隊やオーブ、プラントと和解するなど原作よりも良心的な面が強調されて描写されている。
一方で『UX』では原作以上に凶悪な悪党と化したハザードの最大のシンパとなり、彼と共に終始自軍部隊と敵対する完全な悪役として描写されることになる。最終的に地球側の政府の重鎮の一人でありながら、ハザードや結託したマクロス・フロンティア船団の上層部と共に地球を見捨てた挙句、他作品の登場人物に殺害されるという末路を迎えてしまう。 - 人類軍
- スーパーロボット大戦UXにて発生。ヘスターに引きずられる形で、もはや過激派ですら無い何かと化した。というよりも道夫やカノンの乗機を除きグノーシス・モデルを始めとした原作の機体も一切登場しないため、名前だけ借りた別物と言って良いレベルとなっている。
鉄のラインバレル
アニメ版設定で参戦した『L』では原作漫画版やその雛形である『鋼鉄の華』の要素を取り入れており、原作漫画版で参戦した作品では作者の協力もあってか、『UX』では原作に先駆けてデウスエクスマキナとの決着が描かれたり、『CC』では上述の通り本家に先駆けて大場真来梓とラヴバレルが登場したりとプレイヤーの想像を上回る展開を見せた。
- 中島宗美
- アニメ版と原作漫画版では性格が大いに異なる人物であり、アニメ版では敵役となった上に性格がサディストになり、最後は敵のまま死亡してしまったコトで読者にショックを与えてしまったが、アニメ版参戦の『L』では条件を満たせば味方となって参戦し、性格も原作漫画版に近いものとなっている。
- 九条美海
- 彼女もまたアニメ版と原作漫画版では性格が大いに異なる人物であり、宗美とは逆に原作漫画版において心の弱さと人間関係をうまく築けなったコトが原因で悲惨な末路をたどってしまったが、『UX』では空気の読めない言動が多かったものの、歌手仲間が居ることに加え、浩一に自分の歌を賞賛されるなど、人間関係にある程度改善が見られている。
- そして『CC』では、ニアとの触れ合いによって「病んだ一面」がほぼ無くなり、今まで敵対したハズの人物を助けようとするなど、かなりスパロボ補正が働いた人物である。
装甲騎兵ボトムズ
人間同士の戦争が主なテーマである原作では重い展開が比較的多く、敵味方の別なくキリコに関わった人物の多くは死を遂げ、キリコ当人も仲間との死別を嫌というほど味わってしまったが、スパロボでは幾らか緩和され、原作で死を遂げた味方キャラも生存する展開が用意された(『第2次Z』や『OE』ではグレゴルーら3人とも生き残りペールゼンへの復讐を果たすことができる、『第3次Z』では原作における最大の悲劇であるフィアナの死別を回避できるなど、結末に大きくスパロボ補正が掛かっている)。
- カン・ユー
- 悪運が強いことを除けば、「無能な上官」を体現した人物であり、キリコらの足を悉く引っ張り続けては部下の顰蹙を買い、しまいにはキリコやフィアナを売り払おうとする行為に憤慨したル・シャッコに突き落とされて死んでしまうが、『第2次Z再世篇』では(差し出そうとした人物が異なったためか)なんと無事に生存する。その後は他作品キャラと手を組むが、ここでも仲間の足を引っ張っては墓穴を掘るという相変わらずの活躍(?)ぶりを見せ、シリーズ続編でも無事に登場し、完全にプレイヤーを笑わせてくれるコミカルな悪役としての地位を定着させて活躍(?)を続けている。
その他の作品
- ゲッターロボシリーズ
- SRWが連綿と積み重ねてきた作品補正・オリジナル要素導入の歴史において大きなターニングポイントを与えたと言って良いシリーズ。
- その象徴は、原作漫画『ゲッターロボ號』に登場した範疇では真ゲッター1(と真ゲッター2の上半身)のみの登場にすぎず断片的なゲッターロボだったに等しい真ゲッターロボに三つの形態とオリジナル設定を与え、半オリジナルロボットとして再構築・ユニット化した事に始まる。その真ゲッターロボが一過性でなくSRWで定着した結果、『ゲッターロボ』~『ゲッターロボG』においてまぎれもなく最強のゲッターロボであったゲッターロボGは多くのSRWの中で「格下」「中継ぎ」の立場に落とされた。(それ以後も、真ゲッターが登場せず、ゲッターGが「最強のゲッター」であるSRWも無いわけではない。)
- 更に2019年以降は、SRW外の作品『ゲッターロボ大決戦!』で登場した真ゲッタードラゴン (大決戦)が追加参戦し、『世界最後の日』の流竜馬たちの乗り換え機体として採用されている。
- 真ゲッターロボにもかつてのゲッターロボG同様の現象が起こされつあり、もはや「スーパーロボット大戦シリーズの中で新たなゲッターロボサーガを展開している」状況に近く、1つのユニットの大胆な肉付け補正から連なる「進化の果て」とさえ言えるかもしれない。
- 新ゲッターロボ
- 『NEO』では同作が全年齢対象作品である事、エルドランシリーズの子供達をはじめ、同時参戦したタイトルに子供キャラクターが非常に多い傾向もあってか、原作におけるバイオレンス描写や血生臭さは薄められており、竜馬や隼人のダークさや凶暴性も薄められ、竜馬や弁慶は原作にもあった人情味が強められており、隼人も理知的な側面が強調されている。…それでも過激であると一部のプレイヤーに評されているが。
- ゲッターロボDEVOLUTION -宇宙最後の3分間-
- 漫画発の作品かつ「クロスボーン・ガンダム」と違ってスパロボ外の作品での映像化やキャスティングがされていないにも拘わらず『30』のDLCで初参戦。それに伴い原作者の一人である清水栄一氏の全面協力によりキャスティング設定とオリジナルBGMまで製作されている。
- 超獣機神ダンクーガ
- 作品そのものに補正がかかった作品の最古参の一つ。ダンクーガのスタッフサイドの協力もあり、新作への出演の度に機体名などの設定が肉付けされ、設定だけは存在していたファイナルダンクーガの実現、そして遂には『30』オリジナル形態アルティメットダンクーガまで登場した。
- 個々のキャラクターへの補正要素ではイゴール父子の生存が代表的で、特にアランは原作で戦死するキャラとは全く気付けないような水準で無条件に生存して(死亡後の筈が生存していて)自軍入りする扱いが多い。ゲーム内で登場する時には既にファイナルダンクーガ状態という参戦が増えている事も要因と思われる。
- 無敵超人ザンボット3
- 原作においては中盤まで周囲の人たちに迫害され、最終的に敵勢力を倒すものの、その過程で勝平の仲間や家族のほとんどを失い、敵からすらも正義の無意味さをあげつらわれるなど、あまりにも悲しい結末で終わってしまったが、スパロボでは神ファミリーは周囲から迫害されることがそれ程無く(迫害描写があったのは『Z』のみ)、戦死者が出ないことが殆どなので、原作での不幸さがかなり薄められている。また悲惨なエピソードの一つである人間爆弾関連も、再現はされながらも救済措置が施されている。
- New Story of Aura Battler DUNBINE
- 長らくサーバインとズワウスのみがゲスト参戦(時折シルキーも登場)をする「いるだけ参戦」の代表作として扱われていたが、近年では変化が見られるようになっている。
- 『BX』ではサーバイン、ズワウスだけの「機体のみ登場」でありながら、ストーリーに絡むという珍しい参戦。特にズワウスは『機甲界ガリアン』の惑星アーストに存在し、白い谷の住人から「黒邪の機甲兵」と呼ばれる他、別作品のライバルキャラクターとも結びつきが強いなど、他作品とのクロスオーバーを多く受けた破格の扱いとなっている。
- 『T』では『COMPACT3』以来のキャラクターたちの参戦を果たし、『聖戦士ダンバイン』TVシリーズの他、『魔法騎士レイアース』も交え、互いに大きく絡みながらストーリーが展開していく。
- 伝説巨神イデオン
- 最終回でいきなり戦いの最中にイデが発動し全てが滅んで終了という富野作品やロボットアニメ史に、そして日本アニメ史に残るほどの壮絶なクライマックスを迎えた作品。SRWにおいては参戦した際には、原作とは異なり「イデの発動による全ての滅びと再生からの未来」ではなく、ソロシップの面々の大半が生きて未来を掴む結末が用意されている(『第3次α』では原作を再現したバッドエンドもあるが)。『F完結編』においてはカララとハルルの和解が実現し、『第3次α』においてはイデが地球人をはじめ銀河に生きようとする多くの知的生命の命を認め本当の意味で人類ともわかり合い、知的生命体全ての天敵、そしてイデの対存在にして最大の敵を相手に共に戦う展開となる。
- マシンロボ クロノスの大逆襲
- この作品もダンクーガと同じく、作品そのものに補正がかかっていると言える存在である。原作では敵陣に突っ込んでは苦戦し、時には敵に捕らえられることもあるロムとその仲間達だが、スパロボでは常に頼もしい助っ人としてスポット参戦して活躍してくれる機会が多い。特にロムは登場しただけで場の空気を一変させてしまうほど、スパロボに登場した多くのキャラクターの中でも際立ったヒーロー性を持つキャラクターになった。ただし、その分ロム達の視点のストーリー再現やコミカルな場面の登場などはない。
- 余談だが、バイカンフーの全高設定は5.79m、57.9m、12mと各資料・媒体ごとにバラつきが大きく、スパロボでは57.9m設定(Mサイズ)を採用している。
- 破邪大星ダンガイオー
- 原作ではギル・バーグの前にミア達は敗れ、ダンガイオーは大破、宇宙海賊バンカーは滅びず、ガリモス大船長とは戦わずじまいである。
- 冥王計画ゼオライマー
- 原作のような悲惨な結末を迎えることなく、マサトが美久と共に生存し平穏な生活を送ることになる幕引きが殆どである(戸籍とか色々問題があるようだが…)。
- 宇宙戦士バルディオス
- 原作では味方側の判断ミスによって引き起こされた大洪水によって地球が破滅を迎えてしまうが、『Z』では主題歌通り、明日を救える。マリンがアフロディアと和解して共に未来へと歩みだせるのだから、まさに万々歳である(『Z』では原作最終回を再現した特殊ゲームオーバーが用意されてもいるが)。
- コードギアス 反逆のルルーシュR2
- 原作では最終的に主人公ルルーシュが自ら世界の憎悪の対象となりゼロに扮したスザクに討たれることで世界が平和になるという素直に喜べない結末を迎えてしまう[3]。だが、『第2次Z再世篇』ではルルーシュがゼロレクイエム後で真相を知った仲間達に救助され、さらにゼロレクイエム前に条件を満たすことで死亡した主要キャラが生存。ルルーシュもゼロレクイエムを遂行する必要がなくなり、殆どの主要キャラが原作よりも救いのある結末を迎える、といったIF展開が用意される(その場合、原作における「皇帝ルルーシュ」の立場をトレーズとミリアルドが引き継ぐ)。悲惨なエピソードが多い本作も作品自体の補正に成功したと言える。
- 真マジンガー 衝撃! Z編
- 原作では最終的に古代ミケーネの神々の復活という事態が起こってしまい、さらに続編が制作されていないので人類側の完全敗北も同然という結末を迎えてしまったが、スパロボでは『第3次Z』にて前述の展開が再現されるも諦めずに戦い続けるという独自の流れが組まれたためハッピーエンドを迎えることができ、更に原作では殆ど出番がなかったゼウス神が自軍に参戦するなどでプレイヤーを驚かせた。さらに『BX』では『マジンカイザーSKL』とのクロスオーバーにより、マジンガーとカイザーが力を合わせて暗黒大将軍を撃破するという独自の流れとなった。
- 『V』においても、マジンガーZEROとマジンエンペラーGが登場した事もあり、最終的に闇の帝王までも撃破する事となる。
- クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
- 原作が地上波の限界に挑戦していると言われるほど過激な描写が多いためか、『V』において原作と比較して、毒を残しつつも多少マイルドな作風となっている。
- …もっとも、それでも参戦させた影響なのかシリーズで初めてCEROがC(15歳以上対象)となっているが。
- トップをねらえ!
- 宇宙怪獣自体が登場しない『F』、原作最終話を再現した『第3次α』、最終話の再現のなされない『T』、原作終了直後の時系列での参戦で続編と共演を果たした『Z天獄編』と、ゲーム内での扱われ方は様々だがいずれも最終回の結末は回避されている[4]。最終話ラストシーンが再現されたのは続編との共演を果たした「Z」シリーズが今のところ唯一。
- また、オオタコーチの死がゲーム中で明確に描かれたのはαシリーズのみで、原作終了直後の展開であるZシリーズ以外での作品ではエンディング時点でも存命である。
- 原作内のドラマ性のエッセンスであったウラシマ効果による地上と地球の時間の齟齬については、スパロボでは宇宙と地球を行き来する展開がよくあることや他作品との兼ね合いからか、ゲーム中で描写されたことはない。(『Z天獄編』で若返ったカズミの実年齢について仄めかされている程度)このため、カズミが最終回の姿で参戦したことは1度もない。(Dトレーダーで顔グラが出てくる程度)
- ハッカドール、セガ・ハード・ガールズ
- そもそも原作がロボットアニメですらなく、クレヨンしんちゃんのようにロボアニメの劇中劇も無いなど、ユーザーからは完全に参戦作品の対象外と思われていた。
- 無論、原作にロボットは存在せず、ロボの存在自体がオリジナル設定という極めて稀なケースと言える。
- 魔法騎士レイアース
- 原作はロボの扱いは比較的小さく本格的な活躍は第二章になってからという事もあり、第一章のストーリーが簡略化され早い段階で魔神とイーグルが登場する他、原作漫画やOVA版を思わせる展開も取り入れられている。
- 『T』では第1章が簡略化されつつストーリーデモの段階で物語序盤から始まり、第二章で登場する他国勢は未登場。『30』では第1章の途中からストーリーが始まり、『T』で未登場だった他国勢が初登場して本格的な原作再現が行われた。
- 『T』では原作通り恋心報われぬまま死んでしまったアルシオーネだが『30』においては生存し、柱制度消滅を見届けたことで恋慕の情を捨て去るという形で救済された。
- 少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん
- やはり原作がロボットアニメですらなく、ロボは一応出てくるものの基本的に戦闘とは無関係の作風である。
キャラクター別
ここでは登場作品全体で目立った補正は無いものの、特筆性がある登場人物について記述する。
- 張五飛
- スパロボでは原作に比べ全体的に空気を読めない言動が強調される事が多く、一種のネタキャラ的扱いを受けていた。特に『64』では女性蔑視の発言で艦内の女性陣を敵にまわす、一人で敵陣に突っ込んだ挙句洗脳され迷言とともに戻ってくるなど、ある意味優遇された描写が多い。
- 逆に『SC2』や『L』やZシリーズでは、全編通してかっこいい言動が目立ったり、他作品のキャラクターを説得したりと別の方向性で補正がかかっている。
- バーナード・ワイズマン
- 原作では惹かれ合った相手との戦いの果てに戦死(小説版では奇跡的に生存)という悲劇的な結末を迎えてしまうが、スパロボでは生存してクリスとともに自軍入りするルートが用意されることがほとんど。また、初期の作品ではなぜかザク好きというキャラ付けがされている事が多く、全体的に原作と比べて軽いキャラになっている。
- 猿渡ゴオ
- 原作では性格に情けなく不甲斐無い面も強く、同作の女性キャラクターの声優陣からも「何でゴオがもてるのか理解できない」と言われてしまうぐらいダメな描写が目立っていたが、『SC2』では性格のダメな部分が一切無く、スーパー系の頼れるリーダーとして充分な存在感を発揮し、活躍している。また、同作では原作での杏奈やミラを交えたドロドロの三角関係描写が薄まっており、綺麗に纏まっている。『L』でも頼れる大人としての側面が強く描写されている。ただ『K』では彼との付き合いが長かったからなのか彼同様ダメな点も目立ってしまい、エンディングでは仲間が死んだ直後の宴会で裸踊りまでしてしまっている。
- 三輪防人
- 彼にかかる補正は他のキャラクターとは大きく異なり、原作で死亡していないのにスパロボではほぼ確実に死亡するという珍しいもので、『A』以外は全て(続編で死亡するので『第2次α』は除外)死亡する運命にある(同じ事がαシリーズのカテジナやフロスト兄弟、『IMPACT』や『MX』のディオンドラ、『新』や『A』のアレンビー、『UX』のヘスター等にも言える)。
- 独善的な軍の長官というキャラ付けを活用され、様々な作品における争乱の原因になる展開が多く、ある意味スパロボ補正によって新たなキャラ付けがなされた人物であるとも言えなくもない(例えば『A』ではガンダム試作2号機の配備を指示したのは彼ということになっている)。
- ミハエル・ブラン
- 原作(TV版)では想い人への気持ちに素直になれた矢先にバジュラとの戦いで戦死するという悲惨な結末を迎えてしまうが、スパロボにおいては条件次第で離脱する『L』以外(原作終了後の『OE』も含めて)では全て無条件で生還している。前述のエルピー・プルを始めとする「スパロボで死なないことが半ばデフォルト化しているキャラ」の一人と言える。
- …ただし『L』における生存条件の致命的なバグや、以前から言われていた「眼鏡割れ」などの要素も相俟ってある意味でのネタキャラ扱いを受けることもしばしば。
- エンブリヲ
- 原作で見せた世界や人間を弄ぶ独善的かつ傲慢な人物像がより強調されており、『V』ではアンジュはもちろん各作品の女性ヒロイン達(その中に人妻も含まれている)を何人か攫って「花嫁」にすると称して手駒にしようと目論んだり、『X』では他作品の恋人たちを悪辣な形で引き裂いたりと、自身のエゴを満たすために行動している。
- そんな腐りきった人間性は自軍メンバーから怒りを買うだけでなく、女性陣からは尋常ではないレベルで嫌悪され、敵勢力ですらも賛同されていない。
- 『X-Ω』でもユニット通して使用可能な作品は出てきたものの、ストーリー面では『V』や『X』と同様悪辣さと下衆な印象を見せつけており、遂には公式からもスパロボシリーズ札付きの女の敵の烙印を押されてしまった。
- なお、事実上の不老不死と世界を渡り歩くといった超常的な能力で版権作品の重要な要素や他作品のキャラクターと大きく関わっているが、世界の黒幕の座はそれ以上に強大な力を持った他作品のキャラクターが担っている為、その煽りを受ける形で割りを食ってしまっている。
代表的な例(スパロボ別)
スーパーロボット大戦D
元々「if展開」はスパロボのお約束の一つでもあり、どの作品にもスパロボオリジナルアレンジという意味での補正は大なり小なり存在するが、『D』は特に補正のかかり方が強烈であることで有名。その筆頭は前出の通りギュネイ・ガスである。他には前出のシャアも、『D』では「ネオジオン総帥のまま最後まで味方」という意外な展開を見せる。
- ギュネイ・ガス
- 原作では断末魔すらない「名前あり敵その1」の扱いだが、『D』ではなんと男主人公のジョッシュの親友に大抜擢される。物語上での出番も非常に多く、よき友人にめぐり合え、クェスともちょっといい仲になるなど、扱いがかなり向上している。しかも、念願(?)のνガンダム搭乗(特殊台詞あり)も実現。オリジナル主人公と版権脇役との友人関係というパターンも、本作以降度々見られるようになった。
- 上述のシャアの動向によって彼の立ち位置も大きく変化するのがポイントで、シャアがネオジオンの総帥として味方になる場合は彼も同様に自軍部隊の味方となり、『CC』でもシャアやクェスと共に自軍に参戦し、『時獄篇』でも一時的に自軍に参加し自軍部隊の面々と親交を結び、離脱後もシナリオではその後も再び共闘している。
- 剣鉄也
- 原作では『グレートマジンガー』の原作終盤に甲児に主役を奪われてしまい、所謂「不遇な主役」の走りとなってしまったことでも有名なキャラクターだが、スパロボシリーズでも初期は甲児と比較すると比較的に控えめな役回りだったが、参戦を重ねる度に扱いが徐々に向上していき、遂に『α外伝』では実質的な主人公の一人として大々的にクローズアップされ、以降の作品ではスーパーロボットパイロットの先輩格ポジションで、大人びたニヒルな先輩キャラとしての地位を確立する。『D』ではギュネイと共にジョッシュの親友兼相棒として活躍する。
- 矢作省吾
- MZ23が『D』の世界に転移したことで『PART III』に繋がる未来が絶たれた。それだけでも『PART III』にて悲惨な末路を辿る彼は救われたといってもいいかもしれない。戦いが終わった後も由唯ともこれからも共に生きられる、B.D.とも和解できたコトなど、何気に本作に参戦する主人公キャラクターの中でも、原作の結末と比較すると最も救われた人物の一人と言える。
- カテジナ・ルース、クロノクル・アシャー
- 物語の経過の中での凄まじいキャラクターの変貌ぶりとその所業故にガンダムシリーズ屈指の悪女との呼び声も高いカテジナと、そのカテジナと比べて徐々に扱いが悪くなり、ライバルらしい活躍もできなくなり最期は「ただの敵パイロットの一人」にも等しい扱いで戦死してしまうクロノクル。SRWシリーズでもその扱いは出演作品ではほぼ原作どおり(カテジナは敵にならない展開もある作品もあったが、原作アニメと違って死亡してしまう作品もあった)だったが、『Vガンダム』が久しぶりにメインとして扱われた本作においては二人にも大きく補正がかかり、フラグを満たせばシリーズ初のカテジナとクロノクルの味方参戦が実現。カテジナも憑き物が落ちたかの如くその性格から狂気が祓われ、クロノクルも自らの苦悩を乗り越え、その後はウッソやシャクティとは原作とは違ったifの関わりや共闘が描かれる。
スーパーロボット大戦K
『K』はスパロボ補正がマイナス方面に働いた例が多いことで有名。酷評されるシナリオ面での批判が、そのまま直結してしまっているといえる。無論、シナリオによって良い方向に働いた補正も存在しているが既存の作品と比べて微々たる程度でしかない。
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- キラ一行寄りのシナリオもあってギルバート・デュランダルの悪役としての面がクローズアップされている。そのため「第3次αのパトリック・ザラのようだ」と言われた。更に主人公の一人であるはずのシンもエピローグでは名前すら出てこない扱いを受けている。
- 反面原作では未熟な面が目立ち、他のスパロボではアホの子扱いされるのが多いカガリには本編での成長を先取りしたかのように果断な指導者として補正が働いた。ちなみに、本編では別れてしまったアスランとの恋仲も維持し続けている。さらに、本編では徐々に無能なボンボンに描写されてしまったユウナも成長して有能な人物となる補正が働いている。
- 蒼穹のファフナー
- 初参戦であるが、『K』シナリオの最大の犠牲者でもあった。翔子達の生存フラグを満たしていないと、エピローグで同化現象を治療できずに「どうせみんないなくなる」ことを示唆した絶望的な結末を迎えてしまう。しかも同時参戦の『ゴーダンナー』の難病であるラビッドシンドロームがフェストゥムから提供されたデータを応用して治療法が確立されたというクロスオーバーがあったにもかかわらず、同化現象は1年経ったエピローグでも治療できないという「この展開にした意味が解らない」としか形容できない展開であった。『K』発売当時は続編である劇場版はまだ未発表であったとはいえ、このシナリオは批判の的となった。
- さらに生存フラグを立てた場合の各キャラの生存理由も、「何でもあり」なキャラである『ガン×ソード』のカイジに丸投げという安易極まりないもので、その上全員死亡場所が違うのに同じ潜水艦に助けられた、『ガン×ソード』は『ファフナー』の舞台とは異なる「もう一つの地球」でストーリーが展開されているのに何の前触れも無くカイジは『ファフナー』の地球に現れる等、整合性も全く取れていない。また同化されていた甲洋や咲良も助かるのだが、エピローグでは一騎に対しては治療の効果が薄いという曖昧な展開になってしまっている。
- また、生存フラグを立てても最終話で死亡する総士だけはどうやっても救うことは出来ず、しかも死亡原因がよりにもよってあのミスト(とヒロイン)を救うために身代わりとなり同化現象が進行して消滅というのも評価に追い打ちをかける。
- 機獣創世記ゾイドジェネシス
- 初参戦の割に作品自体の扱いも全体的に不遇気味であるが、特に主人公であるルージの扱いが悪くなっている。本編においては頭の回転が早く、人の心を掴むことに優れ、最終的にジーン討伐軍の総司令官となるほどの部隊のまとめ役ポジションを担う人物であるのだが、『K』では原作にて成長フラグが立つイベントが尽く削ぎ落とされてしまい、ラ・カンが離脱しないこともないこともあって単なる主人公パイロットの一人のような描写となっている。またガラガもやたら宴会を開きたがる(例え仲間が死んだとしても)など、ただの空気の読めない馬鹿キャラにしかなっていない。
- ガン×ソード
- 主人公であるヴァンを筆頭に集団行動を苦手とするキャラクターが多く、自軍部隊と行動を共にするのを危惧されたためか性格面で多くの改変が入っている。具体例をあげるなら、無気力キャラだったのがイライラしがちなキャラに変わったヴァン、ヴァンではなくミストと親交を深めるプリシラ、バトルマニアの傾向があり、復讐にもあっさりと幕を引くレイ、成長しないジョシュア等など。上記作品に比べればマシではあるが、基本的に好ましくは評価されていない。
- また、ゲストキャラクターに関しても原作と全く異なる見せ場にされる事も非常に多い。
- サコン・シロウ
- 今作の自軍のバンプレストオリジナルには解説役をこなせるブレーンがいないこともあって、ほぼ全ての頭脳労働が彼に集中している。比喩でもなんでもなく、彼がいなかったら『K』の自軍は勝てなかったと言うかシナリオの進行自体が不可能だった。そのミスト達との馴染みっぷりと八面六臂の活躍はもはやオリキャラであると言われても違和感がないほど。
- 他作品にも博士・技術者キャラはいるのだが、そういったキャラは部隊に同行していない事や同行するキャラは超技術方面の対応が彼ほど出来そうにない事から全て彼に押し付けられたと推測される。特にロンやジョシュア等はそのあおりを大きく受けているといえる。だが、後発作品である『L』を見るに部隊に同行しなくともこういった技術解析や解説というのは十分可能であり、ライター次第だったのだろう。
スーパーロボット大戦UX
全ての参戦作品にプラスな補正が働いたことに加え、『D』にも引けを取らないほどの強烈な補正にかかったキャラクターや作品もいる。そして、プレイヤーを特に驚愕させたのが、前述の通り羽佐間翔子である。しかも説得力があり、すんなり納得できる点がクロスオーバーの良質さに拍車をかけている。
- バーン・バニングス
- ショウとの出会いがきっかけで破滅の道を突き進んでしまい、最終的にショウと刺し違えるという最期を遂げている。
- 『ダンバイン』が参戦したスパロボ作品でも殆どの作品で敵として登場していたのだが、『UX』では敵対こそすれどショウに「怨念を殺された」ことでバーンの怨念がだいぶ薄まり、条件を満たせばシリーズで初めて自軍部隊に参戦し、ショウとも和解してともに共闘するという展開でプレイヤーを驚愕させた。
- ライカ・クルセイド
- 原作ゲーム版ではヒロインの一人であったのだが、アニメ版では原作ゲーム版での出番や活躍および設定が殆どカットされてしまい、サブキャラの一人になってしまっていた。
- しかし、『UX』では直接的な描写は避けられているものの原作ゲーム版での描写や設定に則った多大なフォローがされており、サブキャラクターとしては破格の扱いを受けている。
- クリストファー・ルーベンス
- 失態を重ねるコトも多くどうにも小物な印象を拭えない原作とは異なり、『UX』では良心的な人物としての描写も多く、自軍部隊やその支援者を裏から支援し色々と助けるなど、サブキャラクターの中でも原作と違って有能な裏方の協力者としてプラス方向に補正が働いて描かれている(似たような立ち位置ではある意味では『K』におけるユウナやヘスターに近い)。
- ハザード・パシャ
- 『UX』で彼にかかる補正は、これまた他のキャラクター(後述の三輪)とは大きく異なり、原作以上に悪辣非道な人物として描かれるという非常に稀なもの。自軍部隊を「悪の集団」に仕立て上げたのは序の口に過ぎず、他作品の登場人物の殺害やモブキャラを特攻兵器に仕立てるなど、版権作品のキャラは勿論プレイヤーからの憎しみを一身に集めるレベル(『UX』のシナリオライターである岸本みゆき氏曰く「そうなるように自分で書いたとはいえ、外道すぎる」「年季の入った悪役は貴重」)の悪事を行っている。
- 悪役としての活躍やシナリオでの重要度は原作のそれを間違いなく上回っており、悪役としてはSRWシリーズでも最も強い補正を受けた人物の一人と言える。しかしその一方で、元々のキャラクターがややコミカル寄りである事を考えると、悪役ぶりがエスカレートしており、本来の魅力を損なっていると言えるのも確かである。また、本作にはアンチクロスやゴゴール等、原作においては彼に並ぶかそれ以上に残虐な振る舞いを見せたキャラクター達が登場しているにも関わらず、悪役としての見せ場がハザード一人に集中しがちであり、『K』において科学者キャラクターの活躍がサコン先生に一極化していた問題点に近いとも言える。先のような残虐なキャラクターの例とは違い、まぎれもなく悪役でかつ正規の軍人であるため、社会的に悪辣な手を取れるキャラクターであったのも原因だろうか。
- 人類軍
- 原作では本編の30年以上前に結成された組織だが、『UX』では第1部終盤で上記のハザードらによって新たに設立された新興組織。原作では敵役ではあるものの紛れもなく人類のために戦っており、悪と断じることはできない組織だが、『UX』では00の連邦軍に参戦作品の味方キャラが集結し、人類軍にはハザードを筆頭に参戦作品の各悪役キャラクターの多くが集結した事から、完全にアロウズのような悪の組織となっている。ファフナー系の機体がほとんど登場せず、オリジナル系の勢力がここに所属している事から、名前だけを借りたオリジナル系組織とも取れる。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
上記の『D』や『UX』とは大いに異なるベクトルで(キャラクターや作品への)補正が働いており、Zシリーズでは描かれなかった「並行世界の同一人物との共演ネタ」が今作でSRW史上初めて実現した。 クロスオーバーも良好である他、大場真来梓とラヴバレルをはじめ本家スパロボに先駆けて登場したパイロットや機体も登場しているなど、プレイヤーを驚かせる点も多い。
- 矢藩朗利、金本平次
- 原作では米軍へのテロにはじまりオーラバトラーの力に溺れて東京で虐殺を働き、遂には東京に核を投下しようとするなど数々の悪事を犯し、その上一切の報いを受けることも無かった上に自分達の悪行を反省することもなく最後まで生存したがために多くの視聴者から嫌悪された。SRWシリーズ初登場の『UX』でもほぼ原作どおりだったが『CC』では大きく展開が異なり、ゼクスやエイサップ達の説得を受けて自分達の行いや理念が揺らぎ、朗利は一度は再び暴挙に打って出ようとするも自分達の行いを反省した金本に止められ、その後はなんと共に改心してエイサップ達と共闘し、自軍に参入するという展開を迎えた。原作では主人公の友人ではあったものの人間的な美点も高潔な面も殆ど無い徹底した嫌な悪役として描写されていただけに、そんな彼らが改心して自軍部隊と共闘する展開は、SRWシリーズにおいて幾度と無く数多く描かれてきた敵キャラクターとの和解・共闘展開の中でも特に特異な展開とも言えるかもしれない。
- デカルト・シャーマン
- 原作では主人公刹那・F・セイエイと同じイノベイターにもかかわらず、ELSの叫びの意味を理解しようともせず、刹那らとまともに関わり合うこともないうちにELSに取り込まれ戦死するという公開前の情報の割にはあまりに悲惨な扱いを受けた。『CC』では取り込まれかけたところを刹那に命を救われる。生存したことで性格面が良い方向に改善され、後にELSとの対話を試みる刹那を「対話こそできないが道を拓くことはできる」と援護し、グラハム・エーカーの特攻を止めて間接的に彼の命を救うなど、なぜこうならなかったと言わんばかりの展開となる。もっとも、音声収録のない『CC』だからこその扱いという可能性は否めないのだが……
スーパーロボット大戦Operation Extend
エルドランシリーズの子供達や警察官でもある『パトレイバー』の特車二課の面々、そして『ケロロ軍曹』の面々と、原作の作風故に戦争で人を殺めるのに相応しくないキャラクターも数多く参戦している故か、原作で死亡したキャラクターが死亡せずに生存している展開が多く、過去作においては終始敵で最後には死亡することが多かったキャラクターも、本作では生存して最終的に自軍部隊と和平・和解していることも多い(本作でも戦死するドズル以外のザビ家の面々やル・カイン、ギワザなど)。
- キシリア・ザビ
- 『OE』では表向きは敵として登場するも裏では自軍部隊の協力者として立ち回り、SRWシリーズで初めて正統ジオンを結成し、ジオンと連邦の和平にも尽力し、その後も進んで自軍部隊に協力する。別のガンダムシリーズの仮面のエースパイロットもシャアと共に部下としており、シャアとも最終的には和解しているなど、本作において最も意外な活躍を見せたキャラクターの一人である。
- シャフト・エンタープライズの面々
- 原作においては特車二課に対する強敵として立ちはだかる存在であったが、『OE』では当初こそ原作通り敵として登場するも後にバドとグリフォンが自軍に参戦し、内海達も裏方で自軍部隊を手助けするようになるなど、原作におけるラスボス格の機体や強敵達が早い段階で味方になるという驚きの展開を見せた。
スーパーロボット大戦BX
参戦作品間での結びつきが非常に強く、それらが相まって1つの作品に見えるのが特徴。
- GAIL
- 巨神ゴーグに登場する企業。同社謹製のメカは本来ただのヘリや戦車といった、スパロボ世界の常識で考えるとあまりにも脆弱なメカなのだが、凄まじいまでのスパロボ補正を受けており、色々な意味で有り得ないことになっている(「GAIL脅威のメカニズム」参照)。
- ジラード・スプリガン
- 原作『機動戦士ガンダムAGE』では出番は僅少であったが、『BX』では序盤から度々登場する他、『機動戦艦ナデシコ』の主人公であるテンカワ・アキトと交流を持ち、終盤での裏切りイベントの際には彼から説得が可能となるなど、扱いは非常に良い。
- また、スポット参戦時の機体BGMがオリジナル曲「激突」であるのだが、『AGE』の劇伴であると勘違いされるケースもあった。
- アローン・シモンズ
- 上記のジラードの煽りを受けてか、彼も序盤から登場。ただし、本人の性格と役割は原作そのまま。
- ドラゴンベビー
- 原作(OVA)では序盤も序盤の登場で出番は一瞬だけだったが、『BX』では漫画版の要素が取り入れられて出番が大幅に増えており、さらに条件を満たせばバーサル騎士ガンダムのサブパイロットとして一緒に戦ってくれる。
- トルストール・チェシレンコ
- 原作では1話限りのゲストキャラだったためか出演機会に恵まれず、今作で初登場となる。大幅に出番が増えており、それに伴いエレ・ハンムとの絡みも増え、関係を進展させている。条件を満たせばゴラオンのサブパイロットにもなると、破格の厚遇を受けた。
スーパーロボット大戦X-Ω
ゲームの特性上多彩なイベントシナリオが用意されており、結果として意外なキャラクターにスポットが当たることも少なくない。
- あしゅら男爵
- 『X-Ω』では特に出番の多い悪役キャラクターの一人なのだが、ストーリークエストや一部のイベントクエストでは『STAR DRIVER 輝きのタクト』とのクロスオーバーにより綺羅星十字団の協力者として彼等と行動を共にする場面が多く、原作以上に憎めない悪役としての活躍の機会に恵まれる事になる。ギャグキャラとしてプレイヤーに笑いを齎すだけでなく、原作よりも良心的な一面を見せたり、時には宿敵の甲児をはじめとする主人公サイドのキャラクター達とも協力し合い巨悪に立ち向かう事もあるなど、様々な面で『X-Ω』の物語を盛り上げるキャラクターの一人となっている。
- モニカ・クルシェフスキー
- 原作アニメではさした出番もなく死亡退場するなど実質モブ同然の扱いであったが『X-Ω』では生存し、更に同時参戦している外伝における設定が汲まれ、専用機体の実装に加えイベントシナリオ「麗しき花、心の行く末」ではまさかの主役に抜擢された。
- ネーナ・トリニティ
- 原作における所業からスパロボにおいても「人気はあるが救済はありえない」キャラの代表格とされていたが、イベントシナリオ「翻弄される少女」では主役を張り過去の行いを省みたり他作品のキャラクターと友情を育むなどキャラの「浄化」が行われた。
スーパーロボット大戦V
忠実な原作シナリオの再現に囚われず、大幅なアレンジを加えた作品が多いことが特徴。
- ジェリド・メサ
- 負け続けるライバルの代名詞的なキャラであり、原作では惨めな死を遂げただけであったが、スパロボでは『F完結編』で黒幕に一矢報いる場面があったり、『ZSPD』の一エピソードで主役的なポジションに抜擢されたり、少なからず良い扱いを受けてきた。それでも最終的には死が避けられないスパロボが続いてきたものの、今作で遂にカミーユとの完全な和解と自軍入りを果たした。
- フル・フロンタル
- 原作小説版においてはバナージらに完全否定され、OVA版ではバナージの「熱」に触れたことで消滅すると、作品によって違う結末を迎えており、『第3次Z』や『BX』ではOVA版と同様の結末を迎えた(『第3次Z』ではアムロやカミーユからも否定的な見方をされていた)が、今作ではバナージやアムロと和解しつつも消滅することもなく、改心してネオ・ジオンの統率者として生き残り、条件次第では自軍に加入する。
- アンジェロ・ザウパー
- 原作においては凄惨な過去を周囲から受け止められず、フロンタルへの依存心だけで戦い続け、『第3次Z』や『BX』でもそれは変わらなかったが、今作ではバナージ達と直接言葉を交わし、和解に成功する。なお、その際彼を理解したのは原作では絡みのなかったリディである。
- レナード・テスタロッサ
- 原作ではライバルとしても黒幕としても中途半端な立場であり、原作が未完だった『W』ではそのままフェードアウト、『第3次Z』では原作以上に小物で惨めな扱いであったが、今作では協力者であるエンブリヲの醜態を見て己の行いを反省し、生存とまでは至らなかったものの、原作や第3次Zに比べると遥かに精神的に救われた状態で死を迎えた。
- 剣鉄也 (真マジンガー)
- 原作では既に故人ということもあってか端役に近く、『第2次Z』『BX』でも幻影や霊という扱いで登場(当然ながらNPC)となっているが、今作ではちゃんと生存するため、パイロットとして初めて参戦する。愛機であるグレートマジンガーもちゃんと登場するが、後継機として新たなマジンガーであるマジンエンペラーGに搭乗している。
スーパーロボット大戦T
- ラバーン・ザラマンド
- OVA本編では転生前のバーンと比べて、他者にあっさりと利用される小悪党な印象だったが、今作では転生前の怨念が残ったままであり、さらにデボネアの影響もあり怨念が増大していくなど、他者に利用される点は変わらないもののOVA本編とは違った「復讐者」の印象が強くなっている。
バンプレストオリジナル
そもそも原典が存在せず、各スパロボが初出のバンプレストオリジナルキャラクターであるが、『OGシリーズ』への参戦や初出タイトルの移植・リメイクによって性格や基本設定等が改変される場合がある。この場合も便宜上「スパロボ補正」と呼ばれる。
- リュウセイ・ダテ
- 『新』ではあまりにもふざけた一面が目立ったが、αシリーズ、OGシリーズでは『新』での言動がほとんどなく、所謂「王道主人公」的な人物となった。『新』で見られた負の側面はOGシリーズではとあるキャラクターへ受け継がれることとなる。
- 一方『DD』のイベント「イングラムの回顧録」では、おかしくなったリュウセイが『新』時代の言動をするメタ的なセルフパロディとしてギャグイベントに昇華されており、『30』でも中断メッセージ内でネタにしている。
- アクセル・アルマー
- 2度に渡る性格改変が行われた珍しいキャラ。『OG2』においてはあまりにも自分勝手なキャラに改変された上に仲間にもなることなく死亡するなどマイナス方向に補正が働いてしまっていた。『A』でもラミアルートでは終始敵ではあったが、その扱いやキャラクター描写故に『A』のアクセルのキャラに親しんだプレイヤー達から大きな反発を受ける事に。『OGs』以降は『A』に近い形への性格面の大幅是正が行われ、GBA版OG2とは異なり生存し、『OG外伝』以降は味方キャラクターとして活躍する。OGシリーズで描写されなかった「記憶喪失のアクセル(所謂アホセル)」に関しても、『無限のフロンティアEXCEED』で補完されている。
- アインスト・アルフィミィ
- 『OG外伝』でアクセルとともにまさかの復活を果たしたが、こちらも大幅に性格が変わりエクセレンやハーケンでさえツッコミに回すほどボケまくる。そのアクセルと共に別世界を舞台にした冒険で活躍するという快挙も成し遂げている。
- デュミナス
- 『R』ではティス・ラリアー・デスピニスを本当の子供のように思い、最終話では三人の自己犠牲によって救われたことに涙するなど人間らしい感情を持つ一面もあったが、『OG外伝』では創造主の所為でそのような感傷や慈愛といった描写は全く無く、それどころかティスとラリアーをただの道具としか思わずパワーアップのために取り込んだ時も「私に罪悪感などない」と吐き捨てるなど、『OG2』におけるアクセル同様マイナス面に補正が働いてしまっている。ゼオラには「セトメ博士以下」とまで言われてしまった。
- デスピニス
- 生みの親のデュミナスが『OG外伝』で負の方向への補正が働いたのに対し、こちらはラージとミズホの監視役であったことが幸いしてデュミナスには取り込まれず、そのデュミナスを消滅させたダークブレインに殺されそうになった所をラウルとコウタに助けられ仲間となる。エンディングでは彼らが立ち上げたL&Eコーポレーションに迎えられ、『OG2nd』にも彼らと共に登場している。
- アハマド・ハムディ
- 「パレスチナ出身のイスラム教徒で、かつてはテロリストとして活動していた」という設定から、『EX』やSFC版『魔装機神LOE』ではそれにちなんだ描写が多数あったが、DS版『魔装機神LOE』以降はそれらがことごとく削除されている。なお『魔装機神II』によると、イスラム教徒という設定そのものは消滅していない模様。また、テロリスト設定の方は現在では「傭兵」という表現に変更されている。この影響で傭兵稼業で蓄えた財産が山のようにあるという設定が新たに追加され、加入時には多額の追加資金を持参してくるイベントが定番となり、プレイヤーからは「アハマド神」と有難がられる存在となった。
- リー・リンジュン
- アニメ版『ジ・インスペクター』では出番が大幅に削られたことで元来の良識的な軍人としての面が強調され、『OG2』でのハガネ・ヒリュウ隊との対立などの負の側面やテツヤとの因縁が描写されず、シャドウミラーに寝返ってダイテツの死の原因になることもなくなったので、結果的には扱いが良くなったといえる。もっとも、『OGs』・『OGIN』の出番削減自体は『OG2nd』への伏線でもあるのだが。
- イーグレット・イング
- 初登場作の漫画が雑誌の廃刊によりたった2話で終わってしまい、出自・設定等に不明点が多かったが『第2次OG』の参戦に伴い新たな設定が追加されたことで物語におけるキーパーソンの一人となった。
関連項目
脚注
- ↑ 例外としては、『逆襲のシャア』以前が参戦せず『UC』が参戦した『BX』では前史として死亡扱いにされている。
- ↑ ややうがった見方をすれば、歴代スパロボを通じて初代『ガンダム』がシナリオの軸を担う作品がなかなか増えずララァの存在感が希薄になり、反して『Ζガンダム』『ガンダムΖΖ』をベースにハマーンと和解するパターンがハイペースで増えた潮流の影響もあると思われる。
- ↑ 厳密にはルルーシュの生死については曖昧に描かれている。劇場版では明確に死亡しており、続編「復活のルルーシュ」ではC.C.がCの世界を利用し蘇生を行う。
- ↑ 『第3次α』では部隊の仲間全員もろとも1万2000年後の宇宙に飛ばされた後に仲間と共に元の時代に帰還。ブラックホール爆弾遂行直後に並行世界から転移してきた設定の『Z時獄編』『Z天獄編』では無事に元の世界の地球(時間軸は『Next Generation』)に帰還し、銀河連邦初代大統領に就任したユングと再会を果たしている。