剣鉄也 (真マジンガー)

剣鉄也は『真マジンガー 衝撃! Z編』『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』の登場人物。

剣鉄也
読み つるぎ てつや
外国語表記 Tetsuya Tsurugi
登場作品

マジンガーシリーズ

声優 粟野史浩
デザイン 永井豪(原案)
竹内進二(アニメ版)
余湖裕輝(ZERO版)
初登場SRW
衝撃! Z編
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
ZERO vs 暗黒大将軍
スーパーロボット大戦X-Ω
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人日本人
性別
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概要編集

TV版OVA版における剣鉄也の人物像・基本設定とは大きく異なった立ち位置・キャラ付けがなされている。

真マジンガー 衝撃! Z編』における鉄也は剣造の親友にして、兜甲児の母親・錦織つばさの弟という立ち位置であり、血縁的には甲児の叔父にあたるが、作中においては既に故人。

兜親子と共にミケーネ遺跡の探索に参加した。ロボット操縦の天才として知られ、マジンガーZのプロトタイプにあたる機体「エネルガーZ」のパイロットを務めている。

本編第1話・最終話では鉄也を連想させる「勇者ブレード」なる人物も別に登場しているが、関連性は不明。

真マジンガーZEROシリーズ編集

『真マジンガーZERO』の主要舞台の世界には存在しておらず、甲児のフラッシュバックビジョンに登場したのみ。グレートマジンガー(らしき新型ロボット)のテストパイロットであった模様。

真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』においてはグレートマジンガーのパイロットとして活躍。差異次元を隔てても「プロ勇者」を高らかに名乗る信条と傲岸なほどの自信は一貫しており、他作品の鉄也と比べれば「荒ぶる勇者」と言うべきだろう。文字通り戦いのために作り育てられ(途中で東映版同様に設定年齢を22歳から19歳に変更したためもみあげ部分が変化している)、一切を惜しむ事無く戦いへ命を注ぎ込み続ける覇気と磨かれた技量の持ち主である一方で、第二の舞台となった差異次元世界ではTVのCM出演やインタビューなどもこなしており、世間向けにも「プロ」であった様子。また他の作品と異なり、甲児の事はどの世界でも名字である「兜」で呼んでいる。

しかし其の世界で再びミネルバの光子力ルストハリケーンで、甲児が過去に飛ばされた後の世界では存在しておらず、更に有る者の策略によって彼がある世界に囚われた際には、世界のバグ扱いで発見されると有無を言わずに消去される事に…。しかし、甲児が彼の存在を認識したことで一時的に存在が確立されており、彼が構成したマジンガーZ VS 暗黒大将軍のストーリーを元に動画を作成している。

登場作品と役柄編集

アニメ版『真マジンガー』では故人であり、「勇者ブレード」も正体が明かされていないままであるため、多くの作品でNPCとして登場。『スーパーロボット大戦V』以降はパイロットとして参戦している。

Zシリーズ編集

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
『真マジンガー』設定としては初登場作品。出番は一言の台詞も無い幻影のみで、NPC扱い。UCWにおける別の彼を知るZEUTHの面々は、ADW世界の彼が既に死亡していた事実に少なからずショックを受けていた。

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦BX
ボストンルート第31話「devil cross kaiser」でピグマン子爵の呪術による亡霊として登場。ゼウスの腕を手に入れるためにつばさに取り憑き衰弱させる。相変わらずNPCだが今回は消滅直前に一言だけ「ふ…」と笑う。

VXT三部作編集

スーパーロボット大戦V
パイロットとして初の本格参戦。PV1では真っ先に愛機グレートマジンガーと共に登場し、まさかの『真マジンガー』版鉄也の参戦は多くのファンの度肝を抜いた。
原作では故人であるためこれまでのSRWシリーズでは幻影や霊としての登場しかなかったが、本作でははっきりと生きている状態で登場。完全オリジナル展開でストーリーにも密接に関わる活躍をすることになり、さらにマジンカイザー以来のオリジナル機体となるマジンエンペラーGにも搭乗する等、破格の扱いとなっている。担当声優の粟野氏も本作でスパロボ初参加。戦闘台詞では原作には無い完全オリジナルの台詞が実装されており、その中には旧TV版でのを意識した台詞も含まれている。
第5話でエンケラドゥスにて自身と乗っている機体の名前以外の記憶を失った(ふりをした)状態で登場し、そのまま同じく転移してきた竜馬と共にヤマトに乗船する。
原作同様バードス島で一度死亡していたが、剣造によって蘇生手術を施されて復活し、その後は10年以上冷凍睡眠状態にあったため、現在でも若々しい姿を保っている。マジンガーZ破壊の化身となる事を防ぐのを目的に行動しており、そのために竜馬とゲッターロボの力も欲し、記憶喪失を装いながらも竜馬と共に自分の元いた世界に帰ることを目指していた。宇宙世紀世界帰還後、甲児と邂逅した直後に自軍部隊を離脱し、その後は時には敵、時には味方として自軍部隊の前に姿を現しながら自らの目的のために行動していたが、ミケーネの神々の復活を機に再び自軍部隊に復帰。危惧していたマジンガーZが破壊神と化した存在・マジンガーZEROとの決戦の最中にグレートマジンガーを自爆させた事で愛機を失うが直後に新たなる愛機となるマジンエンペラーGに乗り換え、以後は甲児や甲児の制御下に入ったZEROとも共に戦っていく。
主に旧TV版で参戦した際に見られていた特訓マニア的な面は今回も存在し、特訓絡みの話題では良く顔を出す。また、上述の戦闘台詞に加えて、中断メッセージにおいても戦闘のプロなど旧TV版絡みのネタを交えている。
ちなみに戦闘服しか持っていないためか、普段着はヤマトからの支給で入手している。
スーパーロボット大戦X
音声を更に新規収録。第24話より登場。今作での初登場は東映版の『マジンガーZ対暗黒大将軍』を意識したものとなっている。『V』同様、剣造によって治療された後冷凍冬眠されていたという設定。今作でも勇者ブレードは彼となっており、あしゅらの行った血の儀式で生じた渦に甲児等が飲み込まれた際に自身も飛び込み、アル・ワース中を捜索していた。
マジンガーZもZEROに変容する事がない世界である為、甲児とは『V』のように敵対することなく、終始仲は良好である。

単独作品編集

スーパーロボット大戦Card Chronicle
イベント「激戦!魔神達への挑戦状!」にて、ケドラの記憶の世界で幻影として出現。今作は別世界の剣鉄也と共演を果たす。
スーパーロボット大戦X-Ω
D ver.
2018年7月イベント「光の先に」からマジンエンペラーGに乗って参戦。「剣鉄也(D ver.)」名義で、出典は「ダイナミック企画オリジナル」となっている
本作ではアニメ版『真マジンガー』は未参戦だが、キャラグラフィックや性格付けは『V』や『X』と同様にアニメ版に準じたものとなっている。
2020年1月のアップデートにより、既存パイロットパーツに粟野氏のボイスが追加実装された。
ZERO ver.
2020年9月のイベント「廻ル廻ル廻ル世界」からは「剣鉄也(ZERO ver.)」名義で、グレートマジンカイザーに乗って登場。『ZERO』出典となり、グラフィックや性格付けも漫画版準拠の荒ぶる勇者となっている。
D ver.とZERO ver.は別人扱いのため、同時編成が可能。

パイロットステータス編集

能力値編集

『真マジンガー』設定でも戦闘のプロは伊達ではないようで、スーパー系屈指の技量をはじめ回避以外は全体的に高水準。

精神コマンド編集

VX
努力不屈直感鉄壁熱血)、気迫
申し分なしのラインナップ。防御系、攻撃系ともに均一。
X-Ω
ダイナミック企画オリジナル
加速不屈
ダイナミック企画オリジナル(パイロットパーツ装備時)
直感気迫激闘
ZERO vs 暗黒大将軍
ド根性必中熱血
ZERO vs 暗黒大将軍(パイロットパーツ装備時)
不屈気迫激闘

特殊スキル編集

V
底力L6、見切りL2、ガードL1
X
底力L6、見切りL2、ガードL1、サイズ差補正無視L1

エースボーナス編集

精神コマンド「熱血」が、精神コマンド「魂」に変化する
V』、『X』にて採用。乗り換えた後で本領発揮。ただでさえ高いエンペラーの火力を更に底上げし、高い能力も相成って凄まじい攻撃力を発揮する。というよりも、甲児のエースボーナスを考慮すると、これでようやく最大与ダメージが対等になる。
精神コマンド抜きのダメージ倍率を上げる甲児と比べると見劣りするボーナスなのは間違いないが、『気力に左右されずに大きくダメージ倍率を上げられる』という利点もあるため、一概に『甲児の完全下位互換となるエースボーナス』とは言い切れない。

人間関係編集

真マジンガー 衝撃! Z編編集

兜甲児
叔父と甥の間柄だが、生きて対面する場面は無い。
V』では共闘することになり、彼に「マジンガー乗り」の覚悟を示し、時には彼の前に立ちはだかりながらその成長を見守っていき、良き師弟関係を築いていく。自分が叔父であることと、自身の目的については最悪の事態になるのを恐れてか話すことが出来なかったが、一連の騒動後は一気に氷解。可愛い甥っ子として面倒を見る。甲児にとってはとってもカッコイイ叔父さんであり、頼れる兄貴分である。
錦織つばさ
姉。
兜剣造
親友。『V』では彼の蘇生手術により復活し、宇宙世紀世界では彼のサポートを受けながら活動する。
ピグマン子爵
勇者ブレードに引導を渡される。
暗黒大将軍
原作では対峙しないが『V』では対峙。対峙する機会こそ少ないが、互いに良き戦士として認め合う等旧TV版を思わせるやり取りを交わしている。
勇者ブレード
第1話・最終話で存在が示唆されている謎の人物。甲児のピンチに駆けつけようとしていることはわかるが、結局どうなったかわからないまま物語は終わる。
鉄也に酷似したシルエットで、グレートマジンガーらしき機体に乗っているらしい節もあるため鉄也との関連性が取りざたされているが、続編の制作が不透明なため真相は藪の中。
第2次Z再世篇』で名前のみ登場。『V』では鉄也が暗黒寺闇太郎や暗黒大将軍から「ブレード」と呼ばれる場面がある。

真マジンガーZEROシリーズ編集

兜甲児
戦友。彼に不幸自慢をしたり時にはマジンガーZを見下す言動をとるなど大人げない態度を見せる事もあるが、彼の実力を認めており、最後には必ず共に並び立つ相棒である。
兜剣造
上司。第16話以降の舞台となる差異次元では自身の「オリジナル」である。
炎ジュン
パートナー。鉄也に好意を寄せると共に、クローン人間である為半ば兵器同然の扱いを受ける鉄也の境遇に心を痛めている。
科学要塞研究所所員
第16話以降の舞台となる差異次元では、一部の所員が自身のプロトタイプクローンである。
デューク・フリード
地球に襲来した円盤の大軍勢を迎え撃とうとした彼の眼前で、暗黒大将軍と共に円盤の軍勢を撃退した。
『X-Ω』ではイベントシナリオにて共闘している。
暗黒大将軍
宿敵。地球に謎の円盤の大軍勢が襲来した際には彼と共闘しその撃退に成功している。

他作品との人間関係編集

ダイナミック系編集

剣鉄也
平行世界の同一人物。『T』のエキスパンション・シナリオではEDにて記憶を取り戻したソウジチトセナイン達によって、宇宙世紀世界における自身の存在を『T』の世界の彼に知られる事になる。
剣鉄也 (OVA)
平行世界の同一人物。『CC』ではケドラの記憶の世界で相まみえる事に。
流竜馬
V』では若き日の憧れのパイロットであり、序盤に彼と同じ様に新正暦世界エンケラドゥスへ転移し、共にヤマトに乗船することになる。
ある目的を達成するため、彼を自分たちが居た世界へ連れ帰る事を当初の最優先目標としていた。宇宙世紀世界への帰還後は一時的にやむを得ず対決する場面もあるが、それまでの関わりの中で互いの間に強い信頼関係も芽生えており、自軍部隊への帰還を信じていた。
X-Ω』のイベント「未来への選択」においても戦友として共闘している。
海動剣真上遼
「地獄」を名乗るマジンガーパイロット。『X-Ω』のイベント「時空を超える歌声」では共闘し、彼らとは先輩と後輩の間柄となっている。

スーパー系編集

破嵐万丈
『V』では次元断層での二度目の転移に巻き込まれた際に彼に助けられ、共に行動していた事が語られている。
また、彼と縁のある舞人の師匠となる。
神勝平
『V』では彼からも兄貴分として慕われている。
実は一度彼から「おっさん」呼ばわりされているのだが、鉄也自身、叔父に当たる人間の為か、TV版の自分キンケドゥとは違い、気にする様子は見せていない。
旋風寺舞人
『V』では万丈と共にマイトガインの操縦訓練を手伝った縁から、彼の師匠になる。自軍部隊離脱時も師匠として彼のことを気にかけるなど、厚い信頼関係を結ぶ。
獅子王凱
自身と同じく「勇者」を冠する二つ名を持つ漢。『X-Ω』のイベントシナリオにて共闘している。
楯剣人
『X-Ω』のイベント「光の先に」にて、別の差異次元から現れた彼と共闘する。

ガンダムシリーズ編集

ジュドー・アーシタ
『V』では西暦世界火星に向かう途上、彼にマジンガーZについて尋ねられるもすっ呆けるが、その際の僅かに見せた反応がナインに記憶喪失が詐称であることを見抜かれるきっかけとなる。甲児がマジンガーZEROに取り込まれた後、鉄也が記憶喪失を装い掴んでいたいくつもの事実を敢えて黙っていたと知った時には、彼から非難の言葉をぶつけられている。
バナージ・リンクスフル・フロンタル
『X-Ω』のイベント「光の先に」にて、別の差異次元から現れた彼らと共闘する。
キンケドゥ・ナウトビア・アロナクス
『V』ではヤマト乗船時より共に戦う付き合いの長い戦友。
ステラ・ルーシェ
『CC』では同じく幻影として出現。最期は共に暴走する剣造の幻影を阻んだ。

リアル系編集

アンジュ
『V』では一時的に敵対する際に、戦闘前会話で彼女を自身や竜馬と同類とみなす。
シェリル・ノーム美雲・ギンヌメール
『X-Ω』のイベント「時空を超える歌声」ではライブ出演に際して「ゲスト参戦するロボットとパイロットはグレートと自分だけで十分」と豪語する鉄也の過剰なまでの自信に興味を示す。シェリルと美雲の性格を良く知るアルトハヤテからはそれぞれ、「自意識過剰という意味ではシェリルと美雲も鉄也と似たり寄ったり」と評され、「その二人にここまで言わせるのか」と驚嘆される。

その他の版権作品 編集

新見薫
『V』ではカウンセラーとしての経験故、鉄也の記憶喪失が嘘であると早期から疑っていた。
加藤三郎
『V』ではヤマト乗船後は彼の元で航空隊に配属される。
佐渡酒造
『V』ではヤマト乗船後に身体検査を受け、彼から鍛え抜かれた肉体を褒められる。また、鉄也の記憶喪失が嘘であったことが明らかになった際には、竜馬に「佐渡先生には謝っておいてくれ」と伝えている。

バンプレストオリジナル編集

叢雲総司如月千歳
『V』では序盤からヤマトに乗船し共に戦うことになり、関わることの多い戦友となる。
ナイン
『V』では序盤からヤマトで共に戦っていた戦友でもあり、早々と鉄也の記憶喪失が嘘であることを見抜いた一人である。鉄也が自軍部隊を離脱した際は「仲間の気持ちを裏切った」と彼女から怒りを抱かれ、後に和解するが、ナインが鉄也に抱いた怒りはネバンリンナに継承されることに。
『T』のエキスパンション・シナリオのEDでは『T』の世界の鉄也に彼の存在と彼が幸せを掴んだ事を『V』の宇宙世紀世界の鉄也に伝えると約束している。
ホープス
『X』では、因果の彼方に甲児と共に飛ばされた二人を救出すべく助言する場面がある。
それ以上に重要なのは、ホープスの担当声優が野田圭一氏=先代の剣鉄也に他ならないことであろう。困難ルートのラスボスとなったとの決戦では、新旧・戦闘のプロがあたかも継承の儀式であるかの如く対決する。

名台詞編集

「さぁて覚悟しろミケーネ 全滅タイムだ」
『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』にて。マジンガーZ超合金Zを無効化した戦闘獣の小細工を逆に無効化し、グレートブーメランの一閃で飛行可能な戦闘獣を切り落とした直後に。
SRWでは、対ミケーネの特殊戦闘台詞にこれを元にしたものが採用されている。
「見たか! これがマジンガーZを越えるグレートな力だッ!!!」
その後、イグアナスとタラントス(共にSRW未登場)をネーブルミサイル、ブレストバーンで消し炭にした直後に。この一言が、ZEROを覚醒させてしまう事に…。
「この世界は終わる!だが、終わり方ってもんがあるだろう!!」
『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』にて。全てを諦めようとしていたミネルバXに、こう叫んで駆けつける。
「こんな状況だぜ それに」(中略)
「出撃の時 命はとうに懸けてきた!」
フォトンコネクトにより、ZEROに取り込まれた甲児とやり取りを行ったミネルバ、さやかが目覚めた際に「私たちに…あなたの命を頂戴!」と問われて、「いいぜ!」と即答した直後に。
X』で追加された強敵との戦闘開始時台詞で、二行目の台詞を元にしたものが採用されている。
「無様だぁ?死だぁ?リスクが怖くて戦えるかっ!」
「グレートと俺は、受けた仕事はしっかりやりきる!どんなにボロボロになろうが、死ぬ寸前だろうが、最後は必ず勝利を掴む!」
「プロ勇者なめんなぁあっ」
「俺達の勝利だ!!!」
『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』にて。因果を紡いだマジンガーZEROのブレストファイアーの零距離放射を受け、グレートマジンカイザーは下半身が粉々に消し飛ぶ無様な姿に……。だが次の瞬間、グレートマジンカイザーの腕がZEROを掴む。鉄也は、そしてグレートは、偉大なる勇者たちはまだ勝利を諦めていなかったのだ!そしてこの叫びとともに、グレートマジンカイザーの頭突きがZEROの頭部に炸裂し、そのキャノピーをたたき割る。
鉄也「よう 兜 どうだ?」
甲児「さすがだ 鉄也さん それに凄いロボットだ」
鉄也「ああ正にグレートだろう マジンガーZの兄弟さ」
「果てしなき戦いを終わらせろ 兜」
甲児「任せてくれ みんなのために未来を開く!」
そして甲児とその世界での最後の会話。三行目の時点でグレートマジンカイザーの腕が力を無くし、マグマの中に落ち行くも四行目に続く。その後ミネルバの光子ルストハリケーンが甲児に届き、リセットに成功。勇者は仕事をやり遂げたのだった。
甲児「ハァ ハァ なんで逃げるんだ!」
鉄也「……… デリートされるからな だが もう遅いようだ」
甲児「………あ… あんたは…… ………誰だ?」
鉄也「俺が分からないのか…」
甲児「え!? 分からない…… …でも 何故か分からないが あんたがここにいては いけない存在だということは分かる」
鉄也「フ… ああ ここはマジンガーZ最強の世界だからな この世界はそう選択されたんだ」
「世界はいくつもの可能性を持って分岐するはずだった 本当はこうもできた 本当はこうあるべきだった 本当はこうしたかった 世界は多種多様な可能性を持てたはずが 今はもう 完全に失われたのだ…」
甲児「失われた…」
鉄也「俺はマジンガーZが最強のためには不必要な消された人間なんだ マジンガーに出ていないキャラクター だからこの世界にいるわけないんだ グウッ この世界に存在してはいけない…」
「この夢の世界に 俺の存在がイレギュラーとして 出現する度 デリートされてきた! 思い出せ あんここここここここここ」
甲児「あんこ?」
鉄也「あんこくくくくくくくくくくくく」
甲児「あんこをくう!?」
鉄也「あんこくだ」
『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』第32話「甲児があんこを食べた時」より。マジンガーZ以外のマジンガーの仮面を被った不審者を追った甲児の前で仮面を外して。終盤はデリートされつつ必死に叫んでいる。
甲児「止まらないっ どんどん湧き出てくる!」
鉄也「そう 止められない!」
甲児「あ…あんたは …そうだ 剣鉄也!!! なぜ さっき消えたのに」
鉄也「お前が思い出したから復活したのさ ……兜甲児 お前の思いは この世界を統べる神より強い!」
同話の終わり、混乱した甲児が購入していたアンパンを口にし「あんこを食う」を繰り返し言葉に出して思い出した暗黒大将軍、そしてマジンガーZが敗北するイメージが湧き上がった際に現れながら。
鉄也「兜っ 兜っ」
甲児「え… …あんたは… …誰だ?」
鉄也「兜 忘れるなっ 思い出すんだ」
甲児「ダメだ 意識が 集中できない」
鉄也「くそう ハッ …そうだ! なら 創造しろ」
甲児「創造?」
鉄也「俺たちの創造力を広げるんだ 俺達は今までどうだった?」
甲児「俺たちは… 対立する… いつも… そう思える」
鉄也「そうだ なんでかかち合っちまう だが必ず最後に俺たちは…」
甲児「…Zとグレートはともに並び立ち 巨大な敵に立ち向かう…!」
鉄也「ああ そうして敵をぶっ倒すのさ その後だ!」
甲児「敵…闇の帝王を倒し 世界に平和が訪れる しかし また新たなる強大な敵が…」
鉄也「どこから攻めてくる?」
甲児「…どこから…… 宇宙から!!!
第33話「創造力」より。ZEROの世界から脱出し、無数のマジンガーZと自身の囚われたZEROの中で目覚めた甲児。しかし再びZEROの世界に囚われ、鉄也も再びデリートされる状況で発想の転換を行う。

スパロボシリーズの名台詞編集

中断メッセージ編集

「俺の名前は剣鉄也…。一部では戦闘のプロと言われている」
『V』中断メッセージ「戦闘のプロ、鉄也」より。ベストコンディションを保つためには休憩と睡眠が大事だと説き、プレイヤーにも「君もスパロボの戦闘のプロならば、それを忘れるなよ」と語りかける。
「…俺が離れている間にスパロボにも様々な変化があったようだな」
『V』中断メッセージ「甲児と鉄也」にて甲児からTacPの使い道を相談されて。コンシューマゲーム機としては『L』以来(据置機では『NEO』以来)になる鉄也故の反応だが、久々にスパロボをプレイして同じ想いを抱いたプレイヤーもいるかもしれない。

戦闘台詞編集

「嵐を呼ぶぞ、グレート!」
グレートタイフーンでの戦闘台詞。元ネタは「おれはグレートマジンガー」の歌詞より。
「命を燃やす時が来た、いくぞ!」
「必殺パワー!サンダーブレーク!」
グレートマジンガー版の鉄也でおなじみの台詞をこちらでもしてくれる。旧作に親しんだユーザーへのちょっとしたファンサービスになっている。
「超必殺パワー!サンダーボルトブレーカー!!」
マジンエンペラーGに乗り換えるとこちらになる。
「チリ一つ残さず消滅させてやる!」
グレートブラスターでの戦闘台詞。その言い回しから『冥王計画ゼオライマー』の木原マサキを彷彿とさせるという声多数[1]
「この剣(つるぎ)に断てぬ物はない!」
エンペラーソードのトドメ演出での台詞。こちらはかの親分を思わせる台詞と同時に、自身の名字とかけている台詞でもある。
「戦闘のプログラムと戦闘のプロの勝負だ!」
『X』にて追加収録された、対人工頭脳(ケドラも含む)の特殊戦闘台詞。
別世界の自分と同じく戦闘のプロを自称している台詞だが、彼らと違いダジャレを織り交ぜる遊び心を見せている。

シナリオ中編集

V
「一昔前の涙も流さないロボットやマシンとは全然違うんだな、ナインは……」
エーストークにて。これも「おれはグレートマジンガー」の歌詞から。ナインからは「だけど燃える友情もわかります」と返される。
「あの悪党も頭部に乗っているのか…!」
シークレットシナリオ「黒い勇者特急」にて、ブラックガインを操ったホイ・コウ・ロウのマシンがブラックマイトガインの頭部に合体するのを見た際の台詞。
残念ながら元ネタとなったロボットパイロットは未登場の時期なのだが、同様の合体機構を持つグレートの乗り手だけに反応してくれる。
「Dr.ヘル五大軍団、ピグマン子爵…。死亡確認」
地上ルート第37話「Dr.ヘル、最後の賭け」にて、ピグマンに(SEから察するに剣で)引導を渡して。元ネタは漫画『魁!!男塾』であろう(同作では「死亡確認」と言われたキャラは逆に後々再登場するパターンが多いが、流石にそうはならない)。
「要するに素直じゃないんだろう」
地上ルート第38話「地獄の門」にて、ジョーがなんともテンプレ的な台詞で増援として現れた際に。…が、鉄也自身真意を隠して敵味方を転々としていた時期のため、竜馬から「お前の言う台詞かよ」と突っ込まれる事に。
「そうだ!人の手によって生み出された魔神…!」
「これが…!これこそが、偉大なる魔神皇帝!その名も…!マジンエンペラーGだ!!」
第39話「終焉への目覚め」でグレートマジンガーを自爆させた物の、マジンガーZEROを滅ぼすことが出来無かったが起動することに成功し届けられた機体に乗り込んだ際の名乗り。二行目はDVE
「マジンエンペラーGとマジンガーZERO!今こそ二つの魔神が手を取り合う時だ!」
甲児「行こう、鉄也さん!マジンガーの光子力は、未来を照らす光だ!!」
そしてZEROとの対話を経て制御に成功した甲児と共にガーディムとの戦闘を行う際の台詞。DVEであり、原作では有り得なかったZEROとグレートの系譜のタッグで戦いに挑む。
「その力、決意、覚悟…。お前は将軍を名乗るに相応しい男だった」
「だが、決意と覚悟なら俺達も負けない。それがこの結果を生んだ」
ナデシコルート第45話「暗黒の使徒」にて、暗黒大将軍を打ち倒した直後、彼を一人の武人として讃えると共に送った言葉。暗黒大将軍も鉄也の言葉に頷くと共に、まだ名前を聞いていなかった鉄也に、その名を尋ねる。
「暗黒大将軍…。敵ながら天晴れだったぜ」
「お前という男に勝った事を誇りに思う」
(その誇りを胸に俺達は進む…。マジンガー乗りの覚悟と共に)
同上。宇宙に散った暗黒大将軍への手向けの言葉。
「勝手に俺の生き方を決めるなよ。俺だって戦いが終われば、可愛い彼女を見つけるかもしれないぜ」
最終話でのネバンリンナとの戦闘前会話にて。ここに来てようやく気づいたユーザーもいるかもしれないが、今作は鉄也はいるのに彼女は登場しない。果たして、この世界の鉄也は可愛い彼女に出会えるのだろうか…?
なお、ナインは後々幸せを掴んだ鉄也に出会うこととなり、こちらの世界の鉄也にその事実を伝えるつもりのようだが、果たしてそれを聞かされた鉄也は何を想うのか…。
X
甲児「強い…。そのマジンガーは何て言うんだ?」
鉄也「グレートマジンガー」
甲児「グレートマジンガー…」
鉄也「マジンガーZの兄弟だ」
甲児「兄弟…」
鉄也「そうだ。マジンガーZと共に戦うために造られた偉大な勇者だ」
鉄也「俺の名は剣鉄也。甲児…お前を助けるために来た」
甲児「剣…鉄也…!」
初登場シーン。甲児のセリフも含めて、全行DVE。
会話の内容は、東映版の映画『対暗黒大将軍』のラストシーンをアレンジしたものになっている。
「で、どこまで行った?」
甲児「ど、どこまでって…!いくら鉄也さんが、俺の叔父さんでもプライバシーってものが…!」
「何の話をしている?」
「俺はカイザーの力をどこまで引き出せるようになったかを聞いているんだぞ」
シークレットシナリオ「最凶VS最強」より。甲児の傍には何時もさやかがいるという話題に続いて。ちなみに4行目の台詞は物凄いニヤけ顔であり、戦闘台詞での「戦闘のプログラム」発言といいずいぶんとお茶目な叔父さんである。
「覚悟しとけよ。だいたい神話なんてものは神様に都合がよくて、人間にはロクでもないのが相場だ…」
第29話後の分岐シナリオ後のIMにて。
「悪党同士の連携など、もろいものだな」
第42話「正義の名の下に」より。サリーのイノセントウェーブの影響で魔のオーラが無力化され、大いに取り乱すパープルに不敵な笑みを浮かべながら。別で互いに見下し合っている悪党がいるため実に的確といえる。
鉄也「待っていたぜ、ZERO! この時が来るのを!」
甲児「お前に光の魔神の力を 俺達の可能性を見せてやる!」
鉄也「やるぞ、甲児!」
甲児「いつでもいいぜ、鉄也さん!」
第48話「暗黒の王、光の勇者」より。闇の帝王が切り札としてマジンガーZEROを呼び出した際に。
闇の帝王「この光は…!」
甲児「俺達が引き出した魔神皇帝の力…!」
鉄也「マジンガーの可能性だ!」
甲児「ZERO!お前にそれをぶつけてやるぜ!!」
そして二体の魔神皇帝が光を放つ、それは二人が引き出した可能性の光、新たなる光の魔神の力である。そしてその力をぶつけられ、ZEROは爆散し闇の帝王は窮地に陥る事になる。

搭乗機体編集

エネルガーZ
かつてパイロットを務めた。
グレートマジンガー
真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』での搭乗機体。
SRWシリーズでは『衝撃!Z編』設定で搭乗。
グレートマジンカイザー
『vs 暗黒大将軍』でグレートブースターと合体し、魔神パワーをフルバーストする事で誕生した魔神皇帝。

SRWでの搭乗機体編集

マジンエンペラーG
SRWオリジナル機体。

余談編集

脚注編集

  1. ちなみに『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』では、マサキ役の関俊彦氏が鉄也の声を担当する。