核ミサイルとは、弾頭に核兵器を搭載したミサイル。主に大陸間弾道ミサイルや巡航ミサイルであり、現実に存在している、(21世紀初頭の時点で)人類史上最強の兵器。
概要
基本的には大規模・広範囲に壊滅的な打撃を与える事を目的とした戦略兵器。搭載された核兵器の破壊力は一発で都市を壊滅できるのは勿論、そこから降り注ぐ熱放射によって人体に火傷を負うだけでなく、放射性物質による放射線での汚染によって人体に甚大な悪影響を及ぼしかつ土地の土壌や自然水、動植物なども長期汚染する為実質的に「不毛の荒れ地[1]を作り出す兵器」である。そのため核兵器の使用、取り分け一般人の住む市街地や自然豊かな地域に対して用いる事は禁忌とされ忌避されている。
実際の全ての核兵器が都市を壊滅できるほどの威力を持つわけではなく、冷戦時代には戦場での使用を想定し、威力の抑えられた核兵器も開発されている(それでも大半の通常兵器の破壊力に勝るが)。西暦2009年初頭の研究によれば、「月の質量を外的に消滅させるためには、最も強力な核兵器である水素爆弾の2兆倍の威力が必要」とのこと[2]。
荒廃した世界観を作るため、フィクション作品でもよく用いられる[3]。未知の、しかも明らかにより強力かつ危険なエネルギーや大量破壊兵器が数多く登場するSRWにおいてもその現実性からしばしば登場し、「核を撃たれるとゲームオーバー」というシナリオも存在する。『第3次α』における『機動戦士ガンダムSEED』の原作終盤再現が代表的。それらのシナリオの他、OGシリーズでも、核ミサイル自体がユニットとして登場する場合も。
武装としてはラー・カイラムや山のバーストンが使用するほか、『マクロスシリーズ』のバルキリーの武装である反応弾も、基本的には同じものである。
関連用語
- 原子爆弾
- 「原爆」とも呼ばれる人類史上初の核兵器。核分裂反応を用いる。実際は、製法や材料によって様々に分類される。
- なお、歴史上実戦で使われたのは、アメリカ軍の爆撃機「B-29」によって1945年8月6日に広島へ投下された「リトルボーイ」および1945年8月9日に長崎へ投下された「ファットマン」。ちなみに両者とも形状や構造が異なるが、時限式起爆の原子爆弾である(信管が地面にぶつかって起爆する仕組みではない)。
- フィクションでは、「実は三発目の原爆が存在していた(そして人知れず投下が阻止された)」という設定が頻繁に登場する(小説版『リーンの翼』が挙げられる[4])。ちなみにリトルボーイは、『UX』劇中に登場。リーンの翼が見せる回想の中で、広島に落とされた。[5]
- 水素爆弾
- 核融合反応によりその破壊力は原爆を更に上回る核兵器。「水爆」あるいは「熱核爆弾」とも呼ばれる。現状技術では、起爆に内蔵した原爆を用いる。
- 1954年3月1日、アメリカ軍によってビキニ環礁で水爆実験が行われた。この時、遠洋漁業中であった日本のマグロ漁船である第五福竜丸の乗組員が、水爆実験で発生した「死の灰」に被曝して犠牲となっている。
- ゴジラシリーズ第一作は上記の「第五福竜丸事件」を契機に製作されているほか、作中においても上記の実験が初代ゴジラ誕生の切っ掛けとなっているなど、「反戦・反核」がゴジラシリーズのテーマとして掲げられている。
- 中性子ミサイル
- 核ミサイルの一種で、こちらも現実に存在する兵器。核反応は純粋な熱エネルギー以外にも放射線などを発生するが、その内の中性子線を強く発するように調整が加えられた原子爆弾およびそれを搭載したミサイルの事を指す。
- 中性子線は高エネルギーになると物体を透過する能力が極めて強い放射線となり、生物を被爆させて殺傷する能力が高い。このため、建造物などの破壊よりもそこにいる生物を殺傷する事を主目的とした爆弾と言える。
- ICBM
- 大陸間長距離弾道ミサイル。弾頭に原水爆(核弾頭)を搭載したものがいわゆる「核ミサイル」である。発射には通常のミサイル発射台と異なるミサイルサイロが必要となる。
- 非核三原則
- 日本の核兵器に対する方針。いわゆる、「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」である。
- 余談だが、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の世界観においても、日本では非核三原則が存在している。そのため、日本の場合は使用不可能である核兵器の代わりに、意思を持つ隕石除去人型重機「iDOL」によって地球へ落下するドロップ(崩壊した月の破片)を除去している。
- 要するに、『XENOGLOSSIA』の世界では「非核三原則がスーパーロボットの存在する意義を与えている」のである。
- カリホルニウム爆弾
- カリホルニウムを使用して原子爆弾を製造すれば非常に小型化できる可能性が高いため研究されていた時期があり、フィクションでは携行兵器として登場することがある。現実ではカリホルニウムは大変高価な物質なので実現しなかった。
- 『トップをねらえ!』ではRX-7や宇宙戦闘機のコスモアタッカーVなどがカリホルニウム弾頭の核兵器を宇宙怪獣に使用している他、「ネクストジェネレーション」では海賊の戦艦がツインヱクセリオン級に使用している。
- ニュートロンジャマー
- ザフトが開発した核分裂を抑制する機能を持つ装置。ただし、核融合は抑制できない。詳しくは、リンク先を参照。
- 『機動戦士ガンダムSEED』の原作中では、これによって全ての核兵器は無力化され抑止力として機能していたが、更にニュートロンジャマーを無効化する「ニュートロンジャマーキャンセラー」が物語中盤を過ぎた頃に登場する。
- ニュートロンジャマーキャンセラー
- ザフトが開発したニュートロンジャマーを無力化する装置。ザフトが開発した2機の新型機・フリーダムとジャスティスに搭載された。
- 物語終盤では、そのデータがクルーゼの手によって地球連合軍に漏洩される。そして、「血のバレンタイン」を引き起こした核ミサイルが再び戦場に現れる事になる。
- ニュートロンスタンピーダー
- ニュートロンジャマーキャンセラーが連合の手に渡ったことで新たに開発された核対策装置。効果範囲内にて強制的に核分裂を暴走させる機能を持ち、第2次大戦開戦早々に行われた核攻撃の迎撃に成功した。作中ではナスカ級高速戦闘艦を改装して装備されている。
- ジェネシス
- ザフトが極秘開発したγ線レーザー砲。核兵器を起爆させる事によって使用する。
- 反応弾
- マクロスシリーズにおける核兵器。現実世界やガンダム世界の「核」と似て非なる兵器。
- 核と異なるのは「放射性物質の半減期が極めて短く、二次被害が実質的に殆ど無い」という点。いわば「綺麗な核」。なお、小説版『マクロスF』では「反物質弾」という設定。
- N2兵器
- 『新世紀エヴァンゲリオン』並びに系列作品で登場する兵器。「N2爆雷」「N2地雷」等のバリエーションが存在する。核兵器に匹敵する威力と規模を持つためここに記述しているが、「No Nuclear」の略称で実際はそもそも核兵器ではないとする説もあり、詳細は不明[6]。
- 旧シリーズの設定資料集本の一部には「核ではないが、核に次ぐ威力を持つ」「多大なエネルギー放出により周囲に電波障害を引き起こす」等と言う記述が見られる。『α』においても核物質を使わないが核兵器並みの脅威と、多数の軍事衛星に装備されている等と語られている。
- 『新世紀エヴァンゲリオン2』で使えるエヴァンゲリオン専用携行兵器「マステマ」にも装備されており、実際に使用すると威力はあるが都市部や建造物の多くは確実に壊滅的なレベルに陥る為、扱いが非常に難しい兵器となっている。
- 『エヴァンゲリオン ANIMA』ではS2機関が制御不能で暴走させるしかできなかったころに爆弾として技術転用したものと説明されている。すなわち核ではないことが明確になった。
- フレイヤ
- 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』においてニーナ・アインシュタインが開発した核兵器の一種。広範囲の物質を消滅させる威力がある。
- 劇中ではトウキョウ租界(の半分)や、神聖ブリタニア帝国帝都・ペンドラゴンがフレイヤによって消滅した。
- なお、フレイヤの威力を見て打ちのめされたニーナは、フレイヤへの対抗兵器として「フレイヤ・エリミネーター」を製造している。
- 南極条約
- 『機動戦士ガンダム』に登場した戦時条約。核をはじめとした大量破壊兵器の使用禁止が含まれている。
搭載した機体
ガンダムシリーズ
- ザクIIC型
- 初期に生産されたザクで、核兵器の使用を前提にした耐核装備が施されていた。一年戦争序盤の一週間戦争やルウム戦役で核兵器の無差別投入を行い、大量のスペースコロニーを破壊した。
- ガンダム試作2号機
- スパロボにおいて、核兵器を使用した印象が最も強い。ただし、このユニットが使うのは「核ミサイル」ではなく、核弾頭を発射する「アトミックバズーカ」である(現実に存在した小型核弾頭である「デイビークロケット」に近いか)。
- 『0083』で使用した際はソロモン(コンペイ島)に集結した艦隊の過半数を消滅させるほどの威力をもっているが、流石にイベント以外の通常の戦闘で使用する際は、そこまでの威力を持たせる事はゲームバランス的に不可能である。
- なお、『EX』ではラ・ギアスにおいて核兵器が無効となる設定がある為装備されていない(シナリオ上はガトー自身の「あのような物騒な物はそう使うものではない」という判断により取り外された事になっている)。
- ラー・カイラム
- 第2次ネオ・ジオン抗争にて搭載、アクシズに向けて発射されている。一部SRWにて本艦の最強武装として採用されている。
- ディビニダド
- 胸部に10基搭載。しかし、弾頭を切断されて無効化されたため発射されていない。
- ∀ガンダム
- 胸部サイロ内に搭載(正確には保持)していた事がある。SRWでの使用は無いが、『G-GENERATION』シリーズ等では武装の一つになっているケースが有る。
- メビウス
- 核ミサイルを搭載したボンバータイプが存在する。
- 「血のバレンタイン事件」を引き起こす原因となった機体でもあり、『J』では一度撃墜すると、核ミサイルとなって復活するという厄介な敵である。
- ウィンダム
- 上記のメビウスと同型の核ミサイルを搭載するマルチストライカーパック(下手をすると自軍にも危険が及ぶ為か、ご丁寧に核マークが描かれている)を装備する。この装備はストライカーパックの一種のため、設定上他のストライカーパックシステム搭載機もこのパックを装備することにより使用可能である。
その他
- 山のバーストン
- 核ミサイルを装備した八卦ロボの一体。原作では未使用だったが、SRWでは使用する場面を見る事が出来る。
- ハウドラゴン
- 全八卦ロボの武装を持つので、核ミサイルを使用可能。
- グレートゼオライマー
- ハウドラゴンと同様。地震と同時使用の為かEN制なので、SRWの味方機体ではトップの核ミサイル発射数を誇る事になってしまう。
- マジンガーZのように機体内部でミサイルを精製しているのかも知れない。
- アンモスガー
- 小型水爆の集合体で構成されているメカブースト。
- RX-7
- カリホルニウム弾頭の核兵器を一発搭載。しかし、宇宙怪獣には対処仕切れなかった。
- シズラー黒
- 多数のカリホルニウム弾頭を撃ち込むバルカンブラスターを装備。
核を使用した人物及び組織
その破壊力や環境などへの影響から、敵側が使うことが多いイメージがある兵器だが、意外と味方側のキャラクターや組織も結構使っている(もちろん、好き好んで使っている訳では無いだろうが)。
ガンダムシリーズ
- ジオン軍・地球連邦軍
- 一年戦争序盤は互いに核兵器を撃ち合う全面核戦争の様相を呈しており、南極条約が締結される一因となった。
- 最末期においても下記のマ・クベや『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のキリング(SRW未登場)などが使用に踏み切っている。
- マ・クベ
- 一年戦争時代、オデッサの戦いにおいて戦況不利になった終盤に地球連邦軍に退かせようと水爆使用を通告するが、レビルが拒否。そのため、実際に発射するが、アムロのガンダムによって弾頭を切り落とされ、阻止される。『The origin』では、核爆弾を搭載した航空機を投入してレビル将軍が座乗するビック・トレーを狙ったが、核爆発に巻き込まれる事に恐怖したパイロットが予定よりも早く投下した為にガンダムに阻止された。映画『ククルス・ドアンの島』では、ジブラルタル海峡に進攻するゴップに退かなければパリやニューヨークなどを核攻撃すると通告。ゴップが退かなかった事でICBMを発射するが、ククルス・ドアンが核弾頭に予め細工していたので衛星軌道上で弾頭が自爆している。
- アナベル・ガトー
- 「星の屑作戦」の一環としてソロモンに観艦式中の連邦軍艦隊をガンダム試作2号機のアトミックバズーカで撃滅した。
- シャア・アズナブル
- アクシズ落としの際に、無人艦(ムサカ級4号艦)にルナツーから奪取した大量の核を搭載して一緒に地球に降下させようとした。これにより、地表で核を炸裂させアクシズの質量攻撃に加え爆風や死の灰による二次災害を齎そうとしたわけである。
- しかし、一早く魂胆を見抜いたアムロのνガンダムにより無人艦が撃墜され、失敗に終わった。表面で爆発した為アクシズ自体の破壊には何ら関与せず、シャアも「ここで爆発しては地球が汚染させられん!」と悔しがった。
- ブライト・ノア
- 第2次ネオ・ジオン抗争において落下するアクシズを止める為に核ミサイルを使用。シャアに「やるな、ブライト!」とまで言わしめ、シャアやギュネイらにより一部ミサイルは撃墜されるも、内部に侵入したアムロは爆弾(恐らく核)を仕掛け、アクシズは破砕される。
- キンケドゥ・ナウ、トビア・アロナクス
- ジュピトリス9撃墜のために核弾頭グレネードを使用。
- クラックス・ドゥガチ
- ディビニダドに積んだ大量の核兵器で地球を滅ぼそうとしたが、上記2名に阻まれて失敗。
- デキム・バートン
- 原作では使用していないが、『スーパーロボット大戦A』においては、同盟を組んでいたギガノス帝国が落ち目になったことで裏切り、彼らのギガノス機動要塞に核爆弾10個を仕込む(前掲の『逆襲のシャア』同様に地球を汚染する為)暴挙に出た。かつての星の屑作戦同様に、北米の穀倉地帯に要塞を投下しようとしたのである。
- しかしトロワによりその情報を知ったロンド・ベル隊は要塞に乗り込み、要塞と融合したデビルガンダムからコアとなったDGレインを救出。最後はロンド・ベル隊の仕掛けた時限爆弾により宇宙空間で起爆させられ、デビルガンダムの残骸共々完全に消滅した。
- なお、デキムは地下シェルター内部にいたため、要塞が地球に降下する前に爆砕されたことに全く気付かなかった。そしてヒイロらによりマリーメイア軍のクーデターは鎮圧され、最後まで要塞消滅を知らぬまま浪花十三の放った銃弾に倒れた。
- ギャバン・グーニー
- 黒歴史の遺物である核兵器の概念とその危険性を理解できないまま、ロストマウンテンにてムーンレィスで発掘された核ミサイルを奪いとる。
- しかし、同様に核兵器を知らない別の人物までもが乱入してMS戦となり、MS戦の衝撃で起動してしまった核ミサイルの爆発に巻き込まれて死亡した。
- コミックボンボン掲載の漫画版では逆に核の危険性を知って、周囲を逃がし自らクレバスに核を投棄して犠牲となった。
- ロラン・セアック
- 月の重力に引かれた小惑星の破片を破壊する為に使用。「人を殺す為」でも「敵を討つ為」でもなく、純粋に「人を救う為」に核を使用した数少ない人物。
- ムルタ・アズラエル
- 宇宙にてプラント攻撃のために使用。使用自体に躊躇はないが、プラントのみを標的としているため地球上で使用しておらず、「青き清浄なる世界の為に」というスローガンには、「コーディネイターが住む宇宙は含まれていない」という事を明確に示唆している。
- 上記のシャアやギュネイ同様、キラとアスランの総攻撃により全弾迎撃される。
- 地球連合軍(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)
- アズラエル亡き後となる『DESTINY』でも開戦早々に使用しているが、核を強制的に暴走させるニュートロンスタンピーダーが辛うじて間に合ったことで、逆に核攻撃部隊は全滅することとなった。
リアル系作品
- ダラム・ズバ
- 『伝説巨神イデオン』で、イデオンに核攻撃を行うが効果は無かった。後に自らの宇宙服に核爆弾を仕込んでコスモとの決闘に臨むが、ギジェに射殺された。
- ソビエト連邦軍、イギリス軍、フランス軍
- 『聖戦士ダンバイン』において、地上に転移してきたオーラバトラーに向けて発射するも、地上に出たことでオーラ力の増したオーラバリアにはまったく効果を与えられなかった。
- またソ連軍のニジェンスキー(SRW未登場)は核時限爆弾を使用したが、こちらでもやはりオーラバリアに阻まれている。
- ショット・ウェポン
- OVA版『New Story of Aura Battler DUNBINE』で地上に向けて発射し、「死ぬことすら許されぬ」身となった自らも核に焼かれ消し飛ぶ。
- 矢藩朗利
- 『リーンの翼』でアメリカ軍から盗み出した水素爆弾で東京を攻撃しようとするが、サコミズが命と引き換えに阻止した。
- 『スーパーロボット大戦UX』ではハザード・パシャが密輸した設定になっている。
- 国連
- 『蒼き流星SPTレイズナー』の第一部最終局面、本格的に地球侵攻を始めたグラドス軍へ放たれた地球人最後の切り札。有史以来はじめて地球が一つになった総攻撃であったが、グラドス軍には全く通じなかった。
- ウィンストン・ゲイブリッジ
- 『ブレンパワード』第21話「幻視錯綜」にて、ノヴィス・ノアに向けて大量の核ミサイルを発射。
- オーガニック・シールドによってバイタルジャンプさせられ、逆にオルファンに飛んできてしまうが、ブレンパワード隊とリクレイマーの活躍により、ほとんどは着弾前に止められた。『J』で再現イベントがある。
- 枢木スザク
- 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』でフレイヤを使用。実際には撃つつもりはなく、あくまで牽制の為にランスロット・コンクエスターに搭載させていたが、紅月カレンの紅蓮聖天八極式に追い詰められた際「生きろ!」のギアスに突き動かされて自分の意志と関係なく発射してしまい、トウキョウ一帯を壊滅させてしまった。
- ナナリー・ランペルージ
- 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』終盤のダモクレス攻防戦で、シュナイゼルに促されるままにフレイヤを乱射。その中にはルルーシュとスザクを直接狙ったものもあったが、フレイヤ・エリミネーターで阻止される。
- 地球連合軍(『機動戦艦ナデシコ』)
- 火星目掛けて核ミサイルを発射し、月から避難してきた独立派を大虐殺。命からがら逃走した独立派は後に木連を結成し、地球を攻撃することとなる。
- 人類軍
- 『蒼穹のファフナー』においてフェストゥム殲滅の為に核ミサイルを幾度となく発射し、結果的に日本をはじめとする幾つかの国家を丸ごと消滅させている。
- 加藤久嵩
- 『鉄のラインバレル』においてそれぞれの国家が保有する核ミサイルの発射を予告および実行したが、ラインバレルに阻止された(あるいは、阻止させた)。
- ソ連軍・中国人民解放軍・アメリカ軍
- 『マブラヴ オルタネイティヴ』においては、対BETA戦争の序盤でカシュガルのオリジナルハイヴから出現したBETAにソ連軍と人民解放軍が大量の戦術核兵器を使用。当初は航空機から核攻撃を行っていたが、19日後に光線級が現れた事で航空戦力が壊滅。その後はミサイル攻撃に切り替えるが、膨大なBETAに対処しきれなかった上に核兵器に耐性をつけた事で敗北してしまう。一方、アメリカ軍はカナダのアサバスカ州に落下してきたハイヴに大量の戦略核兵器を落下直後に集中投入して殲滅。代償としてカナダの半分が不毛の大地となった。大量の核兵器が使用された事で「核の冬」が到来し、地球規模の飢餓で多数の餓死者が発生する。
スーパー系作品
- 剣鉄也、炎ジュン
- 桜多吾作版『グレートマジンガー』において、地獄大元帥が衛星軌道上に作った氷レンズ(太陽の光を歪め、地上を焼き尽くす)を破壊すべくアメリカ軍基地を襲撃して兵士を虐殺しつつ強奪、使用した。迎撃のために怪鳥将軍バーダラーが出撃するも、バルーンダミー内に隠した核攻撃を2回も受けてしまい、息も絶え絶えとなりマジンガーブレードであえなく刺殺される。レンズも無事に爆破解体された。
- もりもり博士
- 『マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍』にて、猛獣将軍ライガーンを倒す為にロシア軍基地の「人類の作った最も愚かな遺産」を発射し、死亡する。
- ライガーンは死亡したが、ゴーゴン大公は脱出したらしく日本までたどり着いている。
- ベガ大王、その指揮下のベガ兵
- 桜多吾作版『UFOロボ グレンダイザー』で米ソ両軍の核ミサイル基地を攻撃し、核戦争による自滅作戦を敢行した。しかし、これにより文明そのものの崩壊を招き、激怒したズリル長官により殺害される。時すでに遅く、グレンダイザーと「地球版グレンダイザー」と言えるラーガ(SRW未登場)は人類をベガ星連合軍諸共滅ぼすことを決断してしまう。
- 三輪防人
- 『闘将ダイモス』において東京ごとバーム星人を殲滅するため、水爆ミサイルを発射しようとしたが、この手の作品では珍しく発射寸前に阻止された。
- 『スーパーロボット大戦A』では上記のガンダム試作2号機を作ったのは三輪という設定であり、「南極条約は宇宙人に対しては適応範囲外である」というのが一応の名目であったが、景気づけの花火代わりに、無人島とはいえ地上で、それも地球人の作った(あまつさえ乗員の大多数は民間人の)ナデシコ目掛け「バカ者が! そんな甘っちょろい考えで戦争に勝てるか!」と言い放ち核攻撃しようとしていた。もはや名目も何もあったものではなく、木連が知ったら確実に激怒していた事であろう。
- 『第3次α』では逆にためらいなく使おうとするアズラエルを止めようとしていた。
- ネグロス
- 劇場版『宇宙戦士バルディオス』において、核ミサイル発射ボタンを押した事により地球を放射能汚染に導いてしまう。
- つまり、「ネグロスの核兵器使用によって放射能汚染された地球=S-1星(ネグロス達の故郷)だった」という真実が明かされるのである。
- 多国籍軍
- 『巨神ゴーグ』において、オウストラル島を地球から消し去る為に世界中から一斉発射。マノンの発生させたバリアにより阻まれた。
バンプレストオリジナル
- ルド・グロリア
- 実際に使ったのは「コンクェストボム」であり核とは明言されていないが、威力や外見などから核ミサイルの一種だと思われる。最終決戦で追い詰められた際に、プラントへ向けて使用する。
- なお、『L』にはこれとは別に普通の核ミサイルも登場している。また、上記の核ミサイル装備のウィンダムを自軍勢力として地上や月で使用している。
- ノーマン・スレイ
- 『OG1』に登場。オペレーションSRWで連邦軍本隊の艦隊へホワイトスター(ネビーイーム)に向けて核ミサイル発射の指示を出した。
- しかし、リュウセイ編では完全に防がれ、キョウスケ編では核ミサイルを連邦軍に向けて転移させられてしまう。どちらのルートでもその後、エアロゲイターの攻撃を受け戦死する。
関連人物
- ジョン・コーウェン
- 地球連邦軍中将。ガンダム開発計画の責任者で軍では良識派とされるが、同時に核搭載のガンダム試作2号機を製造した責任者でもある。
- 結果として核は奪われた上に連邦軍艦隊を壊滅させてしまい、彼自身の失脚が後のティターンズ台頭を許している。
- カムラン・ブルーム
- 『機動戦士ガンダム』に登場する元ミライの婚約者で連邦政府監査官。『逆襲のシャア』ではロンド・ベルに対して「博物館行きのシロモノ」の核ミサイル(ただし、威力は充分あった)を渡している。
- 「終身刑間違いなしの重罪」とカムラン本人は言っているが、劇中では彼に戦後どのような処分を下されたかまでは描かれていない。ちなみに漫画『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』では、連邦政府上層部と召喚されたブライトとの裏取引によって罪は見逃されたと解釈されている。
- SRWでも『第2次α』において『逆シャア』シナリオの再現は有るが、カムランは続編『第3次α』でも引き続き登場している。プリベンターが用意した核を渡そうとしている事から、処罰無しか、もしくは厳罰は受けなかったものと思われる。おそらく、グローバル等、αナンバーズを擁護する者の庇護を受けたのだろう。また、プリベンターのメンバーであるハヤトと共に登場するので、プリベンターに転属になったものと思われる。
- アムロ・レイ
- 宇宙世紀で初めて「モビルスーツによる核ミサイル斬り」を達成した人物。TV版では巨大なICBMと思しきミサイルをすれ違いざまに斬っているが、流石に無理があると思われたのか漫画『THE ORIGIN』ではニュータイプ能力でいち早く核の存在を見抜き爆撃機から発射された戦術核と思しきミサイルを後ろからジャンプして追いつく形で斬り落としている(しかも、2発連続で)。
- SRWでも核ミサイルが出る度に意見を求められている。
- 流竜馬、一文字號、タイール(SRW未登場)
- 漫画版『ゲッターロボ號』において、真ゲッター1でロシア軍の発射した核ミサイルを吸収し、起爆を阻止した[7]。
- マスターテリオン
- 原作にて、自身の拠点である夢幻心母に核ミサイルが発射された際、生身で核ミサイルに飛び移り、着弾直前に分解するというやりたい放題を働いた。本人曰く「せめてこちらは小粋に決めたいではないか」。残念ながらSRWでは再現されていない。
- ナイア、ナイアーラ
- クトゥルフ神話の描写を考慮すれば、人類に核の技術を齎した張本人である。
- ゴジラ
- 水爆実験によって誕生した、無敵の怪獣王。存在そのものが核兵器と言っても過言ではない。その一方で、ゴジラは「核実験の被害者」[8]という一面も持っている。
- テレサ・テスタロッサ
- 彼女の発明した次世代ステルス技術ECSが核ミサイルに搭載され、人類滅亡が危惧されるほどの凶悪な兵器となる。その後クウェート北部でこの核が使用され、十数万人が死亡した(クウェート事件)。それによってイスラエルとアラブ諸国の関係が硬化し、第五次中東戦争は泥沼化することになる。
ユニットとしての登場作品
作品によって「撃墜するとゲームオーバー」なユニットだったり「撃墜しなければならない」ユニットだったりと役割は様々。ほとんどの作品で「マップの外に出るor特定の場所に到達するとゲームオーバー」な点は共通している。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- 機体、パイロットの両方で登場。パイロットの画像は人工知能と同じ。現代では条件次第でマリーメイア軍が、未来ではイノセントが使用する。機体としては唯一の武装「核ミサイル」の攻撃力が9999、パイロットとしては射撃の初期値が255と共にぶっ飛んだ数値が特徴だが、武器の属性は格闘なので全く生かせていないのが面白い。出現時は撃墜、画面外への到達、核ミサイルの攻撃の直撃で敗北となり、HPを規定値(難易度によって変動)まで減らして消滅させる必要があるため、囲む際は「ひらめき」、削る際は「てかげん」があると非常に役立つ。
- ちなみに、戦闘演出は敵に突撃して爆発するというシンプルなもので、「突撃=格闘武器?」という事も分からないわけではないが。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 第44話「応えよ、オルファン」で先走ったケルナグールが使用。『α外伝』とは違い、撃墜しても良いのが難易度を下げている。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- ブルーコスモスが使用。第2話クォヴレールート「血の狼煙」で旧式のものが出て来る他、共通ルート第51話「終わらない明日へ」でSEED版が登場。威力はシグーを2発で落とせるほどに収まっている。むしろシグーが硬いというべきか。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 『第3次α』同様、ブルーコスモスが使用。メビウス(核ミサイル装備)を破壊すると出現。プラントがあるマップでは核ミサイルが同地形に到達するとゲームオーバーだが、普通に撃墜することが可能。
- ユニット性能自体は貧弱であるものの、自爆系武器(高命中補正+直撃)で基本攻撃力5000の「突撃」を持っており、自ら攻撃してくる思考パターンのユニットも存在する。
- PPとEPの間にザフト側のターンが入るため、メビウス状態で残しても突撃される危険が有るので注意。
- なお本作では『ガンダムSEED』が参戦しているので地球にはニュートロンジャマーが存在するはずだが、『ゼオライマー』の八卦ロボは容赦なく核ミサイルをぶっ放す。鉄甲龍が独自にニュートロンジャマーキャンセラーと同じものを開発したのだろうか?ちなみに次作のWでは未登場だが、代わりに数百倍危険なミサイルが登場する。
- スーパーロボット大戦L
- 序盤で地球連合軍がプラントに向けて使用。今回はニュートロンスタンピーダーが登場しないため、自軍、S.M.S、ザフトが合同で迎撃に当たる。
- 序盤の登場ながら1発あたり5000もの資金を持っている上、敗北条件の都合全滅プレイもやりやすい一種のボーナスキャラであるが、自爆させてしまうと資金は手に入らない。
- 余談だがパイロットは『DESTINY』、機体は『SEED』出典となっている。
- 最終話でも「コンクェストボム」と言う名前のものをラスボスが使用。例によって攻撃対象はプラントで、マップ端に到達してしまうとゲームオーバー。自爆の桁違いの攻撃力も同じ。
- 最終話なだけあってどれだけ撃墜しても無限に湧いて出るので、ミサイル迎撃部隊と分かれるか、ミサイルが飛んでいく前にラスボスを撃墜しなければならない。
- スーパーロボット大戦UX
- 現時点で全ゲーム史上最も大量の核ミサイルが発射された作品。第22話「SUPER NOVA」で加藤機関が世界中の核保有国をハッキング、それぞれの保有国に照準を合わせて一斉発射。自軍の総力[9]で数千規模の核ミサイルを撃墜するイベントがIMで展開され、オルフェスとラインバレルで最後の残り2機を始末するMAPが用意されている。存外回避率が低くなく、照準値無改造だと命中率80%をきることもしばしば。SPは全回復しているので「必中」を併用して万全を尽くす様に。
- ちなみに原作では各国から1発ずつだったが、『UX』ではニュートロンジャマーがあるにも関わらず発射数が「全世界に配備済みの核ミサイル全て」[10]と大幅に増加している(ラインバレルとオルフェスだけで348機落としている)。また、日本からも核ミサイルが発射された事が明らかになっているが、これは『リーンの翼』の設定で、エイサップの父アレックスの率いる艦隊が所持していたもの。
- 他にも核弾頭の状態でかなりの数が残っておりその後配備されているためインターミッションで使用された他、ハザード率いる人類軍は蒼穹作戦終了後にフェストゥムへ核を撃ち込んで自軍部隊とフェストゥムとの対話のチャンスをぶち壊しにした挙句、その後さらに東京でも炸裂させて日本占領を目論む。そして小ミールとの対話が終わった直後に、特攻兵器と核で自軍をまとめて殲滅しようとした(結局他作品キャラによって失敗に終わるが)。
- これだけの愚行を働くにも関わらず、第38話「防人たち」に登場するハザードはファミール艦に核ミサイルを積んでいるため、自軍は誘爆を防ぐためハザードを守らなければならないという状況に陥ってしまう。
- 以上のことから本作の核は人類の業、それもハザードやヘスターの愚考を体現するかのごとく矢鱈目鱈と、地球を何百回か更地にできるほど多用されている。
- スーパーロボット大戦BX
- ELS移送ルート第19話「歴史の裏に消えた者達」ではジオン残党によって核ミサイルが発射されるが、刹那のダブルオーライザーに、かつてのアムロのごとく弾頭だけを切り落とされて事なきを得る。
- また、『巨神ゴーグ』最終話の再現をしたシナリオ第36話「光る島」クリア後のIMでユニットアイコンとして登場。原作通りオウストラル島に向けて発射され、ブライティクスが迎撃に向かう。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- 第38話キョウスケ編「作戦コードS・R・W」で、連邦軍が放った核ミサイルが逆にこちらに向けて転移させられてしまう。撃墜するとゲームオーバーになるので、ギリギリまでHPを減らして無力化させることになる。
- 攻撃力は恐ろしいことに9999もあるので、絶対に当たらないように(一撃で落とされる他にゲームオーバーになる敗北条件もある)。リュウセイ編では核ミサイルが防御されるため、転移しない。その代わり第36話リュウセイ編「マリオネット・ソルジャー」でゲーザが使って来るため、キョウスケ編同様無力化の必要がある。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- 基本的にはGBA版と同じ。
装備・機能
武装・必殺武器
- 突撃 / 核ミサイル
- 目標に激突して自爆する。
移動タイプ
サイズ
- M
脚注
- ↑ 汚染されているため同じ汚染物である放射性廃棄物の廃棄場程度にしか使えない。
- ↑ ちなみに、1958年にアメリカ空軍が核兵器で月を破壊する「プロジェクトA119」という計画を実際に立てていたが、広島に投下された原爆と同程度の核兵器を撃ち込むつもりだったらしい。また、月に核ミサイル基地を設置する計画もあったが、どちらも実現しなかった。
- ↑ SRWとは関係がないが、漫画『北斗の拳』が好例。
- ↑ 作中ではB-29「サンド・サック」に搭載されていた小倉に投下される寸前の原爆をリーンの翼と一体化したサコミズ・シンジロウによってサンド・サック諸共爆発させられた。
- ↑ 「三発目の原爆」の計画自体は存在していたことが明らかになっている。投下予定地については諸説あるが、米軍の行動から京都であったとの説が有力。
- ↑ なお、1953年ごろにソ連が原爆を上回る兵器として「窒素爆弾」なる兵器を開発していたとする噂が流布しており、それを元ネタとしている説もある。なお窒素の元素記号も「N2」である。
- ↑ 後に回想という形で、同シーンがアニメ版『ゲッターロボ アーク』にて再現されている。
- ↑ 「核実験によって安住の地を追い出されてしまう」(昭和ゴジラシリーズ)。あるいは「元は恐竜の生き残りだったが、核実験の影響で怪獣化させられてしまう」(平成VSシリーズ)等。
- ↑ ハザードが同じタイミングで失脚した事で良識派の連邦軍関係者も動けるようになったため、グラハムやコーラサワーらも救援に駆け付け、JUDAからは矢島が密かに救援を行っていた。
- ↑ 参考までに2013年時点での核弾頭の総数は約17000発と推定されている。