ECS
ECS(Electromagnetic Camouflage System、電磁迷彩システム)とは、「フルメタル・パニック! シリーズ」に登場する機構。
概要 編集
レーダーやセンサーなどから機体を隠す装置。ホログラムを始めとするさまざまな機能を組み合わせることで、赤外線や電磁波などの探知からほぼ完全に身を隠せる。
ミスリルの場合は、センサーだけでなく肉眼ですら見ることはできないほどの高性能な「不可視モード実装型ECS」をASや戦闘ヘリに備えている。ただし、原作後半の宗介の乗機、ARX-8 レーバテインはペイロードの問題から搭載していない。
強力ではあるが、戦闘機動との併用は推奨されていない。主な理由として以下の点が上げられる。
- エネルギーの消費が激しく、戦闘機動に必要な電力が不足してしまう。
- 雨やホコリ等でショートを起こしやすい。雨天時の使用などもってのほかで、花火のごとく輝いて敵に狙ってくれと言わんばかりになってしまう。
- 強烈なオゾン臭を発するため、事前知識がある相手には露見される。千鳥かなめ警護のため、クルツが東京の街中でM9を使った際には犬に散々吼えられていた。ガウルン等は先の状況でM9の存在を察知し、噛んでいたガムを貼り付けるという挑発行為に及んでいる。
ただし宗介がナムサクで戦ったガーンズバックやレナード・テスタロッサの駆るベリアルなど、敵機のセンサー類が貧弱でECSで隠れた自機を捕捉できないのであれば、複雑な戦闘機動を行う必要なく相手を仕留められるため戦闘中に使用することもある。
この技術は原作においてブラックテクノロジーの産物の一つとされている。
SRWでの扱い 編集
スパロボにおいては再現が難しい機構であるため、大幅にアレンジされて扱われている。
Zシリーズ 編集
- 第3次スーパーロボット大戦Z
- マップ登場時に「ひらめき」「闘志」「突撃」がかかる効果に変更された。初登場MAPでも言及されているようにECSを利用した奇襲攻撃を再現した効果。
携帯機シリーズ 編集
分身系と同様の回避能力として扱われているが、戦闘中だろうと水中だろうと砂漠だろうと容赦なく発動して回避できる。
VXT三部作 編集
- スーパーロボット大戦V
- 『第3次Z』と同じ仕様だが、精神コマンドから「闘志」が廃されたため、代わりに「加速」がかかるようになった。
単独作品 編集
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 味方のアームスレイヴの持つ通常の物とベリアルのECS(ベリアル)が登場。効果は同じ。常に透明状態になり、透明状態中は敵の射撃攻撃に当たらないという過去作の間接攻撃無効のような破格の性能を持つ。
- …ように見えるのだが任意でオンオフができず強制発動、すり抜けていった射撃攻撃が自軍エリアの母艦に当たったり、他のユニットの壁になれなかったりと用途に合わせた運用が求められた。ハマりさえすれば非常に強力。
主なユニット 編集
類似効果を持つ要素 編集
余談 編集
- 『スーパーロボット大戦J』にてマリュー・ラミアスがこのシステムが数多くの実戦で使用されていることについて非常に驚いていた。これは彼女が所属する地球連合軍がやっとの思いで開発したミラージュコロイドとよく似ていたせい。
- 『スーパーロボット大戦DD』ではECS搭載のコダールとミラージュコロイド装備のブリッツガンダムが同時に登場する、ブリッツガンダムに対してECS搭載機と戦った経験を元に対策するという場面があるほか、雪が降っているマップで問題なく使用してコダールがデストロイガンダムを撃墜している。