『スーパーロボット大戦F完結編』は「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品。「旧シリーズ」の1つ。
スーパーロボット大戦F完結編 | |
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シリーズ | 旧シリーズ |
原作 | 第4次スーパーロボット大戦 |
前作 | スーパーロボット大戦F |
開発元 | ウィンキーソフト |
発売元 | バンプレスト |
対応機種 |
セガサターン プレイステーション |
プロデューサー | 寺田貴信 |
シナリオ |
阪田雅彦 堀川和良 |
キャラクターデザイン |
湖川友謙 河野さち子 |
メカニックデザイン |
大河原邦男 カトキハジメ 石川賢 永井豪 福地仁 宮武一貴 守谷淳一 丸山功一 ゲストメカデザイン 藤井大誠 寺島慎也 宮豊 かげやまいちこ 山田隆弥 |
音楽 | 藤本大輔 |
発売日 |
1998年4月23日(SS版) 1999年4月15日(PS版) |
価格 | 6,800円 |
概要
『スーパーロボット大戦F』の続編。本来は分割発売する予定ではなかったのが、製作の遅れが響いたため、前後編に分割され販売された。
2011年11月9日には『F』と共にゲームアーカイブスで配信(価格:1,200円)。
システム
既存システムと変更点
基本システムは『F』と同じだが、変更点として以下のものがある。
- ただし改造の制限解除は終盤になり、それまでは引き続き最大5段階の改造制限が継続される。
- 反撃命令をマニュアル以外に設定した場合、敵のマップ兵器に対して自動的に回避か防御を行うようになった。
- 反応がレベルアップの度に必ず上昇するものでは無くなり、パイロットによって成長速度に差が出るようになった。
- それに伴い2回行動可能レベル(反応が200に到達するレベル)が新たに設定された。
- なお、パイロットによっては『完結編』に引き継いだら反応が低下し2回行動不可能に戻るという現象も発生する。
難易度
- 敵味方のパラメータ設定の変更に伴い敵ユニットの能力が大幅に引き上げられているため、難易度は『F』を大きく上回る。序盤のザコ敵の攻撃ですら「当たれば負け」というバランスとなっている。
- 同名ユニットでも味方のものとはかなりの性能差があり、数が多く出現するザコほどその傾向が強い。一方で味方ユニットはあまり変化が無く、『F』から続投した機体の殆どが性能不足に悩まされることに。
- 改造制限が終盤まで継続していることも高難易度化の大きな要因となっている。
- ニュータイプ(強化人間)や聖戦士などの技能持ちを基準にしたかのような調整になっているため、それらを持たないパイロットはザコ戦すら一苦労となり「ニュータイプと聖戦士以外は人に非ず」という風潮さえ生まれた。
- 反応の成長の仕様変更により2回行動可能レベルが高く設定されているパイロットは必然的に反応が低めになり、結果的に命中・回避面でも遅れを取ることになる。
- ザコ敵でも1割、終盤のボスともなると3~4割と高確率で切り払いが発動するため、命中率100%でも当てにならない。特にその際にザコが放つ「踏み込みが足りん!」等のセリフは、本作品を象徴するものの一つとしてユーザーの印象に強く残った。
- ただし本作は反撃不能ならば防御系の技能は発動しない仕様であるため、ファンネルでも射程外からなら安心して撃てる。
- 後半は宇宙がメインになるため、機体やパイロットの地形適応の殆どが宇宙Bに設定されている『マジンガーZ』『グレートマジンガー』『超電磁ロボ コン・バトラーV』『戦国魔神ゴーショーグン』『聖戦士ダンバイン』『新世紀エヴァンゲリオン』、オリジナルの『魔装機神』系は作品単位で不遇と言える。このことについては、主題歌で「宇宙スペースNo.1」と歌われているゴーショーグンが特に話題に上がりやすい。
- 『F』と同様、『第4次』や『新』と比べSP消費量は増加傾向、最大値は減少傾向にあるためSPが枯渇しやすい。
話題
- SS版『F』では変化しなかった兜甲児やゲッターチームの顔グラフィックがSS版の本作から変化するように。また藤原忍など一部キャラクターのグラフィックも書き直されている。
- 終盤シナリオは2ルートの分岐により、それぞれエンディングが異なり戦う相手も大きく変わる。また、バッドエンディングが3種類ある。
- 本作から始めた場合はある程度パイロットが成長し強化パーツを所持した状態で始まる。なお、パイロットのレベルや所持している強化パーツはいくつかのパターンからランダムで決定される。その他共通事項として、所持金100万、全機体無改造、総ターン数350、『F』のトッド・ハマーン説得フラグ未成立という状態となる。
- 本作から始めても支障は無いが、『F』から引き継いだデータの方がさまざまな点で有利になる。
- 『F』と同様に後にPS移植版も発売。変更点も『F』と同様で、ハードの都合によりBGMは全て作り直されているが、音質の低下や楽曲「VIOLENT BATTLE」のように大幅に曲調が変わってしまった曲もあった。不評だったせいか、PS版のサウンドトラックCDは発売されていない。
- シナリオ担当の阪田雅彦氏(シリーズ総監督兼任)が開発中に体調を崩し静養することになったため、ロンド・ベルが宇宙に上がる場面(シナリオ「ソラと大地のケモノ」のあたり)からシナリオライターが堀川和良氏に変更されている[1]。おおまかなアウトラインは阪田氏に決められているが、解釈や個々のエピソードは堀川氏によるもので[1]、ライター変更場面あたりからは殆どリアル系キャラクターのみで物語を進行すると言っても過言ではないほど登場キャラクターの偏りが激しくなり、主人公をはじめ、エンディングで一言も喋らないキャラクターが多数存在する事態に。ライター変更後の内容は批判要因のひとつとなっている。
- SS版のみ、ゲーム機の内蔵時計に連動した「誕生日祝福イベント」が存在し、登録した日付の該当日にゲームを起動すると『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクター達が祝ってくれる。元々は『F』で入る予定だった[2]。
- 寺田PはSS版発売時のインタビューで、「スパロボFと完結編の両方を買ってくれた方への最低限の礼儀として、2本をまとめて販売することはしない」と発言。後のPS版や廉価版の発売時、そして現在にいたるまで、この姿勢は真摯に守られている。
登場作品
- 機動戦士ガンダム
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
- 機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー
- 機動戦士Ζガンダム
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 機動戦士ガンダムF91
- 機動武闘伝Gガンダム
- 新機動戦記ガンダムW
- マジンガーZ
- グレートマジンガー
- ゲッターロボ
- ゲッターロボG
- 真ゲッターロボ (原作漫画版)
- 超電磁ロボ コン・バトラーV
- 無敵鋼人ダイターン3
- 戦国魔神ゴーショーグン
- 超獣機神ダンクーガ
- 伝説巨神イデオン
- トップをねらえ!
- 聖戦士ダンバイン
- 重戦機エルガイム
- 新世紀エヴァンゲリオン
『真ゲッターロボ (原作漫画版)』は機体のみ参戦。
参戦表記にはないが『M-MSV』『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』から機体が登場。本作はこの二作が新規参戦作品となっている。他、「劇場版マジンガーシリーズ」の機体が登場する。
世界観
世界観/旧シリーズを参照。
バンプレストオリジナル
登場人物
『F』と同じく、『第4次スーパーロボット大戦』と同様。
なお、魔装機系については魔装機神の登場人物を参照。
主人公
人物名 | 性格 | 組 |
---|---|---|
レナンジェス・スターロード | まじめでやさしい熱血漢 | A |
ミーナ・ライクリング | ちょっと変な性格 | |
イルムガルト・カザハラ | 理論家だけど異性好き | B |
リン・マオ | クールでニヒル | |
ヘクトール・マディソン | ちょっと変な性格 | C |
パトリシア・ハックマン | まじめでやさしい熱血漢 | |
アーウィン・ドースティン | クールでニヒル | D |
グレース・ウリジン | 理論家だけど異性好き |
ゲスト
インスペクター
その他
登場メカ
『F』と同じく、『第4次スーパーロボット大戦』とほぼ同様のメカが登場。ヒュッケバイン、グルンガスト等『F』で未登場だったメカも登場するほか、グレイターキンIIが初登場。
なお、魔装機系については魔装機神の登場メカを参照。
主人公機
- ゲシュペンスト(リアル)
- リアル系初期機。
- ゲシュペンスト(スーパー)
- スーパー系初期機。
- ゲシュペンストMk-II(リアル)
- リアル系後継機。
- ゲシュペンストMk-II(スーパー)
- スーパー系後継機。
- ヒュッケバイン
- リアル系最終機。
- グルンガスト
- スーパー系最終機。
ゲスト
ゾヴォーグ
その他
用語
ゲーム中データ
分類 | 記事 |
---|---|
全話一覧 | 全話一覧/F完結編 |
隠し要素 | 隠し要素/F・F完結編 |
裏技 | 裏技/F完結編 |
精神コマンド | 精神コマンド/F・F完結編 |
強化パーツ | 強化パーツ/F・F完結編 |
特殊能力 | 特殊能力/F・F完結編 |
特殊技能 | 特殊技能/F・F完結編 |
メカ&キャラクターリスト | メカ&キャラクターリスト/F完結編 |
中断メッセージ | 中断メッセージ/F・F完結編 |
その他オプション | オプション/F完結編 |
商品情報
ゲーム本体
セガサターン版
プレイステーション版
攻略本
サントラ