刹那・F・セイエイ

2014年10月4日 (土) 19:38時点における無頼王 (トーク | 投稿記録)による版 (→‎リアル系: 直接関係のないキャラは書くなとあれほど。)

刹那・F・セイエイ(Setsuna F Seiei)

機動戦士ガンダム00の主人公であり、ソレスタルビーイングに所属するガンダムマイスター。コードネームの由来は「刹那from聖永」。すなわち「永遠よりも長い時間の中で切り取られた一瞬よりも短い時間である」を意味している。
紛争が続く中東の国家「クルジス共和国」の出身。幼少期を反政府ゲリラ組織「KPSA」の少年兵として過ごし、ある戦闘で死の間際に0ガンダムの武力介入によって偶然救われ、マイスターとしてスカウトされたという過去を持つ(実はこの際の0ガンダムのパイロットがリボンズであり、刹那がスカウトされたのは彼の意向が大きく影響している)。このことからガンダムを神聖視するようになり、自身が「戦争を根絶するもの=ガンダム」になるべく、ガンダムマイスターとしての使命に生きる事となった。
また、ゲリラに洗脳されて両親を殺害したというガンダムシリーズの主人公の中でも壮絶かつ悲惨極まりない過去を背負っている(ガンダムシリーズの主人公が親と死別しているのは半ばお約束に近いが、自ら手を下してしまったのは刹那だけである)。そのような過去のせいか無口で無表情で無愛想であり、冷たい人間と思われがちだが、潜伏先の隣人だった沙慈が災難にあった際は気遣いの言葉をかけるなど、本来は優しい性格であり、彼の頼みには素直に応じるなど人付き合いの良さを見せることもあり、非道な行いをする者に対して激昂するなど正義感も強い。一方で、そのような過去を背負っているが故に、「自分は幸せになってはならない」と思い込んでいる節もあり、また他人から向けられる憎しみにも一切の抵抗はしない。

『1st』ではガンダムエクシアを愛機に、「ガンダムになる」ことを目標に戦争への介入を繰り返した。当初は他のガンダムマイスター達と協力することもなく、感情の赴くまま暴走するなど人間的に未熟な面が見られた。またモビルスーツの操縦においても、ガンダムより性能の劣る機体を操るエースパイロットらに押される場面が少なくなかった。だがチーム・プトレマイオスのメンバーからの影響、非戦を説くマリナ・イスマイールとの出会い、かつてKPSAで自身を洗脳し、殺しの技術を叩き込んだ男アリー・アル・サーシェスとの再会等を経て、戦いの日々の中でマイスターとして人間として大きな成長を遂げていく。
最終決戦ではソレスタルビーイング壊滅を目指す国連軍相手に奮闘、イオリア計画を歪めたアレハンドロ・コーナーを撃破しグラハム・エーカーを辛くも退けるも、国連軍との死闘には事実上敗北。中破したエクシアに乗ったまま姿を消した。

『1st』と『2nd』の間は誰とも連絡を取り合わず、ボロボロになった愛機に乗って世界を巡り、たった一人で武力介入を続けていた。その間に身長が10cm以上伸び、外見的にも精神的にも落ち着いた大人の青年へと成長している。なお2ndシーズンでは髪型が少し変わっているが、これは『1st』で戦死したニールを意識したものである。

『2nd』冒頭ではアロウズの収容所を襲撃し、捕らわれていた沙慈と再会。その後はアロウズと交戦しGN-X IIIアヘッド計3機を相手に善戦するも、性能差と数の差から袋叩きに合い撃墜一歩手前まで追いつめられる。が、ティエリアの援護で難を逃れ、プトレマイオス2で新たなる愛機ダブルオーガンダムを受領。ソレスタルビーイングに復帰する。その後自暴自棄になっていたスメラギ・李・ノリエガをトレミーに連れ帰り説得。同時に新たなる「ロックオン・ストラトス」としてカタロンにいたライル・ディランディをスカウト。直後の戦闘でアレルヤを奪還し、再集結したガンダムマイスターとチーム・プトレマイオスの中心として再び世界の歪みと対峙していく。
その過程ではアロウズイノベイドと激闘を繰り広げ、サーシェスの出現やアザディスタンの崩壊、メメントモリ攻略戦、明かされたリボンズとの意外な関係、負傷による細胞異常など多くの困難や歪みに直面しつつも、怯むことなく世界と対峙し続けた。その姿勢は「ガンダムになる」ことを目指した4年前とは違い、「ガンダムを超える」ことを目指すものだった。
そして、ガンダムと共に駆け抜けたその戦いの終わりに、変革者たる新人類イノベイターとして覚醒。来るべき異種との対話を託されることになった。

使用機体の殆どは剣を扱った戦闘スタイルの機体であるが、彼自身も剣術・体術を得意としている。

ドラマCDの仮想ミッションでは「ちょりーっす!」を口癖とするウザいキャラの疑似人格「R-35」を毎回演じさせられる。

劇場版では、イノベイターへと覚醒した自分への戸惑いで周囲には「1st」当初のような性格に戻った印象を持たれている。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。宮野氏のスパロボへの出演は本作で二度目。似た境遇のヒイロ・ユイとはイベントでよく絡み、会話面における出番はもちろん迷台詞も多いので必見である。能力値は格闘以外、全体的に低め。ただし、初期から連続行動習得済みで、も習得でき、エースボーナスのお陰で一部のユニットの対してはかなりの強さを発揮できる等アタッカーとしての素質は高い。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
『2nd』の設定で登場。前作では初期から習得していた連続行動が無くなり、ダブルオーガンダムの性能が抑え目に設定されてるため序盤は使いづらい。だがダブルオーライザーに乗り換えて以降は沙慈サブパイロットとなり、数話後にはさらにMAP兵器や最強武装が追加されるなど大幅に強化される。能力値もプロローグ時は相変わらず初期値が低い大器晩成型だが、本編開始後は全体的に高水準な格闘よりのエース級の能力値になる。
なお、破界篇と再世篇の間に1年しか時間経過していないため年齢が原作と異なり18~19歳であるが、わずか1年で4年分の成長をした事は特に指摘されない。外見は大分差が付いてしまったが、ヒイロとの友情は今作でも健在。また精神的に成長しており、シナリオの中核として点と点を繋ぐような役目が多い。またアムロに対してタメ口ながら「アムロ大尉」と呼ぶなど、目上の人物に対して明確に敬意を払うようになっている。
戦いの中でアムロを始めとした多くの人に見守られ、時には導かれながら原作と同様に成長していき、最終的には人を、そしてガンダムを超えた存在へと革新する。が、序盤の時点でトランザムが使い放題だったことと、ニュータイプであるカミーユと行動を共にしていたためか、その革新の開始は原作に比べると非常に早くなっている。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
PV1において、劇場版の設定で登場。今回はルートによっては比較的序盤からソレスタルビーイング仕様のフラッグでスポット参戦する。正式参戦は中盤からで、使いやすいALL武器を持つ乗機と最初から持っているイノベイターの効果で積極的に切り込んでいける。エースボーナスの変更によって最大火力が減ったが、今回はGNドライブ搭載機とガンダム系と戦う機会がかなり少ないため、然程問題ではない。シナリオでは劇場版で見せた迷いを感じさせる面もあるが、対話を目指していくという理想を確固のものとして進んでいく。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
初の劇場版設定で登場。序盤からロックオンと共に自軍に参戦。刹那とはある意味で縁が深い『蒼穹のファフナー』と共演を果たす(宮野氏が刹那を演じるきっかけの一つに音響監督が『蒼穹のファフナーRIGHT OF LEFT』(SRW未参戦)での宮野氏が演じた将陵僚の演技を評価したというエピソードがある)。ちなみに劇場版ガンダム00とファフナーは両方とも『異種との対話』がテーマになっている共通点もある。
本作では劇場版設定の登場であるためアルティメット・クロスのメンバーの中でも歴戦の戦士の一人で、その生き方は多くの仲間たちに深い感銘を与え、同時に彼らを導いていくことになる。ストーリーの都合上、中盤から2部終盤でダブルオークアンタに乗り換えるまで長期離脱するので注意。
多くのユーザーの間では『SDガンダム三国伝』との共演が注目されていたが、劇場版での参戦だった為か意外なことに反応は大人しめであった(公式ラジオでの寺田プロデューサーの発言から、敢えて深く踏み込ませなかったようである)。しかし、曹操の登場に反応し「三璃紗の侠(おとこ)」と発言したり、劉備翔烈帝への再覚醒を目の当たりにした際には「奴もまた『ガンダム』だ」と認めるなど、彼らとの絆はしっかりと描かれている。
戦い終えた後はソレスタルビーイングの仲間たちと共にELSの母星のある外宇宙に旅立った。

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
コロニー勢力のガンダムパイロットという大胆な改変でヒイロと共に登場。顔は2nd時代だがエクシア(リペアでもリペアIIでもない)に乗る。連邦軍基地(強化人間関連施設らしい)を襲撃し、コネクト・フォースと一触即発になりかかるが、敵が襲撃してきたことで一時共闘する。なお、初期レベルで既にイノベイターに覚醒している
カエル型異星人の乗る巨大ガンプラであってもガンダムと認識しているようで、援護攻撃援護防御時に対ガンダム系の援護セリフを言ってくれる。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
重陽子ミサイルをエクシアで破壊、日本壊滅を阻止するという形で登場を果たす。「天空の守護者」では熱血気味に叫んだり、「A wakening」では迷いを抱いてる際に森次に説教されるシーンがある。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

1stシーズンと2ndシーズンによって能力が異なる。1stシーズン時は愛機エクシアの特性に合わせ、格闘の数値が高めに成長するが、初期値はロックオンと殆ど同じ。それ以外のパラメータは平凡。回避の数値に至ってはティエリアよりも低い。逆に防御はマイスター中最も高い。技量も高くないためカウンターブロッキングといったスキルが発動しづらい。ただし、大器晩成型の成長パターンに設定されているので最終的にはトップクラスの能力に。2ndシーズン時や劇場版時は、初期値から全体的に高水準で格闘よりのリアル系エース級の実力者となり、技量も大幅にアップしている。

精神コマンド

典型的なリアル系の構成となっており、覚醒と強力な精神コマンドを最終的に習得する。1stシーズン時は回避が低いので雑魚戦では集中のお世話になる。

第2次Z破界篇
集中必中ひらめき気合覚醒
第2次Z再世篇
集中直感気合熱血覚醒
UX
集中直感てかげん覚醒
OE
集中加速不屈熱血

特殊技能(特殊スキル)

第2次Z破界篇
連続行動カウンターL5、ブロッキング
デフォルトで連続行動を習得しているため、他のパイロットの数倍の速度で成長していく。これが刹那の強み。カウンターは刹那の技量の低さからあまり発動しないので、ある程度強くなったら別のスキルで上書きしよう。余裕があれば技量を育ててカウンターを活かす手もあり。
第2次Z再世篇(プロローグ)
闘争心カウンターL5、底力L6
底力があるため、ダメージを食らうと回避率が上がる。逆に連続行動がなくなってしまった。連続行動が残っていればプロローグでの敵全滅も楽になっていたのだろうが…
第2次Z再世篇(本編)
イノベイターカウンターL7、戦意高揚
連続行動が復活しなかったのが痛い。イノベイターは先天性の戦闘技能だがZRルート54話、騎士団ルート58話と解禁がかなり遅い。破界篇から大幅に伸びたステータスと強力なエースボーナスを活用して戦おう。ちなみに技量が上がったのでカウンターが発動しやすくなった。
UX
イノベイター援護攻撃L1、援護防御L1、カウンター全体攻撃L2
OE
底力:CT率、イノベイター闘争心
闘争心でイノベイターの効果が発現しやすく、イノベイター自体も命中・回避以外にSP回復量の上昇にも補正が入るため非常に有用なスキルになっている。

固有エースボーナス

太陽炉搭載機、ガンダム系ユニットへの与ダメージ1.5倍
第2次Zにおける(対象ユニットこそ限定されるものの)与ダメージが1.5倍も増加する脅威のボーナス。熱血と効果が重複するため、魂を載せれば与ダメージが3.75倍という凄まじい数値に。なお、このボーナスは味方側のガンダム系ユニットやスポット参戦のGN-Xにも適用されるエクシアダブルオーライザーも両方MAP兵器があるので、うっかり味方の該当機体を巻き込まないよう注意。
破界篇ではなかなか活かす機会がないが、終盤は00シナリオでは敵が大抵擬似太陽炉搭載機に乗っている上、金ジムとの一騎打ちが待っているので、取得しておくと難易度がグッと下がる。再世篇では序盤からアヘッドやGN-X系が多く出てくる上、エピオンデストロイなどの他作品のガンダムにも有効なので非常に頼もしい。ダブルオーガンダムの謳い文句である「ガンダムを駆逐するガンダム」の名に恥じぬ活躍を見せてくれる。
闘志(攻撃が命中するとSP+1 気力+3)
OEのもの。
イノベイター発動時のSP回復が+5
第3次Z時獄篇での新ボーナス。最大火力こそ減ったが、シナリオ中にGNドライブ搭載機やガンダム系ユニットの敵がかなり少ないためそれほど苦にはならない。SP回復量が増えることで覚醒や魂を使いやすくなり汎用性が上がっている。

パイロットBGM

「DAYBREAK'S BELL」
1stシーズン前期OPテーマ。
「儚くも永久のカナシ」
2ndシーズン前期OPテーマ。
「FIGHT」
トランザム使用時はこのBGMが優先される。
「TRANS-AM RAISER」
トランザムライザーソード使用時はこちら。

人間関係

ロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ)
チームメイトであり、良き兄貴分。彼と行動を共にする事も多い。ロックオン(ニール)が戦死した後である「2nd」では、彼にならって髪を少し伸ばしている。
ロックオン・ストラトス (2代目)(ライル・ディランデイ)
ロックオン(ニール)から事前に聞かされており、ライルをソレスタルビーイングへと誘っている。
アレルヤ・ハプティズム
チームメイト。他のチームメイトと比べて絡みは少ないが、2ndで彼がピーリスと共に行方不明になった際に彼の無事を聞いて安堵するなど、大事な仲間として見ていることは確かである。
ティエリア・アーデ
チームメイト。当初関係は険悪な物であったが、徐々に彼と打ち解けていく。『2nd』1話では彼との再会を喜ぶなどお互い共に戦友と呼べる関係となった。後の戦いでは、とある目的のために同行することに。
グラハム・エーカー / ミスター・ブシドー
ガンダムエクシアの初介入時に偶然その場に居合わせ、ガンダムに魅了される。そのため、以降は一方的にライバル視される。逆に、刹那自身はグラハムと対面こそしているものの、ライバルと認識している描写はほとんど見られない。
ブシドーを名乗った後の彼には「破壊すべき世界の歪み」として対峙している。しかし、劇場版では彼の命を懸けた行動のおかげでELSとの対話に成功する。
なお、グラハムからは一貫して「少年」と呼ばれるが、刹那もグラハムの名前をあまり認識していないのか、原作では一度も名前で呼んでいない(一応、グラハムの名前を聞く場面は何度かある)。
パトリック・コーラサワー
エクシアの初陣の相手であり、機体の性能差も相まって圧勝。彼のプライドを粉々に打ち砕いた。劇場版では結果的に彼の命を救うことに。
沙慈・クロスロード
日本滞在時に偶然にも部屋が隣同士だった。初対面時に「愛想ないな」と言われてはいるものの、意外にも刹那は近所付き合いが良く、部屋に招待されたこともある。
『2nd』序盤で再開した後トレミーに同乗。ガンダムマイスターであったことが知られたため彼から敵視されるも、共に過ごすうちに和解。最終的にお互いの望む未来のために共にダブルオーライザーに乗り込み、共闘することになる。
小説版では、出撃前後に刹那の瞳が金色に輝くのを目撃している。
ルイス・ハレヴィ
『1st』では沙慈の恋人である彼女とも付き合いがあったが、刹那自身の無愛想さから「こいつ嫌い」と言われてしまった。
『2nd』ではアロウズに入隊した彼女とアロウズ主催のパーティ会場で再会。お互いの現状を知らないこともあり、比較的親しげに会話していた。その際刹那はルイスに沙慈について尋ねられ「宇宙で会った」と当たり障りのない範囲内で現状を伝え、その後沙慈にも彼女との再会を伝え「彼女と連絡取っていないのか?」と尋ねるなど二人の関係をかなり気にかけている。終盤イノベイドの傀儡となった彼女と完全に敵対するが、沙慈と共に復讐の鬼となった彼女を救うために尽力する。
マリナ・イスマイール
本作のヒロインで、刹那の『運命の人』。クルジスを滅ぼしたアザディスタン王国の第一王女で、刹那の亡き母と声が酷似した女性。対話による平和を模索するなど刹那とは真逆の道を行くが、互いに最大の理解者へとなっていく。
フェルト・グレイス
トレミーのブリッジクルー。1stシーズンではロックオンの死後に共に彼の死を悼んでいるくらいしか絡みがなかったが、2ndシーズン終盤以降は彼女に想いを寄せられる。
アリー・アル・サーシェス
KPSAの元構成員。両親の殺害を仕向け、自身を戦いの道へ巻き込んだ傭兵。1stでは彼に圧倒されるも、2ndでは自らが負傷した状態で彼に完勝するなど実力が逆転している。
だが、最後はライルに引導を渡されてしまうために明確な決着が付くことはなかった。一方、大森倖三氏の漫画版では、戦闘・精神面でサーシェスを完全に打ち破る展開がある。
ネーナ・トリニティ
チームトリニティと呼ばれるガンダムマイスターの一人。三大超国家による共同のガンダム鹵獲作戦で苦戦していたところを彼女に救われ、初対面時に強引にキスされるが、当の刹那は「俺に触るな!」と引き剥がす。その後もトリニティ自体をマイスターとして認めないなどで関係は険悪。
アニュー・リターナー
最終的には裏切ってライルを操られるままに殺そうとした彼女にやむなく止めを刺すことになる。第2次再世篇では、条件によっては殺すのではなく、救出することに。
リボンズ・アルマーク
KPSA時代、少年兵として生きることしか許されなかった彼を救った命の恩人であり、後に最大の敵であり、『世界の歪み』として敵対する事になる存在。
『2nd』の最終決戦にて雌雄を決するが、後に高河ゆん氏によって描かれたTVシリーズ終了後を舞台にした物語にて、彼の意思と再び対話し、完全に和解する。
刹那の両親
KPSA時代にサーシェスからの洗脳を受けた結果、自ら殺害した。なお、母親はマリナと声が似ていた(声優も同じ)。
現在では時折母親の姿がフラッシュバックするほどの強烈なトラウマになっており、刹那がマリナを気にかける一因となっている。父親の姿はあまり出てこない。ビジュアル集では、刹那は母親に似た顔立ちになっている。
マイケル・チャン
映画『ソレスタルビーイング』に登場する、刹那を元とした劇中人物。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
第2次Z破界篇終盤では、「ガンダム先輩」としての彼からのアドバイスに素直に耳を傾ける。再世篇ではタメ口ながらも「アムロ大尉」と階級付きで呼ぶなど彼にはっきりと敬意を表するようになり、アムロもまた、イノベイターへと革新していく刹那の変化を感じ取り、その革新を見守っていく。OEでは逆に年齢的にもガンダムパイロット的にもアムロの先輩として、彼を引っ張ることもあった。
シャア・アズナブルクワトロ・バジーナ)、カミーユ・ビダン
第2次Z再世篇ではアムロ同様に、イノベイターへと革新していく刹那の変化を感じ取り、時には助言を送りながらその革新を見守っていく。なお、アムロは自身の合流時に「カミーユの存在が刹那の革新を促した」という予測を立てている。OEでは30バンチ事件の際に2人と共闘しており、特にカミーユとは戦闘終了後に名前を教え合い、彼から好感を抱かれていた。

アナザーガンダムシリーズ

ヒイロ・ユイ
第2次Zの無口仲間(?)で、最も関係の深い戦友であり、無二の親友。彼とは幾度と無く対立し、対話を交わし、共闘し合う。刹那曰く、彼を見ていると「KPSA時代の自分を思い出す」との事。
第2次Z再世篇で絡みが更に多くなり、お互いの存在がシナリオの中核を担う。お互いを支え合い、切磋琢磨し、共に「変革者」として成長していく。
OEでも相棒関係になっており、千島列島の無人島にある連邦軍の強化人間開発施設を彼と共に強襲している。
デュオ・マックスウェル
第2次Zでは彼からは「ヒイロと同類」と一まとめにして扱われている。再世篇では、ゼロシステムに飲み込まれて暴走する彼をGN粒子による精神感応を通じて説得し、暴走を止めた。
トロワ・バートン
破界篇のアザディスタンでの戦闘で彼とカトルに窮地を救われる。そして再世篇にてキャスリンを守るために自爆しようとするトロワの窮地を今度は刹那が救う。何の因果か、この時もアザディスタンでの戦闘だった。
カトル・ラバーバ・ウィナー
再世篇の「悲しみのカトル」ではイノベイターとしての能力か、カミーユと同様に暴走する彼と感応し、その悲しみを感じ取った。
リリーナ・ドーリアン
第2次Z 破界篇で彼女をテロリストから救出した際、リリーナから現状のCBの方法論では戦争根絶は不可能と断言され、衝撃のあまり戦意を喪失する。
しかし、彼女の思想と強い意思は同時に少なからず影響も与えていたようで、続く再世篇では「新しい世界を背負って立つ資格がある者」として、マリナ同様に一目置いている節が見受けられる。
トレーズ・クシュリナーダ
再世篇では最終的に敵になるものの、他の敵勢力の親玉たちとは違い、刹那はトレーズを自分と同じく「世界の歪みを正すための破壊を行う者」として見ており、彼に対し「俺達は等しく愚かなのかも知れない」と、一種の共感のようなものを感じていた。
キラ・ヤマト
同じ21世紀ガンダム作品の主人公であり、ガンダムで紛争へ介入した者同士である。第2次Z 破界篇ではスローネツヴァイを強奪したサーシェスとの戦闘中にアレハンドロの暗躍によりヴェーダから切り離され窮地に陥ったところを、事態を事前に予測していたスメラギの指示に協力した彼にも救われる。
第3次Z 時獄篇では彼と共にオーブを防衛する。
UXでは前大戦から共闘していた間柄であり、EDでは共にELSの母星へと旅立つ。
三璃紗たち
UXでは人間でありながら文字通りガンダムそのものである彼らに対して複雑な感情を抱くが、彼らを仲間と認めるなど、彼らとの絆ははっきりと描かれている。

マクロスシリーズ

早乙女アルト
第2次Z破界篇でフロンティア船団に潜入した際、「単位を落としそうな学生クン」を装って彼に接触を図り、情報収集を行なおうとする。UXでは共に「対話のための機体」を駆る者同士として、第2次Z以上に深く関わる場面が多い。
ランカ・リー
第2次Z破界篇では当初は彼女とシェリルのに対して当初は関心を示さなかったが、彼女が歌でゼントラーディの戦意を喪失させたのを目の当たりにし際には彼女の歌を「ガンダム」と表現した。UXでもバジュラを鎮める彼女の歌に少なからず興味を抱いていた。
シェリル・ノーム
第2次Z再世篇の騎士団ルートのリボンズとグレイスとの最終決戦において、刹那が起こした奇跡が、V型感染症により命尽きる寸前にあった彼女の命と未来も救う事に。
グレイス・オコナー
第2次Z再世篇では彼女からも「リボンズが危険視する存在」として彼女からも危険視されている。騎士団ルートでの最終決戦ではトランザムバーストを発動させ、ヒイロ、ランカ、シェリル、バサラたちと共に、彼女とリボンズの野望を木っ端微塵に粉砕する。

リアル系

キリコ・キュービィー
ヒイロと並ぶ第2次Zの無口仲間。同作の中断メッセージ画面でも刹那・ヒイロ・キリコの三人が登場するものが有るが、破界篇での密接な絡みは無い。ちなみにこの三人だとキリコ>ヒイロ>刹那の順に無口。
ゼロルルーシュ・ランペルージ
第2次Z再世篇序盤では「戦うべき相手」について彼と話をする場面がある。そこでは刹那が「世界の歪み」と対峙するのに対し、ゼロは「世界そのもの」と対峙しており、明確な違いが表れている。
ゼロレクイエムルートにおいては、ゼロレクイエムを遂行しようとする彼の真意を感じ取っていた。黒の騎士団ルートのリボンズとグレイスとの最終決戦においては、刹那が起こした奇跡が、彼とスザクを完全な和解に導くことに。
玉城真一郎
第2次Z 破界篇では戦争根絶の方法論について思いつめるあまり、組織の行動理念を巡って彼とトラブルを起こす。
枢木スザク
第2次Z破界篇にて、ZEXISに加わった彼の監視役をスメラギに命じられる。尤も、刹那は「この部隊の人間がスザクを放っておくわけがない」と監視は必要ないと判断していた。
ブールーズ・ゴウトバニラ・バートラーココナ
第2次Z再世篇の序盤のクメンルートにて、連邦軍とアロウズによるクメンへの攻撃の際に、彼らのクメンからの脱出を手助けした。
ホランド・ノヴァク
第2次Z再世篇の騎士団ルートのリボンズとグレイスとの最終決戦において、刹那が起こした奇跡が、寿命が尽きる寸前にあった彼の命と未来も救う事に。
マジード将軍
第3次Z時獄篇にて、KPSA時代に彼の暗殺を命じられていた。
ゲイツ
第3次Z時獄篇では、彼のあまりにカッ飛んだ言動にわかり合うことを諦め、最後は「理解不能」と切り捨てる。
フェイ・イェンHD
UXでは彼女との初対面時、イノベイターであるが故か彼女の存在に不思議なものを感じ取っていた。
皆城総士
UXでは、宴会の席にて酒に酔った勢いで暴挙といえるほどのとんでもない人事を敢行する瑠璃に対し、共に頭を抱えた。
皆城乙姫
UXでは第2部終盤に昏睡状態にあった刹那に対しクロッシングを行い、ロックオン(ニール)と共に刹那の復活を助ける。
ショウ・ザマ
UXではバーンの歪みを断ち切るために決着をつけるよう促す。
バーン・バニングス
UXでは直接口に出してはいないが、ショウとの決着に拘るバーンの姿にかつての宿敵を思い起こしている。
シンジロウ・サコミズ
UXでは第2部終盤にダブルオークアンタの初陣の相手として対峙。彼の歪みを正すべく、その魂に呼びかける。
来主操
UXではひたむきに対話の道を貫き続ける刹那の姿勢に大きな感銘と影響を受ける。

スーパー系

砂原郁絵
第2次Z破界篇序盤で彼女からウサギの形に切り分けたリンゴを勧められ、暫く思案した後にこれを受け取った。再世篇序盤でもブロッケン伯爵戦を終え日本から発とうとした際、彼女からの餞別として再度リンゴとお弁当を受け取っている。
飛鷹葵館華くらら加門朔哉ジョニー・バーネットエイーダ・ロッサ
第2次Z破界篇ではエイーダ以外のメンバー四人とは序盤から共闘する。UXでは前大戦から共闘していた間柄で、第2次Z 破界篇の時とは逆にエイーダとは他の四人よりも先に共闘する。
早瀬浩一加藤久嵩
UXでは第3部にて彼らの対話を導き、加藤を説得するための道を拓く。また、刹那の理想は「邪魔する者は悪」という考えの浩一にも大きな影響を与えた。
九条美海
UXでは初対面時に彼女の精神的な危うさを直感的に見抜いていた。
森次玲二
CCでは迷いを抱いてる刹那を立ち直らせるためにあえて厳しい言葉をかけている。
ちなみに刹那とのやりとりは、森次の名前の由来とされている森次晃嗣氏が演じたモロボシ・ダン=(ウルトラセブン)の台詞である。また、刹那を演じる宮野氏もそのセブンの息子であるウルトラマンゼロを演じている。
覇道瑠璃
UXでは宴会の席にて酒に酔った勢いで暴挙といえるほどのとんでもない人事を敢行する彼女に、総士と共に頭を抱える。
ティトゥス
UX第1部のブラックロッジによる覇道邸襲撃の際、彼と生身同士で交戦するも、放った銃撃を全て彼に切り払われてしまう。
アイラ
UXでは奇械島での戦いが終結した後、世界を識る旅に出る彼女にマリナを紹介している。

バンプレストオリジナル

クロウ・ブルースト
第2次Z 破界篇ではルートによっては、なし崩し的にソレスタルビーイングの協力者となった彼と序盤から共闘するが、当初は「お前がガンダムではない」と断じる等、初期は冷淡な態度をとっていた。
カリ・ユガ
UXでは、本物の神である彼女に対して「リボンズと同じだ」と断罪する。

名台詞

1stシーズン

「エクシア、目標を駆逐する」
戦闘開始時などの台詞。
「この世界に、神なんていない…!」
第1話にて少年兵時代にサーシェスの「この戦いは神のための聖戦である」という放送に対して。この時点で既にKPSAに施された洗脳は解けかかっていたようだ。
以降、彼は神の存在に否定的になるが、スパロボでは「神」の位にいると出会っている。しかし、その者達は一柱を除いて「人が信じる様な神」では無く、神の名の下に他者の命を平然と奪う破壊と殺戮の権化そのものであり、結局は否定するべき敵でしか無い。
「ガンダムだ…」
「俺がガンダムだ」
刹那を、そして『ガンダム00』を代表する台詞。刹那役の宮野氏も一番印象に残っている台詞として挙げている。
当初はその突飛さから迷言とされる事もあった台詞であり、直後にロックオンからも「何言ってんだ!?」と突っ込まれている。だが、物語が進行していくにつれて刹那の言う『ガンダム』がモビルスーツを現しているものではなく、『戦争を根絶するもの』という意味合いである事が明らかになっていった。あまりに有名である為、彼の代名詞的に言われがちだが、最終的には「ガンダムになった」もしくは「ガンダムを超えた」等の心境の表れか、これを徐々に口にしなくなる事も特筆に値する。この台詞は破界篇にてDVEで再現されている。
ちなみに2nd以降は「俺とガンダムが」という表現が増えたが、こちらは単にモビルスーツのことを指す。
余談だが、宮野氏が後年演じたウルトラマンゼロが「俺は、ウルトラマンだ!」というそっくりな台詞を言ったため、ネタにされている。
「俺は、ガンダムになれない…!」
アザディスタンでの戦闘でかつての自分と同じようなゲリラの少年兵達を助けられなかった際の後悔の一言。しかし、直後に次回予告「刹那、ガンダムになる」と言われてしまい、唖然とした視聴者は多かった。ちなみに、この台詞は撃墜時の戦闘台詞として採用された。
「今度こそ…今度こそ、ガンダムに…!」
アザディスタンへ、拉致されていた宗教指導者マスード・ラフマディーを送り届ける際に呟いた台詞。上述の台詞との対比となっている。
「お前達が…その機体がガンダムであるものかっ!!」
トリニティの過剰なまでの武力介入に遂に業を煮やし、トリニティを紛争扶助の対象とみなし、対峙した際の台詞。前述のとおり、刹那にとっての『ガンダム』は特別な存在であるためか、トリニティに対する怒りも並大抵のものではなかった。
ちなみに破界篇では対スローネの特殊戦闘台詞に採用。
「だが生きているのなら、俺は戦う。ソラン・イブラヒムとしてではなく、ソレスタルビーイングのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイとして」
「そうだ…俺が、ガンダムだ」
かつての刹那が、ロックオンの家族をテロに巻き込んだKPSAの構成員だったことを知ったロックオンに銃口を向けられた際に答えた台詞。これを聞いたロックオンは刹那の心情を理解する。
「武力による戦争根絶! それこそがソレスタルビーイング!」
「ガンダムがそれを成す! 俺と共に!!」
「そうだ、俺が! 俺達が、ガンダムだ!!」
最終決戦、アレハンドロの乗るアルヴァアロンとの戦いの際に発した決意。スパロボではトランザム発動のイベント戦闘時の台詞として使われているほか、ガイオウに対しても特殊戦闘台詞という扱いでこの台詞を発する。トドメ演出の台詞にもなっている。

2ndシーズン

「変わっていない…あの頃から、何一つ…! こんな世界など、求めてはいない! 俺も、ロックオンも!」
コロニー「プラウド」内で沙慈を助けつつ、目の前に広がる殺戮を目の当たりにして怒りを募らせる。
「破壊する…ただ破壊する! こんな事をする貴様達を!」
「この俺が駆逐するッ!」
エクシアリペアを駆り、アヘッドに肉薄するも…。前半部分は戦闘台詞として採用されている。
「目覚めてくれ、ダブルオー…ここには…0ガンダムと! エクシアと! 俺がいる!!」
この言葉と共に、ツインドライヴシステムが今まで安定しなかったダブルオーガンダムが起動。まさに三位一体である。なお、似たような台詞を言ったキャラが過去に存在する。
ちなみに、これは太陽炉同調のタイムラグが原因。
第2次Z再世篇ではDVE
「ダブルオー、目標を駆逐する!」
「これが…俺たちの! ガンダムだ!」
この台詞と共にアロウズ部隊を撃破する。
余談だが、ウルトラマンゼロが「これが! 俺たちの! 光だ!」という台詞を言ったため、こちらもネタにされることに。
「まさか…カタロンの構成員として育てているのか…!?」
カタロンが保護していた子供たちを見て思わず問い詰める。すぐに「その様な事はしていない」と説明されるが、自身の経験からこう思ってしまうのも無理は無い。
「俺は二度と、あの中に入ることは出来ない…」
戯れる子供たちと戯れるマリナに在りし日の母の姿を見出して。自分の手は血で汚れきっていると思っていることが解る。
刹那「戦え」
沙慈「え?」
刹那「ルイス・ハレヴィを取り戻すためには、戦うしかない」
沙慈「僕が…戦う…?」
刹那「彼女の事が大切なら、出来るはずだ」
沙慈「…人殺しをしろって言うのか!?」
刹那「違う。彼女を取り戻す戦いをするんだ」
沙慈「そんなの詭弁だ!戦えば人が傷つく! ルイスだって…!!」
刹那「お前のための、戦いをしろ」
戦場にルイスがいたことが解り、思い悩む沙慈との会話。しかしこの後、彼から「僕はお前らとは違うんだ! 一緒にするな!」と殴り飛ばされてしまう。直後に現れたライルが言う通り、確かに言葉足らずだった。
逆に第2次Zでは刹那は沙慈に対して終盤までは一貫して「戦いは俺がやる」「お前は戦ってはいけない」と言い続けていた(これは原作でライルが「こう言えばよかったのに」と指摘していた事である)ため、沙慈から殴られる場面もなく、その気遣いを感謝されている。そして実際に言った頃には沙慈も刹那の事を理解していたので「自分のための戦いをやる」と刹那の言葉に応えた。
「やめろ!」
「お前がしていることは、暴力を生みだすだけの卑劣な儀式だ!」
夢の中で、かつての自分の凶行を止めようとするが結末は変わらなかった。そしてロックオンから「お前は今の命のために戦え」と諭され、「お前は変われ」と言葉をもらい……
「確かに…あんたは一国の皇女より、音楽を奏でる方が似合って見える……」
マリナに「音楽の道に進みたかったが、血筋のせいで皇女に担ぎ上げられた」という過去を聞かされて。
「マリナ……今度会ったとき、また子供達の歌を聴かせてくれ」
カタロン基地から離れる際にマリナに対して。毎回唐突にマリナの前に姿を現していた刹那が、初めて自分からマリナに再会の約束をした瞬間である。
しかし、次に二人が再会したのは……
「戦うだけの人生……俺もそうだ! だが今は! そうでない自分がいる!!」
マスラオとの戦闘時、ガンダムと戦い超えることが生きる証と語るブシドーに対して。かつて自分の事を戦うことしか出来ない破壊者だと語っていた刹那が、マリナやロックオンの言葉を受けて変わり始めた瞬間。
「成功する確率は低いだろう。だが、始める前からあきらめたくない!」
オーライザーに乗ることに躊躇する沙慈に対して。この言葉と共に、二人はダブルオーライザーで衛星兵器の破壊を試みるが……。
刹那「戦いは破壊することだけじゃない、創り出すことだって出来る。俺は信じている、俺達のガンダムなら、それが出来ると。…後はお前次第だ」
沙慈「…僕は、引き金を引けない」
刹那「分かっている」
沙慈「ルイスに叫び続けることしかできない」
刹那「分かっている」
沙慈「それでも、僕は…僕は…!」
刹那「会いにいこう、ルイス・ハレヴィに…!」
沙慈「あぁ…ああ!」
迷いつつもルイスを助けたいと苦悩する沙慈との会話。2人とは1期の時にそれなりの付き合いをしていたため、人生を狂わせてしまった事になおさら責任を感じているのだろう。
ティエリア「…ヴェーダ」
刹那「ガンダム…」
それぞれの陣営がそれぞれの想い人の名を呼ぶ中、ティエリアと二人で見事にオチをつけた台詞。
ただし、この直後にマリナが銃撃されてこの回が終わるため、「マリナ…」とでも言おうものなら間違いなく死亡フラグになっていたであろう。
再世篇においても再現されており、この後にクロウの「借金返済…」という台詞が入る。
「俺は……生きる。生きて明日を掴む。それが俺の戦いだ。生きるために、戦え」
死に急ぐブシドーを、この台詞で諭す。同時に沙慈にも感銘を与えた。
フェルト「刹那…」
刹那「…フェルト」
フェルト「…これを」
刹那「花…?」
フェルト「リンダさんがラボで育てたんだって。…あなたに、あげたくて」
刹那「ありがとう、フェルト」
フェルト「…マリナさんに怒られるかな?」
刹那「彼女とはそんな関係じゃない」
最終決戦へと赴く際にフェルトから花を手渡された時の会話。
「皆の命が…消えていく…!」
「そんな事…させるかぁぁぁッ!!」
トランザムライザーから放出される大量のGN粒子を通して仲間達の危機を感じ取って。直後、この機体に隠されていたシステムが起動した。
「そうだ…未来を創るために…俺達は、変わるんだぁぁぁッ!!」
トランザムバーストが起動した際の台詞。
「そのエゴが世界を歪ませる! 貴様が行った再生を、この俺が破壊する!」
リボンズとの最終決戦で、彼の傲慢さをこの台詞で断ずる。リボンズは「いい覚悟だ!」と返した。
「ガンダムエクシア…刹那・F・セイエイ、未来を切り開く!」
ダブルオーを破壊された刹那の前に現れたのは、かつての愛機であるエクシアだった。そして彼はこれに乗り換え、真の最終決戦に挑む。
「俺達はソレスタルビーイング。戦争根絶を目指す者」
「世界から見放されようと、俺達は世界と対峙し続ける。武力を行使してでも、世界の抑止力となって生きる」
「だからこそ俺達は、存在し続けなければならない。未来のために…!」
最終回のラストシーンより。アロウズという歪みを断ち切った後もソレスタルビーイングの活動、そして純粋種として目覚めた刹那の使命は終わらない。己ら自身が人類の脅威として、世界を一つにするための存在として世界に生き続ける事を選ぶ。やがて訪れる、『来るべき対話』のために…。

劇場版

「リボンズ・アルマーク…!?」
かつて自身が倒したリボンズ・アルマークとよく似た姿のイノベイドを見て驚愕する。果たして、その正体とは…。
ちなみに、劇場版の公開前PVでもよく流れた台詞だったので、視聴者からもまた「まさか、劇場版では復活したリボンズと戦うのか?」と思われた。さらに、こいつはリボンズではなく、スカイ・エクリプスの擬態である(詳しくは00I 2314を参照)。
「わからない…本当にわからないんだ」
ELSについて仲間から聞かれた時の台詞。刹那にしては珍しく曖昧な答え。
「俺の声が聞こえるか? 逃げろ! 逃げるんだ!」
「連邦のパイロット…」
ELSに侵食されている巨大MAに搭乗する連邦のパイロットに対して脱出を促すが、その時既に遅し。刹那は、救助できなかった彼の死を悼むのであった…。
こうして、純粋種のイノベイター同士は、お互いの存在を知ることもなく終わったのである。
「何のためにここに来た!? 応えろ!」
トランザムバーストを発動してELSと対話しようとした際の台詞。しかし膨大な情報量に脳が耐え切れずこん睡状態に陥ってしまう…
「良いも悪いもない。ただ、俺には…生きている意味があった」
「だから、示さなければならない。世界はこんなにも、簡単だということを…!」
ELSとクアンタムバーストで対話して、理解した際の台詞。そして刹那とティエリアは…
刹那「こんなにも長く、時間がかかってしまった…」
マリナ「すれ違ってばかりいたから…」
刹那「だが、求めていたものは同じだ……」
「きみが正しかった……」
マリナ「あなたも、間違ってなかった…」
刹那「俺達は…」
マリナ「私達は…」
二人「分かりあうことが出来た…」
ラストシーンで50年ぶりに地球へ帰還しマリナと再会した際の台詞。50年と言う長い歳月をかけて再会した2人はようやく分かり合うことができ、刹那は戦いを捨てることができた。澄み渡る未来の先で、「刹那・F・セイエイ」という夢は終わり、「ソラン・イブラヒム」が目を覚ました瞬間なのだろう。

書籍

「アリー・アル・サーシェス…あんたが見える……昔よりはっきりと、そして小さく……あれほど大きかったあんたが……今はもう…」
大森倖三版『2nd』(角川書店・刊)で、ダブルオーの量子空間でサーシェスを見た彼は、かつての師であり仇敵をこう評した。サーシェスにしてみればこれ以上ない屈辱だっただろう。そして……。
「アリー・アル・サーシェス……戦いだけを求め続ける哀れな魂。あんたに未来など決してこない」
上記の直後、アルケーを一瞬の内に真っ二つにし、そしてこう断じた。仇敵に完全勝利した瞬間である。
「共に未来を作ろう! リボンズ・アルマーク!」
「アンタの言う通りだ。俺はアンタに救われた。戦いしかなかった俺に、生きる意味を与えてくれた。」
「まだ遅くない。一緒に行こう…」
田口央斗版『2nd』(講談社・刊)最終回にて。最後の死闘でコンプレックスが爆発したリボンズに対し、刹那はこの言葉と共にコックピットから姿を現し手を差し伸べた。曲がりなりにも恩人だった彼に感謝の言葉を述べるなどマガジンZ版の名シーン。そして、リボンズが選んだ答えは…。
「それがアンタの答えか!!」
同じく、田口版『2nd』最終回より。リボンズは刹那にビームガンを向け、拒絶の意志を示す。それに対し、刹那のエクシアR2はGNソード改を構え、Oガンダムに向かっていく。そして…。
「ありがとう」
田口版『2nd』のラストシーンで、花にやる水を持ってきた子供たちに対して。血で汚れきった彼の手にも、ようやく子供たちと手を取り合い、戯れることが再び出来る時が訪れたのだった…。ガンダムマイスターとして使命を貫くために茨の道を選んだアニメ本編とは別の選択だといえる。

迷台詞

「ちょりーっす! 転入生の刹那でーすっ! よろしチョリース!」
ドラマCD『MISSON-2306』でルイスを護衛するために学校に通う事になるのだが、その時の自己紹介の第一声がコレ
どう見てもキャラが崩壊しているが、プランの薦めで「擬似人格TYPE-R35」を用いていたため、このような性格になっており本人の意思ではない。(実際心中で「本当にこれでいいのか」と自問していた)
「アルヴァトーレってあれっしょ? あの、金ジムって呼ばれてる…」
ドラマCD「アナザーストーリー COOPERATION 2312」での迷言。言うまでもなく『金ジム』と呼ばれているのはアルヴァアロンのほうである。

スパロボシリーズの名台詞

戦闘台詞

「大きさなど関係ない……ガンダムには!」
2Lサイズ以上の敵に対して。エクシアの性能ならばやり様はあるが、それ以前に他作品だとコロニーを丸ごと吹き飛ばしたり大質量を押し返したり地球にダメージを与える原因文明一つを無に帰したりなどとケタが違うガンダムがゴロゴロ存在し、実際に刹那当人も後に衛星兵器を真っ二つにしている
「インペリウムはソレスタルビーイングが討つ!!」
「次元獣…この俺が駆逐する…!」
インペリウムとの戦闘台詞。Lの浩一を皮切りとする「版権→オリジナル」への特殊戦闘台詞である。
「インサラウム……俺達が止める!」
インサラウム前作から引き続き「版権→オリジナル」への特殊戦闘台詞が追加収録された。
「あのマシンは戦争を加速させる……!」
「モビルドール…! その存在は許されない!」
モビルドール。破壊と殺戮のためのマシンは、戦争根絶のために在るソレスタルビーイングにとっては看過できない存在である。
「俺もお前もガンダムだ」
他作品のガンダムへの援護台詞。PSP用ソフト『機動戦士ガンダム ガンダムvs.ガンダム』のアオリ文句が元ネタ。

Zシリーズ

第2次Z破界篇

「あれも…ガンダムか!?」
「あれもガンダムなのか…」
前者はAEU基地に現れたガンダムデスサイズを見て、後者は別の世界から現れたを見ての一言。実に刹那らしい反応。
「…お前はガンダムではない」
CBに投降したクロウに対してこう返す。クロウは直後に「は?」と当然の反応を返している。ロックオン曰く、「言ってる事はよくわからんが、刹那はあいつを信用してないようだな」とのこと。
「お願いします。僕…このままじゃ単位が危ないんです」
「今日中に回答を30人分集めないと留年しちゃうんですよ」
「そっちの2もちゃんとお願いしなよ。君達も僕と同じなんだろ」
「そんな風に突っ張ってちゃだめだよ、
フロンティア船団に潜入した際にアルトにアンケートを求めた際の台詞の数々。学生という設定だけならともかく、何故か委員長という扱いだった(ヒイロやデュオより年上だからだろうか)。あまりの演技っぷりに元歌舞伎役者であるアルトですら「不良の面倒を見なきゃいけないなんて大変だな…」と完全に騙されていた。
「くだらん…」
シェリルランカについて、「歌で戦争が止められたらいいのに」という話題になった際の台詞。この時は「歌で戦争を止める」事に否定的だったのだが…。
「ヒイロ・ユイ…。お前が俺とは違うと言ったのを訂正する」
「お前もガンダムだ」
OZ、ブリタニア・ユニオン、人革連、AEUが差し向けた無数の敵機による包囲を突破するために自爆したヒイロの行動に対して。ヒイロは「そうか・・・」と返答している。
「全てを変える圧倒的な力…!」
「あの歌も…ガンダムか…!」
ランカの歌で攻撃をやめるゼントラン兵たちの姿に驚愕した際の一言。一見すると妙だが、刹那は『戦争を止めるもの』のことを総じて『ガンダム』と表現するので意味は通じる。また、刹那はランカの歌で攻撃をやめたゼントラン兵達の様子を、かつて0ガンダムに命を救われた際の自分の様だとも評している。
「違う…!」
「奴らはガンダムではない!」
沙慈からルイスの負傷、そして絹江の死を知らされ、「何なんだよ、ガンダムって!?」とガンダムへの憎悪を露わにした沙慈に対して。
そして、平和に暮らしていたはずの沙慈やルイス、絹江を巻き込んでしまった落とし前を付けるかの如く、刹那はトリニティに戦いを挑む。
「ロックオンは……!?」
「夜明けの鐘」より。アルヴァアロンを撃墜した刹那のもとに、護衛を突破したZEXIS本隊が到着。遅れてデュナメスが合流し、安堵する一行だったが……。
「うう……うわあああああああああぁっ!! ロックオォォォォン!!」
合流したデュナメスから聞こえてくるのは、相棒の名を呼び続けるハロの声のみ。ロックオンの死を知った刹那は、ただ慟哭する……。
「変革と破壊は違う。この世界はもう十分過ぎる程、血を流した」
「誰もが畏怖する程の強大な力でなければ世界は動かない」と主張し、ガイオウによる「破界」の正当性を口にするカルロスを否定するが、彼からは「足りないね」と一蹴される。
「アレルヤ…ティエリア…ロックオン…」
「俺は…俺達は…」
「ガンダムだ…!」
再世篇予告にて、プトレマイオス撃墜後の呟き。直後、GN-Xの総攻撃がエクシアを襲う…。
再世篇ではプロローグでこの場面があるが、敵を全滅させるとなぜか2ndシーズンの顔グラが出るバグがある(ここで2ndの刹那が登場したという扱いになるようで、キャラクター事典にも登録される)。

第2次Z再世篇

「ミスター・ブシドー…。あの男なのか…」
ブシドーとの初戦にて。原作とは違い、グラハムが破界篇でやたらと絡んできたせいか、初見でブシドーの正体を把握している。まぁ、あんな奴が何人もいたら刹那も嫌だろうが…
さらに、UXのグラハム生還時の発言よりも遥かに早く、「ミスター・ブシドー」名義ではあるが名指しで呼んでいる。
「くっ…うう…!」
「わからない…だが、頭が…いや、胸が…痛い!」
「悲しみのカトル」にて、暴走するカトルと感応し、彼の抱える悲しみを無意識のうちに感じ取った際の台詞。この頃からイノベイターとしての能力の片鱗を見せている事が分かる(実際、カミーユは刹那の革新を感じ取っていた)。ただ、原作ではダブルオーライザーに乗ってしばらくした後、「自分自身を変革させる」と考えてから覚醒が始まった事を考えると早過ぎである(この時点ではダブルオーライザーは登場していないが、原作とは違いトランザムを乱発できるから早まったのかもしれない)。
「デュオ・マックスウェル! 己を取り戻せ!」
「お前の希望を捨てない強い意志はいつだって俺に力をくれた! そのお前が機械に翻弄されるのか!」
「ゼロと呼ばれたG」にて、ゼロシステムに飲み込まれて暴走するデュオとGN粒子を介して意識がリンクした時、彼を止めるために呼びかけた言葉。刹那の成長と仲間との絆が良く分かる台詞である。
(ヒイロ…お前ならそのガンダムの呪縛を打ち破れるはずだ)
(お前は俺にガンダムになれと言った。だが、俺はお前に言う)
(ガンダムに打ち勝て…!)
第29話「戦士たちの叫び」において、ダブルオーライザーによって展開された対話空間の中でゼロシステムに振り回されていたヒイロに向けた言葉。かつて自分が発破をかけられたように、親友を支え、後押しする。
「新しい世界を背負って立つ資格があるのは、戦う事をずっと否定してきた人間だけだ」
彼女一人ではない。…平和を願い、戦いを否定する者達のために俺達は戦おう」
同話にて、ヒイロ達と完全平和主義の話題になった際に。ダブルオーライザーという力を得た刹那は、マリナが願う争いのない世界を築くために戦友達と共に新たな戦いへ赴く。
「戦いは俺がやる。お前はツインドライヴの制御だけに集中しろ」
「お前は戦ってはならない。いつか、平和になった日のために」
第30話「一点突破」において、「ソレスタルビーイングを許せない気持ちはあるが、この世界を守るために出来る事をやりたい」とオーライザーの正パイロットとなる決意を固めた沙慈に向けた言葉。刹那にとっては沙慈もマリナやリリーナと同じ、「平和を願い、戦いを否定する者達」の1人なのであろう。
また、前述の通り、言葉が足りず「お前のための戦いをしろ」と言って沙慈を怒らせてしまった原作と比べて対応が真逆なのもポイント。
(あの日、クルジスで俺が見たのは、この世界には存在しないはずだった神……圧倒的な力だった)
(その力は戦場を切り裂き、無力だった俺を救ってくれた)
(だから、俺はそれになろうとした。世界を変える力、ガンダムに)
(だが、ガンダムは神ではなかった……)
(やはり、この世界に神はいない……あの日、ガンダムになろうとした俺は間違っていたのか……)
「白き牙」のIMより、夢うつつの中でのモノローグ。刹那にとっての「ガンダム」とは、総論すれば「世界を変える力」であり、より正確に言えばクルジスで見た0ガンダム……そこで受けた衝撃のことである。だからこそ彼は、あの「ガンダム」のような、世界を変える力そのものになろうとしたのだ。
だが、その「ガンダム」に乗っていたのは、世界の歪みたる敵。信念を根幹から揺るがされた刹那の夢に現れたのは、破界事変宇宙に消えたあの男だった……。以降、彼はガンダムになるのではなく超えるために己を変革していく。
「急げ、ロックオン! コックピットを引き抜け!」
第34話「白き牙」でアニュー救出フラグを成立させていた場合。原作ではアニュー機直撃させ、心ならずも彼女を倒してしまうのだが、フラグが成立していると刹那が上記のセリフを叫ぶ。直後、この声にロックオンは力強く応え、そして…。
「…狙撃のコツは、あの男に教えてもらった…」
上記の後、沙慈からその見事な狙撃を絶賛されて。窮地に陥ったロックオンと、リボンズに操られたアニューを救った刹那の狙撃。それを可能にしたのは、今はもういないもう一人のロックオンだった。
ただし、だからと言ってあっさり実行出来た事にはアムロ達も驚愕しており、刹那のイノベイターへの革新が進んでいる事を示唆している。
「それはない」
「……わからない」
中盤、負傷した(実際には記憶逆行を起こした)C.C.ゼロがつきっきりだと聞き、「私情を戦略に挟んでいるなら不快の極みだ」と述べたティエリアに対して。即答かつ断言だったため「何故そう思う?」と問われたものの、言った刹那本人もなぜそう思うのか理解できなかった。イノベイターとしての意思感応能力が徐々に発現して来ていることが伺える。
「あの男……どこへ向かうつもりなんだ……」
「異能者」でブシドーが撤退した後の一言。無論刹那にそんなつもりはないのだろうが、ブシドーの迷走ぶりを皮肉ったように聞こえてしまう。
「枢木スザクは自分の戦いを見失った。ゼロは新たな自分の戦いを見つけた。…お前の戦いは何だ?」
「戦乱の王ピースクラフト」開始時の沙慈との会話。再世篇において初めて刹那が沙慈に「戦う事」を問いかけた場面である。沙慈も刹那の言葉の真意を察し、「自分のための戦いをする」と宣言する。
「そしてまた、誰かの幸せや平和を奪うのか! 自分の欲望を満たすために!」
再世篇終盤、バジュラ本星近海での戦いで敗れ、往生際悪く尚も生への執着と渇望を叫ぶサーシェスを糾弾し、切り捨てる。原作と違い、再世篇ではサーシェスの最期の場に居合わせている。
「俺達が生み出した歪みが拡がって行く……そして、それに世界が……みんなが……! そんなことを……!」
「させるかぁぁぁっ!!」
「革新」開始時。終わりを見せないイノベイターとの戦いの中、グレイスに支配されたバジュラが現れ、さらに人類に失望したかのようにイマージュが出現。そして、誤解から衝突する沙慈とアンドレイ。混迷する状況の中、それでも明日を掴もうと、若き「革新者」が咆哮する。そして……。
「そうだ! 明日を創るために……俺達は変わるんだっ!!」
発動したトランザムバーストが奇跡を呼び、すれ違っていた者が分かり合い、認め合う。そして、死に瀕していた者達を呼び戻す。イオリアの予期した「奇跡」の体現者・真のイノベイターは、その翼たるダブルオーライザーと共に、明日を掴むために飛翔する。鳴り響く「儚くも永久のカナシ」と合わせ、この場面は再世篇でも特に熱いシーンと言える。
「俺は超えてみせる…! 誰かが決めた俺の生き方を、俺自身を、ガンダムを!」
「それが俺の変革…! 俺は世界と共に変わっていくんだ!」
「お前に渡しはしない! 俺達の戦いと世界の未来を!」
「リボンズ・アルマーク! 世界の歪み…俺が破壊する!」
リボンズとの戦闘前会話ガンダムマイスターとして与えられた生き方を超え、かつての目標であったガンダムを超え、人を超えた存在へと変革し、今度こそ望む未来を掴み取るためにかつての命の恩人にして最大の仇敵へと挑む。
「教えてくれ、エルガン・ローディック。俺は…イノベイターになった俺はどう生きればいいんだ?」
「革新」におけるエルガンとの会話にて。イノベイターとして革新したものの、その事については刹那自身も大きく戸惑っており、アムロからは「自分でどう生きるかを決めなければならない」、エルガンからは「どう生きるかを含めてのファーストイノベイターだ」と言われる。この刹那の戸惑いは劇場版で刹那がイノベイターとしての自分に戸惑っていた事への布石であろう。
刹那「戦っている時、あなたを感じた」
マリナ「私もです、刹那」
「大逆のインサラウム」冒頭にて、マリナと再会した際に。…相変わらず単刀直入過ぎて傍目から見てカップルと思われても仕方がない会話をしている。
「俺は信じたい…! 違う種の生命体とも、分かり合う事が出来る事を!」
コーウェン&スティンガーとの戦闘前会話。他者を理解しようとしなかった結果、醜悪な進化を遂げた化物へ「調和」の可能性を叫ぶ。さりげなく劇場版における刹那の行動理念を提示したシーンでもある。ちなみにこれはイノベイター覚醒後にインベーダーと戦う「閃光! 進化の果て!」の方であり、順番が逆の「決戦! 果てなき進化へ!」では「世界の歪みを破壊する」といういつものスタンスを表明。
ヒイロ「刹那」
刹那「何だ?」
ヒイロ「お前はガンダムだった」
刹那「お前もだ。そして、お前はガンダムに打ち勝った」
ヒイロ「お前はガンダムを超えた」
刹那「ありがとう。最高の褒め言葉だ」
再世篇ED。破界事変から関わり、切磋琢磨してきた二人による会話。前作から続く二人の関係を統括する台詞であり、ガンダムという単語の意味が二人の間で大きく変わっているのが特徴的である。

携帯機シリーズ

「いや…ショウ! お前への未練を残す限り、奴は人生の歪みから解放されない…」
「お前がその剣で、奴の執念を断ち切るんだ!」
UX第31話にて、ショウに一騎打ちを申し込んだバーンに対してチャムが「あんなの相手にするな」と言ったのを制止して。聖戦士との決着を望む黒の騎士の姿に刹那が見たのは、かつての宿敵か。
「…以前よりランカ・リーに興味があった」
UX第33話(対バジュラルート)にて、ライブ前にアルトたちがランカの部屋を訪ねた際に、刹那も同行してたためにフェイが「実はアイドル好き?」と尋ねた直後の返答。フェイはこれを肯定と受け取り意外な展開と驚くが、実際のところはアイドルとしてではなくバジュラへ与える影響が気になっての発言だったことがモノローグで判明する。
「シンジロウ・サコミズ! お前が真に祖国を想うならば、なぜ変わろうとしない!」
「過去に囚われたままで、未来を掴むことなどできるものか!」
「妄執に憑かれた王よ! その歪み…この俺が破壊するッ!」
UX第38話にて、サコミズと対峙した際の台詞。
「命を照らす正義の光…」
「ヤツもまた、ガンダムか」
UX竜宮島ルート第42話より。翔烈帝となった劉備に対して。当然ここで言う「ガンダム」とは彼の演者の事ではなく、前述の『戦争を止めるもの』の事である。
「ならば、その道…この俺が切り拓く!」
「俺達は変わる……変わらなければ、未来とは向き合えない!!」
「そのために……ダブルオークアンタがあるッ!!」
UX竜宮島ルート第43話より。天児の遺言を浩一から伝えられてなお、自身のやり方を貫くあまり怒りに駆られる加藤久嵩。そんな彼に師の意志を理解させるために、刹那はクアンタムバーストの使用を決断する。なお、「クアンタムシステムはまだ調整が済んでいないから使用できない」と散々釘を刺されていたのにも関わらず、必要だと思えば迷わず使ってしまう辺りが刹那らしく、案の定後でイアンに愚痴られている。なお、ここがスパロボ初のクアンタムバースト使用シーンにも関わらず、流れ始めるBGMはラインバレルのPROUDとなっており、UXのクロスオーバーを体現する場面の一つでもある。
「この世界に神はいない。いるとすれば、それは人の意志だ」
「永遠の時の流れの中で、ほんの一瞬だけ、与えられた生……」
「その瞬間の輝きにすべてを燃やし尽くすからこそ、人は、命の意味を知る」
「その意志が、神をも超える……」
同ステージのエンドデモにて、に対して。何気にコードネームの本来の表記である「刹那from聖永」にかけた内容となっている。
「………グラハム・エーカー」
UX第48話のシナリオエンドデモにて、条件を満たし生存したグラハムに対話という生き方を貫き通した姿勢を認められた際に。何気に原作(および上記の「ミスター・ブシドー」呼びを含めなければ第2次Zも)では一度も発していないグラハムの名前呼び。
かつて敵対していたものと共に闘う仲間として認め合うことが出来たという、ある種の『対話』を成し遂げられたと見れば感慨深い台詞。
「己の欲のまま、周囲への危害も厭わない野心…お前の創造しようとする未来は、俺たちが破壊するッ!」
UX第49話でのハザードとの戦闘前会話での台詞。かつて討ち果たしたサーシェスやリボンズ以上に醜悪な「他者と分かり合う気が無い存在」であり、醜悪な欲望を満たすために同じく「他者と分かり合う気が無い存在」であるヘスター三島らと共謀して、同じ人間も異種も散々弄び踏み躙り命の尊厳を奪い続けた巨悪を、革新者は断罪する。

スパロボシリーズの迷台詞

Zシリーズ

「発熱か?」
朔哉の「二人だけで話したいことがある」と告白(実際は違うが)された際に、セイミーを茶化すメンバーの中で一人空気の読めない発言。いかにも彼らしい。クロウにそういうリアクションはないだろ、と突っ込まれる。
「そのためにも、この作戦…絶対に成功させる」
メメントモリ攻略戦を前にして。真面目に締めているが、「そのため」というのはロックオンアニューの関係をZEXIS地上部隊に発表する事である。破界篇では色恋沙汰を「発熱か?」とボケていたのに、すっかりノリの良い性格になったものだ…。
「…そのあだ名を甘んじて受け続けるつもりはない」
「俺は変わる…。変わらなければならないんだ」
第3次Z時獄篇第36話にて。名台詞のはずなのだが、そのあだ名が「ムッツリ5」なので、色々と台無しである。
(俺は、こんな男とわかり合う事が出来るのか…)
第3次Z時獄篇第37話「戦士の資質」における、ゲイツとの戦闘前会話。40話では、その可能性がない事を思い知らされた。

携帯機シリーズ

「………」
UXの序盤、八稜郭にて孫権尚香たちに対し、「お前さんたちの前では刹那も迂闊な事を言えない」と発言したロックオンの言葉を受けての意味深な沈黙。
直前の刹那たちが参戦するルート分岐では孫権たちは別のルートにおり、刹那と孫権たちの初対面のシーンは描かれていない。刹那が孫権たちを初めて目の当たりにした時、一体どんな反応をしたのか気になるところである。そしてこの場面の直後、刹那の前にまた新たなガンダムの姿をしたが現れる…。
「どうなるんだ、俺たちの部隊は…」
「THE SHADOW OVER INNSMOUTH」にて、酔った瑠璃によって民間人フェラリオまでもが戦術指揮に加わると聞いて頭を抱える総士に続いて。
先行きが果てしなく不安な一幕であったが、これによって本来あり得ない可能性がUXに集うことに。
「曹操…次は俺の力を示す」
「曹操、お前の力はまだ必要だ!」
曹操への特殊援護台詞。台詞自体は迷台詞ではないのだが、UXではバグにより、孫権への援護の際に発生する台詞になってしまっている。
余談だが、刹那を演じる宮野真守氏は、曹操を主人公とする三国志漫画『蒼天航路』のアニメ版にて曹操を演じている。

単独作品

「見せてやる、ガンダムの力を! ハイパー・ライジングソード、ファイナル・アターック!」
CCのイベント「天空の守護者」にて、アレハンドロに引導を渡すシーンを撮影している際に。…刹那、一体どうしたと言わんばかりに熱血気味になっている。
ちなみに、「ハイパー・ライジングソード・ファイナル・アタック」は映画『ソレスタルビーイング』におけるダブルオーライザーの必殺技だったりする。
「…俺は一体何を。 歪んでいるのか?」
そして撮影終了した際に。刹那はハメを外してしまい、ただ唖然とするしかなかった…(結果的にこのような演技にさせたゼロにも原因があるが)。

搭乗機体・関連機体

ガンダムエクシア
1stでの搭乗機。
ガンダム アヴァランチエクシア
『00V』に登場。エクシアに「アヴァランチユニット」と呼ばれる高機動ユニットを装着。SRW未登場。
ガンダム アヴァランチエクシアダッシュ
『00V戦記』に登場。アヴァランチエクシアに「ダッシュユニット」を追加する事で宙間戦闘にも対応できるようにした機体。SRW未登場。
ガンダムエクシアリペア
2nd第1話のみの搭乗機。
1stシーズンで半壊したエクシアを刹那が自ら修復した機体。その姿はクロスボーン・ガンダムを連想させる。再世篇でも登場。
ガンダムエクシアリペアII
2nd最終話のみ登場。回収したガンダムエクシアリペアをCBの手で修復・改修した機体。最終決戦で大破したダブルオーライザーに代わって搭乗し、0ガンダムとラストバトルを繰り広げる。SRW未登場。
ガンダムエクシアリペアIII
劇場版の外伝に登場。ガンダムエクシアリペアIIを再改修した機体。地上での戦力として運用。SRW未登場。
ダブルオーガンダム
2ndでの搭乗機。
ダブルオーライザー
ダブルオーガンダムに支援機オーライザーが合体した状態。
劇場版でもツインドライブを粒子貯蔵タンクに変えたものを使用していた。
ダブルオーガンダム セブンソード
『00V』に登場。エクシア同様追加装備として7本の剣を装備している。しかしオーライザーとの同時運用が不可能だった為設計データ段階で留まっていた。SRW未登場。
ユニオンフラッグCB仕様
劇場版でお目見えした専用機。ガンダムが使えない状況で使用される。
ダブルオークアンタ
劇場版終盤での搭乗機。刹那が求める対話の為のガンダム。

余談

  • 1stでは少年らしい小柄な体格であったが、2ndでは身長が10cm以上も伸びており、雰囲気も相応の物となっている。設定上は「ゲリラ時代の栄養失調で成長期が遅れてやってきた」と言うことになっている。
    • ちなみに1stシーズンの時点でも実はヒイロより6cmも身長が高く、ガロードとはギリギリ1cm勝っている。
  • 刹那の誕生日は4月7日であるが、これはガンダムシリーズの記念すべき第一作目・機動戦士ガンダム(TV版)の第1話(1979年4月7日)が放送された日でもある。
  • ガンダムに己の理想像を見出し、それを理解しているロックオンの「ガンダムバカ」という台詞に感謝を述べる所などから、参戦を希望していたファンだけでなく刹那を演じた宮野真守氏からも「(スパロボで)他のガンダムと出会った刹那に注目」と言われている。
  • 劇中では彼はMAとの交戦機会が多かったが、結果的にその大半を撃破しているため「刹那にMAで挑むのは死亡フラグ」と言うファンも多い。また1st最終回でアルヴァトーレを何本もの剣を突き立てながら破壊していく様から「MA解体屋」という愛称で呼ぶファンも。蛇足だが、ゲーム「機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081」の主人公ユーグ・クーロもジム・コマンドでビグロを3機撃破したり、漫画版ではグラブロやビグロを多数撃破したりと刹那に匹敵するMAキラー振りを見せ付けている。
  • 水島精二監督は第2次Z 破界篇での刹那&ヒイロの遣り取りをいたく気に入っている様子で、自身のTwitter上にて「なんだこの子たちは」「素晴らしいね、スパロボ」と画像付きでネタにしていた。
  • 担当声優の宮野氏は後に「ウルトラマンゼロ」の声を担当するのだが、そのゼロが刹那の名言を彷彿とさせる台詞を言うため(名台詞の項を参照)、ファンからネタにされることがある(ちなみにウルトラマンゼロとは『コンパチヒーローシリーズ』の一つである『ロストヒーローズ』、『ヒーローズバーサス』で共演している) 。劇場版00の公開時の劇場CMでウルトラマンゼロのCMが流れていた劇場が多かったのも、それに拍車をかけている(共に松竹による配給であった)。なお、この事で宮野氏は「ガンダムとウルトラマンの主人公を演じた唯一の声優」と言われる事もあるが、実は古谷徹氏が『ウルトラマンUSA』でウルトラマンスコット/スコット・マスターソン役を既に演じているため、これは誤りである。

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