ラフレシアは『機動戦士ガンダムF91』の登場メカ。
ラフレシア | |
---|---|
外国語表記 | Lafressia[1] |
登場作品 | |
デザイン |
富野由悠季(イメージラフ) 石垣純哉(第1稿) 大河原邦男(クリンナップ) |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | 宇宙用モビルアーマー |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | XMA-01 |
全高 | 37.5 m |
本体重量 | 184.6 t |
全備重量 | 263.7 t |
動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 31,650 kw |
スラスター推力 |
52,020 kg×5
|
アポジモーター数 | 40 |
装甲材質 | チタン合金ハイセラミック複合材 |
開発 | クロスボーン・バンガード |
所属 | クロスボーン・バンガード |
パイロット | カロッゾ・ロナ |
概要編集
クロスボーン・バンガードの試作型モビルアーマー。「ラフレシア・プロジェクト」と呼ばれる余剰人口抹殺計画を遂行するために開発された。
その名の通り、巨大な花の様な形状をしており、5基の花弁の様な大型バインダーユニットには武装が多数内蔵されている。また、ネオ・サイコミュ・システムを搭載しており、パイロットの思考のみで機体制御を可能としている。さらにIフィールド・ジェネレーターも搭載されているため、ビーム攻撃への耐弾性が高い。
劇中ではカロッゾ・ロナが乗り込み、月から発進した地球連邦軍の1個艦隊を瞬く間に壊滅させた。さらにセシリー・フェアチャイルドのビギナ・ギナとシーブック・アノーのガンダムF91と交戦し、ビギナ・ギナを大破させている。しかし、直後にF91の最大稼働モードが発動し、「質量を持った残像」を発生させながら接近するその機動にセンサーを幻惑され、半ば自爆のような形で撃破されている。
撃破のされ方には諸説あるが、「ラフレシアのコクピットブロックにF91がビームランチャーを至近距離から直撃させて離脱し、直後にその残像を狙ったテンタクラーロッドが追い討ちをかけるように自らに向かってビームを発射して撃破された」というのが通説となっているようである。
登場作品と操縦者編集
『スーパーロボット大戦』のリリースが開始された当時のガンダムシリーズ最新作『F91』のラスボス機体という事で、旧シリーズでは強敵であったが、αシリーズ以降ではそれほどではない。
旧シリーズ編集
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。DCの精鋭部隊であるラストバタリオンの司令官機として登場。FC版は強い。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- FC版同様、ラストバタリオンが使用。出番が1回に減り能力も相対的には下がったが、相変わらずバグは脅威。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 引き続きDCが使用。シナリオ「リューネ、そしてヴァルシオーネ」に登場する。メガ粒子砲が強く、Iフィールドもあり、さらにカロッゾの回避能力が高いので苦戦を強いられる。PS版でも高い攻撃力は健在。
- 第4次スーパーロボット大戦
- シナリオ「ポセイダルの野心」に登場。2回行動可能なカロッゾが乗っている上に、早い内なら動き出して攻撃力の高いバグをどかどか撃ち込んでくるので、被害が広がらないうちに早めに撃破したい。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 追加シナリオ「救出」にもボスとして登場。攻撃力の高さは『第4次』と変わっていないので、攻撃を食らわないように。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 今回もDCが使用してくるが、カロッゾが出ないためマ・クベの保有戦力として登場。そのスペックはゲストの指揮官機ライグ=ゲイオスに匹敵し、1機だけでも別勢力として相対するポセイダル軍すら殲滅できるだけの強さを持つ。特にポセイダルルートシナリオ「砂上の楼閣」では4機も登場する上、全機が2回行動可能。そのシナリオではターン数が過ぎると撤退するので手に余るなら無視しても良いが、隠し要素にかかわるNPCのヒイロやトロワを攻撃されるのだけは避けておきたい。
- なお、DCルートに進んでもどういうわけか1機も出てこない。
αシリーズ編集
- スーパーロボット大戦α
- 原作同様にクロスボーンが使用。バグの攻撃力は相変わらず要注意。シナリオでは中盤と最終盤で交戦。中盤では分岐ルートなのでこちらのユニットが少ない上にガンダムF90Vを入手する場合はフラグの都合上、セシリーがシナリオ終了時にならないと加入しないため旧シリーズとまでは行かないがかなりの強敵。しかし最終盤ではこちらも強力なユニットが揃っているので、最早脅威ではない。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- カロッゾの遺した機体を木星帝国が使用。パイロットは人工知能。良心もエゴも持たぬ正真正銘の「機械のバケモノ」と化したその様に、ベラが戦意を失いかける一幕も。以降もベラやキンケドゥで攻撃すると特殊戦闘台詞が聞ける。性能自体はごく普通で、バグも別ユニット化したためHPが高いだけの敵となった。とはいえ、縦に横にとにかくグルグルと回転しまくる戦闘アニメーションは必見。
COMPACTシリーズ編集
- スーパーロボット大戦COMPACT(WSC)
- 本作で初めて、本来の開発組織であるクロスボーン・バンガードにより使用される。他にメガノイドによる複製品も登場。獲得資金は18500と破格だが、攻撃力3000越えのバグには要注意。更に別ユニット扱いのバグも登場する。
- スーパーロボット大戦COMPACT2
- 第2部と第3部に登場。パイロット共に能力は高いが、戦うのは終盤なので戦力は整っているはず。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 対処法や扱いはリメイク前と変わらない。
- SRWではそこそこ散見される事とはいえ、LLサイズ設定が一際謎めいている作品。(同じ宇宙世紀系で僅かに全高が高いサイコガンダムはMサイズ、無敵戦艦ダイに至っては本機の十倍以上のスケールなのにLサイズである。)
VXT三部作編集
- スーパーロボット大戦X
- 宇宙世紀世界最後の敵としてレコンギスタ軍ルート45話で登場する。本作ではカロッゾが元々乗っていたものはアクシズでの戦闘で撃墜されたため、ヘルメスの薔薇に残されていた設計図から復元したという設定で登場する。
- バグの代わりとしてピレスロイドを大量に出してくる他、モビルドールのサーペントも同時に出してくる。
- 武装としてもバグは搭載されておらず、MAP兵器以外は射程が1~5の武器一つしかない。その為、ファンネル系やツインバスターライフル最大出力、ハイ・メガ・キャノンフルパワー等長射程の武器には手も足も出せないという宇宙世紀世界最後の敵としては非常に情けない事になっている。本作のクィン・マンサなどは射程が長いため、スタッフが失念していたわけでもないだろうが…。
- ターン制限がない分、先に戦ったカルキノスよりは楽かもしれないが、それでも真っ向勝負を挑む場合は鉄仮面の能力が高い上にラフレシアもSアダプターを装備している為、洒落にならないダメージを叩き込んでくるので決して弱い訳ではない。
- 撃墜時は花弁が閉じるようにして爆散していく。
関連作品編集
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- マ・クベの戦闘時における姿。二度登場し、最初は4人目が居ない状態で戦闘を行わないといけない(この時は機体自体が未完成らしく何らかのパーツを入手するためにサナリィを襲撃している)。二度目は終盤の中ボスとして登場し、かなりの強敵だがこの時は4人目としてシュウ・シラカワのグランゾンが参加している上にメインメンバーのほぼ全員が最強装備の一つ前の装備になっているため一度目よりは与し易い。本作にはカロッゾ自体が未登場。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
武装編集
- 拡散ビーム砲
- 茎部に8門内蔵されている。
- テンタクラー・ロッド
- 本機の「触手」。バインダー1基につき各25基ずつ、計125基が格納されている。ロッド部先端にはビーム砲とチェーンソーが内蔵されており、ネオ・サイコミュ・システムによる思考コントロールで自在に操っている。これを回避するのは至難の業である。
- 旧シリーズでは単なる鞭のようなアニメーションだったが、『第2次α』ではスラスターを使って直立状態になってから射出する演出となり、さらに駆動音が響くためチェーンソーを内蔵しているのがわかりやすくなった。
- メガ粒子砲
- バインダーに5門装備。速射性が高い。『第2次α』では回転しながら連射する演出になっている。
- 『X』では広範囲のMAP兵器のみとなっている。
- メガビームキャノン
- バインダーに5門内蔵されている。
- Iフィールド・ジェネレーター
- 機体の周囲に対ビームバリアを展開。ビーム兵器への防御力は高めで、劇中ではビームシールドを貫通するヴェスバーをも遮断してみせた。また、テンタクラー・ロッドから放たれるビームも防げるので機体への誤爆もない。
召喚攻撃編集
特殊能力編集
移動タイプ編集
サイズ編集
- L
対決・名場面編集
関連機体編集
余談編集
- ガンダムシリーズの機動兵器には珍しく、カメラアイに相当するパーツが見受けられない。作中のカロッゾはコクピットから有視界戦闘を行っていた。
- コミックボンボンで連載された漫画版『F91』では、シーブックにその外観を「チン〇コユリ」と評された。
- 同作では尺の都合か「コックピットを直接射貫かれて大爆発」と最期がシンプルになっている。
- 『ガンダムビルドファイターズトライ』では、制作者によりラフレシアにバグが武装として搭載されていた。「設定では搭載されていないはず」と即座に登場人物による指摘が入ったのがビルドシリーズらしい。