アカツキ・ナガレ
アカツキ・ナガレは『機動戦艦ナデシコ』・『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』の登場人物。
アカツキ・ナガレ | |
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漢字表記 | 赤月流行[1] |
登場作品 | |
声優 | 置鮎龍太郎 |
デザイン | 後藤圭二 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦A |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
年齢 |
20歳(TV版) 25歳(劇場版) |
身長 | 179cm |
体重 | 68kg |
所属 | ネルガル重工 |
役職 | 会長 |
趣味 | 美人に声をかけること |
好きな食べ物 | ホットケーキ |
嫌いな食べ物 | 麩 |
概要
機動戦艦ナデシコ
ダイゴウジ・ガイの後釜として登場するエステバリスのパイロット。軽い性格だが、パイロットとしての実力は確かで頭の回転も速く、その正体はネルガル重工の会長である(一部の人物にはバレバレであったが)。初めのうちは何かとテンカワ・アキトに突っかかっていたが、共に戦っていく内に和解。しかし、アキトの両親が亡くなった原因が明らかになった事と、ネルガルの陰謀が正体と目的が露見したために決裂し、最終的には再び敵対し対決するという流れになった。
敵にも味方にも正義があるアニメ(SRW区分ではリアルロボット系)は「好きだった」と語る反面、勧善懲悪的なスーパーロボット系作品は嫌いであるらしく、アキトにとって大切な作品である『ゲキ・ガンガー3』を勧善懲悪作品として小馬鹿にする発言し挑発する事が度々あった。
中学の頃に兄を火星で起きた事故によって亡くしており、彼の代わりにネルガル重工の後継者となった。そのために自分が周囲の期待を一手に受けることになったのがプレッシャーだったらしく、兄の影を内心強く引きずっていた。
劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-
劇場版ではTV版の出来事が明るみにに出た事でネルガルの社会的責任と信用が凋落し、ライバル会社に推された形で表舞台から姿を消していた(劇中では「A級戦犯」や「落ち目の女たらし」など色々言われている)。
アキトとミスマル・ユリカの事故から火星の後継者の動向を察知しており、イネス・フレサンジュの保護や救出したアキトへ様々な支援を行っていた(部下になった月臣元一朗にアキトの薫陶を任せる、ブラックサレナを用意するなど)。
登場作品と役柄
専用エステバリスの性能は他機より若干上だが、エステバリスの生命線といえる合体攻撃がないのでどの作品でも倉庫番送りにされがち。特に『W』の第2部では条件を満たさないと戦線復帰しない上に搭乗機が悲惨な事になった。『R』では登場すらしないなど、戦闘面・シナリオ面共にナデシコパイロットの中では冷遇傾向にあったが、『BX』では遂に合体攻撃が実装されたりするなど、待遇の改善が見られた。
射撃能力は割と高めになっているため、登場作品によってはXエステバリス改に乗せることで、削りや資金稼ぎに役立ってくれる。作品によっては原作終盤の再現で(一時的にだが)敵として登場することも。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- TV版設定で仲間になるが、合体攻撃が無いので強制出撃以外では倉庫番になりがち。
- 第3部「演算ユニットを奪え」にて量産型エステバリスを従えて敵に回る。レベルや改造はそのまま引き継がれるので、育てていると意外な苦戦を強いられる。ちなみに、撃墜するとゲームオーバー。
- 初期の勝利条件を満たすと自軍に復帰するが、直前のシナリオで脱退している関係上強化パーツが外されている状態なので、無改造の場合は前線に出すと非常に危険。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(PORTABLE)
- 初登場作品。ロンド・ベルに出向し、ナデシコに直々に編入を言い渡す。原作通りナデシコに乗り込んでいるが、正体判明のイベントは原作以上に恥ずかしいものとなっている。
- エリナ共々最後まで嫌味な発言を繰り返し、原作および後のスパロボシリーズのような「意外に良い人」なイベントが一切無く、「盛り上がっているところに嫌味で水を差す」とか「出撃前などに皆の士気を下げるような嫌味を言う」シーンばかりが目立ってしまっている他、木連との和平交渉に向けて皆が盛り上がる中、独り「面倒になってきた」と内心疎ましく思ったり、その後交渉が決裂すると自軍のパイロット達からも「おたくとしてはそっちのほうが都合が良いだろうね」と皮肉られる等、かなり利己的かつ性格の悪い人間のように描写されてしまっている。おそらく、シナリオ面での扱いは歴代最悪と言っても過言ではない。
- EDでも懲りずに火星古代文明のネルガル重工による独占を狙うが、木連の熱血クーデターにより結局頓挫し、加えてスキャンダルの発覚でマスコミの対応に追われるハメに…。
- 能力的には幸運を覚えるので資金稼ぎに役立つ。合体攻撃も使えない分、強めの月面フレームなら彼も気兼ねなく使えるので、特にガイ死亡時なら出番があるかもしれない。
- スーパーロボット大戦J
- 第5話「変転する運命」で初登場。ナタルがラクスを人質に取ったときは、反発するメンバーが多い中、ナタルの行動を肯定するなど、序盤のメンバーでは現実的な言動が目立つ。
- 中盤で一時ブルーコスモス側に付くが途中で復帰。本作ではここで正体が判明するが、気付いてないメンバーの方が多かった。
- 終盤の分岐ではナデシコメンバーの中では唯一アークエンジェルに残ってアズラエルを説得しようとした。このため離脱が多く、使い辛さに拍車を掛けている。終盤、ネルガルが終戦後の慈善事業にも手を出そうとしていることが発覚して他のメンバーに「少しはいいところがあるじゃないか」と茶化される。
- 使うならば、Xエステバリスに乗せると良い。
- スーパーロボット大戦W
- ロンゲーズの一人。第1部ではTV版設定で味方に。クルツとコンビを組んで会話シーンにも多々登場する。初登場時に劾を雇ってナデシコに助太刀する。なんと第2部後半までネルガル会長であることが語られず、『J』同様正体に気付いていないメンバーが結構いた。ずっと正体を隠している事もあってか、「企業の利益最優先」の面も薄い傾向にある。
- 第2部は条件次第で復帰するが、どういうわけか、このときの機体はラピッドライフルしかないエステバリスII。一緒に来る元一朗はナデシコメンバー屈指の実力者な上、持参金を20万持って来るので、「アカツキはオマケで本命は20万(と元一朗)」とプレイヤーにネタにされた。なお、合流時、自軍の面々は最初アカツキに文句を言うのだが、持参金を出した途端、態度を180度変える。エステバリスIIでは戦力にならないため、今作でもXエステバリスに乗せるといい。
- 仲間にならない場合はユリカ復帰時にナデシコに乗りこんでいる。第1部ではカットインが追加されているが、第2部の劇場版verでは消滅する。
- スーパーロボット大戦BX
- TV版での参戦。音声も新規収録された。参戦も早い上、ガイが既に死亡している関係でアキトとの合体攻撃が用意される。そのため、アキトをフルに活かすなら活用は必須。また、「同型機に乗っている」「加速や幸運の早期取得」と言った要素もパートナーバトルシステムと相性が良く、アキトのサブとして抜群の相性を誇るが、エステバリス同士を組ませるとせっかくの地形適応UPが無駄になるのが難点。
- シナリオ面でも見せ場はなかなか多く、これまでのSRWシリーズで殊更強調されがちだった「キザで嫌みっぽい皮肉屋」「会社の利益最優先」といった面は鳴りを潜め、原作本来の「根は良い人」の面がピックアップされており、積極的に話し合いに参加し世間の裏事情を知る一人として意見を出しつつも自軍のノリには寛容であり、ネルガルの利益的にあまり好ましくない事態になろうとも、先ずは世間の信用あればこそと普通に協力してくれたりと付き合いが良い。
- さらに、まさかの「主人公のコーチポジション」を獲得し、ここでも意外な付き合いの良さを見せ、しっかり面倒を見てくれる。同じくコーチをするクロスと共に主人公から慕われているのもシナリオで出番が多い要因であろう。
- 火星極冠遺跡の決戦ではアキトを助けて協力するイベントもあり、総じて今までの冷遇が嘘のような好待遇でファンを喜ばせた。おそらく歴代でも最高の扱いと言っても過言ではない。初参戦作の『A』とはかなり対照的である。
- ちなみに、今回はオウストラル島で刹那が行ったクアンタムバーストにより正体が明らかになっている。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 劇場版設定でNPC。今回も終盤、自軍に資金50万を提供してくれるが、『W』の時とは違いリョーコとヒカルからは文句を言われてしまう…。旧ナデシコクルー共々出番は少ないが原作での見せ場は描かれているため、メグミ・レイナードやアオイ・ジュンに比べればマシな扱い。
- スーパーロボット大戦T
- 劇場版設定でNPC。シークレットシナリオにおいては、当初は自軍への任務報酬をケチろうとして散々な批判を受けるが、ルリ達の口車に乗せられる形で要求の倍額にあたる資金20万を提供し意地を見せる。発生がゲーム中盤と比較的早めな事もあり『V』程の金額ではないが、これには守銭奴のフェイ・ヴァレンタインや、会社員の木下藤八郎、サイゾウ・トキトウ、サギリ・サクライ達も絶賛の声を上げた。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 劇場版設定。NPC。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- TV版設定。
パイロットステータス
能力値
全ての能力が平均より高め。作品によっては射撃はかなり高い事もある。欠点は信頼補正を受けられるメンバーが少ないこと。
精神コマンド
加速、狙撃、幸運を修得することが多い。幸運持ちなのは、やはりネルガル会長だからだろうか。幸運が生かせるMAP兵器持ちユニットとの相性が良い。
- IMPACT
- 加速、集中、狙撃、ひらめき、熱血、幸運
- A
- 幸運、ひらめき、集中、加速、てかげん、熱血
- A PORTABLE
- 幸運、ひらめき、集中、加速、必中、熱血
- J
- 加速、ひらめき、狙撃、熱血、集中、幸運
- W
- 加速、ひらめき、狙撃、熱血、必中、幸運
- BX
- 加速、集中、狙撃、幸運、熱血
特殊技能(特殊スキル)
『J』では指揮、『W』では支援要請と会長らしいものを修得する。
- IMPACT
- ナノマシン処理、援護攻撃L4、援護防御L4
- A
- 切り払いL6
- A PORTABLE
- 切り払いL6、ガンファイトL3
- J
- 斬り払い、撃ち落とし、IFS、援護攻撃L2、援護防御L2、指揮L1、コンボL2
- W
- 斬り払い、撃ち落とし、IFS、援護攻撃L2、援護防御L2、支援要請L2、マルチコンボL2
- BX
- IFS、援護攻撃L2、援護防御L2、全体攻撃L2
エースボーナス
- 入手資金+25%
- 『A PORTABLE』で採用。
パイロットBGM
- 「YOU GET TO BURNING」
- オープニング主題歌。『IMPACT』に於ける選曲。
人間関係
- エリナ・キンジョウ・ウォン
- 会長秘書。共にナデシコに乗り込む。
- プロスペクター
- 部下。
- ゴート・ホーリー
- 部下。
- テンカワ・アキト
- 所謂ライバル関係。何かにつけて彼を馬鹿にするため度々喧嘩になっていたが、さほど険悪な関係という訳でも無かった。TV版の最終決戦では蟠りも消えた模様。
- 劇場版ではネルガル重工復権の一環として、火星の後継者との戦いを支援する。
- ミスマル・ユリカ
- 好みのタイプらしい。狙っているかのような発言はするが行動に移すことはなく、基本的にアキトへの挑発の一環と思われる。
- タカスギ・サブロウタ
- 『W』ではロンゲーズの一員。
- ホシノ・ルリ
- 劇場版にて「イイモノなのかワルモノなのか解らない」と評される。
- 白鳥九十九
- 木星蜥蜴の正体を隠蔽するため、射殺しようとした。
- 火星の後継者
- 劇場版では彼らから「奸賊」だの「悪魔」だのと呼ばれる。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- アイナ・サハリン
- 『A』では、互いに政財界の出身だったため、パーティーで遭ったことがある。
- キラ・ヤマト
- 『J』では、ラクスを人質に取る作戦の代案を提示することもせず、ナタルを非難するだけのキラや甲児、統夜達をたしなめ「みっともない」と評する。もっとも、少し経ってから彼らは意図せずにアカツキの苦言を皮肉るような行動に出たが。
- ナタル・バジルール
- 『J』では味方からナタルが非難された際に、彼女の行動を肯定した。
- 叢雲劾
- 『W』では一時期彼を雇っていた。
- ムルタ・アズラエル
- 『J』では彼を説得しようとするが、結局愛想を尽かす。『W』では序盤に見限っている。
- リディ・マーセナス
- 『BX』では彼の家柄を見破り、アドバイスを送った。
- キャプテン・アッシュ
- 『BX』では影で協力関係を結んでおり、ビシディアンの活動を支援していた。
- キャプテン・アングラッゾ
- ビシディアンの先代首領。上記の協力関係により彼を知っており、会話で彼の事を示唆する場面がある。
- 東方不敗マスター・アジア
- 『T』では彼とドモンの「真のガンダムファイト」を世界中に中継するべく協力する。
その他リアル系
スーパー系
- ビューティフル・タチバナ
- 『A』では、互いに政財界の出身だったため、パーティーで遭ったことがある。
- 破嵐万丈、ギャリソン時田
- 『A』にて、アカツキの顔写真とフルネームが載った会社案内パンフレットを提示し、「これでどうして(ネルガル会長であることが)バレないと思ったのか」と呆れられた。
- また、『V』では万丈から、ドン・ザウサーの遺産を捜索する事を頼まれていたが、成果は上がらなかった。
- 神隼人、デューク・フリード
- 『IMPACT』終盤の火星極冠遺跡騒動では、人工知能搭載の量産型エステバリスを戦力に使ったことで、彼らに自身の真意を見透かされていた。
- 葛城ミサト
- 『MX』では序盤に彼女の要請をあっさりと快く引き受け、彼女を驚かせ(微妙に呆れられ)た。
- ノアル・ベルース
- ロンゲーズではないがロンゲーズと行動を共にする事が多い仲間。
- ダービット・クリューゲル
- ロンゲーズ仲間。中の人も同じ。
- ロゼ・アプロヴァール
- 『W』にて白鳥九十九暗殺に関する情報を「ヴェルターの一員」として提供。父の代からの知り合いらしく、「嫌味な笑顔が父親そっくり」と言われる。
- ロッド・バルボア
- 互いに似た側面や境遇を持つ人物で、『BX』ではネルガルとGAILの関係もあり、互いに特殊台詞が用意されている。
- クロス
- 『BX』では彼から自分がいない間のヨウタの師匠役を託されている。
- 旋風寺舞人
- 『V』では同じ若手社長として、「変わってしまった」自分と違い、変わらずに信じた道をまっすぐ突き進む彼の姿に期待している。また彼がナデシコクルーに弄られている時は唯一フォローをしてくれた。
- 旋風寺裕次郎
- 『V』では親の代から旋風寺コンツェルンとの付き合いがある為、彼とも交流が深く、彼の「過去」も知っている。
バンプレストオリジナル
名台詞
TV版
- 「ふーん、やっぱりな…。プロジェクトは『B案』に移行か。仕方ないね」
「連合軍総司令に繋いで。そう、『仲直りしたい』ってさ…」 - 第7話「いつかお前が『歌う詩』」ラストより。「ナデシコが多大な被害を受けて火星を去った」という秘書エリナからの報告を聞いた際に。
- ちなみに、この時アカツキの顔は影で覆われており、名前もEDテロップに載っていない(ただし、アカツキ役を演じる置鮎龍太郎氏の名前は「整備員」役で載っている)。
- 「アカツキ・ナガレ。助っ人さ。まあ、さしずめ『自由の旗の元に集った宇宙をさすらう海賊』の様なものかな…」
- 第8話「温めの『冷たい方程式』」より。ミナトから「誰、アンタ?」と聞かれた際の自己紹介。この時、アカツキはミナトの手を取っているが、彼女から拒まれている。
- なお、アカツキの上記の台詞の元ネタは、松本零士氏が原作の漫画およびアニメーション作品『宇宙海賊キャプテンハーロック』からであると思われる。
- まさか後年、元ネタのハーロックとアカツキがスパロボで共演するとは、この時誰も思わなかったであろう。
- 「どうした? アニメみたいに決めてみろよ」
- 同話より。無重力下でのバスケ勝負で制御が利かないアキトへの一言。
- 何でもない一言だが、スパロボでは回避時の戦闘台詞、『BX』ではさらにアキトとの合体攻撃中での台詞として採用されている。
- 「済んじゃった事はいいんじゃないの? 人生、前向き前向き。ハハハ…」
- 第9話「奇跡の作戦『キスか?』」より。(ユリカの誤作動によって)ナデシコの「グラビティブラスト」を発射してしまった事が原因で木星蜥蜴の襲撃に遭った件での責任追及をしようとするエリナをたしなめて。
- 既に木星蜥蜴との戦闘状態に突入しているのにも関わらず徒に誰かを責める行為は、現場の空気を悪くするだけでなく何よりも戦闘に従事する者達の士気を下げかねない。上記のアカツキの助け舟に、他のナデシコクルー達もホッと胸を撫で下ろした事であろう。
- 「ある者の幸福は、ある者にとっては不幸。他人(ひと)の不幸は蜜の味」
- 第10話「『女らしく』がアブナイ」より。「人たちが作った手料理(ただし、不味い)を食べて欲しい」とユリカ&メグミ&リョーコに追い回され続けるアキトの姿を見て。
- 確かにアカツキが評した通り、今回のエピソードにおいて多くの女性達に振り回されたアキトは幸福どころか、むしろ不幸であったと断言できよう。
- 「アニメとか好きな人って、恋愛下手ごまかすためにプラトニックラブを言い訳にするだろ? 君みたいな子がそういうパターンに陥るのって、もったいないよ。もっとパーッと明るく…」
- 第11話「気がつけば『お約束』?」より。アキトとリョーコが一緒にいるのを見ての横槍を入れ、アキトと言い争いになる。この際、アカツキは「アニメ嫌い」を自称するが、細かな伏線にもなっている。
- 「ま、いろいろあったけどご苦労さん、テンカワ・アキト君。結構やるじゃん」
- 同話ラストより。戦いの後にアキトと固い握手を結ぶ。
- なお、「この回の『ゲキ・ガンガー3』は天空ケンと海燕ジョーが仲違いの末にラストで仲直りする」というものであり、サブタイトル「気がつけば『お約束』?」とも一致している。
- 「クソッ、俺は跳べないのか……兄さん」
- 第21話「いつか走った『草原』」より。無理を押して決行したボソンジャンプをエリナに強制解除されて。ジャンパーではない身では肉体をズタズタにされて死ぬところだったことを認識し、その悔しさを亡き兄にぶつける。
- 「兄さん……嫌だよ……死んだんだろ?」
「いつまで僕の邪魔をするつもりなんだ。怖くなんか……ないぞ」 - 同話で、ナノマシンが見せる兄の亡霊に苛まれた際の台詞。「怖くない」とは言っているものの、立ちつくして動けずにいた。
- 「こりゃ参った、一本取られた」
「ゴート・ホーリー。ただのコチコチかと思ってたらなかなかどうして、喰えない奴だったよ」
「マスターキー持って逃げちゃった」 - 第23話「『故郷ふるさと』と呼べる場所」より。ゴート・ホーリーに一杯喰わされて。最後の紙を見せるシーンは若干シュール。
- 「いいかい、どんな人間にも立場があるように、それぞれの正義を持ってるもんさ。ちなみに僕の好きだったアニメでは、ちゃ~んと敵にも味方にも正義があった。もっと色んなアニメを見るべきだったね」
- 第25話「『私らしく』自分らしく」より。敵対したアキトに対する発言。
- これまで一貫してアニメ嫌いを公言していた彼だが、実は彼もアニメが好きだったのである。おそらくは『ゲキ・ガンガー』とは別種のいわゆるリアル系だったと推察される。
- 尚『IMPACT』でも原作同様の境遇でこの台詞を発するが、よりによってその場に居合わせたそのリアル系アニメのキャラクター2名が意味深な反応をするというある種のクロスオーバーがある。
- 「世のため人のため戦争をなくす? 偉いよ、君達は!」
「みんな世の為!! 人の為!! 国の為!! 地球の為!! そんな考え虫唾が走るんだよ!」
「教えてあげるよ、自分が自分であるために戦うやつが強いってことを!」 - 同話より。これまでに無い気迫でアキトを追い詰めながら。
- なお、この第25話のサブタイトルは「『私らしく』自分らしく」である。サブタイトルを回収するのはユリカだが、これまで斜めに構えていたアカツキの最大の見せ場とも言えるだろう。
迷台詞
- 「鍛えられていないなぁ? ちょっと、付き合ってくれよ。 …と言ったって、そういう意味じゃないからね」
- 第9話「奇跡の作戦『キスか?』」より。パイロット達に対して待機命令が出ていた中、アキトに対して付き合って欲しいと依頼する。
- もちろん、「戦闘訓練に付き合って欲しい」という意味であり、ヒカル達が妄想した「そういう意味」ではない。
- 「そーれ、今だ! 埋めろ、埋めろ!」
- 第10話「『女らしく』がアブナイ」より。波打ち際の砂場に仕掛けた落とし穴にハマったムネタケ・サダアキに対して。哀れな事にムネタケは、アカツキら他のナデシコクルー達によって頭部を残して埋められ、そのまま置き去りにされてしまうのであった…。
- なお、アカツキ達による上記の行いは現実世界において他者の命を奪ってしまう危険性が有る上に、れっきとした犯罪行為である。絶対に真似をしないように。
- 「こえぇ…」
- 同話より。アキトがアクアと一緒にいる所を見た事で怒り、半ば八つ当たり的に木星蜥蜴を撃破するリョーコを見ての呟き。
- 「ごっつあんです! …って誰が大関スケコマシだって!?」
- 第19話「明日の『艦長』は君だ!」より。ウリバタケに「元大関スケコマシ」と紹介されて。『W』『CC』でも使われているが、前者ではノリツッコミは無くなっている(しかも、紹介したのはプロスペクターのためか本気で言ってるようにも見え、表情差分もないのもあってシュールさが加速している)。
- ちなみに、この「元大関」というのは第22話「『来訪者』を守り抜け?」で会長であることを明かした際にも「そんなの知ってたよ」と言ったついでにウリバタケに呼ばれており、「元社長(≒大関)=今は会長」という暗喩だったという指摘がある。
- 「駄目だよ、みんな。文化財は大切に!」
- 第25話「『私らしく』自分らしく」より。火星極冠遺跡でかつての仲間と対立した際の台詞。
劇場版
- 「金持ちをナメんなよ」
- 劇場版のクライマックス付近でエルビス・プレスリーばりのフリンジスーツを着たアカツキが花火をバックに舞台の下からせり上がりタライを頭に落とされるというコントのような登場の仕方をした際の台詞。
- 直後に攻撃を受けるが「個人携行可能型ディストーション・フィールド発生装置」なるものを使って完全防御。金持ちならではの装備を使う辺りに説得力がある。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
IMPACT
- 「悪役はみんな寂しがり屋さんみたいだねぇ」
- 第3部銀河決戦篇第27話「マシンロボ・炎」より。要塞内部を自爆させる事でロンド・ベルを道連れにしようとするガデスの悪足掻きに呆れての発言。
- 「いやいや万丈君、お互い辛い立場同士、分かってもらえないかねえ」
「ボソンジャンプシステムが解明されれば、破嵐財閥への優先提供も考えていいんだけど?」 - 第3部銀河決戦篇第29話「演算ユニットを奪え」より。遺跡騒動で万丈相手に取引を持ち掛けるも、彼から「企業利益は地球の平和があってこそ」と一蹴される事に。
- 「…お見通しかい。さすがはデューク・フリード、自分の正義と、他人の正義をちゃんと見てる男は違うねえ」
- 同上。AI搭載の量産型エステバリスを用いたことで、自身の真意を看破したデュークの洞察力を賞賛する。
携帯機シリーズ
- 「仕方ないだろ? ここで逆らったら、す巻きにされて2800ミリ砲で撃ち出されかねないしね」
- 『A』第35話火星ルート「君らしく、誇らしく」or「ときにはもっと、私らしく」より。
- 火星の古代遺跡内部にある演算ユニットの処遇を巡って最後までユリカらと対立した彼だったが、「演算ユニットを2800ミリ砲で射出して放り出す」というユリカの折衷案(?)に対し、演算ユニットの確保を諦めてユリカの案を受け入れた際のボヤき。
- 「そうやって叫んでいれば何か変わるのか。バジルール少尉やラミアス艦長、フラガ大尉を責めればそれでいいのか。声高に非を叫び、それで君たちはいったい何をどうしたいというんだい。言ってみろよ」
- 『J』第8話「敵軍の歌姫 前編」より。ナタルがラクスを人質とした行為に怒るアキト達に対し、ナタルの行動を擁護する旨の言を発したことで、さらに自身がアキトや甲児達に突っかかられた際の台詞。
- 声高にナタル達を責めるだけ責め、自分達はあの状況でどうすればよかったのかについて何一つ具体的な解決策を提示しようとしないアキト達に対して嫌悪感を露にしている。実に正論である。もっとも、その言葉への意趣返しのような事態が間を置かずして起きたのだが…。
- 「そういや、あちらさんにはくノ一なんて人材もいたんだっけ」
- 『J』にてナデシコのマスターキーを盗まれたとき。今作ではカリーニン少佐の指揮の下、岡めぐみに盗まれることとなった。
- アカツキ「どうだい?この場は手打ちにする気はないか?君達が核攻撃を止めてくれれば、僕らもジェネシスを止めるのに協力させてもらうんだが」
アズラエル「何かと思えばそんなくだらない話聞きたくもないね!協力だって?言っておくが、僕に従おうって気がないんだったらどいててもらおうか。さもないと死ぬことになる」
アカツキ「まあまあ、そう短気を起こさずにだね。ビジネスにも引き際ってものが」
アズラエル「何が引き際だ!言っておくけどな、君みたいにナノマシン手術を受けた火星の連中も、僕から見ればコーディネイターと変わらないんだ!」
アカツキ「今は地球の危機なんだよ?個人的な好き嫌いは置いといてもいいんじゃない?」 - 『J』第47話宇宙ルート「終末の光 前編」より。アズラエルを説得しようとする際の舌戦。やたらフランクだが客観的な視野を持って語りかけるアカツキとただただ感情的に叫ぶだけのアズラエルとでは役者が違いすぎた。ただしアズラエルの選民思想が外野を怒らせてしまい…。
- 「あのねえ、君達…ま、いいか。どうも僕の見込み違いだったようだね、アズラエル君。残念だよ」
- その後ドモンの口出しで完全に決裂してしまって。口では残念がっているような発言をするものの、正直あまり残念そうにしていないような素振りである。
- そもそもドモンが口出しする前からアズラエルは全く説得に応じようともしていなかった傍ら、アカツキ自身も説得前から「アズラエルは絶対に話を聞かないと思う」というドモンの指摘に対して「(ドモンやアレンビーが)いい顔をしないのはわかっていたし、説得にいく事自体がしょうがない話」「君たちの指摘も認めるし、正直言ってダメ元」と認めているため、アカツキ自身もミスマル提督から頼まれたから仕方なく赴いただけという姿勢であり、説得がうまくいかないことなど最初から視野に入れていた節も強い。
- 「ムウ・ラ・フラガ君は、MIA登録されたよ」
甲児「MIA…って、まさか、戦闘中行方不明ってやつか!?」
「文字通り言えばそうだがね。ま、なんていうか…立派な去り際だったよ」 - 『J』第49話「憎悪の果て」より。ナデシコに同行していたメンバーにムウの姿が見えないと質問されて。
- 茶化すような言い回しだが、アカツキはあまりムウの死に触れたくなかったらしく、これ以上何も言わずに即座にその場を立ち去っている。ムウの死に堪えているのだろう…。
- 「フフフ…金持ちは無敵だよ」
- 『W』第46話「新しい時代の始まり」に於ける合流時、持参金20万によって仲間達は「ステキ、アカツキさん!」「そういう話なら大歓迎だ! よく戻ってきたな、アカツキ!」と態度を180度変える。
- なお、この時アカツキが仲間達をどう思ったかは永遠の謎である。
- 「そうやって無理に家柄と距離を置く必要はないんじゃない?」
「デカイ家に生まれると大変だろうけどさ、いざという時に色々と便利だと思うよ。何をするにしてもね…」 - 『BX』第9話宇宙ルート「激突するユニコーン」でリディに対して。彼自身も家柄に振り回されたが故に、リディには思う事があったのであろう。
- 「分からないね。どんな人間にも立場があるように、どんな人間も自分なりの正義を持ってるもんさ」
「だから、手を貸してあげるよ。テンカワ君」
「僕には僕の、君には君の正義がある。それで十分じゃないか」
「僕は演算ユニットを手に入れるため、君はそのアイちゃんって子を助けるため、共同戦線と行こうか!」 - 『BX』第40話「それぞれにとって大事なモノ」より。原作では立場もあってかアキト達と対立するが、本作ではそのような事はなくアキトと共闘する。
- 「勘違いしないでくれないか。僕は上に立つのは好きだけど、その逆はあまり好きじゃないんだ…!」
- 『BX』最終話「君と共に」より。「境界の崩壊前に自身を倒すか、恐怖に怯え逃げ延びるか」の二択を迫るバルギアスに対して。
VXT三部作
- 「変わったんだよ。僕も...そして、テンカワ君もね。悲しい事に...」
- 『V』第19話より。先の戦争で自分が変わった事を受け入れると共に、復讐鬼になったアキトの境遇に心を痛める。
- 「どーも、人呼んで元大関スケコマシ...引退してロクデナシ親方です」
- 『V』西暦世界ルート第29話より。ナデシコCの登場に動揺する火星の後継者の前に現れる。
- 「それの何が悪い?少なくとも自分達の言葉に酔って、暴力で世界を変えようとする連中よりはマシなつもりだよ」
- 同上。シンジョウから俗物と言われて反論する。全くもって正論であり[2]、言葉の内にはアキト達を悲惨な目に逢わせた火星の後継者への怒りが込もっていた。
- 「…悲劇はフィクションの世界だけで十分…。やっぱり、リアルはこういう結末であってほしいね」
- 同上。ユリカと再会しハッピーエンドを迎えるナデシコクルーたちの前に現れて。今回彼は大活躍しているため、嫌味も全くないのだが…。
- 「…金持ち…舐めんなよ…」
- 同上。周りから素直に感謝されると思いきやナデシコクルーや万丈から弄られて、最初は余裕を見せていたのだが、とうとう心が折れたのか最後に何故か鼻血を垂らしつつ呟いた捨て台詞。
- 物凄く哀愁が漂っているうえに、その場には世界最大の金持ちである破嵐万丈と旋風寺舞人がいたため、台詞自体もかなり物悲しいものに。
単独作品
搭乗機体
SRWでの搭乗機体
余談
- 佐藤監督のお気に入りのキャラらしく、「自らの分身」と発言したこともあった。