三角関係
三角関係とは、三人の人間が同時に恋愛関係に陥る状況。
概要
創作作品のドラマパートを盛り上げるためによく使われる恋愛物のお約束の展開。
「一人の対象を巡って二人が火花を散らすパターン」と「AはBに、BはCに対して恋愛感情がある」の二つのパターンが存在し、「正々堂々としたライバル関係」や「ラブコメディ」の場合も多いが、ヤングアダルト向けにボーイ・ミーツ・ガール要素やドラマ性を持たせた作品も多いロボットSFものでは、昼ドラのようなドロドロとした恋愛関係が起きやすい。
三角関係を扱ったロボットアニメとしては、何と言っても三角関係をメインテーマとした「マクロスシリーズ」が有名。シリーズ第1作『超時空要塞マクロス』における一条輝を巡るリン・ミンメイ、早瀬未沙の関係を筆頭として、マクロスシリーズがスパロボに参戦する際にはいずれも力の入った原作再現が行われている。
その他にもスパロボで再現される原作の三角関係は数多く存在するが、複数のシリーズ物が参戦する関係上、原作では生じることのなかった三角関係に陥ることもある。その代表例が、小説版のアムロ・レイの恋人ベルトーチカ・イルマと劇場版のアムロの恋人チェーン・アギの対面で生じた修羅場であり、シリーズでは既に定番となっている。
原作における三角関係
あくまでも傾向ではあるが、比較的リアル系作品の主人公周辺によく見られる。主要三名の間に止まらず、サブキャラクター間で発生する場合も多い(その錯綜具合が特に極端な場合は後述する)。
また、「崩れようがないほど強い絆で結ばれた(或いは既定路線化している)カップルの一方に想いを寄せる第三者がいる」という、三角関係未満と捉えるべき構図もよく見られる。
関係の展開や行く末の詳細については、個別キャラクターの記事を参照のこと。
マクロスシリーズ
マクロスシリーズは「歌」「三角関係」「可変戦闘機」を三大要素としており、全ての作品に主人公とヒロインを交えた三角関係が存在する。
- 一条輝、早瀬未沙、リン・ミンメイ(超時空要塞マクロス、超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか)
- 「ミンメイと未沙の二人の女性の間で揺れ動く輝の恋心」という男性視点の三角関係。最終的に輝と未沙のカップリングとなり、ミンメイは歌に生きていくことになる。
- なお、未沙を艦長、航空隊長の輝、乗組員のミンメイと共に西暦2012年9月に出航した宇宙移民船メガロード-01は2016年7月に船団ごと消息不明になるが、公式上では「現在も航海中」という事になっている。
- マクロス世界において、最も有名な三角関係。
- リン・ミンメイ、一条輝、リン・カイフン(超時空要塞マクロス)
- 『超時空要塞マクロス』(TV版のみ)における、もう一つの三角関係。ミンメイに心を寄せる二人の男性という構図である。
- ミンメイのマネージャーとなった従兄のカイフンが彼女と婚約し、輝は身を引く。しかし、第一次星間大戦終結後、婚約した両者は不和となり、別れる結果に終わった。
- イサム・ダイソン、ガルド・ゴア・ボーマン、ミュン・ファン・ローン(マクロスプラス)
- ミュンを取り合うイサムとガルドという構図。こちらは女性視点の三角関係と言えよう。最終的にイサムとミュンが相思相愛になる。
- 熱気バサラ、ガムリン木崎、ミレーヌ・フレア・ジーナス(マクロス7)
- ガムリン⇒ミレーヌ⇒バサラという一方通行の関係だが、ガムリンがバサラに一方的なライバル心を燃やしているため、一応は三角関係が形成されている。
- ちなみに、肝心のバサラがミレーヌやガムリンに対してどういう感情を抱いていたかは最後まで謎のままである。
- 工藤シン、サラ・ノーム、マオ・ノーム(マクロスゼロ)
- シンを取り合うサラとマオという構図。姉妹が同じ男性を好きになるというドラマ性が特徴。最終的にはシンとサラが相思相愛になるが、鳥の人を止めるためにサラとシンは姿を消してマオだけ一人残される。
- 後にマオは二人を探すために鳥の人の研究を続け、結果バジュラへと行き着き『マクロスF』へと話が繋がっていく。結婚して娘を、そして孫(シェリル)を得たが、その生涯において姉とシンに再会する事は叶わなかった(ただし、『マクロス30』や『SC2』においては再会を果たしている)。
- 早乙女アルト、シェリル・ノーム、ランカ・リー(マクロスF)
- アルトを取り合うシェリルとランカという構図。シェリル⇔ランカも仲は良いがアルトのことに関してはお互いに遠慮なく積極的にアプローチしている。渦中の中心人物、アルトは最後まで2人の気持ちには無頓着だったという…。
- TV版は最終話「アナタノオト」でようやく恋愛の入り口に(アルトが)立ったという事で、三角関係に決着が付かないまま終わった。ちなみに、アルトの二股宣言とも取れる発言も相まって、キャストの女性陣から非難轟轟だったとか。
- その一方で劇場版『サヨナラノツバサ』のクライマックスにおいて、「アルトはランカをきっぱりと振り、シェリルの想いをきちんと受け入れる」という、明確な回答を出した。
- リオン・榊、アイシャ・ブランシェット、ミーナ・フォルテ(マクロス30 銀河を繋ぐ歌声)
- リオンに対してアイシャとミーナの両名が好意を抱いているものの、好意の種類としてはアイシャが「恋」なのに対して、ミーナはアイシャ含めての「家族愛」といった意味合いが強い。
- したがって、三角関係と言うよりもむしろ「父親役のリオン、母親役のアイシャ、娘役のミーナ」といった親子関係がしっくりくるだろう。
- ハヤテ・インメルマン、フレイア・ヴィオン、ミラージュ・ファリーナ・ジーナス(マクロスΔ)
- ハヤテが鈍感ではあるもののお互いが人懐こい性格であるせいかハヤテとフレイアが着実に仲が良くなっていくのに対してミラージュの方が硬い性格もあってかどうしても一歩出遅れがち。最終話でもこの構図は変わらずハヤテの想いは最初からフレイアにしか向いていなかった。ミラージュも告白してみるものの、フレイアもハヤテの告白に好きと応じたため、失恋する形に。
リアル系
- アムロ・レイ、フラウ・ボゥ、ハヤト・コバヤシ(機動戦士ガンダム)
- 幼馴染同士でハヤト⇒フラウ⇒アムロの一方通行の関係。ハヤトが一方的にアムロをライバル視していたが、最終的にフラウは手の届かない存在になっていったアムロを諦めてハヤトを選んでいる。
- ララァ・スン、アムロ・レイ、シャア・アズナブル(機動戦士ガンダム)
- シャアを恩人と慕うララァと彼女に母性を感じるシャアは男女の仲だが、アムロとララァが強力なニュータイプ同士の精神感応もあって急速に惹かれ合い、ニュータイプ能力の劣りを自覚するシャアが嫉妬して割り込むような流れ。ララァがシャアを庇ってアムロに撃墜された一件はアムロとシャアのトラウマであり、シャアは『逆シャア』の時代で女性と寝ている間にララァの名前を呼んでしまうことがよくあるらしく、アムロも少なくとも『ベルトーチカ・チルドレン』においてはうなされると寝言でララァと言ってしまう事をベルトーチカに知られているので同様の模様。
- コウ・ウラキ、アナベル・ガトー、ニナ・パープルトン(機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー)
- ニナとガトーはかつての恋人同士であり、ガトーと対決するコウは現在ニナと惹かれ合っている、という構図。ガトーとコウの殺し合いを認められなかったニナはある行動を起こすが、そのせいで「紫豚」という不名誉なあだ名を付けられてしまう。
- ドモン・カッシュ、レイン・ミカムラ、アレンビー・ビアズリー(機動武闘伝Gガンダム)
- ドモンとレインのカップルにアレンビーが絡んでくる構図。ドモンにはアレンビーに対する恋愛感情は特になかったようで純粋に武道家同士としての付き合いをしていただけだったのだが、親しい女性をよそに別の女性に絡んでしまうという無神経さや気安い接し方が要因となりレインを嫉妬させてしまった(ドモンと知り合って以降、アレンビーが頻繁にドモンの前に姿を現して絡んでいたことも大きい)。また、アレンビーの側は真剣に片想いしていたようで、終盤のレインとの一騎打ちではバーサーカーシステムの暴走状態によって自身の胸の内をさらけ出し、鬼の形相に一筋の涙を流しながら激白でままならない恋の情念をレインにぶつけた。終盤でレインの心を解き放つアドバイスの際にはドモンに思いを寄せていたことをさり気なく打ち明けている。
- また、レインにはレインで学生時代の思い出の男性がネオトルコ代表として現われており、予選でドモンとのガンダムファイトも行っているのだが、SRWにそのエピソードが反映された事はない。(ちなみにTV版と漫画『超級!』とで結末が全く違うエピソードの1つ。)
- アスラン・ザラ、カガリ・ユラ・アスハ、メイリン・ホーク(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
- アスランとカガリのカップルにメイリンが絡んでくる構図。世界情勢に翻弄された結果でもあるのだが、アスランとカガリは一度距離を置くことになる。しかし、互いの心は決まっており、メイリンも二人の仲を察して遠慮している。尚、スパロボではSEED時代の仲を維持している場合が多く、更に作品によってはもっとひどいケースにまで発展する。
- バナージ・リンクス、リディ・マーセナス、オードリー・バーン(機動戦士ガンダムUC)
- バナージの純粋さをオードリーは選び、リディは自分が選ばれなかったことやラプラスの箱の真実を知ってしまったことで深い闇に堕ちていく。
- ジロン・アモス、エルチ・カーゴ、ラグ・ウラロ(戦闘メカ ザブングル)
- エルチとラグはそれぞれ別の男性キャラに惚れる事が多く、逆に複数の男性から惚れられているのでかなり複雑であるが、作中では基本的にこの関係が一番目立つ。TV版においてはジロンとエルチが結ばれる形で決着が付いている。が、後日談でジロンの横に居るのは成長したチルだった。
- キリコ・キュービィー、フィアナ、イプシロン(装甲騎兵ボトムズ)
- イプシロンはPSとしての同種意識からフィアナをキリコから(殺意込みで)奪おうとする、まさに血で血を洗う三角関係。
- キリコ・キュービィー、フィアナ、テイタニア・ダ・モンテウェルズ(装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端)
- TVシリーズから32年後の話であり、イプシロンの代わりにテイタニアが関わってくる。テイタニアはキリコを抹殺すべく動いていたのだが次第に惹かれて行き、キリコを誘い出す目的で連れ去ったフィアナに対しては「キリコに惹かれる者」以外にも「女」、「人間兵器」として3重の嫉妬を抱くようになる。
- 最終的にキリコはテイタニアを退けてフィアナの元へ辿り着くも彼女の余命は尽きんとしており(元々余命幾ばくも無かった)、フィアナはキリコの腕の中で力尽きてしまう…。
- この一件は何よりも大切な存在を失ったキリコだけではなく、結果的にフィアナの死の一因を作ってしまったテイタニアの心にも深い影を落とす事となる。
- 桂木桂、ミムジィ・ラース、スレイ(超時空世紀オーガス)
- 婚約中のミムジィとスレイの間にプレイボーイである桂がちょっかいを出したもの。いわゆるNTRであるが、スレイが戦死する間際、桂にミムジィを託したことで二人の仲は公認となった(認めたのにはミムジィがもうすぐ妊娠不可能年齢になるというエマーン人独特の理由もある)。なお、前述の通り桂はプレイボーイなので、元の世界には何人も恋人が居た。
- そして本編後半ではミムジィと同年齢の実の娘が登場し、柱はプレイボーイぶりから長らく確執を持たれることとなる(第一話で未来に飛ばされた柱は20歳にして18歳の子持ちになってしまった)。
- テンカワ・アキト、ミスマル・ユリカ、メグミ・レイナード(機動戦艦ナデシコ)
- アキトとユリカのカップルに他の女性キャラが絡んでくる。スバル・リョーコやアオイ・ジュンも一応参戦してはいたのだが、アキト・ユリカ間の対抗馬となりえたのは実質的にメグミのみ。そんな彼女も作品中盤の山場以降は急速にフェードアウトする。
- 相良宗介、千鳥かなめ、テレサ・テスタロッサ(フルメタル・パニックシリーズ)
- かなめとテッサによる宗介の取り合いという構図。もっとも、宗介は最初からかなめ一筋で、テッサには尊敬する上官という感情以上のものを最後まで持たなかった…。
- ルージ・ファミロン、レ・ミィ、コトナ・エレガンス(機獣創世記ゾイドジェネシス)
- ミィはルージに惹かれながらも素直になれずツンツンした態度をとっていて、コトナはルージに惹かれながらもそれを隠してお姉さんとして振舞う。そのため三角関係としてトラブルが表出することはほとんどない。
- ルルーシュ・ランペルージ、シャーリー・フェネット、紅月カレン(コードギアス 反逆のルルーシュ、コードギアス 反逆のルルーシュR2)
- 当初はシャーリーがルルーシュに一方的に好意を持っているだけであり、ルルーシュはシャーリーを友人もしくは恩人、カレンに対しては同級生であり、ゼロの時は有能な部下と見ていた。
- しかし、ルルーシュがゼロとして行動していくうちに複雑な関係が構築されていき、しばらくはルルーシュを軽蔑していたカレンも彼がゼロと知ってからは次第にルルーシュ自身に好意を持つようになっていく。
- そして、シャーリーはルルーシュの義理の弟ロロにとっては「ルルーシュの秘密を知る者」ということで危険視され、彼に殺害されてしまい、カレンもルルーシュとのお互いの立場と信念のために決別せざるをえなくなるという辛い結末であった。
- 劇場版ではルルーシュとシャーリーが軽めに交際中で、カレンとの関係はおおよそTV版通り。互いにルルーシュの真意を知り、その後の世界を伝えるというTV版ではなかった展開だが、シャーリーは後に何かを運び出しているらしい。尚、これにC.C.が加われば四角関係と徐々に収拾が付かなくなってしまう。
- 日向アキト、レイラ・マルカル、香坂アヤノ(コードギアス 亡国のアキト)
- レイラは当初からアキトを本人がいない場所で呼び捨てにしており、無自覚ながら既に惹かれていた。アヤノも当初はイレヴンでありながらE.U.の兵士になるアキトとE.U.軍人のレイラを敵視していたが、ワルシャワの足止めをきっかけにアキトに好意を寄せ、同時にレイラとも打ち解ける。アキト本人にとってはレイラを信頼できる指揮官で、アヤノのことは仲間と思いながらも他の仲間と同じく過去のトラウマから遠ざけていた。
- レイラより遅れてアヤノもアキトに好意を寄せるが、アキトは自分を肯定してくれたレイラに惹かれていき、終盤で恋仲になる。尚、意外と嫉妬深いのかアヤノは同性のアシュレイ・アシュラにも嫉妬しており、リョウとユキヤにもアキトへの好意は見抜かれていた。
- アンジュ、タスク、ヒルダ(クロスアンジュ 天使と竜の輪舞)
- タスクを巡っての三角関係…ではなく、アンジュを巡っての三角関係。とはいえ、三角関係が出来上がった頃には既にアンジュとタスクが相思相愛となっていたのでヒルダがタスクに対して一方的に嫉妬している。
- 渡瀬青葉、弓原雛=ヒナ・リャザン、ビゾン・ジェラフィル=エフゲニー・ケダール(バディ・コンプレックス)
- 青葉は70年後の未来に飛ばされた一件に関わっている高校の同級生「弓原雛」と瓜二つのヒナに接触を試みる。弓原雛と呼ばれて一方的に絡まれたヒナは、一時はスパイ容疑も掛けられてしまい青葉を敵視するが、紆余曲折で青葉への敵意が薄れて歩み寄る様になる。
- しかし、青葉とヒナの急接近に激しく嫉妬したヒナの幼馴染ビゾンは、青葉に殺意を抱くにとどまらず、ヒナへの懐疑心を深めて暴走を始める。結果的にビゾンへの信頼を失ったヒナは青葉と同じ道を行くことを選び、ゾギリアを離反した。そしてビゾンはエフゲニーとして70年の歳月を生きる内、ヒナに対する想いも憎悪へと変貌を遂げてしまう…。(しかし、ビゾンの行動原理自体がDV束縛男のそれであるため、視聴者にはあんまり同情されていない)
- 彼らの三角関係にはもう少し複雑な背景があるのだが、詳しくはキャラクターの個別記事を参照。
- マスク、マニィ・アンバサダ、バララ・ペオール(ガンダム Gのレコンギスタ)
- マスクがマスクを被る前のルイン・リーの頃からマニィと恋人関係であったが、そこにバララが入り込んだ形になる。
- ロボットアニメの三角関係は多くは主人公や味方側の人間関係であることが多いが、敵側の人間関係であるのは珍しい。
スーパー系
- 壇闘志也、春日理恵、ミナコ・マルチーノ(宇宙大帝ゴッドシグマ)
- 闘志也を巡ってミナコが理恵を一方的にライバル視する傾向であるが、理恵もミナコに対抗するような態度を取った事もある。作中全体の描写としては、理恵の方が闘志也の相手という雰囲気が強い。
- 神勝平、アキ、ミチ(無敵超人ザンボット3)
- アキとミチは勝平に好意を寄せる親友コンビであり、勝平はアキに恋愛感情を持っている。神ファミリーが世間のバッシングを浴びた際は、避難民となったアキとミチも勝平を憎んだが、紆余曲折の末に和解した。しかし…。
- 破嵐万丈、三条レイカ、ビューティフル・タチバナ(無敵鋼人ダイターン3)
- 万丈を巡ってのライバル同士であるレイカとタチバナは口喧嘩が日常茶飯事だが、最終的に万丈はどちらの想いにも応えず姿を消してしまう。
- 藤原忍、結城沙羅、シャピロ・キーツ(超獣機神ダンクーガ)
- 恋人のシャピロの野望に加担しようとした沙羅を妨害したのが忍であり、以降シャピロと沙羅は愛憎入り組んだ敵対を繰り広げ、並行して忍と沙羅が惹かれ合う姿も展開していく。
- ジョウ・マヤ、レニー・アイ、ロミナ・ラドリオ(忍者戦士飛影)
- ジョウを巡って幼馴染のレニーがロミナ姫に嫉妬しており、ロミナ姫もレニーを恋敵と見ている。Wヒロイン制はOP映像でも明らかであり、最後まで三角関係の決着は付かなかった。
- 『UX』ではTV版のアルトそのまんまの台詞を言ってプレイヤーを噴かせた。
- ジョウ・マヤ、ロミナ・ラドリオ、イルボラ・サロ(忍者戦士飛影)
- イルボラ⇒ロミナ姫⇒ジョウの一方通行に近い関係であり、愛国心の強いイルボラは反抗的なジョウと仲が悪く、ロミナ姫がジョウに惹かれていくことへの嫉妬からザ・ブーム軍に寝返ってしまう。
- ロクフェル、祗鎗、塞臥(冥王計画ゼオライマー)
- 祗鎗⇒ロクフェル⇒塞臥の一方通行であり、寡黙で実直な祗鎗と陰湿な野心家の塞臥は仲が悪く、塞臥はロクフェルの想いを知った上で利用しているというドロドロの三角関係。
- とはいえ、全ての想いを賭けてマサキが乗るゼオライマーに突撃したロクフェルが滅ぼされてしまうと、意外にも塞臥は祗鎗同様に激昂してゼオライマーに突撃をしているため、彼女を愛していない訳ではなかったと思われる。
- 秋津マサト、氷室美久、木原マサキ(冥王計画ゼオライマー)
- マサトに上書きされた美久の製作者マサキの人格は、DV夫の様に美久を力づくで支配し、美久は内気な普通の少年のマサトを愛し見守っている。最終的にマサキの良心になって彼を吸収したマサトを美久が受け入れる形で運命を共にした。
- 本編は終始シリアスだが、ドラマCD『大冥界』や『MX』中断メッセージでは三者によるコントがある。
- 猿渡ゴオ、葵杏奈、ミラ・アッカーマン(神魂合体ゴーダンナー!!)
- スパロボへの参戦時には綺麗にまとめられている三者の関係だが、原作では結構泥沼。
- 早瀬浩一、新山理沙子、矢島英明(鉄のラインバレル)
- 幼馴染同士の三角関係で、浩一は理沙子が好きだったが、矢島も理沙子に好意を持っており、当の理沙子は浩一が好きだったという形。この関係が当初の展開の一部分を占めている。
- 早瀬浩一、城崎絵美、九条美海(鉄のラインバレル (原作漫画版))
- 浩一と絵美との関係に美海が絡んでくる構図。美海と浩一のデートに絵美が嫉妬(その際にはファクターアイまで発動している)する他はあまり目立たないが、『CC』での「聖バレンタインの騒乱」にて本命のチョコを誰にあげるのかを浩一に問い詰めるやり取りがある。
- 相葉昴治、相葉祐希 、蓮仙あおい(無限のリヴァイアス)
- 昴治に恋心を抱くあおいだが、自身は祐希から恋心を抱かれると複雑な三角関係だが、あおい本人に自覚はない。
- エメロード、ザガート、アルシオーネ(魔法騎士レイアース)
- エメロードと相思相愛であるザガートにアルシオーネが想いを抱いている。最終的に原作漫画版・アニメ共に三者全員が悲恋となってしまった。
- なお、主人公が三角関係に含まれていない珍しいケースである。
- 獅堂光、ランティス、プリメーラ(魔法騎士レイアース)
- プリメーラが一方的にランティスに想いを寄せているが、ランティス自身はその思いに応えることなく光と惹かれあう。
- アニメでは最終話にて光とランティスはお互いの想いを伝え合うが、永遠の別れとも取れるような結末になっている(どちらにせよランティスにその気がないので、プリメーラに割って入る余地はなさそうだが……)。
- エレクトラ、ネモ船長、グランディス(ふしぎの海のナディア)
- グランディス⇒ネモ船長⇔エレクトラの形になるが、エレクトラにとってネモ船長は、原作アニメ第22話「裏切りのエレクトラ」にて語られるように、愛憎入り乱れる複雑な感情を抱く相手。最終回にてネモ船長はエレクトラに「メディア」と呼びかけており、その際のエレクトラが自分の下腹部に手を当てるしぐさから、ネモ船長の子供(ナディアにとっては異母弟妹)を身ごもっていることが示唆される。
スパロボシリーズ独自の三角関係
- アムロ・レイ、ベルトーチカ・イルマ、チェーン・アギ
- 『逆襲のシャア』の初期案ではアムロの子を妊娠するベルトーチカだが、「アムロを世帯染みさせたくない」という製作者側の意向により、実際の作品ではアムロはベルトーチカと別れているようで、新しくチェーンが登場している。スパロボではベルトーチカとチェーンが出会ってしまう展開が多いため、アムロを巡った三角関係が生じてしまう。
- 『新スーパーロボット大戦』では、ベルトーチカが登場しない代わりにアヤ・コバヤシが加わる。
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)、ララァ・スン、ハマーン・カーン
- 原作ではハマーンが登場した時点でララァが故人であり、殆どのスパロボでも同様だったが、『GC(XO)』にて遂に実現。
- 「愛しい男を奪いシャアの心を乱す存在」と断じるララァに対するハマーンの嫉妬と憎悪から来る憤怒振りは、原作以上に凄まじいものであり、対するララァは「大佐を苦しめる存在」と負けじと否定する。これぞ、まさに「ニュータイプの修羅場」である。
- カミーユ・ビダン、ファ・ユイリィ、フォウ・ムラサメ
- 原作ではファとフォウは出会っていないので、スパロボにて初めて生じることになる。『第2次』から続く伝統的な関係。基本的にはファが強く嫉妬し、フォウが苦悩する描写が多い。
- 特に『α外伝』ではマクロスシリーズも顔負けの修羅場に。ファの事を気遣ってフォウが一歩下がる展開も多い。『EX』や『α外伝』のように修羅場が展開されることもあるも、基本的に三人の仲は良好なものとなっている。
- 兜甲児、弓さやか、グレース・マリア・フリード
- 『UFOロボ グレンダイザー』にさやかが登場しないためにスパロボで生じる関係。基本的には「甲児を巡ってさやかとマリアが喧嘩する」という展開だが、甲児自体は割と無頓着。
- なお、桜多吾作の漫画版『グレンダイザー』ではさやかも登場するが、特に三角関係にはならない。
- また、SRWでの再現は未だ無いくだりだが、『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』のとある次元では日本から行方不明となっていた甲児がいつの間にかマリアと結婚している。後にさやか達に発したそれについての言い訳(というか本心)は、強すぎる使命感故に他に類を見ない鬼畜な兜甲児でもある。
- デューク・フリード、牧葉ひかる、ルビーナ
- 原作ではルビーナが死亡してしまうため成立しないが、SRWではルビーナが生存する場合があり、その場合は女二人の間に火花が散る。
- なお、ナイーダは現状『64』でしか仲間にならず、ルビーナと同時登場した事がないので、スパロボでは四角関係になった事はない。
- デューク・フリード、兜甲児、牧葉ひかる
- 『MX』のみに見られるレアケースで、デュークとの名コンビ振りを屈託無く強調する甲児にひかるが嫉妬する、というもの。甲児としては勿論「他意」など無いのだが、行き過ぎた「男の友情」は乙女からのジェラシーをも招くという事か?
- シン・アスカ、ルナマリア・ホーク、ステラ・ルーシェ
- 『Z』・『K』・『L』にて生じる関係。ステラ生存フラグを立てると、シンとステラが再会した際、ルナマリアが(一方的に)激しい嫉妬を見せる。これぞ、まさに「トライアングラー」である。
- もっとも、『Z』と『L』ではステラがルナマリアを慕っているため、深刻な関係にはならず、カミーユとファ、フォウの三人と同様に、良好な関係を築く。『L』ではシンとルナマリアの関係が恋人まで進展しないが、Zシリーズだとルナマリアが勝利を収めた模様。
- 余談だが、シン役の鈴村健一氏とルナマリア役の坂本真綾氏は2011年に結婚しており、『UX』でルナマリアがその事をネタにした台詞が存在する。
バンプレストオリジナルにおける三角関係
- マサキ・アンドー、リューネ・ゾルダーク、ウェンディ・ラスム・イクナート
- オリジナルでは最も有名な三角関係で、同年代の少女と十歳も年上の女性という構図。…なのだが、肝心要のマサキが色恋沙汰に鈍感であり、一向に進展が進まない有様である。
- なお、マサキはラングラン王国の戦士階級であるために複婚が可能という画期的な(世の独身男性を敵に回す、とも言う)設定で関係が収束したが、『魔装機神II』ではリコとニコにマサキがなつかれており、『魔装機神III』ではテューディが三角関係に乱入しようとしている節があり、さらに義理の妹であるプレシアもまたマサキを慕っていたり…など、収拾がつかないレベルでややこしくなっていると言えなくもない。
- ちなみに『魔装機神II』のEDによっては「リューネとウェンディが二人がかりでマサキを手籠めにしようとする」という衝撃の展開になりかける。マサキが危険を察知して逃げ出したため、未遂に終わったが。
- シュウ・シラカワ、サフィーネ・グレイス、モニカ・グラニア・ビルセイア
- マサキのライバルであるシュウもまた、三角関係を演じている。ただしサフィーネとモニカが騒いでいるだけでシュウ本人はどちらにも興味がなさそうだが…。
- テュッティ・ノールバック、ヅボルバ・ポフ・ミマンサー、アクレイド・バロム
- 『魔装機神III』における三角関係。テュッティの手料理に惚れ込んだアクレイドと、初対面のテュッティにプロポーズしたヅボルバという構図。しかし、ヅボルバは積極的にテュッティに交流を重ねて、晴れて恋人になったことに対し、アクレイドは生来の奥手さが足を引っ張ってしまい、恋人どころか友人にすらなっていないという、好対照な二人とも言えなくもない。
- ちなみにテュッティと恋人同士になった者(彼女に惚れた、惚れられた者も然り)は、高確率…というか間違いなく死亡してしまうが、ヅボルバはそれを跳ね除けて生還した(その代わり、彼の身に幾つもの災難が降りかかっていたが)。
- エリシア・ゼフィール、ティール・カーヴェイ、フィリス・ジャラヴ
- 『魔装機神F』における三角関係。エリシア→ティール→フィリスという形だったが、上記の3つとは違い、悲劇的な結末が待っていた。
- リュウセイ・ダテ、クスハ・ミズハ、ブルックリン・ラックフィールド
- GBA版『OG1』における三角関係。幼馴染のリュウセイに惚れているクスハと、そのクスハに惚れているブリットという構図。クスハが誘拐された時にブリットの不満が爆発し、リュウセイと殴り合いに陥る。結局リュウセイがクスハの想いに応えられないと身を引く形で収束。『OGs』ではこの三角関係は完全になかった事に。
- リュウセイ・ダテ、マイ・コバヤシ、ラトゥーニ・スゥボータ
- 何故か子供に好かれるリュウセイ。『OG2』ではラトもマイも境遇が似ているのでむしろ友人関係を築いていたが、『OG外伝』にてリュウセイとマイの合体攻撃が追加されたため、ラトが嫉妬した。しかしマイがラトに配慮して自重する場面もあり、現時点ではラトの方が一歩先んじている。
- トウマ・カノウ、ミナキ・トオミネ、アルマナ・ティクヴァー
- 最初はミナキにトウマが惚れ、トウマにアルマナが惚れているという一方通行な関係だった。後に互いを意識しあうようになり完全な三角関係に。ミナキとアルマナが親友同士でもあった事と、トウマの気持ちがミナキに大きく傾いたためにアルマナが身を引く形で収束。EDでは、アルマナがバルマーの生き残りを率いて外宇宙へ旅立った後も、心の中では三人の友人関係は続いていくという終わり方になった。
- αシリーズ最終作だったためにこのような決着となっているが、OGシリーズでこの三角関係がどういうふうに描かれていくのかはまだ不明。
- ミスト・レックス、アンジェリカ・シャルティール、シェルディア・ルージュ
- パートナー選びという点では『J』の統夜以来で、主人公ミストの相方をどちらかから選ぶことになる。他のバンプレストオリジナルキャラや版権作品のキャラ達の三角関係展開と比較しても、色々な意味でこの三人の関係は他人が入りこめない様相を呈しており、中盤までは(恋愛要素のみならず、彼らの鬱屈した精神状態の描写という側面においても)結構な修羅場が展開される。
- また、シェルディア優柔不断EDにおいては、アンジェリカは父親と共謀してシェルディアをミストから引き離そうと、ミストがドン引きする程の相当に強引な行動を起こしており、上記の修羅場展開も併せて、バンプレストオリジナルキャラの三角関係の中でも、ある意味特に生々しい三角関係といえるかもしれない。
- アンジェリカ、シェルディアの双方にとって、滅ぼされた母星で共に過ごした唯一の生き残りにして想い人がミスト、という状況(後に他の生き残りの存在も判明するが)であるため、ある意味ミストは歴代で最も責任重大な選択を迫られた主人公なのかもしれない。
- イオリ・アイオライト、アマリ・アクアマリン、ホープス
- 『X』のアマリルートにおいて、アマリを巡ってイオリとホープスが火花を散らすことになる。
三角以上の関係
- ロラン・セアック周辺の関係(∀ガンダム)
- 作品全体の雰囲気はどことなく牧歌的なのだが、主人公を中心にした異性関係は歴代ガンダムシリーズの中でもトップクラスの錯綜加減である。最終的にはロランとディアナ・ソレルが、ハリー・オードとキエル・ハイムがそれぞれパートナー関係となり、ソシエ・ハイムが一人あぶれてしまうことに。
- ちなみに、ソシエに想いを寄せながらも途中で死亡するギャバン・グーニーは、スパロボでは今のところ死亡離脱したことがないのだが、ソシエが彼と結ばれるという展開は今のところ発生していない。
- ダバ・マイロード、ファンネリア・アム、ガウ・ハ・レッシィ、にクワサン・オリビー、ギャブレット・ギャブレー(重戦機エルガイム)
- 『第4次』・『F』と続けて再現された、ウィンキー世代のプレイヤーには馴染み深い三角関係。ただし、ダバは最終的にクワサンと共に隠遁することになり、そのクワサンにはギャブレーが想いを寄せている、という構図。
- アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ、アンナ・ステファニー、シモーヌ・ルフラン、デビッド・ラザフォード(蒼き流星SPTレイズナー)
- 主人公が二人の女性から想いを寄せられているが、その一方は更に別の男性から想いを寄せられており、主人公に対しては身を引いて男性の想いに応える(主人公はもう一方の女性と結ばれる)…という構図。『機動戦士ガンダムΖΖ』のジュドー・アーシタを中心とした関係もこの構図に近い。
- 神崎ひとみ周辺の関係(天空のエスカフローネ)
- バァンとアレンの間で心が揺れるひとみのみならず、メルルがバァンとの間で睨み合う格好になり、アレンもまたひとみとミラーナ姫とで気持ちを揺らがせており、そのミラーナも許嫁ドライデンとアレンの間で揺れると、それぞれに三角関係が出来上がっている。その上にひとみが地球に戻ってきた際にも、親友ゆかりの天野先輩に対する気持ちを察することになる。最終的にはそれぞれが落ち着くべき所に着陸していく。
- 真壁一騎周辺の関係(蒼穹のファフナー)
- 『ファフナー』では、「恋のクロスドッグ」と揶揄される程の複雑に入り組んだ人間関係が特徴的である。
- 一例を挙げれば、「一騎が遠見真矢および羽佐間翔子(とカノン・メンフィス)の二(三)名の女性から想いを寄せられているが、真矢は皆城総士に、翔子は春日井甲洋に…と別の男性から想いを寄せられている」等々。
- しかし、この手の約束からか一騎は色恋沙汰に対しては鈍く、むしろ「総士一筋のようにしか見えない」とファンからネタにされる始末である。さらには、公式アンソロジーにおいても上記の「恋のクロスドッグ」がネタにされている(詳しくは、こちらを参照)。
- なお、スパロボでは翔子が生還するため、特に甲洋も人間として帰ってくる『K』では泥沼の六角関係が成立してしまう。一方、『UX』では甲洋とカノンは身を引く形になるので、なんとか四角関係に収まる。
- ヴァン、ウェンディ・ギャレット、カルメン99、プリシラ(ガン×ソード)
- 何故かヴァンは女性に結構モテるのだが、彼は作品開始から終了まで首尾一貫して亡き妻のエレナに首ったけで、その復讐のことしか頭になかったため、誰との関係も目立って進展しない(一応、真正面から告白を受けたプリシラについてはそれなりに気にしていたようだが)。
- なお、ヴァンは復讐を遂げた後にさっさと姿をくらませてしまったため、それぞれの関係がどうなったのかは不明。
- 早瀬浩一、城崎絵美、新山理沙子、九条美海(鉄のラインバレル)
- 自らの世界を変えた女性、幼馴染、そして共に戦う仲間。皆奥手な上に浩一がやや優柔不断な性格のため、例えばある女性が意を決してアプローチをかけたら、それに刺激された他の女性の恋心をかき立ててしまい…という具合に中々特定の相手に固定されない。
- 本編の後日談にあたる「鉄の影」では、浩一は一応絵美を本命としたようだが、やはりお互い奥手なため全く進展せず、他の2人も諦める様子は全く無い。
- アマタ・ソラ、ミコノ・スズシロ、カグラ・デムリ、ゼシカ・ウォン(アクエリオンEVOL)
- アマタがミコノに一目惚れして以来一途に想い、ミコノもアマタに惹かれていったが、敵であり実はアマタと同一人物であるカグラが彼女を「シルフィー」と呼んで猛烈なアプローチをかけ、ミコノも単なる敵である筈のカグラの事が気になってしまい(これにはそれぞれの過去世が絡んでくる)、ミコノと仲が良いゼシカもアマタに惹かれて告白するが、彼がミコノ一筋なのに気付き自らの恋心とミコノへの友情の板挟みで次第に鬱々としてしまう。ちなみにユノハ・スルールもアマタに懐いて好意を抱いていたが、本命は別にいたので告白には至ってない。
- 最終的にはアマタとミコノが晴れて恋人同士となり、カグラとゼシカもお互い「クソ男」「どん底女」と呼び合うも何やかんやで息は合っており今後に期待(カグラは「どん底」とは言ってるが、エレメント能力で正反対の言葉を使っているだけであり、本当に言いたいのは「最高」と思われる)。
- 大神一郎周辺の関係(サクラ大戦)
- 作品の性質上、帝国華撃団に属する様々な女性と恋愛関係に発展する。作品毎に個別EDを迎えるヒロインを決定するイベントが存在し、そのイベント以降はストーリー上では選ばれなかったヒロインは身を引いたという事になる他、総司令である米田一基が軍組織として色恋沙汰に釘を刺している事から、所謂泥沼の展開にはならない。また、花組隊員以外のサブキャラクターはヒロインの対象外となっている。
- 『2』までは大神と帝都花組の恋愛模様「だけで」済んでいたのだが、巴里に巴里華撃団という組織が誕生し、大神が出向して巴里花組の隊長に就任してからは事態が混迷を深めることになる。『3』ではエリカ・フォンティーヌの発言が元で真宮寺さくらを交えて一時的に一触即発の事態が起こった他、大神が帝撃に帰還した『4』でも、とある事情から帝都にやって来た『3』のヒロインと巴里花組の隊員、そこに大神が不用意に流布してしまったある話題と不幸な事故が重なり、大神を含めた計14名からなる大修羅場が繰り広げられた。
- この『4』で『1』から続いた大神の恋愛模様に一応の決着が着くが、大神が人生のパートナーとして誰を選んだか、あるいは結局「誰も選ばなかった」のかは、個々のプレイヤーの選択に任せられている。
- 紫雲統夜、カティア・グリニャール、フェステニア・ミューズ、メルア・メルナ・メイア、シャナ=ミア・エテルナ・フューラ
- 『J』では主人公がサブパイロットを務める3人から想いを寄せられる。最終的には、機体への同乗回数が規程回数を超えた誰かと恋人関係になる。3人いずれの同乗回数も規程回数に達しない場合、誰とも恋人関係にならず、3人と一緒に暮らすエンディング(通称ハーレムエンディング)もある。シャナ=ミアは幼馴染だが、恋人になることはない。
- しかし『OGMD』では、3人娘だけでなくシャナ=ミアが明確な好意を抱いているだけでなく自身の配偶者としても望んでいる節があり、ユーザーからは遅かれ早かれ皇家だけでなくシューン家(統夜の本姓)の跡継ぎが必要になる可能性が高いと見られている為、色々な意味でパワーアップしていると言えなくもない。ただ日常に戻れた『J』と違い、より過酷な宿命を背負うことになってしまったが…。
- 統夜のバンプレストオリジナルキャラでも、修羅場や泥沼化の展開とは全くの無縁な屈指のモテモテぶりや名前の「統夜」→「夜を統べる」=ハーレムの暗示からハーレム主人公と呼ばれることもあり、前述の通り『OGMD』ではシャレでは済まされなくなっている。
- 佐伯遼駕周辺の関係
- ハーレム主人公として名を馳せていた『J』の統夜に代わり、バンプレオリジナルキャラ随一の女性関係を持つこととなった、『スパロボ学園』の主人公。しかも彼は統夜のようにすっきりとした関係にはならず、彼を狙う女性の間で激しい争奪戦が展開されている。瀬戸咲弥、魅門、東雲京香の3人のアプローチが最も激しく、それに続くのが持田菜波。更にその後にも、強い好意を抱いているが口に出せない美倉てすら、将来の伴侶候補と遼駕を名指しした四条小夜、少なくとも単なる関心以上の感情を抱いていると思われる望月葵に天使吹雪といった面々が控えており、猛烈に層が厚い。
- クロウ・ブルースト、トライア・スコート、マルグリット・ピステール、エスター・エルハス
- 『J』の統夜と同じく、3人の女性から想いを寄せられる『第2次Z』の主人公。ある人物が原因で「女嫌い」になったが、黒の騎士団ルートEDで、「女嫌い」を卒業する選択を選んだ場合、最終的に3人の内いずれかを選択する事となる。マルグリットとエスターは絶望のあまりに自暴自棄になった時にクロウに励まされた事から彼に好意を寄せていたが、第三者にそれを指摘されると顔を赤くしながら否定する。トライアもやはりクロウに好意を寄せており、EDにおいて100万Gを請求したのも「彼を手放したくないゆえの方便では?」と一部のプレイヤーから囁かれている。
- なお、トライアかエスターを選んだ場合は「その場しのぎではないか」と勘繰られるが、マルグリットを選んだ場合はそれがない上に、これとは関係なくマルグリットは「今度会う時には聞いてもらいたい事がある」と告げているため、マルグリットが一歩先んじているのかもしれない。ちなみに統夜の関係と同じく、3人の女性同士の関係は良好であるようだ。
- 後の『第3次Z』(『連獄篇』から『天獄篇』)ではクラヴィア・アーゴがこれに加わるが、それでも目立った衝突・修羅場展開にならないのはクロウの人徳の為せる技…か?