UFOロボ グレンダイザー

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UFOロボ グレンダイザー』は、東映動画制作のテレビアニメ作品。

UFOロボ グレンダイザー
原作 永井豪とダイナミックプロ
脚本 上原正三
田村多津夫
馬嶋満 他
キャラクターデザイン 小松原一男
荒木伸吾
メカニックデザイン 永井豪
石川賢
桜多吾作
音楽 菊池俊輔
制作 東映動画(現:東映アニメーション)
放送局 フジテレビ系
放送期間 1975年10月5日 -
1977年2月27日
話数 全74話
シリーズ マジンガーシリーズ
前作 グレートマジンガー
劇場版 劇場版マジンガーシリーズ
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦
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概要

東映まんがまつりの上映作品『宇宙円盤大戦争』(SRW未参戦)をテレビシリーズ化したリメイク作品で、『マジンガーZ』『グレートマジンガー』に続く3番目のマジンガーシリーズである。

異星人との交戦」「主人公が亡国の王子」といった、それまでのロボットアニメでは見られなかったモチーフが盛り込まれた。欧米圏でも放送され国民的人気となっている。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

宇宙科学研究所シラカバ牧場

デューク・フリード(宇門大介)
主人公。宇門大介は地球名。
グレース・マリア・フリード
かつて見捨ててしまったデュークの妹。
兜甲児
前作より続投。本作では過去の物と異なるパイロットスーツを身に着けている。
牧葉ひかる
牧葉団兵衛
牧葉吾郎
宇門源蔵

ベガ星連合軍

ベガ大王
ベガ星連合軍のトップ。残酷非道の侵略者。
ガンダル司令
地球侵略部隊スカルムーン師団の総司令官。
レディガンダル
ガンダルの別人格。
ブラッキー隊長
地球攻撃隊長。野心深く卑怯。
ズリル長官
ベガ星随一の天才科学者。ガンダルとは犬猿の仲であるが、お互いの地位が危なくなるといつも協力している。
ゴーマン大尉
ベガ大王直属親衛隊に所属する仕官。円盤獣ギンギングレンダイザーを圧倒する程の猛者。
コマンダー・ジグラ
ベガ大王親衛隊直属コマンダー。
ルビーナ
ベガ大王の娘にしてベガ星の王女。また、デュークの元婚約者でもある。
キリカ
若き女性科学者。後にコマンダーとなる。
ナイーダ
元フリード星の貴族。
親衛隊長モルス
デュークの親友だったが洗脳されてコマンダーに。後にベガ大王直属親衛隊の隊長となる。
偽デューク・フリード
親衛隊員がベニベニの光線で変身させられたデュークの偽物
ベガ兵
ベガ星連合軍の兵士。ベガ星連合軍に屈服した惑星出身の者も多い。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

主人公陣営

ベガ星連合軍

円盤獣

ベガ獣

その他

用語

宇宙科学研究所
UFO宇宙に関する現象を研究するために、宇門源蔵博士が設立した研究所。
シラカバ牧場
牧葉団兵衛の経営する牧場。宇宙科学研究所の近所に建っており、所在地は八ヶ岳山麓とされている。
宇宙合金グレン
グレンダイザースペイザーに使用されている特殊合金。鉄の5千倍の強度を持つ。
ベガ星連合軍
ベガ大王を総大将とする異星人の連合軍。
円盤獣
円盤形からロボット形態に変形する、ベガ星連合軍の初期の兵器。かなりの数のバリエーションがある。
ベガ獣
円盤獣に代って登場した兵器で、生物を改造しコントロールする方法を採用している。
スカルムーン基地
ベガ星連合軍の前線基地。

楽曲

オープニングテーマ
「とべ!グレンダイザー」
作詞:保富康午、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:ささきいさお・コロムビアゆりかご会
『第2次』『第4次』『64』『COMPACT2』『IMPACT』『Z』『DD』で採用。『DD』ではイベント「心の光を灯せ」にてクエスト用BGMに採用。
エンディングテーマ
「宇宙の王者グレンダイザー」
作詞:保富康午、作曲:菊池俊輔、編曲:森岡賢一郎、歌:ささきいさお・こおろぎ'73
『グレンダイザー』のプロトタイプ版と言える劇場アニメ『宇宙円盤大戦争』の主題歌「戦え!宇宙の王者」の歌詞中にある主役ロボット「ガッタイガー」関係の固有名詞を、グレンダイザーのものに置き換えて作られた曲である。
『A』『D』『MX』で採用。

登場作と扱われ方

前二作のマジンガーシリーズに比べると、参戦しない場合も多くやや存在感が薄めな印象がある。主人公のデューク・フリードを演じた富山敬氏が声つきになる寸前に死去した事が大きく足を引っ張り、声付きのスパロボでの参戦も少なめ(声付きのスパロボでは、堀内賢雄氏もしくは山寺宏一氏が代役を務めている)。偽グレンダイザーの正体であるベガ獣ベニベニは意外にもSRW未登場。

初期から参戦していながら、リメイク移植を除いた新規作品で声付き参戦したのは『MX』が初という、異色の経歴をもっている作品でもある。

一部のキャラクターとメカは『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』にも(非常に微妙な形も含めて)登場しているが、そちらの要素を含めた作品は今のところ現れていない。

ちなみに、2016年の『X-Ω』までマジンカイザー(スパロボ版とOVA版の両方)とは同時参戦したことが無かった。ただし、『Z』の没データでは本作のキャラ用のマジンカイザー関連セリフが記録されていた。

理由は不明だが、『AP』『Z』(2008年)では公式サイトなどにおいてアニメ版ではなく漫画版が出典として表記されている。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
初参戦。ベガ星連合軍は登場せず、円盤獣やベガ獣はディバイン・クルセイダーズにて運用されている。
異星人の侵略を危惧していたビアン・ゾルダーク率いるディバイン・クルセイダーズが、円盤獣やベガ獣を使っているのはよくよく考えるとおかしいが、原作終了後でベガ星連合軍が残したものを回収してきたのかもしれない。
また、地味に「とべ!グレンダイザー」はFC版の時点でグレンダイザーのBGMとして採用されていた(ゲッターはともかく、ガンダム系が「翔べ!ガンダム」で固定されていた事を考えると破格の扱いと言える)。
第2次スーパーロボット大戦G
第3次スーパーロボット大戦
ヒロインであるひかるとマリアが初参戦し、ナイーダも登場する。
スーパーロボット大戦EX
第4次スーパーロボット大戦
第4次スーパーロボット大戦S
声が入る予定だったが、富山氏の逝去により実現せず。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
堀内賢雄氏の代演でデュークに声が入った。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
他の作品が際立っているせいもあるが、影は薄め。原作の終盤が再現されている。以降のZシリーズ…というより家庭用作品には一切参戦していない。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
参戦作品としては未表記だが、宇宙科学研究所とNPCとして宇門大介が登場。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
『COMPACT2』では本作から参戦作品として表記。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
スーパーロボット大戦IMPACT
本作からデュークの代役が山寺宏一氏に変更され、以降は山寺氏で統一されている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦APORTABLE
ルビーナ初登場。また、今回のみズリル長官専用の母艦が登場し、他の幹部も使用してくる。
スーパーロボット大戦D
ベガ大王は登場せず、原作におけるベガ星連合軍はズール皇帝の配下となっている。

単独作品

スーパーロボット大戦64リンクバトラー
ガンダル司令とブラッキー隊長のほか、ゴーマン大尉やキリカも初登場。ベガ大王は登場せず、原作におけるベガ星連合軍はズール皇帝の配下となっている。
スーパーロボット大戦MX
劇場版含めてストーリーの再現度がかなり高く、歴代の中でも最も扱いが良いと言ってもいい。ただしルビーナの死は回避できない
甲児の設定は『グレンダイザー』版を採用しており、TFO用パイロットスーツを着たバージョンのカットインも用意されている。
また、初期からの参戦から13年目でようやく新規作品での声付き参戦した作品でもある。
スーパーロボット大戦X-Ω
キャラクターを伴っての参戦は『Z』以来で約7年振りとなる。宇門博士は第1章、デュークは第2章からの登場となる。リリースから長らくユニットとしての参戦は無かったが、2016年4月にグレンダイザーがユニットとして登場した。
本作で遂にマジンカイザーとの共演が実現した。
スーパーロボット大戦DD
ワールド5の構成作品として追加参戦。2Dスパロボへの参戦は『Z』以来11年ぶりとなる。
今作ではOVA版の『マジンカイザー』のみと共演するというレアケース。その上『マジンカイザー』はワールド1、『グレンダイザー』がワールド5と別世界設定になっているのも珍しい(ワールド5においては『Z』『グレート』のキャラは存在しない扱い)。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 兜甲児とデュークフリード グレンダイザー
スペイザー
TFO
ギルギル
ミニフォー
第2話 ああ! わが大地みどりなりき ガメガメ
第3話 危機迫る白樺牧場 バルバル
第4話 若き血潮は紅に燃ゆ ゴルゴル
第5話 炎の愛を夕日に染めて ドムドム
第6話 大空を切る闘魂 ダムダム
第7話 たとえわが命つきるとも ギンギン
フイフイ
第8話 地球の緑はあたたかい ダルダル
第9話 許されざる怒りを越えて ジルジル
第10話 あこがれは星の彼方に グリグリ
第11話 黒い太陽の中の悪魔 バリバリ
第12話 虹の橋を渡る少女 ガニガニ
第13話 狙われたグレンダイザー ゲルゲル
第14話 ボスボロットがやって来た! ドリドリ
第15話 遥かなる母への手紙 ガルガル
第16話 こころにひびく愛の鐘 フルフル
第17話 小さな命を救え! ギバギバ
第18話 発進!! 秘密ルート7 ガデガデ
第19話 恐怖のエアロライト! ゴスゴス
第20話 決死の雪山脱出作戦 ベドベド
第21話 決戦! オーロラの輝き ゲドゲド
第22話 花一輪の勇気 ギロギロ
第23話 激流に叫ぶひかる ギスギス
第24話 危うしデューク・フリード! ドグドグ
第25話 大空に輝く愛の花 ダリダリ
第26話 スカルムーン総出撃! ウルウル
ギドギド
ハドハド
第27話 猛反撃! グレンダイザー ウルウル
ハドハド
第28話 闇夜に響く悪魔のベル ベルベル
第29話 さらば宇宙の友よ! デラデラ
第30話 赤い傷跡のバラード ゴダゴダ
第31話 空に花咲け! ボスの友情 ライライ
第32話 母に向かって撃て! ザウザウ
第33話 必殺!! ミュータントの最後 ザリザリ
第34話 狼の涙は流れ星 ゴメゴメ
ゴンゴン
第35話 飛べ! ダブルスペイザー ダブルスペイザー
ブンブン
第36話 燃える大空の誓い! グレンダイザー (WS)
ジラジラ
第37話 翼に命をかけろ! ガンガン
第38話 ひかる、涙のドッキング! ドイドイ
第39話 奇襲! ベガ星突撃隊 ウラウラ
第40話 激突! 炎の海原 マリンスペイザー
ブイブイ
第41話 マリンスペイザー出動せよ! グレンダイザー (MS)
ガモガモ
第42話 危機! 研究所よ立ち上がれ マザーバーン
ガウガウ
第43話 隕石落下! 謎の孤島 グメグメ
第44話 祭りの夜円盤獣が来る! ドズドズ
第45話 燃えろ! ドリルスペイザー ドリルスペイザー
グレンダイザー (DS)
ゴドゴド
第46話 空からサメが降って来た!! ガリガリ
第47話 湖が地獄の火を吐いた! ガドガド
第48話 地の底に悪魔がいた! ダクダク
第49話 赤い夕陽に兄を見た! デキデキ
第50話 暗殺!! 兜甲児を消せ フビフビ
第51話 大接近!! 悪魔の星 ガレガレ
第52話 ベガ大王軍団大移動! キング・オブ・ベガ
グルグル
ドモドモ
キングゴリ
ベガ獣初登場
第53話 死闘! キングゴリを倒せ ミディフォー
キングゴリ
第54話 謎の恐怖! 日本海溝 バニバニ
第55話 恐怖! 悪魔の怪気球 グレグレ
第56話 危機を呼ぶ偽博士! ダイダイ
ザミザミ
第57話 吼えろ! ぼくの怪獣 ブドブド
第58話 悪魔にされたグレンダイザー! ベニベニ(偽グレンダイザー
第59話 ああ! 少年コマンド隊 ダキダキ
第60話 午後七時東京タワー爆発!! 戦闘母艦
ズネズネ
第61話 特攻スパイ大作戦! グワグワ
第62話 戦慄! 白鳥が来た日 ゴエゴエ
第63話 雪に消えた少女キリカ ズメズメ
第64話 東京全滅五分前! グドグド
第65話 兜甲児一本勝負! ザスザス
第66話 死の海底400Mメートル! ワグワグ
第67話 決死の海底基地爆破 イブイブ
ラグラグ
第68話 吹雪の中のマリア ブエブエ
第69話 父に捧げる愛のオーロラ ガイガイ
第70話 涙は胸の奥深く ガビガビ
第71話 悲劇の親衛隊長モルス ジガジガ
第72話 はるかなる故郷の星
第73話 この美しい地球のために グラグラ
第74話 永遠に輝け! 二つの星

余談

  • 『UFOロボ グレンダイザー』は海外、とりわけ米圏において凄まじい人気を誇っている。
    • 1978~1979年にフランスで『GOLDORAK(ゴルドラック)』というタイトルで放映された時には、最高視聴率100%という驚異的な記録を叩き出している(2017年4月7日に放送されたNHK総合の番組『ニッポンアニメ100 ロボットアニメ大集合』より)。現在でも、再放送すれば「60%近くは固い」とも言われており、もはや伝説に近い領域である。
      • ちなみに、フランスで一番人気があるキャラクターは何とブラッキー隊長で、彼の関連グッズは常に売り切れ状態だとか。
    • 2013年4月にフランスのカンヌで開かれた国際番組見本市では、『UFOロボ グレンダイザー』が「世界のテレビ番組を変えた50本の作品」に『鉄腕アトム』『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』『ドラゴンボールGT』と共に日本を代表する作品として選ばれている。
    • 2021年10月29日、フランスのゲーム制作会社Microidsが2023年リリースを目指し、『グレンダイザー』のビデオゲーム化作品『UFO Robot Grendizer』を開発中である事を発表した。ゲームの具体的な内容は不明だが、同じくフランスに拠点を置くEndroadが開発を手掛け、対象プラットフォームにPS4PS5、Xbox One、Xbox X|S、PCを予定しているとの事。
  • 欧米圏以外ではイラクで人気となっており、放映時間になるとバグダッドの市街地からは子供達の姿が消えてしまい、「民族紛争や宗派間の対立が続くイラクにおいて国民が一致団結できるのは、サッカーとグレンダイザーだけである」というジョークまで存在する。
    • なお、イラクだけでなくアラブ諸国でも人気である。
  • マジンガーZ』と比較すると、リメイクをはじめとする関連作品がかなり少ないものの、2014年から永井豪氏自らが執筆するリメイク漫画作品『グレンダイザーギガ』が『月刊チャンピオンRED』にて連載された。
  • 東映版マジンガーシリーズの後日談となる『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』では本作に関わる単語は一切出てこなかったため、『グレートマジンガー』から本作へと繋がらなかった平行世界でないかと推測する声もあった。
    • その後ムック本では「グレンダイザー関連の単語を出すとダイザーも出てくるのではないかと期待させてしまうため、敢えて省いた」と解説され、さらに後に助監督であるなかの☆陽氏が「『グレンダイザー』を作中に出してはいけないという指示が出たため、出したくても出せなかった」事をTwitter上で明かしている。なお、なかの氏はグレンダイザーについて「いますよ。いないはずがない」と、本作を経過した後に『INFINITY』に繋がっていることを表明している。
    • この事もあってか、グレンダイザーを『INFINITY』準拠でリデザインした「グレンダイザー(INFINITISM)」のプラモデルが2019年4月発売された。
    • 同様になかの氏の発言を受けてか、スパロボにおいてもマジンガーシリーズは『INFINITY』の単独参戦となった『T』においても『グレンダイザー』を経過している事が示唆されている。

商品情報

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