熱気バサラ

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概要

マクロス7』、『マクロスダイナマイト7』の主人公

ロックバンド「FIRE BOMBER」のメンバーで、ボーカルとギターを担当。

幼少時にの力で大きな山を動かせると信じ、ギターを手に一人山の前で歌っていた姿を放浪中のレイ・ラブロックに見出され、本格的に音楽の道へと進む。その後成長した彼は、レイ、ビヒーダ・フィーズと共にマクロス7船団の未登録者が移り住む「アクショ」で「FIRE BOMBER」としての活動を開始する。

他人からの束縛や強制を何よりも嫌う奔放な性格で、歌を聞かせたい相手がいる場所ならどこであってもライブ会場となる。そんな彼が劇中で最も力を入れている会場こそ「戦場」であり、レイから譲り受けたVF-19改 ファイアーバルキリーを駆り、敵味方の区別無く歌を聴かせまくった。なお、いつ修得したのか不明だが、その操縦技量は天才的で、超高等技術「QM69」をギターを弾きながらやってのける腕前。この為、敵弾にはまず当たらない。レイがかつて軍に所属していたことを考えると、レイの薫陶を受けたものと考えられる(ガウォーク形態をミリア・ファリーナ・ジーナスに指摘されるまで存在すら知らなかった等穴が存在していた)。

プロトデビルンと戦う防衛部隊、特にガムリン木崎からは露骨に邪魔がられ、嫌悪感を剥き出しにされていたが、命を張って歌を歌い続けるバサラの姿は次第に彼らの心をも動かしていく。

そんな彼の歌には、実はスピリチアを吸われた人間を復活させ、プロトデビルンの活動に影響を与える途轍もない力が秘められていた(プロトデビルンの首領であるイワーノ・ゲペルニッチは彼を「アニマスピリチア」と呼ぶ)。最終的には彼の歌はゲペルニッチの暴走を止め、更に彼らと和解。文字通り「」戦いを鎮めた。

プロトデビルンとの戦いが終わった後は、マクロス7船団を飛び出して宇宙を放浪(『マクロスダイナマイト7』参照)している。『マクロスF』の時代においてもまだマクロス7船団には戻らず、一人旅を続けているが、この頃にはバサラはリン・ミンメイと並ぶ伝説の歌手として、銀河中にその名が知られている。また、小説版『マクロスF』においても何度か彼について触れられる場面があり、物語最終盤で何処とも知れない星でランカとシェリルの歌を聴いたバサラ(らしき人物)が自らもギター片手に歌い始める場面がある。

ロボットアニメの主人公なのにまともに戦う描写が全くない珍しいキャラクター。ただし、劇中で数回だけミサイルを撃った事がある。その中にはガムリンを守る為に撃った事も含まれており、ガムリンに向かって激昂していた。彼曰く、「ミサイルなんてくだらねぇぜ! 俺の歌を聴けぇっ!!」との事。

登場作品と役柄

彼の信念はスパロボでも反映されており、搭乗機は非武装で、武装の代わりに「」を使うことができる。そのため特定の敵以外にはダメージが与えられないが、歌は特定の敵の気力を下げる効果があり、一定値以下になると撤退させる事ができる。これは「歌撃墜(撤退)」と言う特殊な撃墜であり、扱いとしては普通に攻撃して撃墜したのと同じ。そのため、撃墜数・PP・経験値は通常通り(第2次Zでは獲得するPPは2倍)得られ、気力も上がる。その為、歌で味方の能力を上昇させる事が最大の役割となる。寺田プロデューサー曰く、前々から「いわゆる補助魔法使いのようなポジションで出演させられないか」と構想を練っていたらしい。

先述したとおり、通常の敵にはダメージが与えられないが、プロトデビルン次元獣などに対してはダメージを与えつつ気力を下げる事が可能。特に歌によるダメージはプロトデビルンのダメージ軽減能力を無効化できるため、非常に強力なダメージソースとして活躍できる。第2次Zにおいては楽曲の効果が「HP回復」「気力上昇」「SP回復」「能力強化」「精神付加」に絞られている。精神系特殊効果解除が出来なくなったのは少々痛い。新曲であるDYNAMITE EXPLOSIONは簡易版のをかけることができる。主に幸運目当てであるが、加速がかかるのも加速を持たないユニットには非常にありがたい。

また敵に対しては、バジュラに対しては気力低下⇒120を切ると撤退、次元獣及びバジュラクィーン、次元将ガイオウ、アイムに対しては気力低下+ダメージとなっている。バジュラ相手なら体力の高いナイト級ビショップ級ですら瞬殺できるためフェストゥムに対するマークザインのような強力なキラーユニットとなる。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
本作中の物語におけるキーパーソンで、重要な役割を担うαナンバーズ最大の鍵が彼である。今回はシャロン・アップルリン・ミンメイラクス・クラインといった歌姫と呼ばれている者達とのジョイントが見られる。シャロンの歌にも、パレッス粒子にも動じず無限に出現する宇宙怪獣にまでを聴かせる辺り、流石はバサラという事か。本作の主題歌「GONG」を劇中で作曲したのは彼となっており、最終話で大きな意味を持つ(ちなみにバサラの歌パートを担当した福山芳樹氏はJAM Projectのメンバーであり、GONGにも参加している)。
彼の誕生はアカシックレコードによって待ち望まれていた為、彼のいた周辺宙域は意図的に時間の流れが速められており、『超時空要塞マクロス』の伝説の歌姫リン・ミンメイとの共演が可能となった。アニマスピリチアは、サイコドライバーとは異なるプロセスでアカシックレコードにアクセス出来る存在として注視され、歌でゼ・バルマリィ帝国の兵士に施された洗脳を解くなどしていた。ルアフ・ガンエデンによれば、アカシックレコードの時間歪曲が無くとも彼とバサラは出会う運命になるようであった。
マップ兵器版「突撃ラブハート」を使えば出撃した大半のユニットがいきなり全開で戦えるようになり、一気にゲームの難易度を下げてしまう、αナンバーズの縁の下の力持ち。またこれによって彼も大量の経験値を得ることができるためレベルアップは問題ないが、普通の敵を倒せないため獲得パイロットポイントはどうしても少なくなる。唯一撃墜できるプロトデビルン系の敵やバロータ兵が出たら優先して倒させよう。また、ラスボスプロトデビルン同様歌でダメージを与えられる。次周プレイを見越して彼に倒させるのも手。また、戦闘は他の小隊員に行わせるつもりならラーニングを覚えさせるのも手。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
続編の『マクロスダイナマイト7』と共に参戦。出演作品の名義は『マクロス7』扱い。『マクロスF』の原作で示されているように、マクロス・フロンティア船団の人々からは伝説的な存在として扱われている。原作やD第3次αで見せた超人的な活躍は本作でも健在。何度かスポット参戦した後、中盤でZEXISを気に入ってミレーヌ達やガムリンを伴って参加する(Dや第3次αではバトル7の自部隊参戦に伴ってなし崩し的に参加したので、何気にバサラが自分から自部隊に参加したのは今回が初めてである)。やはり存在感は非常に大きく、他作品のキャラ達がなんらかの悩みを抱えてる事に気付いて自分なりのアドバイスを送るなど、洞察力に優れた面を見せる。
マクロスF』の物語に非常に大きく関わっており、ランカ・アタックの際にはランカが本心から歌ってない事を感じて制止したり、バジュラとの戦いを「生存競争」として消化しようとするアルトに、それがバジュラの真意が分からない故の決め付けでしかない事を看破する等、原作では無理矢理割り切ろうとしたキャラクター達の行動を真っ向から否定し、矛盾点をしっかりと指摘している。また、本作の「ライオン」はランカシェリルと共にバサラも歌っている、もしくはFIRE BOMBERがバックバンドを担当しているようである(「ライオン」が流れるイベントでバサラも「俺の歌を聴け」と言っている)。
ちなみにゲームの仕様上仕方がないのだが、原作では人命救助の際に機体の武装を使う場面があるが、今作のブレイク・ピラー事件でも武装は使わず歌い続ける(一応機体の武装としてミサイルは装備してるにもかかわらず)。このため、他の主人公格のキャラクターがピラー破片に対して戦闘前会話が用意されているのに対し、こちらは途中で増援で登場する次元獣に対し戦闘前会話が発生する。なお、さすがの彼もこの時ばかりは次元獣に激怒していた。
なお、注意点としてロジャーを聞かせるとバサラの気力が下がる(ただし、MAP歌を聞かせれば気力は下がらない)。一体何を言われたのだろうか…
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
カットインが新規になった。スタンスは変わることなく、相手が誰だろうと歌を聴かせる。中断メッセージではのシステム上一切の効果を発揮しない対しても歌を披露し、その信念を体現して見せた。
今作においても歌、音を愛する者達と深く絡むため存在感は相変わらずのようである。『アクエリオンEVOL』とのクロスオーバーが特に顕著で、種類こそ違えど本質が同じであるシュレードや悟りを開いたような不動ZENとの会話では物事の真意を突く会話も。
バジュラ相手には相変わらず歌での気力低下による撤退が通じるほか(トロフィーのオンリーワンクラッシュはバサラの歌で重戦艦バジュラを撤退させても取得可能である)、ミカゲケルビム兵アンチスパイラルにはダメージを与えることが出来る。今作のバジュラはタッグを組んでいる上に終盤はHPが極めて高い重戦艦級まで出現するので、上手く立ち回れば一気に有利になる。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
第14話「アルカトラズ大脱走」から参戦。序盤の宇宙ルートではかつての(『マクロス7』本編の)頃のようにスランプに陥るが、ゲペルニッチシビルとの再会により、己の歌を取り戻す。また、中盤のミスリルルートでは尸刻の歌と自身の歌を「セッション」する場面もある。
エンディングでは相変わらず宇宙クジラを追いかけていた。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
初参戦作品。宇宙ルートで序盤から登場する。攻撃としての歌はプロトデビルンにしかできない為、撃墜数をエースにまで持って行くのは至難の業。プロトデビルン以外の敵はターゲットにできないため、援護攻撃を利用して撃墜数を稼ぐこともできない。逆に言えば普段は戦闘には参加せずにサポート係として大活躍するため、エースにする必要性も乏しい。気力アップ系のスキルパーツでも付けておけば十分だろう。ペルフェクティオとの最終戦において時祭イヴとのジョイントを実現し、形勢逆転の切っ掛けを作る。

パイロットステータスの傾向

能力値

超高等技術「QM69」をギターを弾きながらやれてしまうためか、命中回避技量は文句なしにエース級。バサラ及びミレーヌは、パイロットステータスが特殊で「射撃」「格闘」が存在せず、代わりに「歌魂」と「歌EN」が存在する。同じでもミレーヌのそれよりも効果が高い。普段は味方のサポートに徹し、プロトデビルン、バジュラ、次元獣との戦闘ではアタッカーとして活躍する。

精神コマンド

気合突撃熱血情熱と、いかにもバサラらしい精神コマンドを修得する。また集中を持つため、回避力も他のエース級に負けない。

D
ド根性集中突撃熱血気合
第3次α
集中不屈情熱気合熱血直感
第2次Z
集中加速直感気合熱血覚醒
第3次Z
集中加速直感気合+熱血

特殊技能(特殊スキル)

D
シールド防御底力L8、援護攻撃L3、援護防御L3
第3次α
底力L9気力限界突破見切りシールド防御L4
第2次Z第3次Z
底力L7戦意高揚見切りSP回復

小隊長能力(隊長効果)

小隊全員に気力+ (回避)の効果
第3次α

エースボーナス

出撃時の歌エネルギー+20000
第2次Z第3次Zでも(説明が少し変化しているが)、全く同じ。

パイロットBGM

「SEVENTH MOON」
主題歌。自分から攻撃する場合は曲が流れるため、回避・防御すると聞ける。

人間関係

ミレーヌ・フレア・ジーナス
FIRE BOMBER」のボーカル・ベース担当。バサラのことは好きであったが、当の本人は恋愛に疎いのか恋心までは気付かなかった。
レイ・ラブロック
「FIRE BOMBER」のキーボード・編曲担当。バサラが唯一信頼する人物。軍からのコネや、売り込みも行なっていた。
ビヒーダ・フィーズ
「FIRE BOMBER」のドラムを担当。普段は喋らないが、バサラを信頼する人物でもある。
ガムリン木崎
当初はバサラの事を不快に思っていたが、ミレーヌとの交流を通じてバサラの歌を認めるようになり、バサラがミサイルを撃とうとした時は文字通り体を張って止め、叱咤激励した。
シビル
プロトデビルンの一人。バサラはシビルに心に響く歌とは何であるか悩んでいた。そしてシビルが見せた「銀河」を見て、自分の歌とは何かに気付いた。
ギギル
プロトデビルンの一人。眠りについたシビルを目覚めさせようとするうちに、友情が芽生える。
イワーノ・ゲペルニッチ
プロトデビルンの頭目格。バサラ曰く「ゲペ何とか野郎」。
レックス
マクロス7の各施設艦を繋ぐ宇宙空間ハイウェイ「ミルキーロード」を走る女暴走族集団「レックス軍団」のリーダー。基本的に男勝りで硬派な性格だが、バロータ軍相手に命がけで歌うバサラの姿に打たれ、彼に好意を抱くようになる。突然キスをしたり、シビルに憑依されて積極的に接近しかけたり、とミレーヌの嫉妬を買い続けた。
エミリア・ジーナス
7の映画『銀河がオレを呼んでいる!』に登場したゼントラーディの女性。クァドラン・ローの強化型クァドラン・キルカに搭乗し、バサラとの歌対決をした。実はミレーヌの姉で、バサラはエピローグに行くまで、彼女の事をミレーヌの姉とは知らなかった。
エルマ・ホイリー
ダイナマイト7に登場する少女。亡き母のような歌手になることを志望しており、偶然出会ったバサラに弟子入り志願をした。マクロスFの時代にはミンメイやバサラと並び称されるほどのビッグネームとなった模様。

他作品との人間関係

他作品のキャラからは何故かフルネームで呼ばれる事が非常に多い。

マクロスシリーズ

リン・ミンメイ
マクロスシリーズの世界における伝説的な歌手の一人であり、マクロス7本編後の後世においては、バサラの名は彼女の名と肩を並べるほどの伝説の存在となっている。第3次αでは直接の共演が実現。バサラも彼女のことを尊敬しており、彼女に対して敬意を払う場面も見られた。共に「GONG」を製作する。なお原作ではバサラが彼女について語りはしなかったが、彼女が成し遂げた事や存在を信じきれなかったミレーヌと違い、バサラは「リン・ミンメイは実在し歌で戦争を終わらせた」事を確信している様子が見られた。
一条輝ロイ・フォッカー
第3次αにて共演。バサラの歌を認めており、バサラが怒りのあまりバロータ軍に発砲した際にはガムリンと共にバサラを諭し、歌う事を促した。
シャロン・アップル
第3次αでは殆どのキャラに否定されたシャロンの歌に、バサラは肯定的だった。
シェリル・ノーム
『マクロス7』の後世にあたる『マクロスF』の時代の歌姫。バサラに対して大きな憧れを抱く。
後述にもあるが、彼女の決まり文句は明らかにバサラのそれを意識したものである。『第2次Z 再世篇』にて遂にスパロボシリーズで初共演を果たし、彼女に大きく影響を与える事に。また、中断メッセージでは張り合う場面も。
ランカ・リー
『第2次Z 再世篇』にてスパロボシリーズ初共演。彼女にも影響を与えていく。彼女の苦しみを理解すると共に、彼女の歌がバジュラ殲滅の為の兵器として利用される事には、憤りを隠さなかった。
なお、原作ではそれ程バサラの事を知らないらしく「お兄ちゃんとシェリルさんの好きなロック歌手の人」という認識だったようで、「俺(私)の歌を聴け!」の口上もシェリルのものを先に認識していた。
早乙女アルト
『第2次Z 再世篇』ではかつてのガムリンと同じように当初はバサラの事を快く思っておらず、度々反発するが、最終的には素直に認めるように。原作『F』の企画当初には、バサラを出す案があったそうだが、出してしまえば確実にアルト以上のキャラクター性を発揮し、更に本編が26話かけて行われることを数話で終わらせてしまうためお蔵入りになったというエピソードがある。
実は原作でアルトがバサラを語ったり目撃する場面は一切なく、マクロスオールスターゲーム作品『マクロス30』の小説版においても出逢う事はなかった。しかし同作の最終決戦時に「全ての役者が全身全霊を賭けた舞台において、その極限を超えた瞬間に神が降りる事がある」と戦場の空気を語る場面があり、その時に舞い降りる真紅のVF-19改を彼は目撃する。
オズマ・リー
彼もまた、バサラおよびFIRE BOMBERの大ファンである。その熱心なファンぶりは、作戦コードネームにFIRE BOMBERの曲名を使うほど。
劇場版作品『マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!』(SRW未参戦)において、マクロス7船団と熱気バサラが何と戦い何を成し遂げたのかを知る事となり、一度は失意を味わいながらも彼の心は更に熱く燃えるのだった。
『第2次Z 再世篇』にてスパロボシリーズ初共演。直接対話した際には冷静さを保つも、バサラの生の歌声が響けば、凄まじいハッスルぶりを見せキャサリン・グラスにたしなめられる事も。また、バサラは彼の事をランカのよき兄と認めている。
早乙女矢三郎
『マクロスF』の登場人物で、早乙女アルトの歌舞伎役者としての兄弟子。
TV版の小説にて、かつて故郷の惑星で難民となり失意に沈んでいた頃、偶然にも走行中の列車の天井でバサラ(らしき人物)と出会い、バサラの歌を聴いた事をきっかけに、芸人になる決意をしたという過去が明かされている。
レオン・三島
『第2次Z 再世篇』ではランカの歌をバジュラとの戦いの為の兵器同然のように扱った彼に対して怒りを露わにしていた。
グレイス・オコナー
『第2次Z 再世篇』ではバサラを自身の計画の為に利用しようとするが、バサラが彼女の意のままとなるはずがなかった。また、彼女との最終決戦では、彼女にトドメを刺そうとするアルトを制止し…。

ガンダムシリーズ

カトル・ラバーバ・ウィナー
第3次αレプリ地球にて彼がパレッス粒子に侵された際、同じ症状のシンジとトロワと一緒にバサラを音楽の演奏会のメンバーに誘うも、カトル達の異変を察したバサラは彼らを正気に戻す為に歌を歌う。
ラクス・クライン
第3次αではバサラはラクスに尊敬されていた。ラクスの事を「歌の艦長さん」と呼ぶ事も。
アンドリュー・バルトフェルド
第3次αではバサラは一時期、流しのミュージシャンとしてバルトフェルドの元に滞在しており、キラが対面している。
ラウ・ル・クルーゼ
第3次αにて、基本的に敵対者にも敵意を露にする事が無いバサラも、彼の身勝手な私怨には「みっともない恨み節」と珍しく怒りを露にしていた。
アロウズ
例外もいるが、総じて良く思っていない様子。「戦場で歌うという行為に困惑している」という表現が正しいか。
『第2次Z 再世篇』では戦闘中の特殊台詞にて何かしらバサラの歌に対して反応を見せる。殆どがその歌に対して排斥的・懐疑的な反応だが、ヒリングだけは好意的な反応を見せる。アニューも悪くは思っていない様子。
特にリボンズは「黒の英知」に触れられなかったためか、ラスボス勢でありながらただ不愉快に思うだけであった。

リアル系

時祭イヴ
Dで共演。所詮は心を持たないプログラムの歌と考えていたが、最終決戦で歌を聴いて認めた。
矢作省吾
Dではバサラに理解を示しており、イヴとのジョイントを持ちかける。基本的に関係は良好だが、終盤の惑星ラクスルートで自身の歌を彼にプロトデビルンとの戦いの為の兵器同然のように扱われた際には、流石のバサラも彼に対して怒りを禁じえなかった。
キリコ・キュービィー
『第2次Z 再世篇』中盤にワイズマンの策動によって幾度となく鳴り響くレッドショルダーのマーチに精神を追いつめられていく彼の心情を看破し、バサラなりの気遣いの言葉を送る。直後のバジュラやアイムとの戦いで見せたバサラのひたむきな歌への想いと、その歌は、彼にも少なからず感銘を与えている。
ワイズマン
『第2次Z 再世篇』ではバサラの歌を危険視し、「破滅の歌」と評している。果たして、その真意は…。

スーパー系

渚カヲル
第3次αにてバサラの存在意義、そして役割を知るカヲルは、バサラの歌に大きな興味と期待を持ち、何度かバサラと接触する。後にバサラとミンメイの「GONG」の制作に協力している。バサラは彼とシンジの仲を気に掛けており、銀河中心殴り込み艦隊出航直前に彼がバサラの自室から去っていく際には「(シンジに)会っていかないのか?」と声をかけている。
碇シンジ
第3次αでレプリ地球にて彼がパレッス粒子に侵された際、同じ症状のカトルとトロワと一緒にバサラを音楽の演奏会のメンバーに誘うも、シンジ達の異変を察したバサラは彼らを正気に戻す為に歌を歌う。人類補完計画が発動した際に彼がEVAに取り込まれた際には「お前の歌を歌え」と復活を呼びかけ、ゲンドウとの戦いに際しては彼を後押しし、ゲンドウとの決着が着いた後に彼が改めて戦い続ける事を誓った際には彼を祝福している。
綾波レイ
第3次にて人類補完計画の発動の時に彼女がリリスとなった姿を現した際、全く物怖じする事無く「聴かせがいのある奴が出てきた」と喜んでいた。また、レイはバサラの歌に好意を示している。
碇ゲンドウ
EVA初号機悪魔Verとの戦闘前会話では、意外にも彼のリアクションに「ノリがいいじゃねえか!」と大喜びし気分良く歌うが、この時のゲンドウの顔グラから察すると単に嘲笑していただけの可能性も。
ユウキ・コスモ
第3次αではαナンバーズと合流する前から何度か縁があった。彼とバサラは、アポカリュプシスを乗り越え、ケイサル・エフェスを打倒する上で非常に大きな役割を果たす事になる。悪癖である彼からの皮肉にも特に動じる事は無いが、自分の歌を「兵器」呼ばわりされた際には流石に怒りを禁じえなかった様子。物語中盤までは彼に歌い続ける姿勢を嘲笑されていたが、やがて彼もバサラの歌を認めるようになる。
パイパー・ルウ
第3次αでは初対面時に子守唄を聴かせてもらって以来、バサラの歌が好きになった。同作において他作品のキャラクターで最初にバサラのファンになったキャラと言っても過言でないかもしれない。
マイク・サウンダース13世
第3次αでは歌うロボットである為、バサラが「GONG」を共にセッションする相手としてミンメイやラクスと共に彼の名前を挙げている。
ちなみに、マイクがディスクPを使用した際に流れる曲「Power of Desire」を歌うのは、福山芳樹氏と同じくJAM Projectのメンバーの1人の遠藤正明氏である。同様に、原作でディスクFを使用した際に流れる曲「レッツ・ファイナルフュージョン!!」を歌うのは、遠藤正明氏とJAM Projectのリーダーの影山ヒロノブ氏である。
パルパレーパ
第3次αにて生身の人間でありながらパレッス粒子の影響を受けなかったバサラに驚愕していた。
藤原忍
第3次αではサウンドフォースとして、正式にαナンバーズへ編入された頃から彼に気に入られており、戦場に介入する事に関してはむしろ肯定的に受け止められていた。再世篇でも同様だが、バサラがランカの代役を買って出たとき、「DYNAMITE EXPLOSION」を一曲目に持ってきたことは不満だったようだ。忍がギタリストであり、ムゲとの戦いの後にはバンドを始めるなどの原作設定を生かしたクロスオーバーである。バサラ曰く「ノリのわかる奴」。
ピエール・ヴィエラ
『第2次Z 再世篇』ではオズマが原因でFBにドハマりしてバサラの大ファンの一人となる。
ゲシュタルト
「生命の力の使い手」としてバサラを危険視する。
宇宙怪獣インベーダーケドラヘテロダイン
第3次Zの中断メッセージでは彼らに歌を聴かせようとしていた(後述)

バンプレストオリジナル

ジョシュア・ラドクリフ
Dにおける良き理解者の一人。
エツィーラ・トーラー
バサラのアニマスピリチアに非常に興味を持っているが、バサラに「オバさん」呼ばわりされた時は流石に激怒した。
ルアフ・ガンエデン
彼の言葉によれば、彼とバサラは必ず出会う運命にあったらしい。
ケイサル・エフェスペルフェクティオ
共にあまりにも強大な存在だが、恐れを知らないバサラにとっては歌を聴かせる対象でしかない。第3次αDでは、彼らとの戦いにおいてバサラの歌は最大の切り札となる。特に前者との戦いにおいて、バサラの歌はアカシックレコードにアクセスするキーの一つでもある。
アイム・ライアード
バサラやランカの歌を「兵器として使われるのが最も相応しい」「誰にも聴いてもらえない歌は雑音と同じ」等と嘯き嘲笑するが、そんな挑発に動じるバサラではなく、「いつもと同じように」新曲を熱唱し、彼を退ける。ガムリンの言う通りで、嘘に全てを塗り固められたアイムにとって、常にその心と想いのままに歌い続けるバサラは、まさに天敵であった。尤も、バサラにとっては彼も自分の歌を聴かせる相手の一人でしかない。
特殊戦闘台詞ではいつものように「時空を震わせる」「銀河を滅ぼす」など意味ありげなことをつぶやく一方で、徹底的に相性が悪いのか嫌悪感剥き出しで文句をつけることもある。
ユーサー・インサラウム
特に絡みはないが、特殊戦闘台詞ではバサラを「生命の歌の歌い手」と呼び、インサラウムのために歌うことを求める。要改造であるが、気力低下+被ダメージの際に特殊戦闘台詞がある。
ガイオウ
一応、前述するところの「気力低下+ダメージ」という扱いであるが、「魂まで震えてきた」と発言するなど、悪くは思っていない様子。
尸刻
バサラの歌と正反対の性質を持つ歌の歌い手。彼女自身はバサラの歌は嫌いではないとのこと。
楽しみのテンプティ
彼女からその歌をやめろと嫌がられるが、無論バサラは彼女の文句などお構いなしに歌を聞かせる。

名台詞

「俺のを聴けぇっ!!」
バサラの決まり文句であり、バサラといえばこの台詞である。銀河中に知れ渡っており、13年後の世界にあたる『マクロスF』の歌姫シェリル・ノームの決まり文句は「私の歌を聴け~!」というものである(なんとCMの「バンダイ DX超合金 ファイヤーバルキリー」ではこのセリフを喋っている!)。
「過激にファイヤー!」
アニメの次回予告の締めの一言。第3次Zでも中断メッセージの他にある場面で使われて入るのだが…よりもよって「ビンゴ1位の景品がテッサのキス」と聞いた時である。
「…遂にこの時が来たぜ!」
第1話、バロータ軍襲来時にアパートの自室に向かい、VF-19改 ファイアーバルキリーを見て微笑んで。
「ボンバー!」
掛け声としてよく叫ぶ。バリエーションに「ファイヤーッ!」。
「力でねじ伏せるんじゃない。歌を聴かせて感動させなきゃならねぇのに!」
ミレーヌを助けるとはいえ、暴力を振るってしまったことに対して。
「あいにくだけどな、俺は雨が好きだ…傘なんてさしたくない。濡れる方が気持ちがいい性質でね。」
第8話にてレイにファイヤーバルキリーに装備されているミサイルについて、たとえ話でピクニックに行く時に雨具を用意していく感じで装備していろといわれた際の返答。
とはいえ、その後もミサイルは装備されているのでレイの説得にも一理あると思った模様。何となく、ロジャー・スミスと意気投合しそうなセリフである。
「悪いが今回歌は無しだ!ピンポイントバリアパンチ!」
第12話でバロータ軍にさらわれたミレーヌを含むシティ7の住人を乗せた輸送機の離陸をギリギリ阻止する際の台詞。
バサラは緊急時にはピンポイントバリアパンチをそれなりに使用しており(撃墜はせず無力化・壁の破壊など)、今回は輸送機を殴るのだが、武器名を叫びながら突撃するその様はスーパーロボットのようである。
ちなみに直前のシーンではスピーカーポッドを敵機の頭部とガンポッドを正確に無力化していて、バサラの高い操縦テクニックも伺えるシーンとなっている。
「ハーイみんな元気かな、元気?」
「いい音楽ってのはねぇ、じいちゃんばあちゃん、かわいい赤ちゃん、男の子も女の子も関係なく、みんながノリノリになれるものなんだー!」
「いくよー!」
第14話で遊園地にて襲撃にあった際、愛機で立ち回りながら大喜びではしゃぐ幼稚園児に向かって。この仕事を受けた時バサラは不満げだったが、いざ仕事となるときちんと歌のお兄さんを演じていた。なんだかんだ言ってもプロである。
「じっちゃんばーちゃんいくぜ!」
こちらは老人ホーム「シルバーパラダイス」の場合。上記と同じような内容を言うが、演歌歌手のように静かに読み上げるように話す。やはりプロである。
「うおおおおおおっ!! 俺に撃たせやがってぇぇぇぇぇっ!!」
ガムリンを助ける為に、やむなくミサイルを三度目に発射した際に発したセリフ。彼が己の信念を曲げてミサイルを使った数少ない場面であり、彼との友情を感じさせるセリフである。ちなみに、一度目、および二度目に敵に向けてミサイルを発射したのはレックスを守る時にである。
「ゲペ何とか野郎! 俺の歌を聴けぇっ!! ファイヤーッ!!」
第25話、レイから手渡されたスピーカーポットγを構えて、ゲペルニッチ艦のブリッジに撃ち込んでから歌う前に。この後、ゲペルニッチに「アニマスピリチア…スピリチア・ドリーミングーッ!!」とスピリチアを吸われてしまう。
(まいったな……)
第26話冒頭より。ゲペルニッチにスピリチアを吸われ、声が出なくなって憂鬱な状態のバサラ。いつものようにギターをかき鳴らしてフォークソングを歌うものの、唇は動けども喉から声は出ず。結局、このモノローグで地面に寝転がって空を仰ぐのだった。
「俺の歌を……なんで聴きやがらねぇんだっ!?」
サウンドブースター初登場回である第28話より、ガビルの猛攻に激怒してミサイル四度目の発射。この後、ガムリンの制止と激励(内容は本人の項参照)により再びバサラは熱唱する。その歌エネルギーは10万チバソングを上回り、サウンドブースターを起動させるのだった。
「よぉ、ガムリン。ちょっと手を上げてみな」
第28話。戦闘終了後にガムリンに挙手を要求し、訝しみながらも応じたその手に自分の手を合わせてタッチを決め、そのまま無言で去る。その後ろ姿に、ガムリンもまた微笑を返すのだった。バサラとガムリンの間に友情が生まれたシーン。
「今日こそ動かしてやるぜっ!! 山よ! 銀河よ! 俺の歌を聴けぇっ!!」
最終回より、ゲペルニッチ暴走時、全宇宙に自分の歌を轟かせる意気込みを込めて発したセリフ。山が台詞の最初に登場するのは、幼少期のエピソードに起因している。直前まで昏睡状態だったとは思えぬほど力強い咆哮だが、底知れぬスピリチアを内に持つバサラの底力の為せる技だろうか。
「銀河が、歌ってるぜ…」
最終回より。バサラの熱き歌とアニマスピリチアを受け、進化したゲペルニッチらを見送った後、この台詞を言う。彼の台詞にミレーヌは「え?」と目を白黒させていた。
「グババが心配だったからな」
ミレーヌのピンチを救い、お礼を言われて。バサラの事だから素で言っているのだろう。
「やってくれるじゃねえか! クジラッ! 俺の歌を聴けぇ!!」
マクロスダイナマイト7』第4話において、密猟団の狩りの邪魔をしたために反応弾を打ち込まれるも無事だった、白い銀河クジラに向けての台詞。
「へへへっ、イカしてるじゃねえか!!」
ANGEL VOICEを歌っているバサラに影響されてか、白い銀河クジラが突如大きな口を開き歌を歌い始め、その声を聞いた時の感想。
「歌っていうのは、こういう風に聞かせるんだよっ!!」
「最強女の艦隊」より。スピーカーポッドをことごとくかわされ、一撃をもらうなど、歌を聞かせることができない強敵に対し、スピーカーポッドγを持ち出して。この後バサラは、スピーカーポッドγを、相手の乗艦のブリッジにぶち込み、自慢の歌を(強制的に)聞かせるのだった。この直後、ミレーヌが「ミンメイはこんなことしなかったわよ!」と怒っていたが、全くである。

スパロボシリーズの名台詞

αシリーズ

「俺が子守唄を聴かせてやる! 行くぜぇっ!!」
第3次α第17話「ディスコード・ハーモニー」より。初登場時の台詞(DVE)。
「名前なんか言っても仕方ねえ。俺の歌が聴きたいんなら、シティ7に来な!」
上記のやり取りのあと即興で歌い、ルウを泣き止ませた際の台詞。言い回しが完全に風来坊のそれである。
シャロン・アップル! 俺の歌を聴けぇぇっ!」
第23話「エモーション・ハイ」地球降下ルートより。こちらもDVEで再現されており、印象的なクロスオーバーである。
「シャロン……お前の歌も悪くなかったぜ」
「またいつかジョイントしようぜ……」
「エモーション・ハイ」クリア時。「機械の歌はハートがこもっていない」としていた『D』とは対照的である。
「ほっとけよ。誰に何を言われようと、俺は俺の歌を歌う。それだけだ」
第25話「選ばれし者、選びし者」より。火星エリシオン基地でのブリーフィングにて。コスモからの嘲笑を意にも介さず、己の信念を貫き通す。
「俺か? 俺はファイアーボンバーの熱気バサラってんだ!」
「自己紹介ついでだ! 俺の歌を聴けぇぇぇ!」
第40話ボアザン勢力圏ルート「勇気、果つる時…」より。自分がパレッス粒子の影響を受けないことに驚愕したパルパレーパに対して。
「お前ら…!」
「目を覚ましやがれぇぇっ!!」
「お前ら! 死んだ魚みたいな目してるんじゃねえ!」
「お前らのハートは…! 勇気や闘志や正義ってのは、こんなものだったのかよっ!?」
第40話「勇者王、最後の刻!」or「勇気、果つる時…」より。ソール11遊星主パレッス粒子により、平和ボケしてしまったαナンバーズを歌で一喝した。また、バサラがαナンバーズに一目置いている事が伺える発言でもある。
「何やってんだ、あんた! 俺の歌でも聴いて、目を覚ましやがれーっ!!」
第41話「銀河が消滅する日」より。ケミカルボルトの支配下に置かれたガオファイガーとの戦闘前会話。しかし、バサラのシャウトを以ってしても、パルパレーパの支配から解き放つ事は出来なかった…。
「プログラムだか何だか知らねぇが、俺の歌を聴けぇ!」
相手がソール11遊星主でもお構いなし。
「満員御礼大感謝! 俺達ファイアーボンバーのサウンド、たっぷり聴いていきやがれ、宇宙怪獣!!」
戦闘前台詞。満員云々というレベルを遥かに超越した数で襲来する宇宙怪獣を目の当たりにしてもお客様扱い。バサラのスタンスは微塵も揺らぐどころか逆にヒートアップしている。
「戦う本能なんざ歌で抑えてやるぜっ!」
宇宙怪獣でも問答無用。
「へへ…あいつらも戦いなんてくだらねえって考えたってわけか」
ゴーショーグンのゴーフラッシャースペシャルを受けて自我を持ち、撤退したマグマ獣マンモズを見て。何気に嬉しそうである。
「心を開けよ、お前! 目が覚めるようなご機嫌なナンバーを歌ってやるぜ!」
「行くぜ、シンジ、EVA! お前達の心の壁を俺の歌でこじ開けてやるぜっ!!」
EVA初号機ヨリシロVerとの戦闘前会話。基本、他作品キャラの名前を覚えず二人称で済ませる事の多いバサラが、明確に名前を呼んだレアな台詞。
「難しく考える必要はねえぜ。ハートを燃やせば、それがだ!」
「世界の中心でアイを叫んだけもの」にて、シンジに対して。バサラにとって「歌」とは音楽に乗るものだけを指す言葉ではなく、自分の感じたこと、思った事を言葉に乗せて叩きつけることなのである。
「片道キップの熱狂ライブだ! ノレる奴だけついてきな!!」
ゲートを封印する事によって発生する時空間の捻れに呑み込まれ、地球に帰還出来なくなる危険性をものともせずにαナンバーズを鼓舞した台詞。
「神だか何だか知らねえが、とにかく俺の歌を聴けーっ!!」
シヴァーとの戦闘前会話。怒りを込めて彼を糾弾する者が多い中、バサラはやはり何時ものスタイルを崩さなかった。
「うおおおっ! 銀河よ! 運命よ! 俺の歌を聴けーっ!!」
「死闘、未来を賭けて」より。αナンバーズ別動隊壊滅の報に沈む一行の中、その理不尽な運命に抗うかのように「POWER TO THE DREAM」を熱唱する。時空をも超えるバサラの歌が宇宙空間に響き渡り、次の瞬間……。
「俺のハートはアカシックなんとかに届かなかったってのか!?」
ミレーヌ「ダメ…なのかな… もう…どうやっても…」
「銀河に君と」での台詞。バサラの歌をもってしても、STMCに――そして滅びの運命に抗うことができず、バサラとミレーヌはついに絶望に立たされてしまう…。
「へへっ、こいつは銀河最高の観客数だぜ! 銀河の全てよ! 俺の歌を聴けーっ!!」
「果てしなき流れの果てに」での台詞。運命に抗うために立ち向かった人類と異星人たち、そして銀河を滅ぼす化身たるSTMC。そしてバサラは銀河に生けるものすべての生命に全身全霊の歌を響かせる。
「鳴らすぜ!! 生命のゴングを!!」
ケイサル・エフェスとの最終決戦より。バサラのシャウトで満身創痍のαナンバーズは一斉に奮い立ち、大逆襲へと転じる事に。正真正銘、反撃のGONGである。このことを考えれば、第3次αでの主人公の一人と言っていいかもしれない。
「ノれてねえ奴だな…恨み節なんて聴きたくねえぜ」
「ケイ何とか野郎! お前の説教はもう飽き飽きだ! 歌うぜ、俺は!!」
「それじゃあファイナルステージ、いくぜーっ! 俺の歌を聴けーっ!!」
戦闘前会話。バサラから漲る生命の息吹きに、さしもの霊帝も怯むのみであった。ちなみに、やっぱり名前を覚えられていない。
「大したことじゃねえよ、ゲペ…」
ハード側最終戦闘後、オービットベースへ帰還した際に、ゲペルニッチより感嘆の言葉を聞いた時の返答。最後の最後まで名前を覚えられなかった模様。そのためかゲペルニッチ本人より「ゲペルニッチだ」と補足していた。

Zシリーズ

「俺は……止まらねえよ」
「俺の歌を聴けぇぇぇっ!!」
宇宙ルートでいきなり戦場に現れた際、制止に向かって来たアルトに向けて。直後にアルトのメサイア目がけてスピーカーポッドを放ち、「PLANET DANCE」を熱唱。バサラはこの後例によって例の如く敵陣に突っ込んでいくのだが、アルトの方は仮にも戦闘パイロットの自分があっさり直撃を喰らったことが相当ショックだったらしく、第37話まで続く反発の一因となる。
「下らねえ…! 下らねえぜ、こんなのはよ!」
「お前がみんなのテンションを下げるなら、俺がハートに火を点けてやるぜ!」
「うおおおっ! 俺の歌を聴けぇぇぇぇっ!」
再世篇第35話における人造次元獣ルーク・アダモンとの戦闘前台詞。悪夢を見せられてもなお、それに屈するどころか、ルーク・アダモンに自分のシャウトを聞かせるのだった。
「違う! そんなのは歌じゃねえ!!」
「俺は俺の歌を歌う! お前がどう思おうが関係ねえ!」
「俺の歌は俺のものだ!」
「アイム・ライアード!! 俺の歌を聴けぇぇぇぇぇっ!!」
「銀河をステージに」でのアイムとのやり取りにて。「誰にも聞いてもらえない歌など雑音と同じ」と嘯くアイムを真っ向から否定し、新曲「DYNAMITE EXPLOSION」を熱唱。思いのままに歌うバサラのシャウト、続くガムリンの一撃を受け、「偽りの黒羊」は退けられる。
なお、名前を覚えられなかったバサラとしては珍しく、アイムの名前をちゃんと言えたりする。
「いい歌だったぜ、あんた」
「告げられる絶望」にて、反政府ゲリラの獣人達を説得して戦いをやめさせたニアを評して曰く。
「想いや感情をぶつけるのが歌」というバサラの基本スタンスはZシリーズでも健在の模様。
「そんなことを誰が決めたんだよ!?」
「バジュラが俺達を滅ぼしたいって言ったのか!? 勝手に人の気持ちを決めてんじゃねえよ!」
「トライアングラー」でバジュラとの戦いを「生存競争だ」と断言したアルトに対する反駁。一方のアルトはこれで完全に反論に詰まったが、ガムリンの仲裁で口論は中断することに。
「あんた…」
「熱いな」
再世篇終盤、ランカがグレイスに操られ、人類の敵となってしまった事に激しく動揺するアルトに対し、動揺を抑えてアルトを静かに諭すオズマに対してかけた一言。
誰よりも熱いバサラの大ファンである彼は、バサラからのこの一言に、冷静さを保ちつつも喜びを隠せなかった。
「行くぜ、シェリルランカ! 俺の…俺達のを聴けっ!」
対バジュラクィーン用の戦闘台詞。二人の歌姫と一人の漢の歌が銀河を震わせる。
「そんなんじゃねえよ」
「だがよ、最期なんだ…。せっかくだから、あいつ等の歌を聴いていけよ」
「いい歌だろ?」
グレイスにトドメを刺そうとするアルトを制し、グレイスに「情けをかけるつもりか」と問われた際の台詞。この言葉が最後の最期で野望に生きたグレイスの心を救う事になった。
「あばよ、グレイス…」
上記の直後、爆発に巻き込まれたグレイスに対して。歌を利用するグレイスを否定したバサラだが、稀代の歌姫2人を見出した彼女を一目置いていたのだろう。
「それでいいのか、お前は?」
「ハートに嘘をつくな。熱い想いに無理にフタをしていたら、いつか心が爆発しちまうぜ」
第3次時獄篇ネオ・ジオン調査ルート第26話でグーラの事で悩む正太郎へ送った言葉。
「いいぜ、お前等!熱いハートを忘れんなよ!」
バサラとワッ太の言葉で迷いを振り切り、意気投合した正太郎とワッ太を見て発した一言。
「ギンギンに張り詰めた空気の中で鳴らすギター……だろ?」
「闇の詩」にて、墓穴特訓についてのバサラ流の比喩。不動はその通り、と即答した。張り詰めた空気の中でギターを鳴らせば、その音は大きく響く。古来より断食をする僧は、食を断つことで己の感覚を一処で研ぎ澄ましてきた習慣があったという。死に近づけていくことで自らの力を高めるこれも似通っているといえる。
「そんなの関係あるかよ!」
「歌は想いだ! それは特別なもんなんかじゃねえ! 熱いハートがあれば誰だって歌えるんだ!!」
第3次時獄篇IFルート第54話にて、ミカゲに囚われたシェリルとランカを助けるためにフォールドウェーブシステムで呼びかけようとするも、その力が二人の歌姫のものとは程遠いというクランに対して。
不動はこれをシンカへの道というのだが…。
「俺の歌を聴けぇっ!!」
「過激にファイヤー!」
第3次時獄篇の中断メッセージにて。これだけだといつもの決め台詞だが、このとき歌声を披露している相手はよりにもよって宇宙怪獣インベーダーケドラヘテロダイン、さらに天獄篇ではELSヒディアーズが追加されているという、ある意味錚々たる顔ぶれである。
なお、聞き手側の台詞はすべて「………」であり、歌声に聴き入っているのか否かは定かではない。バサラの歌声に聴き入る宇宙怪獣やインベーダーというのもシュールな光景であるが。時獄篇ではノーリアクションだったが、天獄篇では大歓声が巻き起こっていた。
「お前の歌…悲し過ぎるぜ」
第3次天獄篇バジュラルート第53話にて。御使いテンプティの挑発を受け一層憎しみに奮えるミカゲの心から悲しみを感じ取り、こう言い放つ。
「だいたい愛も憎しみも喜びも怒りも悲しみも楽しみも全て人間の感情だろうが!」
「それに良いも悪いもあるかよ!」
同じく天獄篇バジュラルート第53話にて。

携帯機シリーズ

「歌って言ったって、機械だろ? ハートが込もってねえ歌は、歌じゃねえ」
Dにて。バサラがボーカルだと聞いて、イヴとセッションしてみないかと持ちかけた省吾に対して。バサラにとって「歌」とは「思いを叩きつけること」なので、機械=心を持たないものの音楽は彼の視点では「歌」とは言えないようだ(対照的に、後の第3次αでは同じく機械であるシャロンの歌を唯一人認めていた)。しかし・・・
「へ…へへ、そうか…これが、イヴの歌か…。省吾、お前のいった通りだな。いい歌じゃねぇか」
「ああ、ハートにビンビン感じるぜ! 燃えてきたぜ!! うおおぉぉぉぉーっ! 俺の歌も聴けぇっ!」
ペルフェクティオとの決戦にて、ブルー・スウェアの面々が絶望の淵に立たされる中、シュンパティアが共鳴現象を起こし、シャクティやイヴの祈りを「繋いだ」事で図らずもセッションが実現。絶望に打ちのめされかけたバサラも意欲を見せ、「TRY AGAIN」でそれに応える。
「へへっ、別に、どうだっていいじゃねぇか。そんなことは。俺は、気持ちよく歌えただけで満足だぜ。省吾、イヴにいっといてくれよ。いい歌だったってな」
ペルフェクティオとの決戦後の南極にて、奇跡のジョイントを実現させ、イヴの歌を認めたバサラ。省吾はそれを快諾し、「イヴもきっと喜ぶぜ」と返すのだった。
「ああ、最高のステージだぜ。銀河に、別の宇宙にまでだって、俺の歌を聴かせてやる」
『D』「クライシス・ポイント」より。ルイーナとの最終決戦の前に、カミーユ・ビダンに「また、歌うつもりか?」と尋ねられて答えたときの台詞。