「未参戦作品」の版間の差分

 
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'''項目が肥大化し過ぎています。自分の好きな作品等を無闇に追加するのはやめて下さい'''
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[[スーパーロボット大戦シリーズ]]に参戦経験のない作品全体を指す用語。該当作品はこのWikiにおいても、「'''(SRW未参戦)'''」<ref>登場人物やメカ、設定等には「SRW未'''登場'''」や「SRW未'''採用'''」が当てられる場合もある。</ref>と付記される。
  
== 未参戦作品(Sources of Not Participating) ==
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参戦にあたって障害になり得るとされる要素は様々に推測されているが、本項ではそのうち有力とされている説を挙げる。未参戦作品の中でも話題の焦点になりやすいものは'''[[未参戦作品/一覧‎]]'''を参照。
まだ[[スーパーロボット大戦シリーズ]]に参戦した事の無い作品全体を指す用語。
 
  
該当作品はこのWikiに置いても、「'''(未参戦)'''」などの表記が付記される。
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== 注意点 ==
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語義からすれば「参戦不可能な作品」ではなく「未だ参戦していない作品」全般を指すと考えるのが普通で、実際に後者の意味で扱われることが多いが、前者のニュアンスを持たせた上で用いられる場合も少なくない。これは「'''この作品は需要があるのにいまだ参戦していないのはおかしい'''」という考えをするファンがどの作品にも少なからずいるためである。そのようなファンたちが考察する「未参戦の理由」はもっともらしいものからどう考えても思い込みなものまで様々で、それらの検証に関する話題はファンの間でも格好の話題の種になっている。
  
語義からすれば「参戦不可能な作品」ではなく「未だ参戦していない作品」全般を指すと考えるのが普通で、実際に後者の意味で扱われることが多いが、前者のニュアンスを持たせた上で用いられる場合も少なくない。<br />これは「'''未参戦であることには何らかの理由があるはず'''」という推測に基づくものである。それらの推測はもっともらしいものからどう考えてもネタなものまで様々で、それらの検証に関する話題はファンの間でも格好の話の種になっている。但し、その主張のほとんどはあくまで「'''ごく一部のファンの意見または推測'''」であって、確定事項であったりファン全体の共通認識であったりするわけではないことに注意して読んでもらいたい。
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ただし、その主張のほとんどはあくまで「'''ごく一部のファンの意見または推測'''」が広まったものであって、必ずしも確定事項であったりファン全体の共通認識であったりするわけではない。また、噂の域を出ないにも関わらず、信用され広まるのにも「不自然さがない」「十分あり得る」と感じさせるのが理由の一つであり、悪意がこもっているとは限らないことも忘れてはならない。
  
== 参戦の障害 ==
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本項を読み進める際にはこれらを念頭に置いて読んでもらいたい。
参戦にあたって障害になり得るとされる要素は多数推測されているが、本項ではそのうち有力とされている説を挙げる。
 
  
=== 1.放送時期の問題 ===
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== 未参戦の主な原因 ==
スパロボの新作開発がスタートした際に放送中の作品は参戦できないというもの。'''本来の意味での未参戦作品'''と言える。<br />過去のスパロボシリーズでは、[[スーパーロボット大戦|初代]]における『[[機動戦士ガンダムF91]]』、[[第2次G]]での『[[機動武闘伝Gガンダム]]』、[[新スーパーロボット大戦|新]]での『[[新機動戦記ガンダムW]]』、[[スーパーロボット大戦64|64]]での『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』のように、制作開始時に本編放送中の作品が参戦することがあったが、これらの作品はゲーム中で原作再現が行われることは少なく、いわゆる「[[いるだけ参戦]]」となる場合が多かった。<br />そのためか、現在のスパロボ作品では参戦作品を放送終了済の作品から選ぶ方針をとっている。開発には年単位の期間を要することから、開発スタート時には放送終了直後であっても、発売される際には放送後からかなりの期間が空くこととなる。<br />なお、放送終了後一定期間おいた作品が即参戦するということではなく、下記の理由との兼ね合いやスパロボ制作サイドの「初参戦は大々的に扱いたい」という方針等で参戦が見送られる場合もある。<br />例外として劇場版○部作、のように一区切り付いている場合は完結していなくても参戦することがある。
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=== 放送時期の問題 ===
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スパロボの新作開発がスタートした際に放送中の作品は参戦できないというもの。'''本来の意味での未参戦作品'''と言える。
  
=== 2.知名度の問題 ===
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過去には
放送時期が昔すぎる、視聴方法が限られているなどの理由により、作品の知名度が低く売上に貢献しないからというもの。例として、古谷徹氏は寺田Pと食事に行った際、自身が主役を演じた『グロイザーX』の参戦を希望したが、寺田Pは「誰も知らないでしょ」と返答したとのこと。<br />ただし、知名度が低いと言われる作品は絶対に参戦できないという訳ではない。メジャー作品だけでは参戦作品がいつも似たような顔ぶれになることもあり、スパロボシリーズが増加するにしたがって一般的に知名度が低いと言われるような作品の参戦機会も増えてきている。特に声がなく製作費が安い携帯機作品なら知名度の低い作品でも試験的に参戦しやすいと言われている。携帯機作品で初参戦した作品が好評だった場合は据え置き機の作品に再登場することもあり、中でもマイナーな作品の多かった[[COMPACT2]][[IMPACT]]としてリメイクされたことなどは好例といえる。また、スパロボに参戦した結果作品の知名度が上がり、玩具の復刻版や新規作品が発売されるなどのケースもある。
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*[[スーパーロボット大戦|初代]]における『[[機動戦士ガンダムF91]]
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*『[[第2次スーパーロボット大戦G|第2次G]]』での『[[機動武闘伝Gガンダム]]』
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*『[[新スーパーロボット大戦|新]]』での『[[新機動戦記ガンダムW]]』
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*『[[スーパーロボット大戦64|64]]』での『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』
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のように、制作開始時に本編展開中の作品が参戦することがあった。しかし、いずれの場合もゲーム中で原作再現が行われることは少なく、その実態は「[[いるだけ参戦]]」となっていた。そのためか、現在のスパロボでは参戦作品を放送終了済の作品から選ぶ方針をとっている。
  
=== 3.世界観・設定の問題 ===
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開発には年単位の期間を要することから、開発スタート時には放送終了直後であっても、発売される際には放送後からかなりの期間が空くこととなる。また、放送終了後に一定期間おいた作品が即参戦するとは限らない。下記の理由との兼ね合いや、スパロボ制作サイドの「初参戦は大々的に扱いたい」という方針等で参戦が見送られる場合もある。ただし、「劇場版○部作」のように一区切り付いている場合は完結していなくても参戦することがある。
他作品と絡ませにくい設定の作品や、メインキャラクターが戦争に不向きな少年少女あるいは不向きな職種である作品の場合、制作スタッフの方針で参戦が見送られる場合がある。これらの作品は[[α外伝]]や[[COMPACT3]]のように主な舞台を[[異世界]]にしたり、[[NEO]]のように他の参戦作品を調整することで、参戦が可能になる場合がある。<br />また[[Z]]の[[多元世界]]設定の登場により、この問題は幾分緩和されている。
 
  
『スーパーロボット大戦』という名前である以上、「ロボットアニメのみが参戦できる」という常識が存在するが、いわゆる「ロボットアニメ」という括りが明確に定義されているわけではないため、「この作品はロボットアニメなのかどうか」で参戦の可否が問われることもある。<br />現在ではスパロボ常連となっている『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』も、『[[F]]』で参戦が発表された際は「エヴァは生体的な人造人間が活躍するし、作品としても変身巨大ヒーローもののオマージュだから、いわゆるロボットアニメとはジャンルが違う」という理由で参戦に抵抗があったファンもいた。<br />特に『[[宇宙の騎士テッカマンブレード]]』や『[[疾風!アイアンリーガー]]』のような「人間が操縦する巨大なロボット」が出てこない作品までもが参戦を果たした近年では、スパロボに参戦できる'''ロボットアニメの定義'''がより曖昧になってきている。
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例外として、『[[スーパーロボット大戦X-Ω]]』はオンライン作品ならではのフットワークの軽さにより期間限定参戦という形で『[[劇場版 マジンガーZ / INFINITY]]』『[[機動戦士ガンダムNT]]』『[[コードギアス 復活のルルーシュ]]』などのショートスパン参戦を実現させている。
  
=== 4.版権上の問題 ===
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=== 知名度の問題 ===
スパロボシリーズの販売元である旧バンプレストやバンダイナムコゲームスは、玩具メーカー・バンダイを含む『バンダイナムコグループ』の系列会社であるため、競合関係にあるタカラトミーやKONAMIがスポンサーを務めて商品化権を握っている作品の参戦は難しいというもの。スパロボに関わる権利はコンピューターゲームの販売権であり、基本的には玩具の販売権を取得している会社がゲームも販売することが多く、玩具の発売会社を確認することで大まかに判断できる。ただし稀にそれぞれの権利を別会社が取得している作品(例:『魔神英雄伝ワタル』・『超速変形ジャイロゼッター』)もあるので注意が必要。スパロボ外でも、バンダイがスポンサーを務めているアニメ『プリキュアシリーズ』には、同じく女児向けコンテンツでタカラトミーが展開する『プリティーリズム』のアニメ版に出演中の声優には採用されないという通説がある。<br />また、ゲーム業界に絞って考えれば、バンダイナムコゲームスはほとんどの同業他社と競合関係にあるため、他社が開発・販売したロボットゲーム作品、それらを原作とするロボットアニメ作品を参戦させることも困難とされている。ただし、SEGAの『[[電脳戦機バーチャロンシリーズ|バーチャロン]]』のように例外的に参戦することもある。<br />ライバル企業が関わっていない作品であっても、制作会社の解散で版権の所在がはっきりしなくなっていたり、版権の管理に複数の企業が関わっていたりする場合、版権取得が困難になりやすい。<br />中には、単純に版権料が高額なので参戦が見送られているのではないかと噂されているものもある。一例としては『[[ジャイアントロボ THE ANIMATION 〜地球が静止する日〜]]』が[[スーパーロボット大戦α|α]]を最後に参戦がないのは、この作品の版権管理は見直された結果、キャラクターの出典元である複数の横山光輝作品にも版権料を支払わないとならなくなったためという説がある。<br />この他、原作者が版権を持つ作品の場合、原作者がスパロボシリーズに否定的であると、バンダイが玩具化するには問題はないがスパロボへの参戦は許可が下りない場合もある。逆にダイナミックプロ作品など、原作者・制作サイドがスパロボに好意的・協力的である場合、スポンサーが競合関係にある企業である場合でも参戦した例もある。<br />
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放送時期が古すぎる、視聴方法が限られている、話題性が無いなどの理由により知名度が低い作品がある。それらは参戦しても喜んでくれる原作ファンやスパロボファンが少なく、同時に売上に貢献しないという考え方である。例として、[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]Pは『超人戦隊バラタック』と『[[合身戦隊メカンダーロボ]]』について「本当に出したいんですけど、出して誰が買うんだろうと」と語っていた<ref>『新スーパーロボット大戦を一生楽しむ本』104頁。</ref>(後者は後に参戦を果たした)。
また、ロボットアニメの制作サイドとスポンサーの関係には大きく2種類が存在する。1つは「[[マジンガーZ]]」や「[[新世紀エヴァンゲリオン]]」のように既に制作中の作品に玩具メーカーが出資し見返りとして商品化権を得るというもの、もう1つは、「マシンロボシリーズ」のように玩具メーカーがデザインを持ち込みアニメ化させるというもの。大元の生みの親ががどちらであるかは版権事情にも大きく影響してくる。「マシンロボ」シリーズのように玩具そのものを原作とし、タイトルごとにアニメの制作会社が異なる作品もあれば、「[[伝説巨神イデオン]]」のように玩具会社からの持ち込み企画であるにも関わらず玩具会社が手放した作品、「勇者シリーズ」のように複雑な背景事情で映像と玩具が離れ離れになってしまう作品もある。近年はメディアミックス展開の影響で、玩具メーカーのみならずコミック出版社やコンピュータソフトメーカーなどが関わり更に複雑化している。
 
これによって、参戦可能のように思える作品が参戦できない、その逆に不可能だと思われた作品が参戦する、同じシリーズなのに参戦可能なタイトルと不可能なタイトルが存在したりとバラつきが起こることがある。
 
  
=== 5.展開メディアの問題 ===
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ファンサービス的にも、商業的にも、より多く参戦を望まれている作品が優先されるのは仕方ないことではあるが、知名度が低いからといって絶対に参戦できないという訳ではない。メジャー作品だけでは参戦作品がいつも似たような顔ぶれになることもあり、シリーズを重ねるにしたがって一般的に知名度が低いと言われるような作品の参戦機会も増えてきている。2010年発売の『[[スーパーロボット大戦L|L]]』までの携帯機用スパロボには声が無く、製作費が安いことから知名度の低い作品でも試験的に参戦しやすいと言われ、そちらで初参戦した作品が好評だった場合は据置機用スパロボに再参戦することもあった。中でも初参戦の3作全てがマイナー作品だった『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』が『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』としてリメイクされたことは好例といえる。
漫画・小説で展開されたもののアニメ化・ゲーム化がまだされていない作品。戦闘アニメーションのモデルとなる素材がないことや声優が設定されていない等といった問題が発生する。また、そのあたりを手間隙かけて実際にゼロから設定するとしても、原作版権所持側からは許可されづらいケースもある。メディアミックスに積極的な出版社であれば機会があればその漫画や小説のアニメやゲームへの展開を自分たち主導でやりたいと考えるのが当然であるため、先にスパロボが独自の解釈で動きや声を作って「イメージの固定化」を読者に植え付けるのは好ましくないというわけである。その漫画・小説作品がよっぽどの知名度があるものでない限りは、これらの問題点をクリアするまでの手間をかけるメリットは少ないのが正直なところだろう。<br />実際に参戦した漫画・小説作品としては、キャラクターが共通のアニメ作品が存在する『[[真ゲッターロボ]](原作漫画版)』『[[鉄のラインバレル]](原作漫画版)』、他のゲーム作品で声優やBGMが設定されていた『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』、音声収録の必要がない携帯機で参戦した『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]』と『[[機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY]]』、共通の世界観を持つシリーズ全作と同時参戦した『[[完全勝利ダイテイオー]]』が該当する。また、キャラクターは登場しないがロボットのみが登場する場合もある。<br />ただし参戦を果たした作品は、いずれも既存のアニメ作品から派生した漫画作品のみとなっており、小説で展開された作品や漫画だけで展開されているシリーズ作品などは未だ未参戦となっている。<br />
 
変則として、CERO-C以上のスパロボ作品が1つもない現在では、年齢制限があるの作品の参戦が難しいが、『[[機神咆吼デモンベイン]]』『[[冥王計画ゼオライマー]]』のように原作は成人向けだが、この作品を原作とする一般向けアニメとして、参戦を果たした場合もある。
 
  
== 参戦可能・不可能論議 ==
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2013年発売の『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』からは据え置き同様の戦闘シーンフルボイス化が為されたため、従来の携帯機シリーズのような試験的な採用は難しくなった可能性があるが、2015年リリースの『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』がそのポジションを受け継いでいる。
スパロボにおいて、どの作品が参戦するかは、ユーザー間で最も注目度の高い項目といっても過言ではない。それ故に「ある作品がスパロボに参戦する可能性があるのかないのか」という点は各所で論争の火種となっている(この記事自体も、その論議の延長線上にある)。
 
  
今日、ある作品が未参戦である理由は概ね前述の5種(『単に機会に恵まれていないだけ』という理由を含めると6種)に整理されて語られるが、Webの草創期にネット上で行われたこの手の議論について言えば、『その作品の設定がスパロボの世界観との親和性を有するかどうか』という'''『3.世界観・設定の問題』の議論提起'''が非常に多かった。
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なお、スパロボに参戦したのちに作品の知名度が上がり、放送当時の玩具の復刻やリメイク作品が製作されるなどのケースもある。
  
その中には例えば「[[A.T.フィールド]]は絶対領域であるという設定であるため他のロボットでは破れず、エヴァは参戦が難しい」とか「ガソリン動力源のハンドル操縦、そして恐らく宇宙不可と思われる[[ウォーカーマシン]]が主軸のザブングルは参戦が難しい」といった主張、更には「[[ナデシコ]]は機動『戦艦』であって、ロボットものの作品ではない」「異様に恋愛描写の多い作風はスパロボに馴染まず、参戦は難しいはずだ」といった主張まで存在していた。
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=== 過激な表現と対象年齢の問題 ===
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CEROの区分が『[[スーパーロボット大戦V|V]]』発売以前はC(15歳以上対象)以上に区分されたことが無かったため、過度なお色気描写やグロテスク要素を持つ作品等も参戦に不向きであると考えられることもあった。そういった要素を持つ作品に『[[戦え!! イクサー1]]』が当てはまるが、『[[スーパーロボット大戦L|L]]』参戦時にはこれらの要素は軒並み描写されないようになっていた。
  
実際のところ、これらは近年のスパロボを代表する参戦作品として問題なく活躍しており、上記の指摘が単なる杞憂に過ぎなかったことは言うまでもない。この例が意味するところは「'''設定の問題に関して言えば、ユーザー側が考えるよりはスパロボ参戦への壁は低い'''」ということであり、ユーザーの間では限りなく参戦可能性が低いと見られてたために話題に昇ることすら殆どなかった'''『[[疾風!アイアンリーガー]]』のNEOへの参戦'''はそれを顕著に示した例である。
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18歳未満の購入・閲覧を禁止している成人向け作品の場合、年齢制限の無い(全年齢向け)作品での名義で参戦することで解決される。
  
「スパロボは当時のバンプレストが権利関係の調整に秀でていたからこそ実現したシリーズ」という製作者サイドの発言が物語っているように、参戦に対するハードルの高さは、実際のところはほぼ'''権利関係の調整難度'''に帰着するものと思われる。権利者の一人でもある原作者の心理的障壁を取り払う意味では、原作の雰囲気を損なわずに参戦可能な世界観を構築することもまた参戦実現に不可欠なため、それらに関する課題もないとは言い切れないが、権利の問題に比してその比重がかなり小さいことは間違いない。
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とはいえ、CERO:Z(18歳以上のみ対象)以外は強制力が存在していないため、杞憂である側面は否めない。
  
== 未参戦の主要な作品 ==
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=== 世界観・設定の問題 ===
下記では掲載の便宜上、「スーパーロボット大戦以外のクロスオーバー作品に参戦済みの作品」以外は上記のいずれかの原因に拠るものとして分類しているが、実際はその多くが'''複数の理由に跨っている'''ものと思われる。基本、版権問題を抱えている作品が大半を占める。
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他作品と絡ませにくい設定の作品や、メインキャラクターが戦争に不向きな少年少女あるいは不向きな職種である作品の場合、制作スタッフの方針で参戦が見送られる場合がある。特に、シリーズを重ねるごとに参戦作品の世界観や諸設定の再現する度合いが強くなっていくにつれて、作品設定の擦り合わせという面で作品の組み合わせにも影響するようになっている。
  
また前述の通り、現在参戦済みである作品の中にはかつて参戦が難しいであろうと言われていた作品もあり、以下で挙げる作品が今後'''参戦する可能性が全く無いとは言いきれない'''。
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これらの作品は『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』や『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3]]』『[[スーパーロボット大戦NEO|NEO]]』『[[スーパーロボット大戦X|X]]』のように主な舞台を[[異世界]]にすることで、参戦が可能になる場合がある。そのため「あの作品がいるならこの作品は出しやすいor出しにくい」というような相性の問題として議論になる場面も多い。ただし『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の「[[ガンダムファイト]]」、『[[蒼穹のファフナー]]』の「[[日本]]列島消滅」等のように舞台装置が大幅改変・無視されることも常態化しているため、一概に「この設定では参戦できない」と断言することは出来ない。
  
※'''代表的な作品のみ'''記述してください。
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「[[多元世界]]」が導入された「[[Zシリーズ]]」の登場以降、各作品同士を[[平行世界]]の関係に置くことでこの問題をクリアしているスパロボは多く、日に日にハードルは下がっている。
  
=== 近年放送されたアニメ作品 ===
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=== 作品のジャンルの問題 ===
<!-- この項目は流動的なため、適宜更新してください。 -->
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『スーパーロボット大戦』という名前である以上、「ロボットアニメのみが参戦できる」と考えるのは自然だが、いわゆる「ロボットアニメ」という括りが明確に定義されているわけではないため、「この作品はロボットアニメなのかどうか」で参戦の可否が問われることもある。現在ではロボットアニメとして、スパロボ常連として認知されている『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』も、「活躍するのが人造人間で、その描写も生物的でロボットらしくない」「作品自体が変身巨大ヒーローもののオマージュだから、いわゆるロボットアニメとはジャンルが違う」という理由で参戦に抵抗感を示す意見が『[[スーパーロボット大戦F|F]]』で参戦が発表された当時から現在でも見受けられている。
現在のところ下記の作品以降に放送終了となった作品は未参戦となっている。
 
  
;[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版]]
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特に『[[疾風!アイアンリーガー]]』のような「ロボットによるスポーツが主題」の作品や、『[[ケロロ軍曹 (TV)|ケロロ軍曹]]』のような「そもそもロボットバトルが主題ではない」作品、さらには「[[実写]]であるがゆえにアニメと並べると違和感が出る」とされる特撮作品の『[[恐竜戦隊ジュウレンジャー]]』までもが参戦を果たした現在においては、スパロボに参戦できる作品の定義はより曖昧になってきている。
:2009年6月27日に第2作「破」が公開。2010年11月発売の『[[スーパーロボット大戦L]]』に参戦。当初は「破」の設定が使用されるかで論議を呼んだが、PV第一弾にアスカと2号機の姿が確認されたことで「破」の要素を含むことが確定した。<br />しかし、『破』のストーリーの再現は中盤までの一部の要素のみで、EDにてマリが「せっかく登場したのに出番が無かった」という趣旨の台詞を発するシーンがある。『L』は『破』の上映前から開発が始まり、スタッフは映画館に足を運んでストーリーや戦闘アニメを研究したとのこと。『序』上映前から参戦が内定していたものが、『破』の製作の大幅な遅れで予定が狂ったものと思われる(当初は半年間隔で3部作上映の予定だった)。<br />シナリオ再現の点では『破』が参戦作品中最新である。
+
ただ、これらの参戦先はいずれも'''実験色の強い作品・それまでとは趣向の違う作品'''の傾向にあり、ゆえに参戦が実現したという見方もできる。これは[[#知名度の問題]]で触れた「一度試験的に出してみて、好評であれば再参戦させる」という手法に通じるものがある。
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{| class="sortable wikitable"
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! ジャンル !! 作品 !! 初参戦先
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| rowspan="9" | 変身ヒーロー || [[宇宙の騎士テッカマンブレード]] || [[スーパーロボット大戦J]]
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| [[宇宙の騎士テッカマンブレードII]] || [[スーパーロボット大戦W]]
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| [[宇宙刑事ギャバン]] || rowspan="3"|[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
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| [[スクライド]]
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| [[牙狼〈GARO〉]]
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| [[デビルマン (原作漫画版)]] || rowspan="2"|[[スーパーロボット大戦DD]]
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| [[アクティヴレイド -機動強襲室第八係-]]
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| [[SSSS.GRIDMAN]] || rowspan="2"|[[スーパーロボット大戦30]]
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| [[ULTRAMAN (アニメ)|ULTRAMAN]]
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| rowspan="5" | ロボットが暫定的出演で話の主体ではない || [[ケロロ軍曹 (TV)|ケロロ軍曹]] || [[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
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|-
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| [[リトルウィッチアカデミア]] || rowspan="4"|スーパーロボット大戦X-Ω
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| [[少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん]]
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| [[ポプテピピック]]
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| [[魔法のプリンセス ミンキーモモ]]
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| rowspan="4" | ロボットはいるが戦闘が主体ではない || [[疾風!アイアンリーガー]] || [[スーパーロボット大戦NEO]]
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| [[ヘボット!]] || rowspan="3"|スーパーロボット大戦X-Ω
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|-
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| [[フリクリ]]
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| [[ROBOTICS;NOTES]]
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| rowspan="3" | ロボット作品の擬人化 || [[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]] || [[スーパーロボット大戦UX]]
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| [[ロボットガールズZ]] || rowspan="2"|スーパーロボット大戦X-Ω
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| [[サン娘 Girl's Battle Bootlog]]
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| rowspan="3" | ロボット・キャラクター単体としての参戦 || [[フェイ・イェンHD|「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD]] || スーパーロボット大戦UX
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| [[マジンカイザーINFINITISM]] |||[[スーパーロボット大戦30]]
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| [[パックマン (ゲーム)|パックマン]] |||スーパーロボット大戦DD
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| 巨大怪獣物 ||[[ゴジラ対エヴァンゲリオン]] || rowspan="5"|スーパーロボット大戦X-Ω
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| rowspan="2" | 巨大ロボットのいないアンドロイド物 || [[ロックマン (ゲーム)|ロックマン]]
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| [[Cutie Honey Universe]]
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| rowspan="4" | 特撮巨大ロボット || [[恐竜戦隊ジュウレンジャー]]
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| [[海賊戦隊ゴーカイジャー]]
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| [[機界戦隊ゼンカイジャー]] || rowspan="1"|スーパーロボット大戦DD
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|-
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| [[ガンヘッド]] || rowspan="8"|スーパーロボット大戦X-Ω
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| rowspan="5" | 劇中劇がロボット物 || [[クレヨンしんちゃん]]
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|-
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| [[アイドルマスター シンデレラガールズ]]
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| [[アイカツ!]]
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| ROBOTICS;NOTES
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| [[ゾンビランドサガ]]<ref>厳密には劇中劇ではなく応援用イラストを出典とするが便宜的にここへ置く。</ref>
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| rowspan="2" | 参戦の為にオリジナルロボットを設定 || [[ハッカドール]]
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| [[セガ・ハード・ガールズ]]
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| rowspan="3" | 艦船が中心で人型ロボットがない || [[宇宙戦艦ヤマト2199]] || [[スーパーロボット大戦V]]
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| [[ふしぎの海のナディア]] || [[スーパーロボット大戦X]]
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| [[わが青春のアルカディア 無限軌道SSX]] || [[スーパーロボット大戦T]]
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|-
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| rowspan="2" |ホビーロボットアニメ || [[ガンダムビルドファイターズ]] || rowspan="2"|スーパーロボット大戦X-Ω
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| [[メダロット]]
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| rowspan="2" |ロボット要素の少ないSF作品 || [[カウボーイビバップ]] || スーパーロボット大戦T
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|-
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| [[ギャラクシーエンジェル]] || rowspan="3"|スーパーロボット大戦X-Ω
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|-
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| rowspan="2" | ロボット要素を持たないファンタジー作品 || [[舞-HiME]]
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|-
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| [[バトルスピリッツ ブレイヴ]]
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|}
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<!--BXの『SDガンダム外伝』は三国伝の反響を踏まえて参戦されたうえ、それ以外の参戦作品はむしろ正統派に感じられるので一覧には入れませんでした-->
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<!--
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| [[作品名]] || [[スーパーロボット大戦]]
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-->
  
=== スパロボ以外のクロスオーバー作品に参戦済みの作品 ===
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=== 展開メディアの問題 ===
ACEシリーズ初参戦のスパロボ未参戦作品は、この作品が発売される直後に発表されるスパロボに参戦するが多い。
+
漫画・小説で展開されたもののアニメ化がまだ成されていない作品。このとき、戦闘アニメーションのモデルとなる素材がないことや声優が設定されていない等といった問題が発生する。そのあたりを手間隙かけて実際にゼロから設定するとしても、原作版権所持側からは許可されづらいケースもある。
<!-- スーパー特撮大戦の登場作品は除外。 -->
 
;光速電神アルベガス
 
:『[[シャッフルファイト]]』に参戦済み。スパロボシリーズではαの開発初期に参戦が決定するものの諸事情で没、Zでは東映ロボ枠の候補として『[[宇宙大帝ゴッドシグマ]]』と共に挙げられたが不採用になったことが寺田Pの証言などで明らかになっている。
 
;プラモ狂四郎
 
:「コミックボンボン」で連載された漫画作品。ACE3に、パーフェクトガンダムと京田四郎が登場済み。ただし公式クレジットでは『[[機動戦士ガンダム]]』からの登場となっている。
 
;アーマード・コアシリーズ
 
:ACEシリーズの開発元であるフロム・ソフトウェアの代表作であるロボットアクションゲームシリーズ。ACER、バトルロボット魂に参戦済み。ACERにおいては『アーマード・コア マスターオブアリーナ』にて本編ストーリーのラスボスとして、『アーマード・コア2 アナザーエイジ』にて隠しボスとして登場した機体「ナインボール=セラフ」と、小説作品『アーマード・コア ブレイブ ニュー ワールド』に登場した「アナザーセラフ」が参戦し、バトルロボット魂には『アーマード・コアⅤ』に登場した機体「UCR-10」が参戦している。ACEシリーズへの参戦は、『AC』シリーズとACEシリーズが共にフロム・ソフトウェア開発のシリーズだからこそ実現した参戦、ともとれる。
 
:他にスパロボ的に不都合な点としては「主人公=プレイヤーという扱い」「原則的にパイロットの容姿の設定がない」等が挙げられるが、このあたりは同じくゲーム作品で参戦済みの『[[電脳戦機バーチャロンシリーズ]]』も同様である。しかし、後者は原作スタッフからの協力により、スパロボ[[オリジナル設定]]が用意されているなど特殊措置が取られる為違和感が軽減される。
 
;VS騎士ラムネ&40炎
 
:『[[NG騎士ラムネ&40]]』の続編。ACEPに参戦済み。
 
  
=== 関連作品がスパロボ参戦済みの作品 ===
+
メディアミックスに積極的な出版社であれば、その漫画や小説の映像化を自分たち主導でやりたいと考えるのが当然であるため、先にスパロボが独自の解釈で作った「動きや声のイメージ」を読者に植え付けるのは好ましくないというわけである。その漫画・小説作品がよほど高い知名度でない限りは、これらの問題点をクリアするまでの手間をかけるメリットは少ないのが正直なところだろう。
;[[ガンダム・センチネル]]
 
:「[[ガンダムシリーズ]]」の1作で、編集アートボックス・発行大日本絵画の模型雑誌『モデルグラフィックス』で連載が行われた小説作品。<br /> 「ガンダムシリーズ」をスパロボに登場させる際には、SDガンダムとして版権を一括で取得しているため、1995年発売の[[第4次]]には[[Sガンダム]]や[[ALICE]]が登場したことがあるが、作品としての本格参戦は未だ果されていない。<br />翌96年にバンダイとアートボックスの間で、ガレージキットのイベント販売の許諾をめぐりトラブルが発生。97年には「ガンダムシリーズの版権は創通・サンライズのものであり、バンダイはアートボックスに版権料を支払う必要は無い」という形で決着がなされ、現在はバンダイから関連商品(コピーライトは「創通・サンライズ」)が販売されている。<br />このトラブルの影響か、98年発売の[[全スーパーロボット大戦電視大百科]]では[[Sガンダム]]と[[ALICE]]の情報が収録されていない。電視大百科に収録されなかったことから、「第4次でのSガンダムの登場は版権元の無許可で行われ、スパロボ制作サイドはお叱りを受け、その影響で現在に至るまで未参戦」という俗説があるが、現在のところ'''収録されなかった理由については明かされていない'''。<br />現在発売されているガンダム関連のゲーム作品にはセンチネルの機体が登場しており、映像化されていない小説作品がスパロボに参戦した例がこれまでに無いため、「'''単純に機会に恵まれないだけ'''」という説もあり実情は不明。
 
  
;機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
+
実際に参戦した漫画・小説作品としては以下のものがある。
:「[[ガンダムシリーズ]]」の1作で、シリーズの原作者でもある富野由悠季氏が執筆した小説作品。<br />第4次ではΞガンダムが[[没データ]]に存在しており、上記のSガンダムと同様に機体のみが登場する予定であったことが伺える。<br />『閃光のハサウェイ』は、『逆襲のシャア』で登場した[[ブライト・ノア]]の息子の[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]が20代まで成長したときの物語で、ブライトをZガンダム~逆襲のシャア時代の20代~30代の年齢イメージで出演させているスパロボでは、二人を同時参戦させるのは難しいという事情も推測はされる。しかし「'''機体のみ'''」の参戦もできないことに関しては諸説入り混じっている。<br />『ガンダム・センチネル』と同様に'''小説作品であることがネックになっている'''という説があるが定かではない。また、寺田Pがインタビュー内で「(『逆襲のシャア』設定での)'''[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]を出すとΞガンダム参戦希望の声が出て困る'''」と冗談交じりでコメントしたことから、この煽りで『逆襲のシャア』設定でのハサウェイさえも近年の出番が少なくなってるのではという説もある。
 
  
;ガイア・ギア
+
{| class="wikitable"
:「[[ガンダムシリーズ]]」の流れを汲んだ、シリーズの原作者でもある富野由悠季氏が執筆した小説作品。<br />上記の『閃光のハサウェイ』とは異なり「ガンダムシリーズ」の歴史年表にも含まれない作品で、現在は絶版扱いとなっており、富野氏の「'''この作品はなかった事にしてほしい'''」という意向により、再販も行われていない。
+
|-
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! 内容 !! 作品
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 +
|ロボットのみ登場||
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*[[MSV]]
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*[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]
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*[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]
 +
*[[新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop]]
 +
*[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]
 +
*[[エヴァンゲリオン ANIMA]]
 +
|-
 +
|キャラクターが共通するアニメ作品が存在する||
 +
*[[デビルマン (原作漫画版)]]
 +
*[[真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍]]
 +
*[[鉄のラインバレル (原作漫画版)]]
 +
|-
 +
|他のゲーム作品で[[声優]]や[[BGM]]が設定済み||
 +
*[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]
 +
*[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]] / [[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート|スカルハート]]
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|-
 +
|音声収録のないスパロボに参戦||
 +
*[[マジンガーエンジェル]]
 +
*[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]<ref name="ASTRAY">上述の「他のゲーム作品で[[声優]]や[[BGM]]が設定済み」にも該当する([[コンピュータゲーム|ゲーム]]『GENARATION of C.E.』等。またゲーム以外に『SEED [[MSV]]』プロモーションビデオでも声優キャスティングが行われている)が、[[アッシュ・グレイ]]など一部キャスト未決定のキャラクターも存在する。</ref>
 +
*[[機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY]]<ref name="ASTRAY" />
 +
*[[サン娘 Girl's Battle Bootlog]]
 +
*[[ゲッターロボ牌]]
 +
|-
 +
|共通の世界観を持つシリーズ作品と同時参戦||
 +
*[[ゲッターロボ號]]<ref>『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』では、アニメ版デザインの[[ゲッター號]]に漫画版デザインの[[一文字號]]たちという組み合わせになっており、上述の「キャラクターが共通するアニメ作品が存在する」にも該当する。</ref>
 +
*[[完全勝利ダイテイオー]]
 +
*[[コードギアス 双貌のオズ]]
 +
*[[覇界王 ガオガイガー対ベターマン]]
 +
|-
 +
|アニメ版と同時参戦||
 +
*[[フルメタル・パニック! (原作小説版)]]
 +
|-
 +
|原作サイド監修によりキャスティング等を新規設定||
 +
*[[ゲッターロボDEVOLUTION -宇宙最後の3分間-]]
 +
|-
 +
|}
 +
ただし参戦を果たした作品は、いずれも既存のアニメ作品と紐付けられたものとなっており、完全に漫画や小説のみで展開された作品は未だ参戦していない。
  
;ゲッターロボ號
+
=== 権利上の問題 ===
:「[[ゲッターロボシリーズ]]」の1作であるアニメ作品。版権表記は「ダイナミック企画・東映アニメーション」となっている。スパロボでは漫画版に登場する[[真ゲッターロボ]]が『真ゲッターロボ(原作漫画版)』という表記で参戦したことがあるが、『ゲッターロボ號』としては未参戦。もともと「マジンガーZ」のリメイク企画だったが、諸般の事情により権利関係の容易な「ゲッターロボ」の新作に切り替わったという経緯をもつ。<br />放映終了後に版権を巡ってトラブルが発生したとの噂があり、ダイナミック企画と広告代理店のビッグウエストが版権料の配分を巡ってもめているなど諸説ある。現在では関連商品の展開に制限がかかっていると見られる事例が散見されている。<br />例えば、『[[真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ]]』の「[[ネオゲッターロボ]]」はアニメ版『ゲッターロボ號』の主人公ロボットと'''似たデザイン'''となっており、『號』のメカが出せなかったための苦肉の策であったのではないかということが強く伺える。<br />PSゲーム『ゲッターロボ大決戦!』には原作版のデザインでアニメ版の武器を使うゲッターロボ各機が登場し、登場人物も原作漫画版のデザインや性格を採用している。また、アクションフィギュアシリーズの『REVOLTECH』シリーズで発売されたゲッター號も原作漫画版が出典となっている。
+
==== 競合他社が権利を所有している ====
 +
スパロボの販売元である旧バンプレストやバンダイナムコエンターテインメントは、玩具メーカー・バンダイを含む「バンダイナムコグループ」の系列会社であるため、競合関係にあるタカラトミーやコナミがスポンサーを務めて商品化権を握っている作品の参戦は難しいというもの。スパロボに関わる権利は「コンピューターゲームの販売権」であり、基本的には玩具の販売権を取得している会社がゲームも販売することが多く、玩具の発売会社を確認することで大まかに判断できる。ただし稀にそれぞれの権利を別会社が取得している作品(例:『[[魔神英雄伝ワタル]]』『超速変形ジャイロゼッター』)もあるので注意が必要。
  
=== バンダイがスポンサーを務めたアニメ作品 ===
+
ゲーム業界に絞って考えれば、バンダイナムコエンターテインメントはほとんどの同業他社と競合関係にあるため、他社が開発・販売したロボットゲーム作品、それらを原作とするロボットアニメ作品を参戦させることも困難とされていた。ただし2000年代以降のゲーム業界は異なるメーカー間のコラボレーションが積極的に行われており、以前ほど難しくはないとも捉えることができる。スパロボではSEGAの『[[電脳戦機バーチャロンシリーズ]]』の参戦が象徴的な例といえるだろう。
  
;惑星ロボ ダンガードA
+
==== 版権料が高い・権利の所在が不明 ====
:1977年に放送された東映動画(現:東映アニメーション)制作の作品。ポピーから超合金などの玩具が発売された。<br />版権表記は「東映アニメーション」となっているが、原作者として松本零士氏がクレジットされている。松本氏はロボットアニメ全般に否定的なスタンスを取っており、執筆した漫画版において主役ロボのダンガードAを最終回のラストシーンワンカットに登場させるのみであったことから、本作に良い感情を抱いておらず、ストーリー再現を行うスパロボ参戦も拒否しているという説がある。ただし、原作といっても実際はほぼ出来上がっていた作品原案に、キャラクター原案と一部ストーリーで関わったのみであるため、松本氏の意向が実際に影響しているかは不明。<br />ちなみに、[[F]]発売直前の1998年には、バンプレストからクレーンゲーム用のプライズ商品「東映動画コンプリートコレクション」として、スパロボ参戦済みロボットに混じって未参戦ロボットから唯一ダンガードAの完成品フィギュアがラインナップされた事があり、このことから一時期は参戦を期待させる空気が漂ったが、結局は現在に至るまで未参戦となっている。
+
ライバル企業が関わっていない作品であっても、制作会社の解散で版権の所在がはっきりしなくなっていたり、版権の管理に複数の企業が関わっていたりする場合、版権取得が困難になりやすい。中には、単純に版権料が高額なので参戦が見送られているのではないかと噂されているものもある。一例としては『[[ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日]]』が『[[スーパーロボット大戦α|α]]』を最後に参戦がないのは、この作品の版権管理は見直された結果、キャラクターの出典元である複数の横山光輝作品にも版権料を支払わないとならなくなったためという説がある。この他、原作者が版権を持つ作品の場合、原作者がスパロボシリーズに否定的であると、バンダイが玩具化するには問題はないがスパロボへの参戦は許可が下りない場合もある。逆にダイナミックプロ作品など、原作者・制作サイドがスパロボに好意的・協力的である場合、スポンサーが競合関係にある企業である場合でも参戦した例もある。
  
;機甲艦隊ダイラガーXV
+
また、ロボットアニメの制作サイドとスポンサーの関係には大きく2種類が存在する。1つは『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』や『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』のように既に制作中の作品に玩具メーカーが出資し見返りとして商品化権を得るというもの、もう1つは、「[[マシンロボ]]シリーズ」のように玩具メーカーがデザインを持ち込みアニメ化させるというもの。大元の生みの親ががどちらであるかは版権事情にも大きく影響してくる。「マシンロボ」シリーズのように玩具そのものを原作とし、タイトルごとにアニメの制作会社が異なる作品もあれば、『[[伝説巨神イデオン]]』のように玩具会社からの持ち込み企画であるにも関わらず玩具会社が手放した作品、「勇者シリーズ」のように複雑な背景事情で映像と玩具が離れ離れになってしまう作品もある。これによって、参戦可能のように思える作品が参戦できない、その逆に不可能だと思われた作品が参戦する、同じシリーズなのに参戦可能なタイトルと不可能なタイトルが存在したりとバラつきが起こることがある。
:1982年に放送された東映動画(現:東映アニメーション)制作の作品。ポピーから超合金などの玩具が発売された。<br />[[EX]]以降サブパイロットの[[精神コマンド]]が使用可能になると、15体合体でパイロットも15人が搭乗している主役ロボダイラガーの扱いについて、スパロボ参戦不可能論議でネタにされるようになる。当時から解決策として精神コマンドはチーフ3人(+それぞれの[[ヒロイン]])に限ればいいという案が挙がっており、実際に似たようなケースの『[[熱血最強ゴウザウラー]]』はNEOで参戦した際、そちらに近い仕様で参戦を果たしている。
 
  
;銀河漂流バイファム
+
==== 海外企業が関わっている ====
:1983年に放送されたサンライズ制作のアニメ作品。バンダイからプラモデルや玩具が発売された。<br />戦争で星を追われた13人の子供達が両親救出の為に敵の本星へ向かうというストーリー。<br />子供達は自衛力を持った難民といった立場で、戦闘を強いられることはない。むしろ地球軍や敵の星のレジスタンスからは保護対象と見なされており、戦いから遠ざけられる事の方が多かった。最終回では両親とともに軍隊に保護され、戦争はプロの軍人に任せる形で締めくくられる。そんな作風ゆえに、持ち味を生かしたまま参戦させると、原作の最終回同様に軍隊(プレイヤー部隊)に合流した時点で子供達が戦う目的が無くなってしまう。<br />逆にジェイナス号に他作品のキャラを同乗させるにしても、10歳前後の子供達が難しいマニュアルとにらめっこしながら戦艦やロボットの運用法を学ぶ、最年長という理由で15歳の少年が艦長にされる、慣れない炊事や洗濯、年少組の子守に苦闘するなど、「大人のいない空間」が重要なファクターとなっっており、他作品のキャラクターが入る隙間が無い。<br />寺田Pは2008年8月の「生ワンホビTV」にて「'''好きだけど合流したら(原作の)話が終わる。それでもいいなら出したい'''」とコメントしている。(つまり「出してもいいけど、"いるだけ参戦"になるのは確定」という話のようである)
+
海外企業が権利を所有している場合と、国内の企業が海外に権利を売却してしまったことの2パターンがある。特に後者の場合、一度該当作が参戦した後であっても海外の企業に版権を取らなくてはならなければ版権料の高さ等から再参戦は絶望的となる。現在、海外で製作された作品は一切参戦したことがないことが裏付けとなっている。
  
;ゼーガペイン
+
== 参戦可能・不可能論議 ==
:2006年放送のサンライズ制作のアニメ作品。<br />[[Xbox360]]の発売元であるマイクロソフトが、ゲームとアニメのコラボレーションをバンダイナムコに持ちかけて企画されたメディアミックスプロジェクト「プロジェクトゼーガ」で制作された。このため、バンダイナムコが発売したゼーガペインのゲーム作品は全てXbox360向けに発売されており、スパロボに参戦する場合は[[スーパーロボット大戦XO|XO]]のようなXbox360向け作品に限られるという説がある。PSPの『バトルロボット魂』には参戦しており(ただし当作品はバンダイの商品である「ROBOT魂」のフィギュア同士が戦うものである)、2013年現在ではハード面の縛りはない可能性がある。<br />また世界観の面でも、作品の根幹を為すある設定がスパロボ参戦の壁になるという見方もある。寺田Pは2008年8月の「生ワンホビTV」にて、「コメントが難しい」「作風そのものにどうのってのことはない」との言葉を残している。
+
どの作品がいつ、どんな形で参戦するかは、スパロボユーザーの間で最も注目度の高い項目といっても過言ではない。それ故に「ある作品がスパロボに参戦する可能性はどれほどなのか」という点は各所で論争の火種となっている(この記事自体も、その論議の延長線上にある)。
  
=== タカラトミーがスポンサーを務めたアニメ作品 ===
+
今日、ある作品が未参戦である理由は概ね前述の7種に整理されて語られるが、Webの草創期にネット上で行われたこの手の議論について言えば、「その作品の設定がスパロボの世界観との親和性を有するかどうか」という'''世界観や設定に関する問題提起'''が非常に多かった。
  
;『[[鋼鉄ジーグ (TV)|鋼鉄ジーグ]]』以外のマグネロボシリーズ
+
その中には例えば
:1970年代後半に展開された、タカラから「マグネモ」というシリーズで玩具が発売された作品群。そのうち参戦済みの第1作『ジーグ』を除いた『ゴワッパー5 ゴーダム』、『マグネロボ ガ・キーン』、『超人戦隊バラタック』の3作品。<br />シリーズ中で唯一ダイナミック企画が制作に関わった『ジーグ』は2003年発売の[[第2次α]]より参戦しており、寺田Pはインタビューで「ようやく許可してもらった」と語っていることから、それまでは参戦に障害があったことが明かされている。<br />なお、2007年にはアニメ版ではなく漫画版の続編として『[[鋼鉄神ジーグ]]』が制作されたがそちらは企画段階からバンダイがスポンサーとして参画しており、スパロボにも参戦済みである。
+
*『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』 - 「[[A.T.フィールド]]は絶対領域であるという設定であるため、並のロボットでは破れない」
 +
*『[[戦闘メカ ザブングル]]』 - 「[[ウォーカーマシン]]はエネルギー源がガソリン、ハンドル操縦、恐らく宇宙不可」
 +
*『[[機動戦艦ナデシコ]]』 - 「タイトルが戦艦を指していて、他と比べてロボットアニメらしくない」「異様に恋愛描写の多い作風はスパロボに馴染まない」
 +
といった主張が存在していた。
  
;太陽の牙ダグラム、機甲界ガリアン
+
これは黎明期のスパロボが、[[宇宙世紀]]ガンダムを母体に『[[マジンガーシリーズ]]』や『[[ゲッターロボシリーズ]]』(いわゆる[[御三家]])、『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』や『[[無敵鋼人ダイターン3]]』といった[[スーパーロボット]]アニメの代表作が、スパロボの世界観(あるいは雰囲気)を形成しレギュラーとして定着していた、ひいては「それらと作風の違う作品が参戦するなどあり得ない」と思われていたことに起因する。また、『[[旧シリーズ]]』の参戦作品のほとんどがマニア向けでなく、一般向けバラエティ番組で取り上げられるような高い知名度の作品や、児童向けの玩具販促アニメで占められていたことも不安視された一因であろう。
:いずれも1980年代に放送された、[[高橋作品|高橋良輔]]氏が原作兼監督を務めサンライズ制作で制作された作品。これらの後に放送された『[[蒼き流星SPTレイズナー]]』はバンダイがスポンサーを務め、1996年発売の『新』より参戦済み。逆にタカラから発売されたクロスオーバーゲーム作品『ブレイブサーガ』シリーズには『[[装甲騎兵ボトムズ]]』を含む3作品は参戦しているが、レイズナーは参戦していない。<br />また、『機甲界ガリアン』はバンダイが制作しているトレーディングカードゲーム『サンライズクルセイド』に参戦している(『[[OG CRUSADE]]』と同じシリーズのトレーディングカードゲーム、下記の一部作品同)。
 
  
;巨神ゴーグ
+
結局これらは参戦を果たし、スパロボ劇中でも問題なく活躍しており、上記の指摘が単なる杞憂に過ぎなかったことは言うまでもない。この例が意味するところは「'''設定の問題に関して言えば、ユーザー側が考えるよりはスパロボ参戦への壁は低い'''」ということであり、根本的に話題に昇ったことがあったか疑わざるを得ない'''『[[疾風!アイアンリーガー]]』の『[[スーパーロボット大戦NEO|NEO]]』への参戦'''はそれを顕著に示した例である。
:1980年代にサンライズによって放送された「安彦良和」が原作・監督等を務めた作品。当初からスポンサーはタカラが務め、上記のダクラムやガリアン同様『ブレイブサーガ』シリーズにも参戦している。しかし2011年8月1日のバンダイチャンネルの配信で同じく参戦済みの[[装甲騎兵ボトムズ]]と共に配信されていることからボトムズと同様参戦する可能性も高い。
 
  
;トランスフォーマーシリーズ
+
== 今後の展望 ==
:アメリカのハスブロ社がタカラと提携し1984年からアメリカを中心に展開されている玩具、及びその映像作品、コミック等の作品群(メインプラットフォームはあくまで玩具)。<br />ハスブロ社がタカラが80年代前半に販売していた『ダイアクロン カーロボット』『ミクロマン』のロボット玩具を仕様変更しアメリカで販売、アニメ化したのが始まりであり、日本でもタカラからの販売でアニメと共に1985年に『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』として逆輸入、現在に至るまで新作が制作されている。中には『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』など日本独自の作品も存在しており、それらの作品は後述の『勇者シリーズ』誕生のキッカケにもなっている。<br />新規キャラクターが投入されるようになった初代の後半以降は、主にハスブロ社のオファーを受けタカラトミーが開発、海外ではハスブロ社、日本国内ではタカラ(タカラトミー)が販売している。初代の成り立ちから過去の商品が色変えなどの仕様変更で別人として再版される事が頻繁にあり、日本独自タイトルにも過去の海外主導作で日本未発売だったキャラクターが仕様変更され別人として販売されている(ハスブロ社の権利が関与している)など、権利関係は極めて複雑である。<br />再販枠は後の勇者シリーズにも継承され、トランスフォーマーから流用されたロボットの存在が同シリーズの版権問題における議論の的になっている。
+
「スパロボは当時のバンプレストが権利関係の調整に秀でていたからこそ実現したシリーズ」という製作者サイドの発言が物語っているように、参戦に対するハードルの高さは、実際のところはほぼ'''権利関係の調整難度'''に帰着するものと思われる。権利者の一人でもある原作者の心理的障壁を取り払う意味では、原作の雰囲気を損なわずに参戦可能な世界観を構築することもまた参戦実現に不可欠なため、それらに関する課題もないとは言い切れないが、権利の問題に比してその比重がかなり小さいことは間違いない。
 
 
;『[[勇者王ガオガイガー]]』以外の[[勇者シリーズ]]
 
:1990年代に展開されたサンライズ制作の作品群。そのうち参戦済みの『ガオガイガー』を除く『勇者エクスカイザー』、『太陽の勇者ファイバード』、『伝説の勇者ダ・ガーン』、『勇者特急マイトガイン』、『勇者警察ジェイデッカー』、『黄金勇者ゴルドラン』、『勇者指令ダグオン』、『勇者聖戦バーンガーン』の8作品(『バーンガーン』はゲーム作品のみに登場するが、勇者シリーズの公式サイトではシリーズの一つとして数えられている)。<br />いずれもタカラがスポンサーを務め、ゲーム作品や玩具を発売しているため、スパロボシリーズ開始当初から参戦が難しいとされていた。その後2003年発売の『[[第2次α]]』にてガオガイガーが参戦したことで、他の作品も参戦が可能になったのではという期待が高まったが、結局その後のスパロボ作品で参戦は果たされず、各イベントで寺田Pが「他社がスポンサーなので難しい」と明言して現在に至っている。また、'''戦争という題材に不向き'''な作風の作品も多い。<br />唯一『ガオガイガー』のみが続編OVA『[[勇者王ガオガイガーFINAL]]』も含めて参戦を果たしたことについて、公式にその理由が語られたことはない。ただ寺田Pが『第2次α』発売時に「[[スーパーロボット大戦α|α]]時点の参戦も企画されたが、当時は不可能であった」と発言したため、「ガオガイガーは勇者シリーズの中でもサンライズ主体で制作された作品であり、サンライズはバンダイナムコグループ傘下にある。続編OVA制作時にTV版も含めたガオガイガー版権をサンライズ側で囲む形で整理したため、この時点からスパロボに参戦可能になった」といった説がある。<br />ちなみに、『マイトガイン』は寺田Pが参戦させたい作品として名前を挙げたことがあり、スタッフとして参加していた大張正己氏は2008年8月の「生ワンホビTV」で、「(参戦が果たされれば)カットイン原画を描く」と発言している。近年はバンダイ製の関連商品が増えているため、今後に期待である。
 
 
 
=== コナミグループ企業が関わる作品 ===
 
以前からコナミグループが版権に関わる作品の参戦は難しいと言われていたが、近年では後述の『Z.O.Eシリーズ』が他社のリボルテックやRIOBOTで出ている例がある他、『天元突破グレンラガン』の参戦から権利関係は比較的緩やかになっている可能性がある。
 
 
 
;魔神英雄伝ワタル、魔動王グランゾート、魔神英雄伝ワタル2
 
:1988年から1990年にかけて放送された、いずれも原作・広井王子/製作・サンライズの作品。版権表記は「サンライズ・R」となっており、このRは広井氏が設立したレッドカンパニー(現:レッド・エンタテインメント)を指している。<br />現在はKONAMIの系列会社であるハドソンがスポンサーを務め、TVゲームを発売していた。クロスオーバーについてはサンライズの直接の子会社であるサンライズインタラクティブ発売の『サンライズ英雄譚』や『ハロボッツ』シリーズには参戦を果たしているが、スパロボ参戦については2009年8月の「キャラホビ2009」におけるNEOのイベントにて、『ワタル』について「色々あって無理だった」と発言しており、何らかの問題があることが示唆されている。なお、後述の『サクラ大戦シリーズ』にあるように広井氏は同氏原作の『サクラ大戦』について参戦に否定的な見解を示したと言う噂があり、『ワタル』も同様なのではないかとの意見があるが、明確なソースは存在していない。極端な誤認として「広井王子氏がスパロボそのものを嫌っており、『ワタル』についてもスパロボ参戦させないように努力している」などという説も無責任に広がっているが、少なくとも『ワタル』についてはただの悪意的推測以上のものではない。<br />玩具はタカラがスポンサーを務めプラモデルなどを発売していたが、現在はバンダイが完成品フィギュアの「ROBOT魂」シリーズで『ワタル』の商品も発売している一方で、タカラトミーも復刻盤プラモデルを発売していた。おそらく既存商品の販売権は現在もタカラトミーが保有するものと思われる。<br />ちなみに1997年放送の「ワタルシリーズ」第3作『超魔神英雄伝ワタル』は、バンダイがスポンサーを務めゲーム作品や玩具を発売したが、こちらも現在のところ未参戦となっている。また、第一作『魔神英雄伝ワタル』はバンダイが制作しているトレーディングカードゲーム『サンライズクルセイド』として参戦している。
 
 
 
;Z.O.Eシリーズ
 
:2000年代前半に展開された、コナミコンピュータエンタテインメントジャパンが制作したアクションゲーム作品『ZONE OF THE ENDERS』を始めとするシリーズ。<br />OVA作品『Z.O.E 2167 IDOLO』やTVアニメ作品『Z.O.E Dolores, i』といった、サンライズ制作によるアニメ作品も存在しており、両作品の版権表記にはコナミグループの企業の名前が記されている。<br />ちなみにGBAで発売されたゲーム作品『Z.O.E 2173 TESTAMENT』は、シリーズ中唯一のSRPGでウィンキーソフトが開発を担当した作品。ゲームシステムが初期のスパロボシリーズに近く、シナリオは[[F完結編]]の後半部分を担当した堀川和良氏が担当している。
 
 
 
=== その他のアニメ作品 ===
 
 
 
;魔法騎士レイアース
 
:漫画雑誌「なかよし」連載の少女漫画を原作とするアニメ作品。SEGAがスポンサーを務めゲーム作品や玩具を発売していた。<br />原作者のCLAMPが世界観に合わないという理由で参戦を拒否しているとの説がある。しかしCLAMPは『コードギアス』においてキャラクター原案を担当し、しかも当作品が参戦する『[[Another Century's Episode Portable]]』『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』ではクレジット表記の一つに『'''Character Design (C)2006-2008 CLAMP'''』と表記されている事から、この説は否定されつつある。<br />他の説として、登場する機体名や世界名の元ネタとなった'''車種名全ての使用許可を取らなくてはならない'''といった説や、元々ロボットがそれほど出ないのが原因とするものがある。
 
 
 
=== アニメではない媒体の作品 ===
 
 
 
;ファイブスター物語
 
:参戦済みの『[[重戦機エルガイム]]』の設定考案に関わった永野護の漫画作品。現在も連載中の作品で劇場アニメ化もされている。<br />未参戦の理由として「完結していない作品である」「世界設定の問題で絡みにくい」「[[第4次]]において[[ブラッドテンプル]]を勝手に出したため'''権利関係のいざこざがある'''」「'''永野氏がスパロボに否定的な感情を有している'''(「自分がデザインしたロボットを、他のロボットに傷つけられるのを見たくない」と語った事がある)」といった複数の説がある。
 
 
 
;サクラ大戦シリーズ
 
:SEGAから発売されたゲーム作品。同タイトルでOVA作品やTVアニメ作品も展開されているがスパロボへの参戦は実現していない。ちなみにSEGAはバンダイを'''良き競合関係'''と認めており、『[[電脳戦機バーチャロンシリーズ|バーチャロン]]』が参戦済みなのでSEGAとの関係の問題ではないという声は根強い。<br />シリーズの'''原作者である広井王子氏がスパロボシリーズへの参戦に対して否定的であるスタンスの発言を'''レッドカンパニーの公式掲示板上で行ったことがあるとされているが、この発言は明確なソースが提示されないまま内容に尾ひれがついてウェブ上に広まっており、実際の発言に関するテキストを見たという人がとても少なく、半ば都市伝説化しているのが実態である。<br />なお、仮に参戦できたとしても、この作品のキャラクターやメカニックは「20世紀初頭の世界観」に大きく依存しているため、それを他の参戦作品の世界観とどう共存させるかという問題もあり、単純にスパロボ開発側が参戦を避けているだけという見方をする人も一部にいる。<br />ただし、『[[PROJECT X ZONE]]』にてOGシリーズ共々参戦作品となり、ロボットではなく「キャラクター」の共演そのものは実現する事になった。
 
 
 
;ゼノギアス
 
:1998年にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)より販売されたゲーム作品。後の開発スタッフがナムコによって立ち上げた、モノリスソフトが販売された『[[ゼノサーガ]]』シリーズにも影響を与えた作品であり、2008年にはゲームアーカイブスによって配信されている。ただ前記述べたようにその時点ではスクウェアによって作成されたゲームであり、やはり版権状に問題があるのではないのかという説もある。また他にも「世界観が地球ではない星の話であり絡みにくい」「宗教や薬物等が設定に絡んでいて出しにくい」「ゲームアーカイブスによって配信された際'''対象年齢がCERO:Dになってしまった'''(17歳以上対象)」といった参戦に関して厳しいような説があり、現在に至るまでスパロボ側も参戦の話は触れられていないままである。
 
 
 
;ジンキシリーズ
 
:綱島志朗氏の漫画作品。現在『月刊ドラゴンエイジ』誌上にてシリーズ第4作『ジンキ・エクステンド リレイション』を連載中。2005年には『JINKI:EXTEND』のタイトルでTVアニメ化され、2010年にはアダルトゲーム『JINKI EXTEND Re:VISION』が発売された。<br />この件については綱島氏自身がtwitterで質問に[http://twitter.com/dkoneko_giga/status/24184370807 「僕がウロウロしたせいで(参戦は)難しいかも」]と答えているが、これは'''過去に諸事情で3回も掲載誌を移籍した'''上に、1回目と3回目の移籍の際にはこれまでのエピソードの続きではなく、別のエピソードを始めている事を指していると思われる(実際、シリーズ化も当初は全く予定されておらず、雑誌を移籍していく内にシリーズ化したという事情がある)。
 
 
 
;特撮作品全般
 
:'''ビジュアル的に他アニメ作品との折り合いが付かない'''などの理由で、スパロボシリーズに関しては今後も特撮作品からの参戦は無いと寺田Pが明言している。しかし、他のゲーム雑誌では幾つかの特撮作品を参戦させたがっていることも述べているため、希望と現実的な問題との擦り合わせの難易度が高くなっていると思われる。
 
 
 
== 参戦済作品について ==
 
 
 
=== かつて参戦が難しいと噂されていた作品 ===
 
;[[聖戦士ダンバイン]]
 
:[[第2次]]で初参戦の予定をしていたが、諸事情により不参戦となり、代替企画としてオリジナル作品の『魔装機神サイバスター』を設定し登場させた。<br />不参戦となった理由は明かされていない。放送当時のメインスポンサーはクローバー、同社倒産後はトミーであったが、プラモデルは放送当時からバンダイから発売されており、版権料の都合といった諸説が挙がっている。
 
:世界観自体の問題があり、[[COMPACT3]]から[[UX]]までの10年間、一時は再参戦が難しいと噂されていた。<br />ただし、COMPACT3とUXの10年のブランクは、RTS系の[[SC2nd]]及び姉妹作のACEシリーズへの参戦経験を除いた場合である。
 
 
 
;[[合身戦隊メカンダーロボ]]
 
:[[新スーパーロボット大戦|新]]の攻略本のインタビューで、寺田Pは知名度の問題で参戦が難しい旨を語っていたが、『[[COMPACT3]]』で初参戦を果たした。
 
 
 
;[[電脳戦機バーチャロンシリーズ]]
 
:SEGAが展開しているアーケードの人気対戦ゲームシリーズ。最近は[[Xbox360]]に移植もされている。版権上の都合で参戦は難しいとされていたが、『[[第3次α]]』で初参戦を果たした。
 
 
 
;[[エルドランシリーズ]]
 
:トミー(現:タカラトミー)が玩具販売権を有しているシリーズ。[[スーパーロボット大戦GC|GC]]で『[[絶対無敵ライジンオー]]』のみが参戦していたが、寺田P曰く特例中の特例措置(この時期に『サンライズ英雄譚』のスタッフがスパロボ開発スタッフに加わっていたためとされる)であった為、今後の再参戦はほぼ無いであろうとされていた。しかし、[[NEO]]にてPVしか作られていない『[[完全勝利ダイテイオー]]』を含む全ての作品が参戦を果たした(なお、NEOはGCのリメイク作品XOを手かげた有限会社さざなみが引き続き担当している)。<br />ちなみに、現在はスパロボでお馴染みとなっている『[[伝説巨神イデオン]]』、『[[聖戦士ダンバイン]]』も元はトミーが玩具販売権を有していた作品である。『ダイテイオー』の企画倒れ以降、シリーズには何の動きも無いため、『イデオン』や『ダンバイン』と同様の事情が生じた可能性もある。
 
 
 
;[[ゾイドシリーズ]]
 
:同じくトミーが玩具販売権を有しているシリーズ。バンダイと競合関係にあるトミーが開発した玩具シリーズを原作としており、当然のことながらトミーがスポンサーを務め玩具やゲーム作品を発売していた。このため参戦が難しいとされていたシリーズで、寺田Pも2008年7月24日放送の「生ワンホビTV」で「参戦は難しい」と発言していた。しかし2009年発売の[[K]]にて4作目『ゾイドジェネシス』が『機獣創世記ゾイドジェネシス』というタイトルで参戦を果たしたことにより、他の作品も参戦が可能であると期待されるようになった。ただしジェネシスは版権に抜け穴があったとの説もあり、上記の「勇者シリーズ」のようなケースもあることから、実際には不透明な状況であるが、[[OE]]には1作目『ゾイド -ZOIDS-』が参戦を果たした為、参戦から権利関係は比較的緩やかになっている可能性がある。<br />ちなみに『ジェネシス』の版権表記はタカラトミーではなく「1983 2009 TOMY」と「Sho Pro(小学館集英社プロダクション)」である。
 
 
 
;[[覇王大系リューナイト]]
 
:他作品と絡ませにくい世界観の問題と共に、原作者の伊東岳彦氏がスパロボに否定的という噂があったが、[[NEO]]で参戦を果たしている。予約特典冊子では伊東氏がネット上の噂を公式に否定し、「次回登場のときはぜひ[[マジンカイザー]]みたいに新[[リュー]]とか描かせてほしいです」とコメントしている。
 
 
 
;[[ボトムズシリーズ]]
 
:高橋良輔監督・原作のリアルロボット作品群。スポンサーがタカラを務めており、タカラからゲーム作品も多数発売されていたが、続編OVA『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』が発売された2007年にはバンダイがゲーム作品を発売している。そのためスパロボ参戦も可能との説があった。<br />また同じ高橋作品である『機甲界ガリアン』と共にバンダイが制作しているトレーディングカードゲーム『サンライズクルセイド』として参戦している。
 
 
 
;[[天元突破グレンラガン]]
 
:2007年に放送されたGAINAX制作のTVアニメ作品。<br />版権表記は「GAINAX/アニプレックス・KDE-J・テレビ東京・ 電通」で、コナミデジタルエンタテインメント(KDE-J)が制作にも関わり、ゲーム作品も発売している。寺田Pは2008年8月の「生ワンホビTV」で、「'''出したいけれど、自分だけではなんともならない'''」と発言していた。参戦までの経緯は同作記事を参照。<br />2008年以降公開の劇場版については、『紅蓮篇』、『螺巌篇』共に「GAINAX・中島かずき/劇場版グレンラガン製作委員会」の版権表記となり、コナミデジタルエンタテインメントは同委員会に加わっている形となっている。また、玩具面では放送終了後にバンダイがアクションフィギュア等の関連商品を複数発売している。
 
 
 
;[[地球防衛企業ダイ・ガード]]
 
:1999年に放送されたXEBEC制作のアニメ作品。版権表記は「XEBEC・ビクターエンターテインメント/創通」。<br />未参戦の理由としては、「災害救助ものというダイ・ガードのテーマがスパロボの設定と折り合いが付かない」という理由でスパロボ制作サイドが見送っている、同作の監督である水島精二氏が同じ理由でやんわりと拒否している、といった諸説があった。ただし後者の説については、水島氏本人が2010年にtwitterで[https://twitter.com/oichanmusi/status/10194361437 参戦を希望する発言]をしており、実際に[[第2次スーパーロボット大戦Z]]に参戦した。<br />結局、「ダイガードに戦争をして欲しくない」という'''一部ファンの願望が、ネット上で語られるうちに上記のような噂になった'''のだろうと思われる。
 
 
 
;[[機神咆吼デモンベイン]]
 
:ニトロプラスより発売されている成人向けPCゲーム「斬魔大聖デモンベイン」並びにそれを移植した全年齢向けPS2版「機神咆吼デモンベイン」を原作とするテレビアニメ。原作は18禁の成人向け作品であるので参戦は不可能と思われたが、『[[UX]]』でアニメ版名義での参戦が実現した。なお、緑川光氏はこの作品を推していたようだ。
 
:余談だがこの作品が参戦前からも話題に掛けられよく誤解されがちだった、同じように漫画版が成年向けである[[冥王計画ゼオライマー]]や[[戦え!! イクサー1]]等は、スパロボではあくまでアニメ版として出ているので「アニメ版が原作」扱いである。
 
 
 
;[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]
 
:ガンダムシリーズ内の漫画・アニメ作品群『[[SDガンダムシリーズ]]』の1作、名前通り、[[スーパーデフォルメ]]頭身で描かれた作品。どんなスパロボでもガンダムシリーズ自体は必ず1つは参戦しているが、[[UX]]まではSDガンダムシリーズは一度の参戦もなかった。これは相性が抜群と思われる[[NEO]]も例外ではない。
 
:スパロボではユニットグラフィックにおいてSDガンダムシリーズの版権を利用していることは知られており、版権上は出そうと思えば出せるため、もっと違う事情があるのではないかと噂されていた。テレビアニメとして展開が少ない,SD等身である,ロボットないし金属生命体か否かが曖昧,題材はほぼ全てファンタジー風(つまり'''スーパー系''')である為他の参戦作品(特に'''主にリアル系'''のガンダムシリーズ同士間)の世界観を合わせるのが難しいといった諸説があった。ただし、公式にその理由が語られたことはない。
 
:また、SDガンダムシリーズのアニメや漫画と、普通のガンダムシリーズが同時に参戦すると、同じモチーフのモビルスーツが被る可能性があるため、それが駄目だったのではないかという説もある。『UX』においては互いにモチーフが被らないような形での参戦になっている。
 
:なお、『三国伝』がスパロボ参戦した他、近年にはSDガンダム以外のガンダムゲームなど商品に登場ており、更に一部ゲーム作品で'''SDガンダムのリアル頭身化'''などの特殊措置が取られるなど、今後に他のSDシリーズの参戦に期待である。
 
 
 
;[[機動警察パトレイバー]]
 
:原作はヘッドギアで、バンダイビジュアルも制作に関わったメディアミックス作品。1988年からアニメ・漫画など複数のメディアで展開している。<br />シリーズのプロデューサーであった鵜之澤伸(現バンダイナムコ副社長)氏はイベント「スーパーロボット大戦2008」での挨拶で、「寺田Pに参戦を要望したがスーパーロボットではないからと拒絶された」と発言しているが、その場で寺田Pは「そんなことは言っていない」と即座に否定している。<br />「'''出したいけど色々な事情がある'''」とのことで、イベントでも「好きに出していいといわれたらどの作品を出しますか?」との質問に対して本作品を上げている。なお、未参戦の理由としては味方サイドのキャラクターが何ら特権を持たない普通の警察官であるため、「戦争を題材にしたスパロボに組み込み辛いからではないか」という説が挙がっている。特に本作のアニメ版はいわゆる憲法9条問題なども含めて「日本の警察だと出来ないこと」が常に重要な要素として描かれているため、非戦場ものの作品の中でも最も扱いが難しい。2013年に[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]に参戦することが発表された。
 
 
 
;[[宇宙の騎士テッカマンブレード]]、[[疾風!アイアンリーガー]]
 
:原作がそもそも変身ヒーローもの、熱血スポーツものであり人間が巨大ロボットに乗り込む所謂「ロボットもの」では無い為、参戦が発表されるまでそもそも参戦が難しいという議論の対象になる事すら殆ど無かった。
 
 
 
;[[ケロロ軍曹]]
 
:ギャグ漫画を原作としたアニメ。ロボットに乗るシーンは何度か存在しているが基本的にギャグシーンとして描写でありロボットものという体裁は殆どない作品で、上記と同じく参戦の議論の対象になる事は殆ど無かった。
 
 
 
=== 再参戦が難しいとの噂がある作品 ===
 
;[[ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~]]
 
:様々な横山光輝作品からのスターシステムを取り入れている関係上、現在は版権取得が難しくなっているとされており、一説では、この作品を参戦させるためには'''キャラクターの出典元になった横山作品全てに版権料を払わなくては成らない'''ともされる。PS版[[スーパーロボット大戦α|α]](2000年発売)と同時期に開発がスタートした[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|α for DC]](2001年発売)を最後に参戦していない。<br />αで参戦できた理由は原作者の横山光輝氏の許可を直接とったからで、その後に原作者の横山光輝氏が亡くなったことで版権が更に複雑化した、との説もあるが、死去以前に発売された[[第2次α]](2003年発売)の時点で、当時実施されてた版権の改正などの影響で既に参戦は難しくなっていた様子。オリジナルキャラクターである[[イルイ・ガンエデン]]のポジションは、当初[[ビッグ・ファイア]]が担当するものであったとされている。
 
 
 
=== [[OGシリーズ]]に関して ===
 
未だOGに参戦していないオリジナルキャラ・オリジナルメカは多数存在するが、その中でも意見の多いものを取り上げる。
 
  
;[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]
+
2015年11月、「Side-BN倶楽部」のメールマガジンに、スパロボシリーズの購入者限定の製品開発アンケートが紹介されていた。その中の「スパロボに入っていれば是非プレイしたいと思う参戦作品」という質問で提示されている作品が「[[未参戦作品/一覧‎]]」にある他会社の作品やホビーロボットアニメ、さらに『宇宙戦艦ヤマト』『銀河英雄伝説』のような艦隊戦がメインの作品も含めた全226作品の選択肢があり、その後実際に『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』が参戦した。2017年5月にも同様のアンケートが行われ、選択出来る作品が全264作品に増加していた。このアンケートは'''製作側が参戦作品の幅を広げようと試みていることの証左'''であり、ファンの間では参戦が難しいとされてきた作品も、参戦の可能性があるのではないかと話題になっている。2017年12月の生スパロボチャンネルでは寺田氏が『[[ふしぎの海のナディア]]』を指して「戦艦枠というか、ロボじゃなくてもいい枠」と明言している。
:原作者の阪田雅彦氏がウィンキーソフト所属の人物であったため、ウィンキーソフトとの提携解消後は参戦が難しいとされており、キャラクター及びメカはバンプレ側、世界観はウィンキーに版権が分かれているという俗説があった。[[αシリーズ]]には第2作の[[α外伝]]を最後に登場しなくなったため、版権上のトラブルが発生したとの説もあるが、寺田Pは[[OGシリーズ]]には「'''権利関係ではなくその他の問題で出せない'''」と発言しており実情は不明だった。しかし、2010年の[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]の発表に伴い、寺田Pはその実情について語った。<br />ちなみに、SFC版魔装機神は版権表記にウィンキーソフトの名前があるため、リメイクやVC配信は版権スパロボと同様にウィンキーソフトの許可が必要であるとされている。
 
  
;[[スーパーロボット大戦64]]
+
これらを踏まえると、参戦の障害として焦点となるのは「権利上の問題」「展開メディアの問題」「作品のジャンルの問題」の3つに絞られたと見ることもできる。
:任天堂とハドソンの共同出資会社である、「招布(まねぎ MONEGI,INC.)」が制作を担当した作品。招希自体は[[NINTENDO64]]のライブラリ製作などを目的とされた会社であったため、既に解体され、任天堂の持っていた権利もハドソンに譲渡されている。コピーライトにも「1999 MONEGI」と記されており、ハドソンは現在はKONAMI系列の会社である(2012年3月にはKONAMIに吸収合併され消滅することとなった)ため参戦が難しいとされる。しかし、近年では寺田Pが64の参戦についてスパログで参戦が'''絶望的では無い'''とも取れる発言をしていた。ただしこれは「世の中に“絶対”はない」と云った定説と同意義の話としてコメントしている。ただし、作品の参戦ではないが、OG2でのシャドウミラーがいた平行世界では旧シリーズ並びにこの64での出来事が起きていた事を(モチーフにした形で)匂わせる話題がある。
 
  
;魔装機神サイバスター
+
== 関連項目・用語 ==
:1999年放送の『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』からスピンオフの形で製作されたアニメ作品。<br />『LOE』はかつて旧シリーズやαシリーズ、現在もOGシリーズに参戦しているが、設定上繋がりの無い本作は未参戦。ただ単に人気が無かったからと言う説も根強い。
+
;[[登場作品]]
 +
:未参戦作品とは逆に'''一度でも'''登場(参戦)した作品。
 +
;[[いるだけ参戦]]
 +
:ストーリーが再現されなかった、あるいは機体のみであった場合の俗称。
 +
;[[登場作品早見表]]
 +
:登場作品がどのスパロボに参戦したか表にまとめた記事。
 +
;[[アニメ放映年表]]
 +
:映像化された作品の放映順年表。未参戦作品の中で登場作品に関連するものも掲載。
  
;[[Another Century's Episodeシリーズ]](A.C.E.オリジナル)
+
== 脚注 ==
:フロム・ソフトウェアとバンプレストが共同制作したアクションゲームシリーズ。スーパーロボット大戦と共に語られることの多い本シリーズだが、ガンアーク並びにタック・ケプフォードをはじめとするオリジナル要素は、「A.C.E.オリジナル」であり「[[バンプレストオリジナル]]」とは区別されている('''ように見える表記がされている''')。これを理由にOGシリーズへの参戦を諦める声もあるが、バンプレスト側の見解はしめされてはいない。
+
<references />
<!-- 逆に[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|α for DC]]に参戦した[[機甲武装Gブレイカー|機甲世紀Gブレイカー]]のように、通常のスパロボシリーズに出る可能性も有り得る。-->
+
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
:なお、[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]で登場する[[量産型ゲシュペンストMk-II改]]タイプC・タイプGは、実質には「Portable」からの出典(「A.C.E.オリジナル」名義として登場)だが、第2次OGの公式サイトでは「スパロボ初登場」として扱い(同作には[[イーグレット・イング|イング]]も初登場扱いだが)。
 
  
 
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2024年4月13日 (土) 12:22時点における最新版

スーパーロボット大戦シリーズに参戦経験のない作品全体を指す用語。該当作品はこのWikiにおいても、「(SRW未参戦)[1]と付記される。

参戦にあたって障害になり得るとされる要素は様々に推測されているが、本項ではそのうち有力とされている説を挙げる。未参戦作品の中でも話題の焦点になりやすいものは未参戦作品/一覧‎を参照。

注意点

語義からすれば「参戦不可能な作品」ではなく「未だ参戦していない作品」全般を指すと考えるのが普通で、実際に後者の意味で扱われることが多いが、前者のニュアンスを持たせた上で用いられる場合も少なくない。これは「この作品は需要があるのにいまだ参戦していないのはおかしい」という考えをするファンがどの作品にも少なからずいるためである。そのようなファンたちが考察する「未参戦の理由」はもっともらしいものからどう考えても思い込みなものまで様々で、それらの検証に関する話題はファンの間でも格好の話題の種になっている。

ただし、その主張のほとんどはあくまで「ごく一部のファンの意見または推測」が広まったものであって、必ずしも確定事項であったりファン全体の共通認識であったりするわけではない。また、噂の域を出ないにも関わらず、信用され広まるのにも「不自然さがない」「十分あり得る」と感じさせるのが理由の一つであり、悪意がこもっているとは限らないことも忘れてはならない。

本項を読み進める際にはこれらを念頭に置いて読んでもらいたい。

未参戦の主な原因

放送時期の問題

スパロボの新作開発がスタートした際に放送中の作品は参戦できないというもの。本来の意味での未参戦作品と言える。

過去には

のように、制作開始時に本編展開中の作品が参戦することがあった。しかし、いずれの場合もゲーム中で原作再現が行われることは少なく、その実態は「いるだけ参戦」となっていた。そのためか、現在のスパロボでは参戦作品を放送終了済の作品から選ぶ方針をとっている。

開発には年単位の期間を要することから、開発スタート時には放送終了直後であっても、発売される際には放送後からかなりの期間が空くこととなる。また、放送終了後に一定期間おいた作品が即参戦するとは限らない。下記の理由との兼ね合いや、スパロボ制作サイドの「初参戦は大々的に扱いたい」という方針等で参戦が見送られる場合もある。ただし、「劇場版○部作」のように一区切り付いている場合は完結していなくても参戦することがある。

例外として、『スーパーロボット大戦X-Ω』はオンライン作品ならではのフットワークの軽さにより期間限定参戦という形で『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』『機動戦士ガンダムNT』『コードギアス 復活のルルーシュ』などのショートスパン参戦を実現させている。

知名度の問題

放送時期が古すぎる、視聴方法が限られている、話題性が無いなどの理由により知名度が低い作品がある。それらは参戦しても喜んでくれる原作ファンやスパロボファンが少なく、同時に売上に貢献しないという考え方である。例として、寺田貴信Pは『超人戦隊バラタック』と『合身戦隊メカンダーロボ』について「本当に出したいんですけど、出して誰が買うんだろうと」と語っていた[2](後者は後に参戦を果たした)。

ファンサービス的にも、商業的にも、より多く参戦を望まれている作品が優先されるのは仕方ないことではあるが、知名度が低いからといって絶対に参戦できないという訳ではない。メジャー作品だけでは参戦作品がいつも似たような顔ぶれになることもあり、シリーズを重ねるにしたがって一般的に知名度が低いと言われるような作品の参戦機会も増えてきている。2010年発売の『L』までの携帯機用スパロボには声が無く、製作費が安いことから知名度の低い作品でも試験的に参戦しやすいと言われ、そちらで初参戦した作品が好評だった場合は据置機用スパロボに再参戦することもあった。中でも初参戦の3作全てがマイナー作品だった『COMPACT2』が『IMPACT』としてリメイクされたことは好例といえる。

2013年発売の『UX』からは据え置き同様の戦闘シーンフルボイス化が為されたため、従来の携帯機シリーズのような試験的な採用は難しくなった可能性があるが、2015年リリースの『X-Ω』がそのポジションを受け継いでいる。

なお、スパロボに参戦したのちに作品の知名度が上がり、放送当時の玩具の復刻やリメイク作品が製作されるなどのケースもある。

過激な表現と対象年齢の問題

CEROの区分が『V』発売以前はC(15歳以上対象)以上に区分されたことが無かったため、過度なお色気描写やグロテスク要素を持つ作品等も参戦に不向きであると考えられることもあった。そういった要素を持つ作品に『戦え!! イクサー1』が当てはまるが、『L』参戦時にはこれらの要素は軒並み描写されないようになっていた。

18歳未満の購入・閲覧を禁止している成人向け作品の場合、年齢制限の無い(全年齢向け)作品での名義で参戦することで解決される。

とはいえ、CERO:Z(18歳以上のみ対象)以外は強制力が存在していないため、杞憂である側面は否めない。

世界観・設定の問題

他作品と絡ませにくい設定の作品や、メインキャラクターが戦争に不向きな少年少女あるいは不向きな職種である作品の場合、制作スタッフの方針で参戦が見送られる場合がある。特に、シリーズを重ねるごとに参戦作品の世界観や諸設定の再現する度合いが強くなっていくにつれて、作品設定の擦り合わせという面で作品の組み合わせにも影響するようになっている。

これらの作品は『α外伝』や『COMPACT3』『NEO』『X』のように主な舞台を異世界にすることで、参戦が可能になる場合がある。そのため「あの作品がいるならこの作品は出しやすいor出しにくい」というような相性の問題として議論になる場面も多い。ただし『機動武闘伝Gガンダム』の「ガンダムファイト」、『蒼穹のファフナー』の「日本列島消滅」等のように舞台装置が大幅改変・無視されることも常態化しているため、一概に「この設定では参戦できない」と断言することは出来ない。

多元世界」が導入された「Zシリーズ」の登場以降、各作品同士を平行世界の関係に置くことでこの問題をクリアしているスパロボは多く、日に日にハードルは下がっている。

作品のジャンルの問題

『スーパーロボット大戦』という名前である以上、「ロボットアニメのみが参戦できる」と考えるのは自然だが、いわゆる「ロボットアニメ」という括りが明確に定義されているわけではないため、「この作品はロボットアニメなのかどうか」で参戦の可否が問われることもある。現在ではロボットアニメとして、スパロボ常連として認知されている『新世紀エヴァンゲリオン』も、「活躍するのが人造人間で、その描写も生物的でロボットらしくない」「作品自体が変身巨大ヒーローもののオマージュだから、いわゆるロボットアニメとはジャンルが違う」という理由で参戦に抵抗感を示す意見が『F』で参戦が発表された当時から現在でも見受けられている。

特に『疾風!アイアンリーガー』のような「ロボットによるスポーツが主題」の作品や、『ケロロ軍曹』のような「そもそもロボットバトルが主題ではない」作品、さらには「実写であるがゆえにアニメと並べると違和感が出る」とされる特撮作品の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』までもが参戦を果たした現在においては、スパロボに参戦できる作品の定義はより曖昧になってきている。 ただ、これらの参戦先はいずれも実験色の強い作品・それまでとは趣向の違う作品の傾向にあり、ゆえに参戦が実現したという見方もできる。これは#知名度の問題で触れた「一度試験的に出してみて、好評であれば再参戦させる」という手法に通じるものがある。

ジャンル 作品 初参戦先
変身ヒーロー 宇宙の騎士テッカマンブレード スーパーロボット大戦J
宇宙の騎士テッカマンブレードII スーパーロボット大戦W
宇宙刑事ギャバン スーパーロボット大戦X-Ω
スクライド
牙狼〈GARO〉
デビルマン (原作漫画版) スーパーロボット大戦DD
アクティヴレイド -機動強襲室第八係-
SSSS.GRIDMAN スーパーロボット大戦30
ULTRAMAN
ロボットが暫定的出演で話の主体ではない ケロロ軍曹 スーパーロボット大戦Operation Extend
リトルウィッチアカデミア スーパーロボット大戦X-Ω
少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん
ポプテピピック
魔法のプリンセス ミンキーモモ
ロボットはいるが戦闘が主体ではない 疾風!アイアンリーガー スーパーロボット大戦NEO
ヘボット! スーパーロボット大戦X-Ω
フリクリ
ROBOTICS;NOTES
ロボット作品の擬人化 SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors スーパーロボット大戦UX
ロボットガールズZ スーパーロボット大戦X-Ω
サン娘 Girl's Battle Bootlog
ロボット・キャラクター単体としての参戦 「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD スーパーロボット大戦UX
マジンカイザーINFINITISM スーパーロボット大戦30
パックマン スーパーロボット大戦DD
巨大怪獣物 ゴジラ対エヴァンゲリオン スーパーロボット大戦X-Ω
巨大ロボットのいないアンドロイド物 ロックマン
Cutie Honey Universe
特撮巨大ロボット 恐竜戦隊ジュウレンジャー
海賊戦隊ゴーカイジャー
機界戦隊ゼンカイジャー スーパーロボット大戦DD
ガンヘッド スーパーロボット大戦X-Ω
劇中劇がロボット物 クレヨンしんちゃん
アイドルマスター シンデレラガールズ
アイカツ!
ROBOTICS;NOTES
ゾンビランドサガ[3]
参戦の為にオリジナルロボットを設定 ハッカドール
セガ・ハード・ガールズ
艦船が中心で人型ロボットがない 宇宙戦艦ヤマト2199 スーパーロボット大戦V
ふしぎの海のナディア スーパーロボット大戦X
わが青春のアルカディア 無限軌道SSX スーパーロボット大戦T
ホビーロボットアニメ ガンダムビルドファイターズ スーパーロボット大戦X-Ω
メダロット
ロボット要素の少ないSF作品 カウボーイビバップ スーパーロボット大戦T
ギャラクシーエンジェル スーパーロボット大戦X-Ω
ロボット要素を持たないファンタジー作品 舞-HiME
バトルスピリッツ ブレイヴ

展開メディアの問題

漫画・小説で展開されたもののアニメ化がまだ成されていない作品。このとき、戦闘アニメーションのモデルとなる素材がないことや声優が設定されていない等といった問題が発生する。そのあたりを手間隙かけて実際にゼロから設定するとしても、原作版権所持側からは許可されづらいケースもある。

メディアミックスに積極的な出版社であれば、その漫画や小説の映像化を自分たち主導でやりたいと考えるのが当然であるため、先にスパロボが独自の解釈で作った「動きや声のイメージ」を読者に植え付けるのは好ましくないというわけである。その漫画・小説作品がよほど高い知名度でない限りは、これらの問題点をクリアするまでの手間をかけるメリットは少ないのが正直なところだろう。

実際に参戦した漫画・小説作品としては以下のものがある。

内容 作品
ロボットのみ登場
キャラクターが共通するアニメ作品が存在する
他のゲーム作品で声優BGMが設定済み
音声収録のないスパロボに参戦
共通の世界観を持つシリーズ作品と同時参戦
アニメ版と同時参戦
原作サイド監修によりキャスティング等を新規設定

ただし参戦を果たした作品は、いずれも既存のアニメ作品と紐付けられたものとなっており、完全に漫画や小説のみで展開された作品は未だ参戦していない。

権利上の問題

競合他社が権利を所有している

スパロボの販売元である旧バンプレストやバンダイナムコエンターテインメントは、玩具メーカー・バンダイを含む「バンダイナムコグループ」の系列会社であるため、競合関係にあるタカラトミーやコナミがスポンサーを務めて商品化権を握っている作品の参戦は難しいというもの。スパロボに関わる権利は「コンピューターゲームの販売権」であり、基本的には玩具の販売権を取得している会社がゲームも販売することが多く、玩具の発売会社を確認することで大まかに判断できる。ただし稀にそれぞれの権利を別会社が取得している作品(例:『魔神英雄伝ワタル』『超速変形ジャイロゼッター』)もあるので注意が必要。

ゲーム業界に絞って考えれば、バンダイナムコエンターテインメントはほとんどの同業他社と競合関係にあるため、他社が開発・販売したロボットゲーム作品、それらを原作とするロボットアニメ作品を参戦させることも困難とされていた。ただし2000年代以降のゲーム業界は異なるメーカー間のコラボレーションが積極的に行われており、以前ほど難しくはないとも捉えることができる。スパロボではSEGAの『電脳戦機バーチャロンシリーズ』の参戦が象徴的な例といえるだろう。

版権料が高い・権利の所在が不明

ライバル企業が関わっていない作品であっても、制作会社の解散で版権の所在がはっきりしなくなっていたり、版権の管理に複数の企業が関わっていたりする場合、版権取得が困難になりやすい。中には、単純に版権料が高額なので参戦が見送られているのではないかと噂されているものもある。一例としては『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』が『α』を最後に参戦がないのは、この作品の版権管理は見直された結果、キャラクターの出典元である複数の横山光輝作品にも版権料を支払わないとならなくなったためという説がある。この他、原作者が版権を持つ作品の場合、原作者がスパロボシリーズに否定的であると、バンダイが玩具化するには問題はないがスパロボへの参戦は許可が下りない場合もある。逆にダイナミックプロ作品など、原作者・制作サイドがスパロボに好意的・協力的である場合、スポンサーが競合関係にある企業である場合でも参戦した例もある。

また、ロボットアニメの制作サイドとスポンサーの関係には大きく2種類が存在する。1つは『マジンガーZ』や『新世紀エヴァンゲリオン』のように既に制作中の作品に玩具メーカーが出資し見返りとして商品化権を得るというもの、もう1つは、「マシンロボシリーズ」のように玩具メーカーがデザインを持ち込みアニメ化させるというもの。大元の生みの親ががどちらであるかは版権事情にも大きく影響してくる。「マシンロボ」シリーズのように玩具そのものを原作とし、タイトルごとにアニメの制作会社が異なる作品もあれば、『伝説巨神イデオン』のように玩具会社からの持ち込み企画であるにも関わらず玩具会社が手放した作品、「勇者シリーズ」のように複雑な背景事情で映像と玩具が離れ離れになってしまう作品もある。これによって、参戦可能のように思える作品が参戦できない、その逆に不可能だと思われた作品が参戦する、同じシリーズなのに参戦可能なタイトルと不可能なタイトルが存在したりとバラつきが起こることがある。

海外企業が関わっている

海外企業が権利を所有している場合と、国内の企業が海外に権利を売却してしまったことの2パターンがある。特に後者の場合、一度該当作が参戦した後であっても海外の企業に版権を取らなくてはならなければ版権料の高さ等から再参戦は絶望的となる。現在、海外で製作された作品は一切参戦したことがないことが裏付けとなっている。

参戦可能・不可能論議

どの作品がいつ、どんな形で参戦するかは、スパロボユーザーの間で最も注目度の高い項目といっても過言ではない。それ故に「ある作品がスパロボに参戦する可能性はどれほどなのか」という点は各所で論争の火種となっている(この記事自体も、その論議の延長線上にある)。

今日、ある作品が未参戦である理由は概ね前述の7種に整理されて語られるが、Webの草創期にネット上で行われたこの手の議論について言えば、「その作品の設定がスパロボの世界観との親和性を有するかどうか」という世界観や設定に関する問題提起が非常に多かった。

その中には例えば

といった主張が存在していた。

これは黎明期のスパロボが、宇宙世紀ガンダムを母体に『マジンガーシリーズ』や『ゲッターロボシリーズ』(いわゆる御三家)、『超電磁ロボ コン・バトラーV』や『無敵鋼人ダイターン3』といったスーパーロボットアニメの代表作が、スパロボの世界観(あるいは雰囲気)を形成しレギュラーとして定着していた、ひいては「それらと作風の違う作品が参戦するなどあり得ない」と思われていたことに起因する。また、『旧シリーズ』の参戦作品のほとんどがマニア向けでなく、一般向けバラエティ番組で取り上げられるような高い知名度の作品や、児童向けの玩具販促アニメで占められていたことも不安視された一因であろう。

結局これらは参戦を果たし、スパロボ劇中でも問題なく活躍しており、上記の指摘が単なる杞憂に過ぎなかったことは言うまでもない。この例が意味するところは「設定の問題に関して言えば、ユーザー側が考えるよりはスパロボ参戦への壁は低い」ということであり、根本的に話題に昇ったことがあったか疑わざるを得ない疾風!アイアンリーガー』の『NEO』への参戦はそれを顕著に示した例である。

今後の展望

「スパロボは当時のバンプレストが権利関係の調整に秀でていたからこそ実現したシリーズ」という製作者サイドの発言が物語っているように、参戦に対するハードルの高さは、実際のところはほぼ権利関係の調整難度に帰着するものと思われる。権利者の一人でもある原作者の心理的障壁を取り払う意味では、原作の雰囲気を損なわずに参戦可能な世界観を構築することもまた参戦実現に不可欠なため、それらに関する課題もないとは言い切れないが、権利の問題に比してその比重がかなり小さいことは間違いない。

2015年11月、「Side-BN倶楽部」のメールマガジンに、スパロボシリーズの購入者限定の製品開発アンケートが紹介されていた。その中の「スパロボに入っていれば是非プレイしたいと思う参戦作品」という質問で提示されている作品が「未参戦作品/一覧‎」にある他会社の作品やホビーロボットアニメ、さらに『宇宙戦艦ヤマト』『銀河英雄伝説』のような艦隊戦がメインの作品も含めた全226作品の選択肢があり、その後実際に『宇宙戦艦ヤマト2199』が参戦した。2017年5月にも同様のアンケートが行われ、選択出来る作品が全264作品に増加していた。このアンケートは製作側が参戦作品の幅を広げようと試みていることの証左であり、ファンの間では参戦が難しいとされてきた作品も、参戦の可能性があるのではないかと話題になっている。2017年12月の生スパロボチャンネルでは寺田氏が『ふしぎの海のナディア』を指して「戦艦枠というか、ロボじゃなくてもいい枠」と明言している。

これらを踏まえると、参戦の障害として焦点となるのは「権利上の問題」「展開メディアの問題」「作品のジャンルの問題」の3つに絞られたと見ることもできる。

関連項目・用語

登場作品
未参戦作品とは逆に一度でも登場(参戦)した作品。
いるだけ参戦
ストーリーが再現されなかった、あるいは機体のみであった場合の俗称。
登場作品早見表
登場作品がどのスパロボに参戦したか表にまとめた記事。
アニメ放映年表
映像化された作品の放映順年表。未参戦作品の中で登場作品に関連するものも掲載。

脚注

  1. 登場人物やメカ、設定等には「SRW未登場」や「SRW未採用」が当てられる場合もある。
  2. 『新スーパーロボット大戦を一生楽しむ本』104頁。
  3. 厳密には劇中劇ではなく応援用イラストを出典とするが便宜的にここへ置く。
  4. 4.0 4.1 上述の「他のゲーム作品で声優BGMが設定済み」にも該当する(ゲーム『GENARATION of C.E.』等。またゲーム以外に『SEED MSV』プロモーションビデオでも声優キャスティングが行われている)が、アッシュ・グレイなど一部キャスト未決定のキャラクターも存在する。
  5. X-Ω』では、アニメ版デザインのゲッター號に漫画版デザインの一文字號たちという組み合わせになっており、上述の「キャラクターが共通するアニメ作品が存在する」にも該当する。