ウォーカーマシン

ウォーカーマシンとは、『戦闘メカ ザブングル』に登場するロボット。

概要編集

作中で惑星ゾラにおいて使用されている歩行メカ。WMと略される。

全てガソリンを燃料とし、一部例外はあるがステアリングで操縦するなど、現代の自動車のような特徴を備える。新品・新型の機体は主にイノセントへのブルーストーン上納の対価としてシビリアンに供給され、各地のバザーで中古機も流通しているなど、入手手段も自動車によく似ている。

大小様々なタイプがあり、殆どは二足歩行。中には六本脚のウォーカー・タンカーなども存在するが、一般的なWMのカテゴリーに含まれるか否かは不明。概ね最低限の整備だけで安定して長期間稼働し続けられるなど頑丈で、さらにその整備方法も非常に簡単。惑星ゾラの過酷な環境下での運用に大いに適している。長距離移動手段として使われることも多いためか、多くの機体に簡易的な居住設備が設けられており、小型のタイプでも簡易ベッド程度は備え付けられている。

基本的に定住地を持たずに各地を移動しながら仕事を行うシビリアンにとっては、WMは家であり移動手段であり仕事道具でもあり、これ無くして生活が成り立たない。そのため、ほとんどのシビリアンは自身のマシンに愛着を持ち、好みの色に塗装するなどして大事に扱っている。故に個人財産としての側面も持ち、高級・高性能なマシンはシビリアン垂涎の的であり、それを購入・所有することは一種のステータスとなり、良くも悪くも注目を集める。このように、WMは他作品のロボット以上に、劇中の生活面において多大なウェイトを占めているのも特徴といえる。

当初はブルーストーン採掘でも使用する汎用作業機械という位置づけで、武装は主に護身用に既存のものを後付して使用している程度だったが、徐々に戦闘にも対応したマシンが流通され始め、ザブングルウォーカー・ギャリアに至っては明らかに作業用途が廃された番組タイトル通りの「戦闘メカ」であり、物語が進むにつれて他にも戦闘用に特化したタイプが登場する。

なお二足歩行型メカとして設計された理由は、これを運用する新人類(シビリアン)と、彼らによって環境が改善された大地を、未来のイノセントがもう一度二本の脚でしっかりと踏みしめてくれるように、というイノセントの先人が託した願いによる。

スーパーロボット大戦における特徴編集

モビルスーツと比較すると運動性はやや低めで、パイロットも防御が高い傾向があるため、どちらかと言えば回避するよりも耐える方が得意。

一部に例外はあるものの概して以外の適応は低めで、特に宇宙で運用する場合強化パーツなどで補強する必要がある。

武器は実弾の射撃武器が主体。また一部の機体は格闘も強力で、割と距離を選ばない。

α外伝』ではザブングルウォーカー・ギャリアのみ、合体前の機体に乗せる事で二人乗りが可能。『Z』では、トラッド11を除いた全機体で二人乗りが可能になった。

なお、原作を反映してか、戦闘アニメではコミカルで人間臭い動きをするものが多い。

スパロボに登場したウォーカーマシン編集

ザブングル
主人公メカ。WMの中でも最も人型に近く、分離合体機能なども持つ。
ウォーカー・ギャリア
後半の主人公メカ。高い性能を持ち、背中に搭載されたローターが特徴。
ガバメント
出力・機動性の高い優れたWM。
ブラッカリィ
ザブングル、ウォーカー・ギャリアの外見や機能を足して2で割ったようなWM。
ガラバゴス
戦闘力を重視した大型WM。
トラッド11
作業用の小型WM。
ギャロップ
オープントップの一人乗りWM。
プロメウス
腕部が火炎放射器となった戦闘用大型WM。
カプリコ
軽量化で手足の長いWM。
ダッガー
惑星ゾラでもっとも標準的なWM。
ブラン
警護用無人WM。
ドラン
完全な飛行能力を備えた戦闘用大型WM。

余談編集

  • 『戦闘メカ ザブングル』の監督である富野由悠季氏はウォーカーマシンが大のお気に入りらしく、角川が出したサンライズロボット資料集でのインタビューにて「ウォーカーマシン以外のプラモは組み立てたくないと思うくらい好き。道具という物はあああるべきだし、戦車を人型にしたらこうなるんだ、というのが一番似合ってるから。40cmぐらいあるウォーカーマシンのプラモがあったら欲しい(要約)」と述べている。
  • リアルロボット戦線』では「安上がり」という改造費が他の機体より安くなる効果の特殊能力があり、同じ種類の機体は改造が連動するという仕様も相まって実際に安上がりに改造できる。
    • またパイロットのパラメータとして「運転技術」が存在。ウォーカーマシンの操縦に係わる数値となっており、全パイロットに設定されているが、出典が『ザブングル』以外のパイロットにとっては無意味な数値である。