機動戦士ガンダムNT

機動戦士ガンダムNT』はサンライズ制作の劇場用アニメ作品。

機動戦士ガンダムNT
読み きどうせんしガンダムナラティブ
外国語表記 Mobile Suit Gundam Narrative
原作 矢立肇
富野由悠季
監督 吉沢俊一
脚本 福井晴敏
キャラクターデザイン 高橋久美子(原案)
金世俊
メカニックデザイン カトキハジメ
小松英司
音楽 澤野弘之
制作 サンライズ
配給元 松竹
公開日 2018年11月30日
シリーズ

ガンダムシリーズ

前作 機動戦士ガンダムUC
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
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概要編集

機動戦士ガンダムUC』の1年後(U.C.0097)を描く劇場用作品で、小説版『UC』の追補小説『不死鳥狩り』のエピソードを元にしている。『UC』以後の物語を制作するシリーズ「UC NexT 0100」の第1弾作品。原案小説と物語の骨子は同じだがキャラクターやメカニックが変更・追加されており、ストーリー展開も異なっている。

ストーリー編集

U.C.0079。ジオン公国軍コロニー落としが行われた際、オーストラリアへの落下を予知して多くの人々を逃がすことに成功し、後に「奇蹟の子供たち」と呼ばれた3人の少年少女がいた。

時は流れU.C.0097。ラプラスの箱を巡る「ラプラス事変」から1年。地球連邦軍人のヨナ・バシュタルオ商会の特別顧問、ミシェル・ルオの依頼を受け、過去に行方不明となっていたユニコーンガンダム3号機「フェネクス」の捕獲作戦任務を引き受ける。彼は「不死鳥狩り」として同じ任務を遂行するシェザール隊と共に、フェネクスを追う。

登場人物編集

スパロボごとの登場人物一覧については以下を参照して下さい。

主人公ヒロイン編集

ヨナ・バシュタ
本作の主人公。地球連邦軍少尉。奇蹟の子供たちの一人。
ミシェル・ルオ
本作のヒロイン。ルオ商会の特別顧問。奇蹟の子供たちの一人。
リタ・ベルナル
本作のもう一人のヒロイン。地球連邦軍少尉。奇蹟の子供たちの一人。現在は消息不明。

地球連邦軍編集

イアゴ・ハーカナ
「不死鳥狩り」に挑むシェザール隊の隊長。
フランソン
シェザール隊の副隊長。
アマージャ、デラオ、パベル、タマン
シェザール隊の隊員達。
アバーエフ
クラップ級巡洋艦「ダマスカス」の艦長。
マウリ・レホ
参謀本部所属の中将。

ルオ商会編集

ルオ・ウーミン
ルオ商会の会長。現在はコールドスリープ中。
ステファニー・ルオ
ルオ商会の社長。
ブリック・テクラート
ミシェルの秘書。

ジオン共和国編集

ゾルタン・アッカネン
ジオン共和国の軍人。シャアの再来の失敗作とされる強化人間
エリク・ユーゴ
ゾルタンの部下で、彼の監視役。
モナハン・バハロ
ジオン共和国の外務大臣。

その他編集

バナージ・リンクス
前作『UC』の主人公。公には所在不明とされている。
ミネバ・ラオ・ザビ
ザビ家の遺児。戦後はメガラニカのビスト邸に滞在し、サイコフレーム封印協定を結ぶ。
スベロア・ジンネマン
ガランシェールJr.の艦長。
フラスト・スコール
ガランシェールJr.のクルー。
タクヤ・イレイ
ガランシェールJr.のクルー。
マーサ・ビスト・カーバイン
ビスト財団の関係者。
エスコラ・ゲッダ
ティターンズの将校。過去の人物。
マルガ
オーガスタニュータイプ研究所の研究員。過去の人物。
クワトロ・バジーナ
ダカール演説の回想シーンにて声のみ登場。

登場メカ編集

スパロボごとの登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

地球連邦軍編集

ナラティブガンダム
本作の主役機。
ナラティブガンダム (A装備)
高機動用装備仕様。
ナラティブガンダム (B装備)
インコム装備仕様。
ナラティブガンダム (C装備)
サイコフレーム装備仕様。
フェネクス
ユニコーンガンダムの3号機。
ジェスタ (シェザール隊仕様)(SRW未登場)
「不死鳥狩り」を行うシェザール隊専用機。
ジェガンD型 護衛隊仕様(SRW未登場)、グスタフ・カール(SRW未登場)、アンクシャ
マーサの護送任務に就いていた機体群。
ダマスカス
シェザール隊の母艦のクラップ級巡洋艦
ゼネラル・レビル
ドゴス・ギア級戦艦の2番艦。

ルオ商会編集

ディジェ
ルオ商会の陸戦型MS。

ジオン共和国編集

シナンジュ・スタイン
ゾルタン専用機となるもう一機のシナンジュ
IIネオ・ジオング
ネオ・ジオングの予備パーツから作られた機体。
ギラ・ズール
元袖付きの主力量産機。
ギラ・ズール (エリク機)
エリク・ユーゴ専用のギラ・ズール。
グルトップ
チベ級重巡洋艦を改装したゾルタンの部隊の母艦。

その他編集

シルヴァ・バレト・サプレッサー
シルヴァ・バレトの改修機。
ガランシェールJr.
ガランシェールの同型艦。

用語編集

ラプラス事変
『機動戦士ガンダムUC』における一連の動乱(ラプラス戦争)の事。
不死鳥狩り
ユニコーンガンダム3号機「フェネクス」の極秘捕獲任務。
ルオ商会
ホンコン・シティを拠点とする大企業。
奇蹟の子供たち
一年戦争時にコロニー落としを予知し、多数の市民を避難させて命を救ったヨナ、ミシェル、リタの三人を指す。
シンギュラリティ・ワン
人知を越えた力を発動したユニコーンガンダムに付けられた名称。
サイコフレーム封印協定
ミネバと連邦軍との間で結ばれたサイコフレームの使用を禁止する協定。

楽曲編集

主題歌
「narrative」
歌 - SawanoHiroyuki[nZk]:LiSA / 作詞・作曲 - 澤野弘之
『30』ではプレミアムサウンド&データパックに原曲を収録。
挿入歌
「Vigilante」
作詞 - mpi / 作曲 - 澤野弘之 / 歌 - mpi&Gemie
『30』で採用。プレミアムサウンド&データパックに原曲を収録。
またTV放送版第1話のエンディングテーマとしても使用された。
「Cage <NTv>」
作詞 - Benjamin Anderson、mpi / 作曲 - 澤野弘之 / 歌 - SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle

登場作と扱われ方編集

単独作品編集

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。映画公開中の期間限定参戦で、2018年12月のイベント「起死回生のシャア」にて登場。シナリオのネタバレにも繋がるため、イベントシナリオには登場せずユニットのみの参戦となる。
ユニットクエストでは映画冒頭部が描かれているが、イアゴやブリック等の一部キャラクターは登場せず、モブ士官に置き換えられている。
2019年5月のイベント「超越並行世界の旅であります!」にて復刻参戦。今度はイベントシナリオにも登場し、『ケロロ軍曹』と共演する。
スーパーロボット大戦30
初の正式参戦。シナリオは最後まで再現されるが、味方参入するのはヨナとバナージのみ(イアゴは登場するがNPC)となっている。もっとも、敵キャラのゾルタンの存在感が大きく、フェネクスルオ商会もストーリーにしっかり絡んで目立つため、扱いは悪くない。さらにアクシズ・ショック後も生き延びたアムロシャアが大きくストーリーに関わっていく。
なお、本作では一年戦争が本編の10年前に起きており、奇跡の子供達について調べていたカミーユが「一年戦争の頃、俺達より少し上ぐらいの年齢の子供達」と発言しているため、ヨナやミシェルは原作より年齢が下げられていると思われる。

商品情報編集

Blu-ray編集

書籍編集

楽曲関連編集

余談編集

  • タイトル名の『NT』は「NarraTive(物語、神話)」及び「New Type(ニュータイプ)」のダブルミーニングになっている。
  • 本作の元になった小説『不死鳥狩り』での時系列は、『UC』本編最終盤のラプラスの箱を巡る戦闘の最中にあたる(U.C.0096)。
  • キービジュアルにおけるヨナ、ミシェル、ゾルタンの三人が奇妙に絡み合ったポーズがネット上では「ナラティブ組体操」と呼ばれ、公式Twitter含めてガンプラやフィギュアで再現する者が現れる等、話題を呼んだ。
    • また、PS4ネットゲーム『ガンダムバトルオペレーション2』のロビーアクションで、上記のポーズを取る事が出来る。

資料リンク編集