剛健一は『超電磁マシーン ボルテスV』の主人公。
剛健一 | |
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読み | ごう けんいち |
登場作品 | 超電磁マシーン ボルテスV |
声優 | 白石ゆきなが(現:白石幸長) |
デザイン | 聖悠紀 |
初登場SRW | 新スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人とボアザン星人のハーフ |
性別 | 男 |
年齢 | 15歳 |
所属 | ビッグファルコン |
概要編集
ボルト・クルーザーのパイロット。
オートバイの運転や格闘技、コンピュータ制御に長けているが、十八番は射撃である。しかし、ボルテスVの必殺武器は彼の特技とは正反対な「天空剣」のため、弟の剛大次郎と剣術の特訓をするエピソードも存在する[1]。
チームリーダーとしての責任感が強く、私情を挟まないため、弟の剛日吉に対しても厳しい態度をとってしまい、岡めぐみが間に入って収めることが多い。
登場作品と役柄編集
ゲーム中では「射撃が得意」という原作における設定を、射撃の値の高さや、精神コマンド「狙撃」の存在などで再現しており、作品によってはガンファイトがレベル9まで伸びる。その一方でボルテスの必殺武器に関連する格闘は他のスーパーロボットパイロットと比べるとわずかながら低い(全パイロットの平均からすると十分に高いが)場合もあり、爆発力に欠けることも。
キャラクターとしては他のスーパー系主人公が血気盛んな熱血漢な場合が多い中で、生真面目でクールという表現がされている。15歳ながらも私情を一切挟まずリーダーとしてボルテスチームをまとめる姿勢は、他作品のメンバーから尊敬され、模範とされることが多い。その一方で家族の絆というものを何より大事にしている側面もあり、その辺りを蔑にする敵に対しては、普段のクールさはなりを潜め、誰よりも怒りをあらわにする。
αシリーズ編集
- スーパーロボット大戦α(DC)
- バトルチームとボルテスチームの初競演作品。『ボルテス』関連のシナリオは豊富なので比較的出番は多め。これ以後の作品では、格闘も充分高くなった。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 未来世界に飛ばされた後は、ビックマンの厄介になったが、ビックマンがティンプと協力したためにめぐみを人質に取られ、ティンプと決闘することになる。後半はコン・バトラーVと絡んだイベントもあるが、主人公の中では影が薄い。台詞の新規収録はないが、ティンプとの決闘では戦闘台詞を流用し、場を盛り上げる。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 据え置き機における長浜三部作の初競演作品。それ故に出番が多く、竜崎一矢以外の主人公格で一番早くエリカを信用し、一矢とエリカの関係を認めている。
- 台詞も新規収録が行われ、チームメイトを叱咤激励する熱い台詞が聞ける。性格は超強気に上昇。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 長浜三部作による合体攻撃が追加された。台詞も追加収録されている。歴代スパロボでは初めてボアザン本星に突入することになる。
- 能力面では葵豹馬と共に、『第2次α』でイマイチだった小隊長能力が改善されたのが最も大きな変更点。気合の消費SPは50→35まで下がったが、歌の存在がある今作では使用機会は多くないか。微妙なところでは格闘が1上がり、回避が1下がっている。
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦A
- 長浜ロマンロボシリーズ三部作が初めて勢揃いした作品。残念ながら、一矢を含めた合体攻撃はない。本作では、ボルテス最強武器追加、ダイモス最強武器追加、コン・バトラーの使い勝手のいい武器追加の三択を迫られてしまう。大抵はマスターガンダムのフラグも兼ねているダイモスが追加武装されることが多いため、ボルテス最強武器の追加は見送られがち。そのため単体での攻撃力が不足するので、合体攻撃をメインとするためにコン・バトラーと共に運用することが多い。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- リメイクにより技能システム全般が変更されていて、健一もガンファイトを持つようになる。しかも素でレベルが9まで上がるというとんでもない高性能のため(リアル系でもそもそも持っているパイロットが少ない)、同時期に味方になるコン・バトラーより圧倒的に射程に置いて勝っている。
- スーパーロボット大戦R
- 『A』から顔グラフィックが変更された。射撃も得意のため、ボルテスバズーカによる反撃も得意。
- スーパーロボット大戦J
- 今回は携帯機としては初めて序盤から終盤までの主要なイベントが再現されており、ハイネルとは2度一騎打ちをする。彼とボルテス自体の性能は悪くないので充分主力であるが、初登場シナリオの差で豹馬より撃墜数が稼ぎにくい。
- スーパーロボット大戦L
- 本作では『マクロスシリーズ』の歴史の存在する地球の出身で、コン・バトラーチームと出身世界が違うという珍しい設定。プロローグから登場し、タイムスリップによって未来の『マクロスF』の時代に辿り着き、マクロス・フロンティア船団にてS.M.Sに所属することになる。いつも通り模範的な性格でチームを引っ張るが、原作終了後かつ健太郎は裏方に引っ込んでしまい、ハイネルもいないためか出番は少し控えめ。命中が高く、見切りを所持しているため攻撃を当てやすい。ボルトマシン・スピンの際は原作に忠実な回転カットインを披露。
単独作品編集
- 新スーパーロボット大戦
- 初登場作品。射撃が得意という設定を忠実に再現して遠距離攻撃力の値が高いのはいいのだが、代償として近距離攻撃力が低く、ボルテスの最強武器が格闘な点で少々チグハグ。幸い、一平が魂を所持しボルテスも射撃武器が充実しているため別段不自由なく運用できる。
- 本作での音声収録のために、当時芸能活動を行っていなかった白石ゆきなが氏を捜し出していた事も話題となった。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 第1期参戦作品としてゲーム初期から登場。
- 2019年3月のイベント「鋼の魂」に合わせてΩスキル搭載型のボルテスVが登場。演出にてボイスが実装された。
- スーパーロボット大戦DD
- 序章ワールド2より参戦。神聖ブリタニア帝国にボアザンの現状を重ねあわせ、同様の事態になるのを危惧しているなど、原作シナリオ以外でも比較的出番は多め。
- クロッシング・パイロットの対象ではないが、開催に合わせて「ボルテスV DX超合金発売記念ミッション」として配布オーブ「VOLT IN BOX」が存在する。強さの根底を支える強力なスキルであるが、クロッシング・パイロットの配布オーブ同様イベント以外での育成が困難であるため、運用難度が高いのが欠点。
- スーパーロボット大戦30
- シーズンパス「DLC1」にて追加参戦。
- 無料アップデートにて追加されるサイドミッション「来訪者」にてスポット参戦し、DLCミッション「戦いの渦へ」にて正式加入する。エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「射撃アップ」。
- なお本作は、通常参戦作品の主人公キャラクター全員に新規収録された台詞があり、DLCの主人公キャラも軒並み新録が行われているが、健一役の白石氏とキリコ役の郷田氏、キョウスケ役の森川氏のみ台詞の新録が行われておらず、合体攻撃の台詞も既録のものと豹馬の新録分を上手く繋ぎ合わせて構成されている。
パイロットステータス編集
能力値編集
格闘・防御が高いのはもちろんだが、スーパー系にしては射撃・命中も高く、万能型の能力となっている。ボルテスVが比較的射程の長い武器が揃っていることと併せて、反撃で手数を出すのも、積極的に攻め込むのも得意。
精神コマンド編集
熱血担当となる他にも射撃が得意なのでαシリーズでは狙撃を覚える。そのため、かなり柔軟に立ち回れる。
- 新
- 必中、根性、熱血、信頼、気合、てかげん
- α(DC版)、α外伝
- 狙撃、必中、気合、熱血、友情、激励
- 第2次α、第3次α
- 必中、狙撃、気合、熱血、ひらめき、友情
- A(A PORTABLE)
- 必中、信頼、気合、熱血、激励、根性
- R、J
- 必中、直撃、不屈、熱血、気合、激励
- L
- 必中、狙撃、気合、友情、熱血
- X-Ω
- 直撃、熱血、激励
特殊技能(特殊スキル)編集
- α(DC版)
- 底力、切り払いL6
- α外伝
- 底力、援護L1、切り払いL2
- 第2次α、第3次α
- 底力L9、切り払いL6、気力+(ダメージ)
- A
- 底力L8、切り払いL7
- A PORTABLE
- 底力L8、切り払いL7、ガンファイトL9
- ガンファイトで驚異的な射程を持つため、ボルテスの使い勝手が非常に良くなる。
- R
- 底力L8、防御L2、援護攻撃L1、援護防御L1
- J
- 斬り払い、底力L8、援護攻撃L1、援護防御L1、コンボL2
- DD
- リーダーシップ(ボルテスチーム)
- 必殺技威力・攻撃力が増加する。
- チームワーク(ボルテスチーム)
- 防御力が増加する。敵ユニットの弱点属性で攻撃したとき、与ダメージが増加する。
- VOLT IN BOX
- 攻撃力・気力上限が増加する。
- 名称は放送当時発売されていた玩具が元ネタ[2][3]。
- 闘争心(健一)
- HPが増加する。気力130以上の時、ステージ中一度だけ「魂」(レベルが上がると「必中」も追加される)がかかる。
- [+]覚悟(健一)
- 攻撃力・防御力・攻撃を命中させたときの気力上昇量が増加する。
- [X]チームワーク(超電磁)
- 照準値・気力上限が増加する。ステージ開始時、気力が上昇する。出撃後1度だけ、戦闘終了時にHP50%以下のとき、「ひらめき」(レベルが上がると「決意」、「必中」も追加される)がかかる。
- 30
- 底力L6、ガードL1、闘争心L2
小隊長能力編集
エースボーナス編集
- 武器消費EN-30%
- 『A PORTABLE』で採用。悪い燃費を自前で改善してくれるのはありがたい。合体攻撃の相方と全く同じボーナス。
- HP50%以下で被ダメージ0.8倍、最終命中率+20%。
- 『30』で採用。
- 豹馬のエースボーナスからクリティカル率が命中率に変更された形。こちらも「底力」「ガード」や鉄壁との相乗効果を狙いたい。
パイロットBGM編集
- 「ボルテスVの歌」
- オープニングテーマ。
人間関係編集
- 剛健太郎 / ラ・ゴール
- 父。ボアザン星人の血を彼から継いでいる。
- 剛光代
- 母。
- 剛大次郎
- 弟。武術に優れていることから、天空剣の特訓に彼をつきあわせたことも。
- 剛日吉
- 弟。ただし、チームとしては私情を挟まず厳しい姿勢で接している。
- 峰一平
- チームメイト。
- 岡めぐみ
- チームメイト。
- プリンス・ハイネル
- 腹違いの兄。物語では互いの繋がりを知らず決戦まで戦う事になる。『第2次α』及び『第3次α』と長谷川裕一氏の漫画では、弟として蟠り無くハイネルに接している。
- マリーネ
- 漫画「第41話 逆襲する貴族」に登場した、ハイネルの双子の妹、つまり腹違いの姉。血縁関係は他ならぬマリーネ当人から聞かされたが、地球に攻め込み自分はおろか父と弟たちにまで憎悪をぶつける彼女に対しては、健一の方も姉という認識は希薄だった模様。
- レ・オーラル
- 健太郎ことラ・ゴールの父であり、健一ら剛兄弟にとっては祖父に当たるが、既に故人でありダンケから話に聞いた程度である。
- ズ・ザンバジル
- ボアザンの現皇帝であり最大の敵。血縁だと親戚だが、地球に魔の手を伸ばす邪悪な敵という認識が強いせいかそれについて特に言及はしていない。
他作品との人間関係編集
その性格ゆえに家族絡みの話では必然的に出番が多くなり、親子や兄弟を引き裂く相手や、血縁だけで他者を差別する相手には怒りを燃やす事が多い。
長浜作品系編集
- 葵豹馬
- 『α』での初共演以降、同じ超電磁組として、そして向こう見ずな熱血漢と生真面目な優等生という対照的な性格ながら、根底は強い正義感を有するという共通点からか、良き戦友となっている。
- 竜崎一矢
- 豹馬と同じく長浜繋がりの仲間。『第2次α』では自分の生い立ちもあってかエリカがスパイではないことを信じ、ピートの挑発に乗って激怒した一矢を諭した。
- 三輪防人
- 『第2次α』では異星人とのハーフというだけで、「貴様ら親子は敵対分子」と彼から暴言を吐かれれだけでなく、失敗続きばかりを怒鳴る彼に不快感を露わにしていた。
- リヒテル
- 『第2次α』では彼からかつて実兄ハイネルと戦ったことについて問われるが、それに対して健一は肉親同士で戦ったことの愚かさを悔いると共に、後に彼とも和解して今は互いに地球とボアザンの双方の平和のために戦い続けていることを答え、星を超えた愛情を育み、双方の平和を目指す一矢とエリカを否定した彼を非難する。
スーパー系編集
- 神隼人
- 『新』における教官。
- ピート・リチャードソン
- 『新』では彼に戦士として素人扱いされたことで憤る。『第2次α』ではエリカの正体がバーム星人と発覚したことで異星人への敵愾心を強める彼を窘めている。
- ツワブキ・ダイヤ
- 共に父親を強く慕い、戦いの動機に「父親を探す」が含まれている者同士。それ故に『L』でもお互いに共感を覚えていた。
- 次大帝プロイスト
- 『L』では圧政どころか民族浄化を行う彼(女?)に対し「為政者として最低」と詰る。
- 草間大作
- 『α』で父の健太郎を後一歩でバルマー軍から救出できなかった際、彼に「生きていただけでも良かった」と慰められるが、長く会えなかった父を救えなかった悔恨から大次郎と共に非難する。しかし、その健一の態度に怒った一平から大作がかつて父親を目の前で殺害された過去を告げられ、彼の気持ちを知り謝罪する。
- 惣流・アスカ・ラングレー
- 『α』では父を救えず、慰めた大作に対して怒る健一を非難した。
- 木戸丈太郎
- 『α外伝』では銃を得物とする者繋がりで、銃の名手である彼に一目置いていた。
- 速杉ハヤト
- 『30』にて、父親を探すために戦う彼に共感していた。
- ノイバー・フォルツォイク、エヴァ・フォルツォイク
- 『30』では彼等を見て「あんなものが親子の愛であるものか」と嫌悪感を露わにした。
ガンダムシリーズ編集
- ムルタ・アズラエル
- 『第3次α』で、彼の仕掛けたサイクロプスの罠で岡長官を死に追いやられている。『J』では終盤で火星の人々や異星人の混血児をコーディネイターと同類扱いした彼を非難した。
- ギルバート・デュランダル
- 『L』では高蓋然性世界から迷い込んだ自分達を受け入れてくれた恩人として、彼に深い感謝の念を持っており、最後までそれが揺らぐことはなかった。
マクロスシリーズ編集
リアル系編集
- ビックマン
- 『α外伝』では未来編にてチーム共々当初世話になるが、結局はボルテスチームを利用しようとしたビックマンと対立した。
- ティンプ・シャローン
- 『α外伝』でめぐみを人質に取られ、銃での決闘イベントがある。
- ケーン・ワカバ
- 『A』では自身がボアザンに父親を人質に取られながらも戦ってきた境遇から、ケーンが母親を人質に取られてギガノスに投降したことを当初非難しつつもケーンの苦悩を理解し、救出に成功したときは喜んでおり、ブライトの厳しいやり方に反論した。
- 後にボアザンとの決戦で人質の父がスカールークに乗せられてしまった際、真っ先にその救出を懇願したのはケーンで、結果父の命の恩人となる。
- ゴステロ
- 『DD』では、復讐に燃えるジュリアに実弟エイジを殺めさせようと煽り立てたため、家族の絆を踏みにじるやり口に激怒した。
バンプレストオリジナル編集
- クスハ・ミズハ
- αシリーズにて共に戦った仲間。『第2次α』にて彼女の特製栄養ドリンクを飲んだことがトラウマになったのか『第3次α』で彼女の「飲み物を持ってきた」の言葉を聞いたときはかなり怯えていた。
- カールレウム・ヴァウル
- 『30』において、他の星を見下す彼の姿にボアザン貴族を思い起こしている。
- サイクラミノス
- 『30』にて、彼女の引き起こしたDBDで『30』の地球へと転移させられる。
名(迷)台詞編集
- 「母さんなんだい、訓練はまだ終わってないんだぜ!」
光代「急いでここを引き払います」
「勝手な事言って…!訳も分からずこんな所に引き込まれたと思えば、今度は引き払えだって!?どういうことだい!」 - 第1話。訓練所に突如来訪した母・光代とのやりとり。五人ともこのやりとりの直前まで超人的な訓練に明け暮れていたため、いきなりの事に健一は理由を聞かんと光代にくって掛かる。
- 「あぁっ…!防衛軍本部はメチャメチャだ!…突っ込むぞっ!」
浜口「待てぃ!ボルテスチーム、そのまま怪獣に当たっては負けは間違いない!」
「負けるだって!?」
浜口「そうだ。ボルトインしてこそ勝てる!」
光代「まず、一号機を中心にV型編隊を組みなさい。ブイ・トゥギャザー!」
「…分かった!ブイ・トゥゲザー!!」 - 第1話。ドクガガによって壊滅させられた防衛軍本部の惨状を目の当たりにした健一は戦闘態勢に入ろうとするが、そこに浜口博士から「このままでは勝てん」と待ったがかかる。そして母からボルトインのチュートリアルを受け…
- 「ブイ・トゥゲザーOK!」
光代「全員赤いボタンを押しなさい!レッツ・ボルトイン!」
「レッツ!ボルト!」
四人「「「「イン!!」」」」 - 第1話。五人の合体コールと共に五体のマシンが一つとなった。ボルテスV・初合体の瞬間である。
- 「なんてパワーのミサイルだ!600tのボルテスを吹き飛ばすとは!」
- 第1話。ドクガガのミサイルを喰らって。SRWではミサイルの部分を除いた形で被ダメージ時の戦闘台詞として採用されている。
- 「今合体を解いたら基地はどうなる!? 俺たちの任務は地球を守ることだ。まず目の前の敵を倒すことだ。俺たちはボルテス戦闘隊だ、母さんだって俺たちにそう命令するに決まっている…辛いだろうがわかってくれ!」
- 第2話より、戦闘中に瀕死の重傷を負った母の姿を見て。すぐにでも駆けつけたいという弟達、更に直接関係ないはずのめぐみと一平の「自分たちが時間稼ぎをするから助けに行け」との進言を退け、戦闘続行を指示する。責任感の高さが表れた台詞だが、表情からは健一としても苦渋の決断であった事が伺える。
- 「チチ離れしてなかったからな。おとっちゃんの父と、オッパイの乳にね」
- 第9話で岡防衛長官を助けるために独断で戦列を離れ、謹慎(入院)になっためぐみにかけた台詞。オヤジギャグであるが、父の顔を知らず母を眼前で失った健一が言うと重みが違う(かもしれない)。
- 「俺は…俺はファルコンを抜ける!」
- 第17話より。理由も説明せずにボルテスチームに過酷な訓練を強要し、「人の心を捨てた戦闘マシーンになれ」(大意)と言い放つ左近寺博士。普段は皆の抑え役に回ることが多い健一も、「日吉が大人でも死にかねない特訓を強制される」「勝手に私物全てを処分された上、射撃大会の優勝メダルを目の前で踏みにじる」ような真似をされては流石に我慢できず、ボルトクルーザーで飛び出してしまっての台詞。最終的に訓練やその厳しさには理由があったと判明するも、責任感の強い健一が脱走を図るほどという左近寺の過激ぶりが伺える。
- 「ハイネル!私の背中に私の母、そして父、地球100億の人間たちが見えるか!」
- 第30話のハイネルとの一騎討ちの際のセリフ。一人称がこの場面では「私」となっている。
- SRWでもハイネルとの戦闘前に再現されることもある。その際は一人称を「俺」に変更されていることが多いが、『DD』ではハイネルとの一騎討ち再現の際に原作そのまま一人称「私」で再現された[4]。
- 「俺は地球人だ…!ボアザン星人の血が混じろうと、俺の祖国は地球以外にないっ!」
「刺し違えても俺は地球を守る!」 - 上記の問いにハイネルが「地球など一粒の星に過ぎん」と返した事に対して。自身のアイデンティティを掲げ、地球を守る強固な意志を示した。
- 「わかってくれ一平…奴らが俺たちをどう扱うかはよく知っている! だが俺たちが奴らと同じことをやっていいという法は無い! ボルテスVの誇りにかけてもだ…! たとえ敵と味方に分かれていようが、流れ出る血の色は同じだ! この俺の血と同じように…!」
- 第32話。怒りに駆られてジャンギャルを射殺しようとする一平の弾道からジャンギャルを押しのけ、負傷した際の台詞。自らの出自を知り、少年は強く、そして優しくなった。
- 「博士、僕は中村さんの辛い気持ちが理解できる人間になりたいんです!僕はこの事をある人の言葉から学びました。人の心の悲しみを…知れと教えてくれたんです。人の心の悲しみを知れと…。」
- 第34話。ビッグファルコンの中村隊員の退去命令について自身の考えを述べた左近寺博士への回答。健一の熱意に左近寺博士は退去命令を撤回するが…。
- 「それが間違っているんだハイネル!角の有る者も無い者もみんな同じなんだ!」
- 第40話(最終回)のハイネルの「終わってはおらぬ!宇宙で最も優れた人種、頭に角をいただくボアザン貴族の戦いは最後の一人まで続くのだ!」というセリフに対して。このセリフもハイネルとの戦闘前に再現されることがある。
- 「に、兄さんっ!兄さーーん!!」
「にいぃさぁぁーんっ!!」 - 同じく第40話(最終回)、炎の中に消えるハイネルに向けて。崩れかけた瓦礫にしがみつきながら必死に叫ぶも、その叫びを受けたハイネルは弱々しく首を横に振るだけであった…。
- 『第2次α』『第3次α』のキャラクター事典にて聴ける。
- 「なあ日吉、いつだってボアザン星に来たければ来るさ。ボルテスには、ワープ装置だってセットされているんだ!」
- 同じく第40話(最終回)、本編最後の台詞。ボアザン星に残る父との別れに涙する日吉に対して、「また会えるさ」と励ます。
スパロボシリーズの名台詞編集
αシリーズ編集
- 「聞け、ハイネル!俺達はこうやって戦っている場合じゃないんだ!!」
「お前もエアロゲイターの一員なら宇宙怪獣のことを知っているだろう!?」
「この宇宙から知的生命体を滅ぼすために現れた怪物共だ!」 - ゴラオン隊ルート第53話「地球を賭けた一騎討ち」でのボルト・クルーザーVSボアザン円盤戦に於ける戦闘前会話。健一の言葉で初めて宇宙怪獣の存在を知ったハイネルだが、帝国観察軍からボアザン星を解放する事を至上命題に掲げている彼からすれば、STMCの脅威も瑣末な事でしか無かった。
- 「エレさん、みんな…ハイネル達を見逃してやってくれないか」
「…傷ついた者に敵味方はない。それに宇宙怪獣を倒すには、あいつらの力だって必要になるかも知れないんだ」 - 同上。ド・ズール撃破後、ハイネル救出に駆け付けたジャンギャルのスカールークへ臨戦態勢を取る仲間達を制し、上述の台詞を静かに紡ぎつつハイネルへの温情を求める。
- 「…俺だって、父さんを利用し罪も無い人々を苦しめてきたあいつらを許すことは出来ない」
「しかし…俺達がいつまでも戦いを続けていれば…共に全滅するだけだ」
「だから…俺がまず恨みを捨てる」 - 直後、尚も喰い下がってくる日吉からの批判を受け、憎しみの連鎖を断ち切る意志を決然と示す。
- 「お前だって、ボアザン星を宇宙怪獣に滅ぼされるわけにはいかないだろう!?」
「もう俺達には無意味な戦いをしている余裕がないんだ!」 - 宿敵からの温情に屈辱を感じていたハイネルへ、迫り来る未曾有の危機を直視するよう改めて停戦を促す。暫しの沈黙の後、「借りは返す」と言い残してハイネルは撤退した。
- 「お前は地球をボアザン星と同じ目に遭わせようというのか!?」
シロッコ「少なくとも、ボアザン星は支配を貴族に一元化している点で地球より優れていると言えよう…」
「何だと…!?」
シロッコ「支配する者と支配される者…ボアザン星のようにそれが明確に分けられなければ、人類はいずれ自滅する…」
「それはお前がそう思っているだけに過ぎない! 平和な明日を信じて今日という日を耐え忍んでいる人達だって大勢いるんだ! 俺はそんな人達のためにお前を倒す!!」
シロッコ「だが、いずれはその彼らに裏切られることになるのだぞ…」
「例え、そうであろうとも…今日という日にお前達を生かしておく理由にはならないんだ!」 - 第66話「絶望の宴は今から始まる」または「人類に逃げ場なし」で、遂にジ・Oに乗って姿を現したシロッコとの戦闘前会話。
- 自分達が地球側から厄介者扱いされている現状を理解しつつもシロッコを強く否定した。しかし、この時はこうは言ったものの、のちの戦いで健一は信じてきたものに裏切られる事になろうとは、この時は知る由もなかった。
- 「…残ったのは後悔と未来への誓いだ!俺達はあの戦いの中で互いの愚かさを知り、戦いを生み出したものを憎んだ…」
「そして、いつの日か自分達の愛する星に、平和が訪れることを共に願ったんだ!」 - 第28話「我が拳に命を懸けて」より。ビッグファルコン奪還作戦に於けるコブラードとの戦闘前会話。
- 肉親であるハイネルと争った過去を持つ剛兄弟に感じ入るものが有ったのか、そのときの心境を訊ねてくるリヒテルに上記の台詞を突きつける。リヒテル自身にとっても思わぬ返答だったのか、健一の言葉に少なからず動揺を受けていた。
- 「お前達は姿は人間でも心は違う…人間の姿を借りた獣だ! 悪魔だ!」
- 第50話(ハマーン休戦ルート)「小バームの大攻防戦」or第53話(ハマーン拒絶ルート)「許されざる罪」より。
- 小バームの内部に潜入した際、一矢を庇って命を落としたバルバスを侮辱したゲロイヤーに激怒していた。
- 「やめろ、一矢!こんな男、殴る価値はない!!」
- 第47話「大東京消滅-後編-」or「激突!ミケーネ帝国-後編-」より。エリカ達をスパイと決めつけた三輪をボコボコにした一矢を制止したときの台詞。
- 「俺達に必要なのは神なんかじゃない!共に戦う仲間だ!!」
- 『第2次α』でのイルイ戦での特殊戦闘台詞。後の『第3次α』でも、イルイと対を成す存在のルアフ戦に流用されている。
- 「黙れ、ハザル・ゴッツォ!お前達の邪な野望は俺達が砕く!!」
「そして、父親の愛に迷ったお前の魂を救ってやる!」 - 第44話「闘志、未来のために」or「四神招魂、ここに」or「鋼の戦神」or「マイホーム・マイフレンズ」でのヴァイクランとの戦闘前会話。
- ハザルの行動原理である「父性愛への渇望」に或る程度のシンパシーを感じながらも、その歪みを断罪する。
- 「お前の様な人間に統治された星がどうなるか、俺は知っている…!」
- 第55話「まつろわぬ神」におけるシヴァーとの戦闘前会話。ズ・ザンバジル以上の愚挙を働こうとする彼へ怒気を込めて放ち、その野望の粉砕を宣言する。
- 「古くからの体制が崩れた今、きっとまた新しい時代を巡って対立が起きるだろう」
「その時…俺達は力ではなく対話で解決しなくてはならない。過去の過ちを繰り返さない為にも…」 - エンディングで語った、戦後のボルテスチームの活動方針。
携帯機シリーズ編集
- 「そんな時間はない! だいいち、母親が捕らえられたぐらいで任務を放棄するようでは、これからの戦いをくぐり抜けられない!」
- 第26話デビル機動要塞ルート「星灯りの小夜曲」or「スターライト・セレナーデ」より。でデビル機動要塞への猛攻を仕掛ける前に、ギガノス軍の人質となったケーンの母親を救出してギガノスに降ったケーンを戻らせようとするタップとライトへの非難。
- この後シローが説明した通り、健一達は父の健太郎がボアザン軍の人質となっている状態で戦ってきた背景があり、健一の非難も決して間違っていないが、内心ではケーンを心配しており、ケーンの母親が救出されたときは真っ先に安堵していた。
- 「艦長! あれはひどいんじゃないですか!? 親を助けたい…それがうまくいったんだ、喜んであげるべきでしょう!?」
- 同話エンドデモ。ケーンがブライトから修正を受けた上に謹慎処分を下された際の弁護。
- 上記場面では戦士として言うべき言葉だったが、こちらは健一個人の本音だと思われる。しかし、逆にクワトロから「飛び出したい気持ちを堪えた者がいるのにケーンだけを特別扱いはできない」と諭されている。
- 「弱音を吐くな、めぐみ! 俺たちは追い込まれたんじゃない。自分たちの意志で突入したんだ! 後ろをふさがれたら、前から出ればいい!」
- 第38話「静寂の声」or「サイレント・ヴォイス」より。
- 「貴様、キラの目の前でフレイさんを!絶対に許さん!」
- 第48話「終末の光 後編」におけるラウ・ル・クルーゼとの戦闘前会話。原作通りにフレイを殺した彼に激怒していた。
- 「ジュア=ム!種族なんて関係ない、だが貴様の心はゆがんでいる!俺達が叩き直してやる!」
- 第50話「百億の夜と千億の闇」でジュア=ムと戦闘したときの台詞。ハイネルを「間抜けなボアザン人」と侮蔑した彼に対して、弟達と共に怒りを露わにしていた。
- 「いや!どんなに遠く離れてたって決して引き裂かれないのが親子の絆だ。シンジのお父さんだって、きっと…」
- 第13話「戦う理由」より。シンジが父親と確執がある件で、同じく父親と確執があるディックが「親子なんてもんは一度離れちまえば心の距離もどんどん離れていくもんさ」と述べたことに対して。
- 「あなたには感謝している…。俺達がこの世界に来た時からずっと…。だから…もう…!」
- 第33話「選ばれた未来」シナリオエンドデモより。高蓋然性世界から迷い込んだ自分達を受け入れてくれたデュランダル議長に対して健一達がどれだけ深い感謝の念を抱いているかが伺える。
単独作品編集
- 「あんなものが親子の愛であるものか…」
- 『30』サイドミッション「母の目覚め」にて、世界への復讐を目論むノイバー・フォルツォイクとエヴァ・フォルツォイクら親子を目の当たりにして。
スパロボシリーズの迷台詞編集
αシリーズ編集
- 「う!!」
- クスハ編第26話「かりそめの旅人」シナリオデモより。クスハの「飲み物を持ってきた」との言葉を聞いて。第2次αで飲んだクスハ汁が相当なトラウマになったようでかなり怯えている。
- 「ああ、助かった…」
- そして、上記の台詞の後クスハが持ってきた飲み物が普通のコーヒーだったことに安堵して。
単独作品編集
搭乗機体編集
余談編集
- 健一役の白石ゆきなが氏は『ボルテスV』初参戦の『新』当時は既に引退して現役を退いていたが、バンプレストからのオファーを受けて声を担当してくれた。その後は役者業そのものを再開している。
- SRWシリーズでは芸名は現在の「白石幸長」ではなく旧芸名の「白石ゆきなが」を使用している。
- 2024年に行われた『メガトン級ムサシW』とのコラボレーションでは、小田久史氏が声を担当した。
- フィリピン実写版『ボルテスV レガシー』では「スティーヴ・アームストロング」(演:ミゲル・タンフェリックス、吹替:小林千晃)として登場。原作通り責任感のあるリーダーといった性格だが、映画オリジナル描写としてジェイミー(めぐみ)への恋愛感情が描かれている。