海動剣

2023年7月26日 (水) 21:25時点におけるアホウドリ売り (トーク | 投稿記録)による版

海動剣は『マジンカイザーSKL』の主人公の一人。

海動剣
読み かいどう けん
登場作品

マジンガーシリーズ

声優 浅沼晋太郎
デザイン 伊藤岳史
初登場SRW スーパーロボット大戦UX
SRWでの分類 パイロット
サブパイロット
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プロフィール
種族 地球人(日本人)
性別
所属組織 WSOスカルフォース
所属部隊 デスカプリース隊
軍階級 特務中尉
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概要

マジンカイザーSKLのパイロットの一人。国際機関「WSO」の戦闘部隊スカルフォースに所属し、コードネームは「アモン6」。

口より手が先に出る熱血直情型で、戦いを何より好む。生身で逃げる敵をロボットで踏み潰すなど敵に対しては全く容赦が無く、「傭兵時代は味方からも恐れられた」と評されるが、テロリストからの人質救出といった任務も抜かり無く行い、単なる戦闘狂というわけではない。

修羅という言葉がふさわしい破天荒な言動や悪人面と、マジンガーシリーズとしては珍しい軍属であり任務に忠実な点とのギャップから、一部の視聴者からは「善良な公務員」というこれまたギャップのある (間違ってはいない) 愛称で呼ばれている。

カイザーの操縦においては格闘戦を担当し、生身の戦いにおいても刀やナイフを用いて高い戦闘能力を発揮する。海動はあくまでも普通の人間であるが、常人では操縦すらできないカイザーを乗りこなし、生身においても何十人もの兵士を物ともせず薙ぎ倒し、全力疾走してくる武装した馬を真正面から受け止めて投げ飛ばすなど、その身体能力は特殊な出自がある相方にも引けを取らない。なお普段は刀の目釘を緩めており、ガランとの一騎討ちの際に舌で差し込んでいる場面がある[1]

漫画『ヴァーサス』では「普通の人間」には操縦できないカイザーのパイロットとしてスカウトされた経緯が描かれている。

公式ファンブック「魔神大戦21」に掲載された本編の前日譚小説『PROJECT KAISER 誕生編』では、スカウトの理由は漫画版と大差はないが、こちらでは各地の戦場を流れ歩き廃墟の無法地帯となった東京に現れ、そこに存在していた無法者同士の抗争に首を突っ込んだ事で、WSOが介入の必要有りと判断するほどの騒動に発展させた。無法者たちを煽動し、彼らが特攻する様を見た際に狂喜する様子を見せ、地の文で「悪のカリスマ」と呼ばれる才能を持っていると評されるなど、他のメディア作品以上に魔神を駆るに相応しい邪悪な存在として描写されている。とはいえ、水運びをしていた親子を襲った無法者を本能のままに叩きのめした時に子供がいたから手加減をするなど、本編同様に人間味が見える部分もある。

OPにて、主人公らしからぬイイ笑顔(いわゆる「オリジナル笑顔」を連発する。おまけに黒い獣が飛び散って海動に姿を変えるという悪役染みた演出まで用意されている。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
初登場作品。担当声優の浅沼晋太郎氏は今作品でスパロボ初参加。原作通り過激な台詞が多いが、彼なりの仲間達への気遣いを見せるシーンもある程度見受けられる他、ハザードミナミのような外道には激しい怒りを露わにしている。原作(OVA版、漫画版)同様「過激だが、最低限の良識と義侠心は持っている」というイメージそのままに描かれていると言える。
また、真上共々どのような状況でも「戦いたいから戦い、潰したいから潰す」というスタンスを全く変えず、戦術指揮官達やアーニーとは別の方向性で自軍を引っ張っている。ウイングクロス後の海動と真上及び合体後の飛影組は高い方に能力が統一されるシステムの関係上、第46話「麗しのディストピア」におけるデウスエクスマキナ登場時の気力低下イベントで気力が下がらないというバグがあるが、海動達の場合はこういった性格のためデウスの言葉を無視したという演出だと勘違いするプレイヤーが続出した。
スキルパーツで自身の格闘術を直伝してくれるが、当然自分自身にも直伝できる。スキルパーツは真上と共有するので、どちらにとっても有用なものを優先したい。特に集中力SPアップは精神コマンドが真上と分担されている関係で凄まじい高効率を発揮する。
今回はクロスオーバーで、ガランの代わりにサコミズ王チャンバラをやらかす。
スーパーロボット大戦BX
プロローグにてOVA第3話でのキバとの決戦が描かれ、その後相棒と乗機共々消息不明となっていたが、なんとバイストン・ウェル聖戦士候補として召喚されており、ショウ達と共に反ドレイク勢力の一員として戦っていたという驚愕の経緯を辿っており、第10話「皇の浮上」にてバイストン・ウェルの軍勢と共に地上界に浮上し、自軍に参入する。そのため真上ともども『聖戦士コウムイン』などと呼ばれることに…。本作では『真マジンガー』の物語にクロスオーバーを含めて関わる場面も多い他、バイストン・ウェルに召喚されてから地上に出るまでの描写されてない部分で相当暴れたらしくダンバイン系の敵との戦闘前会話も豊富である。
スキルアイテムは今回も『UX』と同じく真上と共有。
第47話「自分達の信じるモノの為に!」では他の主役級キャラ達がジャークドリームにとらわれる中、シナリオデモの中で唯一この二人だけはその描写が無く、戦闘前会話にてジャークドリームがそもそも効いていなかったというとんでもない事実が発覚した。
挙句の果てには最終話でのジスペルとの決戦において、イベントで自軍の気力が一斉低下するにもかかわらず、またしても上述した前作のデウス戦同様の仕様によってこの二人のみ気力の低下が起こらなかった
その為にプレイヤー間では、彼等に対する精神攻撃はもはや通じないレベルにあるのではないかという認識が広まった。少なくとも人造人間である真上と異なり、海動は特異な出自も持たない人間である事がその凄まじさに拍車をかけている。
ちなみに相方共々他作品キャラの名前を基本的に苗字でしか呼ばず(自軍キャラなどのおおよそ近しい人間相手ほどその傾向が強く、敵キャラクター等は普通に名前で呼ぶ事も多い)、結果的に「ザマ」や「獅子王」といった他作品では滅多に見られない呼び方を多用している。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
本作では遂にマジンガーシリーズゲッターチームジーグ等の他ダイナミック作品との共演を果たす。
スーパーロボット大戦X-Ω
2017年10月のイベント「新天地!その名は…地獄」より参戦。「ヘボット!」と並び立つという異様なイベントバナーとなった。
メインストーリーでは第25章、最終決戦前の土壇場で追加戦力としてH.I.A.W.Dに合流している。

パイロットステータス

能力値

典型的なスーパー系と言える。真上とは格闘射撃技量命中防御回避が対になっている。立ち位置上射撃は低め…と思いきや、リアル系主人公クラスと並べても問題ない(下手すると上)レベルの射撃能力を持っている[2]。もっとも、通常の海動操縦のカイザーは射撃武器がないのでこの高い射撃値は持ち腐れになるが。

ウイングクロス時は射撃・命中・回避が真上と同値になり、万能型になる。

精神コマンド

UXBX
ド根性不屈闘志気合熱血
清々しいほどダメージ変動系に偏る。真上が覚醒を持っているので、熱血と覚醒を分担することでカイザーの火力も相まって凄まじいダメージを叩き出すことも可能。
X-Ω
闘志ド根性気合
海動/真上名義
閃きド根性凶悪
パイロットパーツ装備時
激闘覚醒凶悪
海動単独名義と海動/真上名義のパイロットパーツがそれぞれ存在するが、精神スキルは同一。

特殊スキル

UX
底力L8、援護攻撃L1、全体攻撃L2、インファイトL3
底力のレベルが高いが、カイザーは甲児機と違ってそんなに硬くないので、被弾時の保険と考えたほうがいい。終盤でボスキラーにするならEセーブは必須。
BX
底力L8、援護攻撃L1、援護防御L1、全体攻撃L2、インファイトL3

人間関係

真上遼
相棒。度々いがみ合うが、戦いにおいては息の合った連携を見せる。
由木翼
スカルフォースの同僚(厳密に言うと軍の階級は、正規の中尉である彼女の方が海動より上)。
堅物な性格なので疎ましがっている。だが、OVA第3巻では彼女の力量を認めるまでになった。
スカーレット・ヒビキ
上官。一目置いており、彼女が戦死したときは寂しげに「嫌いじゃなかったぜ」と語った。
なお、『UX』では彼女が死亡しないため、上記の台詞は別のキャラに対して使用された。
ミスティ
彼女が敵に襲われた時、彼女の乗るサイコギアごと敵機をぶった斬るという無茶な方法で救助した。

他作品との人間関係

ダイナミック作品

兜甲児剣鉄也兜甲児 (OVA)剣鉄也 (OVA)兜甲児 (真マジンガー)剣鉄也 (真マジンガー)兜甲児 (真マジンガーZERO)
同じマジンガーシリーズのキャラクターで、原作の世界観は違えどマジンガーパイロットの先輩とも言える存在。
東映版(INFINITY準拠)の甲児と鉄也とは『X-Ω』で、OVA版の甲児や鉄也とは『CC』で、『真』版の甲児とは『CC』と『BX』で、ZERO版の甲児と『真』版の鉄也とは『X-Ω』にて共演し、マジンガーシリーズの敵を相手には度々共闘している。
『BX』では『真』の甲児に対して先輩分として接し、やがて強い信頼関係で結ばれた戦友となり、共に「地獄」となり強大な敵に立ち向かう。本来この位置にいただろうキャラクターが「勇者ブレード」なのがニヤリとさせてくれる。
流竜馬 (OVA)
同じダイナミック作品の主人公で、キャラクター性にも色々と共通点の多い人物。
『CC』ではカイルスきっての武闘派として共に登場する場面もあり、「宇宙を守ってきた者達」では彼らと模擬戦で対決する場面も。
『X-Ω』のイベント「平和を創った戦士たちへ…」では彼とは後輩と先輩の関係となっている。
マジンガーZERO
終焉の魔神にして最凶のマジンガー。『X-Ω』では何度か対峙している。
大牙剣
『X-Ω』のイベント「獣神ライガー 闘気邂逅篇」にて共闘。当初は海動の良くも悪くも過激な人間性に対して猛反発するなど彼から快い心証を抱かれてはいなかったが、戦いを通じて少しずつ彼から信頼を得るようになり、最後は彼との連携で地獄大元帥を打倒。最終的には彼と打ち解け合う間柄となった。

スーパー系

ドクターミナミ
『UX』にて、スクラッグに改造された地球人を操るという彼の凶行に怒りを爆発させる。下記のハザード共々、UXで海動を本気で激怒させた敵の一人である。
ハザード・パシャ
『UX』では、自分の欲のために他者を弄び、苦しめる彼を最も嫌い、真上と共に激しい義憤と敵愾心を向ける。
地球防衛組
BX』第17話「みんなの心をひとつにしろ!」では、彼らのケンカを煽っていた。
星川コウタ
『X-Ω』のイベント「激突!宇宙海賊×地獄」では彼からザンギャックとガイスターに捕らわれの身となったエクスカイザーの救出を依頼され、最終的には彼に正義の味方と認識される。
ロジャー・スミス
『X-Ω』のイベント「Closed World」では偽りのパラダイムシティの真実を探るべくキバの輩達を利用しながらも彼と駆け引きを演じ、最終的には共闘する。
シュバルツ・バルト
『X-Ω』のイベント「Closed World」では偽りのパラダイムシティの真実を探るべく一時的に彼と手を組んでいた。

バイストン・ウェル関連作品

ショウ・ザマ
BX』ではほぼ同じタイミングでバイストン・ウェルに召喚され、その後は共に反ドレイク勢力の一員となり戦う戦友となる。海動達は自分達同様に「ザマ」と名字で呼び、彼の聖戦士としての実力やその人間性も認めており、彼からも信頼されている。
マーベル・フローズンチャム・ファウニー・ギブンキーン・キッス
『BX』ではバイストン・ウェルより反ドレイク勢力として共に戦ってきた戦友。
シーラ・ラパーナ
『BX』ではバイストン・ウェルで反ドレイク勢力に加わった後は彼女の下で戦っており、彼女からも「地獄からの使い」「良き者」と呼ばれ信頼を得ている。
バーン・バニングス(黒騎士)
UX』ではガランの客将となった彼と第1部中盤のヨーロッパルートにて対峙する。ガランの代わりに彼と生身で一騎打ちをしたが、前話での負傷もあってか苦戦していた。
『BX』ではバイストン・ウェルに召喚された海動と真上をドレイク軍の一員に加えようとするも当然反抗し、以来バイストン・ウェルから地上に至るまで、何度も剣を交えている。
ドレイク・ルフトルーザ・ルフト
『BX』ではバイストン・ウェルより彼らの反抗勢力の一員として戦っており、彼らから警戒されている。特にルーザからは「ガロウ・ラン」呼ばわりされ強い嫌悪を抱かれている。
シンジロウ・サコミズ
『UX』では第1部序盤に彼の居城へ殴り込みをかけた際に対峙。ガロウ・ランのようだと例えられた。
『UX』第40話「桜花嵐」では版権主人公として説得が可能だが、内容は全く説得していない。ゲーム的にも「ハズレ」扱いになるというトラップと化している。

ガンダムシリーズ

劉備ガンダム関羽ガンダム張飛ガンダム
UX』では共に奇械島の敵と因縁を持つ者同士であるため、共闘する機会が多く、互いを認め合う間柄でもある。
孔明リ・ガズィ
『UX』第12話「ホウジョウの王」では序盤にバイストン・ウェルにて彼の策に従い、ホウジョウ軍の本城へと生身で突撃する。

リアル系

一条輝早乙女アルトハヤテ・インメルマン
『X-Ω』のイベント「時空を超える歌声」にて共演。輝とは模擬戦にて対決している。

その他の版権作品

ヘボットネジル・ネジール
X-Ω』のイベント「新天地! その名は…地獄」では彼らに地獄の特訓を課している。
ゴーカイレッド / キャプテン・マーベラス
『X-Ω』のイベント「激突!宇宙海賊×地獄」にて共演。互いの性格故に何度も衝突するが、ザンギャックやガイスターを相手にしての共闘を経て友情が芽生える。

バンプレストオリジナル

リチャード・クルーガー
『UX』第31話「Final Count」にて、海動らの代わりに対消滅を実行する役割を請け負い死亡する。海動は心中で前述のスカーレットに対する台詞を呟き、その死を悼んだ。
フローリア・フランクドルテ・ドリーセン
『X-Ω』のイベント「薔薇と髑髏」ではテロリストの鎮圧のために共闘する。
ヴィクトラン子爵
『X-Ω』のイベント「薔薇と髑髏」では任務先で出会った際に懐かれてしまい、以来彼と行動を共にしていた。
ベルタ・ベルンシュタインジギー・スター
『X-Ω』のイベント「真実の先へ」にて、H.I.A.W.Dに合流後最終決戦を控える中、彼らの特訓相手を引き受ける。

名台詞

OVA版

「あれれ、真上よぉ、由木のやつ気絶しちまったぜ」
真上「ふん、厄介なやつが生き残ったな」
OVA第1巻においての最初の台詞。開始から5分ほどの間に色々な出来事を体験したのでは気絶するのは当然なのだが…。
「懲りねぇな、キバの大将は。替われ、真上!」
OVA第1巻において、キバが突撃してきた際に。この直後、普通に交代している。
「なんだ、あの捨て台詞? 底抜けの馬鹿タレだな」
OVA第1巻において、ガラン軍が動き出した事を知らされたキバが「今度会ったら決着付けてやる! 覚えてやがれ!」と捨て台詞を吐いて撤退した際に。真上曰く「お前に言われちゃ…」
「威力はすげぇんだけどよ、戻ってくるまでがまどろっこしいんだよな」
OVA第1巻において、トルネードクラッシャーパンチを評した発言。この時操縦桿を指で叩く仕草をしている。通常状態のカイザーは腕を使う武装しかないので、そう思うのも致し方ないか。
UXでも、トルネードクラッシャーパンチ使用時に同じようなニュアンスの台詞を言う。
「おうおう、抜きやがったぜ、キバの大将」
真上「刀はお前に任せる。闘うことでしか、生きている実感を掴めない者同士!」
「仲良く殺し合うのも悪くねぇ!」
OVA第1巻において、キバ軍を全滅し、キバとの一騎討ちを行う際の前口上。
海動「神に会うては神を斬り!」
真上「悪魔に会うてはその悪魔をも撃つ!」
海動「戦いたいから戦い!」
真上「潰したいから潰す!」
海動・真上「「俺達に大義名分など無いのさ!貰ったぁ!」」
OVA第1巻において、キバにトドメの一撃を加えた際の台詞。いわゆる、マジンカイザーのキャッチコピーの一つである「を超え、悪魔すら倒せる」のSKL版。
ちなみに、臨済宗開祖の「殺仏殺祖(一部では無一物と言ったほうが通りはいいが)」も元にしていると思われる。
海動&真上の地獄コンビを代表する過激極まりない名台詞であるが、同時に彼らがこの台詞を使ったのは、彼らのセリフを借りれば「闘うことでしか、生きている実感を掴めない者同士」の「殺し合い」だけである。深読みすると「(お前らも俺たちも)戦いたいから戦い、潰したいから潰す」→「戦う意思のない相手とは戦わない」という事になる。漫画版やスパロボではその解釈に基づく台詞も存在する。
『UX』ではイベントでの再現に加えて牙斬刀の演出でも使われるが、トドメ演出ではないので毎回カットインと上記の台詞が入ることになり、テンポが悪いという意見もある。
なお、『UX』における海動&真上は、なんと本物の神を相手にこの啖呵を切っている(後述)。
『BX』ではシュトロハイム邸でガミアQと交戦した時の啖呵として使っている(しかもDVE)。…もっとも、久々の生身での任務だからというとんでもない理由だが…。
「死んじまったか。嫌いじゃなかったぜ、アイツ…」
OVA第2巻においてスカーレットの戦死を聞かされた際の台詞。
「破れてたりしてなぁ」
「安心しろ、骨は拾ってやるぜ。残っていればな」
放射線防護服を着て重力炉のシステムに介入しようとしている由木に対しての茶化し。もっとも、海動本人曰く「あいつが下手撃ちゃ俺達も終わりだ」と直後に言っており、彼なりに緊張をほぐすための言葉のようだ。
「教えてやろうか? 赤いコードをだなぁ…」
重力炉のシステムに仕掛けられたトラップを解除しようとする由木を茶化すが、逆に「黙ってて!」と言われ、黙り込んでしまう。
海動「くっそ、近づけねぇぜ!」
真上「どうする?」
海動「へっ、だったら中から行くまでよぉ!」
ガラン軍本拠地の対空兵器の弾幕にスカルパイルダーが回避一方の状況に苛つきながら。直後に飛行中のスカルパイルダーから飛び降りて、単身乗り込んでいる。
「俺達に大義名分はねぇ、戦いたいから戦う…潰したいから潰す…それだけだ」
ガラン軍の本拠地を攻略し、ガランヒミコの前に現れた際の啖呵。
「くそぉあのオッサン、頭おかしいぜぇ!」
ガランが髑髏の魔神と闘いたいがために戦闘から離脱し、自らもスカルパイルダーに戻った際の毒付き。すぐに相方から「お前には言われたくないだろう」と皮肉られているが…。
「さてと…たった今から、ここが地獄の一丁目だぁ!」
ガラン軍の本拠地で、本格的な戦闘を開始する際に。
「バ、バカ野郎……テメーがキレちまったおかげで、俺達が地獄……だ」
逆上した真上がガランに返り討ちにされた際に。
「カイザー…親戚か?」
真上「なぜアレがこんな所に…」
「! この気配…」
キバ「ふははは…髑髏…勝負つけようぜ!」
「! キバ!」
OVA第3巻にて、ガラン軍本拠地が爆発して現れたアイアンカイザー、そして名前を検索した由木が名称を出した際に。気配だけで、乗っているパイロットが誰かを察している。
「鬼に金棒てな、野郎…調子こいていられるのも、此処までだぜ!」
そしてアイアンカイザーとの戦闘の直前に牙斬刀を引き抜き構える際の台詞。「此処までだぜ!」の海動のカットインは、『UX』でトールハンマーブレーカーのカットインに流用されている。
「良いタマじゃねぇか」
事態を察しないWSO幹部の唐吉に由木が食ってかかったのを無線で傍受した際の発言。
またウイングルを起動させた件も含めて、海動は由木の事を以前よりは認めるようになる。
「お前がそれ以外に方法がねえと出した答えなら、俺達に文句はねぇ」
重力炉の暴走を止める最終手段が命懸けの対消滅であることを告げた由木に対して。
ちなみに、この直前に由木からの通信に空中戦の真っ最中だった海動は「今てめぇの相手している暇はないんだからな!」と話をぶった切ろうとしていた(ので、真上が代わりに話を聞いた)が、しっかり由木の話を聞いている。煙たく思っていながらも海動の由木への信頼が窺える。
「おとなしく止めるより、派手に花火上げて止めたほうが、俺達の性に合ってるってもんだ!」
海動のこの言葉を受けて、由木も「はい」と答える。
「頭捕られて騒ぐんじゃねぇ、お楽しみは…これからだぁ!」
キバが搭乗する半壊したアイアンカイザーの頭部を掴んだ際に「離しやがれ」と罵られた際に。
「今更何言ってやがる、死にぞこないが! テメエが死ぬか、俺達が先にくたばるか! こういう賭けも、たまには面白れぇ!!」
重力炉に連れて行った際にキバから「テメーら、死ぬ気か?」と問われた際の返答。
「あの世もこの世もねぇ……テメエはもう、地獄にいるんだ!」
キバから「決着をあの世に持ち越そうってつもりか?」に対する返答。この時の海動の顔はなかば「オリジナル笑顔」。
海動「うおおぉぉぉ、使いじゃねえ!!」
海動・真上「「俺達が、地獄だッ!」」
OVA第3巻エピローグ。由木から「“地獄からの使い”さん」と茶化されたことに対する返答。この決め台詞で本編(OVA版)は完結する。
なお、『UX』ではエンディングでのDVEに採用されており、上記の返しの他に「地獄の果てまで逃げ切って見せる」と豪語した沢渡への痛烈な皮肉となっている。
『BX』ではシーラから「頼みますよ、地獄の使い」と言われた際に、ウィル・ウィプス牙斬刀で攻撃する際の台詞で使用する(しかも撃墜していないのに関わらずこの台詞を使う)。

漫画版

「それにコイツぁ俺と同じ制服を着てっから殺しゃしねえ! 殺るのは”敵”だけだ。」
「戦場じゃ白か黒しかねぇ!! ”敵”と名のつく奴は斬って斬りツブす!! それが俺の掟(ルール)!!」
真上とのケンカの最中にスカーレットに武器を取り上げられながら。「神に~」の台詞から、海動を戦闘狂だが最低限の良識は有ると捉えての台詞。
「勘違いすんな、“殺しゃ”しねぇと言っただけだ」
直後に煽った真上に奇襲の蹴りを浴びせながら。実際刑務所時代には突っかかってきた囚人と黙認した看守を半殺しにしていた。
「命をかけた奴らに命をかけて応えたまでだ」
漫画版での台詞。「命をかけた奴ら」というのは人質を盾にされまともに戦えないスカーレットに対して「私達にかまわず(敵ロボットを)ヤッてくれ」と懇願した人質たちのこと。海動はこの言葉に対して敵ロボットを爆破したうえで、カイザーの身を呈して人質たちをその爆発から守るという形で応えた。海動が戦闘狂でありながらも「善良な公務員」と呼ばれる由縁である。
また、ダイナミック・プロが関わる人質を盾にする敵と対峙した場合確実に人質が死亡するジンクスが存在したが、この時は人質が全員生存しているため破っているケースとなった。
『BX』でも命を賭けた行動をとった甲児に対しても似たような台詞を言っている。
海動「俺の“剣”が、」
真上「俺の“銃”が、カイザーの“飾り”だと言うのか!?」
海動・真上「「ふざけんな!!」」
海動「所詮カイザー(コイツ)もロボット兵器! 駆る者の腕がコイツを無敵にしてる事を教えてやるぜ!!」
漫画版にてファウスト(SRW未登場)がカイザーの強さはカイザーそのもので、パイロットである海動と真上の存在はむしろ弱点だという結論に達して、セイレント(SRW未登場)に執拗にパイルダーを狙われた上で罵られた事に激昂して返した言葉。
海動「“剣”が“銃”が効かねぇだと?」
「言ったハズだ!いつでも死線はこの“腕”で…」
「ぶっちぎってきたってな―――!」
真上「俺が狙い!」
海動「俺がブチ抜く!くらえ!!鋼の右!!」
直後に真上に交代し巧みな連係で一気に形勢を逆転してからセイレントをゼム(SRW未登場)に投げつけて。

スパロボシリーズの名台詞

UX

「ご大層な大義名分並べやがって。戦いたいから戦う、でいいだろ!」
UX』における対サコミズ、対加藤用の特殊戦闘台詞
「へへ…あんたがサコミズ王か。その首、もらいに来てやったぜ!」
第12話「ホウジョウの王」より。孔明の策の一環として生身で単身敵城に殴り込み、サコミズと対峙した際に。
さながら任侠映画の鉄砲玉のごとしであり、サコミズからも「ガロウ・ラン気質の地上人」と評されるが…(後述のスパロボシリーズの迷台詞の欄を参照)。
ちなみに、原作(OVA第2巻)でガランの城に乗り込んだシーンの再現である。
海動「それによ、あんまりシメっぽい話ばかりしてると、おっさんが化けて出てくるぜ?」
真上「いや、そもそも俺たちが地獄なんだ。化けて出る必要もあるまい?」
海動「へへ、それもそうか。あのおっさんが地獄行きだってんなら、俺たちとずっと一緒ってことだ」
第31話「Final Count」より。自分達の身代わりとなって散ったリチャードに対して。彼らがただの戦闘狂ではなく、他人への気遣いが感じられる周囲への励ましの言葉。実は終盤にて、その言葉は『UX』の設定的に正しい台詞だったことが判明するのだが、それはまた別の話。
「散々俺たちに喧嘩を売っておいてよくも助けろだなんて言えたもんだなあ!」
第38話「防人たち」にてホウジョウ軍に襲撃され、「早く我々を助けに来んか」と自分たちに救援を求めたハザードに対していった台詞。
第一部にて悪事を働いた上に自軍部隊を世界の敵に仕立て上げておきながら、何食わぬ顔して自分たちに助けを求めるハザードの態度には、海動も相当腹に据えかねていることがわかる(実際、戦闘中の凄みのある顔グラになっている)。
「あ、あの野郎ッ…!」
第39話「蒼穹-そら-」にて自軍部隊諸共核ミサイルフェストゥムを殲滅させようとするハザードに対して。
海動「御託並べてねえで、とっとと来な! 祝福ってやつをくれてやるからよぉ!」
真上「ただし、貴様に与えられるのは…地獄だッ!」
同話に於けるイドゥンとの戦闘前会話より。イドゥンのセリフを文字通りぶった斬ってこの台詞をかぶせる。
これほど「祝福」という言葉が物騒に聞こえるのも珍しい。この場合、祝福と書いて地獄と読むべきか。
「この、ド外道がァァッ!」
第42話ユニオンルート「リザレクション」より。元々は人間だったスクラッグ兵の自我を消して生物兵器に変貌させたドクターミナミにブチ切れる。
ミナミに限らず、己の欲を満たすために人道を平気で踏み躙る人物には、この様に怒りを露わにしている。
海動「ウダウダ悩んでんじゃねえ! 死なねえなら死ぬまでやりゃいいんだよ!」
真上「文字通り骨の髄まで叩き込んでやる。地獄の恐怖をな!」
同上話に於けるティベリウス撃墜後の会話。しぶとく再生を続ける彼を前に二人は立ち向かう。
このステージに限らず、全体を通してこの地獄コンビはこんな感じ。ここまでくるともう清々しいものである。この後ティベリウスは原作通りの場所に消えるのだが、この台詞から更に地獄の恐怖を味わう前に消えたのは幸か不幸か…。
「俺たちは戦いたいから戦い、潰したいから潰す! それで戦う相手がいなくなったら…そん時は神や悪魔にでも、喧嘩を売ってやるぜぇぇぇーっ!」
第46話「麗しのディストピア」に於けるデウスエクスマキナとの戦闘前会話。滅びを回避するべく人に「死による想像」を与えようとする「機械仕掛けの神」に骸骨の魔神が牙を剥く。
後に彼らはユガをリセットしようとする神にも喧嘩を売ることになる(後述)。
「あいつ、やる気がねえなら帰りゃいいのによ」
第47話「HEAVEN AND EARTH」にてミールと感情の板挟みに悩む来主操に対する特殊戦闘台詞。戦闘前会話で容赦なく凄んだ後、軽い調子でこう言う。
身も蓋もない台詞ではあるものの、「戦いたくないなら戦わなければいい」という意味では他のキャラの台詞と大して変わらない。
これでも一応、戦いをやめるよう海動なりに説得しているつもりなのかもしれない。
「話し合うつもりなら、道、間違ってるぜ。こっちは地獄だからな!」
ELSおよびバジュラに対する特殊戦闘台詞。上の台詞同様、戦う以外の道もあることも一応理解はしているようだ。
実際、ELSと対話できるのは脳量子波を持つ人間だけなので、物騒な内容だが正論ではあるし、「対話」を真上と共に「甘い事を言っているが、戦いを終わらせるための手段」と認めている場面もある。むしろ、戦いを終わらせるために奔走する者達のために汚れ役を引き受けている節すらある。
ちなみに対話云々以前に問答無用で滅多切りにしそうな『マジンカイザーSKL』組の参戦が確定した時、「対話に失敗するのでは?」と騒ぎになった。
海動「襲ってくる分には、倒しちまって構わねえんだよな?」
真上「嬉しそうじゃないか」
海動「てめえこそ」
ELSおよびバジュラに対する特殊戦闘台詞。こちらの台詞では嬉々として迎撃する。
「それになぁ、退屈なんだよ…みんなお手々繋いで仲良くじゃ、戦う相手がいなくなるからなぁ!」
第50話「恋離飛翼~サヨナラノツバサ~」におけるクイーン・フロンティアとの戦闘前会話にて。
彼らギャラクシー船団の黒幕はインプラントによる思考連結を目論んでいるのだが、それを拒否する理由がコレ。とことんブレない男である。
これは「戦う相手が居ない平和な世界だからといって、自分から戦火を広げるような真似はしない」という事でもあり、漫画版の最終決戦でも似たニュアンスの発言をしている。
海動「けっ、そんな御託は聞き飽きたぜ! 要するに、アイツは俺達を消そうとしてるんだろ!?」
葵「ええ…だったら、答えは一つしかないわよね!!」
海動「神に逢うては、神を斬り!!」
真上「悪魔に逢うては、その悪魔をも撃つッ!!」
最終話「命の始まり」にてカリ・ユガの出現に自軍が動揺する中で。チームDの同調を受けて、二人の地獄が世界をリセットする機械の神に「地獄逝き」を言い渡す。
「神に逢うては、神を斬り」「悪魔に逢うては、その悪魔をも撃つ」二人に、迷いなど無い。
真上「そういうことだ。俺たちに大義名分など意味はない! 俺たちは戦いたいから、戦い! 潰したいから、潰す!」
海動「俺たちは地獄! テメエをこの世から滅ぼす、魔神・カイザーだぁぁぁ!」
同上話。カリ・ユガとの戦闘前会話にて。最後の最後までブレない。

BX

「地獄(ヘル)の手で蘇ったってんなら、地獄の手で死ぬのもまた一興だろ!」
あしゅら男爵、対ブロッケン伯爵専用の特殊戦闘台詞。
「インフェルノギガブラスタァァァァッ!!」
SKL-RRの〆にギガブラスターを放つ際のシャウト。
字面だと普通だが、カットインと相まって非常に楽しそうに叫んでいる。玩具を与えられた子供のようである。乗機の動きもノリにノっているので是非とも実機で見て、聞いていただきたい。
ちなみに、本来射撃武器の音声入力担当は真上であるがこの技に限り漫画版準拠で海動が叫んでいる。
海動「神が恐れ、悪魔すら慄く……!」
二人「俺達が、地獄だ!!」
SKL-RRのトドメ演出時。本家カイザーは「神を倒し、悪魔すら超える」のに対し、地獄の方は神も悪魔も戦う前に逃げ出すらしい。
海動「何を言ってやがる。俺たちは地獄!」
真上「そういうのは、あいつのほうがお似合いだ!」
第21話「脅威!古代ミケーネの遺産!」で葬ったはずのキバと邂逅した際に「正義の味方様」呼ばわりされた返しで。地獄の戦いに大義名分はいらないのである。
「ヘッ、戦いに集中できないってんなら、俺達の邪魔になるだけだからな。休んでたっていいんだぜ」
第30話ボストンの解放作戦に同行するルート「灼熱のユニオン」より。
海動「テメエのことだ。どうせミケーネのために戦う気なんかねえんだろ?」
キバ「へッ、テメエらこそ、俺の答えを気にしてるわけじゃねえんだろう!?」
真上「ああ! 神に逢うては神を斬り……」
海動「悪魔に逢うてはその悪魔をも討つ!!」
キバ「そうだ! そうだぜ! 戦いたいから戦い、潰したいから潰すッ!!」
海動「俺達に大義名分はないのさ! 行くぜ、キバァァァ――ッ!!」
第37話「降臨!大いなる神の化身!」より、キバとの戦闘前会話。命を懸けてぶつかり合うのに大義名分はいらない。鋼の闘志に衝き動かされるままに、二体のカイザーがバードス島で激突する。何気にキバ含めた3人で口上を言っているのがポイント。
「……あばよ、キバの大将」
第37話にて、自分達と同じく戦いを求める修羅の境地で戦いを挑んできたキバの最後を目にして。ずっと戦ってきた相手だけに思う所があったようで、珍しく神妙に呟く。
「見とけ、暗黒大将軍! 俺達のカイザーはテメエが知ってるカイザーより何百倍も危険な存在だぜッ!」
同ステージに於ける暗黒大将軍との戦闘前会話。カイザーを知っているそぶりを見せる暗黒大将軍を気に入らないと吐き捨てた真上に続いて言い放った啖呵。暗黒大将軍が知る別の者が駆るカイザーと、海道と真上が駆る地獄の魔神カイザーは別物だという意味合いだと思われる。
真上「ジャークドリームだったな? あれは俺達には見せてくれないのか?」
海動「まさかとは思うが、あんなのが悪夢とは言わねえよなぁ?」
皇帝ワルーサ「ほぅ…打ち破るどころか、ジャークドリームが効かぬ人間がいるとは…」
第47話「自分達の信じるモノの為に!」における皇帝ワルーサとの戦闘前会話。
この直前のシナリオデモにおいて、BXの面々はジャークドリームによって悪夢を見せられてしまい苦しめられる事になった……が、各作品の主役級のキャラ達が次々に悪夢に苦しむ、或いは悪夢を打ち破る描写がされる中において、この二人だけはそれが全く無かった。
多くの修羅場を潜り抜けた地獄にとって悪夢のような出来事は日常茶飯事だったらしく、悪夢を打ち破る以前にジャークドリームが通用しなかったのである。皇帝ワルーサも台詞からして打ち破られる可能性は考えていたようだが、それ以前に一切通用しない人間が現れるのは予想していなかったようだ。
特に真上は「自身の出自に関連する悪夢」を見させられていたかもしれないが、それを「見せてくれなかった」と発言した事からこの二人のタフさが伺える。
海動「俺達に大義名分はねえ! あるのは目の前の奴とどう戦うかだ!」
真上「境界の力は二の次だ! 貴様を倒したあとに他の奴らが好きにすればいい!」
最終話「君と共に」/「受け継がれた未来」におけるバルギアスとの戦闘前会話。本作でも最後までブレない二人である。
「大体、さっきから聞いてりゃあの状態のジョジョのほうが強いってのが腑に落ちねえな」
「あんなのは強いと言ってもただ強いってだけだ」
「俺が戦うとしたら、普段のあいつのほうが面倒だってだけの話だ」
DLC「過去の幻影を超えて」でジョジョがあえて自我を消した状態で戦闘を行った後、周りがあくまで強さだけでみるなら普段のジョジョより強かったという会話をしている最中での反論。言葉が具体性に欠けていたため真上には馬鹿にされて喧嘩に発展しかけたものの、海動がジョジョの本当の強さを理解している上で認めている事がわかる。
海動「……なんか今、イヤ~な女を思い出しちまったぜ……」
真上「ああ……同感だ」
DLC「最強は誰だ!」にて、一番強いのは誰の機体かでモメるパイロット達をスカーレット仕込の啖呵で怒鳴りつけた由木を見て。

スパロボシリーズの迷台詞

海動「遊びたいから遊び」
真上「続けたいから続ける!」
海動・真上「「スパロボを遊ぶのに、大義名分など必要ないのさ!」」
『UX』におけるゲーム中断時の発言。上記の台詞のパロディ。ごもっともである。昨今は色々と揶揄されたりするが、この地獄コンビの様に楽しもう。
「ガロウ・ラン…なんだそりゃ? ガンダムのパイロットか?」
UX』第12話「ホウジョウの王」における先述の名台詞の後、サコミズからガロウ・ランと言われた際に返した台詞。確かに似ているが違う
「そりゃあ良かったな、あばよ!」
『UX』第18話「流れるは血、失うは涙」IMデモで宗美を紹介された時に。そのあんまりな返答にジョウから「途中で勝手に終わらせるな!」と突っ込まれる。
なおこの時は宗美が忍者だと思われ、忍者が見つかったからエルシャンクの旅が終わったと解釈され、別れる事に対する「あばよ!」である。例え本当に宗美が忍者だったとしてももう少しいい返答があるのではなかろうか…。
「理由なんざ、どうだっていい! あの野郎をブチのめすチャンスだ!」
『UX』第21話「朋友-おかえり-」にてのイドゥン戦での発言。
攻撃が全く効かなかったイドゥンにダメージを与える事に成功した時の台詞であるため、内容自体は至極真っ当なのだが、言い回しがどこかで聞いたような……。
「へえ、そいつは便利だな。何回でも人生やり直せるってか」
『UX』第24話「A wakening」にて。総士から「イノベイドは肉体を失っても、ヴェーダに記憶がある限り再生できる」という説明を聞いた際の海動の感想。
間を入れずに、真上から「フン、おめでたいヤツだ。お前のように希薄な人生など、やり直す価値もなかろう?」と辛辣なツッコミを受けて、案の定キレることに。
「…なんだありゃ? 要するに、ハダカになってんのか?」
『UX』第26話「THE SHADOW OVER INNSMOUTH」にて、軽装モードの孫尚香陸遜を見ての反応。一方の真上はというと、「まったく理解できん」と混乱していた。
なおSDガンダムの軽装モードは別に全裸というわけではなく、(プラモを見る限り)肌着のような衣服を身に纏っている状態である。……それはそれで海水浴には適していない気がするが。
しかし、さも当然の様に海水浴に参加している地獄コンビというのもそれはそれでシュールである。ちなみに、この時の顔グラは何気に海動、真上ともどもに制服の部分が無い(つまり水着)と言う細かい描写がある。
クラウディウス「カリグラぁ! おめーがボヤっとしてる間に、奴らに近付かれてんじゃねーか!」
カリグラ「だっラら迎え撃って、破壊するダケだ。その程度もワカらなイのか、クラウディウス?」
真上「行くぞ、海動! お前の取り柄は戦うことくらいだ、ミスなどするなよ!」
海動「いちいち指図するんじゃねえ! てめえこそ、俺の足を引っ張んじゃねえぞ!」
『UX』第33話アーカムシティルート「THE CROW」にてのカリグラクラウディウス戦での戦闘前会話。双方「喧嘩するほど仲がいい」コンビだからか、敵ではなく相方に喧嘩を売っている。
海動「ヘッ、テメエを説き伏せるのに、言葉はいらねえよな!」
真上「戦場にてまみえた以上、語る術はただひとつ…!」
サコミズ「そうであろう! 己が意志を貫くのであれば、その剣をもってしてのみ! いざ参る! 地獄へ落ちる覚悟はできているか!?」
海動「誰に言ってやがる! 覚悟もなにも、俺たちが地獄なんだよ!」
『UX』第40話「桜花嵐」にての対サコミズ戦での戦闘前会話……ではなく、説得時の台詞。見ての通り、どう見ても説得していない(剣と剣の語り合いと言えなくもないが…)。
案の定、ハズレ扱い(最低値とは言え、それでも1ポイント入るが)である。普通に考えれば、この地獄コンビに説得させようと考えた事自体がプレイヤーの選択ミスなのだが…。まぁ、全プレイヤーが予想していた事だろう。
ついでに、この後にフラグ成立を狙うならば、サコミズの説得を担当する残り二人はショウor刹那orエイサップのいずれかにすること。
「軍のいざこざなんざ、俺達には知ったこっちゃねえ!」
BX』での軍隊系への特殊戦闘台詞。こう言っている海動達も一応はWSOの所属、つまりれっきとした軍人なのだが…。まぁ、彼らにとっては軍のいざこざなどあってもなくても敵対する者と戦うことにはなんら影響をもたらさないのだろうが。
「へへ、盛り上がってきたな! おら、そこだ! もっとやれ!」
由木「海動特務中尉! あおらないで!」
『BX』第17話「みんなの心をひとつにしろ!」にて、UFOと宇宙人(正体はウーズベンとそのパトロール艇)の存在を巡って喧嘩をする地球防衛組を見た際の一言。一方の真上は「くだらん…」と切り捨てた。
ちなみに喧嘩の様子はゲーム中では口論のみで描写されてないが、原作では雑巾を投げ合っていた。
「へっ、テメエがお望みなら、いくらでも相手になってやるぜ」
真上「『世界最高』など、地獄ではまったく意味がない称号だと教えてやろう」
『BX』第21話日本での防衛任務に就くルート「脅威!古代ミケーネの遺産!」より。甲児との決着がついて味方として復帰したローレライ「もう一体のマジンガーみたいなロボットとは決着がついてない」と言い出した時の反応。直後に由木が割って入ったので有耶無耶に終わったが。
一方、中断メッセージではローレライにカイザーを評価されて、真上と2人で気を良くしている微笑ましい(?)場面も。
「悪いな、ちょっと邪魔するぜ」
『BX』第26話「三つの星が集う時」インターミッションより。一番星コンテスト中の食堂の手伝いを抜けようとしたボス達に呆れた安さんに「先生方」と呼ばれ真上と船長と共に現れた時の台詞。
この時BGMで流れていた(ミーナが歌っていた)「プラネット・クレイドル」を乗っ取って「THE ETERNAL SOLDIERS」が流れるためこの落差が本当に酷く、てっきり別の先生と思いきや、この地獄なので余計にプレイヤーの笑いを誘うこととなってしまった。心温まる光景があったコンテストと打って変わって地獄の開幕ときたものだから、更に爆笑を誘うシーンである。なお、海動は公務員メンバーなので、出勤と揶揄されることも。

搭乗機体

マジンカイザーSKL
パイロット。格闘戦を担当。

余談

  • 『マジンカイザーSKL』公式サイトにて、海動剣役の声優である浅沼晋太郎氏は「(マジンカイザーSKLは)スパロボに出たらかなり活躍するんじゃないでしょうか(笑)」とコメントしていた。
  • 「海動」という姓は「カイザー」をもじったもので、名付け親は永井豪氏。
    • 更に言えば、同氏が嘗て連載していた漫画『バイオレンスジャック』に「海堂」という人物が登場している。
  • ダイナミック作品では「剣」という名前の主人公がもう一人いるが、これについては偶然の一致と思われる。
  • 海動剣のコードネームである「アモン6」は永井豪氏作の漫画『デビルマン』に登場するデーモンの勇者「アモン」(主人公不動明融合してデビルマンになる)から取られている。
    • この事から、海動という苗字の「動」は、『デビルマン』の主人公である不動明から取ったものと思われる。
    • 海動役の浅沼氏は後に『サイボーグ009VSデビルマン』にて不動明を演じている(制作スタッフが『マジンカイザーSKL』と共通しており、デビルマン側のキャストは『マジンカイザーSKL』の主役となっている)。
      • なお、『マジンガーZ対暗黒大将軍』にて剣鉄也を演じた田中亮一氏はデビルマンも演じていたという経緯があるため、海動の「剣」という名前は鉄也の姓から引用されたとも受け取れる。
  • 書籍『魔神大戦21』のインタビュー記事によれば、キャラクターの原型は『ガクエン退屈男』の主人公の一人・早乙女門土とのこと(より厳密には『バイオレンスジャック』登場時か)。

脚注

  1. しかもこの直前までガラン軍の本拠地で何十人のガラン軍兵士を斬り倒している上にガランの剣撃を受けているにも関わらず、刃毀れすらしていない。
  2. これは真上の格闘も同じ。