神
宗教観において主に信仰の対象となる概念的存在を指す言葉。各国の宗教ごとに異なった神が存在するが、日本神話やギリシア神話のように多くの神々が存在していたり、イスラム教のような唯一神とされているもの、あるいはキリスト教のように具体的な言及がされていない場合も多い。
本項では「神」そのものやそれに関わる人物、由来する要素(ネーミング)等スパロボにおける「神」にまつわるデータを取り扱う。
神が語源となっている作品
天使や悪魔と異なり、明確な共通認識に乏しいためか神そのものを語源とする作品は僅少。機動武闘伝Gガンダムではゴッドガンダムやゼウスガンダムの由来として使われている。なお、宗教観の厳しい欧米圏では「ゴッド」等の単語は極力使われず、日本から入ってきた作品にその手の名前が使われている場合は別の言葉に差し替えられる場合が多い。
創作作品における・または比喩表現としての「神」
作者や作品によって成り立ちから在り様から千差万別であるが、概ね「人知を越えた絶対者」「強大を極める力の持ち主」という形で描写される場合が多く、また人を超えた先にある境地に対してこの語が充てられる事も少なくない。スパロボシリーズにおいてもおおよそこの形で扱われていることが多い。
スラングとしては、アクションゲーム等で超人的なプレイを行うプレイヤーや、イラストサイトで素晴らしい作品を残した書き手に対して比喩表現として使われることがある。また、漫画・アニメ等で特に好評なエピソードに対して「神回」と使われる場合も多い。
スパロボ参戦作品における神
真の神
- 邪神ドラゴ
- ドラゴ帝国が信仰する邪悪なる神。
- 妖神ゴブーリキ
- 初代勇者ラムネスによって封印されていた邪神。実は、魔道士ドン・ハルマゲの分身にして肉体そのものである。
- ナイア
- 邪神「外なる神々」の一柱。「貌」の多さによるフットワークの軽さが特徴で、彼女の同類はスパロボシリーズに限らず色々な作品に出演している。
- ヨグ=ソトース
- 邪神「外なる神々」の一柱。目覚めればすべての宇宙を泡沫に帰してしまう盲目白痴の全知全能神・アザトースの眷属で、ありとあらゆる時間・空間に繋がっている。
- なお、マスターテリオンはこの神の血を引いている。
- 旧神
- 外なる神々や旧支配者と敵対する存在。
- 騎士スペリオルドラゴン
- ユニオン族に正義の象徴として信仰されている黄金神でスダ・ドアカワールドを守護する十二神の一柱。
- サーヴァ・ヴォルクルス、ルザムノ・ラスフィトート、ギゾース・グラギオス
- 巨人族の怨念が生み出した神々。それぞれが、破壊神、調和神、創造神に相当する。
- 大獣神
- 恐竜の守護神。
- 神部七龍神
- 創界山を守護する七匹の龍神。
機械神
- ゼウス神、ハーデス神、勇者ガラダブラ、ミケーネ神
- 『真マジンガー』に登場するオリュンポスの神々。彼らは「機械神」と呼ばれる神である。
- 真聖ラーゼフォン
- 神の心臓「ヨロテオトル」を得た奏者・綾人と融合したラーゼフォンの真の姿。
- 真聖ベルゼフォン
- ヨロテオトルへと至った久遠がベルゼフォンと一体化した姿。
- ユニコーンガンダム
- メガラニカ防衛戦にて人の思惟を一身に受け止めた結果、バナージの肉体を接点に「可能性という名の神」の器となって自律駆動していた。
- カリ・ユガ
- 『UX』のラストボス。一応の範疇だが、ゼウス達とはまた違う正真正銘の神にして悪魔である。
人造神
- メガデウス
- 何者かが「神の名において」造り上げた機械仕掛けの神たるモノ。
- 鬼械神
- 魔術師によって起動する機械仕掛けの神。召喚する際には、高位の魔導書の存在が必要である。なお、主人公機デモンベインは鬼械神の模造品である。
- デウスエクスマキナ
- 「神なるマキナ」あるいは「マキナの神」。ヒトマキナの元締めで月から地球を監視していた。
- ガンエデン
- 雌雄一対の人造神。惑星封印システム「バラル」の中枢機でもある。
神に近い・神を名乗る存在
スパロボに限らず枚挙に暇がないため、それ自体が特徴となるような存在を挙げる。
- マジンガーZ(TV版・OVA版、真マジンガー版)
- 「神にも悪魔にもなれる魔神」の異名を持つ。因みに漫画『真マジンガーZERO』の主役機の方は、まさに神の領域と言える力を持つ。
- イデ
- 第6文明人の集合意識体たる無限の力。やっていることは、ある意味本物の神の所業。
- ワイズマン
- 「アストラギウス銀河の神」。クエント人の集合意識体。
- 集合無意識
- 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』で言及された人の意識の集合体。シャルルはこれを「神」と表現した。
- ストライカー
- 「人類支援啓蒙レギュレーションシステム」を名乗り、人々を支配下に置こうとした。
- ブラックノワール
- 自称「三次元人」(『V』では「次元を超えてやってきた高次元人」という設定)にして「二次元世界の支配者たる神」と豪語する。
- パルパレーパ
- ジェネシックガオガイガーを「悪魔」と断じ、不死身の自らを「神」と称した。
- エンブリヲ
- 劇中における所業は(ジルが揶揄した様に)充分「神」と呼んでも差支えは無いが、本人は「神」という表現をチープなものとして嫌っているので「調律者」と称する。
- ジスペル
- 『BX』の真のラストボス。自らを神と自称する謎の男で、バルギアス曰く「無界の存在」。
- その正体は神ではなく、超常の境地に到達した人間。
- シンデュス
- ジスペルの「依り代」たる巨大兵器。機械仕掛けの女神を思わせる姿をしている。
神に関連する存在
- キリコ・キュービィー
- 「たとえ、神にだって従わない」男。
- シャピロ・キーツ
- 「(ムゲ帝王を利用してまでも)宇宙の調和を取り戻す神になろう」という野望を抱いていた。
- シュナイゼル・エル・ブリタニア
- 自分自身を含めた全てに対して一切の執着心を持たない虚無故に、他者が望むのであれば「神」にもなろうとする人物。
- アンジュ
- 世界を生み出した「調律者(神)」たるエンブリヲに対して抗う女。
- 最終話において「あなたなんかに操作されない、マナが使えない私達ノーマが生まれた理由は、あなたの作った世界を否定するためッ!」とエンブリヲを徹底的に否定している。
- イオリア・シュヘンベルグ
- 私設武装組織ソレスタルビーイングの創設者。イオリアの事を快く思わないアレハンドロ・コーナーからは「神を気取る不遜な理想主義者」と評されている。
- しかしながら、イオリアの先見性および用意周到さは「神の域」と言うべきで、スパロボシリーズではクロスオーバーも相まって原作にも増して凄い事になっている。
- リボンズ・アルマーク
- 「自分こそが人類を導くイノベイターである」という傲慢さが高じて、終盤では自身を「神そのもの」であると称した。
- 騎士ガンダム
- スペリオルドラゴンの操者として選ばれた武者頑駄無真悪参の善の心が転生した存在。
- サタンガンダム
- 武者頑駄無真悪参の悪の心とスペリオルドラゴンの身体が融合した存在。
- 黄金の騎士
- 騎士シャアがスペリオルドラゴンの分裂した核である黄金の鎧を纏った姿。
- ガンダム
- スペリオルドラゴンを初めとするスダ・ドアカ十二神を生み出した「創造神RX-78」の姿はリアル体型の初代ガンダムそのもの。メタフィクショナルな意味合いも込めての「創造神」という肩書きなのだろう。
- ゴジラ
- 日本の太平洋側に浮かぶ大戸島で伝承されている怪物「呉爾羅」に因んで命名された怪獣王。名前の綴り(Godzilla)に「God」。すなわち、英語で「神」が含まれている。
- 水爆実験に耐える等、人類側の兵器および他怪獣からの攻撃がほとんど通用しないゴジラは、作品によって「(破壊の)神」と表現される事がある。
- シュウ・シラカワ
- 元ヴォルクルス教団大司教。たとえ、神であろうと自分を操ろうとする者は決して許さない男。
- ユーゼス・ゴッツォ
- 自身が開発したクロスゲート・パラダイム・システムによって因果律の全てを支配する神になろうと目論む。だが…。
- ケイサル・エフェス
- 『第3次α』のラストボス。無限力を屈服させて神になろうとしていた。ただし、孫光龍曰く「悪魔の方がしっくり来る」。
- 御使い
- 自ら造り上げた「至高神ソル」の使いを名乗る四人の高次元生命体。