ジェガン
RGM-89 ジェガン(Jegan)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 分類:汎用量産型モビルスーツ
- 型式番号:RGM-89
- 全高:20.4m
- 頭頂高:19.0m
- 本体重量:21.3t
- 全備重量:47.3t
- 動力:核融合炉
- ジェネレータ出力:1,870kw
- スラスター総推力:48700kg
- センサー有効半径:14200m
- 姿勢制御バーニア数:12
- 装甲材質:チタン合金ハイセラミック複合材
- 開発:アナハイム・エレクトロニクス社
- 所属:地球連邦軍
- 主なパイロット:ケーラ・スゥ、ハサウェイ・ノア、エリク、マーク、ロンド・ベル兵、連邦兵
UC0090年代の地球連邦軍の主力量産型モビルスーツ。ジムシリーズとネモの設計が統合され、開発・生産をアナハイム・エレクトロニクス社が担当している。従来のジムシリーズより遥かに高性能で、運動性や機動性に優れる。装甲もガンダリウム合金並みの強度があるなど、主力機として申し分ない性能を誇る。この機体の優秀さから「ジムシリーズ」に代わる「ジェガンシリーズ」として地球連邦軍内で運用され続けることになる。
『ガンダムUC』ではD型が新しく設定され、それをもとにした重武装のスタークジェガンや特殊部隊エコーズ仕様が登場(第3次Z時獄篇に登場するかは不明)。
劇中での活躍
ロンド・ベルの主力MSとして登場し、新生ネオ・ジオンの主力MSのギラ・ドーガと対立。のちにケーラ・スゥの最初の愛機として登場し活躍した。後半にてハサウェイ・ノアが無断で本機に乗り込んで出撃したが、終戦後、連邦軍によって収容されている。終盤では無数の本機とジムIII、さらに敵軍のギラ・ドーガが、νガンダムと共に地球に落下するアクシズを押し戻す為に援護した。
30年以上後のオールズモビル戦役(ガンダムF90)、コスモ・バビロニア建国戦争(F91)にも投入された。『F91』に登場したジェガンはJ型・M型・R型の3タイプの強化型とされ、それぞれノーマルタイプ・Bタイプ・Aタイプとも呼ばれる。だが旧式の機体なのに変わりなく、クロスボーン・バンガードの小型MSには成す術もなくやられてしまった。なお、シャアの反乱以後の操縦桿は一時期採用のアーム・レイカーは廃止され、通常のコントロールレバーへと戻された。
登場作品と操縦者
地球連邦軍の主力機として一般兵が搭乗する事が多いが、基本的にはやられメカの一角を占める。
自軍だと流石にガンダムの名を冠した機体には敵わないが、なんだかんだでジム系では最強クラスの性能であり、改造次第でそれなりに使える作品もある。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 中盤辺りで気づいたら入手している。もう少し入手が早ければ使える能力なだけに惜しい。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 補給物資、またはケーラ・スゥが持ち込む。登場時期が早いこともあり、中盤までは十分使える。が、ザク改と選択で廃棄するイベントがあり、更にクェス・パラヤを仲間入りさせた場合はヤクト・ドーガとの二択もある。その際にはクェスに「何これジェガン? まだこんなダッサイの使ってんの?」などと言われる。そして置き場がないという理由からジェガンを捨てないとヤクト・ドーガが手に入らない、その際も「ジェガンはポイね」とあんまりなことを言われる。その後もロザミア・バダムが勝手に持ち出して破壊されてしまうイベントが発生する場合もあり、最後まで自軍にあるのは稀である。
- なお、攻略本や攻略サイトなどでは、ロザミアが勝手に出撃するイベント時のMS候補にジェガンが含まれていないことが多いが、ジェガンも候補である。また、「『悲しい記憶(太平洋ルート)』で入手できる」と誤表記している本やサイトも多い。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 第4次と同じ扱いだが、ジムIIIとガンタンクの廃棄イベントがなくなった為、そちらをロザミアのイベントに回すこともでき、結果的に本機を最終面まで残す事もできる。
- スーパーロボット大戦F
- 補充物資とかヘビーガンが出ない代わりでビルギット・ピリヨの乗機として加入したりなど、ルートにもよるがザク改以上に妙にジェガンをやたら入手することになる。しかし今回はラスト登場の百式を除いてΖガンダム、リ・ガズィ、スーパーガンダムに次ぐ性能を誇る(火力だけならスーパーガンダムと互角)ので、序盤はエース級が使い、後半はお気に入りのMSパイロットが乗り回す。実弾系兵器や射程のあるP兵器を持っているのもポイント高い。おそらくジェガンに最もお世話になるスパロボだろう。
- スーパーロボット大戦F完結編
- エルが乗って強制出撃+無改造の旧ザク(ジュドー)と一緒に孤立状態、さらに施設防衛という笑えないシナリオがある。火力的に太刀打ちできるのがドムくらいで、オーラバトラーには攻撃が当たらないので無理させないように。どのジェガンに乗るのかは内部データ依存(改造段階や強化パーツは無視、インターミッションでの確認不可能)なので、強化パーツをつける場合はどれに乗るのかリセットを駆使してでも確かめておかないと無駄になる。
不要なユニットを下取りに出すイベントにおいて、性能がよくなくても思い入れのあるユニットやユニットのバリエーションを残したい場合に、数があるジェガンが犠牲に下取られることになりやすい。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 前半に味方となるケーラとビルギットが乗ってくる。強力なMSが序盤からどんどん揃うので強制出撃時以外出番はない。作中イベントでまたしても衝撃のアルベルトに粉砕されたり(64に次いで二度目)、強化兵の操るベルガ・ギロスに蹂躙されたりとやられメカ的な扱いを受けているのも納得の低性能ユニット。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- スーパーロボット大戦α外伝
- 第6話のアムロ達の救出シナリオで、熟練度が「難」だと増援のアムロが乗ってくる。その後はカツ・コバヤシのデフォルト搭乗機となる。今回は弱い機体の武器の改造効率がずば抜けてはいるものの、本機は武器の地形適応が低いため同じ改造段階ならばジム・カスタムよりも火力が低い。一応最大射程は6ある。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 前作『第2次α』にはいなかったが、復活した。おそらく前作のヘビーガンの代理と思われる。「ビームライフル(連射)」がΖΖガンダムのハイメガキャノンを除けば、UCガンダム系で唯一の移動後攻撃可能な全体攻撃なので、意外と使いやすい。序盤のステージを少ないターンで攻略したい時には重宝する。スペシャルモードではフル改造で脅威の高性能機になる。連邦軍のモビルドールやレプリジンといった敵ユニットとしても登場する。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- コンテナから入手できる。初期値は雑魚そのものだが改造段階が高く、たっぷり資金を投入すれば化ける。
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 第3次αから9年ぶりの登場。カツ、ハサウェイが乗る他、敵としても登場する。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- 序盤から使用可能。性能は低いが、ケーラの乗っていたジェガンを改造しておくと、フォウ・ムラサメが乗るものに引き継がれるので第20話の攻略が少し楽になる。条件達成でジェガンがガンダムMk-IIIに変化するが、改造引き継ぎは変わらない。
単独作品
装備・機能
武装・必殺武器
- バルカン砲
- 頭部右側に装備。ガンダムMk-IIのバルカンポッドを小型化、固定化したもの。地味な武器だが、ギラ・ドーガをシールドごと蜂の巣にするほどの威力を有する。
- ハンドグレネード
- 手投げ式のグレネード弾。左腰に3個装備。
- ミサイルランチャー
- シールド内に2連装の発射口を2基内蔵している。『UC』の時代では発射口が4連装に強化されている。
- ビームサーベル
- 右腰に装備。本機の唯一の格闘武器。
- ビームライフル
- 本機のメインウェポン。取り回しを重視した短銃身型となっている。
- 第3次αでは、ビームライフルを連射するパターンアタックが全体攻撃として採用されている。ハサウェイはこの武器でクェスを亡き者にしたリ・ガズィを撃墜、同時にチェーンを殺してしまった。なお、小説版(『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』)では、シャアを倒そうとしたハサウェイのミスでα・アジールを撃墜し、自分自身でクェスを殺してしまった。
- ハイパー・バズーカ
- 小説版(『逆襲のシャア べルトーチカ・チルドレン』)のカセットブック版で使用。この武器でクェスのα・アジールを撃墜してしまった。
- シールド
- シールド内にミサイルランチャーを内蔵。ミサイルを増加したシールドが数年先のジェガンに装備されている(『UC』、『F91』)。なお、64では衝撃のアルベルトにシールドごと(シールド防御発動)粉砕されていた。
特殊能力
移動タイプ
機体BGM
- 「MAIN TITLE」
- メイン戦闘BGMとして数多くの作品で採用。
関連機体
ジムと同様にジェガンの系列機は非常に多い。ここでは、スパロボに登場した機体だけを記載する。
余談
『逆襲のシャア』公開当初は「ガンダムと互角の性能」という設定だった。当時の設定ではガンダムの性能は現在より遥かに高く、グリプス戦役時代のMSでも並ぶものは少ないという感じだったため、今から見ると失笑物のこの謳い文句でも箔付けになった。
だが、後のOVA作品等で一年戦争中にもガンダムと互角(あるいは上回る性能)の量産機が多数存在していたことになった為、現在ではこの設定は抹消されているものと思われる。
商品情報
※ここではD型も扱う
- プラモデル
- フィギュア