ザク改
ザク改は『機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争』の登場メカ。
| ザク改 | |
|---|---|
| 登場作品 | |
| デザイン | 出渕裕 |
| 初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
| SRWでの分類 | 機体 |
| スペック | |
|---|---|
| 正式名称 | ザクII改 |
| 分類 | モビルスーツ |
| 生産形態 | 量産機 |
| 型式番号 | MS-06FZ |
| 頭頂高 | 17.5 m |
| 本体重量 | 56.2 t |
| 全備重量 | 74.5 t |
| 動力 | 熱核融合炉 |
| ジェネレーター出力 | 976 kw |
| スラスター推力 |
24,500 kg×3(背部)
|
| 装甲材質 | チタン・セラミック複合材 |
| センサー有効半径 | 3,200 m |
| 開発 | ジオン公国軍 |
| 所属 | ジオン公国軍 |
| 主なパイロット | バーナード・ワイズマン |
概要 編集
一年戦争最後期に生産が始まったMSで、大戦当時のザクIIの集大成でもあり、最終生産型ザクIIとも呼ばれている。なお、当wikiでは「ザク改」というページ名だが、正式名称はあくまで「ザクII改」であり、SRWシリーズ以外の作品や商品では概ねこの正式名称で統一されている。
「統合整備計画」に基づいて生産されており、原型機からの全面的な改装が行われている。特にスラスター推力はザクIIF型の70%増しとなっている。そのおかげで機体性能は向上し、カタログスペック上はゲルググに匹敵、実際の性能もドムと同等の性能を有するとされる。特にスペースコロニーの低重力環境下においてホバー移動も可能。それだけの性能を持つ一方で扱いやすい機体でもあり、訓練不足の新兵でも操縦や整備が十分にこなせる。さらにはメンテナンス性にも優れており、連邦軍の部品を流用して修理をすることも可能。しかし大幅に増大したスラスター推力と比較して、推進剤の搭載量は従来と変わっていないため、戦闘最大推力時の限界時間は半分に低下している。
生産数は少なく、ごく少数が実戦に投入されるに止まっている。ガンプラなどではF型を改修したものとも言われており、型式番号のFはその名残とも言われていて、FZ型という俗称もある。
劇中ではバーナード・ワイズマンが搭乗。第1話でサイド6リボーコロニー内部で連邦軍と交戦した際に被弾、不時着させたが、幸運にも連邦軍に接収されなかったため第6話で修理しクリスチーナ・マッケンジーのガンダムNT-1と交戦、大破させるが、本機もコクピットを貫かれて撃墜された。なお、これによって本機はガンダム作品史上初となる、相打ちとはいえガンダムを倒したザクとなった。
バリエーションに頭部にブレードアンテナ付きの指揮官機や頭部がドイツ軍のヘルメットのような形状になっているB型、通称フリッツヘルムがある。
『機動戦士ガンダムUC』では、ジオン残党軍の戦力としてB型が登場。
登場作品と操縦者 編集
『F』などに登場するシャア専用ザクのグラフィックは、本機に角を付けて赤くした物である。
旧シリーズ 編集
『F完結編』までに登場する本機は、通常のザクとはデザインが異なる部分、例えば胸部のディテール等が一応は再現されているのだが、カラーリングはザクそのもの。武装もその殆どがザクのものであり、ザク改らしい部分はハンドグレネイドを装備している事くらいである。『CB』ではザクとザク改で別のグラフィックを用意されているが、よく見ないと「ディテールが違うだけのザク」にしか見えない。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。前作までのザクに代わって本作から登場する。DCの戦力として出現するも、敵としては最初の数シナリオしか出てこない。
- 『EX』までのザクに比べて、ハンドグレネイドやシュツルムファウストといった武装が増えたものの、弾数も攻撃力も低くMSとしては最弱の性能。ルート次第ではバーニィの乗機として入手できるが、とてもじゃないが実用に足る性能ではない。書籍『一生楽しむ本』では、改造した120mmマシンガンでもザコ敵のギラ・ドーガも倒せないことがネタにされている[1]。
- 上記の通りデザインが非常におかしい。胴体の色が違う、動力パイプの色も違う、武器グラフィックに至っては全て別物で通常のザクのものになっており、完全にザクとザク改を混同してしまっている。ガンダムシリーズは本作発売当時でも資料が豊富だったため資料不足の可能性もあり得ず、もはやザク改の名前をしただけのウィンキーオリジナルザクである。
- 中盤にジェガンと選択で廃棄するイベントがあり、こちらを捨てると資金2000を入手できる。またロザミアの出撃イベントに用いる事もできるが、その場合はやはり失われる。ロザミアが勝手に乗る候補としては他にジェガンとガンタンクがいるが、それらはリアルルート限定のEx-Sガンダムとヤクト・ドーガを入手するために犠牲にする必要があるため、同時にロザミアも仲間にするためにはジェガンもう1機かザク改のどちらかが必要になる。つまり本作でザク改を手元に残すためには、上記のいずれかの加入を諦めるorスーパールートを通るしかない。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 『第4次』に準じた扱いで性能も据え置きだが、リアル系主人公の追加マップ「接触」でも敵として登場する。
- またジムIIIやガンタンクの廃棄イベントがなくなったため、ロザミアのイベントにそちらを回す事もでき、結果的にバーニィ機を最後まで残しやすくなった。ただしジェガンとの選択廃棄イベントは健在なので、手元に残せるのはヤクト・ドーガを含めた三者のうち2機までである。
- スーパーロボット大戦F
- 敵としてはDCの戦力として登場。『第4次』に比べて登場期間は長くなった。やはり機体性能・武装ともにMS最低クラス。自軍ユニットとしては、リアル系は第1話にバーニィが搭乗しているものの他、第3話でビーチャがジャンク屋仲間から借りてきて乗ってくるものの計2機が手に入る。
- スーパー系は宇宙に行ったロンド・ベル隊と合流時にバーニィが乗ってくるものと誰も乗っていない機体の2機が手に入る。ビーム兵器を持っていないので対ヘビーメタルには役に立つ、とはいかないのがザクの悲しさ。アムロ・レイやジュドー・アーシタを乗せて相当資金を注ぎ込めばどうにかなるかもしれないが、そんなに資金があるならば素直に他の機体に使おう。強化パーツスロットが4つもあるのが数少ない長所。
- カラーリングや武器のグラフィックがザクのものになっている問題が『第4次/S』から修正されていない。それどころかつま先のディテールが本作では描かれておらず、ますますザク改から程遠いグラフィックになってしまっている。
- スーパーロボット大戦F 完結編
- 敵としてはDCの戦力として、出番は少ないながらも登場。敵としても登場する都合から今作では機体性能が上昇しており、HPが1000、ENが60、運動性が40、限界反応が50向上している。尤も、元がザクなので性能が上がったところで二軍MSである事に代わりはなく、しかも武器は『F』時のままなので、本作のゲームバランスに耐えうる性能ではない。戦力外ユニットが下取りされるイベントがあるが、ザク好きバーニィがゴネて2機とも旧ザクとともに下取りを免れる。
- その後、「灯火は炎となりて」でチャック・キースとモンド・アガケが乗って強制出撃。DCルートで決戦後のア・バオア・クーの探索へ許可済み・無断いずれもジュドーたちが行った場合、GP02サイサリスorノイエ・ジール入手と引き換えに旧ザク共々大破し失われてしまう。ジュドーたちがア・バオア・クーに行かなかった場合はそのまま残る。ちなみに、ポセイダルルートだと最後までいる。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 『EX』に登場。SFC版では普通のザクだったが、何故か本作ではこちらが登場する。それならマッケンジー中尉の搭乗機をNT-1アレックスに変更してもよかったのでは…。
- 機体性能は本作のMSに共通する修正点としてHPが500・装甲が100下げられた事以外はSFC版と同じ。武器のラインナップは『第3次』のシャア専用ザクの流用で、数値設定もシュツルムファウスト・ハンドグレネイドの攻撃力が低下した事以外は弾数やCRT補正に至るまで全く変わらない。勿論前線で戦えるわけもなく、ここまで耐久力が低いとダメージデフレが激しい本作のバランスですら一撃粉砕されかねない。恐らく加入後に即後ろに下げ、そのまま戦艦に死蔵するプレイヤーが殆どだろう。
αシリーズ 編集
- スーパーロボット大戦α
- 最弱クラスのMSの1つだが、バーニィが愛用する以外にもジオン兵が乗り込み後半まで度々出てくる。機体の地形適応にAが無いため数値以上に弱い。条件を満たしていれば機体・武器共に9段階改造状態でバーニィと共に加入する。フル改造ボーナスで宇宙Aにして強化パーツで思い切り補強すればオトリ役程度にはなれるが…。
- 『第2次α』アラド編のヒイロ曰く「ザクの機体性能を限界まで引き出し機転を利かせばガンダムと互角以上に戦える」らしいので、本作のバーニィが生き残れたのもザク改を9段階も改造していたから…だったのかもしれない。
- なお、本作のオープニングにはザクが登場しているが、こちらはシナリオでは登場しない。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 耐久力が増し、PS版に比べればできるユニットになった。といってもMS全体から見れば最弱クラスだが…。
- なお、αシリーズにおける『0080』はこれで最後となり、以降はザクIIF2型に自身のポジションを譲ることに。
COMPACTシリーズ 編集
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 第1話で説得により手に入る。ある程度改造されている。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- 説得なしで仲間になるようになった。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
- 最初からいる。地上編では強制出撃も多い。ノリス・パッカードが第1話で「かなりカスタムされている」と言うとおり、機体と武器が3段階改造されている。バーニィの愛だろうか。中盤のルート分岐の際、MSがゴッソリいなくなってしまうので、V-UPユニットなどを装着して地上部隊の主力にしてもいい。実弾主体なのでオーラバリアで防がれないのも良い。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 地上組故に無改造で加入する。…前作より弱体化してどうする?愛と資金があってもどうにもならないレベルになっている。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第1話から登場。改造段階が高く、武器フル改造は攻撃力は3250-4150と相当強くなるだけでなく、パーツスロット4なのでV-UPユニットで更に強化できる。しかし弾数が少なすぎるのが致命的で、大型カートリッジがあってなお足りない。最長射程5、命中・クリティカル補正の低さも問題で、当然ながら機体性能は劣悪の一言。他に改造したいユニットも多いはずなので、ザク改を愛しているという人以外は別のユニットに資金を回した方がいいだろう。また主力武器は射撃なので格闘の方が高いバーニィではあまり活かせない。
- 第1部地上ルートではリメイク前同様にMSがゴッソリいなくなってしまい、最悪ザク改だけになってしまうので使わざるを得ない可能性がある……それが理由で改造するのも問題だが。
- アニメは『α』の流用でザクマシンガンのエフェクトが新しくなった以外は据え置きだが、味方機と敵機で別グラフィックが用意される(味方機は左向きなのでスパイクショルダーが手前だが、敵機は右向きでシールドが手前になっている)謎の好待遇を受けている。
単独作品 編集
「ザクII」も登場するため「ザクII改」名義。
- スーパーロボット大戦GC
- ザクII同様捕獲で非常食に変えられる。性能は低いながらも実戦レベルに達しており、今回はヘビーメタル相手にも役に立つ。
- なおバーニィを仲間にするにはBODY以外の部位を全て破壊するという捕獲を念頭に置いた条件が必要になるが、条件を満たしてもバーニィ機は捕獲扱いにはならない。捕獲に必要なホワイトベース(母艦)が出撃できないマップだからだろうか。
- スーパーロボット大戦XO
- 今回はバーニィを仲間にした場合にも捕獲扱いで1機入手でき、アレックスとの合体攻撃も用意されている。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- ザク改名義。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- ザクIIの上位機種として第一章後半あたりから本格投入され始める。第三章ではバーニィ機が仲間になる。バーニィ専用兵装として「ハンドグレネード/設置」が存在する。「設置」という特殊な武器属性で、SRWでも珍しいトラップ武器。ディザード(アム機)のS・マイン/設置と比べて威力は低いが攻撃範囲が広い。
- スーパーロボット大戦DD
- 2024年9月のイベント「第3次スーパーロボット大戦ANOTHER Part1」より登場するエネミーユニット。1st仕様のジオン兵が乗る。攻撃&防御タイプ。デザインは『ポケ戦』準拠。
関連作品 編集
- ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス
- ザク系ザコの最上位種として登場。名称表記は「ザク改」。
装備・機能 編集
武装・必殺武器 編集
武装 編集
- シールド
- 右肩に固定装備。
- 旧シリーズではシールド防御が発動すると、グラフィックの都合上両肩ともシールドになるという光景が拝める。
- ヒートホーク
- 接近戦用の武装。腰部にマウントしている。バーニィがアレックスとの決戦で使用したヒートホークは、ルビコン作戦時にミーシャがトラックに隠していたものを回収したものだった。
- 『OE』ではファイヤ、ガードアーム属性付き。
- MMP-80マシンガン
- 従来のザクマシンガンに代わる主力武装。通称「ザクマシンガン改」。銃弾の口径が90mmと旧型機のF型の120mmより小さくなっているが、対MS戦を考慮し装弾数と集弾率の向上が図られ、装甲貫徹能力が増している。ゲームではザクマシンガン表記のことが多く、旧型と同じ120ミリマシンガンになっていることも。近年では単に「マシンガン」表記であることが多い。
- 『OE』ではエスケープ属性付き。
- 『DD』では「90mmマシンガン」表記。通常攻撃に採用、実弾属性。
- ハンドグレネード
- 腰部右側に3つ装備している武器。SRWでは省かれていることがままある(アレックスとの決戦時にはバーニィはトラップとして使用していたため、機体には装備していなかった)。
- 『OE』ではバーニィ機のみが使用可能。設置とヒット&アウェイ属性で、攻撃数値分のダメージを与えるハンドグレネードをマップ上に一つだけ設置できる。ヒット&アウェイで設置後も移動でき、さらに別の武装で攻撃もできる。次のターン以降、設置されたハンドグレネードを選択し「起爆」コマンドを選択することで爆発させられる。熱血を使用してもダメージ増加はできない。ちなみに設置された爆弾はシステム上味方ユニットとして扱われ、リストに登録される。また「包囲システム」の包囲効果発生判定に適用される。敵に除去されたりすることはないが、バーニィが撃墜されると消滅するので注意。
オプション装備 編集
- シュツルムファウスト
- 無誘導ロケット推進弾。ゲームでは一発限りだが、一線で通用する威力を持つ。
- 『GC(XO)』ではザクIIのザクバズーカと同等の性能を持つ。『OE』では射程は短いものの威力が高い。バーニィ機だけ露骨に演出が違っている。対艦属性付き。
- 280mmザクバズーカ
- 『0080』では使用していないが、当然装備可能。射程・威力共そこそこだが、弾数が少ない。
- 『UC』では実際にこれを装備している機体が登場した。
- 120mmザクマシンガン
- やはり『0080』本編では使用していないが、旧シリーズではMMP-80マシンガンではなくこちらを装備。
- 設定上はザクバズーカ同様装備可能ではあるが、このせいで余計に旧シリーズのザク改は通常のザクにしか見えない。
合体攻撃 編集
- War in the pocket
- クリスチーナ・マッケンジーのアレックスとの合体攻撃。アレックスがビームライフルで牽制し本機がヒートホーク攻撃。『XO』のみ実装。
特殊能力 編集
移動タイプ 編集
サイズ 編集
- M
機体BGM 編集
対決・名場面 編集
関連機体 編集
以下の機体は「統合整備計画」に則って開発。本機を含めてコクピットブロックは全て共通規格であり武装も共有する。
商品情報 編集