とは、植物の器官の一種、あるいはその器官を有する植物そのものを指す言葉。

概要

器官としての花は種子植物の生殖器としての役割を果たす。葉から変形した萼(がく)、花びら、雄しべ、雌しべ、花軸から構成され、多くの花はこれらの要素が全て揃っている完全花だが、どれかの要素が欠けている不完全花も存在する。

花が咲いた状態は開花、開花する前の状態はつぼみと呼ばれる。花が咲き、雄しべで作られらた花粉が動物や風などによって運ばれ、雌しべに受粉する事で実を結び、種子が生成される。

花はその美しさや香りから古来より人々を魅了し、鑑賞用の植物として栽培されるだけでなく、装飾品や香水の原料、芸術作品や創作物のモチーフとしても広く利用されており、人の名前の由来となる事も多い。

花言葉 

花に対し象徴的な意味を持たせるために考案された言葉。19世紀の西欧社会で盛んになったが、日本独自のものも存在する。

SRWと関連した実在の花

アカネ
アカネ科アカネ属のつる性多年草。
アネモネ
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
アヤメ
アヤメ科アヤメ属の多年草。英語名はアイリス。
アルストロメリア
ユリズイセン科アルストロメリア属の総称。
アンズ
バラ科サクラ属の落葉小高木。漢字表記は杏。
ウメ
バラ科サクラ属の落葉高木。漢字表記は梅。
エリカ
ツツジ科エリカ属の総称。
オリーブ
モクセイ科オリーブ属の常緑高木。果実はオリーブオイルの原料として知られる。
ガーベラ
キク科ガーベラ属の総称。
カスミソウ
ナデシコ科の植物。
カエデ
ムクロジ科カエデ属の落葉高木の総称。小さく目立たない花を咲かせる。
カンナ
カンナ科カンナ属の植物の一群。
キク
キク科キク属の植物。漢字表記は菊。
クロユリ
ユリ科バイモ属の高山植物。
コスモス
キク科コスモス属の総称。
サカキ
モッコク科サカキ属の常緑小高木。漢字表記は榊。
サクラ
バラ科サクラ亜科サクラ属の総称。漢字表記は桜。
サザンカ
ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。
シクラメン
サクラソウ科シクラメン属に属する多年草の球根植物の総称。
スイレン
スイレン科スイレン属の総称。
スカビオサ・ドラムスティック
マツムシソウ科マツムシソウ属の多年草。ステルンクーゲルとも呼ばれる。
スズラン
キジカクシ科スズラン属の総称。
スミレ
スミレ科スミレ属の総称。
ゼフィランサス
ヒガンバナ科タマスダレ属の総称。
タチバナ
ミカン科ミカン属の常緑小高木。果実が食用として利用されている。
ダリア
キク科ダリア属の総称。
チューリップ
ユリ科チューリップ属の植物。
ツツジ
ツツジ科ツツジ属の植物の総称。漢字表記は躑躅か映山紅。
ツバキ
ツバキ科ツバキ属の常緑樹。漢字表記は椿。
デルフィニウム
キンポウゲ科デルフィニウム属の総称。
デンドロビウム
ラン科セッコク属の総称。
トマト
ナス科ナス属の植物。果実が食用として利用されている。
ナツザキフクジュソウ
キンポウゲ科の一年草。英語名はエステバリス。
ナデシコ
ナデシコ科ナデシコ属の総称。
ハス
ハス科ハス属の水生植物。英語名はロータス。地下茎(レンコン)が食用として利用される。
バニラ(ヴァニラ)
ラン科バニラ属の常緑つる性植物。加工した果実が香料として利用される。
バラ
バラ科バラ属の総称の総称。漢字表記は薔薇。英語名はローズ。
ヒナギク
キク科ヒナギク属の多年草。
ヒナゲシ
ケシ科の一年草。フランス語名はコクリコ。
ヒマワリ
キク科の一年草。
フジ
マメ科フジ属の総称。漢字表記は藤[1]。フランス語名はグリシーヌ。
ホウセンカ
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。漢字表記は鳳仙花。
ホオズキ
ナス科ホオズキ属の一年草または多年草。英語名はフィサリス(もしくはサイサリス)。
マーガレット
キク科の半耐寒性多年草。
マツリカ
モクセイ科ソケイ属のつる性植物の総称。漢字表記は茉莉花。英語名はジャスミン。
ミツバ
セリ科ミツバ属。茎や葉がハーブとして利用される。
ミント
シソ科ハッカ属の総称。葉がハーブとして利用される。
モモ
バラ科モモ属の落葉小高木。漢字表記は桃。果実が食用として利用されている。
ユーチャリス
ヒガンバナ科の常緑性球根草。
ユリ
ユリ科ユリ属の総称。英語名はリリー(リリィ)。
ライラック
モクセイ科ハシドイ属の落葉樹。
ラフレシア
ラフレシア科ラフレシア属の総称。
ラン
ラン科の種の総称。漢字表記は蘭。英語名はオルキダケア。
リンゴ
バラ科リンゴ属の落葉高木。果実が食用として利用されている。英語名はアップル。
ルリミゾカクシ
キキョウ科ミゾカクシ属。ラテン語名はロベリア。
レモン
ミカン科ミカン属の常緑低木。果実が食用として利用されている。
ローズマリー
シソ科アオギリ属の常緑低木。葉がハーブとして利用される。

架空の花

アニムスの花
ベターマン』及び世界観を共通する続編覇界王 ガオガイガー対ベターマン』に登場。
葉が存在せず、土中の養分のみで光合成をせずに自然生育される特性を持つ。この花がつける『アニムスの実』は『ソムニウム』にとっての貴重な食料であり、変身の起爆剤となる。
オルフェの花
ガン×ソード』に登場。
カギ爪の男が計画する『幸せの時』の成就に必要な触媒として利用された。
セリーヌの花
魔神英雄伝ワタル』に登場。
100年に一度だけ咲くといわれる花で、その花の蜜は復活の聖水となる。
不死桜
無限のフロンティアシリーズ」に登場。
エンドレス・フロンティアを構成する世界の一つである神楽天原に存在する、一年中枯れることのない桜。
ポロポーズの花
聖戦士ダンバイン』に登場。
異世界バイストン・ウェル」に咲く花で、結婚する相手だけに贈るものである。
ラグランジェ
輪廻のラグランジェ』に登場。
ラダム樹の花
宇宙の騎士テッカマンブレード』に登場。
宇宙生物ラダムが星に降下後、生長したラダム樹に咲かせる花。テッカマン誕生(洗脳)装置、かつ、ラダムの侵略ギミックの象徴である。

花に縁があるキャラクター・メカ

クワトロ・バジーナ
Ζガンダム』第34話における「サボテンが花をつけている」という台詞はファンに印象深い(どちらかといえばヘタレたシャアのイメージが先立つ場面かもしれないが…)。
刹那・F・セイエイELS
刹那は花を平和の象徴として捉えており、彼がELSと行った対話によって、大型ELSも戦闘の意志が無いことを示すため、宇宙に浮かぶ巨大な花へと変化した。
オルガ・イツカ
鉄華団立ち上げの際、その名前に華を込めた。花は命の象徴であり、転じて「鉄の華」とは、決して散らない命を意味している。
ガンダム・ステイメン
コードネームである「ステイメン」は花のおしべを意味する。
花束の少女
FIRE BOMBERのライブに現れる花束を携えた少女。特に熱気バサラのファンであり彼に花束を渡そうとするも毎回失敗している。
千代錦
額に花びらのような特徴的な模様がある神勝平の飼犬。
プテラレンジャー
花を愛する少女。バンドーラ一味が毒花で人々を苦しめた際には怒りを露わにした。
リムル・ルフト
お見舞いにポロポーズの花[2]を贈ってきたショウ・ザマに対して、それが結婚する相手だけに贈る花である事を伝える。なお、その事実を知らなかったショウは非常にバツが悪い思いをしている(リムルには既に恋人がいる[3]為)。
余談だが、『スーパーロボット大戦X-Ω』におけるリムルのグラフィックは、ポロポーズの花を手にしている。
帝国華撃団・花組隊員、巴里華撃団・花組隊員
前述の通り、殆どの隊員が花を名前の由来としている[4]。花を題材とした歌曲も非常に多い。
ソーラーアクエリオン
「壱発逆転拳」のトドメ演出にて掲げた拳が花に変化する。
ハエッタ
オルフェの花を栽培し、カギ爪の男に提供していた。
オウカオー
桜由来の特攻兵器「桜花」から名付けられており、アッカナナジンとの合体攻撃「ツインオーラアタック」のトドメ演出では桜花嵐と共に消え去る演出となっている。
ニア・テッペリン
瞳に花のハイライトが入っている。
初春飾利
花飾りのような特徴的なカチューシャをしている。ただし、花は本物ではなく造花。
ヴォルクルス教団
多くの機体が肩部の意匠にキク科のような花の紋様を用いている。
マルグリット・ピステール
自機の攻撃を花に譬えることが多い。
神文明エーオス
前述したイーリス、サイクラミノス、オルキダケアだけでなく、名前のみ登場するキャラクターを含めた関係者全員の名前が花に由来するものになっている。
アテンダント
スターメンビトルの制御システム。顔グラフィックに睡蓮を思わせる白い花が猫写されている。
フロスデウス
サイクラミノスが搭乗するエーオスの最終兵器。ラテン語で「花の神」を意味する。

関連項目

浅草
東京都台東区の地名。名所の1つとして知られる日本最古の遊園地「浅草花やしき」は元々は牡丹と菊細工をメインにした花園だった。
パリ
フランスの首都。日本では「花の都」とも呼ばれる。ただし、ここでの「花」とは芸術やファッション等を含めた総合的な華やかさを意味する。
マーチウィンド
スーパーロボット大戦64』に登場するプレイヤー部隊アムロ・レイが読んだ詩集に収録された「3月の風は花を咲かせるための風」という詩に因んで名付けられた。

脚注

  1. 下位分類の種の一つである日本固有種のノダフジも和名で藤と表記される。
  2. 花言葉は「貴方だけを永遠に愛します」
  3. もっとも、ポロポーズの花の力によるものか、ショウとリムルは700年後の来世において互いに巡り逢う事となる。
  4. 欧州星組の出身であるソレッタ・織姫とレニ・ミルヒシュトラーセを除く。また、北大路花火は火加工の花火と花火草(ハゼランの別名)の両方が由来と言われているが、判然としない。