「ニナ・パープルトン」の版間の差分
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かつては[[アナベル・ガトー]]と付き合っていたが、彼は[[星の屑作戦]]成就のために行方不明になる。しばらく後の本編では、[[コウ・ウラキ]]とはガンダム操作のレクチャーする関係で、徐々にコウと付き合う間柄に。二人に殺しあって欲しくないニナは二人を止めようとするが、ニナの思いは虚しく、コウとガトーは[[ライバル|宿敵同士]]で争う事となる。 | かつては[[アナベル・ガトー]]と付き合っていたが、彼は[[星の屑作戦]]成就のために行方不明になる。しばらく後の本編では、[[コウ・ウラキ]]とはガンダム操作のレクチャーする関係で、徐々にコウと付き合う間柄に。二人に殺しあって欲しくないニナは二人を止めようとするが、ニナの思いは虚しく、コウとガトーは[[ライバル|宿敵同士]]で争う事となる。 | ||
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− | === | + | === ガンダムシリーズ三大悪女として === |
− | + | 最終的にコウに銃を向けておきながら、ラストシーンでコウと関係を取り戻そうとさせるオチである(先行上映された劇場版では存在しないシーン)ことから、'''男を振り回す悪女'''として話題によく挙げられている。 | |
− | + | 先の心情について、[[小説|小説版]]においては'''「(ニナは)コウに無抵抗のガトーを射殺した罪悪感と、後味の悪さを一生引きずるような思いをしてほしくなかった為、(あえて)コウに銃を向けた」'''という解釈がなされている。この小説版は作品を通しての監督である今西隆志氏<ref>OVA第2話~第13話、劇場版。ニナの設定と行為は監督が交代した影響という説が流布されているが、今西隆志氏はそもそもずっと関わっており、また共同監督の加瀬充子氏が降板したのはニナとガトー、ケリィに親交があったことが描写される第7話より後なため、信ぴょう性に欠ける。</ref>が直接監修しており、おおよその意図は一致していると思われる。またOVA本編では直後にガトーとの間に「大体の事情は察した。ならばなおのこと、私を放って置いて欲しかった」「私にはこうする他なかったわ」とのやり取りがある。したがって、小説版と同様の解釈はある程度、OVA本編からのみでも導き出す事は可能である。 | |
− | + | なおよく言われる「ガトーに未練タラタラだからコウを捨ててガトーに靡いた」という解釈は'''劇中の描写を見ても明らかに曲解・誤解'''である<ref>ヴァル・ヴァロ戦に介入した時もガトーの行為を「こんなバカなことをするのはガトーだけでいい」としてケリィを説得しようとしており、ガトーの行為を肯定したことはない。</ref>。また、ニナが割り込んだ時点でコロニーの落下は決まっており、「彼女の妨害がコロニー落としを決定づけた」という解釈もまた間違いである。主に悪女と言われる理由がこの二点の誤解由来であることが多いが、本当に咎められるべき点はもっと別にあることは留意すべきであろう<ref>どちらかと言えばガトーを生かしたばかりに自爆特攻を許すことになり、ガトーを救えなかったばかりか、連邦軍に無益な犠牲を出したことの方が、結果論とはいえ問題だったと言えよう。</ref>。 | |
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+ | 上記のやり取りでのニナはガトーの察した事情を否定せずにいる事や、コウとガトーが争うことそのものに苦しんでいたことから、「コウへの思いは本物であるが、元彼のガトーにも死んで欲しくない」という、都合が良すぎるがわからなくもない心情が行動理由であったことが伺える。ただコウのためであれガトーのためであれ、'''その場の状況より自身の感情を優先して行動しているのは確か'''であり'''、その無益な二次被害を出してしまった身勝手な行動に共感できるかはまた別の話である'''。 | ||
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+ | 実際、ライトノベル作家の川上稔氏は、自身のブログで先の微笑むシーンを見た際「キースはその女ぁゲルググで踏めよ!!」と、ラストシーンで叫んだとしており、それに共感する視聴経験者は多く居た。よっていくらかの誤解があるとはいえ、心象の悪さを覆すのは難しく、同時に悪女という肩書を払拭するのも困難であろう。ただガトーとの元彼設定がストーリー構成上納得のいかない形であったこともあり、当然だがこの肩書を好まないファンもいる<ref>そもそもニナとガトーの恋人設定は1話の時点では明らかに他人行儀であったことから存在していなかった、と解釈されることが多く、実際関係者からも当時ツッコミを受けていた。そういう意味で後付の被害者ではないかとして同情する声も少なからずある。</ref>。 | ||
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:また、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]が設計した[[Ζガンダム]]の設計データ調整の最終チェックにおいて、[[アムロ・レイ|アムロ]]、カミーユを加えて行う等、ガンダムオタクならではのイベントもある。 | :また、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]が設計した[[Ζガンダム]]の設計データ調整の最終チェックにおいて、[[アムロ・レイ|アムロ]]、カミーユを加えて行う等、ガンダムオタクならではのイベントもある。 | ||
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− | :[[コウ・ウラキ|コウ]]の乗り込んだ[[ガンダム試作1号機|試作1号機]]とガトーに強奪された試作2号機が戦う事になってしまった時に発した台詞。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では[[DVE]]。 | + | :第2話より。[[コウ・ウラキ|コウ]]の乗り込んだ[[ガンダム試作1号機|試作1号機]]とガトーに強奪された試作2号機が戦う事になってしまった時に発した台詞。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では[[DVE]]。 |
:ニナを象徴する名(迷?)台詞である。一応、ニナは若くして開発設計に深くかかわる才媛であり、愛着があったのは事実だろうが。 | :ニナを象徴する名(迷?)台詞である。一応、ニナは若くして開発設計に深くかかわる才媛であり、愛着があったのは事実だろうが。 | ||
:余談ながら、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]において[[ネーナ・トリニティ|ある女性パイロット]]が同様の台詞を吐いている。 | :余談ながら、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]において[[ネーナ・トリニティ|ある女性パイロット]]が同様の台詞を吐いている。 |
2024年11月24日 (日) 05:17時点における最新版
ニナ・パープルトンは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の登場人物。
ニナ・パープルトン | |
---|---|
外国語表記 | Nina Purpleton[1] |
登場作品 | |
声優 | 佐久間レイ |
デザイン | 川元利浩 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(ルナリアン) |
性別 | 女 |
年齢 | 21歳 |
出身 | 月(ニューアントワープ) |
髪色 | 金 |
所属 |
|
役職 | システムエンジニア |
概要編集
ガンダム開発計画の運用サポートエンジニアとしてアルビオンに乗船。試作1号機および試作2号機の開発を担当していた。モビルスーツマニアのガンダムオタク。自らが開発したGPシリーズを「私のガンダム」と呼ぶ等、その偏愛ぶりは著しい。高飛車に見える部分もあるいが見た目に反して天然の気も少しあり、自分に向けられる好意についてはモーラにからかわれる程度には少々鈍感。一方で時に凄まじい行動力を見せることがあり、ヴァル・ヴァロ戦ではコウとケリィの間に割って入り、コウとガトーの戦闘を止めようとして無断でコア・ファイターを持ち出すなどしている。
かつてはアナベル・ガトーと付き合っていたが、彼は星の屑作戦成就のために行方不明になる。しばらく後の本編では、コウ・ウラキとはガンダム操作のレクチャーする関係で、徐々にコウと付き合う間柄に。二人に殺しあって欲しくないニナは二人を止めようとするが、ニナの思いは虚しく、コウとガトーは宿敵同士で争う事となる。
星の屑作戦ではコウがガトーを狙撃して負傷させた事で、ガトーに付き添うが、ジオンの軍人として人生を全うしたいガトーはニナを気絶させて、部下のカリウス・オットーに託す。そしてガトーは戦場で散り、コウは試作3号機を無断で持ち出した罪で投獄と、お互いに「軍人」として結末を迎えた。ラストシーンでは、投獄から解放されたコウをニナは笑顔で迎えるのであった。
ガンダムシリーズ三大悪女として編集
最終的にコウに銃を向けておきながら、ラストシーンでコウと関係を取り戻そうとさせるオチである(先行上映された劇場版では存在しないシーン)ことから、男を振り回す悪女として話題によく挙げられている。
先の心情について、小説版においては「(ニナは)コウに無抵抗のガトーを射殺した罪悪感と、後味の悪さを一生引きずるような思いをしてほしくなかった為、(あえて)コウに銃を向けた」という解釈がなされている。この小説版は作品を通しての監督である今西隆志氏[2]が直接監修しており、おおよその意図は一致していると思われる。またOVA本編では直後にガトーとの間に「大体の事情は察した。ならばなおのこと、私を放って置いて欲しかった」「私にはこうする他なかったわ」とのやり取りがある。したがって、小説版と同様の解釈はある程度、OVA本編からのみでも導き出す事は可能である。
なおよく言われる「ガトーに未練タラタラだからコウを捨ててガトーに靡いた」という解釈は劇中の描写を見ても明らかに曲解・誤解である[3]。また、ニナが割り込んだ時点でコロニーの落下は決まっており、「彼女の妨害がコロニー落としを決定づけた」という解釈もまた間違いである。主に悪女と言われる理由がこの二点の誤解由来であることが多いが、本当に咎められるべき点はもっと別にあることは留意すべきであろう[4]。
上記のやり取りでのニナはガトーの察した事情を否定せずにいる事や、コウとガトーが争うことそのものに苦しんでいたことから、「コウへの思いは本物であるが、元彼のガトーにも死んで欲しくない」という、都合が良すぎるがわからなくもない心情が行動理由であったことが伺える。ただコウのためであれガトーのためであれ、その場の状況より自身の感情を優先して行動しているのは確かであり、その無益な二次被害を出してしまった身勝手な行動に共感できるかはまた別の話である。
実際、ライトノベル作家の川上稔氏は、自身のブログで先の微笑むシーンを見た際「キースはその女ぁゲルググで踏めよ!!」と、ラストシーンで叫んだとしており、それに共感する視聴経験者は多く居た。よっていくらかの誤解があるとはいえ、心象の悪さを覆すのは難しく、同時に悪女という肩書を払拭するのも困難であろう。ただガトーとの元彼設定がストーリー構成上納得のいかない形であったこともあり、当然だがこの肩書を好まないファンもいる[5]。
登場作品と役柄編集
やはりというかなんというかガンダムオタクであり、むしろそれが強調されるイベントが多い[6]。プレイヤー部隊に同行する事もあり、コウと共にモビルスーツの解説をしたり、システムエンジニアとして整備班を手伝ったり、アナハイム・エレクトロニクスとのパイプ役として活躍したりする。今の所、原作終盤のように土壇場での裏切りにまでは至らない。
旧シリーズ編集
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。ミデアのパイロットで登場する場面もある。一方、PS版では連邦兵がニナの代わりにミデアのパイロットになっている。
- スーパーロボット大戦EX
- パイロットではないが、召喚に巻き込まれる。コウ、ガトーと共に自軍に合流するが、その際はGP-01に同乗していた。ガトーに靡いてるような様子も見せたが、出番は少ない。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 序盤にアストナージと共にロンド・ベル隊に合流する。Sガンダムの説明等で出番はそこそこあるが、シナリオによってはオペレーターの役割も務める。
- ガトーとは中盤にノイエDCに参入して驚く場面はあるが、終盤に自軍に参入した際は別働隊にいる為に全くイベントが無い。
- スーパーロボット大戦F
- 今回は非戦闘要員ながら、声が入った。
- 余談だが、ニナは『G』や『W』等の宇宙世紀以外の作品のガンダムは知らないらしく、次々と登場するガンダムを見てガンダムオタクの自信を無くす場面も。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 当初からロンド・ベル隊に同行。量産型νガンダムの武装選択をコウに促す等、出番は割と多い。
- 一部の場面で、DVEを披露してくれる。
αシリーズ編集
- スーパーロボット大戦α
- ガンダム強奪の時は原作同様のやり取りでDVEも付いているが、原作と異なりこの時点でガトーに気付いている。第45話グラン・ガラン隊ルート「強襲、阻止限界点」では、原作終盤の再現でコロニーに向かう場面があるが、その時の乗機はコアブースター。
- また、カミーユが設計したΖガンダムの設計データ調整の最終チェックにおいて、アムロ、カミーユを加えて行う等、ガンダムオタクならではのイベントもある。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 序盤と終盤に少し登場するも、自軍に同行はしなかった。序盤ではイージス計画の責任者であるリン・マオが社長を勤めるマオ・インダストリーにいた。
- しかし、メカニックとして超一流の腕は健在で、前大戦であるバルマー戦役終結後に、ヒイロ・ユイ、デュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナーの4人から、有事のためにウイングガンダムゼロカスタム、ガンダムデスサイズヘルカスタム、ガンダムヘビーアームズカスタム、ガンダムサンドロックカスタムを預かるよう頼まれて、いつでも出撃できるように整備しておいた。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 中盤でオーキスやクロスボーン・ガンダムX3を持って自軍に合流する。
- なお、明らかにガンダムに酷似したドクーガの機鋼戦士ドスハードが登場した際には必死に「ガンダムではない」と否定している。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 今回は自軍と同行せず、終盤で外宇宙に向かうコウと喧嘩別れになってしまう[7]。
- エンディングではアルビオンのテクニカルアドバイザーに就任する形でコウと再会した。
COMPACTシリーズ編集
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- アルトアイゼンの強化に関わる。この役割はOGシリーズではマリオン・ラドムに引き継がれた。
- スーパーロボット大戦IMPACT
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦A
- 本作ではコウとガトーの対面時に二人の間に割って入りはするが、銃を向けるまでには至らなかった。
- ロンド・ベルに出向するが、終盤は補給路確保のためネェル・アーガマを降り、ラビアンローズにて後方支援に勤しみ、ラー・カイラム等の手配をしている。
- アナハイム・エレクトロニクスにいる立場上、ネルガル重工のエリナとは事あるごとにバチバチに火花を散らす。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- サポートキャラとして登場。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 本人は未登場。2019年11月のイベント「宇宙に揺らぐ陽炎」のガンダム試作3号機の受け渡し場面にて名前が挙がるのみ(受け渡しはミリィ・チルダーが代わりに担当)。
- スーパーロボット大戦DD
- 2024年9月のイベント「第3次スーパーロボット大戦ANOTHER Part1」より登場。シナリオNPC。
人間関係編集
他作品との人間関係編集
ガンダムシリーズ編集
宇宙世紀ガンダムシリーズ編集
- アムロ・レイ
- 『α』序盤でジャブロールートを経由してアーガマ隊と合流した場合は、試作2号機強奪の件で落ち込むものの、「伝説のパイロット」である彼と対面した事でテンションが上がり平常心を取り戻す。
- カミーユ・ビダン
- 『α』にて、彼自身が設計したΖガンダムの最終チェックを、彼とアムロを加えた3人で行った。
- ファ・ユイリィ
- 『α外伝』では、バルマー戦役が終わった後にマオ・インダストリーで彼女と一緒にイージス計画の手伝いもしていた。
- アストナージ・メドッソ
- 『A』ではメカニック同士絡みがある。彼がボスに絡まれた時にはボスを窘めていたが、その時にある話を聞いて驚愕するという一幕がある(後述)。
- ジュドー・アーシタ
- 『IMPACT』ではアナハイム本社にて、彼の愛機であるΖΖガンダムの調整を行なう。作業期間中、彼にΖΖの開発経緯を「耳にタコが出来るほど」語っていたらしい。
- エル・ビアンノ
- 『IMPACT』では、アナハイムの上層部に対して内密に、彼女にガーベラ・テトラを回す。
- エマリー・オンス
- 『α』では旧知の同僚。
- ミリィ・チルダー
- 同じアナハイム所属の設定もあって、『スーパーロボット大戦F(完結編)』では後輩。
- チェーン・アギ
- 『IMPACT』では彼女が携わったνガンダムについて「こんな美しいガンダム、見た事無い」と悔しがっていたらしい。
アナザーガンダムシリーズ編集
- ヒイロ・ユイ、デュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナー
- 『α外伝』にて、バルマー戦役終結後、彼らのガンダムを預かりマオ・インダストリーで整備する。
リアル系編集
- エリナ・キンジョウ・ウォン
- 『A』では同業他社の関係が原因で、軽く火花を散らせる場面がある。
スーパー系編集
- 結城沙羅
- 『α』では、ガンダム試作2号機を奪ったのがガトーだった事に気付いた件を、彼女に不審に思われ追及された。
- 碇シンジ
- 『F』では、EVA初号機に乗って戦うのが嫌になりネルフ本部を逃げ出した彼を発見した。
- 剣鉄也
- 『A』では、ニナのガンダム馬鹿っぷりに「ガンダムガンダム言ってる時点でどうかしてる」と呆れられる。
- ロム・ストール
- 『IMPACT』では予てから「金属生命体の異星人」として興味を抱いていたようで、実際に対面した際には彼のデータをMS開発にフィードバックさせる為、ラボへと招く。
バンプレストオリジナル編集
- キョウスケ・ナンブ
- 『IMPACT』では彼が提示したアルトアイゼン強化策に興味を示し、ゲシュペンストMk-IIのカスタムパーツを流用する事でアルトアイゼン・リーゼの完成に漕ぎつける。ステーク部分に、アナハイムで独自開発したフィールド無効化システムを備え付けるなど、かなりノッて改造作業に挑んでいた。
名台詞編集
- 「誰よ!?」
- 第1話より。試作2号機に勝手に乗り込むガトーの姿を目撃した際の台詞。
- 「元恋人の姿を見て気が付かないのは如何なものか?」と問いたくなるが、設定製作の武井良幸氏によると、「ニナの位置からは試作2号機のハッチが見えていなかった」との事。なお、小説版ではわかりやすくするためか、「ガトーが最初からヘルメットを着用していた為」と修正されている[8]。
- 「いやぁぁぁ~!! 私のガンダムが!」
- 第2話より。コウの乗り込んだ試作1号機とガトーに強奪された試作2号機が戦う事になってしまった時に発した台詞。『α』ではDVE。
- ニナを象徴する名(迷?)台詞である。一応、ニナは若くして開発設計に深くかかわる才媛であり、愛着があったのは事実だろうが。
- 余談ながら、後年の作品においてある女性パイロットが同様の台詞を吐いている。
- 「いくじなし…」
- 第7話より。自分をデートに誘いに来たのがバレバレなのに、いつまでも煮え切らない態度のコウにガッカリして。この時のニナはアルビオンを降りるよう上司から警告されていたこともあってナーバスになっていた。
- 「どうして…なぜこの二人が戦いあわなきゃならないの…」
- 第10話より。かつての恋人ガトーとコウが死闘を繰り広げている最中の呟き。この後のニナは一人落ち込むようになり、コウはガンダムを失ったからではと推測したが、モーラは「それだけかな…?」と考えており、結果としては確かにガンダムだけの問題では無かった。
- 「忘れたいのよ…この悪寒を…」
- 同話。二人の死闘の後で現実を受けて。この後、コウと口づけをするが…。
- 『F完結編』ではDVE。
- 「コウ、そういう事じゃないのよ……」
- 第13話より。ラストのコロニー制御室内、あくまでもガトーと戦おうとするコウに対しての台詞。
- ルナリアンであり、戦争とは縁遠い部分のある民間人のニナと、軍人である両名との意識の違いを表している。
- ちなみに、加登屋みつる氏が手掛けたコミックボンボン版0083では、コウを試作三号機に乗せることを渋った際に自分の実力が不足しているのかと憤るコウに対しての返事として呟いている。
- これは試作三号機がパイロットへの負担が大きい機体であること、ガトーとの戦闘でコウが死にかけてしまったことを受けて彼の身を案じたもので、即座に本作におけるコウの上官であるモンシア中尉から「ニナさんはお前を心配しているんだ」とフォローされ、さらにモンシアから「コウの能力は確かなものだから安心してくれ」と励まされたことで、ニナがコウに試作三号機を託すことを決意するという名場面となっている。
迷台詞編集
- 「私…自分をコントロール出来ない人は嫌いです!」
- 第4話より。コウが搭乗したコアファイターの帰艦を妨害し、彼に負けた事を「酒を飲みすぎた所為」と言い訳するモンシアへの台詞。
- もっとも、「自分をコントロールできない」というニナの言葉は、物語の終盤における彼女自身にも当てはまっていると言えなくもない。ただし、ここでの「コントロール出来ない人」というのは単に「だらしない人」という意味であろう。
- 「2号機のパイロット聞こえているでしょ? すぐ降りれば罪は軽いわ、今すぐガンダムから降りなさい」
- 「……そうすれば私の前から突然姿を消した罪もチャラにしてあげるわ。お前の元カノ、ニナ・パープルトン様がね」
- 「『ソロモンの悪夢』とか言われているけど…あの話バラしたらイメージダウンは避けられないわよね?」
- 『機動戦士ガンダム ハイブリット4コマ大戦線』より。試作2号機強奪の直後、本編同様に降伏勧告を行った直後にガトーを脅迫するニナ。
- 果たして彼女はガトーのどんな弱みを握っているのだろうか……。ちなみに、ガトーはコクピット内で「正体ばれてるし」「なんか怖いし」と半泣き状態となっている。
- 「コウ……貴様だったのか…よくも私のガンダムを!!」
- 『機動戦士ガンダム ハイブリット4コマ大戦線』より。地球に落下するコロニー「アイランド・イーズ」の制御室内でガトーを庇うニナとコウは本編通りに対峙。コウの「G.F.F.のNT-1アレックスのツノを折ったことは謝るから! 俺についてきてくれ!!」と言われた際の返答。そしてそのままコウを射殺する。
- なお、このセリフの場面はガトーの一枚目で占められているのだが、流石の彼も完全に怯え切ってしまっている。
- 「すべてのガンダムは私のモノに決まっているでしょ!! いつからお前のモノになった? あ!?」
- 『機動戦士ガンダム ハイブリット4コマ大戦線』より。フルバーニアンを「オレのガンダムだからな。あ、いやオレたちの……か」の発言に対していきなりキレ始める。
- 本編では様々な解釈により「悪女」呼ばわりされる事もあるニナだが、本作は4コマのギャグ漫画とはいえ、ここまで徹底的に怖い女として描かれている作品も珍しい。
スパロボシリーズの名(迷)台詞編集
旧シリーズ編集
- 「あん…そう、うまくなったわね、コウ…あ、だめよ、そんなに乱暴にしちゃ! もっとゆっくり…そう…やさしく…」
- 『第4次(S)』リアル系ルート第20話(『S』では第21話)「老兵の挽歌」より。
- コウとともにステイメンの出力調整をしていた時の台詞であるが、声だけであると卑猥なやり取りにしか聞こえない為、さしもの甲児も焦って止めに入った。
- ちなみに甲児が「紛らわしい」と突っ込んだ後、ニナも自分がかなりアブない台詞を言っていた事に気付いて甲児に弁解しているが、コウだけは気付いていなかった。元となったのは原作第4話での1号機調整シーンだが、どこか色っぽくも聞こえるニナの台詞にやや動揺していた原作とは逆の描写になっている。
- 「ほんと…プレミアがつくわよ、あれ」
- 同上。未だ現役であるガデムの旧ザクにコウが驚いた際の返答。
- 「でも‥‥この前も私の知らないガンダムが出てきたし‥‥このままじゃガンダムヲタクの名がすたるわ!」
- 『F』リアル編第8話「獣戦機隊出撃」より。シャイニングガンダムの存在を知らなかった事を悔しがった際の台詞。
αシリーズ編集
- 「!! こ、この声は…!?」
- 『α』第11話南アタリア島ルート「ガンダム強奪」より。
- 眼前でガンダム試作2号機を奪ったジオンの士官が、かつての自分の恋人であったガトーだったと、声(しかも大塚明夫氏によるDVE)を聞いて、原作と違ってここで気づいた。
- 「あ…あなた! この子がダブルゼータのパイロットですって? カミーユ、あなた何を考えているの!?」
「ぬ、盗まれても知らないわよ!」 - 『α(DC)』第23話宇宙へ向かうルート「始動ダブルゼータ」より。
- 「コアファイターを強奪した張本人にパイロットをやらせる」というカミーユの「奇策」を聞き、軽くパニック状態を起こしつつもΖΖガンダムへの換装作業に取り掛かる。
- 「やめて、コウ!お願いだから、それだけは言わないで!」
- コウ「いや、あれ…どう見てもガンダ…」
- 「だから、言わないでったら!」
- 『第2次α』第45話「ビムラーの意志」より。
- ドスハードを見て思わず「もしや、ガンダ……」と言いかけたコウに対しての台詞。
- 気持ちは分からなくもないが…。
COMPACTシリーズ編集
- 「アナハイムのみんなは、私も含めて徹夜だけどね。請求書はブライトさん宛てにしておくから」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇シーン3C「ムーン」編開始時のシナリオデモより。
- さも厄介事が増えて面倒そうな台詞を発しながら、その実ノリノリでアルトアイゼンの強化改造に着手する。
携帯機シリーズ編集
- (なんでかしら? スーパーロボット… 納得いかないわよねえ)
- 『A(PORTABLE)』第8話「動き出す悪魔」or「シャッフルの紋章」より。
- 試作1号機が宇宙で使えないためにコウともめていた際に、横から甲児が「マジンガーZなら、そのまま(宇宙空間でも)いけるぜ?」と言ったため、思わずしてしまった独白。
- たしかに、基本的にリアルな描写が売りのモビルスーツのエンジニアとしては、細かい説明無しで色々と無茶なことが出来るスーパーロボットの存在は納得いかないものなのだろう。ただ、同作ではパイロット側の地形適応問題により性能は下がってしまうのだが…。
- 「あのねえ、ボスくん…」
「スーパーロボットの武器は、アナハイムの技術の粋を結集した私のガンダムにすら特殊すぎて付けられないものが多いのよ? 無茶は言うもんじゃないわよ」 - 『A(PORTABLE)』宇宙ルート第10話「勝利者などいない戦い」or「ザ・ウィナー」。ボスボロットに武器を増やしてほしいとアストナージに懇願するボスをやんわりと窘める。そんな中でも「私のガンダム」という言葉を使ってしまったため、ボスは逆上しアーガマを飛び出してしまう。
- ニナ「アストナージさん、ボロットの材料って?」
アストナージ「ボロットの材料? …冷蔵庫とか洗濯機とか掃除機とからしい」
ニナ「はあ!?」 - その後、アストナージがボロットの強化案を却下していただいたいの理由であるボロット側の話を聞いて。上述した「納得いかない」というレベルを遥かに超えた領域に位置するボロットの話を聞いて、とうとう素っ頓狂な声を出してしまう。
- 「ダウンサイジングの世の中ですもの。戦艦クラスの大きさでないと使えない武器なんてねぇ…」
- 『A(PORTABLE)』第23話「「僕たちの戦争」が始まる」or「正義と、愛と」より。ナデシコに破壊されたナデシコ四番艦シャクヤクのYユニットを付ける作業が行われていた際、ネルガル重工のエリナに対抗する形でアナハイム・エレクトロニクスで行われている極秘プロジェクト(試作3号機)を仄めかした上で、さらに言い放った嫌味。
- …とは言うが、試作3号機もデカすぎて戦艦に入れられないので宇宙空間で整備しなければならない等、戦艦でも運用が難しいMSなので正直どっちもどっちである。ついでに言えば宇宙世紀では『0083』以降、MSは恐竜的進化に伴いどんどん大型化していってしまい、第二世代でダウンサイジングの世になるには20年以上の時が必要になるのが皮肉である。
余談編集
- 加登屋みつる氏の漫画版(ボンボン版)では、ガトーとニナとの絡みは皆無である。
- 『SDガンダム外伝』では、第三部『聖機兵物語』に女王ニナとして登場。主人公・騎士ガンダムGP01の仕える「ダバード王国」の君主。『0083』のニナと異なり、凛々しく勇敢な女王として活躍するためファンからは「綺麗なニナ様」と呼ばれる。
- ちなみにこの作品におけるコウは女王ニナの婚約者で、ガトーは面識すら無いただの敵である。
- 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』が、1986年に公開されたトム・クルーズ主演によるアメリカのアクションドラマ映画『トップガン』を意識した作りから、ヒロインであるニナの容姿や設定は、『トップガン』に登場するケリー・マクギリス演じるチャーリーがモデルと言われている。
脚注編集
- ↑ Character、機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY、2022年2月3日閲覧。
- ↑ OVA第2話~第13話、劇場版。ニナの設定と行為は監督が交代した影響という説が流布されているが、今西隆志氏はそもそもずっと関わっており、また共同監督の加瀬充子氏が降板したのはニナとガトー、ケリィに親交があったことが描写される第7話より後なため、信ぴょう性に欠ける。
- ↑ ヴァル・ヴァロ戦に介入した時もガトーの行為を「こんなバカなことをするのはガトーだけでいい」としてケリィを説得しようとしており、ガトーの行為を肯定したことはない。
- ↑ どちらかと言えばガトーを生かしたばかりに自爆特攻を許すことになり、ガトーを救えなかったばかりか、連邦軍に無益な犠牲を出したことの方が、結果論とはいえ問題だったと言えよう。
- ↑ そもそもニナとガトーの恋人設定は1話の時点では明らかに他人行儀であったことから存在していなかった、と解釈されることが多く、実際関係者からも当時ツッコミを受けていた。そういう意味で後付の被害者ではないかとして同情する声も少なからずある。
- ↑ 余談だが、かの「ガンダム馬鹿」こと刹那・F・セイエイとはまともに共演した事は無い。
- ↑ ニナが「生きて帰ってきてほしい」と願っているのに、コウが「それは約束できない」と言ってしまったためだが。
- ↑ 絵面ではわかりにくいが、実際にこのシーンでは二人の間にはかなりの距離があり、アニメの場面カットの都合で視聴者に誤解を与えてしまった事を考慮した措置と思われる。また、この後の話でガトーが無線越しに名乗った時にニナが息をのむシーンがあり、設定上はここで気づいたという事らしい。