グレミー・トトは『機動戦士ガンダムΖΖ』の登場人物。
グレミー・トト | |
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外国語表記 | Glemy Toto[1] |
登場作品 | |
声優 | 柏倉つとむ(現・カシワクラツトム) |
デザイン | 北爪宏幸 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
生年月日 | U.C.0070年9月12日 |
年齢 | 17歳 ⇒ 18歳 |
身長 | 185 cm |
体重 | 65 kg |
所属 | ネオ・ジオン ⇒ グレミー軍 |
役職 | 新兵 ⇒ 艦司令官 ⇒ グレミー軍総司令 |
特技 | ダーツ |
趣味 | チェス |
好きな食べ物 | 日本料理 |
概要
ネオ・ジオン軍の若き士官。
当初はマシュマー・セロの部下として、一パイロットの身に過ぎなかったが、やがてその内に秘めた野心を肥大化させ、ハマーン・カーンに反旗を翻す。
人物
名門トト家の出身であるが、ややお人好しで世間知らずのお坊ちゃんな所がある。マザコンの気があり、本人曰く「ママの教え」に忠実で、一目惚れしたルー・ルカからもその事を指摘されているが、グレミー本人は腹を立てて否定している。
ややズレている部分もあるが、女性には紳士的に接しようとしており、一目惚れという個人的感情を挟んでいるとはいえ、敵であるルーを助けようとしたり、成り行きでネオ・ジオンに身を寄せる事になってしまったジュドー・アーシタの妹であるリィナ・アーシタを客人として丁重に扱おうとしている。ただし、リィナをレディとして教育しようとした事には本人から反発されていたが、彼女が死んだと思った際には大きな衝撃を受けていた事からも、本当に大切に想っていた。
当初は「戦場で孤立してマシュマーの名を呼びながら右往左往する」「ルーにあっさり騙される」「指揮官に任命されるもゴットン・ゴーら一部の部下達に舐められて勝手な行動を取られてしまう」等情けない部分が目立っていたが、地球での経験により軍人・指揮官としての才覚を目覚めさせていく。この頃には当初の青臭さは抜け、次第に野心家としての一面を覗かせるようになる。
アニメ劇中のグレミーによれば自分はザビ家の血を引いているとの事で、トミノメモによればグレミーは独裁者ギレン・ザビの遺した精子から作られたクローン体であり、プル、プルツー達も同様のクローンである。これが劇中で血の繋がりに固執した原因であり、グレミーがプル達を支配出来ると確信出来た理由でもあった。 一方、裏ワールドZZでの解説はグレミーは、ギレン・ザビとニュータイプの素養のある女性との遺伝子で人工授精させた試験管ベビーで、同じ経緯で産み出されたプルシリーズと異母兄妹という設定である。
アニメ版では、ジュドー・アーシタが妹リィナ・アーシタが命の危機に瀕した際サイコ・ヒットを起こし、グレミーは地震により揺れている建物内で異変に気付くなど、ニュータイプらしき仕草を見せた。 小説版ではニュータイプと明言されており、こちらではかつてのジオン公国の公王であるデギン・ソド・ザビの隠し子で、トト家に預けられたとされている。漫画作品『ギレン暗殺計画』(SRW未参戦)では、没落貴族であるトト家がギレンの落胤という噂があるグレミーを養子にすると途端に金回りが良くなったという描写が存在する。
ハマーンからもその野心や能力を見抜かれた上で大きく期待されていたのだが、若さに任せた上昇志向故に世の時勢を読み切れず暴走してしまう部分があり、それがタイミングを読めない形で反乱を起こし、結果として自らの首を絞める事となった。
劇中の様相
初登場時はマシュマー率いる巡洋艦・エンドラの部隊に一兵士として配属され、ガザCに乗って初陣を迎えるが、戦場であっけなく孤立し、帰還出来なくなる。この際に敵であるルーと出会い一目惚れするが、自らの甘さを見抜いていた彼女にはアーガマへの帰還のために利用されるだけだった。
その後、上官だったマシュマーやキャラ・スーンが相次いで左遷した事により、エンドラの同型艦となるミンドラの指揮を任される。舞台が宇宙から地上に変わる中、専用カラーのバウに乗り込み、度々アーガマのガンダム・チームと交戦する。ハマーンがグレミーを艦の司令官に任命したのは、大きなカリスマを欲していたネオ・ジオンにおいて彼の素性背景が重要であったが故のことであり、更にはグレミーの性格を把握した上での采配でもあった。しかし、手塩にかけて育てていたエルピー・プルは波長のあったジュドーの元に行ってしまい、また自らの甘い考えはハマーンからのお目付け役として派遣された副官オウギュスト・ギダンにも快く思われず、ルー自身を盾代わりとしたビーチャ・オーレグの愚劣な作戦により乗機のバウを失った結果、オウギュストには死亡したと思われ、あっさり見捨てられてしまった。一人サハラの砂漠に取り残されたグレミーは全てを失い、唸り声を上げるしかなかった。
しかしその後、アフリカのゲリラ組織である「青の部隊」との邂逅により、そのリーダーであるディドー・カルトハから戦士と認められ、ディドーの死後はそれを悼んだ。幾分軍人としての才覚に目覚めたグレミーは、自らの切り札であるニュータイプ部隊、プルクローンの要となるプルツーを覚醒させ、自身を内心見下していたオウギュストをも寝返らせるまでに至っている。ダブリンへのコロニー落としが行われる中、ハマーンより受領したサイコガンダムMk-IIにプルツーを乗せ、アーガマへの攻撃を仕掛けるが、病症の身でキュベレイMk-IIに搭乗したプルの命を賭した行動により、サイコガンダムMk-IIを失う形で敗戦を喫した。
後に地球連邦との交渉でサイド3がネオ・ジオンに引き渡される中、自らを「ジオンの正統な後継者」と称し、ハマーンに反旗を翻す。グレミーが最終的に獅子身中の虫となったのはハマーンにとっては読み通りではあったのだが、ネオ・ジオンを内から滅ぼす結果を導くようなタイミングでの反乱までは彼女にも完全に想定外だった。この時に自らの大きな戦力となっていたのは、プルクローンで構成されたニュータイプ部隊で、更には歴戦の猛者であるラカン・ダカラン率いる「スペース・ウルフ隊」も味方につけていたのだが、マシュマーやジュドーとの激戦で部隊は壊滅。追い込まれたグレミーは、死して魂となったプルからの説得を度々受けて精神が不安定になっていたプルツーを同乗させて、自らクィン・マンサで出撃するも、ジュドーとプルの魂に呼び掛けられ続けたプルツーはジュドーを求める形で離反。最期はコックピットを出た所を想い人のルーが乗るΖガンダムに撃たれ、驚きの後に微笑みを零し、命を落とした。
登場作品と役柄
原作『ΖΖ』の敵キャラクターの中ではハマーンに次ぐ重要人物といえるのだが、スパロボにおいては『ΖΖ』の原作再現があまりされていないので、必然的に彼に関わるエピソード(リィナとの関係や青の部隊、終盤の反乱等)も削られ気味であり、総じて原作の扱いの割に影が薄い。
後述する『X』において初めて自軍に加入するIF展開が描かれた。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦(G)
- 初登場作品。DC所属。ルーも登場せずハマーンを裏切るわけでもないので影は薄いが、宇宙での交戦機会は多いので印象には残る方。リメイクの『第2次G』では当初マシュマーの元で新兵扱いで登場する。
- PS版では音声を初収録。
- 第3次スーパーロボット大戦
- DC所属。ルー・ルカとの出逢いがイベントとして再現されている。最終登場マップである「プルとプルツーと」にて、彼をルーで撃墜すると原作46話同様の会話イベントが発生し、死亡する。原作では専用機であるオレンジ色のバウが続編の『第4次(S)』『F(完結編)』で量産されているのはそのため。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ギレンの腹心的な立場として登場。ギレンの落胤もしくはクローンという説を拾ったか。ルーに惚れ込んでいるのも同じ。
- シナリオ「ジオンの幻像」にてルーで彼のクィン・マンサを撃墜すると原作再現のDVEが発生。同シナリオで戦死する。また、キシリアがギレンを撃墜し、ロンド・ベルと停戦協定を結ぶ際に生存していると、これを不服としていずこかへ去っていく。
- αシリーズでの『ΖΖ』の扱いは『第2次α』がもっとも大きいのだが、彼はここで討たれたのが正史のようで以後は登場しない。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シーン3「蒼く輝く炎で」より登場。バウやクィン・マンサに乗る。ハマーンの死後も生き残り、ムゲ空間へ逃げ込みポセイダル軍と手を結ぶ。その後はジオン再興の為にギュネイ・ガスやクェス・パラヤを率いるも、ジュドーにジオンの血を否定され敗れる事になる。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- 扱いはほぼ変わらないが、リメイクに際して台詞が増加している。マシュマーは今作では彼の部下であり、敬語で接される相手。また戦死するシーン6「ジオンの血」では、クワトロとの戦闘前会話も追加されている。ここでもまたジオンの血脈を否定される事となった。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
- シナリオ「アクシズの使者」にて、地球に降下してくる。ニュータイプ技能を持つ。撤退させるのがガトー説得条件の一つだが、そうするとサイコガンダムが手に入らなくなる。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
- 第1部で撤退しているデータを引き継ぐとシナリオ「夢を忘れた子供たち」の敵増援として登場する。乗機はハンマ・ハンマ
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 第1部で撤退しているデータを引き継ぐとシナリオ「ジオンの残光」に登場する。乗機はクィン・マンサ。彼の登場がガトー説得の条件の1つとなっている。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 序盤から常に「選ばれし者」としての余裕を漂わせていたが、フィフス・ルナでの最終決戦ではジュドーやハマーンを論破する事が出来ず、焦燥感を露わにする。また、ルーとの関係もオミットされており、互いに単なる敵同士として対峙する事となる。乗機バウやクィン・マンサはシステムの関係でやたら硬くなった。グレミー死亡イベントが発生した際にプルツーがいると彼女の台詞が発生する。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 原作同様に反逆を企んでいたのだが、ハマーンには見透かされており、なんと行動を起こす前に捨て駒にされて同時に出てきたギニアス、ダンゲル共々ジャブローの戦いで散る事に。
- おまけに本人は死の間際、クワトロに指摘されるまでそれに気付かなかったという小物っぷりまで晒してしまった。死後、ネオジオンの戦力不足に関してハマーンに「こんなことならグレミーを泳がせておけばよかった」とまで言われてしまう。ジュドーもルーも登場する前のたった1話で死亡退場してしまうため、シナリオ的にはおそらく歴代最悪の扱いであろう。しかも同話冒頭では復帰した主人公からこれまでの戦いの裏で暗躍してきた組織について語られるためプレイヤーの印象にも残りにくい…。
- 尤も、乗機は高性能機のクィン・マンサで敵としてはララァのエルメス以来のファンネル搭載機の上に強力なマップ兵器持ち、しかもプルとプルツーを仲間にする為にこの二人を放置した上で後ろに控えている彼を倒さなくてはならないので、結構手強い。
- スーパーロボット大戦R
- 出てきてすぐ出番が終わった『A』とは異なり、今回は早くからラカンと共に登場し、ネオ・ジオン崩壊まで生き延びる。しかししょっちゅう戦う事になるラカンとは異なり、戦う機会は少ない。バウやクィン・マンサに乗る。性格が中ボスなので気力が上がりやすい。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 故人の為、名前のみ登場。
- スーパーロボット大戦X
- 音声が新録された。後半の宇宙ルートのみ登場で、カットインが用意された。
- 中断メッセージでは、かつての上官であるマシュマーと新兵時代を彷彿させるようなやり取りが行われている。最期はプルとプルツーをジュドーに託して逝くが、隠し要素により条件を満たすとクィン・マンサと共に自軍入りする。グレミーが自軍入りするのはシリーズ初である。トッドらと違って反対側のルートでは加入条件を満たせないが、択一性というわけではなく、フラグさえ回収しておけば問題ない。特に両立が難しいトッドも、序盤のトッド加入フラグを全回収しておけば、あとはグレミー加入フラグを満たすことで両立可能。
- 戦力として見た場合、消費SP20という比較的低コストで「先見」を、更に消費SP40という最低コストで「かく乱」を使えるのが最大の魅力。また、エースボーナスで出撃時のExCが+2されるので、「戦闘もサポートもこなす切り込み役」として運用すると良いだろう。命中率を上げる精神コマンドが「集中」止まりという点にはフォローが欲しいところ。
- 「突撃」が必須と言えるクィン・マンサとは相性が悪いこともあり機体はしっかり選んであげたいところだが、加入がやや遅めな点から機体選びの決め手に欠ける(理由は異なるがマシュマーも同様)。
- スーパーロボット大戦T
- 初登場時はジオン軍服のグラフィックになっている。今回はNPCとしてのみの登場で、音声も収録されていない。
- 最期はプルツーを見限って友軍のザクIIIで脱出しようとしたところをルーに(ルーを出撃させていない場合はシャアのネオ・ジオン艦隊のレウルーラに)撃墜され戦死する。今作では大体のネオ・ジオン組が優遇されていることもありより不遇感の強い扱いとなっている。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 基本的な立ち位置は原作と同じで、ハマーンを裏切るイベントがある。また、ルートによってはルーでとどめを刺すと、特殊なセリフイベントがある。また、プレイヤー側がプルツーを殺めてしまうと激昂して精神コマンドを使用してくる。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- アクシズを落とそうとするが、カイルスに阻止される。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- NPC、エネミーユニット(2020年3月のイベント「それぞれの大義のために」)、プレイアブルユニット(2020年4月のイベント「彼方よりの帰還」)と段階を踏んで実装された。エネミーとしてはクィン・マンサ、プレイアブルとしてはバウに搭乗。
- 2017年10月の進撃イベント「遙かなる戦い、開幕」ではデビル・フィフスルナ落としを企み、ハマーンに叛乱する。どうやってか、壊滅済らしいDr.ヘル一派からあしゅら男爵まで自軍に引き入れている。
関連作品
パイロットステータス
精神コマンド
- 第2次(PS版)、第3次(PS版)
- てかげん、集中、ひらめき、根性、必中、隠れ身
- α
- 根性、加速、集中、かく乱、愛、魂
- リアルロボット戦線
- 鉄壁、ひらめき、集中、努力、熱血、捨て身
- X
- 集中、努力、先見、鉄壁、かく乱、勇気
- X-Ω
- 集中、根性、鉄壁
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次(PS版)
- シールド防御L5、切り払いL5
- 第3次(PS版)
- ニュータイプL1、シールド防御L5、切り払いL5
- α
- ニュータイプL5、シールド防御L3、切り払いL4
- IMPACT
- ニュータイプL8、底力L9、防御L5
- A(PORTABLE)
- ニュータイプL7、切り払いL5
- R
- ニュータイプL7、防御L4、援護攻撃L1、指揮L1
- 64
- ニュータイプL8、切り払いL6、シールド防御L5
- X
エースボーナス
- 出撃時、ExC+2、精神コマンド「幸運」がかかる
- 『X』にて味方時のもの。「幸運」は出撃時にしかかからないのでオマケのようなものだが、ExC+2は速攻に適した強力なエースボーナス。
- 敵対する軍勢のフェイズ時に最終命中率+20%
- 『X』にて敵対時のもの。
人間関係
ネオ・ジオン
- プルツー
- グレミーの手駒だったが、最後はプルの魂に導かれてジュドーの元に走る。彼女の出撃時には互いにグッドサインで激励するなど、主従以上の間柄であるように見受けられるが、ジュドーからはその気持ちを利用しているだけの様に指摘されてしまう。事実、戦う事を苦痛に訴える彼女に、なおもパイロットであることを強要し続けたので否定しようがないが。
- プルクローン
- プルツーの他に最低10人以上作っていたらしい。マスターであるグレミーを失った影響で、1人を除いて悉く撃墜されていった。
- 上記のプルクローンの1人は第1次ネオ・ジオン抗争後に消息不明となっていたが生き延び、後に新生ネオ・ジオン(袖付き)にて復帰。
- オウギュスト・ギダン
- ハマーンの命令で地上にてグレミーの副官と言う形で彼の監視役となる。グレミーの切り札を見せられて彼の下に降る。
- エルピー・プル
- ハマーンからプルの世話を任されていたが、プルはジュドーの下へと走ってしまった。離別した際に重なった出来事もあって両者互いに修復仕切れない亀裂が入ったが、戦場で相対した時は複雑な思いを抱いていた。
- マシュマー・セロ
- 初陣の際の上司。マシュマーがエンドラを去る際はマシュマーに付いていこうとする等、慕っていたようであるが後に敵対関係となり、「グレミーは反逆者だ」と断言される。Xでは、かつてマシュマーが強化された事に複雑な思いを抱いており、元に戻った事を内心では喜んでいたらしいが、実際に邂逅した際に彼から呼びかけられた時には、満更でもなさそうな様子を見せつつも拒絶している。
- ハマーン・カーン
- 引き立ててくれた恩人だが、ザビ家の家来筋に過ぎない彼女がネオ・ジオンを牛耳っていることを快く思わないようになる。ハマーンの方からも疑念を持たれており、表向き忠誠を誓いながらもストーリー終盤に反旗を翻した。
- キャラ・スーン
- 序盤の上司であるが、苦手としている。
- ラカン・ダカラン
- 同僚、後に部下。内心では「青二才」と見下されていたが、ハマーンからの離反時には「地球の支配権をやる」と甘言に乗せ味方に引き込む。
- ゴットン・ゴー
- 当初は上司であったが、その後は部下。しかし彼には反発されていた。
エゥーゴ
- ルー・ルカ
- 一目惚れしてしまった相手。
- 彼女に対してはストーカー紛いの言動を繰り返して完全に引かれていたが、最後は涙ながらにグレミーを討つ事になる。
- ジュドー・アーシタ
- お互い共に、新兵時代から幾度と無く交戦。終盤における彼とグレミーとの志のやり取りを演じた。ジュドーと逸れた妹、リィナを偶然にも保護する。半ば一方的ながら、ルーに想いを寄せての恋敵。世話役を務めていたプルに続いて、腹心のプルツーとも感応し惹かれあったことで、彼女らを巡って対立するなど、数奇な縁で結ばれている。
- リィナ・アーシタ
- 図らずも捕虜としてしまった彼女にレディとしての教育を施すが、彼女からは反発されていた。
- なぜリィナに熱心だったのかは詳しく語られていないが、彼女の死(と当時は思われていた)に衝撃を受けるなど、その思い入れはかなりのものだった様子。
- ビーチャ・オーレグ、モンド・アガケ
- 一時的に部下であった時期があるが、彼らにルーがジュドーに気があるんじゃないかと言われて動揺した事もあった。その後もビーチャに一杯食わされて乗機のバウを失っている。
その他
- ディドー・カルトハ
- SRW未登場。青の部隊のリーダー。砂漠で立ち往生したグレミーを拾い、当初はスパイとして利用したが、その資質を認める事になり、ガンダム・チームとの戦いに敗れて死亡する際に後事を託した。彼との一件がグレミーの心境に大きな変化を与える事になる。
- エロ・メロエ
- SRW未登場。青の部隊の一員。共にディドー・カルトハの志を受け継いだ同志となる。
- ジュネ・コク
- SRW未登場。アフリカのガルダーヤの街に住む芸術家。ルーに言い寄る彼を激しく敵視し、当初は相変わらず子供じみた対応を取ってジュネからもなめられていたが、ディドーの一件以後は軽くあしらった。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- ギレン・ザビ
- 彼のクローンもしくは試験管ベビーという説があるが、真相は不明。
- ギレンがネオ・ジオンの総帥として生存している『α』においては彼の腹心としてハマーンと対立する。
- デギン・ソド・ザビ
- 彼の隠し子という説がある。
- ドズル・ザビ
- 『第3次』では彼の指揮下に入っている。
- コンスコン
- 『第3次』ではドズルの配下として共闘するが、互いに内心では見下し合っている。
- アナベル・ガトー
- 『α』ではソロモンへの核攻撃を終えた彼が戦域を離脱するまでの間、殿としてリガ・ミリティアを引き付ける役目を担う。
- シャア・アズナブル / クワトロ・バジーナ
- 『COMPACT』では彼を「ジオンの面汚し」と批難するが、逆に『IMPACT』では「大義」という言葉にしがみ付く自己陶酔ぶりを彼から批難され、激怒する。『A』ではハマーンに捨て駒にされている事を彼から指摘され、愕然としたまま命を落とす事に。
- 『X』では「逆シャア」時代の彼が私情に溺れる様を見て「ハマーン以下の情けない男」と断じる。
- 『T』では逆に、彼からグレミーの指導者としての至らなさを「坊やだからさ」と笑われてしまう。
- クェス・パラヤ
- 『COMPACT』では部下。いわゆる逆シャア版のプル。
- ギュネイ・ガス
- 『COMPACT』では部下。
- ジェリド・メサ
- 『IMPACT』では部下。任務よりも己の私怨を優先させる彼には手を焼かされていた様子。
- キア・ムベッキ
- 『X』では一軍を率いる者同士で共闘。その影響か、ジット団にはグレミーの率いていたMS部隊が加わっている。
- マニィ・アンバサダ、バララ・ペオール
- 『X』では、プルツーの心を縛る自身の姿を彼女達から反発され、レコンギスタ軍から離反される。……のだが、条件を満たすと自身もレコンギスタ軍から離反するのがなんとも……。
リアル系
- オルドナ・ポセイダル
- 『COMPACT』では支援を受ける。
名(迷)台詞
- 「まったく、なんでマシュマー様はこうも女に甘いんだ」
- ルーを連れ帰ろうとしたマシュマーに内心不満を持った際の台詞。語り口からしてまだまだ新兵の若者といった感じであるが、この直後に初めて顔を見たルーに一目惚れ。マシュマーどころではない行動をしていく事になる…。
- 「あの時のお礼をさせて貰う。ママからけじめはちゃんとつけろと言われているんでね」
- 第12話より、ルーと再会した際の台詞。堂々と言い放っているが、対するルーはマザコンと完全にドン引きされていた。
- 「何だ? この胸の高鳴りは?…ママ…もしかしてこれが恋というものですか?」
- 同上。グレミーのマザコンぶりとルーに対する気持ちがよく分かる台詞。
- 「あの女め。いちいち私の弱点を突く!」
- 同上。グレミーの好意を逆に利用したルーへの怒り。一応、自覚はしていたようであるが…
- 「なんと下品な… やはりパイロットに品性を求めてはいけないのか」
- ジュドーを拘束した事に反発してグレミーにアッカンベーをしたプルの態度を見ての台詞。
- もっともジュドーを拘束したのも、ジュドーとルーがいい関係になってるんじゃないか?と邪知して嫉妬した個人的な感情もあるので、グレミーも人の事は言えないが。
- 「エルピー・プル!運があったら生き延びろ!」
- 第23話でジュドーとの戦闘中プルの駆るキュベレイMkⅡを誤射してしまい、地球の大気圏へと落下させてしまう。一応助けようとするがアーガマ側からの追撃を受け、見切りをつけこのセリフと共にプルの救助を諦める。誤射は事故ではあるのだが、なかなか酷い台詞である。
- 「私は今まで一体何をやってきたのだ… リィナを失い、プルまで造反する…! 血筋のおかげで今の身分までのし上がってきたのではないはずだ!」
- 第28話のリィナ死亡(?)後。直前のジュドーとのやりとりで、リィナがハマーンに撃たれたことを聞かされている。
- 以降グレミーはハマーンへの翻意をより明確に持つようになるなど、この事件は敵味方陣営を問わず大きな影響を与えることになった。
- 「ヴィーナスのなすがままに… さすれば彼女はバルスを連れてくるであろう…」
- 29話より。ハマーンからは疑いを持たれつつも表向きにはハマーンに忠誠を誓う態度を見せた台詞。オウギュストには「愛する者の為に死ぬなど、愚か者のすること」と陰口を叩かれるのだが。
- 「私は…青春を…青春を捨てると言いながら…まだ私は…!」
- 同上。ルーを囮にするというビーチャの策にマンマとひっかかって。
- 「私はネオ・ジオンぐらい支配できる男だ、私と一緒になれば…」
- ルーに言い寄っていたジュネを殴打し、ルーに自分についてくるように口説くが、ルーには冷たく扱われてしまう。
- 「人を愛する事は一つの名誉だ。侮辱する事は許さん!」
- ルーに振られた事をジュネに嘲笑された際、この台詞とともに殴打する。
- 「偉大さとは、偉大であろうとするその行為そのものだ」
- 上の台詞の後、自分を偉大だと思うのは大きな罪だぞと言うジュネに対して悠然と言い放った台詞。前話でのディドー・カルトハの死とその志の継承もあってか、間抜けな言動ばかりが目立ったグレミーも一軍の将としての貫禄がつき始める。
- 「どうせ狙うのなら大物の大将になることだな」
- ガンダムを討つべく血気にはやって出撃したガデブ・ヤシンをお山の大将と侮蔑した事に続く発言。
- 「私が今までニュータイプ部隊を温存させてきたのはアーガマに代表されるエゥーゴや地球連邦が真の敵と思えなかったからだ」
- オウギュストにプルツーを見せた際の台詞。ここからハマーン打倒の野心が明確に表れる。
- 「運命の女神はこのグレミーに必ず微笑んでくれる。目覚めよ、プルツー、目覚めるのだ!」
- プルツーを目覚めさせた時の台詞。
- 「ネオ・ジオンの諸君!もはや忍従の時は去った!」
「諸悪の根源は、欺瞞溢れるジオンを受け継ごうとした、ハマーン・カーンにある!」
「真なるネオ・ジオンをその手に握るのは、ハマーンの首を我が面前に捧げる諸君等である!」
「さすればこの地球圏の英雄として、末代まで称えられよう!」 - 45話より、ハマーン打倒を鼓舞する決起演説。ザビ家の血筋とも言われる彼の威風堂々とした姿は、これまで”青二才”とグレミーを軽んじていたラカン・ダカランも感心するものであった。
- 「ハマーン・カーン、世界を治めようなどという野心は、身を滅ぼす元だよ」
- 46話より。モウサをハマーン率いるアクシズ軍にぶつける作戦を指示した際の台詞。しかし、それはグレミー自身にも言える事で、同話にてハマーンに先んじて身を滅ぼしてしまうという皮肉が待ち受けていた。
- 「お前と私の力でガンダムを宇宙の暗闇に落としてくれる!」
- プルツーのクィン・マンサに同乗した際の台詞。
- 「私には戦わねばならぬ大義がある。お前こそ正義など見えないのに何故戦う?」
- アクシズ内部でジュドーと対峙した際の台詞。このグレミーの問いかけにジュドーは動揺を見せるが…
- 「お前はただの兵士だから戦っているのだ。お前がガンダムに乗っているのは状況にすぎん。しかし私は違う。自ら過酷な生き方を選び、後悔はしていない。お前には内から沸き上がる衝動はあるまい!そんな屑は、私の前から去れ!!」
- 上の台詞に動揺するジュドーに対し、自らが語った信念。しかし、多くの人間の意志を背負っている事に気付いたジュドーにより、血に縛られて小さい事しか考えていないと否定される。
- 「き、君か…ルー・ルカ…君に…やられる…?」
- プルツーに逃げられ、追いかけようとした時にルーが乗るΖガンダムの狙撃を受けた時の最期の言葉。クィン・マンサの巨体は爆散し、グレミーの野望諸共に散り果てた。しかし、グレミーは彼女に討たれる事に驚愕しながらも、その死の寸前の表情は何処か安らぎを得て満たされたかの様な物だった。最後の最後で、グレミーは彼女の「愛」を感じたのだろうか…。
- SRWでは「君か…君に…やられる…」と若干アレンジされ、ルーで撃墜した際の特殊戦闘台詞として採用。なんと初めて音声収録された『CB』から言ってくれる。『X』では原作同様の台詞回しで新録されている。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
αシリーズ
- 「いずれ地球圏の人間は、その大半が死ぬ。ただ、それが早いか遅いかだけだ」
- 『α(DC)』第24話宇宙ルート「ソロモンの悪夢」に於けるジュドーとの戦闘前会話より。ソロモンの惨状を目の当たりにして激昂するジュドーからの糾弾を、無感情に斬り捨てる。
- 「まだ、わからないのか。堕落した人民のために戦って何になる!」
アムロ「だからと言って、優良な人間だけを救う方法などない。それはお前達のエゴだよ!」 - 『α(DC)』第56話「ジオンの幻像」に於けるアムロとの戦闘前会話より。
- この時のアムロはグレミーの選民思想をバッサリ否定したものの、のちの戦いで皮肉にもアムロを含むプレイヤー部隊がグレミーの言う「堕落した人民」の暗躍で追いつめられる事に。
COMPACTシリーズ
- 「フッ…人形風情が…」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第24話「宇宙の道標」より。ジュドーを擁護するプルからの反論をにべもなく一蹴する。
- 「…失望したぞ…ニュー…タイプ…お前は…」
- 同上。『IMPACT』に於ける最期。血筋に縛られた己の狭量さをジュドーから徹底的に批難され、反論する間も無く散る。
携帯機シリーズ
- クワトロ「はめられたな」
グレミー「なに…!?」
クワトロ「お前はハマーンに目をつけられていた」
グレミー「バカな、ではハマーンは私を始末するために…!?」
クワトロ「…そういう女だ」
グレミー「貴様…貴様は…!」 - 『A』第28話「それぞれの戦う意味」or「ネオ・ジオン動乱」における撃墜後の会話より。反乱を起こす前にハマーンに見透かされ、体よく始末するために最前線送りにされたことに気付かないまま撃墜される。その直後にクワトロ・バジーナにそれを知らされ驚愕と失意のまま果てて行った。『A』での彼の出番はこの1話限りで、この時点で未登場のジュドーやルーとは関わることなくあっけなく退場、そのこともあって戦闘前会話も存在しないというスパロボ史上最悪ともいえる扱いを受けてしまっていた。この二人の会話でアムロが薄々察していたクワトロの正体に確信を抱くため、グレミーの功績はそれくらいということになる。
VXT三部作
- 「私の…完敗だ…。プルツーに去られ、戦いにも負けた男に世界を統べる資格などないのを思い知らされた…」
「ならば、一人の人間として、みっともなく、この生命に執着する…」 - 『X』レコンギスタ軍ルート第43話「それぞれの決着」にて、加入フラグを建てている状態での撃破時。シャアにトドメを刺されかけたところをプルやマシュマーの説得により止められ、投降したときの台詞。
- 「プルとプルツーの心からの笑顔を見て、自分がやった事の愚かさを思い知りました」
- 「彼女達を利用した事だけでなく、分不相応な野望で戦争を広げた事も今は後悔しています」
- (死んだと思った私がこうやって生きている…)
(それに意味があるのだとしたら、ザビ家の血に縛られるより、私は私らしく生きてみよう…) - 『X』同話エンドデモより。文字通り心を入れ替え、同話でマシュマーが挙げた『素直で純粋な人間』へと還った瞬間。スパロボシリーズではやや不遇気味だったグレミーが、初めて本当の意味で救われた瞬間でもある。
- 「な、何っ!?」
「お、終わりなのか…!この私が…こんな所で!!」 - 『T』宇宙ルート第36話「二つのネオ・ジオン」にて、ルーを出撃させていない場合の辞世の句。『X』と比べて冴えない結末となった。話題がすぐにシャアのネオ・ジオン艦隊へと移って忘れられてしまうことも拍車をかける。
搭乗機体
- ガザC
- 新兵時代に搭乗していた。
- ガザD
- 小説版での新兵時代はこちらに搭乗している。
- バウ
- 士官任命後に試作一号機を与えられる。実質的な専用機であり、漢字の「飛龍(読みはバウ)」をパーソナルマークに施している(SRWでは未再現)。最後はビーチャの百式によって破壊された。
- ドライセン
- 撃墜されて失ったバウの代替え機で、「青の部隊」との共闘時に搭乗。
- クィン・マンサ
- 実際はプルツーがサイコミュで操っていたため、彼は操縦桿を握っていただけ。よって彼には扱えないのだが、ゲームでは専用機としてよく乗る。特に『X』では、彼自身にも十分な力量(適正)がある事を示す台詞がある。
- エンドラ級巡洋艦ミンドラ
- グレミーが指揮を執る。艦内には、プルツーを始めとするプルクローンのコールドスリープ室を密かに建設していた。
- エンドラ級巡洋艦サンドラ
- ミンドラに続いてグレミーが指揮を執った。グレミー蜂起後はラカン・ダカラン率いるスペース・ウルフ隊の母艦となる。
- グワンバン級大型宇宙戦艦(SRW未登場)
- アクシズの総旗艦。新造艦のサダラーンに取って代わられた後、グレミー軍に奪われ、同勢力の総旗艦となる。
SRWでの搭乗機体
- ズサ
- 『第2次G』での新兵時代はこちらに搭乗している。
- ザク
- 『コンプリートボックス』DISC2「バーチャルスタジアム」の収録部隊「ZAKU」で搭乗。
- ドーベン・ウルフ
- 『X』にて搭乗。