誤字(Wrong Letter)

スーパーロボット大戦シリーズは現在も定期的に新作がリリースされ続けており、これまでの歴代作におけるテキストは膨大な量におよんでいる。となれば、当然そこにはミスも生まれてくる。大抵の場合はゲームへの没入を妨げる要因であるが、時には思わぬ笑いを誘うことも。

ここではそれらの中から、特に際立っているものを記述する。なお、誤記、誤文、誤変換、誤植なども一括して取り扱う。

スーパーロボット大戦EX

  • 「ふむ、レンファにグラフ・ドローン、ルジャノール改、それに…!? モビルスーツ!? なぜここにモビルスーツが?」
シュウの章第2話でのシュウのセリフ。敵陣にはルジャノール改はいないのに、ルジャノール改の名前を出している(実際はナグロッドが敵陣にいる)。コンプリートボックス版では修正されている。

スーパーロボット大戦コンプリートボックス

  • 「パパの夢‥‥それは、兜源蔵博士のマジンガーZを超える、世界最高のロボットを造り出すこと」
第2次の第7話におけるローレライのセリフ。正解は兜十蔵である。宇門源蔵博士と混同したのだろうか。アンソロジーコミックでもネタにされた。
  • ブラッホールクラスター
EXでは、ネオ・グランゾンのブラックホールクラスターが事もあろうにの字が抜けてしまい、このような表記となってしまっている。

第4次スーパーロボット大戦

これは「新」では修正されたのだが、「F」で再び「得意」に戻っている。

スーパーロボット大戦α

  • 全長:17.4mm
ロボット図鑑におけるトールギスIIの表記なのだが、見ての通り、ミリメートルになっている。もちろん本来は17.4m。

スーパーロボット大戦α外伝

YF-19YF-21の武器名において、が抜けている。正しくはピンポントバリアパンチ。シリーズでも有名な脱字の一つ。

スーパーロボット大戦COMPACT3

  • ブライト「そんな馬鹿な…この距離に、そんな場所があるはずが…」
第5話ガイアルートの台詞であるが、この台詞を喋った際の顔アイコンは神崎ひとみのものである。台詞を見るに間違ってるのは台詞ではなく顔アイコンの方である。

スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2

  • アクセル「この間合…もらった」「受けろ! 舞孔雀!」
正しくは『舞朱雀』で、技の言い間違い。OGsでは修正されている。

第3次スーパーロボット大戦α

クォヴレールート第12話の勝利条件画面より。名前を豪快に間違えられている。正しくはゼオラ
  • ミナキ・タカミネ
トウマルート第34話のパイロット表示より。名字だけが間違っている。正解はトオミネ
  • 「お前達虫ケラの存在が俺イラつかせる! ここで消えてもらうぞ!」
第44話、ヒイロ・ユイ相手に発生するハザル・ゴッツォ戦闘前会話。単純な助詞のミスで当然「俺」が正しいのだが、この時のハザルはブチ切れて興奮の余り精神崩壊寸前の状態にあり、或る意味リアルな表現にも思える。

スーパーロボット大戦J

歴代作品の中でも誤字・誤記が特に多い。ちゃんと校正したのだろうか?

  • 「俺たち博士に呼ばれてるんで、しばらく超電磁コネクションに戻らなきゃいけないんですよ」
第22話ナデシコルートにおける葵豹馬のセリフ。正解は南原コネクションである。おなじみの地名がまさかこんな誤文になろうとは。古参レギュラー作品なのに……
  • 「了解、フィールドそのまま…グラビティエンジン、負荷120パーセント、なお増加中。ちょっとまずいかも」
第35話におけるホシノ・ルリのセリフ。相転移エンジンが正解。
  • 制空権離脱しました。連合軍の追跡、ありません」
第39話におけるサイ・アーガイルのセリフ。本来制空権とは一定の空域における支配権のことを指すため、この用法は適当ではない。勢力圏とでもするのが無難か。
第45話アークエンジェルルートにおけるハインリッヒ・フォン・フリーマンのセリフ。エンディングを見れば分かるが、作中の年はC.E.71年である。
第46話におけるザフト兵のセリフ。位置が正解。
  • 「ははははは、そうだともムウ! それでこそラウ・ラ・フラガの息子だ!」
第49話アークエンジェルルートにおけるラウ・ル・クルーゼのセリフ。ラウ・ラ・フラガとはクルーゼの本名であり、アル・ダ・フラガが正解。
  • 「任せて、マサキ君!」
グレートゼオライマーの武器『Jカイザー』使用時の氷室美久のセリフ。マサキではなく、マサトが正解。原作漫画版なら正しい表記だが……
  • 「魔見参!!」
BGM設定での『マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍』の曲名の誤記。『魔見参!!』が正解。

スーパーロボット大戦A PORTABLE

  • 全長:23.8m 重量:99.7t
ロボット図鑑におけるソウルゲインの表記なのだが、この数値はアルトアイゼン・リーゼのものである。恐らくは書式をOG外伝からコピペ流用した際、修正するのを忘れてしまったのではないだろうか。
こちらはキャラクター事典。オリジナルキャストの吉田理保子氏の名前が表記されているが、実際には従来のシリーズ同様に吉田美保氏の代役である。

スーパーロボット大戦Z

声を知っている人が聞けば一目瞭然だが、互いの声優表記が入れ替わっている。

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇

  • イアン「エクシア専用のGNブレイドだ。GNソードと同じ高圧縮した粒子を放出。厚さ3ミリのEカーボンを難なく切断できる」
第6話(ソレスタルビーイング追跡ルート)のインターミッションの場面より。イアンがガンダムエクシアの新型武器GNブレイドの切れ味を語る場面なのだが、正解は3メートルである。
さらに、上記の台詞に続きイアンが「どうだ、感動したか?」と刹那に聞いてくるため、プレイヤーからのツッコミを誘う迷場面になってしまっている。

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇

  • ディートハルト「ブリタニアの第一皇子…! 敵の真っ只中に自ら乗り込んで来るとは…!」
第49話シナリオデモにて斑鳩へと赴いたシュナイゼルに驚いての一言だが、シュナイゼルは第一皇子ではなく第二皇子であるブリタニアの第一皇子はオデュッセウスである)。
  • シャルル「そうだ……ユフィもリリーナも望んでいた優しい世界だ……」
黒の騎士団ルート第50話より。ゼロレクイエムルートでは「ナナリー」と正しい表記なのだが、こちらでは何故かリリーナの名前に誤記されてしまっている。

第2次スーパーロボット大戦OG

  • テツヤ「……戦局はまだまだ余談を許さぬようだな」
マサキルート第10話シナリオにおけるテツヤの台詞。予断が正解。

スーパーロボット大戦UX

  • 「機神咆哮―交錯する刃金と刃金」
BGM設定での『機神咆吼デモンベイン』の曲名の誤記。正しくは『機神咆吼』であり、PCの変換入力の都合上、原作の時点でファンから間違われることが多かった。

スーパーロボット大戦Operation Extend

ライブラリーより。兼本氏は劇場版での声優だが、そもそも兼本氏はコンプリートボックスどころかスーパーロボット大戦』第1作発売の時点で故人であるため、どうひっくり返っても有り得ない。実際は戸谷公次氏のライブラリ出演である。Ver1.01で早くも修正が入ったため、実際に見たことがある人は少ないかもしれない。

書き間違いやすい用語や固有名詞など

よくある間違い

濁点と半濁点を間違える
例を挙げると、ミザル・トゥバルはミザル・トゥルと誤記されやすい。近年の据え置き機スパロボでは採用しているフォントの関係で、濁点「゛」と半濁点「゜」の判別が非常に困難である。
「神」と「人」を間違える、又はその逆
伝説巨神イデオン戦国魔神ゴーショーグンは、タイトルが『伝説巨イデオン』、『戦国魔ゴーショーグン』と誤記されやすい。実際、ゴーショーグンは第2次αの図鑑で一部誤表記されている。
スパロボ独特の当て字
スパロボでは『月下美人』→『月架美刃』など、特定の言葉に別の漢字を当てて固有用語を作っている場合があり、書く際に日本語的には正しいが、スパロボ的には間違っている状況が発生しやすい。

書き間違いやすい用語

正しい表記 間違った表記 備考
アーチボルド・グリムズ アーチボル・グリムズ
アウセンザイター アウセンー、アウセンダイザーなど
スパーカー スーパーカー ひびき洸の特殊バイク
全スーパーロボット大戦電視大百科 大百科、「」を付け忘れる
南原ちずる 南原ち
葉月考太郎 葉月太郎
ビルトビルガー ビルビルガー 他のビルト~系機体も共通
武神装攻ダイゼンガー 武神装ダイゼンガー 異名
プリベンター リベンター、プリベンー、プリーなど スペルはpreventer
牧葉ひかる ひかる
ムゲ・ゾルバドス ムゲ・ゾルバス、ムゲ・ルバスなど スペルはMuge Zorbados
メギロート メギロー スペルはMegillot

誤字と見なされないケースがある例

機種依存文字の代替文字
機種依存文字がある場合は、別の近い漢字で代替されることが多く、この場合は誤字とはならない。例として『計都羅喉剣』の『喉』の口偏は本来目偏だが、その漢字が機種依存文字のため、近い漢字で代替されている。
スーパーロボット対戦
大戦と打つはずが対戦に。SRWのファンがタイピングする上で避けては通れない誤変換。頻出する変換のため、「スーパーロボット大戦」までの一連の単語を辞書に登録している人も多いだろう。ただし『XO』の対戦モードはこれが正式名称。